JP3192500U - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイナミックレンジを広げるために複数の磁気検出部を設けた場合に、磁気検出手段の配置精度に起因する誤差を低減でき、且つ、小型化を図ることも可能となる電流センサを提供する。【解決手段】電流方向に沿って延びる平らな表面を持った電流路4と、電流路の周囲を囲むU字型のシールド15と、電流路と対面してシールドの中央付近に設けられた第1の磁気検出部23と、シールドの中央からずれた位置に設けられた第2の磁気検出部25とを有する。シールド内の磁束密度が高いX方向中央位置の磁束密度が第1の磁気検出部で検出され、中央位置からずれた磁束密度が低い位置の磁束密度が第2の磁気検出部で検出される。第1の磁気検出部が小電流値に対応した高感度の検出を行い、第2の磁気検出部が大電流に対応した広範囲の検出を行う。【選択図】図1

Description

本考案は、電流路を流れる電流の値を、電流によって生じる磁気を検出することで検出する電流センサに関するものである。
近年、磁化方向が固定された固定磁性層、非磁性層、及び磁化方向が外部磁界に対して変動するフリー磁性層の積層構造を備える磁気抵抗効果素子(GMR素子、TMR素子)を用いたセンサが提案されている。例えば、電気自動車やハイブリッドカーにおけるモータ駆動技術などの分野では比較的大きな電流が取り扱われるため、これらの用途向けに大電流を非接触で測定可能な電流センサが求められている。
このような電流センサとして、被測定電流によって生じる磁界の変化を、磁気検出素子を用いて検出するものがある。
従来の電流センサは、1種類の測定領域での電流値の検出を行う構成のものが一般的であり、車載バッテリに用いる電流センサのように、例えば大電流と小電流との2種類(2レンジ)の電流値を同じ装置で高感度に検出するといったことは困難であった。
このような問題を解決するために、特許文献1には、電流路が内側に位置するU型の磁気シールド内に、電流路を囲むように2つのL型の磁気シールドを設けた電流センサが開示されている。この電流センサは、電流路が延びる方向に直交する方向(Z軸方向)に磁界強度差(L型シールドのギャップからの距離に応じた磁界強度差)をつくり、Z方向の異なる位置に同種の磁気センサを配置することで、2レンジの電流値を高感度に検出することを可能にしている。
上述した特許文献1に開示された電流センサでは、レンジを2つに分けることで、測定レンジを広げたり、微少電流の測定精度を改善することができる。
特開2013−113630号公報
しかしながら、上述した従来の電流センサでは、厚さ(Z方向)の薄い磁性材料に挟まれたギャップで発生する磁界を用いて、厚さ方向の距離で磁界強度差を設けているため、磁界強度勾配が大きく、電流センサの設置に非常に高い位置精度を要求される。そのため、製造が非常に困難で、高価格化するという問題がある。
本考案は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁界強度の異なる位置に複数の磁気検出手段を配置した場合において、磁気検出部の配置精度に起因する誤差を低減できる電流センサを提供することにある。
上述した従来技術の問題を解決し、上述した目的を達成するために、第1の本考案の電流センサは、電流が流れる方向に沿って延びる平らな表面を持った電流路と、前記電流路の周囲を囲み、前記表面と対向する領域の少なくとも一部に開口部を有するシールドと、前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向における前記磁性板の中央付近に設けられた第1の磁気検出部と、前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向において前記磁性板の中央からずれた位置に設けられた第2の磁気検出部とを有する。
この構成によれば、シールドを設けることで、シールド内の電流路の電流が流れる方向に沿って磁界強度が高い領域と低い領域とを形成し、磁界強度が高い領域に小電流検出用の第1の磁気検出部を配置し、磁界強度が低い領域に大電流検出用の第2の磁気検出部を配置する。これにより、磁界強度の変化が緩やかな位置に2つの磁気検出部を配置でき、ダイナミックレンジを広げても、磁気検出手段の配置精度に起因する誤差を低減できる。
好適には、本考案の電流センサは、前記第1の磁気検出部の出力を増幅する第1の増幅手段と、前記第2の磁気検出部の出力を、前記第1の増幅手段の増幅率より小さい増幅率で増幅する第2の増幅手段とを有する。
この構成によれば、磁界強度が低い領域に大電流検出用の第2の磁気検出手段の出力の増幅率を小さくするため、ダイナミックレンジをさらに大きくできる。
第2の考案の電流センサは、電流が流れる方向に沿って延びる平らな表面を持った電流路と、前記電流路の周囲を囲み、前記表面と対向する領域の少なくとも一部に開口部を有するシールドと、前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向における前記シールドの中央付近に設けられた第1の磁気検出部と、前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向において前記磁性板の中央からずれた位置に設けられた第2の磁気検出部と、前記第1の磁気検出部の第1の検出信号を増幅する第1の増幅手段と、前記第2の磁気検出部の第2の検出信号を増幅する第2の増幅手段と、前記第1の増幅手段で増幅された前記第1検出信号と前記第2の増幅手段で増幅された前記第2の検出信号とに基づいて、前記第1の磁気検出部及び前記第2の磁気検出部の故障の有無を判定する判定手段とを有し、正常状態における前記第1の増幅手段で増幅された前記第1の検出信号と前記第2の増幅手段で増幅された前記第2の検出信号とが一致し、前記第1の磁気検出部及び前記第2の磁気検出部の少なくとも一方に故障が生じた場合における前記第1の増幅手段で増幅された前記第1の検出信号と前記第2の増幅手段で増幅された前記第2の検出信号とが不一致となるように、前記第1の増幅手段及び前記第2の増幅手段の増幅率が規定されているように、前記第1の磁気検出手段と前記第2の磁気検出手段が調整されている。
この構成によれば、前記判定手段は、前記第1の増幅手段で増幅された前記第1の検出信号と前記第2の増幅手段で増幅された前記第2の検出信号とを比較し、一致した場合には、前記第1の磁気検出部と前記第2の磁気検出部が正常であると判断する。一方、前記判定手段は、前記第1の増幅手段で増幅された前記第1の検出信号と前記第2の増幅手段で増幅された前記第2の検出信号とが不一致である場合に、前記第1の磁気検出部及び前記第2の磁気検出部の少なくとも一方に故障が生じと判断する。
この構成によれば、小規模且つ簡単な構成で、フェイルセーフ機能を電流センサに持たせることができる。
好適には、本考案の電流センサの前記第1の磁気検出部及び前記第2の磁気検部段は、前記開口部と対面し前記電流が流れる方向に沿った同一基板上に配置されている。
この構成によれば、第1の磁気検出手段及び第2の磁気検出部が同一の基板上に設置されるため、相対的な位置精度を確保しやすくなる。
好適には、本考案の電流センサでは、前記第1の磁気検出部と前記第2の磁気検出部とは、前記電流路から略同距離の位置に設けられている。この為、電流センサの厚みが厚くなることを防止できる。
好適には、本考案の電流センサの前記電流路は、横断面が長方形であり、厚みより長い幅を有している。
本考案によれば、2つの磁気検出部を磁界強度の異なる位置に配置しても、各磁気検出部の配置位置付近の磁界強度の変化を緩やかにでき、磁気検出手段の配置精度に起因する誤差を低減可能となる電流センサを提供することができる。
図1は、本考案の実施形態の電流センサの外観斜視図である。 図2は、図1に示す電流センサのZ方向から見た場合の平面図である。 図3は、図1に示す電流センサの磁気検出部からの出力を処理する構成の機能ブロック図である。 図4は、図1に示す電流センサの磁性板内のX方向における磁場勾配を示す図である。 図5は、本考案の第2の実施形態の電流センサの磁気検出器からの出力を処理する構成の機能ブロック図である。 図6A,図6Bは、本考案のその他の実施形態を説明するための図である。
以下、本考案の実施形態に係る電流センサについて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本考案の実施形態の電流センサ1の外観斜視図である。図2は、図1に示す電流センサ1のZ方向から見た場合の平面図である。図3は、図1に示す電流センサ1の磁気検出部からの出力を処理する構成の機能ブロック図である。
電流センサ1は、電流路となる導体部材で構成される電流路4を流れる電流の電流値を検出する。本実施形態では、電流路4の断面は、幅(Y方向)が厚み(Z方向)より長い、略長方形をしている。電流路4に流れる電流が、被測定電流となる。
図1、図2及び図3に示すように、電流センサ1は、例えば、シールド15、第1の磁気検出部23、第2の磁気検出部25、基板33、第1の増幅器43、第2の増幅器45及び処理回路47を有する。
図1に示すように、電流センサ1では、例えば、樹脂製の筐体(図示せず)内部に一体成形されたシールド15が配設されている。
また、シールド15の内側では、第1の磁気検出部23と第2の磁気検出部25とが基板33上に設けられている。
第1の磁気検出部23は、電流路4の表面4aと対面し、且つ、電流路4内を電流が流れる方向(X方向)における磁性板15の中央付近に設けられている。
また、第2の磁気検出部25は、電流路4の表面4aと対面し、且つ、電流路4内を電流が流れる方向(X方向)における磁性板15の中央付近からX方向に所定の距離だけずれたシールド15内の位置に設けられている。
[シールド15]
シールド15は、例えば、磁性板15A,15B,15Cからなる断面略略U字形に磁性材で一体的に成形されており、筐体の内部で、上方(Z方向プラス側)に開口部15Dを向けた状態で設置されている。
シールド15は、磁性板15A,15B,15Cで囲まれた領域に磁束を誘導すると共に、外乱をもたらす外部磁界に対して耐性を備えている。このため、隣接電流路などの存在による外部磁界影響が懸念される設置環境下でも、良好な検出精度での使用が可能となる。
シールド15の磁性板15Cは、電流路4の平面4aに対向し、且つ近接して位置している。そして、磁性板15Aと15Bとによって、電流路4を厚み方向(Y方向)の両側から所定の距離を隔てて挟み込んでいる。シールド15は、電流路4と非接触である。
[第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25]
第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25は、Z方向における電流路4とシールド15の開口部15Dとの間の位置に設けられ、Z方向と直交する基板33上に配置されている。
このようにすることで、電流センサ1のZ方向の厚みを小さくでき薄型化、小規模化を図ることができる。
また、第1の磁気検出部23及第2の磁気検出部25の中心は、電流路電流路4のX方向に平行な中心線11上に位置している。
図4は、図1に示す電流センサ1のシールド15内のX方向における磁場勾配を示す図であり、横軸がX方向の座標を示し、縦軸が磁束密度を示している。X=0mmの位置が磁性板15のX方向の中央位置に対応している。
第1の磁気検出部23は、図1に示すX方向におけるX=0mm付近に配置され、第2の磁気検出部25はX=−4mm付近に配設されている。
図4に示すように、第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25が配置されるX座標周辺では、磁束密度の変化勾配が小さい。
また、X=0mm付近は、磁性板15のX方向の中央位置であるため、当該位置の磁束密度はX=−4mm付近の磁束密度に比べて高い
すなわち、第1の磁気検出部23が設置されているX=0mm付近は殆ど磁場勾配がなく、X方向に少々位置ずれしても感度に影響ない。また、X=0mm付近は、シールド15内のX方向の位置では磁束密度が最も高いため、第1の磁気検出部23は、高感度な小電流検出用に適している。
また、第2の磁気検出部25が設置されているX=−4mm(磁性板15の中央からややずれた位置)では1mT/mm程度の磁場勾配があるが、従来構造に比べ非常に勾配が小さく、位置ずれによる感度影響は小さい。
そのため、電流センサ1によれば、X方向において第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25の設置に高い位置決め精度が要求されない。その結果、製造コストを抑えることができる。
また、X=−4mm付近は、磁束密度が比較的低いため、第2の磁気検出部25は、低感度な大電流検出用に適している。
なお、電流センサ1では、基板33は、Z方向においてZ=4mm付近に配置されている。
第1の磁気検出部23は、上述したように小電流に対応する磁束密度Bの大きさ(若しくは磁界の強さ)を検出するために用いられる。
また、第2の磁気検出部25は、大電流に対応する磁束密度Bの大きさ(若しくは磁界の強さ)を検出するために用いられる。
第1の磁気検出部23は、例えば、第2の磁気検出部25と同じものを用いる。
第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25としては、例えば、磁化方向が固定された固定磁性層、非磁性層、及び磁化方向が外部磁界に対して変動するフリー磁性層の積層構造を備える磁気抵抗効果素子(GMR素子、TMR素子)や、ホール素子が用いられる。第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25は、電流路4に流れる電流を、周囲の磁界の変化を介して検出する。すなわち、電流路4に流れる所望の電流値の検出が行われるようになっている。
第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25は、それぞれ検出信号(電流信号)S23及びS25をそれぞれ第1の増幅器43及び第2の増幅器45に出力する。
このように磁束密度が異なるようにX方向に離した位置に第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25を配置することで、ダイナミックレジンを大きくできる。
[第1の増幅器43及び第2の増幅器45]
第1の増幅器43は、第1の磁気検出部23からの検出信号S23を第1の増幅率A1で増幅した検出信号S43を処理回路47に出力する。
第2の増幅器45は、第2の磁気検出部25からの検出信号S25を第2の増幅率A2で増幅した検出信号S45を処理部47に出力する。
ここで、増幅率A2は、増幅率A1より小さい。このように、磁性板15内のX方向の中央位置(磁束密度が最も高い位置)にある第1の磁気検出部23の検出信号S23の増幅率A1を第2の磁気検出部25の検出信号S25の増幅率A2よりも大きくすることで、ダイナミックレンジをさらに大きくできる。
[処理回路47]
処理回路47は、測定された電流値として、第1の増幅器43及び第2の増幅器45からの検出信号S43及びS45の一方、あるいは双方を出力する。
以下、電流センサ1の作用を説明する。
電流路4に電流が流れると、その電流路4の回りに磁界が発生し、その磁界の強さに対応する磁束密度Bが生じる。
このとき、磁性板15内には、X方向において図4に示すように変化するY方向の磁束密度が生じる。
そして、シールド15内の磁束密度が高い位置(X=0mm)の磁束密度が第1の磁気検出部23で検出され、その検出信号S23が第1の増幅器43に出力される。
また、シールド15内の磁束密度がX=0mmの位置より低いX=−4mmの磁束密度が第2の磁気検出部25で検出され、その検出信号S25が第2の増幅器45に出力される。
そして、第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25で検出した磁束に応じた検出信号S23及びS25がそれぞれ第1の増幅器43及び第2の増幅器45に出力される。
そして、第1の増幅器43において、第1の磁気検出部23からの検出信号S23が第1の増幅率A1で増幅され、増幅後の検出信号S43が処理部47に出力される。
また、第2の増幅器45において、第2の磁気検出部25からの検出信号S25が第2の増幅率A2で増幅され、増幅後の検出信号S45が処理部47に出力される。
ここで電流路4に流れる電流値が小電流である場合には、第1の磁気検出部23が、その小電流値に対応した磁界の強さを高感度で検出する。
一方、電流路4に流れる電流値Iが大電流である場合には、第2の磁気検出部25が、その大電流値に対応した磁界の強さを検出する。
以上説明したように、電流センサ1によれば、シールド15を設けることで、シールド15内の電流路4から等距離(Z座標が同じ)の位置において、Y方向の磁界強度が高い領域と低い領域とを形成する。そのため、従来のように電流センサ1のZ方向(厚み方向)の異なる位置ではなく、Z座標が同じでX座標が異なる位置に第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25を配置し、大電流と小電流の双方を同種の2つの磁気センサを用いて検出できる。そのため、電流センサ1のZ方向の厚みを小さくでき薄型化、小規模化を図れる。すなわち、ダイナミックレンジが大きくても、薄型化及び小規模を実現できる。
また、電流センサ1によれば、第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25が同一の基板33上に設置されるため、相対的な位置精度を確保しやすくなる。
また、電流センサ1によれば、シールド15内のX方向の中央位置(磁束密度が最も高い位置)にある第1の磁気検出部23の検出信号S23を第1の増幅器43で増幅する増幅率A1を、第2の磁気検出部25の検出信号S25を第2の増幅器45で増幅する増幅率A2よりも大きくすることで、ダイナミックレンジをさらに大きくできる。
電流センサ1によれば、磁束密度が低くなる領域に、大電流用の第2の磁気検出部25を配置するため、第2の磁気検出部25として、小電流用の第1の磁気検出部23と同じセンサを用いることができる。
また、電流センサ1によれば、第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25が配置されるX座標周辺では、図4に示すように、磁束密度の変化勾配が小さく、高い位置決め精度が要求されない。すなわち、設置誤差による特性劣化を抑制できる。そのため、第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25に高い位置精度が求められず、製造コストを抑えることができる。
<第2実施形態>
本実施形態の電流センサにフェイルセーフ機能を持たせる場合を説明する。
本実施形態の電流センサ101においても、第1実施形態の電流センサ1と同様に、例えば、図1及び図2に示すように、第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25を配置する。
図4は、本実施形態の電流センサ101の磁気検出器からの出力を処理する構成の機能ブロック図である。
図4に示すように、電流センサ101は、第1実施形態の第1の増幅器43、第2の増幅器45及び処理回路47に代えて、第1の増幅器143、第2の増幅器145及び判定回路147を有している。
第1の増幅器143は、第1の磁気検出部23からの検出信号S23を第1の増幅率A11で増幅した検出信号S143を処理部147に出力する。
第2の増幅器145は、第2の磁気検出部25からの検出信号S25を第2の増幅率A12で増幅した検出信号S145を処理部147に出力する。
ここで、増幅率A12は、増幅率A11より小さい。本実施形態では、第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25が正常に動作しているときに、検出信号S43とS45が示す値が略同じなるように、増幅率A11,A12を決定する。
[判定回路147]
判定回路147は、第1の増幅器143及び第2の増幅器145からの検出信号(電流信号)S23及びS25を比較し、測定された電流値と共に故障の有無を出力する。
以下、電流センサ1の作用を説明する。
電流路4に電流が流れると、その電流路4の回りに磁界が発生し、その磁界の強さに対応する磁束密度Bが生じる。
そして、シールド15内の磁束密度が高い位置(X=0mm)の磁束密度が第1の磁気検出部23で検出され、その検出信号S23が第1の増幅器143に出力される。
また、シールド15内の磁束密度がX=0mmの位置より低いX=−4mmの磁束密度が第2の磁気検出部25で検出され、その検出信号S25が第2の増幅器145に出力される。
そして、第1の増幅器143において、第1の磁気検出部23からの検出信号S23が第1の増幅率A1で増幅され、増幅後の検出信号S143が判定回路147に出力される。
また、第2の増幅器145において、第2の磁気検出部25からの検出信号S25が第2の増幅率A2で増幅され、増幅後の検出信号S145が判定回路147に出力される。
そして、判定回路147において、検出信号S143とS145とが比較され、略一致していれば第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25が正常に動作していると判断される。
一方、判定回路147において、検出信号S143とS145と不一致であると判断された場合には、第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25うち少なくとも一つに異常があると判断される。
以上説明したように、電流センサ101によれば、第1実施形態と同様に小規模な構成で、フェイルセーフ機能を実現できる。
本考案は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本考案の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、図2に示すように、電流路4の中心線11上に第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25の中心を配置した場合を例示したが、図6Aに示すように、第2の磁気検出部25をY方向において中心線11から磁性板15Aあるいは15B側にずれた位置に設けてもよい。
また、図6Bに示すように、第1の磁気検出部23の中心をY方向において中心線11から磁性板15Aあるいは15B側にずれた位置に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、磁性板15内のX方向の異なる2か所に第1の磁気検出部23及び第2の磁気検出部25をそれぞれ配置した場合を例示したが、磁性板15内のX方向の異なる3か所以上にそれぞれに磁気検出部を配置してもよい。
また、本実施形態で示したシールド15の形状は一例であり、請求項に記載の範囲において改変可能である。
また、電流路4の断面形状は、特に限定されないが、シールド15の開口部15D側が扁平であることが望ましい。
本考案は、車載用の電流センサ等に適用可能である。
1,101…電流センサ
4…電流路
15…シールド
23…第1の磁気検出部
25…第2の磁気検出部
33…基板
43,143…第1の増幅器
45,145…第2の増幅器
47…処理回路
147…判定回路


第2の考案の電流センサは、電流が流れる方向に沿って延びる平らな表面を持った電流路と、前記電流路の周囲を囲み、前記表面と対向する領域の少なくとも一部に開口部を有するシールドと、 前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向における前記シールドの中央付近に設けられた第1の磁気検出部と、 前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向において前記シールドの中央からずれた位置に設けられた第2の磁気検出部と、前記第1の磁気検出の第1の検出信号を増幅する第1の増幅器と、前記第2の磁気検出の第2の検出信号を増幅する第2の増幅器と、前記第1の増幅器で増幅された前記第1検出信号と前記第2の増幅器で増幅された前記第2の検出信号とに基づいて、前記第1の磁気検出部及び前記第2の磁気検出部の故障の有無を判定する判定回路とを有し、 正常状態における前記第1の増幅器で増幅された前記第1の検出信号と前記第2の増幅で増幅された前記第2の検出信号とが一致し、前記第1の磁気検出部及び前記第2の磁気検出部の少なくとも一方に故障が生じた場合における前記第1の増幅器で増幅された前記第1の検出信号と前記第2の増幅で増幅された前記第2の検出信号とが不一致となるように、前記第1の増幅器及び前記第2の増幅器の増幅率が規定されている。

Claims (6)

  1. 電流が流れる方向に沿って延びる平らな表面を持った電流路と、
    前記電流路の周囲を囲み、前記表面と対向する領域の少なくとも一部に開口部を有するシールドと、
    前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向における前記シールドの中央付近に設けられた第1の磁気検出部と、
    前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向において前記シールドの中央からずれた位置に設けられた第2の磁気検出部と
    を有する電流センサ。
  2. 前記第1の磁気検出部の出力を増幅する第1の増幅器と、
    前記第2の磁気検出部の出力を、前記第1の増幅器の増幅率より小さい増幅率で増幅する第2の増幅器と
    を有する請求項1に記載の電流センサ。
  3. 電流が流れる方向に沿って延びる平らな表面を持った電流路と、
    前記電流路の周囲を囲み、前記表面と対向する領域の少なくとも一部に開口部を有するシールドと、
    前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向における前記シールドの中央付近に設けられた第1の磁気検出部と、
    前記電流路と対面し、且つ、前記電流が流れる方向において前記磁性板の中央からずれた位置に設けられた第2の磁気検出部と、
    前記第1の磁気検出手段の第1の検出信号を増幅する第1の増幅器と、
    前記第2の磁気検出手段の第2の検出信号を増幅する第2の増幅器と、
    前記第1の増幅器で増幅された前記第1検出信号と前記第2の増幅器で増幅された前記第2の検出信号とに基づいて、前記第1の磁気検出部及び前記第2の磁気検出部の故障の有無を判定する判定回路と
    を有し、
    正常状態における前記第1の増幅器で増幅された前記第1の検出信号と前記第2の増幅手段で増幅された前記第2の検出信号とが一致し、前記第1の磁気検出部及び前記第2の磁気検出部の少なくとも一方に故障が生じた場合における前記第1の増幅器で増幅された前記第1の検出信号と前記第2の増幅手段で増幅された前記第2の検出信号とが不一致となるように、前記第1の増幅器及び前記第2の増幅器の増幅率が規定されている
    電流センサ。
  4. 前記第1の磁気検出部及び前記第2の磁気検出部は、前記開口部と対面し前記電流が流れる方向に沿った同一基板上に配置されている
    請求項1〜3のいずれかに記載の電流センサ。
  5. 前記第1の磁気検出部と前記第2の磁気検出部とは、前記電流路から略同距離の位置に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の電流センサ。
  6. 前記電流路は、横断面が長方形であり、厚みより長い幅を有している
    請求項1〜5のいずれかに記載の電流センサ。
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JP2020085457A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 矢崎総業株式会社 電流検出装置

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