JP2012088415A - 電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置及び電子機器 - Google Patents

電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2012088415A
JP2012088415A JP2010233281A JP2010233281A JP2012088415A JP 2012088415 A JP2012088415 A JP 2012088415A JP 2010233281 A JP2010233281 A JP 2010233281A JP 2010233281 A JP2010233281 A JP 2010233281A JP 2012088415 A JP2012088415 A JP 2012088415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
substrate
electrophoretic display
gap
pixel electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010233281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5549523B2 (ja
Inventor
Takashi Aoki
敬 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2010233281A priority Critical patent/JP5549523B2/ja
Publication of JP2012088415A publication Critical patent/JP2012088415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5549523B2 publication Critical patent/JP5549523B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

【課題】電気泳動表示装置の製造方法において、画素電極と隔壁との位置ずれの発生を防止する。
【解決手段】電気泳動表示装置の製造方法は、透光性の基板(28)上に複数の画素電極(21)を非透光性の材料から形成する工程と、基板上に複数の画素電極を覆うようにネガ型レジストからなるレジスト膜(500)を形成する工程と、基板の複数の画素電極が形成された表面(S1)とは反対の裏面(S2)側から基板を介してレジスト膜を露光する工程と、露光されたレジスト膜を現像することにより、複数の画素電極のうち互いに隣り合う画素電極間を隔てる隔壁(88)を形成する工程とを含む。
【選択図】図7

Description

本発明は、電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置及び電子機器の技術分野に関する。
電気泳動表示装置(EPD:Electrophoretic Display)として、互いに対向配置された2枚の基板間の空間を隔壁により画素毎に区画し、この2枚の基板間に電気泳動分散液を画素毎に封止したものが知られている(例えば特許文献1及び2参照)。このような電気泳動表示装置は、一般的には、2枚の基板のうち複数の画素電極を駆動するための回路が形成された基板(以下「回路基板」と適宜称する)と、別途作成された隔壁とが貼り合わされることにより製造される。
特開2010−20003号公報 特開2010−44114号公報
しかしながら、前述したような回路基板と隔壁とを貼り合わせる製造方法では、回路基板に形成された画素電極と隔壁との位置合わせ(即ち、アライメント)が必要であり、画素電極と隔壁との位置ずれが発生してしまうおそれがあるという技術的問題点がある。このような位置ずれが発生した場合には、電気泳動表示装置の表示性能が低下してしまうおそれがある。
本発明は、例えば前述した問題点に鑑みなされたものであり、画素電極と隔壁との位置ずれの発生を防止可能な電気泳動表示装置の製造方法及び電気泳動表示装置、並びにこのような電気泳動表示装置を備えた電子機器を提供することを課題とする。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法は上記課題を解決するために、透光性の基板上に複数の画素電極を非透光性の材料から形成する画素電極形成工程と、前記基板上に前記複数の画素電極を覆うようにネガ型レジストからなるレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、前記基板の前記複数の画素電極が形成された表面とは反対の裏面側から前記基板を介して前記レジスト膜を露光する露光工程と、前記露光されたレジスト膜を現像することにより、前記複数の画素電極のうち互いに隣り合う画素電極間を隔てる隔壁を形成する現像工程とを含む。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法によれば、画素電極形成工程、レジスト膜形成工程、露光工程及び現像工程がこの順番で行われる。
画素電極形成工程は、例えば透光性の樹脂基板、ガラス基板等である基板上に、複数の画素電極を例えばアルミニウム(Al)等の非透光性の材料から形成する。典型的には、画素電極形成工程は、複数の画素電極をマトリクス状に配列する。
レジスト膜形成工程は、基板上に複数の画素電極を覆うようにネガ型レジスト(即ち、露光されると現像液に対して溶解性が低下し、現像後に露光部分が残るレジスト)からなるレジスト膜を形成する。
露光工程は、基板の裏面(即ち、基板の複数の画素電極が形成された表面とは反対の面)側から基板を介してレジスト膜を露光する。ここで、複数の画素電極が非透光性の材料から形成されているので、レジスト膜のうち基板上で平面的に見て画素電極に重ならない部分のみを露光することができる。
即ち、露光工程は、基板の裏面側から非透光性の複数の画素電極をマスクとしてレジスト膜を露光する。これにより、レジスト膜のうち互いに隣り合う画素電極間の間隙領域(言い換えれば、隙間)に位置する部分のみを露光できる。
現像工程は、露光工程によって露光されたレジスト膜を現像することにより、複数の画素電極のうち互いに隣り合う画素電極間を隔てる隔壁を形成する。ここで、露光工程によって、レジスト膜のうち互いに隣り合う画素電極間の間隙領域に位置する部分のみが露光されるので、現像工程によって、隔壁を互いに隣り合う画素電極間の間隙領域に確実に形成することができる。
即ち、本発明によれば、基板の裏面側から複数の画素電極をマスクとしてレジスト膜を露光し、レジスト膜の露光部分(即ち、レジスト膜のうち露光光が照射された部分)からなる隔壁を自己整合的に形成するので、例えば画素電極が形成された基板と隔壁とを貼り合わせる場合には必要となる、画素電極と隔壁との位置合わせが不要であり、画素電極と隔壁との位置ずれの発生を防止できる。加えて、例えば画素電極が形成された基板と隔壁とを貼り合わせる場合には生じ得る、基板と隔壁との間に気泡が発生してしまうという事態を回避できる。
更に、本発明によれば、基板の裏面側からレジスト膜を露光するので、例えば基板の上側(即ち、レジスト膜が基板に対向する側とは反対側)からフォトマスクを介してレジスト膜を露光する場合と比較して、隔壁が基板と接している側の露光強度が強くなり隔壁と基板との密着性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法によれば、画素電極と隔壁との位置ずれの発生を防止できる。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法の一態様では、前記露光工程は、前記裏面の法線方向に対して斜めである斜め方向から前記レジスト膜をそれぞれ露光する複数の斜め露光工程を含み、前記複数の斜め露光工程の各々における前記斜め方向は、互いに異なる。
この態様によれば、例えば基板上に形成された走査線や信号線(或いは「データ線」とも呼ばれる)などの配線によってレジスト膜に対する露光光が遮られ、隔壁に隙間が生じてしまうことを低減或いは防止できる。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法の他の態様では、前記露光工程は、前記基板と接している部分からの距離が大きいほど前記隔壁の壁厚が大きくなるように前記レジスト膜を露光する。
この態様によれば、例えば基板の裏面の法線方向のみに沿って露光する場合と比較して、隔壁の上面(即ち、隔壁の基板と接する側とは反対側の面、言い換えれば、隔壁の基板に対向する側とは反対側の面)の面積を大きくすることができる。よって、例えば隔壁の上面側を封止膜によって封止する場合に、隔壁と封止膜とが密着する面積を大きくすることができ、隔壁と封止膜との密着性を向上させることができる。従って、例えば封止膜が隔壁から剥がれてしまうことを低減或いは防止できる。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法の他の態様では、前記隔壁は、前記基板と接している部分からの距離が大きいほど壁厚が大きい逆テーパー形状の断面を有する。
この態様によれば、例えば隔壁の上面側(即ち、隔壁の基板と接する側とは反対側)を封止膜によって封止する場合に、隔壁と封止膜とが密着する面積を大きくすることができ、隔壁と封止膜との密着性を向上させることができる。従って、例えば封止膜が隔壁から剥がれてしまうことを低減或いは防止できる。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法の他の態様では、前記複数の画素電極の各々の周縁は、ジグザグ形状を有する。
この態様によれば、基板上で平面的に見て、画素電極の周縁に沿ったジグザグ形状を有するように隔壁を形成できる。よって、例えば基板の表面(或いは裏面)の法線方向に沿って隔壁を押す力に対する強度および隔壁と基板あるいは封止膜との密着性などの隔壁の強度を向上させることができる。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法の他の態様では、前記画素電極形成工程は、前記複数の画素電極を、前記基板上の第1方向に沿って夫々延びる複数の第1間隙領域及び前記第1方向と交わる第2方向に沿って夫々延びる複数の第2間隙領域を隔ててマトリクス状に配列し、前記基板上に前記第1方向に沿って配線を形成する配線形成工程を含み、前記配線形成工程は、前記配線が前記複数の第2間隙領域のうち一の第2間隙領域と交差する第1交差部分と、前記配線が前記複数の第2間隙領域のうち前記一の第2間隙領域に隣り合う他の第2間隙領域と交差する第2交差部分とが、前記第2方向に沿って互いにずれるように、前記配線を形成し、前記隔壁には、前記第1交差部分に対応する隙間と前記第2交差部分に対応する隙間とが、前記第2方向に沿って互いにずれるように形成されている。
この態様によれば、画素電極形成工程は、複数の画素電極を、複数の第1間隙領域及び複数の第2間隙領域を隔ててマトリクス状に配列するので、現像工程では、隔壁は、複数の第1間隙領域及び複数の第2間隙領域に沿って例えば格子状に形成される。更に、露光工程では、典型的には非透光性の材料から形成される配線(例えば走査線、信号線等)の第1及び第2交差部分によって露光光が遮られる。このため、現像工程によって形成される隔壁には、第1交差部分に対応する隙間と第2交差部分に対応する隙間とが生じる。ここで、配線形成工程は、第1及び第2交差部分が、第2方向に沿って互いにずれるように、配線を形成するので、隔壁に生じる第1交差部分に対応する隙間及び第2交差部分に対応する隙間は、第2方向に沿って互いにすれる。よって、例えば隔壁に生じる第1交差部分に対応する隙間及び第2交差部分に対応する隙間が、第2方向に沿って互いにずれておらず、第1方向に沿って直線的に並ぶ場合と比較して、基板上における複数の画素間を電気泳動粒子が隔壁の隙間を介して移動することを低減できる。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法の他の態様では、前記画素電極形成工程は、前記複数の画素電極を、前記基板上の第1方向に沿って夫々延びる複数の第1間隙領域及び前記第1方向と交わる第2方向に沿って夫々延びる複数の第2間隙領域を隔ててマトリクス状に配列し、前記基板上に前記第1方向に沿って信号線を形成する信号線形成工程と、前記基板上に前記第2方向に沿って走査線を形成する走査線形成工程とを含み、前記信号線のうち前記複数の第2間隙領域と交差する部分及び前記走査線のうち前記複数の第1間隙領域と交差する部分の少なくとも一方は、透光性の材料から形成される。
この態様によれば、基板上に形成された走査線或いは信号線によってレジスト膜に対する露光光が遮られ、隔壁に隙間が生じてしまうことを低減或いは防止できる。
本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法の他の態様では、前記露光工程の前に前記基板に配線を形成する工程を含み、前記隔壁には、前記露光工程において前記レジスト膜に照射される露光光が前記配線によって遮られることにより隙間が形成されている。
この態様によれば、隔壁に隙間が形成されているので、例えば、隔壁によって囲まれる空間に電気泳動分散液を隙間を介して容易に充填できたり、気泡を低減できたりするなどの実践上の利益を得ることができる。
本発明の電気泳動表示装置は上記課題を解決するために、前述した本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法(但し、その各種態様を含む)によって製造される。
本発明の電気泳動表示装置は、前述した本発明に係る電気泳動表示装置の製造方法によって製造されるので、画素電極と隔壁との位置ずれが無く、高品位な表示を行うことが可能である。
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、前述した本発明の電気泳動表示装置(但し、その各種態様を含む)を備える。
本発明の電子機器は、前述した本発明の電気泳動表示装置を備えるので、高品位な表示を行うことが可能な、例えば、腕時計、電子ペーパー、電子ノート、携帯電話、携帯用オーディオ機器などの各種電子機器を実現できる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。
第1実施形態に係る電気泳動表示装置の全体構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る電気泳動表示装置の画素の電気的な構成を示す等価回路図である。 第1実施形態に係る電気泳動表示装置の隣り合う複数の画素の平面図である。 図3のA−A’線断面図である。 第1実施形態に係る画素電極工程を示す断面図である。 第1実施形態に係るレジスト膜形成工程を示す断面図である。 第1実施形態に係る露光工程を示す断面図である。 第1実施形態に係る現像工程を示す断面図である。 第1実施形態に係る隔壁の平面形状を示す平面図である。 第2実施形態に係る電気泳動表示装置の複数の画素電極及び隔壁の平面形状を示す平面図である。 第3実施形態に係る電気泳動表示装置の隣り合う複数の画素の平面図である。 第4実施形態に係る露光工程を示す断面図である。 第5実施形態に係る露光工程を示す断面図である。 第5実施形態に係る現像工程を示す断面図である。 第5実施形態における、現像工程の後に電気泳動分散液及び封止膜を設ける工程を示す断面図である。 電気泳動表示装置を適用した電子機器の一例たる電子ペーパーの構成を示す斜視図である。 電気泳動表示装置を適用した適用した電子機器の一例たる電子ノートの構成を示す斜視図である。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る電気泳動表示装置及びその製造方法について、図1から図9を参照して説明する。
先ず、本実施形態に係る電気泳動表示装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る電気泳動表示装置の全体構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態に係る電気泳動表示装置1は、表示部3と、コントローラ10と、走査線駆動回路60と、データ線駆動回路70と、共通電位供給回路220とを備えている。
表示部3には、m行×n列分の画素20がマトリクス状(二次元平面的)に配列されている。また、表示部3には、m本の走査線40(即ち、走査線Y1、Y2、…、Ym)と、n本のデータ線50(即ち、データ線X1、X2、…、Xn)とが互いに交差するように設けられている。具体的には、m本の走査線40は、行方向(即ち、X方向)に延在し、n本のデータ線50は、列方向(即ち、Y方向)に延在している。このm本の走査線40とn本のデータ線50との交差に対応して画素20が配置されている。尚、データ線50は本発明に係る「信号線」の一例である。
コントローラ10は、走査線駆動回路60、データ線駆動回路70及び共通電位供給回路220の動作を制御する。コントローラ10は、例えば、クロック信号、スタートパルス等のタイミング信号を各回路に供給する。
走査線駆動回路60は、コントローラ10から供給されるタイミング信号に基づいて、走査線Y1、Y2、…、Ymの各々に走査信号をパルス的に順次供給する。
データ線駆動回路70は、コントローラ10から供給されるタイミング信号に基づいて、データ線X1、X2、…、Xnに画像信号を供給する。画像信号は、高電位VH(例えば15V)又は低電位VL(例えば0V)の2値的な電位をとる。
共通電位供給回路220は、共通電位線93に共通電位Vcomを供給する。尚、共通電位Vcomは一定の電位であってもよいし、例えば書き込む階調に応じて変化してもよい。
尚、コントローラ10、走査線駆動回路60、データ線駆動回路70及び共通電位供給回路220には、各種の信号が入出力されるが、本実施形態と特に関係のないものについては説明を省略する。
図2は、画素の電気的な構成を示す等価回路図である。
図2において、画素20は、トランジスター24と、画素電極21と、共通電極22と、電気泳動分散液23と、保持容量27とを備えて構成されている。
トランジスター24は、例えばN型トランジスターで構成されている。トランジスター24は、そのゲートが走査線40に電気的に接続されており、そのソースがデータ線50に電気的に接続されており、そのドレインが画素電極21及び保持容量27に電気的に接続されている。トランジスター24は、データ線駆動回路70(図1参照)からデータ線50を介して供給される画像信号を、走査線駆動回路60(図1参照)から走査線40を介してパルス的に供給される走査信号に応じたタイミングで出力する。
画素電極21には、データ線駆動回路70からデータ線50、トランジスター24を介して、画像信号が供給される。画素電極21は、電気泳動分散液23を介して共通電極22と互いに対向するように配置されている。
共通電極22は、共通電位Vcomが供給される共通電位線93に電気的に接続されている。
電気泳動分散液23は、複数の電気泳動粒子が分散媒中に分散されてなる分散液である。 保持容量27は、誘電体膜を介して対向配置された一対の電極からなり、一方の電極が、トランジスター24及び画素電極21に電気的に接続され、他方の電極が共通電位線93に電気的に接続されている。保持容量27によれば、画像信号を一定期間だけ維持することができる。
次に、本実施形態に係る電気泳動表示装置の画素の具体的な構成について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係る電気泳動表示装置の隣り合う複数の画素の平面図である。図4は、図3のA−A’線断面図である。尚、図3及び図4では、各層・各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、該各層・各部材ごとに縮尺を異ならしめてある。また、図3及び図4では、説明の便宜上、本発明に直接関係のある部材のみ示している。また、図3では、説明の便宜上、図4に示す隔壁88の図示を省略している。
図4において、回路基板28上に形成された画素電極21と、対向基板29上に形成された共通電極22との間に、電気泳動分散液23が挟持されている。
回路基板28は、平板状の基板28aを有している。基板28a上には、図1及び図2を参照して前述したトランジスター24、走査線40、データ線50、共通電位線93、保持容量27が形成されている。
基板28aは、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの絶縁性の樹脂材料からなる基板(即ち、樹脂基板)、又は、ガラス基板等である。
画素電極21は、例えばAl等の非透光性の導電材料から形成されている。
対向基板29は、基板28aと同様に、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートなどの絶縁性の樹脂材料からなる基板(即ち、樹脂基板)、又は、ガラス基板等である。
対向電極22は、例えば酸化インジウムスズ(ITO)等の透光性の導電材料から形成されている。
電気泳動分散液23は、複数の電気泳動粒子81が分散媒82中に分散されてなる分散液である。
電気泳動粒子81は、例えば、顔料粒子、樹脂粒子又はこれらの複合粒子である。顔料粒子を組成する顔料としては、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料、酸化チタン、酸化アンチモン等の白色顔料等がある。また、樹脂粒子を組成する樹脂材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、尿素樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン、ポリエステル等がある。複合粒子としては、例えば、顔料粒子の表面を樹脂材料や田の顔料で被覆したもの、樹脂粒子の表面を顔料で被覆したもの、顔料と樹脂材料とを適当な組成比で混合した混合物で構成される粒子などがある。これらの各種材料からなる電気泳動粒子81は、例えば正又は負に帯電した状態で分散媒82中に分散されている。
分散媒82は、親油性の炭化水素系の溶媒であり、例えば、アイソパー(登録商標)を含む。即ち、分散媒82は、アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーLのうちいずれか1種類を含む液体、若しくはこれらのうちの2種類以上を混合した液体、或いは、これらのうちのいずれか1種類以上と他の種類の炭化水素系の溶媒とを混合した液体である。
回路基板28と対向基板29との間には、互いに隣り合う画素電極21間を隔てる隔壁88が形成されている。共通電極22と隔壁88との間には、封止膜90が設けられている。封止膜90は、回路基板28上の隔壁88によって囲まれた空間内に電気泳動分散液23を封じ込めるための膜である。封止膜90は、水溶性高分子を含む膜であり、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)を含む膜である。尚、封止膜90に含まれる水溶性高分子は、ポリビニルアルコール以外の水溶性高分子でもよく、例えば、アミノ酸、アラビアガム、アラビアゴム、アルギン酸誘導体、アルブミン、カルボキシメチルセルロース、セルロース誘導体、ゼラチン、ポリエチレンオキシド、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルピロリドン、ポリビニルフェノール、ポリ酢酸ビニル誘導体及びレシチン等でもよい。
図3において、走査線40はX方向に延在し、データ線50は、走査線40の延在方向に対して交差するY方向に延在している。走査線40及びデータ線50の交差に対応して画素電極21が配置されている。画素電極21は、回路基板28(図4参照)上に、マトリクス状に複数設けられている。即ち、複数の画素電極21は、X方向に沿って夫々延びる複数の間隙領域R1と、Y方向に沿って夫々延びる複数の間隙領域R2を隔ててマトリクス状に配列されている。図4を参照して前述した隔壁88は、複数の間隙領域R1及び複数の間隙領域R2に形成され、回路基板28の法線方向(即ち、図4中、Z方向)から見て、概ね格子状の平面形状を有している。
図3及び図4において、複数の画素電極21の各々に対応してトランジスター24及び保持容量27がそれぞれ1つずつ設けられている。
トランジスター24は、半導体層24aを含んで構成されている。半導体層24aのソース領域は、データ線50に電気的に接続され、半導体層24aのドレイン領域は、保持容量27の上側電極27aを介して画素電極21に電気的に接続されている。トランジスター24のゲート電極は、走査線40の一部として形成されている。トランジスター24は、走査線40から走査信号が供給されることで、一定期間だけそのスイッチがオン状態となる(即ち、半導体層24aのソース領域とドレイン領域との間が導通される)。これにより、データ線50から供給される画像信号が所定のタイミングで、画素20に書き込まれる(即ち、画素電極21及び共通電極22間に画像信号に対応する電圧が印加される)。
保持容量27は、上側電極27a、下側電極27b及び絶縁膜111からなる。
上側電極27aは、半導体層24aのドレイン領域に電気的に接続されると共に、絶縁膜112に形成されたコンタクトホール121を介して画素電極21に電気的に接続されている。
下側電極27bは、絶縁膜111を介して上側電極27aに対向するように、基板28a上に設けられると共に、X方向に延在する共通電位線93に電気的に接続されている。
次に、前述のように構成された電気泳動表示装置1の製造方法について、図5から図9を参照して説明する。尚、以下では、電気泳動表示装置1の製造プロセスのうち本実施形態に特徴的な、隔壁88の形成に関する工程(例えば、画素電極形成工程、レジスト膜形成工程、露光工程及び現像工程など)について主に説明する。
図5は、本実施形態に係る画素電極工程を示す断面図である。図6は、本実施形態に係るレジスト膜形成工程を示す断面図である。図7は、本実施形態に係る露光工程を示す断面図である。図8は、本実施形態に係る現像工程を示す断面図である。尚、図5から図8は、図4に示した断面図に対応して示されている。
先ず、図5に示す画素電極形成工程において、回路基板28上に、複数の画素電極21を例えばAl等の非透光性の材料から形成する。この際、複数の画素電極21を、X方向に沿って夫々延びる複数の間隙領域R1(図3参照)と、Y方向に沿って夫々延びる複数の間隙領域R2(図3参照)を隔ててマトリクス状に配列する。ここで、表示部3のうち表示に寄与しない部分(即ち、非表示部分)である間隙領域R1及びR2(言い換えれば、後述する隔壁88が形成される部分)の面積を低減する観点から、間隙領域R1及びR2の各々の幅は、例えば5um〜20umであることが好ましい。
尚、回路基板28に形成される、例えばトランジスター24や保持容量27、走査線40、データ線50などの各種素子や配線は、できる限り、回路基板28上で平面的に見て画素電極21に重なるように形成することが好ましい。これにより、図7を参照して後述する露光工程において、露光光が、間隙領域R1及びR2において、例えばトランジスター24や保持容量27、走査線40、データ線50などの各種素子や配線によって遮られてしまうことを抑制或いは防止できる。
次に、図6に示すレジスト膜形成工程において、回路基板28上に複数の画素電極21を覆うようにネガ型レジストを塗布することによりレジスト膜500を形成する。この際、レジスト膜500を例えば20um〜100um等の所定の膜厚を有するように形成する。尚、本実施形態では、レジスト膜500から隔壁88を形成するので、レジスト膜500の膜厚は、形成すべき隔壁88の高さに応じて決定される。また、ネガ型レジストとしては、一般的な感光性材料を用いることが可能であるが、例えば、ポリアクリレート、ポリビニル化合物、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ化合物、ポリアミド、ポリイミド、ノボラック系樹脂、フルオレン系樹脂などのバインダー樹脂、多官能アクリレート、多官能メタクリレートなどのラジカル重合性化合物、光重合開始剤などからなる樹脂組成物及びこれらの混合物を用いることができる。
尚、レジスト膜形成工程では、回路基板28上にネガ型レジストを塗布する前に、回路基板28とネガ型レジストとの密着性を向上させるための処理を行ってもよい。このような処理として、例えば、ヘキサメチルジシラザン、シクロヘキサン、オクタデシルトリクロロシラン等の表面改質剤や自己組織化単分子膜を用いた表面処理、アセトンや磯プロピルアルコール等を用いた有機洗浄処理、塩酸や硫酸、酢酸等の酸や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア等のアルカリ処理、UVオゾン処理、フッ化処理、酸素やアルゴン等のプラズマ処理、ラングミュアブロジェット膜の形成処理を行ってもよいし、或いは、密着性を向上させるための接着層を形成してもよいし、これらのうちの1種類又は2種類以上の処理を用いてもよい。
尚、レジスト膜形成工程では、ネガ型レジストからなるフィルムレジストを回路基板28上に複数の画素電極21を覆うように貼り付けることにより、レジスト膜500を形成してもよい。
次に、図7に示す露光工程において、回路基板28の複数の画素電極21が形成された表面S1とは反対の裏面S2側から回路基板28を介してレジスト膜500を露光する。この際、露光光は、非透光性の材料から形成された画素電極21によって遮られる。よって、露光光は、レジスト膜500のうち回路基板28上で平面的に見て画素電極21に重なる部分には照射されず、レジスト膜500のうち間隙領域R1及びR2に位置する部分に照射される。
即ち、露光工程では、回路基板28の裏面S2側から非透光性の複数の画素電極21をマスクとしてレジスト膜500を露光する。これにより、レジスト膜500のうち互いに隣り合う画素電極21間の間隙領域R1及びR2に位置する部分のみを露光できる。
次に、図8に示す現像工程において、露光工程によって露光されたレジスト膜500を現像することにより、複数の画素電極21のうち互いに隣り合う画素電極21間を隔てる隔壁88を形成する。ここで、露光工程によって、前述したように、レジスト膜500のうち互いに隣り合う画素電極21間の間隙領域R1及びR2に位置する部分のみが露光されるので、現像工程によって、隔壁88を、互いに隣り合う画素電極21間の間隙領域R1及びR2に確実に形成することができる。
このように、本実施形態によれば、回路基板28の裏面S2側から複数の画素電極21をマスクとしてレジスト膜500を露光し、レジスト膜500の露光部分(レジスト膜500のうち間隙領域R1及びR2に位置する部分)からなる隔壁88を自己整合的に形成するので、例えば画素電極21が形成された回路基板28と別途形成した隔壁88とを貼り合わせる場合には必要となる、画素電極21と隔壁88との位置合わせが不要であり、画素電極21と隔壁88との位置ずれの発生を防止できる。加えて、例えば画素電極21が形成された回路基板28と隔壁88とを貼り合わせる場合には生じ得る、回路基板28と隔壁88との間に気泡が発生してしまうという事態を回避できる。
更に、本実施形態によれば、回路基板28の裏面S2側からレジスト膜500を露光するので、例えば回路基板28の上側(即ち、レジスト膜500が回路基板28に対向する側とは反対側)からフォトマスクを介してレジスト膜500を露光する場合と比較して、隔壁88と回路基板28との密着性を向上させることができる。
図9は、隔壁88の平面形状を示す平面図である。
図9に示すように、本実施形態によれば、前述したように、隔壁88を、互いに隣り合う画素電極21間の間隙領域R1及びR2に確実に形成することができる。ここで、本実施形態では、データ線50、走査線40及び共通電位線93が非透光性の材料から形成されるので、隔壁88には、データ線50が間隙領域R1と交差する部分に対応する隙間121、走査線40が間隙領域R2と交差する部分に対応する隙間122、及び共通電位線93が間隙領域R2と交差する部分に対応する隙間123が形成される。このような隙間121、122及び123が形成されることにより、隙間121、122及び123を介して表示部3のすべての画素20について電気泳動分散液23を容易に充填できたり、気泡を低減できたりするなどの実践上の利益を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、画素電極21と隔壁88との位置ずれの発生を防止できる。更に、隔壁88と回路基板28との密着性を向上させることもできる。
<変形例>
前述した第1実施形態の変形例として、走査線40、データ線50及び共通電位線93を例えばITO等の透光性の材料から形成してもよい。この場合には、露光工程において、回路基板28上に形成された走査線40、データ線50及び共通電位線93によってレジスト膜500に対する露光光が遮られ、隔壁88に隙間(例えば図9を参照して前述した隙間121、122及び123)が生じてしまうことを低減或いは防止できる。尚、走査線40、データ線50及び共通電位線93のいずれかの、間隙領域R1及びR2の少なくとも一方と交差する部分を含む一部分を透光性の材料から形成することによっても、隔壁88に隙間が生じるのを低減するという効果を相応に得ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法について、図10を参照して説明する。
第2実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法は、画素電極形成工程において複数の画素電極21の各々をジグザグ形状の周縁を有するように形成する点で前述した第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法と異なり、その他の点については、前述した第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法と概ね同様である。
図10は、第2実施形態に係る電気泳動表示装置の複数の画素電極21及び隔壁88の平面形状を示す平面図である。
図10に示すように、本実施形態では特に、画素電極形成工程において複数の画素電極21の各々をジグザグ形状の周縁を有するように形成する。即ち、複数の画素電極21の各々の周縁は、ジグザグ形状を有する。よって、前述した第1実施形態と同様のレジスト膜形成工程、露光工程及び現像工程を行うことにより、回路基板28上で平面的に見て、画素電極21の周縁に沿ったジグザグ形状を有するように隔壁88を形成することができる。よって、回路基板28の法線方向(即ち、図4中、Z方向)に沿って例えば対向基板29側から隔壁88を押す力に対する強度などの隔壁88の強度を向上させることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法について、図11を参照して説明する。
図11は、第3実施形態に係る電気泳動表示装置の隣り合う複数の画素の平面図である。
図11において、第3実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法は、データ線50が複数の間隙領域R1のうち一の間隙領域R1aと交差する交差部分51と、データ線50が複数の間隙領域R1のうち一の間隙領域R1aに隣り合う他の間隙領域R1bと交差する交差部分52とが、X方向に沿って互いにずれるように、データ線50を形成する点で、前述した第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法と異なり、その他の点については、前述した第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法と概ね同様である。
本実施形態では特に、データ線50が複数の間隙領域R1のうち一の間隙領域R1aと交差する交差部分51と、データ線50が複数の間隙領域R1のうち一の間隙領域R1aに隣り合う他の間隙領域R1bと交差する交差部分52とが、X方向に沿って互いにずれるように、データ線50を形成する。よって、隔壁88に生じる交差部分51に対応する隙間121a及び交差部分52に対応する隙間121bは、X方向に沿って互いにずれる。従って、例えば隔壁88に生じる複数の隙間121が、X方向に沿って互いにずれておらず、Y方向に沿って直線的に並ぶ場合(例えば、図9を参照して前述した第1実施形態に係る電気泳動表示装置1)と比較して、回路基板28上における複数の画素20間を電気泳動粒子81が隔壁88の隙間121を介して移動することを低減できる。
<第4実施形態>
第4実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法について、図12を参照して説明する。
図12は、第4実施形態に係る露光工程を示す断面図である。図12(a)は、第1斜め方向から露光する工程、図12(b)は、第2斜め方向から露光する工程をそれぞれ示している。
図12において、第4実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法は、露光工程が、回路基板28の裏面S2の法線方向(即ち、Z方向)に対して斜めである第1斜め方向(即ち、図12においてブロック矢印P1が示す方向。以下「斜め方向P1」と適宜称する。)から露光する工程と、回路基板28の裏面S2の法線方向に対して斜めであって、斜め方向P1とは異なる第2斜め方向(即ち、図12においてブロック矢印P2が示す方向。以下「斜め方向P2」と適宜称する)から露光する工程とを含む点で前述した第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法と異なり、その他の点については、前述した第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法と概ね同様である。
本実施形態では特に、露光工程において、レジスト膜500を斜め方向P1から露光する(図12(a)参照)と共に、レジスト膜500を斜め方向P2から露光する(図12(b)参照)。よって、回路基板28上に非透光性材料から形成されたデータ線50によってレジスト膜500に対する露光光が遮られ、隔壁88に隙間が生じてしまうことを防止できる。従って、複数の画素20間で隔壁88の隙間を介して電気泳動分散液23が移動することを防止できる。これにより、例えば赤色の電気泳動粒子を含む電気泳動分散液、緑色の電気泳動粒子を含む電気泳動分散液、青色の電気泳動粒子を含む電気泳動分散液を互いに異なる所定の画素20に設けることで、高品位なカラー表示を行うことが可能となる。
<第5実施形態>
第5実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法について、図13から図15を参照して説明する。
第5実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法は、露光工程において、回路基板28の表面S1からの距離が大きいほど隔壁88の壁厚が大きくなるようにレジスト膜500を露光する点で、前述した第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法と異なり、その他の点については、前述した第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法と概ね同様である。
図13は、第5実施形態に係る露光工程を示す断面図であり、図14は、第5実施形態に係る現像工程を示す断面図である。図15は、第5実施形態における、現像工程の後に電気泳動分散液23及び封止膜90を設ける工程を示す断面図である。
図13に示すように、本実施形態では特に、露光工程において、回路基板28の表面S1からの距離が大きいほど隔壁88の壁厚d(図16参照)が大きくなるようにレジスト膜500を回路基板28の裏面S2側から露光する。即ち、回路基板28の裏面S2側から露光することにより、露光光をレジスト膜500内で回路基板28の表面S1から離れるにつれて徐々に拡散させる。
よって、図14に示すように、現像工程によって、回路基板28の表面S1からの距離が大きいほど(言い換えれば、回路基板28と接している部分からの距離が大きいほど)壁厚dが大きい隔壁88(即ち、いわば逆テーパー形状の断面を有する隔壁88)を形成することができる。
従って、図15に示すように、回路基板28上の隔壁88によって囲まれた空間内に電気泳動分散液23を注入した後に、封止膜90を隔壁88の上面に密着させて設ける場合に、封止膜90と隔壁88とが互いに密着する面積を例えば図3を参照して前述した第1実施形態と比較して大きくすることができる。この結果、封止膜90が隔壁88に密着する密着性を向上させることができ、封止膜90が隔壁88から剥がれてしまうことを低減或いは防止できる。
<電子機器>
次に、前述した電気泳動表示装置を適用した電子機器について、図16及び図17を参照して説明する。以下では、前述した電気泳動表示装置を電子ペーパー及び電子ノートに適用した場合を例にとる。
図16は、電子ペーパー1400の構成を示す斜視図である。
図16に示すように、電子ペーパー1400は、前述した実施形態に係る電気泳動表示装置を表示部1401として備えている。電子ペーパー1400は可撓性を有し、従来の紙と同様の質感及び柔軟性を有する書き換え可能なシートからなる本体1402を備えて構成されている。
図17は、電子ノート1500の構成を示す斜視図である。
図17に示すように、電子ノート1500は、図16で示した電子ペーパー1400が複数枚束ねられ、カバー1501に挟まれているものである。カバー1501は、例えば外部の装置から送られる表示データを入力するための表示データ入力手段(図示せず)を備える。これにより、その表示データに応じて、電子ペーパーが束ねられた状態のまま、表示内容の変更や更新を行うことができる。
前述した電子ペーパー1400及び電子ノート1500は、前述した実施形態に係る電気泳動表示装置を備えるので、高品質な画像表示を行うことが可能である。
本発明は、前述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置及び該電気泳動表示装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
21…画素電極、22…共通電極、23…電気泳動分散液、24…トランジスター、27…保持容量、28…回路基板、29…対向基板、40…走査線、50…データ線、81…電気泳動粒子、82…分散液、88…隔壁、90…封止膜、93…共通電位線、121、122、123…隙間、500…レジスト膜、R1、R2…間隙領域、S1…表面、S2…裏面

Claims (10)

  1. 透光性の基板上に複数の画素電極を非透光性の材料から形成する画素電極形成工程と、
    前記基板上に前記複数の画素電極を覆うようにネガ型レジストからなるレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、
    前記基板の前記複数の画素電極が形成された表面とは反対の裏面側から前記基板を介して前記レジスト膜を露光する露光工程と、
    前記露光されたレジスト膜を現像することにより、前記複数の画素電極のうち互いに隣り合う画素電極間を隔てる隔壁を形成する現像工程と
    を含むことを特徴とする電気泳動表示装置の製造方法。
  2. 前記露光工程は、
    前記裏面の法線方向に対して斜めである斜め方向から前記レジスト膜をそれぞれ露光する複数の斜め露光工程を含み、
    前記複数の斜め露光工程の各々における前記斜め方向は、互いに異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  3. 前記露光工程は、前記基板と接している部分からの距離が大きいほど前記隔壁の壁厚が大きくなるように前記レジスト膜を露光することを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  4. 前記隔壁は、前記基板と接している部分からの距離が大きいほど壁厚が大きい逆テーパー形状の断面を有することを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  5. 前記複数の画素電極の各々の周縁は、ジグザグ形状を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  6. 前記画素電極形成工程は、前記複数の画素電極を、前記基板上の第1方向に沿って夫々延びる複数の第1間隙領域及び前記第1方向と交わる第2方向に沿って夫々延びる複数の第2間隙領域を隔ててマトリクス状に配列し、
    前記基板上に前記第1方向に沿って配線を形成する配線形成工程を含み、
    前記配線形成工程は、前記配線が前記複数の第2間隙領域のうち一の第2間隙領域と交差する第1交差部分と、前記配線が前記複数の第2間隙領域のうち前記一の第2間隙領域に隣り合う他の第2間隙領域と交差する第2交差部分とが、前記第2方向に沿って互いにずれるように、前記配線を形成し、
    前記隔壁には、前記第1交差部分に対応する隙間と前記第2交差部分に対応する隙間とが、前記第2方向に沿って互いにずれるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  7. 前記画素電極形成工程は、前記複数の画素電極を、前記基板上の第1方向に沿って夫々延びる複数の第1間隙領域及び前記第1方向と交わる第2方向に沿って夫々延びる複数の第2間隙領域を隔ててマトリクス状に配列し、
    前記基板上に前記第1方向に沿って信号線を形成する信号線形成工程と、
    前記基板上に前記第2方向に沿って走査線を形成する走査線形成工程と
    を含み、
    前記信号線のうち前記複数の第2間隙領域と交差する部分及び前記走査線のうち前記複数の第1間隙領域と交差する部分の少なくとも一方は、透光性の材料から形成される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  8. 前記露光工程の前に前記基板に配線を形成する工程を含み、
    前記隔壁には、前記露光工程において前記レジスト膜に照射される露光光が前記配線によって遮られることにより隙間が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置の製造方法。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置の製造方法によって製造されたことを特徴とする電気泳動表示装置。
  10. 請求項9に記載の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
JP2010233281A 2010-10-18 2010-10-18 電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置及び電子機器 Expired - Fee Related JP5549523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233281A JP5549523B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010233281A JP5549523B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012088415A true JP2012088415A (ja) 2012-05-10
JP5549523B2 JP5549523B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=46260124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010233281A Expired - Fee Related JP5549523B2 (ja) 2010-10-18 2010-10-18 電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5549523B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018020856A1 (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 ソニー株式会社 表示装置および電子機器

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61184518A (ja) * 1985-02-12 1986-08-18 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 液晶表示装置作成方法
WO2005015892A2 (ja) * 2003-08-07 2005-02-17 Bridgestone Corp 画像表示装置、画像表示用パネルの製造方法及び画像表示用パネル
JP2006259456A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Canon Inc 粒子移動型表示素子及び粒子移動型表示装置並びに粒子移動型表示素子の製造方法
JP2008083450A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Brother Ind Ltd 電気泳動表示パネル
JP2009223110A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Konica Minolta Holdings Inc 電気化学表示装置およびその製造方法
JP2010102079A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Fuji Xerox Co Ltd 表示装置、及び情報処理システム
JP2010145777A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Bridgestone Corp 情報表示用パネルの製造方法
JP2012078746A (ja) * 2010-10-06 2012-04-19 Hitachi Displays Ltd 電気泳動方式表示装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61184518A (ja) * 1985-02-12 1986-08-18 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 液晶表示装置作成方法
WO2005015892A2 (ja) * 2003-08-07 2005-02-17 Bridgestone Corp 画像表示装置、画像表示用パネルの製造方法及び画像表示用パネル
JP2006259456A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Canon Inc 粒子移動型表示素子及び粒子移動型表示装置並びに粒子移動型表示素子の製造方法
JP2008083450A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Brother Ind Ltd 電気泳動表示パネル
JP2009223110A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Konica Minolta Holdings Inc 電気化学表示装置およびその製造方法
JP2010102079A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Fuji Xerox Co Ltd 表示装置、及び情報処理システム
JP2010145777A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Bridgestone Corp 情報表示用パネルの製造方法
JP2012078746A (ja) * 2010-10-06 2012-04-19 Hitachi Displays Ltd 電気泳動方式表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018020856A1 (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 ソニー株式会社 表示装置および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5549523B2 (ja) 2014-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7451800B2 (ja) 液晶表示装置
JP4787214B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP4502806B2 (ja) 上部基板、これを有する液晶表示装置及びこれの製造方法
US7408697B2 (en) Display device and method for manufacturing the same, and electronic apparatus
US7872724B2 (en) Color filter substrate and liquid crystal display panel comprising the same
JP2006201779A (ja) カラーフィルタ表示板及びこれを備える液晶表示装置
JP6880623B2 (ja) 電気光学装置および電子機器
JP4165172B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2007065037A (ja) 液晶表示パネル及び液晶表示パネルの製造方法
JP4581405B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
US8760388B2 (en) Display medium, method of producing display medium, and display device
JP5549523B2 (ja) 電気泳動表示装置の製造方法、電気泳動表示装置及び電子機器
JP2005099301A (ja) 実装構造体、電気光学装置、電子機器、および実装構造体の製造方法
US20180246382A1 (en) Display panel and method of producing display panel
US7812908B2 (en) Display apparatus and method for manufacturing substrate for display apparatus
JP2003330047A (ja) 電気光学装置及びその製造方法、並びに電子機器
JP4765398B2 (ja) 電気泳動表示装置の製造方法
US11086180B1 (en) Display panel comprising a plurality of subpixels, counter substrate comprising a plurality of subpixels, array substrate comprising a plurality of sub pixels, method of operating display panel, and method of fabricating display panel
JP2001056480A (ja) 電気光学装置及びその製造方法
KR20130112502A (ko) 전기영동 표시장치와 그 제조방법
JP2003255354A (ja) 電気光学装置及び電子機器
KR20040009901A (ko) 상부 기판, 이를 갖는 액정 표시 장치 및 이의 제조 방법
JP2006053287A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
KR20100065688A (ko) 다이렉트 방식의 전기영동 표시장치 및 그 제조방법
JP2010191313A (ja) 電気光学装置の製造方法、電気光学装置及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20120327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140505

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5549523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees