JP2012089004A - オートチューニング装置及びオートチューニング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カスケード接続されたPIDコントローラのPIDパラメータをオートチューニングにより求める。
【解決手段】スレーブ制御量に対して2位置制御を行い測定したリミットサイクル波形からスレーブコントローラ5のPIDパラメータを求め及びスレーブ側制御対象9を一次遅れ+むだ時間モデルで同定し、マスタ制御量に対して2位置制御を行い測定したリミットサイクル波形からマスタ側制御対象10を同定する。さらにスレーブ側をフィードバック制御したときの閉ループ伝達関数を求め、このスレーブ側閉ループ伝達関数を一次遅れ+むだ時間モデルで近似することによりマスタPIDコントローラ4のPID定数を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、オートチューニング装置及びオートチューニング方法に係り、特に、カスケード制御系における制御パラメータを調整するオートチューニング装置及び方法に関する。
フィードバック制御系において操作変数の変動などの外乱が想定される場合、外乱の検出が可能な測定点を設けて、主制御ループ内にもう一つ制御ループを作り制御を行うカスケード制御方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなカスケード制御ではPIDコントローラを2台使用するため2組のPIDパラメータの調整が必要であり、これら2組のPID定数の調整は制御応答を確認しながらオペレータが手動調整するか、スレーブ側およびマスタ側それぞれのPIDコントローラに搭載されているオートチューニング(AT)機能を用いてそれぞれPIDパラメータを決定していた。
なお、制御パラメータのオートチューニングの一手法が、例えば特許文献2、3等に開示されている。
実開平6−2402号公報 特開平3−3005号公報 特開昭58−68106号公報
しかしながら、カスケード制御におけるマスタコントローラは、スレーブ側PID制御コントローラによりフィードバック制御された制御系とマスタ側制御対象とを含む制御系を制御対象とするため、マスタコントローラでオートチューニングを実行しても、例えばスレーブループ内にあるスレーブコントローラの出力飽和の影響を受けてしまい、良好なPIDパラメータを求めることは困難であった。
以上の点に鑑み、本発明は、カスケード接続されたPIDコントローラの制御パラメータをオートチューニングにより求めることを目的とする。
まず、スレーブPIDコントローラ及びマスタPIDコントローラの制御パラメータを求める処理の概念を説明する。
(1)オートチューニングの実行指令に基づき、スレーブ側制御量:PVまたはマスタ側制御量:PVに対して2位置制御を行う2位置制御部を有する。
まず、スレーブ制御量:PVをあらかじめ設定されたスレーブ目標値で2位置制御し、スレーブ同定部により2位置制御により生じたリミットサイクル波形からスレーブコントローラのPIDパラメータを算出する。スレーブコントローラは、PID制御だけでなくP制御が用いられることも多い。スレーブループにおいてP制御としてスレーブ目標値に対して定常偏差が生じたとしても、重要なマスタ側のコントローラに積分動作を有していれば主制御量であるマスタ制御量の定常偏差をなくすことが出来るためである。
(2)次にAT管理部は目標値を変えて再度スレーブ側の2位置制御を実行させ、これによりスレーブ同定部でスレーブ側制御対象(伝達関数をGとする)を式2に示す一次遅れ+むだ時間近似モデルで同定を行う。
Figure 2012089004
但し、Kはスレーブ側制御対象の定常ゲイン、Tは等価時定数、Lは等価むだ時間である。
まずスレーブ側制御対象の定常ゲイン:Kは1回目のAT動作で実行した2位置制御の目標値をSVs1、オンオフのデューティ比がθs1、2回目のAT動作で実行した2位置制御の目標値をSVs2、オンオフのデューティ比がθs2であったとき、
Figure 2012089004
で算出できる。
(3)さらにAT時のリミットサイクル波形からスレーブ側制御対象の限界ゲイン:Kcsと限界周期:Tcsを算出し、等価時定数:Tと等価むだ時間:Lを式3により求めマスタPIDパラメータ算出部に出力する。
Figure 2012089004
(4)なお、2回目の2位置制御を行う目標値は、1回目の2位置制御で得られたリミットサイクル波形の振幅を基準に、1回目のSVs1値からリミットサイクルの振幅の係数k倍離れた値を2回目の目標値とすることで決定できる。係数kは予め定められることができる。例えば、1回目のATで得られたリミットサイクル波形の振幅をXs1とした場合、2回目の目標値:SVs2を、SVs2=SVs1−k×Xs1またはSVs2=SVs1+k×Xs1とすれば良い。
(5)スレーブ側のチューニングが終了すると、2位置制御部はマスタ制御量:PVに対して、あらかじめ設定されたマスタ目標値に対して2位置制御を実行する。マスタ制御量に対しても異なる2つの目標値に対してそれぞれ2位置制御を行い、マスタ同定部はこれにより生じるマスタ制御量:PVとスレーブ制御量:PVのリミットサイクル波形からマスタ制御対象の数式モデルを得る。マスタ制御対象:Gを以下のむだ時間+一次遅れモデルで近似した場合、
Figure 2012089004
但し、K:マスタ側制御対象の定常ゲイン
:等価時定数
:等価むだ時間
マスタ制御対象の定常ゲイン:K
=(SVm1−SVm2)/(θm1−θm2)/K ・・・ 式5
となる。但し、SVm1、θm1は、1回目の2位置制御の目標値とオンオフデューティ比、SVm2、θm2は、2回目の2位置制御の目標値とオンオフデューティ比であり、Kは式1より求まるスレーブ側制御対象の定常ゲインである。
(6)さらにマスタ同定部は、マスタ側制御対象の限界ゲイン:Kcmと限界周期:Tcmを算出し、等価時定数:Tと等価むだ時間:Lを下式により求め同定結果をマスタPIDパラメータ算出部に出力する。
Figure 2012089004
但し、K:マスタ制御対象の定常ゲイン(式5から算出)
cm:リミットサイクル周期
:スレーブ制御量:PVのリミットサイクル波形の振幅
:マスタ制御量:PVのリミットサイクル波形の振幅
φ:スレーブ制御量:PVとマスタ制御量:PVのリミットサイクル波形の位相差
(7)マスタPIDパラメータ算出部は、マスタ側制御対象の同定が終了するとマスタコントローラのPIDパラメータの算出を開始する。
まず、スレーブループの閉ループ伝達関数:G’を算出する(図6)。スレーブ側制御対象:Gは式2で示す一次遅れ+むだ時間で近似されているが、一般的なプロセス制御系においては純粋なむだ時間よりは高次遅れ系であることが多いことを考慮し、むだ時間項を下式にて近似する。
Figure 2012089004
但し、nはn>0の自然数である。
これにより、スレーブ側制御対象:Gは、式8に示す高次系で表せ、この結果スレーブ側閉ループ伝達関数:Gs’は式9のように近似できる。
Figure 2012089004
(8)ところでマスタコントローラは、スレーブ側閉ループ:G’とマスタ制御対象:Gが接続された式10に示す伝達関数:Wが制御対象であるから、この伝達関数:Wの限界周期と限界ゲインが求まればZiegler・Nicholsの調整則を適用することでマスタコントローラのPIDパラメータを求めることができる。
Figure 2012089004
(9)いま、一次遅れ+むだ時間で表現される制御対象が直列に接続された式11のプラント:Hについて考えてみる。
Figure 2012089004
このプラント:Hに対する周波数特性は、式12および式13に示すとおりであるため、制御対象:Hの限界ゲインをKとすると式14が成立することになる。
Figure 2012089004
従って、この方程式を解くことで限界周期:T=2π/ωと限界ゲイン:Kを求めることが可能になる。
なお、式14を解く手段としては、まず位相特性から限界周期:Tまたは限界角周波数:ωをニュートン法など数値解析手法を用いて求め、その後に求まった限界角周波数を用いて式14のゲイン特性式から限界ゲイン:Kを求めることで、小型のPIDコントローラに搭載されているMCUでも容易に算出可能である。
以上のように、マスタコントローラの制御対象を上述のプラントHの形式で表し、限界ゲインと限界周期が求まれば、Ziegler・Nicholsの調整則を適用することでマスタコントローラのPIDパラメータを求めることができる。
(10)このため、マスタPIDパラメータ算出部は式9で求まった高次遅れ系で表されるスレーブ側閉ループ伝達関数を一次遅れ+むだ時間モデルに変換する。
むだ時間を含む制御系はネガティブフィードバックを施しても、その閉ループの応答特性もむだ時間を含むものになることから、式9を
Figure 2012089004
のように展開し、分母:
Figure 2012089004
を式7の分母:
Figure 2012089004
で低次の項から除算することでムダ時間分を抽出し、さらに除算の商の1次の項を一次遅れの等価時定数として近似する。
これにより、マスタコントローラに対する制御対象を式11の形で表現でき、式14の関係からこの制御対象の限界ゲインと限界周期を算出できるため、マスタコントローラのPIDパラメータを決定することが可能となる。
本発明の第1の解決手段によると、
PID制御を行うマスタコントローラと、少なくともP制御を行うスレーブコントローラとがカスケード接続されたカスケード制御系において、前記マスタコントローラと前記スレーブコントローラの制御パラメータを調整するオートチューニングを行うためのオートチューニング装置であって、
オートチューニングの実行指令を受け、オートチューニングのための目標値を決定するオートチューニング管理部と、
前記オートチューニング管理部から設定された目標値に対してスレーブ側およびマスタ側制御量をそれぞれ2位置制御する2位置制御部と、
スレーブ側に対する2位置制御により発生したスレーブ側制御量のリミットサイクル波形から、前記スレーブコントローラの制御パラメータを求め、該スレーブ側制御量のリミットサイクル波形からスレーブ側制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似した該モデルの各パラメータを求めてスレーブ側制御対象の数式モデルを同定するスレーブ同定部と、
マスタ側に対する2位置制御により発生したマスタ側制御量のリミットサイクル波形から、マスタ制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似した該モデルの各パラメータを求めてマスタ側制御対象の数式モデルを同定するマスタ同定部と、
前記スレーブ同定部で求められたスレーブコントローラの制御パラメータとスレーブ側制御対象の数式モデルとに基づき、該スレーブ側制御対象と前記スレーブコントローラとのスレーブ側閉ループ伝達関数を求め、前記マスタ同定部で求められたマスタ制御対象の数式モデルに基づき、該スレーブ側閉ループ伝達関数とマスタ制御対象の数式モデルとの積を前記マスタコントローラの制御対象として、該マスタコントローラの制御パラメータを算出するマスタ制御パラメータ算出部と
を備えた前記オートチューニング装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
PID制御を行うマスタコントローラと、少なくともP制御を行うスレーブコントローラとがカスケード接続されたカスケード制御系において、マスタコントローラとスレーブコントローラの制御パラメータを調整するオートチューニングを行うためのオートチューニング方法であって、
オートチューニングの実行指令を受け、オートチューニングのための目標値を決定し、
決定された目標値に対してスレーブ側およびマスタ側制御量をそれぞれ2位置制御し、
スレーブ側に対する2位置制御により発生したスレーブ側制御量のリミットサイクル波形から、スレーブコントローラの制御パラメータを求め、該スレーブ側制御量のリミットサイクル波形からスレーブ側制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似した該モデルの各パラメータを求めてスレーブ側制御対象の数式モデルを同定し、
マスタ側に対する2位置制御により発生したマスタ側制御量のリミットサイクル波形から、マスタ制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似した該モデルの各パラメータを求めてマスタ側制御対象の数式モデルを同定し、
求められたスレーブコントローラの制御パラメータとスレーブ側制御対象の数式モデルとに基づき、該スレーブ側制御対象とスレーブコントローラとのスレーブ側閉ループ伝達関数を求め、求められたマスタ制御対象の数式モデルに基づき、該スレーブ側閉ループ伝達関数とマスタ制御対象の数式モデルとの積をマスタコントローラの制御対象として、該マスタコントローラの制御パラメータを算出する前記オートチューニング方法が提供される。
(11)本発明によれば、カスケード接続された2台のPIDコントローラに対する制御パラメータの自動算出が可能になる。
本実施の形態のカスケード制御システムのブロック図。 カスケードオートチューニングの処理フロー。 カスケードオートチューニング時の動作説明図。 スレーブ側のオートチューニング処理と動作の説明図。 マスタ側のオートチューニング処理と動作の説明図。 閉ループ伝達関数の説明図。
(12)本発明の実施の形態を以下に説明する。
図1は、本発明の一つの実施の形態を示す、カスケード制御システム(カスケード制御系)のブロック図である。
カスケード制御システムは、例えば、制御部1と、オートチューニング処理部(AT処理部)2と、パラメータ決定部3と、制御対象9及び10とを備える。制御対象は、スレーブ側制御対象9:Gと、マスタ側制御対象10:Gとして記載されている。
図1において制御部1は、目標値:SVとマスタ制御量:PVとの差に基づいて操作量を出力するマスタPIDコントローラ4:Cと、マスタPIDコントローラ4の操作量を目標値としてこの目標値とスレーブ制御量:PVの差をなくすように制御演算を行い操作量:MVを算出するスレーブPIDコントローラ5:Cと、PID制御とオートチューニングで操作量を切り替える切換スイッチ6とを有する。この切換スイッチ6は、後述のオートチューニング管理部(AT管理部)7にて操作され、通常制御の時はスイッチの接点をa側(コントローラ側)に、オートチューニングの時は接点をb側(AT処理部側)に切り替える動作を行う。
(13)つぎにAT処理部2は、オペレータが操作する管理装置等からのAT指令に基づき動作し、オートチューニングにおける2位置制御の目標値を決定するAT管理部7と、AT管理部7で決定された目標値に対して2位置制御を行う2位置制御部8とを有する。なお、2位置制御の目標値の初期値は予め定められることができ、制御目標SVと同じでもよいし、異なる値でもよい。
(14)また、パラメータ決定部3は、スレーブ制御量:PVに対する2位置制御結果からスレーブPIDコントローラ5のPIDパラメータを決定して出力すると共にスレーブ側制御対象9を一次遅れ+むだ時間モデルで近似して、該モデルの各パラメータを同定するスレーブ同定部11と、マスタ制御量:PVに対する2位置制御結果からマスタ側制御対象10を一次遅れ+むだ時間モデルで近似して、該モデルの各パラメータを同定するマスタ同定部12と、スレーブ側およびマスタ側制御対象の近似モデルを入力しマスタPIDコントローラのPIDパラメータを算出し出力するマスタPIDパラメータ算出部(マスタ制御パラメータ算出部)13とを有する。
なお、本実施の形態において、スレーブPIDコントローラ5は、PID制御に限らず、例えば、P制御、PI制御、PD制御のいずれかを行う、少なくともP制御を伴うコントローラであってもよい。スレーブPIDコントローラ5、マスタPIDコントローラ4を、本実施の形態において単にスレーブコントローラ、マスタコントローラと称する場合もある。求められるPIDパラメータ(制御パラメータ)は、例えば、比例ゲイン(P要素)、積分時間(I要素)、微分時間(D要素)等のパラメータであり、スレーブコントローラが例えばP制御のみを行う場合には、対応するP要素の制御パラメータが求められる。
(15)以下、フローチャートに従って処理を説明する。
図2にカスケードオートチューニングの処理フロー、図3にカスケードオートチューニング時の動作を示す。図4に、スレーブ側のオートチューニングの動作を示す。図4は、図3の左端部分の拡大図である。
まず、スレーブ側のオートチューニング処理と動作(図4)を説明する。
AT処理部2のAT管理部7がオートチューニングの実行指令を受けると、AT管理部7は切換スイッチ6をb側(AT処理部2側)に設定し、2位置制御部8は、あらかじめ設定されている目標値:SVS1に対してスレーブ制御量:PVを2位置制御する(フローf1)。2位置制御のオンオフ切換回数はあらかじめ設定されているため、この設定回数のオンオフ切換が終了した時点で1回目のスレーブ側チューニング処理を終了する(フローf2)。図3および図4の例では、オンオフ切換回数を一例として5回としている。
1回目のスレーブ側チューニング処理が終わると、スレーブ同定部11は、今回の処理における操作量:MV及びスレーブ制御量:PVに基づき、スレーブコントローラ5のPIDパラメータを算出しスレーブコントローラ5にセット(フローf3)し、さらに、オンオフデューティ比:θS1を算出し、少なくとも2回目のスレーブ側チューニング処理が終了しスレーブ側制御対象Gsの近似モデルの算出が終了するまで記憶しておく(フローf4)。
なお、スレーブ側のPIDパラメータは、Ziegler・Nicholsの調整則を適用することで求めることができる。オンオフデューティ比は、リミットサイクル部分を用いて、例えば、図4のta、tbについて、θs1=tb/(ta+tb)で算出できる。なお、カスケード制御のスレーブ側は、外乱に対する動的な補償を行うことが主な目的であるため、P制御を用いてもよい。
(16)さらに、2位置制御部8は1回目の2位置制御により生じたスレーブ制御量:PVのリミットサイクル波形の振幅:XS1に基づき、2回目のスレーブ側2位置制御を行う目標値:SVS2を算出する(フローf5)。
なお、図3の例では、1回目のスレーブ側2位置制御により生じたリミットサイクル波形の振幅の2倍の値を減算した制御点、SVS2=SVS1−2XS1を2回目の目標値としている。
(17)スレーブ側2回目のオートチューニングの目標値SVs2が決まると、2位置制御部8は、この目標値に対して1回目と同様にあらかじめ設定されたオンオフ回数だけ再度スレーブ側制御量:PVの2位置制御を実行する(フローf6、フローf7)。
2回目のスレーブ側オートチューニングが終了すると、スレーブ同定部11は、今回の処理における2位置制御のオンオフデューティ比:θS2およびリミットサイクル波形から算出したスレーブ側制御対象の限界ゲイン:Kcsと限界周期:Tcsからスレーブ側制御対象の数式モデルを算出する(フローf8)。より具体的には、スレーブ同定部11は一次遅れ+むだ時間モデル(式2)における定常ゲインK、等価時定数T、等価むだ時間Lの各パラメータの近似値を式1および式3によりそれぞれ算出し、マスタPIDパラメータ算出部13に出力する。
なお、定常ゲイン:K>0、限界ゲイン:Kcs>0、限界周期:Tcs>0であるため、時定数:T>0となり、さらに、tan−1(x)<π/2であるため、むだ時間:L>0となる。
2位置制御により生じたリミットサイクル波形から限界ゲインと限界周期を求める方法は、記述関数を用いた方法が知られており、例えば本実施の形態においてもこれを用いることができる。
また、式3は一次遅れ+むだ時間モデルが持続振動している条件、つまりスレーブループの一巡伝達関数のゲイン特性が0db、位相特性が180度遅れることに着目し、時定数:Tとむだ時間Lを求めたものである。
以上の処理により、スレーブ側で2回の2位置制御を行うことでスレーブコントローラの制御パラメータと、スレーブ側制御対象の一次遅れ+むだ時間モデルの近似式における各パラメータを求めることができた。
(18)スレーブ側のチューニング処理が終了すると、AT管理部7はマスタ制御量:PVに対して2位置制御を行うために、あらかじめ設定された目標値:SVm1を2位置制御部8に出力する。目標値SVm1は、スレーブ側のチューニングでのSVs1と同じ値を用いてもよいし、異なる値が予め設定されてもよい。
2位置制御部8は、この目標値:SVm1に対してマスタ制御量:PVを規定回数だけ操作量がオンオフするように2位置制御を行う(フローf9、フローf10)。
マスタ制御量に対して規定回数のオンオフが終了すると、マスタ同定部12は、今回の処理における操作量MV及びマスタ制御量PVに基づく2位置制御時のオンオフデューティ比:θm1を算出し、記憶する(フローf12)。また、2位置制御部8は、マスタ制御量:PVのリミットサイクル波形の振幅:Xm1から、2回目のマスタ側2位置制御を行う目標値:SVm2を算出する(フローf13)。図3の例では、2回目の目標値:SVm2は、SVm2=SVm1−2Xm1としている。
(19)マスタ側2回目の目標値が決まると、2位置制御部8は、1回目と同様に目標値:SVm2に対してマスタ制御量:PVを規定回数だけ2位置制御を行う(フローf14、フローf15)。
2回目のマスタオートチューニングが終了すると、マスタ同定部12は、今回の処理における操作量MV、マスタ制御量PV及びスレーブ制御量PVに基づき、図5に示す2位置制御のオンオフデューティ比:θm2、リミットサイクル周期:Tcm、マスタ制御量の振幅:X、スレーブ制御量の振幅:X、スレーブ制御量とマスタ制御量の位相差:φの測定結果を求め、それらの測定結果から、マスタ側制御対象10を一次遅れ+むだ時間モデル(式4)で近似したときの定常ゲイン:K、時定数:T、むだ時間:Lを式5および式6に従い算出し、マスタPIDパラメータ算出部13に出力する(フローf16)。
(20)マスタPIDパラメータ算出部13は、スレーブ同定部11から出力された式2に示すスレーブ制御対象の数式モデルの各パラメータと、マスタ同定部12から出力された式4に示すマスタ制御対象の数式モデルの各パラメータから、マスタコントローラ4のPIDパラメータを導出する。
まず始めに、式2で示されるスレーブ制御対象9の伝達関数のむだ時間項を式7で近似し、むだ時間項を高次遅れ系で近似したスレーブ制御対象9の伝達関数を用いて式9に示すスレーブ側閉ループ伝達関数の導出を行う。
スレーブコントローラを比例ゲイン:KpsのP制御とした場合、式9で示される閉ループ伝達関数:G’は、式17のようになる(フローf17)。
Figure 2012089004
なお、スレーブコントローラがP制御ではなくPD制御やPI制御、PID制御の場合も、同様の手続きで処理を行えばよい。
(21)次にマスタPIDパラメータ算出部13は、式17で示されるスレーブ側閉ループ伝達関数を一次遅れ+むだ時間形式に変形するために、式17の分母を式7の分母で除算することで式7のむだ時間相当分の抽出と低次元化を行う(式18、式19)(フローf18)。
Figure 2012089004
Figure 2012089004
なお、スレーブコントローラがPD制御やPI制御、PID制御の場合、P制御の場合と同様にスレーブ側閉ループ伝達関数G’の分母を式7の分母で除算することで式7のむだ時間相当分の抽出とG’の分母の低次元化を行えばよい。
但し、スレーブ側閉ループ伝達関数G’の分子がラプラス演算子Sの多項式となる場合には、スレーブ側閉ループ伝達関数G’は一次遅れ+むだ時間形式にならないが、限界周期、限界ゲインをニュートン法により算出することができる。例えば、スレーブコントローラがPID制御の場合にスレーブ側閉ループ伝達関数G’のむだ時間抽出、分母の低次元化を行った結果を示す。
スレーブコントローラを比例ゲイン:Kps、積分時間:Tis、微分時間:TdsのPID制御とした場合、スレーブ側閉ループ伝達関数G’は式20となる。
Figure 2012089004
以降、式導出を簡単化するため、P制御の場合とPID制御の場合について説明するがスレーブコントローラがPD制御やPI制御の場合も同様の手続きを行えばよい。
(22)前記の処理により、スレーブコントローラがP制御の場合には、マスタコントローラが制御する制御対象:Hは、式19と式4より
Figure 2012089004
となり、上記の式14の条件より限界周期:T=2π/ωと限界ゲイン:Kを求めることができる。
スレーブコントローラがPID制御の場合には、マスタコントローラが制御する制御対象:Hは、
Figure 2012089004
となり、P制御の場合と同様に限界周期:Tと限界ゲイン:Kを求めることができる。
(23)まず、スレーブコントローラがP制御の場合には、制御対象:Hの周波数方程式より式23が成り立つので、これより限界角周波数:ωを算出する。
Figure 2012089004
式23を
Figure 2012089004
とおくと、L>0、L>0、F(ω)は微分可能であることから、ニュートン法等を利用することにより限界角周波数:ωを求めることができる。なお、ニュートン法以外にも適宜の数値計算手法を用いてもよい。なお、式24を微分すると以下のようになる。
Figure 2012089004
なお、ω=2π/Tで有るため、限界周期:T=2π/ωとなる(フローf19)。
また、スレーブコントローラがPID制御の場合には、制御対象:Hの周波数方程式より式26が成り立つので、これより限界角周波数:ωを算出する。
Figure 2012089004
式26を
Figure 2012089004
とおくと、L>0、L>0、F(ω)は微分可能であることから、P制御の場合と同様にニュートン法等を利用することにより限界角周波数:ωを求めることができる。なお、式27を微分すると以下のようになる。
Figure 2012089004
(24)次に、スレーブコントローラがP制御の場合には、制御対象:Hのゲイン方程式より式29が成り立つため、式29に求まった限界角周波数:ωを代入し、式14を用いることで、限界ゲイン:Kを求めることができる(フローf20)。
Figure 2012089004
また、スレーブコントローラがPID制御の場合には、制御対象:Hのゲイン方程式より式30が成り立つため、式30に求まった限界角周波数:ωを代入し、式14を用いることで、限界ゲイン:Kを求めることができる。
Figure 2012089004
(25)伝達関数:Hの限界周期Tと限界ゲインKが求まれば例えばZiegler・Nicholsの調整則を適用することでマスタPIDコントローラのPIDパラメータを求めることができるため、マスタPIDパラメータ算出部13はこのように求めたPIDパラメータをマスタPIDコントローラ4にセットしオートチューニングの処理を終了する(フローf21)。
(構成例)
本実施の形態のカスケードオートチューニング方法は、例えば、システムが、
カスケード接続された、マスタPIDコントローラおよびスレーブPIDコントローラを具備し、
オートチューニング:ATの実行指令を受けて、ATのための操作量が制御対象に出力するように操作量の切換スイッチを操作し、また、ATを実行する目標値を決定するAT管理部と、
AT管理部から設定された目標値に対してスレーブ側およびマスタ側制御量を2位置制御する2位置制御部と、
スレーブ側に対する2位置制御により発生したリミットサイクル波形から、スレーブPIDコントローラのPIDパラメータとスレーブ側制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似するスレーブ同定部と、
マスタ側に対する2位置制御により発生したリミットサイクル波形から、マスタ制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似するマスタ同定部と、
スレーブ制御対象の数式モデルとマスタ制御対象の数式モデルからマスタPIDコントローラのPIDパラメータパラメータを算出するマスタPIDパラメータ算出部を具備し、
スレーブ側制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで近似する。
また、例えば、上述のカスケードオートチューニング方法で、マスタ側制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで近似することを特徴とする。
また、例えば、上述のカスケードオートチューニング方法で、スレーブ制御対象のむだ時間項を高次遅れ系で近似してスレーブ側閉ループ伝達関数をもとめ、求まった閉ループ伝達関数から高次遅れ系で近似したむだ時間項の抽出を行い閉ループ伝達関数を一次遅れ+むだ時間モデルで近似することを特徴とする。
また、例えば、上述のカスケードオートチューニング方法で、マスタおよびスレーブ制御対象が一次遅れ+むだ時間モデルである時に、制御対象の周波数特性からニュートン法による数値解析手法を用いて限界ゲインおよび限界周期をもとめPIDパラメータを算出することを特徴とする。
本発明は、例えば、2台のコントローラをカスケード接続するカスケード制御系に利用可能である。
1 制御部
2 オートチューニング処理部(AT処理部)
3 パラメータ決定部
4 マスタPIDコントローラ
5 スレーブPIDコントローラ
6 切換スイッチ
7 オートチューニング管理部(AT管理部)
8 2位置制御部
9 スレーブ側制御対象
10 マスタ側制御対象
11 スレーブ同定部
12 マスタ同定部
13 マスタPIDパラメータ算出部(マスタ制御パラメータ算出部)

Claims (5)

  1. PID制御を行うマスタコントローラと、少なくともP制御を行うスレーブコントローラとがカスケード接続されたカスケード制御系において、前記マスタコントローラと前記スレーブコントローラの制御パラメータを調整するオートチューニングを行うためのオートチューニング装置であって、
    オートチューニングの実行指令を受け、オートチューニングのための目標値を決定するオートチューニング管理部と、
    前記オートチューニング管理部から設定された目標値に対してスレーブ側およびマスタ側制御量をそれぞれ2位置制御する2位置制御部と、
    スレーブ側に対する2位置制御により発生したスレーブ側制御量のリミットサイクル波形から、前記スレーブコントローラの制御パラメータを求め、該スレーブ側制御量のリミットサイクル波形からスレーブ側制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似した該モデルの各パラメータを求めてスレーブ側制御対象の数式モデルを同定するスレーブ同定部と、
    マスタ側に対する2位置制御により発生したマスタ側制御量のリミットサイクル波形から、マスタ制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似した該モデルの各パラメータを求めてマスタ側制御対象の数式モデルを同定するマスタ同定部と、
    前記スレーブ同定部で求められたスレーブコントローラの制御パラメータとスレーブ側制御対象の数式モデルとに基づき、該スレーブ側制御対象と前記スレーブコントローラとのスレーブ側閉ループ伝達関数を求め、前記マスタ同定部で求められたマスタ制御対象の数式モデルに基づき、該スレーブ側閉ループ伝達関数とマスタ制御対象の数式モデルとの積を前記マスタコントローラの制御対象として、該マスタコントローラの制御パラメータを算出するマスタ制御パラメータ算出部と
    を備えた前記オートチューニング装置。
  2. 前記マスタ制御パラメータ算出部は、
    スレーブ側制御対象のむだ時間項を高次遅れ系で近似してスレーブ側閉ループ伝達関数を求め、求められた閉ループ伝達関数から高次遅れ系で近似したむだ時間項の抽出を行い該スレーブ側閉ループ伝達関数を一次遅れ+むだ時間モデルでさらに近似し、
    前記マスタコントローラの制御対象が、ともに一次遅れ+むだ時間モデルで近似された該スレーブ側閉ループ伝達関数とマスタ制御対象の数式モデルとの積で表されることを特徴とする請求項1に記載のカスケードオートチューニング装置。
  3. 前記マスタ制御パラメータ算出部は、
    前記マスタコントローラの制御対象に対し、該マスタコントローラの制御対象の周波数特性からニュートン法又は他の数値解析手法を用いて限界ゲインおよび限界周期を求め、前記マスタコントローラの制御パラメータであるPIDパラメータを算出することを特徴とする請求項2に記載のカスケードオートチューニング装置。
  4. 制御対象への操作量を入力する接続先を切替える切換スイッチ
    をさらに備え、
    前記オートチューニング管理部は、
    前記オートチューニングの実行指令を受けると、オートチューニングのための前記2位置制御部からの操作量が前記制御対象に出力されるように前記切換スイッチを操作し、
    オートチューニングの後に、前記スレーブコントローラからの操作量が前記制御対象に出力されるように前記切換スイッチを操作する請求項1乃至3のいずれかに記載のカスケードオートチューニング装置。
  5. PID制御を行うマスタコントローラと、少なくともP制御を行うスレーブコントローラとがカスケード接続されたカスケード制御系において、マスタコントローラとスレーブコントローラの制御パラメータを調整するオートチューニングを行うためのオートチューニング方法であって、
    オートチューニングの実行指令を受け、オートチューニングのための目標値を決定し、
    決定された目標値に対してスレーブ側およびマスタ側制御量をそれぞれ2位置制御し、
    スレーブ側に対する2位置制御により発生したスレーブ側制御量のリミットサイクル波形から、スレーブコントローラの制御パラメータを求め、該スレーブ側制御量のリミットサイクル波形からスレーブ側制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似した該モデルの各パラメータを求めてスレーブ側制御対象の数式モデルを同定し、
    マスタ側に対する2位置制御により発生したマスタ側制御量のリミットサイクル波形から、マスタ制御対象を一次遅れ+むだ時間モデルで数式近似した該モデルの各パラメータを求めてマスタ側制御対象の数式モデルを同定し、
    求められたスレーブコントローラの制御パラメータとスレーブ側制御対象の数式モデルとに基づき、該スレーブ側制御対象とスレーブコントローラとのスレーブ側閉ループ伝達関数を求め、求められたマスタ制御対象の数式モデルに基づき、該スレーブ側閉ループ伝達関数とマスタ制御対象の数式モデルとの積をマスタコントローラの制御対象として、該マスタコントローラの制御パラメータを算出する前記オートチューニング方法。
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