JP2012088179A - ガスセンサ - Google Patents

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Yasuhiro Fujita
康弘 藤田
Naokatsu Atsumi
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Abstract

【課題】フィルタを保護しつつ通気量を確保することができるガスセンサを提供することを目的とする。
【解決手段】外筒3の外部の大気は、大気導入孔35から大気流通溝97に導入され(矢印A)、大気流通溝97に沿って流れ、大気流通孔98に到達する(矢印B)。さらに大気はフィルタ8を通過し、大気流通溝96に沿って流れ、セパレータ2の通気溝26に流入する(矢印C)。大気は、セパレータ2のリード線孔24とリード線18との間隙を通過し、収容部23内に流入する(矢印D)。このように外筒3の内部に導入される大気に、検出素子の基準電極を晒すことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、被検出ガスを検出するためのガスセンサに関する。
従来、ジルコニア等のセラミックスからなる固体電解質体を用い、内燃機関の排出する排気ガス中の特定ガス(例えば酸素)を検出する検出素子を備えたガスセンサが知られている。例えば酸素センサの検出素子は、先端側が閉じた有底筒状に形成された固体電解質体の表面上に、固体電解質体を挟む一対の電極が形成された構造を有する。具体的には、固体電解質体の外周面上に排気ガス中に晒される検出電極が形成され、内周面上に基準となるガス(通常は大気)中に晒される基準電極が形成されている。この検出素子は、固体電解質体に隔てられた2つの雰囲気間、すなわち排気ガスと基準ガス(大気)との間における酸素分圧の差に応じ、両電極間に生ずる起電力によって排気ガス中の酸素の検出を行うものである。
このようなガスセンサにおいて、固体電解質体は、略中央部の径方向周囲を主体金具に取り囲まれて保持され、後端側の径方向周囲を外筒に取り囲まれて保護されている。さらに外筒の後端側の開口が栓部材によって塞がれている。この際、ガスセンサでは、基準電極側(つまり、外筒内部)に大気を導入し、基準電極を大気に晒す必要がある。そこで、外筒(保護カバー)の段部に大気導入孔(空気導入口)が開口され、栓部材(弾性部材)に、大気導入孔から導入される大気を外筒内に導く通気路(通気貫通孔)が設けられたガスセンサが知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1では、大気導入孔と通気路との間にフィルタ(通気フィルタ)が設けられている。このフィルタによって、大気導入孔から大気を導入しつつも水滴等の浸入が防止されている。そして、大気導入孔と通気路との間にフィルタを固定するため、段部の内面と、その段部に当接する栓部材の後端向き面との間にフィルタが挟まれている。
特開2007−155517号公報
しかしながら、特許文献1では、フィルタが大気導入孔を介して外筒の外部に剥き出しの状態となるため、フィルタが外部から飛来した異物等による衝撃を受けると破れてしまう虞がある。フィルタを保護するには大気導入孔の開口面積を小さくし、大気導入孔内に異物等が入りにくくなるようにするとよい。しかし、特許文献1では、フィルタが大気導入孔の開口に密着しており、大気導入孔の開口面積の大きさがフィルタの通気量を決定する最も主な要因(いわゆる律速)となるため、大気導入孔の開口面積を小さくするとフィルタを介した大気の通気量が低下してしまう。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、フィルタを保護しつつ通気量を確保することができるガスセンサを提供することを目的とする。
本発明の実施態様によれば、軸線方向に沿って延び、自身の先端側に被検出ガスを検出するための検出部を有する検出素子と、前記検出部を自身の先端から突出させつつ、前記検出素子の径方向周囲を取り囲む主体金具と、先端側が前記主体金具に固定され、前記検出素子の後端側の径方向周囲を取り囲む筒状の外筒と、前記外筒の後端側の開口を塞ぐ栓部材と、を備えるガスセンサであって、前記栓部材は、自身の後端向き面に対して先端側に窪む第一溝部と、前記第一溝部の内面と該栓部材の先端向き面とを繋ぐ大気流通孔と、前記大気流通孔を閉塞する通気性を有するフィルタと、を備え、前記外筒は、前記第一溝部を閉塞するように前記後端向き面に接すると共に、径方向内側に向かって延びる段部を有し、該段部は、前記外筒内外を連通すると共に、前記大気流通孔よりもそれぞれの開口面積が小さい複数の大気導入孔を有し、前記第一溝部は、2つ以上の前記大気導入孔に連通することを特徴とするガスセンサが提供される。
実施態様に係るガスセンサは、外筒の段部を介して外筒内外を連通する大気導入孔の開口面積が、第一溝部の内面と栓部材の先端向き面とを繋ぐ大気流通孔の開口面積よりも小さいので、例えば異物等が飛来しても、外筒の外部から内部へ入り込むことを抑制することができる。また、フィルタは、第一溝部を介して大気導入孔と離間した大気流通孔に配置されている。つまりフィルタは、直接、大気導入孔に面しておらず、外筒の外部に対して露出しないので、たとえ外部から飛来した異物等が大気導入孔を介して外筒の内部に進入したとしても、フィルタに衝突しにくく、フィルタを保護することができる。
また、大気導入孔は複数設けられ、第一溝部には2つ以上の大気導入孔が連通されているので、大気導入孔のそれぞれの開口面積が大気流通孔よりも小さくとも、大気流通孔を流通する大気の流通量を、複数の大気導入孔によって十分に確保することができる。よって、大気導入孔の開口面積の大きさが、フィルタを通過する大気の流通量の律速となることがなく、外筒の内部に十分な量の大気を導入することができる。したがって、フィルタの保護と通気量の確保を同時に満たすことができる。
また、第一溝部が栓部材の後端向き面に対して先端側に窪む形態であるため、第一溝部を介した大気導入孔と大気流通孔との間における大気の連通を図るには、第一溝部が大気導入孔および大気流通孔に連通すれば足りる。ゆえに、ガスセンサの組み立ての際に、大気導入孔と大気流通孔との位置あわせを厳密に行う必要がなく、生産過程における手間を軽減できる。
実施態様に係るガスセンサにおいて、前記フィルタは、前記第一溝部の内部に突出しないように、前記大気流通孔内に配置されていてもよい。フィルタが第一溝部の内部に突出しなければ、フィルタと大気導入孔との間に必ず第一溝部を介在させることができ、ゆえに、フィルタが大気導入孔に面することを確実に防止できる。よってフィルタが外筒の外部に露出することがなく、たとえ外部から飛来した異物等が大気導入孔を介して外筒の内部に進入したとしても、フィルタに衝突しにくく、フィルタを保護することができる。
実施態様に係るガスセンサにおいて、前記フィルタは、前記栓部材と一体に成形されてもよい。フィルタを栓部材と一体に成形すれば、栓部材の形成時に、栓部材への埋設部分におけるフィルタの気孔内に栓部材の成形材料を流れ込ませることができ、フィルタを大気流通孔内に確実に固定することができる。
実施態様に係るガスセンサにおいて、前記外筒の前記段部には、後端側に向かって突出する凸部を有し、前記大気導入孔は、該凸部の側面に形成されてもよい。大気導入孔が凸部の側面に形成されることによって、外筒の後端側から見た場合の大気導入孔の開口が、凸部によって覆われる。ゆえに、例えば異物等が飛来しても、外筒の後端側から軸線方向に沿う向きに直線的に大気導入孔内へ進入することができず、フィルタの保護をより確実に行うことができる。
実施態様に係るガスセンサにおいて、前記外筒の後端側には、前記軸線方向における前記第一溝部または前記大気流通孔が形成された位置を避けて、前記外筒を前記栓部材へ向けて内向きに加締めて前記外筒内に前記栓部材を保持する加締部が形成されてもよい。栓部材が外筒に加締められることによって、栓部材を外筒に保持させることができる。また、栓部材が外筒に加締められることによって、栓部材の後端向き面と外筒の段部との接触が確実になされ、第一溝部の閉塞を、より確実に行うことができる。さらに、加締部が、軸線方向における第一溝部または大気流通孔の形成位置を避けて形成されることによって、第一溝部や大気流通孔が潰されることがなく、大気の流通量を確保することができる。
実施態様において、前記ガスセンサは、前記外筒内で前記栓部材よりも先端側にて前記栓部材の前記先端向き面に当接して配置され、前記検出素子の検出信号を外部回路に取り出すための複数のリード線を互いに絶縁した状態で自身の内部に収容するとともに、自身の内部を介して大気が流通するセパレータ側流通部を有するセパレータをさらに備えてもよい。そして、前記栓部材は、前記先端向き面に対して後端側に窪み、前記大気流通孔と前記セパレータ側流通部とを連通する第二溝部をさらに備えてもよい。セパレータが栓部材の後端向き面に当接して配置されることによって、栓部材がセパレータと外筒との間に挟まれる。よって、栓部材の後端向き面と外筒の段部との接触状態が維持され、第一溝部の閉塞を、より確実に行うことができる。言い換えると、大気導入孔から導入される大気が、第一溝部から漏れることがない。また、セパレータ側流通部と大気流通孔とが第二溝部を介して連通することができるので、セパレータと外筒との間に栓部材を挟んでも、外筒内部への大気の流通経路を確保することができる。
実施態様に係るガスセンサにおいて、前記外筒の前記加締部は、前記軸線方向における前記第二溝部が形成された位置を避けて形成されてもよい。加締部が、軸線方向における第二溝部の形成位置を避けて形成されることによって、第二溝部が潰されることがなく、大気の流通量を確保することができる。
ガスセンサ1の縦断面図である。 ガスセンサ1の後端側を拡大してみた縦断面図である。 ガスセンサ1を組み立てる前の状態の外筒3、グロメット9およびセパレータ2を部分的に断面でみた斜視図である。 外筒3の外部から内部に大気を導入する経路を説明するためのガスセンサ1を部分的に断面でみた斜視図である。 変形例としてのガスセンサ101の後端側を拡大してみた縦断面図である。 変形例としての外筒203の後端側を拡大し、部分的に断面でみた斜視図である。 変形例としてのガスセンサ301の後端側を拡大してみた縦断面図である。 変形例としてのグロメット409の斜視図である。
以下、本発明を具体化したガスセンサの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本実施の形態のガスセンサ1の構造について、図1〜図3を参照して説明する。なお、図1に示すガスセンサ1は自動車等の内燃機関のエンジンから排出される排気ガスの排気管(図示外)に取り付けられて使用されるものである。以下では、ガスセンサ1の軸線O方向において、排気管内に挿入される検出素子6の先端に向かう側(閉じている側であり図中下側)を先端側とし、これと反対方向に向かう側(図中上側)を後端側として説明するものとする。
図1に示すガスセンサ1は、排気管内を流通する排気ガス中の酸素の濃度を検出するためのセンサであり、細長で先が閉じられた筒状の検出素子6を主体金具5に保持した構造を有する。ガスセンサ1からは、この検出素子6の出力する信号を取り出したり、検出素子6に併設されるヒータ7への通電を行ったりするためのリード線18が引き出されている。各リード線18は、ガスセンサ1とは離れた位置に設けられる図示外のセンサ制御装置あるいは自動車の電子制御装置(ECU)に電気的に接続されている。
ガスセンサ1の検出素子6は、ジルコニアを主成分とし、軸線O方向に延びる有底筒状に形成した固体電解質体61の表面(内周面および外周面)に、一対の電極を形成したものである。固体電解質体61の内周面には、PtまたはPt合金からなる基準電極62が、そのほぼ全面を覆うように多孔質状に形成されている。固体電解質体61の外周面には、基準電極62と同様に、PtまたはPt合金からなる検出電極63が、多孔質状に形成されている。
検出素子6の先端側(閉じている側)は検出部64として構成され、外周面の検出電極63が排気管(図示外)内を流通する排気ガス中に晒される。図示しないが、検出電極63は、耐熱性セラミックスよりなる多孔質状の電極保護層により被覆されており、排気ガスによる被毒から保護されている。また、検出素子6の軸線O方向の略中間位置には、径方向外側に向かって突出する鍔状のフランジ部65が設けられている。そして、検出素子6の有底筒内には、固体電解質体61を加熱して活性化させるため、棒状のヒータ7が挿入されている。
検出素子6は、自身の径方向周囲を筒状の主体金具5に取り囲まれた状態で、その主体金具5の筒孔55内に保持されている。主体金具5はSUS430等のステンレス鋼からなる筒状の部材であり、先端側に、排気管の取付部(図示外)に螺合する雄ねじ部52が形成されている。雄ねじ部52よりも先端側には、その外周に後述するプロテクタ4が係合される先端係合部56が形成されている。検出素子6の検出部64は、先端係合部56よりも先端側に突出されている。
主体金具5の雄ねじ部52の後端側には径方向に拡径された工具係合部53が形成されており、ガスセンサ1を排気管の取付部(図示外)に取り付ける際に使用される取り付け工具が係合される。この工具係合部53と雄ねじ部52との間の部位には、排気管の取付部を介したガス抜けを防止するための環状のガスケット11が嵌挿されている。そして主体金具5の後端側には、自身の筒孔55内で保持する検出素子6を加締め固定するための加締部57が設けられている。検出素子6の後端部66は、この加締部57よりも後端側に突出されている。また、工具係合部53と加締部57との間には、外周に、後述する外筒3の先端部31が係合される後端係合部58が形成されている。
次に、主体金具5の筒孔55内の先端側には、その内周を径方向内側に向けて突出させた段部59が設けられている。段部59には、金属製のパッキン12を介し、アルミナからなる筒状の支持部材13が係止されている。支持部材13の内周も段状に形成されており、その段状の部位に配置される金属製のパッキン14を介し、検出素子6のフランジ部65が支持部材13により支持されている。さらに筒孔55内には、支持部材13の後端側に滑石粉末からなる充填部材15が充填され、その充填部材15を支持部材13との間で挟むように、充填部材15の後端側にアルミナ製で筒状のスリーブ16が配置されている。
スリーブ16の後端側には環状のリング17が配置されており、主体金具5の加締部57を内側先端方向に加締めることで、リング17を介し、スリーブ16が充填部材15に対して押しつけられている。この加締部57の加締めを通じ、充填部材15が、主体金具5の段部59に係止された支持部材13に向けて検出素子6のフランジ部65を押圧するよう主体金具5の筒孔55内に圧縮充填される。筒孔55の内周面と検出素子6の外周面との間の間隙は、充填部材15によって気密に埋められる。このように、検出素子6は、主体金具5の加締部57と段部59との間において挟持された各部材を介し、主体金具5の筒孔55内で保持されている。
次に、主体金具5の先端係合部56には、その先端係合部56から軸線O方向の先端側に向け突出された検出素子6の検出部64を覆うプロテクタ4が、溶接によって組み付けられている。プロテクタ4は、ガスセンサ1が排気管に取り付けられた際に排気管内に突き出される検出素子6の検出部64を、排気ガス中に含まれる水滴や飛石など、異物等の衝突から保護するものである。プロテクタ4は有底筒状をなし、開放された側の周縁部が先端係合部56に接合される。プロテクタ4の外周面には、排気ガスを内部に導入して検出素子6の検出部64へと導くための複数の導入口42が開口されている。また、プロテクタ4の底面には、内部に入り込んだ水滴や排気ガスを排出するための排出口43が開口されている。
次に、検出素子6の後端部66よりも軸線O方向の後端側には、絶縁性セラミックスからなる筒状のセパレータ2が配置されている。図2,図3に示すように、セパレータ2は、軸線O方向に延びる筒状の胴部21を有し、胴部21の後端に、径方向に円形の鍔状に広がる鍔部22が設けられ、断面T字状に形成されている。セパレータ2は、胴部21の内部に収容部23を有する。収容部23は、図2に示す複数のリード線18のそれぞれの先端に設けられた接続端子19,20が互いに接触しないように区画分けされ、各接続端子19,20を分離した状態で収容する。また、収容部23内にはヒータ7の後端部71も収容される。
なお、本実施の形態では、検出素子6の基準電極62および検出電極63への接続用の2本と、ヒータ7への通電用の2本の合計4本のリード線18が使用される。図1,図2には、そのうちの検出素子6用の2本のリード線18が図示されている。検出素子6のリード線18の各先端には接続端子19が設けられている。各接続端子19の先端部28,29は、それぞれ筒状に設けられている。一方の接続端子19の先端部28は、検出素子6の後端部66の外周に被せられ、検出電極63との導通が図られる。また、他方の接続端子19の先端部29は、検出素子6の後端部66の筒穴内に挿入され、基準電極62との導通が図られる。ヒータ7は、先端部29内を挿通されている。ヒータ7用の2本のリード線18に設けられる接続端子20は、ヒータ7の後端部71にそれぞれ接合される。なお、図1,図2には、そのうちの一方の接続端子20が図示されている。
また、図2,図3に示すように、セパレータ2の鍔部22には、4つのリード線18をそれぞれ独立に通すためのリード線孔24が、鍔部22を貫通して形成されている。各リード線孔24は、4つの接続端子19,20がそれぞれ収容される収容部23内の区画に対応する位置に開口されている。リード線孔24は、リード線18が挿通されてもリード線18によって塞がれないように、内径が、リード線18の外径よりも大きく形成されている。収容部23は、リード線孔24を介してセパレータ2を軸線O方向に貫通し、セパレータ2よりも先端側と後端側との間において、収容部23およびリード線孔24を介した通気が可能となっている。
鍔部22の後端面25は、後述するグロメット9の大径部92の先端面94の大きさとほぼ同じ大きさとなるように形成されている。ガスセンサ1が組み立てられた場合に、鍔部22の後端面25とグロメット9の大径部92の先端面94とが当接する(図2参照)。図3に示すように、鍔部22の後端面25には、中央付近から径方向の四方に溝状に延びる4つの通気溝26(図3ではそのうちの3つを示す)が形成されている。各通気溝26は、後端面25の中央付近において、4つのリード線孔24の開口(図3ではそのうちの3つを示す)を結んで接続されている。また、セパレータ2の先端には収容部23から先端側に突出する突起部27が設けられている。図2に示すように、ガスセンサ1が組み立てられた際に、突起部27は、前記他方の接続端子19の先端部29を挟み、検出素子6の後端に当接するように構成されている。
次に、セパレータ2の後端側には、フッ素系ゴムからなるグロメット9が配置されている。図2,図3に示すように、グロメット9は、軸線O方向に延びる円柱状の小径部91と、小径部91の先端側に設けられ、小径部91よりも外径が大きく、軸線O方向の長さは小径部91よりも小さな大径部92とからなる。なお、図2では、後述する外筒3の小口部33において加締部36が径方向内向きに加締められ、それに合わせてグロメット9の小径部91が変形した状態が図示されており、加締め前の小径部91の形状は、図3に示すように、円柱状である。
図2,図3に示すように、グロメット9には、小径部91および大径部92を貫いて軸線O方向に貫通する4つのリード線孔93が形成されている。各リード線孔93の開口位置は、ガスセンサ1が組み立てられた際に、それぞれがセパレータ2の4つのリード線孔24の開口位置に合うように位置決めされている。また、リード線孔93の内径はリード線18の外径とほぼ同じに形成されており、小径部91が加締められるとリード線18がリード線孔93に密着し、リード線孔93を介した通気ができないように構成されている。
大径部92は、軸線O方向の先端側を向く先端面94と、後端側を向く後端面95とを有する。先端面94は、上記したように、セパレータ2の後端面25の大きさとほぼ同じ大きさに形成されている。ガスセンサ1が組み立てられた際に、検出素子6の後端と後述する外筒3との間にグロメット9とセパレータ2とが挟まれることによって、大径部92の先端面94とセパレータ2の後端面25とが当接し、密着状態となる。また、大径部92の後端面95からは上記した小径部91が突出するように延びており、後端面95は、小径部91を取り囲む円環状をなしている。
また、大径部92の先端面94と後端面95とには、それぞれに、外周に沿って円環状をなす溝として形成された大気流通溝96と大気流通溝97とが設けられている。大気流通溝96と大気流通溝97とは、軸線O方向において互いに対応する位置に形成されている。大径部92の大気流通溝96は、上記したように、大径部92の先端面94とセパレータ2の後端面25とが密着することによって、大気の流路として構成される。同様に、セパレータの通気溝26も大気の流路として構成され、大気流通溝96の流路と重なる部分において、通気溝26と大気流通溝96の流路同士が接続される。
そして、大気流通溝96および大気流通溝97の周方向の1箇所において、大気流通溝96の内面と大気流通溝97の内面と繋ぐ大気流通孔98が軸線O方向に貫通して形成されている。大気流通孔98内には板状のフィルタ8が埋設され、大気流通孔98を塞いでいる。フィルタ8は、気孔が連続する多孔質のPTFEを板状に形成したものであり、通気性および水密性を有する。フィルタ8はグロメット9と一体に成形され、グロメット9の形成時に埋設部分における気孔内にグロメット9の成形材料が流れ込むことによって、大気流通孔98内に確実に固定されている。
フィルタ8は、大気流通溝96内および大気流通溝97内に、突出されていない。つまり、フィルタ8と、後述する外筒3の大気導入孔35との間に大気流通溝97が介在する。ゆえに、フィルタ8は大気導入孔35に面しておらず、外筒3の外部に露出していない。
次に、主体金具5の後端側には、軸線O方向に延びる筒状の外筒3が組み付けられる。外筒3は、SUS304等のステンレス鋼を軸線O方向に沿って延びる筒状に形成した胴部32を有する。胴部32の軸線O方向先端側の開口部分である先端部31は、主体金具5の後端係合部58に係合される。さらに先端部31の外周が一周にわたって加締められた上でレーザ溶接されることによって、外筒3は主体金具5に固定される。これにより、外筒3と主体金具5との間のつなぎ目を介した外筒3の内部の水密性が保たれている。
外筒3の胴部32の後端側には、胴部32よりも外径を細らせた小口部33が形成されている。胴部32と小口部33との間の部位は径方向に折り曲げられて段状をなす段部34によって接続されている。段部34において軸線O方向の先端側を向く内面は、ガスセンサが組み立てられた際(図2参照)に、グロメット9の大径部92の後端面95に当接して密着する。言い換えると、段部34の内面と、大径部92の後端面95とが密着することによって、大径部92の大気流通溝97が、大気の流路として構成される。
外筒3の段部34には、段部34を貫通して外筒3の内部と外部とを通気可能に連通し、外部から大気を導入するための複数の大気導入孔35が設けられている。本実施の形態において、大気導入孔35は、段部34の壁面の一部を外向き(軸線O方向後端向き)に突出させた凸部37の側面の開口から、段部34を貫通して、外筒3の内部と外部とを連通する形態に形成されている。より具体的には、段部34を貫通する2本の平行な切り込みの中央を、段部34の内面側から外面側へ押し上げることによって凸部37が形成され、その凸部37の側面と段部34の外表面との間に生じた開口が、大気導入孔35の開口として形成されている。凸部37の側面に開口が設けられることによって、大気導入孔35を軸線O方向の後端側から見た場合の大気導入孔35の開口が、凸部によって覆われる。
大気導入孔35は、ガスセンサ1が組み立てられた際(図2参照)に、軸線O方向においてグロメット9の大気流通溝97に対応する位置で、段部34の複数箇所(本実施の形態では4箇所)に設けられている。そして大気流通溝97は、2つ以上の大気導入孔35(本実施の形態では4箇所すべての大気導入孔35)に連通している。また、1つの大気導入孔35は、開口面積が、グロメット9の大気流通孔98の開口面積よりも小さくなるように形成されている。そして、大気流通溝97に連通するすべての大気導入孔35の開口面積の合計は、大気流通孔98の開口面積よりも大きくなるように形成されている。
外筒3の胴部32は、内径が、グロメット9の大径部92やセパレータ2の鍔部22よりも大きく形成されている。すなわち、ガスセンサ1の組み立ての際に、外筒3内にグロメット9およびセパレータ2を挿入するためのクリアランスが確保されている。また、小口部33は、内径が、グロメット9の小径部91よりも若干大きく形成されている。小口部33は、ガスセンサ1の組み立ての際に、後端側の一部が加締部36として、内部に配置されるグロメット9の小径部91ごと、径方向内向きに加締められる(図2参照)。この加締めによって、小口部33における加締部36の内周面と小径部91の外周面とが密着し、両者間を介した大気の流通が防止される。
このような構造を有するガスセンサ1は、製造過程において、図2に示すように、グロメット9のリード線孔93内にリード線18が挿通され、セパレータ2内に、リード線18の先端に設けられた接続端子19,20が配置される。グロメットおよびセパレータ2が外筒3内に配置され、外筒3の小口部33にグロメット9の小径部91が加締められて、大径部92の後端面95が外筒3の段部34の内面に当接するよう位置決めされる。外筒3内で、検出素子6の後端部66、セパレータ2およびグロメット9が、軸線O方向に連ねられた状態で、外筒3の先端部31が主体金具5の後端係合部58(図1参照)に接合される。これにより、セパレータ2がグロメット9と検出素子6とに挟まれて、グロメット9の大径部92の先端面94と、セパレータ2の鍔部22の後端面25とが密着する。同様に、セパレータ2と外筒3の段部34とにグロメット9の大径部92が挟まれて、段部34の内面と大径部92の後端面95とが密着する。
したがって、検出素子6の基準電極62(図1参照)を大気に晒すため、ガスセンサ1の外部から外筒3の内部に導入される大気は、以下の経路を辿る。図4に示すように、外筒3の外部の大気は、矢印A(破線で示す)に示すように、外筒3の大気導入孔35から、大径部92の後端面95側の大気流通溝97に導入される。外筒3の段部34の内面と、グロメット9の大径部92の後端面95とが密着状態にあるので、大気は、矢印Bに示すように、大気流通溝97に沿って流れ、大気流通孔98に到達する。大気とともに水滴等が大気流通溝97内に進入しても、大気流通孔98に設けられたフィルタ8によって進行を阻まれ、大気流通孔98を通過することができない。よって、大気だけがフィルタ8を通過して、大径部92の先端面94側の大気流通溝96に達する。
大径部92の後端面95と、セパレータ2の鍔部22の後端面25とが密着状態にあるので、大気は、大気流通溝96に沿って流れる。鍔部22に形成された通気溝26と大気流通溝96との交差点において、大気は、矢印Cに示すように通気溝26に流入し、通気溝26に沿って流れる。矢印Dに示すように、大気は、セパレータ2のリード線孔24に達すると、リード線孔24とリード線18との間隙を通過し、収容部23内に流入する。
図2の矢印Eに示すように、大気は、収容部23内で、リード線18の接続端子19,20やヒータ7の後端部71の間を抜け、検出素子6の後端部66に達する。上記した他方の接続端子19の先端部29は、検出素子6の基準電極62との導通を図るため、図1に示すように、先端部29が筒状に形成されて、検出素子6の筒孔内に挿入されている。大気は、先端部29内に挿通されたヒータ7と、先端部29との間を通過し、検出素子6の筒穴内に流入して、基準電極62に達する。このように、本実施の形態のガスセンサ1は、外筒3の外部の大気を内部に導入し、検出素子6の基準電極62を大気に晒すことができる。
以上説明したように、ガスセンサ1は、外筒3の段部34を介して外筒3の内外を連通する大気導入孔35の開口面積が、大気流通溝97の内面と大気流通溝96、ひいては先端面94とを繋ぐ大気流通孔98の開口面積よりも小さいので、例えば異物等が飛来しても、外筒3の外部から内部へ入り込むことを抑制することができる。また、フィルタ8は、大気流通溝97を介して大気導入孔35と離間した大気流通孔98に配置されている。つまりフィルタ8は、直接、大気導入孔35に面しておらず、外筒3の外部に対して露出しないので、たとえ外部から飛来した異物等が大気導入孔35を介して外筒3の内部に進入したとしても、フィルタ8に衝突しにくく、フィルタ8を保護することができる。
また、大気導入孔35は複数設けられ、大気流通溝97には2つ以上の大気導入孔35が連通されているので、大気導入孔35のそれぞれの開口面積が大気流通孔98よりも小さくとも、大気流通孔98を流通する大気の流通量を、複数の大気導入孔35によって十分に確保することができる。よって、大気導入孔35の開口面積の大きさが、フィルタ8を通過する大気の流通量の律速となることがなく、外筒3の内部に十分な量の大気を導入することができる。したがって、フィルタ8の保護と通気量の確保を同時に満たすことができる。
また、大気流通溝97がグロメット9の後端面95に対して先端側に窪む形態であるため、大気流通溝97を介した大気導入孔35と大気流通孔98との間における大気の連通を図るには、大気流通溝97が大気導入孔35および大気流通孔98に連通すれば足りる。ゆえに、ガスセンサの組み立ての際に、大気導入孔35と大気流通孔98との位置あわせを厳密に行う必要がない。具体的に、本実施の形態では、大気流通溝97が大径部92の周方向に一周しており、また、小径部91が外筒3の小口部33内に配置されるので、グロメット9が周方向においてどの向きに外筒3に組み付けられても、大気導入孔35が大気流通溝97に連通する。よって向き合わせ等の手間がかからず、生産過程における手間を軽減できる。
また、フィルタ8が大気流通溝97の内部に突出しなければ、フィルタ8と大気導入孔35との間に必ず大気流通溝97を介在させることができ、ゆえに、フィルタ8が大気導入孔35に面することを確実に防止できる。よってフィルタ8が外筒3の外部に露出することがなく、たとえ外部から飛来した異物等が大気導入孔35を介して外筒3の内部に進入したとしても、フィルタ8に衝突しにくく、フィルタ8を保護することができる。また、フィルタ8をグロメット9と一体に成形すれば、グロメット9の形成時に、グロメット9への埋設部分におけるフィルタ8の気孔内にグロメット9の成形材料を流れ込ませることができ、フィルタ8を大気流通孔98内に確実に固定することができる。
また、大気導入孔35が凸部37の側面に形成されることによって、外筒3の後端側から見た場合の大気導入孔35の開口が、凸部37によって覆われる。ゆえに、例えば異物等が飛来しても、外筒3の後端側から軸線O方向に沿う向きに直線的に大気導入孔35内へ進入することができず、フィルタ8の保護をより確実に行うことができる。また、異物等が大気導入孔35の開口へ進入するには、軸線O方向と直交する方向を進入方向とするが、大気導入孔35の流通方向(つまり段部34の貫通方向)は軸線O方向である。たとえ異物等が大気導入孔35内に進入したとしても、段部34を通過する際は進入時の勢いが弱められる。ゆえに、たとえ異物等がフィルタ8に達したとしても、フィルタ8の破損には至らない。
また、グロメット9が外筒3に加締められることによって、グロメット9を外筒3に確実に保持させることができる。また、グロメット9が外筒3に加締められることによって、グロメット9の後端面95と外筒3の段部34との接触が確実になされ、大気流通溝97の閉塞を、より確実に行うことができる。さらに、加締部36が小径部91に形成されること、すなわち、軸線O方向における大気流通溝97または大気流通孔98の形成位置(つまり大径部92)を避けて形成されることによって、大気流通溝97や大気流通孔98が潰されることがなく、大気の流通量を確保することができる。
また、セパレータ2の鍔部22の後端面25がグロメット9の先端面94に当接して配置されることによって、グロメット9は、セパレータ2の鍔部22と外筒3の段部34との間に挟まれる。よって、グロメット9の後端面95と外筒3の段部34との接触状態が維持され、大気流通溝97の閉塞を、より確実に行うことができる。言い換えると、大気導入孔35から導入される大気が、大気流通溝97から漏れることがない。また、セパレータ2の通気溝26と大気流通孔98とが大気流通溝96を介して連通することができるので、セパレータ2と外筒3との間にグロメット9を挟んでも、大気の流通経路を確保することができる。また、上記同様、加締部36が、軸線O方向における大気流通溝96の形成位置を避けて形成されることによって、大気流通溝96が潰されることがなく、外筒3の内部への大気の流通量を確保することができる。
なお、本実施の形態は、各種変更が可能である。例えば、図5に示す、ガスセンサ101のように、フィルタ108をグロメット109と一体に形成しなくともよい。図5に示すガスセンサ101は、グロメット109の大径部192の先端面194側の大気流通溝196と、後端面195側の大気流通溝197とを軸線O方向に貫通する大気流通孔198に、円柱状に形成したフィルタ108をはめ込んだものである。この場合、フィルタ108の軸線O方向の長さが大径部192の厚みよりも短くなるようにするとよい。そして、大気流通孔198にフィルタ108をはめ込んだ際に、フィルタ108の軸線O方向の両端が、大気流通溝196,197の縁よりも溝内に配置されるようにするとよい。もちろん、フィルタ108が大気流通溝196,197内に突出しないことが望ましいが、大気流通孔198内にはめ込むフィルタ108を確実に保持させるためには、大気流通孔198の内面とフィルタ108の外面との接触面積を確保するとよい。このようにすれば、グロメット109の大径部192を外筒103の段部134とセパレータ2の鍔部22とのあいだに挟んでも、フィルタ108が段部134の内面や鍔部22の後端面25に接触することがない。よってフィルタ108の潰れを防止することができ、潰れに伴う変形によってフィルタ108と大気流通孔198との間にすき間を生じさせたり、フィルタ108の気孔の潰れによって通気量を低下させたりすることがない。
また、図5に示すように、外筒103の段部134に設ける大気導入孔135を保護する凸部はなくともよい。大気導入孔135内への異物等の進入を防止するには、大気導入孔135の開口面積がより小さいことが望ましく、具体的には大気導入孔135の開口面積が、フィルタ108が配置される大気流通孔198の開口面積よりも小さいとよい。そして、フィルタ108の通気量の確保のため、大気導入孔135を複数設けると、なおよい。例えば、図6に示す外筒203のように、段部234に小径の大気導入孔235を多数設けるとよい。そして、各大気導入孔235の開口面積の合計が、大気導入孔の開口面積よりも大きければ、フィルタの通気量を十分に確保することができる。
また、図7に示す、ガスセンサ301のように、グロメット309を、大径部392において軸線O方向に2つに分割し、先端側グロメット309Aと後端側グロメット309Bとの2部材からなる構成としてもよい。そして、大気流通孔398が形成された部位において、先端側グロメット309Aと後端側グロメット309Bとの分割面間に、大気流通孔398の開口面積よりも大きなフィルタ308を挟み込む構成とするとよい。本実施の形態と同様に、ガスセンサ1の組み立てによってグロメット309の大径部392は外筒303の段部334とセパレータ302の鍔部322との間にて軸線O方向に挟み込まれる形態となる。したがって上記のような構成とすれば、グロメット309の形成の際にフィルタ308をグロメット309と一体に成形せずとも、フィルタ308を確実にグロメット309で保持することができる。
また、上記のガスセンサ301では、さらに、外筒303を加締め、セパレータ302を外筒303に保持させた変形例も示す。例えば、図7に示すように、セパレータ302の鍔部322を軸線O方向に大きく形成し、本実施の形態より、鍔部322の外径を小さく形成する。また、先端側グロメット309Aの外周の縁部分を軸線O方向先端側へ向け円筒状に延ばし、先端側グロメット309Aがセパレータ302の鍔部322に覆い被さる形態とする。後端側グロメット309Bは、本実施の形態と同様に、小径部391を外筒303の小口部333の後端側を加締め、加締部336を形成することによって、外筒303に保持させる。セパレータ302の鍔部322に覆い被せた先端側グロメット309Aを、後端側グロメット309Bに押し付けた状態で、鍔部322が対応する外筒303の胴部332の外周を内向きに加締め、加締部338を形成する。このようにすれば、外筒303内でグロメット309およびセパレータ302を位置決めし、外筒303に保持させることができるので、本実施の形態のセパレータ2のような突起部27(図2参照)を設けなくともよい。
また、図8に示す、グロメット409のように、大径部492の先端面494,後端面495にそれぞれ形成される大気流通溝496,497は、大径部492の周方向に一周していなくともよい。大気流通溝496,497は、先端面494,後端面495のそれぞれにおいて、複数設けられていてもよい。大気流通溝497は、外筒(図示外)にグロメット409を任意の向きに組み付けた場合であっても、外筒の段部の大気導入孔の形成位置に対応するように、後端面495に形成されていることが好ましい。先端面494の大気流通溝496についても同様である。そして、大気流通溝497が複数ある場合には、少なくとも1箇所以上において、大気流通溝497と大気導入孔との大気の流通を確保できればよい。また、図8のグロメット409のように、大気流通孔498は、大気流通溝496,497の溝幅よりも大きな外径を有していてもよい。
また、本実施の形態では、大気流通溝96,97として、底面および2つの側面に囲まれた形態の溝を例として示したが、流通方向の断面がV字状でもU字状であってもよい。すなわち大気流通溝96,97としては、グロメット9の大径部92の先端面94や後端面95が、セパレータ2の鍔部22の後端面25や外筒3の段部34の内面に当接することで管状となり、大気の流通経路として構成されるものであればよい。また、大気流通孔98およびフィルタ8は、大気流通溝96と大気流通溝97とを接続するように一箇所に設けたが、複数箇所に設けてもよい。
また、グロメット9の大径部92の先端面94において、大気流通溝96を設けなくともよい。この場合、セパレータ2の鍔部22の後端面25に設けた通気溝26を、グロメット9の大気流通孔98に対応する周方向にも形成して、通気溝26と大気流通孔98とが直接、接続されるようにすればよい。
なお、本実施の形態においては、グロメット9が、「栓部材」に相当する。大径部92の先端面94が、「先端向き面」に相当し、後端面95が、「後端向き面」に相当する。大気流通溝97が、「第一溝部」に相当し、大気流通溝96が、「第二溝部」に相当する。接続端子19,20を有するリード線18が、「リード線」に相当する。収容部23、リード線孔24および通気溝26が、「セパレータ側流通部」に相当する。
1 ガスセンサ
2 セパレータ
3 外筒
5 主体金具
6 検出素子
8 フィルタ
9 グロメット
18 リード線
19,20 接続端子
23 収容部
24 リード線孔
26 通気溝
33 小口部
34 段部
35 大気導入孔
36 加締部
37 凸部
64 検出部
94 先端面
95 後端面
96,97 大気流通溝
98 大気流通孔

Claims (7)

  1. 軸線方向に沿って延び、自身の先端側に被検出ガスを検出するための検出部を有する検出素子と、
    前記検出部を自身の先端から突出させつつ、前記検出素子の径方向周囲を取り囲む主体金具と、
    先端側が前記主体金具に固定され、前記検出素子の後端側の径方向周囲を取り囲む筒状の外筒と、
    前記外筒の後端側の開口を塞ぐ栓部材と、
    を備えるガスセンサであって、
    前記栓部材は、自身の後端向き面に対して先端側に窪む第一溝部と、前記第一溝部の内面と該栓部材の先端向き面とを繋ぐ大気流通孔と、前記大気流通孔を閉塞する通気性を有するフィルタと、を備え、
    前記外筒は、前記第一溝部を閉塞するように前記後端向き面に接すると共に、径方向内側に向かって延びる段部を有し、
    該段部は、前記外筒内外を連通すると共に、前記大気流通孔よりもそれぞれの開口面積が小さい複数の大気導入孔を有し、
    前記第一溝部は、2つ以上の前記大気導入孔に連通することを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記フィルタは、前記第一溝部の内部に突出しないように、前記大気流通孔内に配置されることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記フィルタは、前記栓部材と一体に成形されることを特徴とする請求項1または2に記載のガスセンサ。
  4. 前記外筒の前記段部には、後端側に向かって突出する凸部を有し、前記大気導入孔は、該凸部の側面に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のガスセンサ。
  5. 前記外筒の後端側には、前記軸線方向における前記第一溝部または前記大気流通孔が形成された位置を避けて、前記外筒を前記栓部材へ向けて内向きに加締めて前記外筒内に前記栓部材を保持する加締部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のガスセンサ。
  6. 前記ガスセンサは、前記外筒内で前記栓部材よりも先端側にて前記栓部材の前記先端向き面に当接して配置され、前記検出素子の検出信号を外部回路に取り出すための複数のリード線を互いに絶縁した状態で自身の内部に収容するとともに、自身の内部を介して大気が流通するセパレータ側流通部を有するセパレータをさらに備え、
    前記栓部材は、自身の前記先端向き面に対して後端側に窪み、前記大気流通孔と前記セパレータ側流通部とを連通する第二溝部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のガスセンサ。
  7. 前記外筒の前記加締部は、前記軸線方向における前記第二溝部が形成された位置を避けて形成されていることを特徴とする請求項6に記載のガスセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115754170A (zh) * 2022-12-06 2023-03-07 山东科泰环境监测有限公司 一种大气环境质量实时监测装置

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