JP2012086460A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷実行中の印刷ジョブをキャンセルした後,滞留用紙を利用できる可能性が高い印刷装置を提供すること。
【解決手段】プリンタ100は,印刷実行中に,印刷ジョブのキャンセル指令を検出する。そして,キャンセル指令を検出した場合には,ジョブキューに登録されている後続ジョブのうち,キャンセル指令を検出したことによってキャンセル対象の印刷ジョブが使用しなくなった用紙である,滞留用紙を利用可能な後続ジョブを選定する。そして,その選定された後続ジョブを,その他の後続ジョブに優先して印刷を開始し,滞留用紙への印刷を行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は,印刷実行中の印刷ジョブをキャンセルする機能を有する印刷装置に関する。
従来から,印刷ジョブを印刷している最中に,その印刷のキャンセル指令を検出する印刷装置が知られている。印刷装置は,キャンセル指令を検出すると,その印刷ジョブの印刷を実行途中で中止する。
印刷ジョブのキャンセル技術が記載された文献としては,例えば特許文献1がある。特許文献1では,印刷ジョブの印刷中にキャンセルが指示された際,装置内にピック済みの未印刷の用紙(滞留用紙)があり,後続ジョブの用紙サイズと合致する場合には,その滞留用紙に後続ジョブの印刷を行う技術が開示されている。
特開2005−319638号公報
しかしながら,前記した従来の印刷装置には,次のような問題があった。すなわち,滞留用紙と後続ジョブが必要とする用紙とが毎回一致するとは限らない。そのため,後続ジョブの早期印刷の恩恵を受けられる機会が多いとは言い難い。
本発明は,前記した従来の印刷装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,印刷実行中の印刷ジョブをキャンセルした後,滞留用紙を利用できる可能性が高い印刷装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷装置は,印刷実行中の印刷ジョブのキャンセル指令を検出する検出手段と,用紙搬送路中に存在する印刷前の用紙であって,キャンセル指令を検出することによってキャンセル対象の印刷ジョブを印刷しなくなり,用紙搬送路内に滞留する用紙である,滞留用紙の利用が可能な印刷ジョブを,ジョブキューに登録されている印刷ジョブである後続ジョブの中から選定する選定手段と,選定手段によって選定された後続ジョブを,滞留用紙に印刷する印刷手段とを備えることを特徴としている。
本発明の印刷装置は,印刷実行中に,印刷ジョブのキャンセル指令を検出する。そして,キャンセル指令を検出したことに連動して,ジョブキューに登録されている後続ジョブのうち,滞留用紙を利用可能な後続ジョブを選定する。そして,その選定された後続ジョブをその他の後続ジョブに優先して印刷を開始し,滞留用紙への印刷を行う。
すなわち,本発明の印刷装置では,印刷ジョブをキャンセルした際,滞留用紙を利用可能な後続ジョブの印刷を,滞留用紙を利用不可能な後続ジョブの印刷に優先し,必要に応じて印刷順序を変更している。これにより,より確実に後続ジョブの印刷を滞留用紙に対して実行できる。その結果として,ピック済みの滞留用紙をより有効利用できる可能性が高まる。
また,本発明の印刷装置の選定手段は,後続ジョブのうち,印刷時期が基準よりも早い後続ジョブを選定対象とし,印刷時期が基準よりも遅い後続ジョブを選定対象としないとよい。印刷時期は,例えば印刷ジョブの登録日時や登録順位を利用して求められる。印刷時期がかなり遅い後続ジョブを選定すると,追い越されるユーザに不公平感が生じる。そのため,そのような後続ジョブを選定対象としない方が好ましい。
また,本発明の印刷装置の印刷手段は,選定手段によって選定された後続ジョブの印刷が完了した後に,他の印刷ジョブの印刷を開始する構成であり,選定手段は,印刷回数が規定値よりも多い後続ジョブを選定対象としないとよい。印刷回数が多い後続ジョブを選んでしまうと,追い越されるユーザの待ち時間が長くなってしまい,追い越されるユーザに不公平感が生じる。そのため,そのような後続ジョブを選定対象としない方が好ましい。
また,本発明の印刷装置は,印刷ジョブの排紙先となる排紙部を複数有し,選定手段は,キャンセル対象の印刷ジョブの排紙先と異なる排紙先を利用する後続ジョブを,同じ排紙先を利用する後続ジョブに優先して選定対象とするとよい。排紙先が同じ後続ジョブを選んでしまうと,その排紙先でジョブの混在が発生する。そのため,そのような後続ジョブを選定対象としない方が好ましい。
また,本発明の印刷装置の選定手段は,データ展開にかかる時間が短い後続ジョブを,データ展開にかかる時間が長い後続ジョブに優先して選定対象とするとよい。データ展開にかかる時間の長短は,例えば,データサイズやデータ種類によって判断できる。データ展開にかかる時間が長い後続ジョブは,滞留用紙への印刷が間に合わない場合,展開完了まで滞留用紙を待機させる必要が生じる。そのため,データ展開の早期完了が見込める後続ジョブを優先する方が好ましい。
また,本発明の印刷装置の選定手段は,キャンセル対象の印刷ジョブを登録したユーザと同じユーザが登録した後続ジョブを,異なるユーザが登録した後続ジョブに優先して選定対象とするとよい。キャンセル指令によって後続ジョブが滞留用紙に印刷することとなるが,印刷実行中であったユーザにその滞留用紙に印刷する機会を与える方が公平である。そのため,ユーザが同じ後続ジョブを優先する方が好ましい。
また,本発明の印刷装置の選定手段は,印刷手段の準備動作が必要となる後続ジョブを選定対象としないとよい。準備動作が必要なる後続ジョブは,滞留用紙への印刷が間に合わない場合,滞留用紙を準備動作完了まで待機させる必要が生じる。そのため,そのような後続ジョブを選定対象としない方が好ましい。なお,準備動作が必要な場合としては,例えばカラー設定が異なる場合が該当する。この他,後続ジョブが高画質モードを選定しており,印刷前にクリーニング動作や画調整(レジストパターンの形成等)等の準備動作が必要な場合が該当する。
本発明によれば,印刷実行中の印刷ジョブをキャンセルした後,滞留用紙を利用できる可能性が高い印刷装置が実現される。
実施の形態にかかる印刷システムの電気的構成を示すブロック図である。 印刷システムに含まれるプリンタの機能構成を示すブロック図である。 キャンセル実行時の印刷優先順位の遷移を示す図である。 ジョブキューに登録される印刷ジョブの情報を記憶するデータベースの構成を示す図である。 プリンタによる印刷実行処理の手順を示すフローチャートである。 プリンタによる次ジョブ決定処理の手順(第1の形態)を示すフローチャートである。 プリンタによる次ジョブ決定処理の手順(第2の形態)を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる印刷装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,キャンセル指令の入力によって印刷実行中の印刷ジョブをキャンセルするプリンタに本発明を適用したものである。
[印刷システムの全体構成]
本形態の印刷システムは,図1に示すように,印刷機能を有するプリンタ100と,プリンタ100に印刷データを出力するPC(パーソナルコンピュータ)200とを備えている。印刷システムでは,プリンタ100とPC200とがイーサネット(登録商標)等のネットワーク300を介して接続されている。なお,印刷システムを構成するプリンタ,PCはそれぞれ何台接続されていてもよい。また,印刷システムには,その他の情報処理装置や画像処理装置を接続してもよい。
プリンタ100は,CPU31(検出手段,選定手段,印刷手段の一例)と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(Non Volatile RAM)34と,ASIC35と,ネットワークインターフェース37(検出手段の一例)とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,用紙に画像を形成する画像形成部10(印刷手段の一例)と,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受け付けを行う操作パネル40(検出手段の一例)とに電気的に接続されている。
ROM32には,プリンタ100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を,ASIC35を介して制御する。
ネットワークインターフェース37は,外部装置との通信を可能にするインターフェースである。本形態では,ネットワークインターフェース37を介してPC200等とのデータの送受信を行う。
PC200は,CPU,ROM,RAM,HDD,キーボードやマウス等からなる操作部,液晶ディスプレイ等からなる表示部,およびネットワークインターフェースを備える一般的なものであればよい。PC200には,プリンタ100用のプリンタドライバがHDDに組み込まれており,プリンタ100に対して印刷ジョブを送信する。
また,PC200は,印刷ジョブの送信途中にキャンセルが入力された場合,印刷ジョブの送信を中止するとともにプリンタ100に印刷キャンセル指令を送信する。また,印刷ジョブの送信後にキャンセルが入力された場合,プリンタ100に印刷キャンセル指令を印刷ジョブの識別情報とともに送信する。
[プリンタの構成]
続いて,プリンタ100の内部構成について,図2を参照しつつ説明する。プリンタ100は,印刷前の用紙を収容する給紙カセット91と,用紙に印刷を行う画像形成部10と,画像形成部10で印刷された用紙の排紙先となる排紙トレイ92,93(排紙部の一例)とを備えている。画像形成部10は,印刷対象の画像を形成できるものであればよく,電子写真方式であってもインクジェット方式であってもよい。すなわち,プリンタ100は,ページプリンタであってもシリアルプリンタであってもよい。また,カラープリンタであってもモノクロプリンタであってもよい。
また,プリンタ100内には,底部に位置する給紙カセット91に収容された用紙が,給紙ローラ71,レジストローラ72,画像形成部10を通り,排紙ローラ73を介して排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。さらに,プリンタ100内には,搬送路11の用紙搬送方向の画像形成部10よりも下流側であって排紙ローラ73よりも上流側の位置で搬送路11と分岐し,排紙ローラ74を介して排紙トレイ93に導かれる搬送路12(図2中の二点鎖線)が設けられている。
プリンタ100は,印刷指令を検出すると,用紙を給紙カセット91からピックし,搬送路11に搬入する。そして,ピックした用紙を,画像形成部10に搬送し,印刷対象の画像をその用紙に印刷する。印刷後の用紙は,排紙トレイ92あるいは排紙トレイ93に排紙される。
また,プリンタ100は,複数枚の用紙に印刷する印刷ジョブを印刷する場合,あるいは複数の印刷ジョブがジョブキューに登録された場合,1枚目の用紙を搬送路11に搬入した後,その用紙が排紙トレイ92あるいは排紙トレイ93に排紙される前に2枚目の用紙の搬送を開始する。すなわち,プリンタ100は,複数枚の用紙を搬送路11,12に搬送しながら印刷動作を継続する。
[印刷キャンセルの概要]
続いて,プリンタ100の印刷実行中の印刷ジョブのキャンセルについて説明する。本形態のプリンタ100では,PC200からの遠隔操作や,操作パネル40への入力操作によって,印刷ジョブをキャンセルすることができる。さらに,プリンタ100では,キャンセル指令によって搬送路11内に取り残された用紙(滞留用紙)がある場合には,ジョブキューに登録されている印刷ジョブの中から滞留用紙が利用可能な印刷ジョブを選択し,その選択された印刷ジョブの印刷を開始する。
具体的に,例えば図3に示すように,A4サイズの用紙を指定するジョブA,C,Dと,B5サイズの用紙を指定するジョブBとがジョブキューに登録され,印刷優先順位がジョブA,B,C,Dの順であり,ジョブAの印刷動作中であったとする。このような状況で,ジョブAの印刷途中でキャンセル指令が入力されると,ジョブAの印刷を中止し,ジョブAをジョブキューから削除する。そして,ジョブキューに登録されている印刷ジョブの中から,ジョブAとメディアが同じ印刷ジョブ(例えば,ジョブC)を選択し,選択された印刷ジョブの印刷を開始する。
すなわち,必要に応じて,ジョブキューに登録されている印刷ジョブの印刷優先順位を変更する。ジョブCはジョブAとメディアが同じであり,ジョブAをキャンセルすることによって滞留用紙となった用紙を利用できる。そのため,ジョブCは,滞留用紙に印刷を行う。
なお,プリンタ100は,図4に示すような,ジョブキューに登録されている印刷ジョブの情報を記憶するデータベース131を有している。具体的に,データベース131には,印刷ジョブを識別するID,印刷ジョブのユーザ,記録媒体(メディア)の種類,カラーモード,解像度,画像データのファイル形式,ページ数,データサイズ,ジョブキューへの登録時刻,印刷優先順位の繰り上げ変更の許可等の情報が,印刷ジョブごとに記憶される。印刷優先順位の変更は,これらの情報を参照して行われる。
[印刷キャンセルの動作]
続いて,前述した印刷キャンセルを実現する手順について説明する。なお,以下の説明では,PC200からの遠隔操作によるキャンセル指令が入力された場合のキャンセル動作について説明する。
[印刷実行処理]
[第1の形態]
始めに,プリンタ100のCPU31によって実行される印刷実行処理(検出手段,選定手段,印刷手段の一例)の,第1の形態について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。印刷実行処理は,印刷が実行されていない状態で,ジョブキューに印刷ジョブが登録されていること検知したことを契機に実行される。
先ず,ジョブキューに登録されている印刷ジョブのうち,印刷優先順位が最も高い印刷ジョブの印刷を開始する(S101)。その後,印刷実行中にキャンセル指令が入力されたか否かを判断する(S102)。すなわち,キャンセル指令を検出したか否かを判断する。キャンセル指令が入力されていない場合には(S102:NO),印刷ジョブの全ページの印刷が完了したか否かを判断する(S111)。印刷が完了していない場合には(S111:NO),S102に戻り,キャンセル指令の入力あるいは印刷完了を待つ。印刷が完了している場合には(S111:YES),印刷実行処理を終了する。なお,印刷実行中に新たに印刷ジョブが登録された場合には,ジョブキューに印刷ジョブが登録されていることが即時に検知され,再度,印刷実行処理が実行される。
キャンセル指令が入力された場合には(S102:YES),現在印刷実行中の印刷ジョブをキャンセルする(S103)。S103により,キャンセル対象の印刷ジョブがジョブキューから削除され,当該印刷ジョブに関する情報もデータベース131から削除される。
その後,搬送路11内であって,画像形成部10よりも上流側で滞留している用紙(滞留用紙)があるか否かを判断する(S104)。すなわち,キャンセル対象となった印刷ジョブ用に給紙カセット91からピックされたものの,キャンセル指令を検出したことによって未印刷のまま搬送路11に残された用紙の存在を判断する。
滞留用紙が無い場合には(S104:NO),印刷実行処理を終了する。滞留用紙がある場合には(S104:YES),次に印刷を開始する印刷ジョブ(次ジョブ)を決定する次ジョブ決定処理を実行する(S105)。
ここで,S105の次ジョブ決定処理について,図6のフローチャートを参照しつつ説明する。先ず,データベース131を参照し,ジョブキューに登録されている印刷ジョブの中から,キャンセル対象の印刷ジョブとメディアタイプが同一の印刷ジョブを全て抽出する(S121)。
次に,メディアタイプが同一の印刷ジョブがあったか否かを判断する(S122)。メディアタイプが同一の印刷ジョブが無かった場合には(S122:NO),滞留用紙を利用可能な印刷ジョブがないことになる。そのため,次ジョブが無いことに決定し(S131),次ジョブ決定処理を終了する。
メディアタイプが同一の印刷ジョブがあった場合には(S122:YES),さらにその中から,キャンセル直後に印刷される印刷ジョブとしての選択条件を満たす印刷ジョブを検索する(S123)。そして,選択条件を充足する印刷ジョブが検索されたか否かを判断する(S124)。
印刷ジョブの選択条件としては,例えば,キャンセル対象となった印刷ジョブの排紙先と異なる排紙先を利用すること(条件1)が挙げられる。排紙先が同じ印刷ジョブの場合,排紙トレイ上で複数の印刷ジョブの印刷物が混在することとなり,キャンセル対象となった印刷ジョブの印刷物を取り除き難い。そのため,排紙先が異なる印刷ジョブを選定対象とする方が好ましい。
この他,印刷ジョブの選択条件としては,例えば,キャンセル対象となった印刷ジョブと,同じユーザの印刷ジョブであること(条件2)が挙げられる。次ジョブ選択処理よって選択された印刷ジョブは滞留用紙から印刷を開始することになるが,印刷実行中であったユーザにその滞留用紙に印刷する機会を与える方が公平である。そのため,ユーザが同じ印刷ジョブを優先する方が好ましい。
なお,S123では,印刷ジョブの選択条件として,条件1と条件2との何れか一方を有している構成としてもよいし,両条件を有し,両条件ともに満たす場合に印刷ジョブの選択条件を満たす構成としてもよい。また,この他の条件と組み合わせてもよい。
選択条件を満たす印刷ジョブが検索された場合には(S124:YES),その印刷ジョブについて,印刷ジョブの印刷順位の変更あるいは滞留用紙への印刷を禁止する選択禁止条件を確認する(S125)。そして,選択禁止条件を満たすか否かを判断する(S126)。
選択禁止条件としては,例えば,選択された印刷ジョブの印刷を開始する際,画像形成部10の準備動作が必要となること(条件3)が挙げられる。画像形成部10の準備動作が必要となるケースとしては,例えば,カラーモードの変更が該当する。準備動作が必要なる場合,準備動作に時間がかかると,滞留用紙を準備動作完了まで待機させる必要が生じる。そのため,そのような印刷ジョブを選定対象としない方が好ましい。
この他,選択禁止条件としては,例えば,選択された印刷ジョブの印刷回数が閾値以上であること(条件4)が挙げられる。印刷回数は,例えば,片面印刷であれば1枚の用紙につき1回,両面印刷であれば1枚の用紙につき2回,1つの文書を複数部数印刷する場合には,その文書の印刷回数の部数倍となる。印刷回数が多い後続ジョブを選んでしまうと,追い越されるユーザの待ち時間が長くなってしまい,追い越されるユーザに不公平感が生じる。そのため,そのような印刷ジョブを選定対象としない方が好ましい。
この他,選択禁止条件としては,例えば,印刷時期が基準よりも遅いこと(条件5)が挙げられる。印刷時期が基準よりも遅いと判断できる例としては,キャンセル対象の印刷ジョブの登録日時から規定時間以上後れて登録されている,印刷優先順位が規定値番目以降である,先頭の後続ジョブから優先順に印刷した場合の合計印刷枚数が規定枚以上である,等が挙げられる。すなわち,印刷時期がかなり遅い印刷ジョブを選定すると,追い越されるユーザに不公平感が生じる。そのため,そのような印刷ジョブを選定対象としない方が好ましい。
この他,選択禁止条件としては,例えば,印刷優先順位の繰り上げ変更が許可されていない,あるいは滞留用紙の使用が許可されていないこと(条件6)が挙げられる。許可状態は,データベース131に記憶されている。ユーザによっては,印刷順位の変更を望まない場合もある。そのため,印刷優先順位の繰り上げ変更が許可されていない印刷ジョブについては,選定対象としない。
この他,選択禁止条件としては,例えば,選択された印刷ジョブのページ数が滞留用紙枚数よりも多いこと(条件7)が挙げられる。選択された印刷ジョブのページ数が滞留用紙枚数よりも多いと,新たな用紙をピックし,印刷を継続することになる。その場合,印刷時間が長くなることもあり,追い越されるユーザに不公平感が生じる。そのため,そのような印刷ジョブを選定対象としない方が好ましい。
S125では,選択禁止条件として,条件3,4,5,6,7の何れか1つを有している構成としてもよいし,条件3,4,5,6,7から少なくとも2つ有し,少なくとも1つを満たす場合に選択禁止条件を満たす構成としてもよい。また,この他の条件と組み合わせてもよい。
選択禁止条件を満たす場合には(S126:YES),S123に戻り,選択条件を満たす他の印刷ジョブを検索する。選択禁止条件を満たさない場合には(S126:NO),S123で検索された印刷ジョブを,次ジョブに決定し(S127),次ジョブ決定処理を終了する。
一方,選択条件を満たす印刷ジョブが検索されなかった場合には(S124:NO),選択条件を満たさない印刷ジョブを検索する(S141)。そして,選択条件を満たさない印刷ジョブが検索されたか否かを判断する(S142)。選択条件を満たさない印刷ジョブがある場合には(S142:YES),その印刷ジョブについて,印刷ジョブの印刷順位の変更あるいは滞留用紙への印刷を禁止する選択禁止条件を確認する(S143)。ここでいう選択禁止条件は,S125の選択禁止条件と同様である。そして,選択禁止条件を満たすか否かを判断する(S144)。
選択禁止条件を満たす場合には(S144:YES),S141に戻り,選択条件を満たさない他の印刷ジョブを検索する。選択禁止条件を満たさない場合には(S144:NO),S141で検索された印刷ジョブを,次ジョブに決定し(S127),次ジョブ決定処理を終了する。すなわち,次ジョブの決定では,選択条件を満たす印刷ジョブが優先され,選択条件を満たす印刷ジョブが無い場合に,選択条件を満たさない印刷ジョブの中から次ジョブが選択される。
一方,選択条件を満たさない印刷ジョブもない場合には(S142:NO),S121で抽出された印刷ジョブが全て選択禁止条件を満たしていることになる。そのため,次ジョブが無いことに決定し(S131),次ジョブ決定処理を終了する。
なお,本形態では,選択条件を満たす印刷ジョブが検索されなかった場合には(S124:NO),選択条件を満たさない印刷ジョブの中から次ジョブを決定している,すなわち,選択条件を満たす印刷ジョブを選択条件を満たさない印刷ジョブに優先して次ジョブに決定しているが,選択条件を満たさない印刷ジョブの中から選択せず,次ジョブが無いことに決定してもよい。すなわち,次ジョブを必ず選択条件を満たす印刷ジョブの中から選択するようにしてもよい。
図5の説明に戻り,S105の次ジョブ決定処理の後,次ジョブが決定されたか否かを判断する(S106)。次ジョブが決定された場合には(S106:YES),S101に戻り,次ジョブに決定した印刷ジョブの印刷を開始する。次ジョブは,キャンセル対象となった印刷ジョブと同一のメディアタイプを使用する印刷ジョブであることから,滞留用紙の利用が可能である。そのため,次ジョブの印刷については,滞留用紙への印刷が行われる。
一方,次ジョブが無い場合には(S106:NO),滞留用紙を全て排紙し(S107),印刷実行処理を終了する。その後,印刷ジョブがジョブキューに登録されている場合には,ジョブキューに印刷ジョブが登録されていることが即時に検知され,再度,印刷実行処理が実行される。
[第2の形態]
続いて,印刷実行処理の第2の形態について,図7のフローチャートを参照しつつ説明する。第2の形態の印刷実行処理は,S105の次ジョブ決定処理における,次ジョブの決定手順が第1の形態と異なる。そのため,次ジョブ決定処理について説明する。また,第1の形態と同じ処理については,同じ符号を付している。
第2の形態の次ジョブ決定処理では,先ず,ジョブキューに登録されている印刷ジョブの中から,キャンセル対象の印刷ジョブとメディアタイプが同一の印刷ジョブを全て抽出する(S121)。その後,メディアタイプが同一の印刷ジョブがあったか否かを判断する(S122)。メディアタイプが同一の印刷ジョブが無かった場合には(S122:NO),次ジョブが無いことに決定し(S131),次ジョブ決定処理を終了する。
メディアタイプが同一の印刷ジョブがあった場合には(S122:YES),抽出された各印刷ジョブについて,印刷の優先指数を計算する(S322)。プリンタ100には,あらかじめ優先指数を計算するためのルールが記憶されており,そのルールに従って優先指数を計算する。
優先指数を計算するためのルールとしては,例えば,ファイルタイプごとにポイントが割り当てられている。展開時間が短いタイプほどポイントが高く設定される。また,カーモードでは,モノクロの方がカラーよりもポイントが高く設定される。また,解像度の数値が小さい方がその数値が大きいものよりもポイントが高く設定される。また,データサイズが小さい方がそのサイズが大きいものよりもポイントが高く設定される。そして,各条件のポイントを合計して優先指数が決定する。優先度が高いほど,優先指数が大きくなる。なお,条件ごとに重み付けを行い,条件の重要度を設定してもよい。
次に,S121で抽出された印刷ジョブの中から,S322で算出された優先指数が基準値以上の印刷ジョブを検索する(S323)。そして,印刷ジョブが検索されたか否かを判断する(S124)。
優先指数が基準値以上の印刷ジョブが検索された場合には(S124:YES),その印刷ジョブについて,印刷ジョブの印刷順位の変更あるいは滞留用紙への印刷を禁止する選択禁止条件を確認する(S125)。そして,選択禁止条件を満たすか否かを判断する(S126)。
選択禁止条件を満たす場合には(S126:YES),S323に戻り,優先指数が基準値以上の他の印刷ジョブを検索する。選択禁止条件を満たさない場合には(S126:NO),S323で検索された印刷ジョブを,次ジョブに決定し(S127),次ジョブ決定処理を終了する。一方,選択条件を満たす印刷ジョブが検索されなかった場合には(S124:NO),次ジョブが無いことに決定し(S131),次ジョブ決定処理を終了する。
すなわち,第2の形態では,印刷の優先指数を決定し,優先指数が基準値以上の印刷ジョブについてのみ次ジョブの資格を有する。この優先指数については,データ展開に時間がかかると予想されるパラメータを有する印刷ジョブについては低くなり,データ展開に時間がかからないと予想されるパラメータを有する印刷ジョブについては高くなるようなルールに従って計算される。つまり,データ展開にかかる時間が長い印刷ジョブは,滞留用紙への印刷が間に合わない場合,展開完了まで滞留用紙を待機させる必要が生じる。そのため,データ展開の早期完了が見込める印刷ジョブを優先して次ジョブに決定する。これにより,印刷開始の遅延を少しでも低減できる。
以上詳細に説明したように本実施の形態のプリンタ100では,印刷ジョブの印刷実行中にキャンセル指令が入力された際,滞留用紙を利用可能な印刷ジョブを後続ジョブから選定し,必要に応じて印刷順序を変更している。これにより,より確実に後続ジョブの印刷を滞留用紙に対して実行することができる。その結果として,ピック済みの滞留用紙をより有効利用できるとともに,印刷を早期に開始できる可能性が高まる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタは,印刷機能を備えるものであればよく,複合機や複写機であっても適用可能である。
また,実施の形態のプリンタ100は,S105で決定した次ジョブの印刷が完了した後に,他の印刷ジョブの印刷を開始する構成であるが,これに限るものではない。例えば,次ジョブについては滞留用紙分のページのみを印刷し,次ジョブの全ての印刷が完了する前であっても,元の印刷順位に戻してもよい。
10 画像形成部
40 操作パネル
100 プリンタ
200 PC

Claims (7)

  1. 印刷実行中の印刷ジョブのキャンセル指令を検出する検出手段と,
    用紙搬送路中に存在する印刷前の用紙であって,前記キャンセル指令を検出することによってキャンセル対象の印刷ジョブを印刷しなくなり,用紙搬送路内に滞留する用紙である,滞留用紙の利用が可能な印刷ジョブを,ジョブキューに登録されている印刷ジョブである後続ジョブの中から選定する選定手段と,
    前記選定手段によって選定された後続ジョブを,滞留用紙に印刷する印刷手段と,
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載する印刷装置において,
    前記選定手段は,後続ジョブのうち,印刷時期が基準よりも早い後続ジョブを選定対象とし,印刷時期が基準よりも遅い後続ジョブを選定対象としないことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する印刷装置において,
    前記印刷手段は,前記選定手段によって選定された後続ジョブの印刷が完了した後に,他の印刷ジョブの印刷を開始する構成であり,
    前記選定手段は,印刷回数が規定値よりも多い後続ジョブを選定対象としないことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    印刷ジョブの排紙先となる排紙部を複数有し,
    前記選定手段は,キャンセル対象の印刷ジョブの排紙先と異なる排紙先を利用する後続ジョブを,同じ排紙先を利用する後続ジョブに優先して選定対象とすることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記選定手段は,データ展開にかかる時間が短い後続ジョブを,データ展開にかかる時間が長い後続ジョブに優先して選定対象とすることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記選定手段は,キャンセル対象の印刷ジョブを登録したユーザと同じユーザが登録した後続ジョブを,異なるユーザが登録した後続ジョブに優先して選定対象とすることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する印刷装置において,
    前記選定手段は,印刷手段の準備動作が必要となる後続ジョブを選定対象としないことを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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