JP2012089506A - 単純化粒子エミッタ及びその動作方法 - Google Patents

単純化粒子エミッタ及びその動作方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012089506A
JP2012089506A JP2011243906A JP2011243906A JP2012089506A JP 2012089506 A JP2012089506 A JP 2012089506A JP 2011243906 A JP2011243906 A JP 2011243906A JP 2011243906 A JP2011243906 A JP 2011243906A JP 2012089506 A JP2012089506 A JP 2012089506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emitter
extractor
potential
charged particle
particle beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011243906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012089506A5 (ja
JP5734809B2 (ja
Inventor
Stefan Dr Lanio
ラニオ シュテファン
Juergen Frosien
フロジーン ユールゲン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft fuer Halbleiterprueftechnik mbH
Original Assignee
ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft fuer Halbleiterprueftechnik mbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft fuer Halbleiterprueftechnik mbH filed Critical ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft fuer Halbleiterprueftechnik mbH
Publication of JP2012089506A publication Critical patent/JP2012089506A/ja
Publication of JP2012089506A5 publication Critical patent/JP2012089506A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5734809B2 publication Critical patent/JP5734809B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/06Electron sources; Electron guns
    • H01J37/063Geometrical arrangement of electrodes for beam-forming
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/22Optical or photographic arrangements associated with the tube
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/06Electron sources; Electron guns
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/08Ion sources; Ion guns
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/09Diaphragms; Shields associated with electron or ion-optical arrangements; Compensation of disturbing fields
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/16Vessels; Containers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/06Sources
    • H01J2237/063Electron sources
    • H01J2237/06375Arrangement of electrodes

Abstract

【課題】荷電粒子ビーム装置の分解能を高める。
【解決手段】荷電粒子ビームを光軸に沿って放出するエミッタ組立体が提供される。ガンチャンバ(20)内に収納されたエミッタ組立体は、エミッタ先端部(15)を備えたエミッタ(5)を含み、エミッタ先端部は、光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、エミッタは、第1の電位まで付勢されるよう構成され、エミッタ組立体は、開口部を備えたエクストラクタ(112)を更に有し、開口部は、光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、エクストラクタは、第2の電位まで付勢されるよう構成され、第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、粒子ビームシステム、例えば電子顕微鏡用の粒子源に関する。特に、本発明の実施形態は、単純化された粒子エミッタ、荷電粒子ビーム装置及び単純化されたエミッタ及び荷電粒子ビーム装置の動作方法に関する。特に、本発明の実施形態は、荷電粒子ビームを光軸に沿って放出するエミッタ組立体、荷電粒子ビーム装置用のガンチャンバ、荷電粒子ビーム装置及びエミッタ組立体又は荷電粒子ビーム装置をそれぞれ動作させる方法に関する。
例えばマイクロエレクトロニクス、マイクロメカニクス及びバイオテクノロジーのような技術は、ナノメートルスケール内で試料を構造観察したり探査したりする高い要求を生じさせた。マイクロメートル及びナノメートルスケールプロセス制御、検査又は構造観察は、荷電粒子ビームで行われる場合が多い。探査又は構造観察は、荷電粒子ビーム装置で作られて集束される荷電粒子ビームにより行われる場合が多い。荷電粒子ビーム装置の例は、電子顕微鏡、電子ビームパターン発生器、イオン顕微鏡並びにイオンビームパターン発生器である。
半導体デバイス等の製造中、通常、複数回の観察ステップ及びサンプル修整ステップが実施される。通常のシステムは、試料の観察、画像化、試験及び検査のための電子ビームコラム(筒)及び試料のパターニング又は材料の修整のためのイオンビームコラムを有する。
荷電粒子ビーム装置の分解能を高めようとする要望の高まりに鑑みて、高エネルギー荷電粒子ビーム、例えば15keV以上の電子ビームを用いる装置が望ましい。それにより、高い電圧での信頼性の高い動作並びに単純且つ堅牢な機械的設計が検討されるべきである。さらに又、例えばマイクロエレクトロニクス、マイクロメカニクス及びバイオテクノロジーのような用途における荷電粒子ビーム装置のスループットを増大させるためには、高ビーム電流及び狭いピッチでのエミッタの配列が行なわれるべきである。
上述の内容に照らして、独立形式の請求項1に記載された荷電粒子ビーム装置及び独立形式の請求項12に記載されたエミッタ組立体の動作方法が提供される。
荷電粒子ビームを光軸に沿って放出するエミッタ組立体が提供される。エミッタ組立体は、ガン(電子銃)チャンバ内に収納され、エミッタ組立体は、エミッタ先端部を備えたエミッタを含み、エミッタ先端部は、光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、エミッタは、第1の電位まで付勢又はバイアスをかけられるよう構成され、エミッタ組立体は、開口部を備えたエクストラクタを更に含み、開口部は、光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、エクストラクタは、第2の電位まで付勢又はバイアスをかけられるよう構成され、第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有する。
別の実施形態によれば、荷電粒子ビーム装置用のガンチャンバが提供される。ガンチャンバは、エミッタ組立体及び荷電粒子ビームを侵入させる開口部を有すると共に第3の電位に付勢又はバイアスをかけられるよう構成された電極を収容している。エミッタ組立体は、エミッタ先端部を備えたエミッタを含み、エミッタ先端部は、光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、エミッタは、第1の電位まで付勢又はバイアスをかけられるよう構成され、エミッタ組立体は、開口部を備えたエクストラクタを更に含み、開口部は、光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、エクストラクタは、第2の電位まで付勢又はバイアスをかけられるよう構成され、第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有する。
別の実施形態によれば、荷電粒子ビーム装置であって、荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子ビーム装置内に高エネルギー荷電粒子ビームを生じさせるようになっており、コラム内の荷電粒子ビームエネルギーは、荷電粒子のランディングエネルギーと比較して少なくとも10倍であるような荷電粒子ビーム装置が提供される。荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子ビームを光軸に沿って放出するエミッタ組立体を有し、エミッタ組立体は、ガンチャンバ内に収納されている。エミッタ組立体は、エミッタ先端部を備えた電界エミッタを含み、エミッタ先端部は、光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、エミッタは、第1の電位まで付勢又はバイアスをかけられるよう構成され、エミッタ組立体は、開口部を備えたエクストラクタを更に含み、開口部は、光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、エクストラクタは、第2の電位まで付勢又はバイアスをかけられるよう構成され、第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有する。荷電粒子ビーム装置は、エクストラクタに接続されると共にアースに接続された制御電源を更に有する。
さらに別の実施形態によれば、荷電粒子ビーム装置が提供される。荷電粒子ビーム装置は、1つ又は2つ以上、代表的な少なくとも2つのエミッタ組立体を有する。1つ又は2つ以上のエミッタ組立体の各々は、エミッタ先端部を備えたエミッタを含み、エミッタ先端部は、光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、エミッタは、第1の電位まで付勢又はバイアスをかけられるよう構成され、エミッタ組立体は、開口部を備えたエクストラクタを更に有し、開口部は、光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、エクストラクタは、第2の電位まで付勢又はバイアスをかけられるよう構成され、第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有する。それにより、エミッタの各々は、第1の電位を1つ又は2つ以上のエミッタに印加する1つの電源に接続される。
さらに別の実施形態によれば、エミッタ組立体を動作させる方法が提供される。本方法は、荷電粒子ビームを光軸に沿って放出するステップと、電界エミッタを第1の電位に付勢又はバイアスをかけるステップと、エクストラクタをエクストラクタに接続されると共にアースに接続された制御電源により第2の電位に付勢又はバイアスをかけるステップとを有し、第1の電位と第2の電位の差電圧は、少なくとも15kVであり、コラム内のビームエネルギーは、荷電粒子のランディングエネルギーと比較して少なくとも10倍である。
本明細書において説明する実施形態と組み合わせ可能な別の利点、特徴、観点及び細部は、添付の特許請求の範囲、明細書及び図面から明らかである。
本発明の上述の特徴を細部にわたって理解することができるように上記において概要説明した本発明の具体的な説明が実施形態を参照して行う。添付の図面は、本発明の実施形態に関しており、これらについて次のように簡単に説明する。
通常のエミッタ組立体を備えた荷電粒子ビーム装置の略図である。 通常のエミッタ組立体及びその動作方法を示す図である。 本明細書において説明する実施形態としてのエミッタ組立体及びその動作方法を示す図である。 本明細書において説明する実施形態としてのエミッタ組立体を備えた荷電粒子ビームの略図である。 本明細書において説明する実施形態としてのエミッタ組立体を利用する本明細書において説明する実施形態としての更に別の荷電粒子ビーム装置の略図である。 本明細書において説明する実施形態としての更に別のエミッタ組立体を備えた荷電粒子ビーム装置の略図である。 本明細書において説明する実施形態としての別のエミッタ組立体を利用する本明細書において説明する実施形態としての更に別の荷電粒子ビーム装置の略図である。 本明細書において説明する実施形態としての複数個のエミッタ組立体を備えた本明細書において説明する実施形態としてのマルチビームガンチャンバ領域の略図である。 本明細書において説明する実施形態としてのエミッタ組立体及び荷電粒子ビーム装置の動作方法を示す流れ図である。
次に、本発明の種々の実施形態を詳細に参照し、これら実施形態の1つ又は2つ以上の実施例が図示されている。各実施例は、本発明の説明のために提供されており、本発明を限定するものではない。例えば、一実施形態の一部として図示され又は説明される特徴を他の実施形態に又はこれと関連して使用することができ、それにより更に別の実施形態が得られる。本発明は、かかる改造例及び変形例を含むものである。
本願の保護範囲を限定するものではなく、以下の説明において、荷電粒子ビーム装置又はそのコンポーネントは、例示として二次電子の検出を含む荷電粒子ビーム装置と称する。本発明は、更に、試料画像を得る目的で粒子、例えば電子若しくはイオン、光子、X線又は他の信号の形態をした二次及び/又は後方散乱荷電粒子を検出する装置及びコンポーネントに利用できる。
一般に、粒子という場合、これは、粒子が光子である光信号並びに粒子がイオン、原子、電子又は他の粒子である粒子と理解されるべきである。
以下の図面の説明の範囲内において、同一の参照符号は、同一のコンポーネントを示している。一般に、個々の実施形態に関する相違点についてのみ説明する。
本明細書において用いられる「試料」という用語は、半導体ウェーハ、半導体ワーク及び他の加工物、例えばメモリディスク等を含むが、これらには限定されない。
本明細書において説明する実施形態によれば、荷電粒子ビームを光軸に沿って放出する単純化されたエミッタ組立体が提供される。例えば、単純化された電子エミッタ、例えばコールド(冷)電界エミッタ又はサーマル(熱)電界エミッタを提供することができる。これは、荷電粒子ビーム装置内に高エネルギー電子ビームが利用される用途に特に適している。以下の説明によれば、電子ビーム装置を参照する。しかしながら、対応の原理は、他の荷電粒子ビーム装置、例えばイオン顕微鏡にも利用できることは理解されるべきである。
代表的な実施形態によれば、エミッタ組立体、ガン(電子銃)チャンバ及び荷電粒子ビーム装置は、電界エミッタ、例えばコールド電界エミッタ及びサーマルフィードエミッタ、即ち例えば1×108A/(cm2sr)を超える高い輝度を持つエミッタに使用できる。例えば、ありふれたヘアピン陰極は、5×104〜5×106A(cm2sr)の輝度を有する場合がある。LaB6のエミッタ先端部の輝度は代表的には、1×107A/(cm2sr)の数倍であり、電界エミッタの輝度は、1×108A/(cm2sr)以上又はそれどころか1×109A/(cm2sr)以上である場合がある。
図1は、ハウジング20及び対物レンズ13を備えた電子ビーム装置1を示している。電子エミッタ5が抽出電極12と反対側にエミッタ先端部を有し、抽出電極12は、抽出電圧Vexまで正に付勢される(例えば、電子の場合)。抽出電圧をもたらすため、電源6が抽出電極12に接続されている。エミッタ5と抽出電極の組立体は、加速電圧Vaccを提供するための電源に接続され、電源は、代表的なアースに接続されるのが良い。これは、参照符号2で示されている。かくして、加速電圧は、アース電位にある荷電粒子ビーム1の領域を移動している又は接地標的に当たる際の電子のビームエネルギーを定める。幾つかの実施例によれば、エミッタ5により放出されて試料3に当たる電子のランディングエネルギーは、試料3を付勢することによって規定可能である。それにより、電圧供給源8は、代表的には、加速電位又は加速電圧で付勢される荷電粒子ビーム装置の一部分に接続されるのが良い。それにより、電子ビームのランディングエネルギーを電源8により調節し又は決定することができる。本明細書において説明する本発明の実施形態に使用できる更に別のオプションによれば、電圧Vcolを荷電粒子ビーム装置1内の内部ビーム案内コンポーネント9に印加することによって荷電粒子ビーム装置内のビームエネルギーを更に変化させることができ、代表的には増大させることができる。したがって、電源10をアース及びビーム案内コンポーネント9に接続するのが良い。
代表的な実施例によれば、エミッタは、電源4により印加される加速電位に付勢される。それにより、電源4をアース(参照符号2)に接続するのが良く、高電圧が高電圧フィードスルー23を通ってチャンバ20内に提供される。加速電圧及び抽出電圧により、即ち、電源4及び電源6により提供される別の高電圧が高電圧フィードスルー24を通ってチャンバ内に送られ、その目的は、抽出電極12とそれぞれの導体を接続することにある。さらに、ビーム案内コンポーネント9を電源10により提供される電位に接続するために電圧フィードスルー32が設けられている。
加速電圧及び抽出電圧に起因して、電子ビームがエミッタ5によって放出されて荷電粒子ビーム装置1内で光軸に沿って案内される。次に、荷電粒子ビームを集束レンズ11及び対物レンズ13によって試料3上に集束させることができる。代表的には、対物レンズ13は、上側及び下側磁極片26並びにコイル24を有する。試料3に対する電子ビームのエネルギーを電源8により調節することができ、電源8は、電源8が加速電圧Vaccに接続されていてエミッタ先端部5と試料3との間の電位差を定めるので、ランディングエネルギーを調節し又は提供することができる。エミッタから放出された一次電子ビームの衝突の際、二次及び/又は後方散乱粒子が生じ、これら粒子は、検出器15によって測定可能である。試料の一領域の画像を提供するため、走査装置(図1には示されていない)を提供して電子ビームを試料の所望領域にわたって走査するのが良い。
通常のエミッタ組立体は、エミッタ製造業者の推奨及びデータシートに従い、これら通常のエミッタ組立体は、エミッタ先端部と抽出電位との間の電圧を一定に保つと共にエミッタ先端部をエクストラクタに対して一定の距離を置いて維持するようにする。これは、一般に、数十kV〜数百kV間で様々な場合がある加速電圧Vaccとは別個独立に行なわれる。それにより、大抵は、2つの互いに異なる設計例が用いられる。第1に、エミッタ先端部は、細長いエミッタ絶縁体によって支持される。エミッタ絶縁体は、所要の加速電圧に耐えることができる高電圧フィードスルーであり、このエミッタ絶縁体は又、高電圧をエミッタ先端部に供給するために用いられる。エクストラクタは、これとは異なるエクストラクタ絶縁体によって支持され、このエクストラクタ絶縁体は、真空チャンバ、例えば接地真空チャンバに取り付けられる。それにより、エクストラクタ電圧は、本質的に同一の加速電圧、即ち加速電圧から抽出電圧を引いた電圧に耐えることができる追加の高電圧フィードスルーを介して送られる。第2に、ミニモジュールの対策を利用することができる。それにより、エクストラクタは、エミッタを支持した構造体に機械的に固定される。したがって、エミッタ絶縁体は、比較的僅かな抽出電圧Vexに耐える必要がある。しかしながら、追加の抽出電圧を同一のエミッタ絶縁体を介して送る必要があり、その結果、発弧が生じる場合がある。このミニモジュールの設計例は、1つの高電圧電界スルーを必要とするに過ぎない。ミニモジュールそれ自体が内部で良好に位置合わせされている場合、エミッタとエクストラクタ電極を次の電極、例えばアノードに対して互いに整列させることができる。
また、図2Aを参照して、両方の設計例について説明することができる。図2Aでは、加速電圧は、電源4によってエミッタ5の先端部に印加される。電源7は、サプレッサ電圧をサプレッサ電極22に印加し、電源6は、抽出電圧を抽出電極12に印加する。別の電極9を例えばアース電位又は数kVの別の電位に設定するのが良い。例えば、別の電極9は、アノード、集束レンズの第1の電極、コラムを通ってビームを高い電位に案内するビーム案内コンポーネントの電極等であって良い。
代表的な追加の改造例によれば、サプレッサは、例えば、エミッタ先端部と比較して−100Vから−500Vの範囲内にあるのが良い。それにより、サプレッサは、エミッタ先端部の熱放出を抑制するために用いられる。
2つの上述の設計例の場合、先端部は、例えば、−30kVの状態であるのが良く、サプレッサは、−30.3kVの状態であるのが良く、抽出電極12は、−22kVの状態であるのが良く、別の電極9は、アース電位であるのが良い。かくして、抽出アパーチュアと第1の電極との間に大きな電位差が生じる。この電圧降下により、寄生レンズが生じ、この寄生レンズは、通常は位置合わせ要素が存在しないので制御するのが困難である。代表的には、エミッタ先端部は、集束レンズの近くに位置すべきであり、その結果、位置合わせ要素のための空間が不足し、追加の要素により、隙間前後の大きな電圧降下に高信頼性を持って耐えることが困難になる。さらに、エクストラクタとアースとの間の電圧降下が数十kV、例えば上述の実施形態では22kVである場合、対応の電界は、強力な「寄生」レンズを生じさせると共に高電圧フラッシュオーバーの恐れを多くもたらす。これは、以下に説明する実施形態としての単純化されたエミッタ組立体によって回避できる。したがって、エミッタ5の先端部がエクストラクタに対して整列させることができる場合であっても、エクストラクタ電極12と別の電極9との間の寄生レンズを整列させることができない場合が多い。さらに、この設計例では、2つ又は3つ以上の高電圧フィードスルーが必要である。ミニモジュール設計例の場合、エミッタ5を抽出電極12と一緒に別の電極9に対して整列させることが可能である。しかしながら、これには、エミッタ5と抽出電極12との間に非常に良好な位置合わせ関係が必要であり、更に、抽出電極12と別の電極9との間に強力なレンズが生じる。
本明細書において説明する実施形態による新規な技術的思想は、エミッタ供給業者により用いられる機械的セットアップ(エミッタ性能及びデータシートの作成を加減するために用いられる)に従ってエミッタを動作させることは必要ではなく、それどころか推奨できないような技術的問題を解決する。原理的なセットアップが図2Bに示されている。図2Bでは、加速電圧は、電源4によってエミッタ5の先端部に印加される。電源7は、サプレッサ電圧をサプレッサ電極22に印加する。抽出電極112は、低電圧状態にあり、これは、別の電極9の電圧とほぼ同じであるのが良く又はこれに近いのが良い。かくして、電源106は、抽出電極112のための比較的低い制御電圧を提供することができる。別の電極9は、例えば、アース電位又は数kVの別の電位に設定されるのが良い。本明細書において説明するため他の実施形態と組み合わせ可能な代表的な実施形態によれば、別の電極9は、アノード、集束レンズの第1の電極、コラムを通ってビームを高い電位に案内するビーム案内コンポーネントの電極等であって良い。
2つの上述の設計例の場合、先端部は、例えば、−30kVの状態であるのが良く、サプレッサは、−30.3kVの状態であるのが良く、抽出電極112は、−5kVの状態であるのが良く、別の電極9は、アース電位であるのが良い。かくして、エクストラクタアパーチュアと第1の電極(図2A参照)の間に生じた大きな電位差は、著しく減少する。その結果生じる寄生レンズも又減少する。
したがって、抽出レンズ112は、エミッタ5の先端部から長い距離を置いたところに位置決めされる。本明細書において説明する他の実施形態と組み合わせ可能な代表的な実施形態によれば、この距離は、少なくとも2.25mm、少なくとも2.5mm、少なくとも5mm又はそれどころか7mm〜20mmであるのが良い。抽出電極112の電位は、例えば図2Bに示されている実施例の場合、アース電位から約10kVの範囲にあるのが良く、代表的には、2kV〜7kVであるのが良い。したがって、抽出電極112と別の電極9との間の寄生レンズの影響を著しく軽減することができる。本明細書において説明するように、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の間隔を抽出電圧、即ちエミッタ5の先端部と抽出電極112との間の電位差をそれに従って高くする限り、広げても良い。それにより、エミッタ頂点のところの電界の電界強さを所望に応じて提供することができ、即ち、通常のエミッタ組立体構成と比較して本質的に一定に保つことができる。
理解されるべきこととして、電位の実施例が本明細書において説明されている場合であっても、本発明の実施形態は又、コンポーネントの相対電位、即ち電位差又は電圧が記載された範囲内に収まっている限り、他の電位が用いられる実施例に関する。例えば、エミッタの先端部、試料又は別のコンポーネントは、アース電位にあっても良く、残りのコンポーネントは、それぞれ正の電位又は別の電位まで高められても良い。
さらに、本明細書において説明する幾つかの実施形態によれば、コラム中のビーム案内コンポーネントは、アース電位まで付勢されるのが良い。これは、特に、例えば電子ビーム検査システム(EBI)のための高速走査及び検出に使用できる。コラムそれ自体がアース電位に設定されている場合、例えば静電走査デフレクタ又は検出エレクトロニクスのような要素を、結果的に部分放電に起因して走査又は検出信号にノイズを生じさせる場合のある浮遊電位又は高い電位に保つ必要がない。さらに、別のオプションによれば、コラムも又、例えば試料がアース電位にあることが必要な限界寸法測定用途のために高い電位の状態にあっても良い。しかしながら、かかる用途の場合にも、エミッタ先端部からエクストラクタまで、そしてエクストラクタから別の電極までの相対電位を利用することができるので有利である。
図3は、本明細書において説明する実施形態を表した電子ビーム装置300を示している。電子ビーム装置300は、ハウジング20及び対物レンズ13を有している。電子エミッタ5が抽出電極112と反対側にエミッタ先端部を有し、抽出電極112は、エミッタ先端部と比較して電子を抽出する電圧まで正に付勢される。しかしながら、図1と比較して、電子を抽出するために、比較的低い電圧が制御電源106によって提供され、制御電源106は、抽出電極112に接続されている。代表的にはアース(参照符号2)に接続可能な加速電圧Vaccを提供する電源4は、アース電位にある荷電粒子ビーム1の領域を移動している又は接地標的に当たる際の電子のビームエネルギーを定める。本明細書において説明する他の実施形態と組み合わせ可能な幾つかの実施例によれば、エミッタ5により放出されて試料3に当たる電子のランディングエネルギーは、試料3を付勢することによって規定可能である。それにより、電圧供給源8は、代表的には、加速電位又は加速電圧で付勢される荷電粒子ビーム装置の一部分に接続されるのが良い。それにより、電子ビームのランディングエネルギーを電源8により調節し又は決定することができる。本明細書において説明する本発明の実施形態に使用できる更に別のオプションによれば、電圧Vcolを荷電粒子ビーム装置1内の内部ビーム案内コンポーネント9に印加することによって荷電粒子ビーム装置内のビームエネルギーを更に変化させることができ、代表的には増大させることができる。したがって、電源10をアース及びビーム案内コンポーネント9に接続するのが良い。
代表的な実施例によれば、エミッタは、電源4により提供される加速電位まで付勢される。それにより、電源4をアース(参照符号2)に接続するのが良く、すると、高電圧フィードスルー23を介して高電圧がチャンバ20内に提供される。別の高電圧フィードスルーを不要にすることができる。電源106の制御電圧を低電圧フィードスルー132を介してチャンバ内に送ることができ、その目的は、抽出電極112をそれぞれの導体に接続することにある。さらに、ビーム案内コンポーネント9を電源10により提供される電位に接続するために電圧フィードスルー32が設けられている。それにより、代表的な高い電圧フィードスルーが20kV以上の電圧に耐えるよう構成され、低電圧フィードスルーは、15kV以下の電圧向きに構成されるが、これら低電圧フィードスルーは、これよりも高い電圧に耐えることができる。
加速電圧及び抽出電圧に起因して、電子ビームがエミッタ5によって放出されて荷電粒子ビーム装置1内で光軸に沿って案内される。次に、荷電粒子ビームを集束レンズ11及び対物レンズ13によって試料3上に集束させることができる。代表的には、対物レンズ13は、上側及び下側磁極片26並びにコイル24を有する。試料3に対する電子ビームのエネルギーを電源8により調節することができ、電源8は、電源8が加速電圧Vaccに接続されていてエミッタ先端部5と試料3との間の電位差を定めるので、ランディングエネルギーを調節し又は提供することができる。エミッタから放出された一次電子ビームの衝突の際、二次及び/又は後方散乱粒子が生じ、これら粒子は、検出器15によって測定可能である。試料の一領域の画像を提供するため、走査装置(図3には示されていない)を提供して電子ビームを試料の所望領域にわたって走査するのが良い。
図2B及び図3に示されているように、エミッタ5の先端部と抽出電極112との間の電圧が高められている。限界電圧を高めることは、一見してたいしたことがないようでも、エミッタと抽出電極との間の電圧の増大は、特にエミッタ先端部の加速電圧が高められると共に/或いはコラム内に高ビームエネルギーを用いる荷電粒子ビーム装置を考慮した場合、有益であるといえる。それにより、理解されるべきこととして、高い荷電粒子ビームエネルギーを用いる荷電粒子ビーム装置は、荷電粒子のランディングエネルギーと比較してコラムの案内コンポーネント内に著しく高いビームエネルギーを利用する。例えば、コラム内のビームエネルギーは、荷電粒子のランディングエネルギーと比較して少なくとも20倍又は少なくとも30倍である場合がある。
図4に示されているように、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の距離を増大させると、エミッタ5の先端部と抽出電極との間に働く電圧を加速電圧、例えば上述の実施例では30kVまで増大させることができる。それにより、図4に示されているように、抽出電圧及びコラム内の別の電極9又はビーム案内コンポーネント9をアース電位に設定するのが良い。したがって、全電圧降下は、エミッタ先端部とエクストラクタとの間で生じる。それにもかかわらず、距離の増大に照らして、エミッタ先端部のところでの電界の電界強度を所望通りに提供することができる。さらに、これ又対応の距離を適切に増大させることにより先端部キャリヤ及びエクストラクタキャリヤの機械的コンポーネント相互間の電界強度を減少させることができる。したがって、幾つかの実施形態では、抽出電圧のための高電圧電源又はそれどころか抽出電圧のためのどのような電源でも不要である。例えば、集束レンズの第1の電極、アノード等は、エミッタ用のエクストラクタとして考えることができる。かくして、図4に示されている実施例では、又、案内コンポーネント9を抽出電極112の配置位置のところに位置決めすることによって抽出電極を省くことができる。それにもかかわらず、内部コラムコンポーネント、例えばアノード、集束レンズの第1の電極又はコラム内に高エネルギービームを提供するためのビーム案内コンポーネントにかかる電圧をVcolまで増大させた場合であっても、寄生レンズを減少させることができる。さらに、別個の隔離されたエクストラクタ電極が設けられておらず、しかもVex電源が設けられていない場合、先端部からの放出を単純にVacc及び/又はエミッタ先端部とエクストラクタとの間の距離によって制御することができる。
抽出電極のための電源を省いた結果として、電子ビーム装置の動作中における制御パラメータの融通性が低下するので、抽出電極は、図4に矢印113で示されているように光軸に沿って動くことができる場合がある。しかしながら、エミッタを通常その寿命全体にわたってほぼ同一の動作条件で動作させたとしても、老化作用を補償するには抽出電圧、即ちエミッタ先端部と抽出電極との間の電圧の小規模な変化が必要な場合がある。これら変化は、通常、抽出電圧の10%〜15%未満である。これを補償するにはエミッタ先端部と抽出電極との間の距離を調節すると共に/或いは比較的低い電圧、例えば図3の電源106により提供される制御電圧を提供するのが良い。また、図3には、光軸に沿う抽出電極の運動状態が参照符号113で示されている。しかしながら、例えば制御電圧が抽出電極112に結合されている場合、矢印113によって示されている運動状態はオプションであると見なすことができる。典型的な実施形態によれば、エミッタ先端部と抽出電極との間の電圧の老化作用を補償しようとする場合、例えば1kV〜6kV、例えば3kV〜4.5kVの電圧をエクストラクタ電極に印加すれば十分である。本明細書において説明する他の実施形態と組み合わせ可能な代表的な実施形態によれば、制御電圧供給源は、代表的には、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧を10%〜15%だけ変化させることができる。例えば、この電圧がアースを基準としている場合、必要な絶縁体は、比較的単純な構造体であって良く、フィードスルーを高信頼度に且つ規格品で製作することができる。
本明細書において説明する他の実施形態と組み合わせ可能な別の実施形態によれば、抽出電圧を結合する電源は、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の間隔を選択することによって単極性のものにせざるを得ない場合があり、したがって、電源の一極性だけを用いることによって老化作用を補償することができる。さらに別のオプションによれば、例えば保守手順中にシムを用いることによる光軸に沿う抽出電極の位置の静的調整によっても補償することができる。
図5を参照して別の実施形態で説明することができる。図5には、別の電子ビーム装置300が記載されている。図3と同様、電子ビーム装置300は、ハウジング20及び対物レンズ13を有する。電子エミッタ5が抽出電極512と反対側にエミッタ先端部を有し、抽出電極512は、エミッタ先端部と比較して電子を抽出するための電圧まで正に付勢されている。先端部の熱的放出を抑制するためのサプレッサ22、例えばサプレッサカップが設けられている。それにより、エミッタの先端部は、サプレッサの開口アパーチュアの下に0mmを超えて0.5mmまで、例えば0.25mmにわたって延びている。代表的にはアース(参照符号2)に接続可能な加速電圧Vaccを提供する電源4は、アース電位にある荷電粒子ビーム1の領域を移動している電子のビームエネルギーを定める。エミッタ5により放出されて試料3に当たる電子のランディングエネルギーは、試料3を付勢することによって規定可能である。それにより、電圧供給源8は、代表的には、加速電位/加速電圧で付勢される荷電粒子ビーム装置の一部分に接続されるのが良い。電圧Vcolを荷電粒子ビーム装置300内の内部ビーム案内コンポーネント9又は第1の電極9に印加することによって荷電粒子ビーム装置内のビームエネルギーを更に変化させることができ、代表的には増大させることができる。電源4をアース(参照符号2)に接続するのが良く、すると、高電圧フィードスルー23を介して高電圧がチャンバ20内に提供される。別の高電圧フィードスルーを不要にすることができる。電源106の制御電圧を低電圧フィードスルー132を介してチャンバ内に送ることができ、その目的は、抽出電極112をそれぞれの導体に接続することにある。さらに、ビーム案内コンポーネント9を電源10により提供される電位に接続するために電圧フィードスルー32が設けられている。加速電圧及び抽出電圧に起因して、電子ビームがエミッタ5によって放出されて荷電粒子ビーム装置300内で光軸に沿って案内される。次に、荷電粒子ビームを集束レンズ11及び対物レンズ13によって試料3上に集束させることができる。代表的には、対物レンズ13は、上側及び下側磁極片26並びにコイル24を有する。
サプレッサは、代表的には、エミッタ先端部に対して約−100V〜約−1kVまで付勢される。試料3に対する電子ビームのエネルギーを電源8により調節することができ、電源8は、電源8が加速電圧Vaccに接続されていてエミッタ先端部5と試料3との間の電位差を定めるので、ランディングエネルギーを調節し又は提供することができる。エミッタから放出された一次電子ビームの衝突の際、二次及び/又は後方散乱粒子が生じ、これら粒子は、検出器15によって測定可能である。試料の一領域の画像を提供するため、走査装置(図3には示されていない)を提供して電子ビームを試料の所望領域にわたって走査することができる。
上述したように、抽出電極は、エミッタ先端部と抽出電極アパーチュア、即ち抽出電極の開口部との間の距離が少なくとも2.25mm、少なくとも4.5mm、例えば4〜10mmであるように光軸に沿って位置決めされる。電源106により提供される制御電圧は、エミッタ組立体の老化作用を補償することができるようなものである。さらに別の追加的又は代替的改造例によれば、抽出電圧の補償又はエミッタ先端部のところの電界強度の調節も又、サプレッサに印加される電位によって実施できる。例えば、サプレッサが、代表的には、エミッタ先端部と比較してほぼ製造業者の推奨状態にある−300Vまで付勢された場合、エミッタ先端部と比較して高いサプレッサ電圧、例えば約−600V〜−800Vを用いると、エミッタ先端部とエクストラクタとの間に働く電圧の1kV〜数kVを補償することができる。かくして、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧の微調整を制御電圧又はそれぞれの電源、サプレッサ電圧又はそれぞれの電源、エクストラクタとエミッタ先端部と間の距離を変化させるためのエミッタ先端部の運動及びエクストラクタとエミッタ先端部との間の距離を変化させるためのエクストラクタの運動から成る群から選択された要素のうちの1つ又は2つ以上によって行なうことができる。
本明細書において説明する方法及び装置の実施形態の更に別の追加的又は代替的改造例によれば、エクストラクタ電極は、ガンチャンバのハウジング又は荷電粒子ビーム装置に機械的且つ電気的に結合可能である。それにより例えばハウジングがアースされる場合、エクストラクタも又アースされる。それにより、代表的には、エミッタ先端部の老化作用をサプレッサの電圧を調節することによって補償することができ又はエミッタ先端部のところの電界強さの調節をサプレッサの電圧の調節によって実施することができる。典型的な実施形態によれば、約500V〜1000Vのサプレッサ電位の変化は、約20%〜40%のエミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧の変化に等しい。これは、加速電圧とは無関係である。かくして、約10kVの加速電圧がコラム内に10keVのビームエネルギーを利用するシステムに用いられる場合、例えば700Vのサプレッサ電圧の増加は、例えば約3kVエミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧を補償し、約30kVの加速電圧がコラム内に30keVのビームエネルギーを利用するシステムに用いられる場合、例えば700Vのサプレッサ電圧の増加は、例えば約10kVエミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧を補償する。かくして、サプレッサ電圧は、有益な補償ツールである。というのは、サプレッサ電圧は、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧の変化と同様に効果的に使用できるからであり、その理由は、サプレッサ電圧がエミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧の一部を補償するからである。
上述のことに照らして、例えばエミッタを動かすことによるエミッタ先端部とエクストラクタとの間の距離の変化とサプレッサ電圧の変化の組み合わせにより、良好な調節を行なうことができる。特に、エクストラクタをハウジング電位又は内部ビーム案内要素の電位に設定するというオプションにより、これら補正パラメータ、更に単純化された設計が得られる。
本明細書において説明する他の実施形態と組み合わせ可能な更に別の実施形態によれば、サプレッサ電圧の上述の作用効果は、ビーム電流の制御にも利用できる。同じ電流の変化がコラム内のビームエネルギーとは無関係のサプレッサ電圧の本質的に一定の変化により達成されるので、コラム内に25kV以上のビームエネルギーを利用するシステムの場合では、過剰のサプレッサ電圧が不要である。さらに、他方、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧によるビーム電流の補正は、本質的にエミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧に比例する。かくして、本明細書において説明しているエミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧を増加させた実施形態の場合、電流の調節には、調節のための電圧範囲の増大が必要である。
さらに、本明細書において説明する他の実施形態と組み合わせ可能な本明細書において説明する幾つかの実施形態によれば、エミッタ先端部と抽出電極との間で大部分、例えば少なくとも70%又は少なくとも80%へのコラム内の電子の加速を行うことができる。かくして、高エネルギー電子ビーム案内領域及び/又はランディングエネルギーと比較してコラム内に少なくとも10倍のビームエネルギーを有する高エネルギービーム装置の場合であっても、加速は、主としてエミッタ先端部とエクストラクタとの間で起こる。それにより、注目されるべきこととして、荷電粒子が高エネルギーまで速く加速されればされるほど、電子相互間の相互作用に起因したエネルギー広がり効果及び収差をそれだけ一層減少させることができる。放出された電子は、考えられる限り最も短い距離で本質的にこれらの最大エネルギーまで迅速に加速されるので、電子相互間の相互作用は、絶対最小値まで減少する。これにより、エネルギー広がり効果が減少し、事実上の放出源の大きさの増大が制限される。
さらに別の実施形態によれば、以下の特徴を高電圧安定性に関する単純化をもたらす機械的設計のための有利なオプションとして提供できる。エクストラクタの構造又は抽出電極は、エミッタ構造体を包囲するカップのように形作られるのが良い。それにより、エクストラクタ電極512は、光軸に本質的に垂直であり且つエクストラクタアパーチュア又は開口部を含む部分を有する。さらに、エクストラクタ電極512は、光軸を包囲するリム部分及び特に高加速電位まで付勢されるエミッタ先端部の一領域を有する。それにより、カップは、発弧を回避するためにエミッタまでの十分な距離を持つよう形作られるのが良い。例えば、エミッタ及び/又はエミッタ先端部の保持構造体が或る領域において小さな曲率半径を有する場合、カップは、この領域における発弧の恐れを減少させるよう形作られるのが良い。カップ状エクストラクタ電極512が設けられる場合、高電界強度の容積部又は領域は、エクストラクタカップとエミッタとの間の隙間に封じ込められ、これは、部品の適正な造形及び機械加工により容易に制御できる。エミッタ絶縁体に沿う潜在的に危険な電圧降下は、主として、絶縁体を十分に長く製作すると共に適正な表面設計によって取り扱われる。エクストラクタカップは、基本的に、アース電位の状態にあるので、エミッタ組立体の全てのコンポーネント、ガンチャンバの全てのコンポーネント及び/又は荷電粒子ビーム装置の全てのコンポーネントは、遮蔽領域の外部に位置し、真空チャンバは、機械的設計を単純化して発弧の恐れを大幅に減少させる低電界強さの領域内に位置している。この設計により、事実上の放出源と集束レンズとの間の距離を減少させることができる。これは、自動的に、良好な光学性能をもたらす。
本明細書において説明する実施形態の更に別のオプションとしての改造例によれば、エクストラクタ電極又はエクストラクタカップは、集束レンズに対して機械的に中心位置出し可能である。エクストラクタカップが比較的低い電位に付勢されるので、即ち、ハウジング20とエクストラクタ電極512との間には比較的低い電圧がかかるので、この位置合わせを容易に達成することができる。エクストラクタに対するエミッタ先端部の機械的x‐y位置合わせにより、ビームをコンデンサ又は集束レンズの光軸に至らせることができる。この機械的位置合わせの向上により、光学性能の向上が得られる。
図6は、エミッタ組立体の単純な設計に照らして提供できる更に有利な改造例を示している。図3〜図5に示されている実施形態と比較して、図6に示されている電子ビーム装置300は、エクストラクタ512を支持する絶縁体632を有すると共に別の電極9又はビーム案内コンポーネント9を支持した絶縁体633を有している。エクストラクタ電極、絶縁体及び別の電極は、ガンチャンバ領域中に2つのサブチャンバをもたらすよう形成される。真空ポンプのための第1の連結部644及び真空ポンプのための第2の連結部642が設けられている。
かくして、エミッタ先端部、及びエクストラクタと別の電極との間の領域を互いに別個独立にすることにより、エミッタ5の領域を排気することが可能である。これは、とりわけ、容易に実施可能である。というのは、カップの外側の領域は、本質的にアース電位(±数kV)にあり又は本質的にハウジング又はビーム案内要素の電位(±数kV)であるのが良いエクストラクタ512の電位によって遮蔽されるからである。したがって、提案された設計により、低い全圧力(例えば、1×10-11ミリバールのオーダーにある)、臨界ガスの低い部分圧力(例えば、1×10-9ミリバールのオーダーにある)又はプロセスガスのこれよりも高い部分圧力(例えば、1×10-6ミリバールのオーダーにある)のような特定の真空要件を持つエミッタへの容易な適合が可能である。通常のシステムでは、このためには、通常、集束レンズとエミッタとの間に追加の差動的に吸い込み排出される真空領域を挿入することが必要で、それに伴ってエミッタ先端部とコンデンサとの間の距離が著しく増大する。
本明細書において説明する実施形態によれば、エクストラクタは、差動的吸い込み排出アパーチュアとして使用可能であり、このエクストラクタは、エクストラクタカップと真空チャンバハウジングとの間に絶縁バリヤを導入することによりエクストラクタカップの上下の容積部を互いに分離することができる。エクストラカップに印加される電圧は、低いので、発弧の恐れがない。
別の実施形態によれば、単純化されたエミッタ組立体は、有利には、複数個のエミッタ先端部がアレイ状に配置されている荷電粒子マルチビーム装置に使用できる。図7は、マルチビームシステムのガン領域を示している。システム700は、ハウジング部分720及び電源4により提供された加速電圧のための2つ又は3つ以上の高電圧フィードスルー23(5つの絶縁フィードスルーが図7に示されている)を有する。加速電圧は、エミッタ先端部をそれぞれ有する2つ又は3つ以上のエミッタ5に提供される。2つ又は3つ以上の、即ち、対応した数のエクストラクタ電極512/712又はエクストラクタカップが設けられている。図7に示されている実施例によれば、2つ又は3つ以上のエクストラクタの各々を個々の電位に付勢することができるようにするために2つ又は3つ以上の低電圧フィードスルー132が設けられるのが良い。これは、対応した数の出力(図7では5つ)を有する1つの電源706によって示されている。変形例によれば、エクストラクタ電極のための各制御電圧は、個々の電源により提供でき、或いは、これよりも少ない数の電源の各々が、所要の電位の何割かを提供することができる。別の電極、即ち、エクストラクタの下流側のビーム移動方向の電極が図7に参照符号9で示されている。例えば、別の電極9は、アノード、集光レンズの第1の電極、高ビームエネルギーを提供するビーム案内コンポーネント等であって良い。
上述したように、例えばエミッタを動かすことによるエミッタ先端部とエクストラクタとの間の距離の変化とサプレッサ電圧の変化の組み合わせにより、ビーム電流について良好な調節を行なうと共に/或いはエミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧の変化に同様に利用できる先端部エージングの良好な補償を行うことができる。特に、エクストラクタをハウジング電位又は内部ビーム案内要素の電位に設定するというオプションにより、これら補正パラメータ、更に又、別の単純化された設計が可能であり、即ち、電源706、フィードスルー132及び絶縁体632,732を省くことができる。個々のビームの制御及び/又はエミッタの老化の補償は、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の距離及びサプレッサ電圧のうちの一方又は好ましくはこれら両方によって制御できる。かくして、マルチビーム装置は、全てのエミッタについて等しい電流を調節することができると共にエミッタの老化を補償することができるよう構成できる。この場合、等しい電流及び老化を補償するオプションは、本明細書において開示するようにエミッタ相互間の特に狭いピッチ、例えば50mm以下を可能にする単純化された設計により提供できる。
一般に、本明細書において開示する実施形態としての単純化されたエミッタ組立体は、多くのエミッタを狭いピッチで、例えば60mm以下の距離でアレイ状に配置することができる。エクストラクタ電極又はエクストラクタカップの電位の減少に照らすと共にエクストラクタカップの遮蔽に照らして、エクストラクタを支持する小さな絶縁体632/732を設けることができる。
本明細書において開示する実施形態の更に別の改造例によれば、個々のエクストラクタカップを細いユニットの状態にすることができる。例えば、電界対称性をもたらす第1の部分がカップ寸法を1つ又は2つの方向に減少させ、例えば、スライスの形態にすることによって悪影響を受けない限り、アパーチュア開口部を含む第1の部分、光軸を包囲した円筒形部分を含む第2の部分及び第1の部分と第2の部分との間の円錐形移行部分を有する円筒形カップの一方又は両方の横方向寸法を減少させることができる。回転対称は、先端部の付近でのみ必要である。全体的遮蔽機能は、対称性を必要としない。エミッタ構造体を包囲した容積部又は領域の遮蔽は、通常の遮蔽体によっても提供できる。
例えばアース電位と称することができる電源700により提供される低い抽出電圧による放出電流の上述の制御は、個々のコラム中のビーム電流を正確に一致させる必要のあるマルチコラム型システムにおいて有益である。
本明細書において説明した実施形態は、追加の要素(図示せず)、例えば集束レンズ、静電、磁気又は複合静電‐磁気型のデフレクタ、例えばWienフィルタ、静電、磁気又は複合静電‐磁気型の走査デフレクタ、静電、磁気又は複合静電‐磁気型のスチグマトール、静電、磁気又は複合静電‐磁気型の別のレンズ及び/又は一次及び/又は二次荷電粒子のビームに影響を及ぼすと共に/或いはこれを補正する他の光学コンポーネント、例えばデフレクタ又はアパーチュアを更に有するのが良い。確かに、例示目的で、これらコンポーネントのうちの幾つかが図示されると共に本明細書において説明されている。理解されるべきこととして、かかるコンポーネントのうちの1つ又は2つ以上も又、本発明の実施形態に利用できる。
本明細書において説明した実施形態によれば、エミッタ先端部を有するエミッタを備えた単純化されているエミッタ組立体であって、エミッタ先端部は、光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、エミッタは、第1の電位まで付勢されるよう構成され、エミッタ組立体は、開口部を備えたエクストラクタを更に含み、開口部は、光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、エクストラクタは、第2の電位まで付勢されるよう構成され、第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有するような単純化エミッタ組立体は、次の利点のうちの少なくとも1つを提供する。かかる単純化エミッタ組立体は、通常のエミッタ設計例と比較してエクストラクタ絶縁体及び/又はエクストラクタフィードスルー前後の発弧を減少させることができ、ミニモジュール又はエミッタ絶縁体/フィードスルー内の発弧を減少させることができ、エクストラクタ構造体と真空チャンバとの間の発弧を減少させることができ、エクストラクタと次の電極、即ち例えばアノード及び/又はコンデンサ又は集束レンズの第1の電極との間の強力な寄生レンズの位置合わせ不良に起因した光学性能の低下を減少させることができると共に/或いは回避可能な電子間相互作用に起因した光学性能の低下を減少させ又は回避することができる。さらに、例えばエミッタ構造体が周りのコラム部分(真空チャンバ、ライナ管、絶縁体、フィードスルー、ポンプ)に対して高電圧Vaccまで昇圧される場合、高いコラム電圧で高信頼度で動作可能な単純化する堅牢な機械的設計を提供することができる。さらに、20kV以上向きに構成された高電圧フィードスルーの数を減少させることができ、高い電界強度にさらされるコンポーネントの数を減少させることができると共に/或いはエミッタの輝度を向上させることができる。エミッタの輝度を向上させるには、例えば、早期加速に起因したビームのエネルギー広がりを減少させ、見掛けの放出源の広がりを減少させると共に/或いは位置合わせするのが困難な寄生レンズの減少によるガンレンズの収差を減少させるのが良い。この設計は、エクストラクタとコンデンサとの間の「寄生」レンズを事実上なくす。さらに又、エミッタコンポーネントの機械的位置合わせを向上させると共にシステムの第1のレンズ(集束レンズ)までのエミッタ先端部の距離を減少させることが可能である。さらに、上述したように、エミッタを狭いピッチでアレイ状に配置することは、容易に実施でき、エミッション放出安定性及び/又はエミッタの寿命を向上させるために追加の差動真空チャンバを設けるという手段は、容易に実施可能である。上述の観点のうちの1つ又は2つ以上を利用すると、高ビーム電流動作を良好に可能にする。それにより、アレイ状に配置するというオプションに加えて、システムのスループットを向上させることができる。
上述したように、本明細書において説明した単純化エミッタ組立体は、エミッタ供給業者によって用いられる機械的セットアップ(エミッタ性能及びデータシートの作成を加減するために用いられる)と比較して、向上したエミッタ先端部とエクストラクタの差を有する。これは、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の電圧をそれに対応して増大させると共に/或いはエクストラクタと別の電極との間の電圧をそれに対応して減少させることによって行なわれる。電子の加速は、エミッタ先端部とエクストラクタとの間の第1の領域で行なわれる。かくして、エミッタ組立体を動作させる実施形態によれば、図8に示されている次のステップが提供される。ステップ802では、荷電粒子ビーム、例えば電子ビームを放出する。したがって、ステップ804では、エミッタを第1の電位に付勢し、ステップ804では、エクストラクタを第2の電位に付勢し、第1の電位と第2の電位との差電圧は、少なくとも15kV、特に少なくとも20kVである。さらにオプションとしてのステップ808として、荷電粒子ビームを侵入させる開口部を備えた別の電極を第3の電位まで付勢し、第2の電位と第3の電位の差電圧は、15kV以下、特に10kV以下である。本明細書において説明した他の実施形態と組み合わせ可能な代表的な実施形態によれば、エクストラクタの電圧は、代表的には、加速電圧Vaccの10%〜15%であるのが良い。
上述したように、複数の実施形態を説明した。それにより、一実施形態によれば、荷電粒子ビームを光軸に沿って放出するエミッタ組立体が提供される。エミッタ組立体は、ガン(電子銃)チャンバ内に収納され、エミッタ組立体は、エミッタ先端部を備えたエミッタを含み、エミッタ先端部は、光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、エミッタは、第1の電位まで付勢されるよう構成され、エミッタ組立体は、開口部を備えたエクストラクタを更に含み、開口部は、光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、エクストラクタは、第2の電位まで付勢されるよう構成され、第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有する。この実施形態のオプションとしての改造例によれば、エミッタ組立体がエクストラクタを支持したエクストラクタ支持体を更に含むのが良く、エクストラクタ支持体がエクストラクタに連結されると共にガンチャンバのハウジングに連結可能であり、特にエクストラクタ支持体が10kV以下の電圧の場合にのみ発弧を阻止するよう構成された絶縁エクストラクタ支持体であるという特徴、例えば、エクストラクタ支持体がガンチャンバを第1の真空領域と第2の真空領域に分離するようになっているのが良いという特徴、及びエクストラクタがカップ状の形状を有するのが良く、特にエクストラクタが光軸に本質的に垂直である開口部を備えた第1の部分及び光軸を包囲すると共にエミッタに印加される第1の電位を遮蔽するようになった第2の部分を有するという特徴、エミッタ又はエクストラクタが第1の距離を変化させることができるよう動くことができるという特徴、及びエミッタ組立体がサプレッサ電位まで付勢されるよう構成されたサプレッサを更に有し、サプレッサ電位を変化させることができるという特徴から成る群のうちの少なくとも1つの特徴を利用することができる。
別の実施形態によれば、荷電粒子ビーム装置用のガンチャンバが提供される。ガンチャンバは、エミッタ組立体及び荷電粒子ビームを侵入させる開口部を有すると共に第3の電位に付勢されるよう構成された電極を収容している。エミッタ組立体は、エミッタ先端部を備えたエミッタを含み、エミッタ先端部は、光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、エミッタは、第1の電位まで付勢されるよう構成され、エミッタ組立体は、開口部を備えたエクストラクタを更に含み、開口部は、光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、エクストラクタは、第2の電位まで付勢されるよう構成され、第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有する。この実施形態のオプションとしての改造例によれば、ガンチャンバが真空ポンプに連結可能な少なくとも1つの真空連結部を備えたガンチャンバのハウジングを更に有するのが良く、エクストラクタ支持体がエクストラクタ及びガンチャンバのハウジングに連結されるという特徴、ガンチャンバが真空ポンプに連結可能な第2の真空連結部を更に有するのが良く、真空連結部が第1の真空領域を排気するよう位置決めされ、別の真空連結部は、第2の真空領域を排気するよう位置決めされているという特徴、及び電極が光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、第3の平面と第2の平面との間の距離が第1の距離の1.5倍未満であるという特徴から成る群のうちの少なくとも1つの特徴を利用することができる。
さらに別の実施形態によれば、荷電粒子ビーム装置が提供される。荷電粒子ビーム装置は、1つ又は2つ以上、代表的な少なくとも2つのエミッタ組立体を有する。1つ又は2つ以上のエミッタ組立体の各々は、エミッタ先端部を備えたエミッタを含み、エミッタ先端部は、光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、エミッタは、第1の電位まで付勢されるよう構成され、エミッタ組立体は、開口部を備えたエクストラクタを更に有し、開口部は、光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、エクストラクタは、第2の電位まで付勢されるよう構成され、第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有する。それにより、エミッタの各々は、第1の電位を1つ又は2つ以上のエミッタに印加する1つの電源に接続される。これら実施形態のオプションとしての改造例によれば、本明細書において説明した実施形態としてのガンチャンバ内に1つ又は2つ以上、代表的には2つ又は3つ以上のエミッタ組立体を提供するのが良い。
さらに別の実施形態によれば、エミッタ組立体を動作させる方法が提供される。本方法は、荷電粒子ビームを光軸に沿って放出するステップと、電界エミッタを第1の電位に付勢するステップと、エクストラクタをエクストラクタに接続されると共にアースに接続された制御電源により第2の電位に付勢するステップとを有し、第1の電位と第2の電位の差電圧は、少なくとも15kV、特に少なくとも20kVである。この実施形態のオプションとしての改造例によれば、本方法が荷電粒子ビームを侵入させる開口部を備えた電極を第3の電位に付勢するステップを更に有するのが良く、第2の電位と第3の電位の差電圧は、15kV以下、特に10kV以下であるという特徴及び第1の電位が光軸を包囲したエクストラクタの一部分によって遮蔽されるという特徴及びエミッタ先端部とサプレッサとの間の電圧を変化させることによりビーム電流を変化させることができるという特徴から成る群のうちの少なくとも1つの特徴を利用することができる。
上記の内容は本発明の実施形態に関するが、本発明の他の実施形態及び別の実施形態を本発明の基本的な範囲から逸脱することなく案出可能であり、本発明の範囲は、次の添付の特許請求の範囲の記載に基づいて定められる。
1,300 電子ビーム装置
2 アース
4,6,8,10 電源
5 電子エミッタ
9 第1の電極
11 集束レンズ
12,112 抽出電極
13 対物レンズ
15 エミッタ先端部
20 ハウジング
22 サプレッサ
23 高電圧フィードスルー
24 コイル
26 磁極片
106 制御電源
132 低電圧フィードスルー

Claims (15)

  1. 荷電粒子ビーム装置であって、前記荷電粒子ビーム装置は、前記荷電粒子ビーム装置内に高エネルギー荷電粒子ビームを生じさせるようになっており、コラム内の荷電粒子ビームエネルギーが、前記荷電粒子のランディングエネルギーと比較して少なくとも10倍高く、前記荷電粒子ビーム装置は、
    荷電粒子ビームを光軸に沿って放出するエミッタ組立体を有し、前記エミッタ組立体は、ガンチャンバ内に収納され、前記エミッタ組立体は、
    エミッタ先端部を備えた電界エミッタを含み、前記エミッタ先端部は、前記光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、前記エミッタは、第1の電位まで付勢されるよう構成され、
    開口部を備えたエクストラクタを更に含み、前記開口部は、前記光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、前記エクストラクタは、第2の電位まで付勢されるよう構成され、
    前記第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有し、
    前記エクストラクタ(112)に接続されると共にアースに接続された制御電源(106)を含む、荷電粒子ビーム装置。
  2. 前記エクストラクタを支持したエクストラクタ支持体を更に有し、
    前記エクストラクタ支持体は、前記エクストラクタに連結されると共に前記ガンチャンバのハウジングに連結可能であり、
    前記エクストラクタ支持体は、10kV以下の電圧の場合にのみ発弧を阻止するよう構成された絶縁エクストラクタ支持体である、請求項1記載の荷電粒子ビーム装置。
  3. 前記エクストラクタ支持体は、前記ガンチャンバを第1の真空領域と第2の真空領域に分離するようになっている、請求項2記載の荷電粒子ビーム装置。
  4. 前記エクストラクタは、カップ状の形状を有する、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  5. サプレッサ電位まで付勢されるよう構成されたサプレッサを更に有し、前記サプレッサ電位は変化させることができる、請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  6. 前記エミッタ又は前記エクストラクタは、前記第1の距離を変化させることができるよう可動であり、
    前記制御電源は、比較的小さな制御電圧を提供するようになっていると共に/或いは前記エミッタ先端部のところの電界強度の調節が前記サプレッサ用の別の電源によって行なわれる、請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  7. 前記ガンチャンバは、前記荷電粒子ビームを侵入させる開口部を有すると共に第3の電位に付勢されるよう構成された電極を更に有する、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  8. 真空ポンプに連結可能な少なくとも1つの真空連結部を備えた前記ガンチャンバのハウジングを更に有し、
    前記エクストラクタ支持体は、前記エクストラクタ及び前記ガンチャンバのハウジングに連結される、請求項7記載の荷電粒子ビーム装置。
  9. 真空ポンプに連結可能な第2の真空連結部を更に有し、
    前記真空連結部は、前記第1の真空領域を排気するよう位置決めされ、前記別の真空連結部は、前記第2の真空領域を排気するよう位置決めされている、請求項8記載の荷電粒子ビーム装置。
  10. 前記電極は、前記光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、前記第3の平面と前記第2の平面との間の距離は、前記第1の距離の1.5倍未満である、請求項7〜9のうちいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  11. 少なくとも第2のエミッタ組立体を更に有し、前記第2のエミッタ組立体は、
    エミッタ先端部を備えた電界エミッタを含み、前記エミッタ先端部は、前記光軸に垂直な第1の平面のところに位置決めされ、前記エミッタは、第1の電位まで付勢されるよう構成され、
    開口部を備えたエクストラクタを更に有し、前記開口部は、前記光軸に垂直な第2の平面のところに位置決めされ、前記エクストラクタは、第2の電位まで付勢されるよう構成され、
    前記第2の平面は、第1の平面から2.25mm以上の第1の距離を有し、
    特に、前記エミッタ組立体及び前記第2のエミッタ組立体の前記エミッタの各々は、前記第1の電位を前記エミッタに印加するよう1つの電源に接続されている、請求項1〜10のうちいずれか1項に記載の荷電粒子ビーム装置。
  12. エミッタ組立体を動作させる方法であって、
    荷電粒子ビームを光軸に沿って放出するステップと、
    電界エミッタを第1の電位に付勢するステップと、
    エクストラクタを該エクストラクタに接続されると共にアースに接続された制御電源により第2の電位に付勢するステップとを有し、
    前記第1の電位と前記第2の電位の差電圧は、少なくとも15kVであり、
    コラム内のビームエネルギーは、前記荷電粒子のランディングエネルギーと比較して少なくとも10倍高い、方法。
  13. 前記荷電粒子ビームを侵入させる開口部を備えた電極を第3の電位に付勢するステップを更に有し、前記第2の電位と前記第3の電位の差電圧は、15kV以下、特に10kV以下である、請求項12記載の方法。
  14. 前記第1の電位は、前記光軸を包囲した前記エクストラクタの一部分によって遮蔽される、請求項12又は13記載の方法。
  15. エミッタ先端部と抽出電極との間で少なくとも70%までの前記コラム内における前記荷電粒子の加速が行われる、請求項12〜14のうちいずれか1項に記載の方法。
JP2011243906A 2010-10-19 2011-10-19 単純化粒子エミッタ及びその動作方法 Active JP5734809B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10187979.9 2010-10-19
EP10187979.9A EP2444990B1 (en) 2010-10-19 2010-10-19 Simplified particle emitter and method of operating thereof

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012089506A true JP2012089506A (ja) 2012-05-10
JP2012089506A5 JP2012089506A5 (ja) 2014-07-17
JP5734809B2 JP5734809B2 (ja) 2015-06-17

Family

ID=43971540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011243906A Active JP5734809B2 (ja) 2010-10-19 2011-10-19 単純化粒子エミッタ及びその動作方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US20120091359A1 (ja)
EP (1) EP2444990B1 (ja)
JP (1) JP5734809B2 (ja)
KR (1) KR101737495B1 (ja)
TW (1) TWI485740B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2672502B1 (en) * 2012-06-06 2017-08-09 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH electron beam optical system comprising high brightness electron gun with moving axis condenser lens
KR20140067578A (ko) * 2012-11-27 2014-06-05 삼성전자주식회사 전자빔 노광 장치
US8933414B2 (en) * 2013-02-27 2015-01-13 Fei Company Focused ion beam low kV enhancement
US9053893B2 (en) * 2013-03-14 2015-06-09 Schlumberger Technology Corporation Radiation generator having bi-polar electrodes
EP2779201A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-17 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH High brightness electron gun, system using the same, and method of operating the same
EP2816585A1 (en) * 2013-06-17 2014-12-24 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Charged particle beam system and method of operating thereof
JP6943701B2 (ja) * 2017-09-15 2021-10-06 日本電子株式会社 冷陰極電界放出型電子銃の調整方法
US11860143B2 (en) * 2021-12-21 2024-01-02 Dionex Corporation Method and system for self-regulating a suppressor

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60211753A (ja) * 1984-04-04 1985-10-24 Hitachi Ltd 電子線照射装置
JPH01260742A (ja) * 1988-04-11 1989-10-18 Mitsubishi Electric Corp 荷電ビーム銃
JPH02192649A (ja) * 1989-01-20 1990-07-30 Toshiba Corp リニア電子銃装置
JPH03141543A (ja) * 1989-10-27 1991-06-17 Hitachi Ltd 電界放出形電子銃
JPH11185647A (ja) * 1997-12-22 1999-07-09 Nec Corp イオン源装置
JP2006324119A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Hitachi Ltd 電子銃
US7465922B1 (en) * 2006-07-12 2008-12-16 Kla-Tencor Technologies Corporation Accelerating electrostatic lens gun for high-speed electron beam inspection
JP2009205904A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Hitachi High-Technologies Corp 冷陰極型電界放出電子銃及びそれを用いた電子線装置

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6171165B1 (en) * 1998-11-19 2001-01-09 Etec Systems, Inc. Precision alignment of microcolumn tip to a micron-size extractor aperture
US6331713B1 (en) * 1999-10-06 2001-12-18 Applied Materials, Inc. Movable ion source assembly
US6797953B2 (en) * 2001-02-23 2004-09-28 Fei Company Electron beam system using multiple electron beams
EP1473560B1 (en) * 2003-04-28 2006-09-20 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Apparatus and method for inspecting a sample of a specimen by means of an electron beam
EP1515359A1 (en) * 2003-09-12 2005-03-16 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Chamber with low electron stimulated desorption
US7368727B2 (en) * 2003-10-16 2008-05-06 Alis Technology Corporation Atomic level ion source and method of manufacture and operation
US7554096B2 (en) * 2003-10-16 2009-06-30 Alis Corporation Ion sources, systems and methods
US7601953B2 (en) * 2006-03-20 2009-10-13 Alis Corporation Systems and methods for a gas field ion microscope
US7511279B2 (en) * 2003-10-16 2009-03-31 Alis Corporation Ion sources, systems and methods
JP5243793B2 (ja) * 2004-07-05 2013-07-24 シーイービーティー・カンパニー・リミティッド マルチマイクロコラムにおける電子ビームの制御方法及びこの方法を利用したマルチマイクロコラム
US7067807B2 (en) * 2004-09-08 2006-06-27 Applied Materials, Israel, Ltd. Charged particle beam column and method of its operation
EP1760761B1 (en) * 2005-09-05 2017-10-18 ICT, Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Charged particle beam emitting device and method for operating a charged particle beam emitting device
WO2007067296A2 (en) * 2005-12-02 2007-06-14 Alis Corporation Ion sources, systems and methods
JP4920385B2 (ja) * 2006-11-29 2012-04-18 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子ビーム装置、走査型電子顕微鏡、及び試料観察方法
WO2008084537A1 (ja) * 2007-01-11 2008-07-17 Advantest Corporation 電子銃及び電子ビーム露光装置
JP4685115B2 (ja) * 2007-02-20 2011-05-18 株式会社アドバンテスト 電子ビーム露光方法
JP2009020594A (ja) 2007-07-10 2009-01-29 Canon Inc ジョブ管理装置、ジョブ管理方法、ジョブ管理プログラムならびに記憶媒体
US8633451B2 (en) * 2008-06-20 2014-01-21 Carl Zeiss Microscopy, Llc Ion sources, systems and methods
US7960697B2 (en) * 2008-10-23 2011-06-14 Hermes-Microvision, Inc. Electron beam apparatus
US8319192B2 (en) * 2010-08-24 2012-11-27 Hermes Microvision Inc. Charged particle apparatus

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60211753A (ja) * 1984-04-04 1985-10-24 Hitachi Ltd 電子線照射装置
JPH01260742A (ja) * 1988-04-11 1989-10-18 Mitsubishi Electric Corp 荷電ビーム銃
JPH02192649A (ja) * 1989-01-20 1990-07-30 Toshiba Corp リニア電子銃装置
JPH03141543A (ja) * 1989-10-27 1991-06-17 Hitachi Ltd 電界放出形電子銃
JPH11185647A (ja) * 1997-12-22 1999-07-09 Nec Corp イオン源装置
JP2006324119A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Hitachi Ltd 電子銃
US7465922B1 (en) * 2006-07-12 2008-12-16 Kla-Tencor Technologies Corporation Accelerating electrostatic lens gun for high-speed electron beam inspection
JP2009205904A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Hitachi High-Technologies Corp 冷陰極型電界放出電子銃及びそれを用いた電子線装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2444990B1 (en) 2014-06-25
US10699867B2 (en) 2020-06-30
KR101737495B1 (ko) 2017-05-18
EP2444990A1 (en) 2012-04-25
US20180254165A1 (en) 2018-09-06
TWI485740B (zh) 2015-05-21
US20120091359A1 (en) 2012-04-19
KR20120040676A (ko) 2012-04-27
JP5734809B2 (ja) 2015-06-17
TW201230128A (en) 2012-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10699867B2 (en) Simplified particle emitter and method of operating thereof
US10522327B2 (en) Method of operating a charged particle beam specimen inspection system
US9431210B2 (en) Charged particle beam device with dynamic focus and method of operating thereof
US6750455B2 (en) Method and apparatus for multiple charged particle beams
TWI557769B (zh) 電子束晶圓檢查系統及其操作方法
US8097848B2 (en) Scanning electron microscope
US8957390B2 (en) Electron gun arrangement
US6797953B2 (en) Electron beam system using multiple electron beams
EP2811506A1 (en) Method for imaging a sample in a dual-beam charged particle apparatus
CN110729163B (zh) 带电粒子束装置、以及用于操作带电粒子束装置的方法
JP6404736B2 (ja) 複合荷電粒子線装置
JPWO2018179115A1 (ja) 荷電粒子線装置
US9245709B1 (en) Charged particle beam specimen inspection system and method for operation thereof
US8987692B2 (en) High brightness electron gun, system using the same, and method of operating thereof
JPH1012176A (ja) 形状観察装置
KR20230157977A (ko) 플러드 컬럼 및 하전 입자 장치
WO2023046440A1 (en) Charged particle apparatus and method

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140530

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140530

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140530

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140707

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20141002

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20141007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5734809

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250