JP2012083241A - 電流検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】微小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って被測定電流を検出する。
【解決手段】1つの環状磁気コア2と、環状磁気コア2に形成された空隙部21内に配設されると共に、環状磁気コア2内に誘起された磁束φを検出して検出信号S1を出力するフラックスゲート素子3と、空隙部21内に配設されると共に、環状磁気コア2内に誘起された磁束φを検出して検出信号S2を出力するホール素子4と、検出信号S4の電圧としきい値電圧Vthとを比較して、検出信号S2の電圧がしきい値電圧Vthに達したか否かを判別する判別部7と、検出信号S1,S2を入力すると共に、判別部7の判別結果に基づいて、検出信号S2の電圧がしきい値電圧Vthに達するまでは検出信号S1を出力し、検出信号S2の電圧がしきい値電圧Vthに達した後には検出信号S2を出力する信号選択部8とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象電線に流れる電流を検出する電流検出センサに関するものである。
この種の電流検出センサとして、下記特許文献に開示された電流検出センサ(電流プローブ)が知られている。この電流検出センサは、被測定信号線中を流れる被測定電流の値、特に大きな電流の値を検出するのに適した電流プローブであり、第1電流検出手段および第2電流検出手段を備えている。この場合、第1電流検出手段は、直交型フラックスゲート素子と、直交型フラックスゲート素子の誘導電圧を検出する誘導電圧検出手段と、誘導電圧検出手段の出力電圧を受けて、被測定電流によって誘導電圧検出手段に生じる磁束を打ち消す方向に磁束を発生させるフィードバック・コイルとを有し、被測定電流の直流から所定周波数帯域近辺までの値を主に検出する。一方、第2電流検出手段は、ロゴスキーコイルと積分手段とを有し、被測定電流の所定周波数帯域近辺より高い周波数帯域の値を主に検出する。
この電流検出センサでは、フィードバック・コイルが被測定電流によって誘導電圧検出手段に生じる磁束を打ち消す方向に磁束を発生させることにより、誘導電圧検出手段の磁気的飽和を防ぐことができるため、被測定電流の値と第1電流検出手段の検出値の線形性を良くすることが可能となり、被測定電流を直流から高い周波数まで高感度で測定することができる。
特開2004−257905号公報(第4,6頁、第1図)
ところで、この従来の電流検出センサは、上記したように2種類の電流検出手段を備えることにより、直流から高い周波数までの広い周波数帯域に亘る被測定電流の電流値を検出可能としているが、電流値に関しては、上記したように大きな電流値の被測定電流を主として対象としている。このため、この従来の電流検出センサには、微小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って被測定電流の電流値を測定することが困難であるという解決すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、微小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って被測定電流を検出し得る電流検出センサを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電流検出センサは、1つの環状磁気コアと、前記環状磁気コアに形成された空隙部内または当該空隙部の近傍に配設されると共に、当該環状磁気コア内に誘起された磁束を検出して第1検出信号を出力するフラックスゲート型磁気検出素子と、前記空隙部内または前記環状磁気コアに形成された他の空隙部内に配設されると共に、当該環状磁気コア内に誘起された磁束を検出して第2検出信号を出力するホール素子とを備えている。
また、請求項2記載の電流検出センサは、請求項1記載の電流検出センサにおいて、前記第2検出信号の電圧と予め規定されたしきい値電圧とを比較して、当該第2検出信号の電圧が当該しきい値電圧に達したか否かを判別する判別部と、前記判別部の判別結果を出力する出力部と、前記第1検出信号および前記第2検出信号を入力すると共に、当該2つの検出信号のうちから選択された一方を出力する信号選択部とを備えている。
また、請求項3記載の電流検出センサは、請求項1記載の電流検出センサにおいて、前記第2検出信号の電圧と予め規定されたしきい値電圧とを比較して、当該第2検出信号の電圧が当該しきい値電圧に達したか否かを判別する判別部と、前記第1検出信号および前記第2検出信号を入力すると共に、前記判別部の判別結果に基づいて、当該第2検出信号の電圧が前記しきい値電圧に達するまでは当該第1検出信号を出力し、当該第2検出信号の電圧が当該しきい値電圧に達した後には当該第2検出信号を出力する信号選択部とを備えている。
また、請求項4記載の電流検出センサは、請求項3記載の電流検出センサにおいて、前記判別部の判別結果を出力する出力部を備えている。
また、請求項5記載の電流検出センサは、請求項2から4のいずれかに記載の電流検出センサにおいて、前記第1検出信号を増幅して新たな前記第1検出信号として前記信号選択部に出力する第1感度調整部と、前記第2検出信号を増幅して新たな前記第2検出信号として前記判別部および前記信号選択部に出力する第2感度調整部とを備え、前記環状磁気コアに挿通された被測定信号線中を流れる被測定電流の電流値に対する前記新たな第1検出信号についての出力電圧特性の直線領域におけるいずれかの部位と、前記被測定電流の電流値に対する前記新たな第2検出信号についての出力電圧特性の直線領域におけるいずれかの部位とが交差するように、前記第1感度調整部および前記第2感度調整部の各増幅率が規定され、前記交差する部位における前記新たな第2検出信号についての電圧が前記しきい値電圧として規定されている。
また、請求項6記載の電流検出センサは、請求項1記載の電流検出センサにおいて、前記フラックスゲート型磁気検出素子および前記ホール素子が、前記環状磁気コアの周方向に沿った異なる位置にそれぞれ複数配設され、前記複数のフラックスゲート型磁気検出素子からそれぞれ出力される前記第1検出信号を加算して第1加算信号を出力する第1加算部と、前記複数のホール素子からそれぞれ出力される前記第2検出信号を加算して第2加算信号を出力する第2加算部と、前記第2加算信号の電圧と予め規定されたしきい値電圧とを比較して、当該第2加算信号の電圧が当該しきい値電圧に達したか否かを判別する判別部と、前記第1加算信号および前記第2加算信号を入力すると共に、前記判別部の判別結果に基づいて、当該第2加算信号の電圧が前記しきい値電圧に達するまでは当該第1加算信号を出力し、当該第2加算信号の電圧が当該しきい値電圧に達した後には当該第2加算信号を出力する信号選択部とを備えている。
また、請求項7記載の電流検出センサは、請求項5記載の電流検出センサにおいて、前記複数のフラックスゲート型磁気検出素子にそれぞれ対応して配設されて、当該対応するフラックスゲート型磁気検出素子から出力される前記第1検出信号を増幅して新たな前記第1検出信号として前記第1加算部に出力する複数の第1感度調整部と、前記複数のホール素子にそれぞれ対応して配設されて、当該対応するホール素子から出力される前記第2検出信号を増幅して新たな前記第2検出信号として前記第2加算部に出力する複数の第2感度調整部とを備え、前記環状磁気コアに挿通された被測定信号線中を流れる被測定電流の電流値に対する前記第1加算信号についての出力電圧特性の直線領域におけるいずれかの部位と、前記被測定電流の電流値に対する前記第2加算信号についての出力電圧特性の直線領域におけるいずれかの部位とが交差するように、前記第1感度調整部および前記第2感度調整部の各増幅率が規定され、前記交差する部位における前記第2加算信号についての電圧が前記しきい値電圧として規定されている。
請求項1記載の電流検出センサによれば、環状磁気コアに挿通された被測定信号線に流れている被測定電流が微小電流のときには、フラックスゲート素子から出力される第1検出信号(被測定電流が微小電流のときにこの被測定電流の電流値に比例する信号)を出力でき、被測定電流が大電流のときには、ホール素子から出力される第2検出信号(被測定電流が大電流のときにこの被測定電流の電流値に比例する信号)に基づいて被測定電流を検出することができるため、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流の電流値に比例する検出信号を出力することができる。これにより、この電流検出センサを使用することで、電流検出センサから出力される検出信号に基づいて、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流を正確に検出することができる。
請求項2記載の電流検出センサによれば、第2検出信号の電圧と予め規定されたしきい値電圧とを比較して、第2検出信号の電圧がしきい値電圧に達したか否かを判別する判別部と、判別部の判別結果を出力する出力部と、第1検出信号および第2検出信号を入力すると共に、この2つの検出信号のうちから選択された一方を出力する信号選択部とを備えたことにより、出力部から出力される判別部の判別結果に基づいて、第1検出信号および第2検出信号のうちから被測定電流の電流値に比例する信号を信号選択部において確実に選択して出力することができる。
請求項3記載の電流検出センサによれば、第2検出信号の電圧と予め規定されたしきい値電圧とを比較して、第2検出信号の電圧がしきい値電圧に達したか否かを判別する判別部と、第1検出信号および第2検出信号を入力すると共に、判別部の判別結果に基づいて、第2検出信号の電圧がしきい値電圧に達するまでは第1検出信号を出力し、第2検出信号の電圧がしきい値電圧に達した後には第2検出信号を出力する信号選択部とを備えたことにより、第1検出信号および第2検出信号のうちから被測定電流の電流値に比例する信号を信号選択部において自動的に選択して出力することができる。
請求項4記載の電流検出センサによれば、判別部の判別結果を出力する出力部を備えたことにより、出力部において判別部での判別結果を確認することができるため、フラックスゲート素子からの第1検出信号およびホール素子からの第2検出信号のいずれに基づいて出力信号が生成されているのかを確実かつ容易に認識することができる。
請求項6記載の電流検出センサによれば、フラックスゲート素子およびホール素子が環状磁気コアの周方向に沿った異なる位置にそれぞれ複数配設されているため、一のフラックスゲート素子および一のホール素子の各感度と、他のフラックスゲート素子および他のホール素子の各感度との感度バランスをとることで、電流検出センサから出力される検出信号に対する環状磁気コア内での被測定信号線の位置のばらつきに起因した影響を低減することができる。
請求項5,7記載の電流検出センサによれば、第1検出信号を増幅して新たな第1検出信号として出力する第1感度調整部と、第2検出信号を増幅して新たな第2検出信号として出力する第2感度調整部とを備え、新たな第1検出信号(または新たな第1検出信号を加算して得られる第1加算信号)についての出力電圧特性の直線領域のいずれかの部位と、新たな第2検出信号(または新たな第2検出信号を加算して得られる第2加算信号)についての出力電圧特性の直線領域におけるいずれかの部位とが交差するように、第1および第2感度調整部の各増幅率を規定し、かつ交差する部位における第2検出信号(または新たな第2検出信号を加算して得られる第2加算信号)についての電圧をしきい値電圧として規定したことにより、判別部が、このしきい値電圧に基づいて、新たな第1検出信号および新たな第2検出信号のうちのいずれ(第1加算信号および第2加算信号のうちのいずれ)が被測定電流の電流値に比例する信号であるかを正確に判別することができ、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流の電流値に比例する検出信号を確実に出力することができる。
電流検出センサ1の構成図である。 フラックスゲート素子3から出力される検出信号S1の出力電圧特性図である。 ホール素子4から出力される検出信号S2の出力電圧特性図である。 各検出信号S3,S4および各加算信号S5,S6の出力電圧特性図である。 電流検出センサ1Aの構成図である。
以下、添付図面を参照して、電流検出センサ1の実施の形態について説明する。
最初に、電流検出センサ1の構成について、図1,2を参照して説明する。
電流検出センサ1は、図1に示すように、1つの環状磁気コア2、フラックスゲート型磁気検出素子3(以下、「フラックスゲート素子3」ともいう)、ホール素子4、第1感度調整部5(以下、「感度調整部5」ともいう)、第2感度調整部6(以下、「感度調整部6」ともいう)、判別部7、信号選択部8および出力部9を備え、環状磁気コア2に挿通された被測定信号線11中を流れる被測定電流Iを検出可能に構成されている。環状磁気コア2は、その一部が切り欠かれて、空隙部21が形成されている。また、環状磁気コア2には、被測定電流Iの電流値に比例した大きさの磁束密度で磁束φが発生する。
フラックスゲート素子3は、本例では一例として、図1に示すように、ホール素子4と共に環状磁気コア2における1つの空隙部21内に配設されている。なお、フラックスゲート素子3については、空隙部21の近傍である限り、空隙部21の外部に配設する構成を採用することもできる。フラックスゲート素子3は、一例として、磁芯(不図示)と、その磁芯に巻回された検出コイル(不図示)と、直流バイアス電流が重畳した高周波電流を検出コイルに出力して磁芯を励磁する駆動回路(不図示)と、励磁状態において検出コイルに発生する誘起電圧を入力して上記の高周波電流に同期した信号で同期検波することにより、環状磁気コア2に発生する磁束の磁束密度の大きさに比例した電圧の第1検出信号S1(以下、検出信号S1ともいう)を出力する同期整流回路(不図示)とを備えて構成されている。なお、フラックスゲート素子3は、図1において、上記の構成すべてが空隙部21内に配設された状態で図示されているが、通常は、磁芯が、巻回された検出コイルと共に空隙部21内に配設されて、駆動回路および同期整流回路は、空隙部21の外部に配設される。
この場合、フラックスゲート素子3から出力される検出信号S1は、図2において破線で示すように、環状磁気コア2に発生する磁束φの磁束密度の小さい領域(磁束φの磁束密度は被測定電流Iの電流値に比例するため、被測定電流Iの小さい領域W1でもある)では、電圧値が被測定電流Iの電流値に比例するが、この領域W1(直線領域W1ともいう)を超える領域においては、電圧値は一旦増加した後に急激に低下してゼロに至る出力電圧特性となっている。
ホール素子4は、空隙部21の外部に配設された不図示の定電流源から定電流の供給を受けて作動して、環状磁気コア2に誘起される磁束φの磁束密度の大きさに比例した電圧の第2検出信号S2(以下、検出信号S2ともいう)を出力する。この場合、ホール素子4から出力される検出信号S2は、図3において実線で示すように、環状磁気コア2に発生する磁束φの磁束密度の小さい領域(被測定電流Iの小さい領域でもある)では出力されずに、被測定電流Iの電流値がある程度大きくなったときに出力され始めて、被測定電流Iの電流値がある程度大きい領域W2(直線領域W2ともいう)において、被測定電流Iの電流値に比例して電圧値が上昇する出力電圧特性となっている。なお、ホール素子4をフラックスゲート素子3と同じ1つの空隙部21内に配設する構成に代えて、環状磁気コア2に他の空隙部21を形成して、この空隙部21にホール素子4を配設する構成を採用することもできる。
感度調整部(第1感度調整部)5は、一例として、増幅率を調整可能なアンプで構成されて、フラックスゲート素子3に対応して配設されている。また、感度調整部5は、フラックスゲート素子3から出力される検出信号S1を入力すると共に増幅して、新たな第1検出信号S3(以下、検出信号S3ともいう)として出力する。すなわち、感度調整部5は、フラックスゲート素子3についての磁束φの検出感度を調整可能に構成されている。感度調整部(第2感度調整部)6は、感度調整部5と同様にして、増幅率を調整可能なアンプで構成されている。また、感度調整部6は、ホール素子4に対応して配設されて、ホール素子4から出力される検出信号S2を入力すると共に増幅して、新たな第2検出信号S4(以下、検出信号S4ともいう)として出力する。すなわち、感度調整部6は、ホール素子4についての磁束φの検出感度を調整可能に構成されている。
この場合、感度調整部5および感度調整部6の各増幅率は、図4に示すように、検出信号S3(破線で示す信号)についての出力電圧特性の直線領域W1におけるいずれかの部位と、検出信号S4(実線で示す信号)についての出力電圧特性の直線領域W2におけるいずれかの部位とが交点Aにおいて交差するように予め規定されている。さらに本例では、一例として、検出信号S3についての出力電圧特性の直線領域W1と検出信号S4についての出力電圧特性の直線領域W2とが、ほぼ同じ傾きで連続するように、フラックスゲート素子3およびホール素子4の各出力電圧特性、並びに感度調整部5および感度調整部6の各増幅率が規定されている。また、交点Aにおける検出信号S4についての電圧値が、しきい値電圧Vthとして規定されている。なお、本例では、上記したように、検出信号S3についての直線領域W1と検出信号S4についての直線領域W2とが、交点Aにおいてほぼ同じ傾きで連続するように、感度調整部5および感度調整部6の各増幅率を規定する好ましい構成を採用しているが、検出信号S3の直線領域W1の傾きと検出信号S4の直線領域W2の傾きとが相違する構成を採用することもできる。
判別部7は、一例としてコンパレータで構成されて、検出信号S4の電圧と予め規定されたしきい値電圧(上記のしきい値電圧Vth)とを比較して、検出信号S4の電圧がしきい値電圧Vthに達したか否かを判別する。また、本例では一例として、判別部7は、検出信号S4の電圧がしきい値電圧Vthに達したと判別したときには、信号選択部8および出力部9への制御信号Scの出力を開始する。なお、判別部7は、検出信号S4の電圧がしきい値電圧Vthに達したと判別した後、検出信号S4の電圧がしきい値電圧Vthを下回ったときには、信号選択部8および出力部9への制御信号Scの出力を停止する。
信号選択部8は、一例としてアナログスイッチやリレー(例えば、フォトMOSリレー)などで構成された信号切替器(セレクタ)で構成されている。また、信号選択部8は、各検出信号S3,S4を入力すると共に、制御信号Scの未入力状態のときには、検出信号S3を出力信号Soとして出力し、制御信号Scの入力状態のときには、検出信号S4を出力信号Soとして出力する。出力部9は、一例として表示器(本例では発光ダイオード)を備えて構成されて、制御信号Scの未入力状態のときには、表示器を非点灯状態に移行させ、制御信号Scの入力状態のときには、表示器を点灯状態に移行させる。この構成により、出力部9は、判別部7での判別結果、すなわち、検出信号S4の電圧がしきい値電圧Vthに達したか否かの判別結果、言い換えれば、信号選択部8から出力信号Soとして出力されている検出信号が、検出信号S3,S4のいずれであるかを報知する機能を備えている。なお、出力部9は、例えばブザーなどの音を出力する部材で構成することもできる。
次に、電流検出センサ1の動作について説明する。
環状磁気コア2に挿通された被測定信号線11に被測定電流Iが流れているときには、環状磁気コア2には、被測定電流Iの電流値に比例した大きさの磁束密度で磁束φが発生する。電流検出センサ1では、まず、フラックスゲート素子3が、この磁束φを検出して、磁束φの磁束密度の大きさに比例した電圧の検出信号S1を出力する。また、ホール素子4が、この磁束φを検出して、磁束φの磁束密度の大きさに比例した電圧の検出信号S2を出力する。
次いで、感度調整部5が、検出信号S1を増幅して検出信号S3を出力し、感度調整部6が、検出信号S2を増幅して検出信号S4を出力する。判別部7は、この検出信号S4の電圧としきい値電圧Vthとを比較し、検出信号S4の電圧がしきい値電圧Vthに達したか否かを判別すると共に、その判別結果に基づいて制御信号Scを出力する。
この場合、被測定電流Iの電流値が検出信号S4における交点Aに対応する電流値Ia(図4参照)以下のときには、検出信号S4の電圧がしきい値電圧Vthに達していないため、判別部7は、制御信号Scの出力を停止している。これにより、信号選択部8は、入力している検出信号S3,S4のうちの検出信号S1に対応する検出信号S3を選択して出力信号Soとして出力する。この電流値Ia以下の領域は直線領域W1に含まれているため、検出信号S1が被測定電流Iの電流値に比例して変化する。これにより、電流検出センサ1は、被測定電流Iの電流値に比例して電圧が変化する出力信号Soを出力する。また、出力部9は、非点灯状態となっている。
一方、被測定電流Iの電流値が電流値Ia(図4参照)以上のときには、検出信号S4の電圧がしきい値電圧Vthに達した状態となっているため、判別部7は、制御信号Scの出力を開始する。これにより、信号選択部8は、入力している検出信号S3,S4のうちの検出信号S2に対応する検出信号S4を選択して出力信号Soとして出力する。この電流値Ia以上の領域は直線領域W2に含まれているため、検出信号S2が被測定電流Iの電流値に比例して変化する。これにより、電流検出センサ1は、被測定電流Iの電流値に比例して電圧が変化する出力信号Soを出力する。また、出力部9は、点灯状態となっている。
したがって、電流検出センサ1は、被測定信号線11に流れている被測定電流Iについて、直線領域W1に含まれるような微小電流から直線領域W2に含まれるような大電流までの広い電流範囲に亘って検出して、被測定電流Iの電流値に比例して変化する出力信号Soを出力することが可能となっている。また、電流検出センサ1では、出力部9が非点灯状態にあるか、または点灯状態にあるかを確認することにより、被測定信号線11に流れている被測定電流Iが微小電流であるのか大電流であるのかを容易に認識することが可能となっている。
このように、この電流検出センサ1では、1つの環状磁気コア2に形成された空隙部21にフラックスゲート素子3およびホール素子4が配設されている。したがって、この電流検出センサ1によれば、環状磁気コア2に挿通された被測定信号線11に流れている被測定電流Iが微小電流のときには、フラックスゲート素子3から出力される検出信号S1(被測定電流Iが微小電流のときにこの被測定電流Iの電流値に比例する信号)を出力でき、被測定電流Iが大電流のときには、ホール素子4から出力される検出信号S2(被測定電流Iが大電流のときにこの被測定電流Iの電流値に比例する信号)を出力できるため、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流Iの電流値に比例する検出信号を出力することができる。これにより、この電流検出センサ1を使用することで、電流検出センサ1から出力される検出信号に基づいて、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流Iを正確に検出することができる。
また、この電流検出センサ1では、判別部7が、ホール素子4から出力される検出信号S2に基づく検出信号S4の電圧としきい値電圧Vthとを比較して、検出信号S4の電圧がしきい値電圧Vthに達したか否かを判別すると共に、その判別結果に基づいて制御信号Scを出力して、信号選択部8に対して、フラックスゲート素子3から出力される検出信号S1に基づく検出信号S3、および検出信号S4のうちの一方(被測定電流Iの電流値に比例して変化する信号)を出力信号Soとして出力させる。
したがって、この電流検出センサ1によれば、フラックスゲート素子3から出力される検出信号S1に基づく検出信号S3、およびホール素子4から出力される検出信号S2に基づく検出信号S4のうちの被測定電流Iの電流値に比例して変化する信号を自動的に選択して出力信号Soとして出力することができ、これにより、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流Iを正確に検出することができる。
また、この電流検出センサ1によれば、判別部7の判別結果を出力する出力部9を備えたことにより、出力部9において判別部7での判別結果を確認することができるため、フラックスゲート素子3からの検出信号S1およびホール素子4からの検出信号S2のいずれに基づいて出力信号Soが生成されているのかを確実かつ容易に認識することができる。
また、この電流検出センサ1によれば、検出信号S1を増幅して検出信号S3として信号選択部8に出力する感度調整部5と、検出信号S2を増幅して検出信号S4として判別部7および信号選択部8に出力する感度調整部6とを備え、検出信号S3についての出力電圧特性の直線領域W1と、検出信号S4についての出力電圧特性の直線領域W2とが交差するように、感度調整部5,6の各増幅率を規定し、かつ交点A(交差する部位)における検出信号S4についての出力電圧特性の電圧をしきい値電圧Vthとして規定したことにより、判別部7が、このしきい値電圧Vthに基づいて、検出信号S3,S4のうちのいずれが被測定電流Iの電流値に比例する信号であるかを正確に判別することができ、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流Iの電流値に比例する検出信号を確実に出力することができる。
なお、上記の電流検出センサ1では、信号選択部8が、判別部7から出力される制御信号Scに基づいて、入力している検出信号S3,S4のうちの一方を選択して出力信号Soとして出力する構成を採用しているが、信号選択部8における信号の選択動作をマニュアルで指示する構成を採用することもできる。具体的には、判別部7からの制御信号Scに代えて、新たに設けた切替スイッチ31からの切替信号Seを信号選択部8に入力して、信号選択部8が、この切替信号Seに基づいて、入力している検出信号S3,S4のうちの一方を選択して出力信号Soとして出力する構成を採用することもできる。
この構成を採用した電流検出センサ1では、使用者は、出力部9が非点灯状態にあるか点灯状態にあるかを確認することによって(出力部9から出力される判別部7の判別結果に基づいて)、検出信号S3,S4のうちから出力信号Soとして出力すべき信号(被測定電流Iの電流値に比例して変化する信号)を信号選択部8において確実に選択して出力させることができる。したがって、この構成の電流検出センサ1においても、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流Iの電流値に比例して変化する信号を出力信号Soとして出力することができ、これにより、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流Iを正確に検出することができる。
また、上記の電流検出センサ1では、フラックスゲート素子3およびホール素子4を環状磁気コア2にそれぞれ1つ配設する構成を採用しているが、それぞれ複数を配設する構成を採用することもできる。一例として、図5を参照しつつ、フラックスゲート素子3およびホール素子4を環状磁気コア2にそれぞれ2つ配設する構成を採用した電流検出センサ1Aについて説明する。なお、電流検出センサ1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
この電流検出センサ1Aは、図5に示すように、1つの環状磁気コア2、2つのフラックスゲート素子3a,3b(フラックスゲート素子3と同じ構成:以下、区別しないときには、単に「フラックスゲート素子3」ともいう)、2つのホール素子4a,4b(ホール素子4と同じ構成:以下、区別しないときには、単に「ホール素子4」ともいう)、2つの感度調整部5a,5b(感度調整部5と同じ構成:以下、区別しないときには、単に「感度調整部5」ともいう)、2つの感度調整部6a,6b(感度調整部6と同じ構成:以下、区別しないときには、単に「感度調整部6」ともいう)、判別部7、信号選択部8、出力部9および2つの加算部32,33を備え、環状磁気コア2に挿通された被測定信号線11中を流れる被測定電流Iを検出可能に構成されている。
具体的には、環状磁気コア2には、2つの空隙部21a,21b(以下、区別しないときには、「空隙部21」ともいう)が環状磁気コア2の周方向に沿った異なる位置(本例では一例として、環状磁気コア2の開口領域Zの中心点を通るセンターラインLを基準とした線対称の位置)に形成されて、一方の空隙部21a内にフラックスゲート素子3aおよびホール素子4aが配設され、他方の空隙部21b内にフラックスゲート素子3bおよびホール素子4bが配設されている。これにより、フラックスゲート素子3およびホール素子4の組が、環状磁気コア2の周方向に沿った異なる位置に複数(本例では2つ)配設された構成となっている。なお、図示はしないが、環状磁気コア2の開口領域Zの中心点を基準とした点対称の位置に2つの空隙部21a,21bを配設する構成を採用することもできる。
感度調整部5aは、フラックスゲート素子3aから出力される検出信号S1a(検出信号S1と同じ出力電圧特性の信号)を入力すると共に、検出信号(新たな第1検出信号)S3aに増幅して出力する。また、感度調整部5bは、フラックスゲート素子3bから出力される検出信号S1b(検出信号S1と同じ出力電圧特性の信号)を入力すると共に、検出信号(新たな第1検出信号)S3bに増幅して出力する。感度調整部6aは、ホール素子4aから出力される検出信号S2a(検出信号S2と同じ出力電圧特性の信号)を入力すると共に、検出信号(新たな第2検出信号)S4aに増幅して出力する。また、感度調整部6bは、ホール素子4bから出力される検出信号S2b(検出信号S2と同じ出力電圧特性の信号)を入力すると共に、検出信号(新たな第2検出信号)S4bに増幅して出力する。
加算部32は、入力している複数の検出信号(本例では、検出信号S3a,S3bの2つの検出信号)を加算して、第1加算信号S5(以下、加算信号S5ともいう)を出力する。また、加算部33も、入力している複数の検出信号(本例では、検出信号S4a,S4bの2つの検出信号)を加算して、第2加算信号S6(以下、加算信号S6ともいう)を出力する。この場合、感度調整部5a,5b,6a,6bの各増幅率は、加算信号S5(破線で示す信号)についての出力電圧特性の直線領域W1および加算信号S6(実線で示す信号)についての出力電圧特性の直線領域W2とが交点Aにおいて交差するように予め規定されている。さらに本例では、一例として、加算信号S5についての直線領域W1と加算信号S6についての直線領域W2とが、ほぼ同じ傾きで連続するように、被測定電流Iの電流値に対するフラックスゲート素子3a,3bおよびホール素子4a,4bから出力される検出信号S1a,S1b,S2a,S2bについての出力電圧特性、並びに感度調整部5a,5b,6a,6bの各増幅率が規定されている。また、交点A(交差する部位)における加算信号S6についての電圧値が、しきい値電圧Vthとして規定されている。
この電流検出センサ1Aにおいても、1つの環状磁気コア2に形成された各空隙部21にフラックスゲート素子3およびホール素子4の組がそれぞれ配設されている。したがって、この電流検出センサ1Aによっても、被測定信号線11に流れている被測定電流Iが微小電流のとき(電流値Ia以下のとき)には、各フラックスゲート素子3a,3bから出力される検出信号S1a,S1bに基づく検出信号S3a,S3bの加算信号S5を選択して出力信号Soとして出力し、被測定信号線11に流れている被測定電流Iが大電流のとき(電流値Ia以上のとき)には、ホール素子4a,4bから出力される検出信号S2a,S2bに基づく検出信号S4a,S4bの加算信号S6を選択して出力信号Soとして出力することができるため、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流Iの電流値に比例して変化する信号を出力信号Soとして出力することができる。
また、この電流検出センサ1Aでも、判別部7が、各ホール素子4a,4bから出力される検出信号S2a,S2bに基づく加算信号S6の電圧としきい値電圧Vthとを比較して、加算信号S6の電圧がしきい値電圧Vthに達したか否かを判別すると共に、その判別結果に基づいて、制御信号Scを出力して信号選択部8に対して、各フラックスゲート素子3a,3bから出力される検出信号S1a,S1bに基づく加算信号S5、および加算信号S6のうちの一方(被測定電流Iの電流値に比例して変化する信号)を出力信号Soとして出力させる。
したがって、この電流検出センサ1Aによっても、各フラックスゲート素子3a,3bから出力される検出信号S1a,S1bに基づく加算信号S5、および各ホール素子4a,4bから出力される検出信号S2a,S2bに基づく加算信号S6のうちの被測定電流Iの電流値に比例して変化する信号を自動的に選択して出力信号Soとして出力することができる。また、この電流検出センサ1Aによれば、制御信号Scの出力状態に対応して出力部9が非点灯状態および点灯状態の一方の状態に移行するため、出力部9が非点灯状態にあるか点灯状態にあるかを確認することにより、各フラックスゲート素子3a,3bからの加算信号S5および各ホール素子4a,4bからの加算信号S6のいずれに基づいて出力信号Soが生成されているのかを認識することができる。
また、この電流検出センサ1Aによれば、各検出信号S1a,S1bを増幅して検出信号S3a,S3bとして出力する感度調整部5a,5bと、各検出信号S2a,S2bを増幅して検出信号S4a,S4bとして出力する感度調整部6a,6bとを備え、各検出信号S3a,S3bを加算して得られる加算信号S5についての直線領域W1および検出信号S4a,S4bを加算して得られる加算信号S6についての直線領域W2同士が交差するように、各感度調整部5,6の各増幅率を規定し、かつ交点Aにおける加算信号S6の電圧をしきい値電圧Vthとして規定したことにより、判別部7が、このしきい値電圧Vthに基づいて、加算信号S5,S6のうちのいずれが被測定電流Iの電流値に比例する信号であるかを正確に判別することができ、小電流から大電流までの広い電流範囲に亘って、被測定電流Iの電流値に比例する検出信号を確実に出力することができる。
さらに、この電流検出センサ1Aによれば、フラックスゲート素子3aおよびホール素子4aの組と、フラックスゲート素子3bおよびホール素子4bの組とが、環状磁気コア2の異なる位置に配設されているため、フラックスゲート素子3aおよびホール素子4aの組側の各感度調整部5a,6aの増幅率と、フラックスゲート素子3bおよびホール素子4bの組側の各感度調整部5b,6bの増幅率とを調節して、感度バランスをとることで、環状磁気コア2内での被測定信号線11の位置のばらつきに起因した出力信号Soに対する影響を低減することができる。
また、この電流検出センサ1Aについても、図示はしないが、電流検出センサ1と同様にして、切替スイッチ31を設けることにより、切替スイッチ31をマニュアルで操作して各加算信号S5,S6のうちから一方を選択し、この選択した信号を信号選択部8から出力信号Soとして出力させる構成を採用することもできる。
また、上記の各電流検出センサ1,1Aの環状磁気コア2を、図1,5において、センターラインLに沿って(具体的には破線で示す位置Bで)2つに分割する構成を採用することもできる。この構成によれば、電流検出センサ1,1Aをクランプ式の電流センサに適用することができる。また、電流検出センサ1Aでは、1つの環状磁気コア2に、フラックスゲート素子3およびホール素子4を同数配設する構成を採用しているが、フラックスゲート素子3およびホール素子4の数を異ならせる構成を採用することもでき、この場合、一方の数を1つにすることもできる。
また、上記の各電流検出センサ1,1Aでは、フラックスゲート素子3およびホール素子4のそれぞれに対応させて、感度調整部5および感度調整部6を配置する構成を採用しているが、電流検出センサ1においては、フラックスゲート素子3およびホール素子4のいずれか一方にのみ感度調整部を配設し、他方へは感度調整部を配設しない構成を採用することもできる。さらには、検出信号S1についての直線領域W1および検出信号S2についての直線領域W2がそのままの状態で互いに交差する構成のときには、感度調整部を配設しない構成を採用することもできる。また、電流検出センサ1Aにおいても、各フラックスゲート素子3から出力される検出信号S1についての出力電圧特性および各ホール素子4から出力される検出信号S2についての出力電圧特性のいずれか一方が揃っているときには、出力電圧特性の揃っている一方(フラックスゲート素子3およびホール素子4のいずれか一方)には感度調整部を配設せず、出力電圧特性の揃っていない他方(フラックスゲート素子3およびホール素子4の他方)にのみ感度調整部を配設する構成を採用することもできる。また、各フラックスゲート素子3から出力される検出信号S1の出力電圧特性および各ホール素子4から出力される検出信号S2の出力電圧特性の双方が共に揃っており、かつ加算信号S5の直線領域W1および加算信号S6の直線領域W2がそのままの状態で互いに交差する構成のときには、いずれにも感度調整部を配設しない採用することもできる。
1,1A 電流検出センサ
2 環状磁気コア
3 フラックスゲート素子
4 ホール素子
7 判別部
8 信号選択部
9 出力部
21 空隙部
32,33 加算部
S1,S2 検出信号
φ 磁束

Claims (7)

  1. 1つの環状磁気コアと、
    前記環状磁気コアに形成された空隙部内または当該空隙部の近傍に配設されると共に、当該環状磁気コア内に誘起された磁束を検出して第1検出信号を出力するフラックスゲート型磁気検出素子と、
    前記空隙部内または前記環状磁気コアに形成された他の空隙部内に配設されると共に、当該環状磁気コア内に誘起された磁束を検出して第2検出信号を出力するホール素子とを備えている電流検出センサ。
  2. 前記第2検出信号の電圧と予め規定されたしきい値電圧とを比較して、当該第2検出信号の電圧が当該しきい値電圧に達したか否かを判別する判別部と、
    前記判別部の判別結果を出力する出力部と、
    前記第1検出信号および前記第2検出信号を入力すると共に、当該2つの検出信号のうちから選択された一方を出力する信号選択部とを備えている請求項1記載の電流検出センサ。
  3. 前記第2検出信号の電圧と予め規定されたしきい値電圧とを比較して、当該第2検出信号の電圧が当該しきい値電圧に達したか否かを判別する判別部と、
    前記第1検出信号および前記第2検出信号を入力すると共に、前記判別部の判別結果に基づいて、当該第2検出信号の電圧が前記しきい値電圧に達するまでは当該第1検出信号を出力し、当該第2検出信号の電圧が当該しきい値電圧に達した後には当該第2検出信号を出力する信号選択部とを備えている請求項1記載の電流検出センサ。
  4. 前記判別部の判別結果を出力する出力部を備えている請求項3記載の電流検出センサ。
  5. 前記第1検出信号を増幅して新たな前記第1検出信号として前記信号選択部に出力する第1感度調整部と、
    前記第2検出信号を増幅して新たな前記第2検出信号として前記判別部および前記信号選択部に出力する第2感度調整部とを備え、
    前記環状磁気コアに挿通された被測定信号線中を流れる被測定電流の電流値に対する前記新たな第1検出信号についての出力電圧特性の直線領域におけるいずれかの部位と、前記被測定電流の電流値に対する前記新たな第2検出信号についての出力電圧特性の直線領域におけるいずれかの部位とが交差するように、前記第1感度調整部および前記第2感度調整部の各増幅率が規定され、
    前記交差する部位における前記新たな第2検出信号についての電圧が前記しきい値電圧として規定されている請求項2から4のいずれかに記載の電流検出センサ。
  6. 前記フラックスゲート型磁気検出素子および前記ホール素子が、前記環状磁気コアの周方向に沿った異なる位置にそれぞれ複数配設され、
    前記複数のフラックスゲート型磁気検出素子からそれぞれ出力される前記第1検出信号を加算して第1加算信号を出力する第1加算部と、
    前記複数のホール素子からそれぞれ出力される前記第2検出信号を加算して第2加算信号を出力する第2加算部と、
    前記第2加算信号の電圧と予め規定されたしきい値電圧とを比較して、当該第2加算信号の電圧が当該しきい値電圧に達したか否かを判別する判別部と、
    前記第1加算信号および前記第2加算信号を入力すると共に、前記判別部の判別結果に基づいて、当該第2加算信号の電圧が前記しきい値電圧に達するまでは当該第1加算信号を出力し、当該第2加算信号の電圧が当該しきい値電圧に達した後には当該第2加算信号を出力する信号選択部とを備えている請求項1記載の電流検出センサ。
  7. 前記複数のフラックスゲート型磁気検出素子にそれぞれ対応して配設されて、当該対応するフラックスゲート型磁気検出素子から出力される前記第1検出信号を増幅して新たな前記第1検出信号として前記第1加算部に出力する複数の第1感度調整部と、
    前記複数のホール素子にそれぞれ対応して配設されて、当該対応するホール素子から出力される前記第2検出信号を増幅して新たな前記第2検出信号として前記第2加算部に出力する複数の第2感度調整部とを備え、
    前記環状磁気コアに挿通された被測定信号線中を流れる被測定電流の電流値に対する前記第1加算信号についての出力電圧特性の直線領域におけるいずれかの部位と、前記被測定電流の電流値に対する前記第2加算信号についての出力電圧特性の直線領域におけるいずれかの部位とが交差するように、前記第1感度調整部および前記第2感度調整部の各増幅率が規定され、
    前記交差する部位における前記第2加算信号についての電圧が前記しきい値電圧として規定されている請求項6記載の電流検出センサ。
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