JP2012082829A - ガスタービンのタービンステージの冷却の制御方法 - Google Patents

ガスタービンのタービンステージの冷却の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な運転条件において冷却空気流量を最適化する、ガスタービンのタービンステージの冷却の制御方法を提供する。
【解決手段】ガスタービン1のタービンステージ20の冷却の制御方法であって、この方法は、冷却空気を、ガスタービン1のコンプレッサー2内を流れる燃焼空気から抽気し、タービンステージ20のステーター21から始まる冷却回路55に対して供給するもので、冷却空気流量は、冷却回路の入口における圧力POairの関数として、また、コンプレッサー2の出口における燃焼空気圧力Pcompの関数として調節され、特に、設定点を設定するフィードバック制御を行い、設定点を、汚染放出物を低減するように、タービン4のパワー出力Pの関数としてあらかじめ決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1に記載するガスタービンのタービンステージの冷却の制御方法に関する。
特許文献1は、冷却空気を、コンプレッサーから所定のタービンステージのステーターブレードとローターブレードとに対して供給する制御方法について記載している。冷却空気は、ステーターブレードとステーターの内側リングを通り、同じステージのローターに流入し、最終的には、ローターブレードを貫通する。ステーターの上流の冷却空気流量を調節するための弁が、制御ユニットによって操作され、この制御ユニットは、弁の出口における圧力センサからのフィードバック信号に基づいて作動し、特許文献1に記載された制御方法では、センサからのあらかじめ決定された圧力信号を維持するように、冷却空気流量を調節している。
この制御方式は、パワー出力すなわちタービン負荷を考慮していないことが明らかであり、冷却空気の消費量を正確に調節することができないという欠点を有している。例えば、高負荷において冷却空気の消費量が過剰である場合に、燃焼空気流量を低減させると、燃焼チャンバの温度を上昇させ、従って、一酸化窒素放出量を増大させることになるであろう。
逆に、低負荷において冷却空気の消費量を過剰に低減させれば、燃焼チャンバの温度を降下させ、従って、一酸化炭素放出量と粒子状物質を増大させることになるであろう。
欧州特許第1084327号(EP1084327)
上述の欠点に対する簡単で安価な解決策を提供すると共に、特に、様々な運転条件において冷却空気流量を最適化するように設計された、ガスタービンのタービンステージの冷却の制御方法を提供することが、本発明の目的である。
本発明によれば、請求項1に記載する、ガスタービンのタービンステージの冷却の制御方法が提供される。
本発明による制御方法は、冷却空気の消費量を最適化し、高負荷での効率を改善し、パワーを増大させ、低負荷での排出物を低減させる。
本発明による制御方法はまた、冷却空気の消費曲線が、ブレードのうちのどれかの設計仕様を満たさなくなるような場合であっても、タービンの熱応力のかかる部品を保護するために必要な、最小量の冷却空気を確保する。ブレードの稼働時間が長くなるほど、冷却空気の消費曲線は、ブレードの劣化のために変化していく、という点に留意することが重要である。本願の制御方法は、高負荷での二次空気の最少量を正確に維持することによって、この点をも考慮することができるようにしている。
本願の制御方法はまた、二次空気の回路に対する構造的な変更を行わずに、制御ロジックを変更するだけで、グレードアップすることもできる。
すなわち、特許文献1とは異なり、本願発明の方式は、ローターブレードとステーターブレードなどのタービンの構成要素の、運転温度の制御を与えると共に、過熱を防止することにより、(ステーターブレードとローターブレードなどの)熱応力のかかる部品の高い信頼性と長い運転寿命とを確保する。
本発明の実施形態を、添付の図面を参照して、実施例として以下に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定するものではない。
本発明によるタービンステージの冷却の制御方法の、好ましい実施形態を備えた、ガスタービンの概略図である。 本発明による制御方法を利用して冷却されるタービンステージの、部分詳細図であり、部分断面を示す図である。 本発明の制御方法のステップの一部を示すロックダイアグラムである。 本発明の制御方法の個々のステップのグラフを示す図である。 本発明の制御方法の個々のステップのグラフを示す図である。
図1の参照符号1は、コンプレッサー2と、バーナー3と、高圧タービン4と、を備えるガスタービン(概略的に示す)を示している。コンプレッサー2は、入口6を通して空気が供給され、バーナー3の入口8に接続された出口7を有しており、このバーナーには、ライン10によって燃料が供給され、バーナーは、タービン4の入口12に接続された出口11を有している。
図2を参照すると、タービン4は、軸13(図1)に沿って延び、外側を固定環状構造によって形成され、内側を回転シャフト18(図1)に取り付けられたハブ17によって形成された、環状のコンジット15(部分的に示す)を有し、回転シャフト18(図1)は、コンプレッサー2に動力を供給し、通常はオルタネーター19にも動力を供給している。コンジット15内の燃焼ガスは、いくつかの連続したステージ20に入るが、これらのうちの1つだけが部分的に示されている。簡単のために、以下の説明においては、この1つのステージ20を参照するが、同様のことがその他の全てのステージに対しても適用されることを、理解されたい。
ステージ20は、ステーター21と、ローター22と、を有する。ローター22は、ブレードの配列24を備え、ブレードの配列の内側半径方向端部は、軸13と交差する方向に延びる環状プレート26によって保護されたアンカーによって、ハブ17の外側環状部分25に固定されている。
ステーター21は、ブレードの配列28を備え、ブレードの配列の端部は、外側においては、固定環状構造の部分30(概略的に示す)に、内側においては、プレート26と軸方向において対向するリング31に、固定されている。
部分30とリング31とは、個々の環状コンジット32、33を形成しており、これらのコンジットは、ブレード28内に形成されたチャンネル34(概略的に示す)を介して連通している。コンジット32には、コンプレッサー2の中間ステージの抽気点36(図1)に接続されたライン35(概略的に示す)によって、加圧空気が供給されており、抽気点36からの空気の圧力は、コンプレッサー2の出口における燃焼空気圧力Pcompよりも小さい。ライン35から抽気された空気は、ステーター21と、好ましくは、ローター22も冷却するために、利用され、シール空気としても、利用され、ステージ20を冷却する空気は、様々な圧力で、個々のライン(図示せず)によって供給されている。
リング31の内側半径方向端部は、シール部材38によってハブ17に装着されており、このシール部材は、ラビリンスシールとブラシシールとを有することが好ましい。リング31に沿って、ステーター21の軸方向端部は、一方の側を、ハブ17に、他方の側を、プレート26に、それぞれラビリンスシール41、42によって、接続されている。各ブレード28に対し、リング31は、シール部材38と41との間の環状空洞45にコンジット33を接続する、一組の孔43と、シール部材38と42との間の環状空洞46にコンジット33接続する、一組の孔44と、を有している。特に、孔44は、プレート26に対向し、傾斜しており、空気流に渦成分を付与して、ローターブレード24に向かう空気流の圧力を最大にし、ローターブレード24に向かう空気流の全相対温度を最小にする。
空洞45内の空気は、シール部材41を通ってシール機能を発揮し、空洞46内の空気は、一部はシール部材42を通ってシール機能を発揮し、また、一部は、プレート26内のいくつかの孔50を通して、外側環状部分25とブレード24内に形成されたチャンネル51(概略的に示す)に流入し、ローター22を冷却する。
コンジット32、33、チャンネル34、51、空洞45、46、孔43、44、50は、冷却回路55の一部分を形成し、ライン35の出口から始まり、シール部材41、42と、ブレード24、28内に形成されたチャンネル34、51の出口と、を通り、最後にコンジット15に入る。回路55内の冷却空気流は、ライン35に沿って又は部分30内に配置された弁56によって調節され、電子制御ユニット57によって制御される。
ユニット57によって実行される制御方式は、以下のパラメータに基づいて弁56の開度を調節する。
−回路55の入口においてセンサ58(概略的に示す)によって測定された冷却空気圧力POair
−コンプレッサー2の出口においてセンサ59(概略的に示す)によって測定された燃焼空気圧力Pcomp
−ステーター21の出口又はローター22の入口においてセンサ60(概略的に示す)によって測定された冷却空気温度Tairrot
−オルタネーター19の端子上で読み取られたタービン4の負荷すなわちパワー出力P
−センサ61(概略的に示す)によって測定されたタービン4の排気ガス温度Tgas
特に、圧力POairは、コンジット32内において測定され、温度Tairrotは、コンジット33又は空洞46内において測定される。
ガスタービン1の運転を制御するために測定されるその他の値は、次のとおりである。
−コンプレッサー2の出口における空気温度
−ブレード28における冷却空気の加熱状態(Tair−Tairrot)を算出するための、ステージ20の回路55の入口における、すなわち、コンジット32に沿った、冷却空気温度Tair
−ブレード28における圧力降下を算出するための、ステーター21の出口における、すなわち、コンジット33に沿った、冷却空気圧力
−周辺の圧力と温度
−バーナー3の入口8と出口11との間における圧力降下Δpccを算出するための、バーナー3の出口11におけるガス圧力
本発明の一実施形態によれば、弁56の開度は、センサ58によって測定された圧力POairと、圧力Pcompと、の間の比率の関数として調節され、回路55内における所定の膨張比βと、従って、所定の冷却空気質量流量と、を実現する。
膨張比βは、圧力POairと、回路55の冷却空気排気圧力、すなわち、冷却されるステージ20のコンジット15内の燃焼ガスの圧力Pgasと、の間の比率に等しく、圧力Pgasは、入口12における燃焼ガスの圧力PTinと、ある比例定数(const)によって、略比例している。タービンの膨張曲線が、負荷の変動に対して不変であると仮定すれば、比例定数(const)は、コンジット15に沿ったガス圧力の降下に依存し、従って、対象のステージにしたがって変化するが、それぞれの冷却されるステージについては、タービン4の負荷Pの変動に対して略一定であると仮定することができる。
そして、圧力PTinは、圧力Pcompとバーナー3の燃焼チャンバ内の圧力損失Δpccとの間の、差に略等しい。
gas=const*PTin=const*(Pcomp−Δpcc
弁56の開度は、ユニット57によってフィードバック制御され、比率(POair/Pcomp)を、目標値又は設定点に等しくなるように維持する。すなわち、次の式が成り立つ。
β=POair/Pgas
=(setpoint*Pcomp)/(const*(Pcomp−Δpcc))
=(setpoint/const)*(1/(1−Δpcc/Pcomp))
=setpoint*(1/const)*(1/(1−Δpcc%))
ここで、Δpcc%は、燃焼チャンバ内の損失のパーセントを示しており、所定のバーナーにおいて、負荷Pの変動に対してほとんど変化せず、ほぼ一定であると仮定することができる。従って、冷却回路55の膨張比βは、ユニット57によって設定される目標比率(POair/Pcomp)値にほぼ正比例する。
冷却空気の換算質量流量は、関数f(β)によって、膨張係数βと関係付けられ、目標値又は設定点を設定する場合に、ユニット57が、一定の換算質量流量も間接的に設定する。
一定の膨張比βと、従って、一定の換算質量流量と、を維持することは、冷却空気質量流量を、圧力POairと回路55の入口における冷却空気温度Tairとの間の比率に比例するように維持し、従って、空気の密度に比例するように維持し、空気の密度は、ガスタービン1の、圧力Pcompによって定義される加圧の程度に、直接関係している。
より詳しく説明すると、換算質量流量は、次式に等しい。
Figure 2012082829
従って、次式が得られる。
Figure 2012082829
上述のように、フィードバック制御を行い、センサ58と59とによって測定された圧力から算出された実際の比率(POair/Pcomp)が、設定点より小さい場合には、ユニット57は、弁56の開度を増加させて圧力POairを上昇させ、逆に、実際の比率(POair/Pcomp)が設定点より大きい場合には、ユニット57は、弁56の開度を減少させて圧力POairを低下させる。
図3のブロックダイアグラムに示す本発明の別の実施形態によると、ユニット57の制御方式は、設定点を、負荷Pの関数として決定する。或いは、負荷Pを温度Tgasに関係付ける関数を設定すれば、設定点を、Tgasの関数として決定することもできる。設定点は、以下のようにあらかじめ決定される。
−負荷Pが閾値P1よりも大きい場合には、設定点を小さくすることにより、弁56の開度を小さくするようにし、冷却空気を節約して、バーナー3への燃焼空気を増大させる。燃焼空気を(化学量論的比率に関して)増大させることは、燃焼チャンバ内の温度を低下させ、従って、窒素酸化物の放出量を減少させる。
−部分負荷すなわち負荷Pが閾値P1より小さい場合に、設定点を大きくすることによって、弁56の開度を大きくすることは、冷却空気流量を増加させ、燃焼空気流量を減少させる。燃焼空気を(化学量論的比率に関して)減少させることは、燃焼チャンバ内の高温を維持し、従って、一酸化炭素の放出量を低減させる。
図4のグラフは、図3の方式のブロック62において、基準信号S(y軸で示す)の決定を、負荷Pの関数として実行するステップを示している。相対的に小さい、すなわち、閾値P2よりも小さい負荷Pにおいては、基準信号Sは、設計段階で決定した公称値REFのままであり、例えば、タービン出力が公称負荷の95%という運転条件では、公称冷却空気質量流量と最高性能とを実現する。
負荷Pが閾値P2を超えた場合には、基準信号Sは、数値REF1まで上昇し、しばらくの間、REF1に等しい状態にある。負荷Pがほぼ閾値P1に到達した場合には、基準信号Sは、数値REFより小さい数値REF2まで降下する。詳細に説明すると、REFとREF2との間の差は、REF1とREFとの間の差よりも小さい。基準信号Sは、しばらくの間、数値REF2に等しい状態にあり、最終的には、タービン4が公称負荷100%に到達する直前に、数値REFまで上昇する。
上述のように、ユニット57はまた、ブレード24、28を保護するために、温度Tairrotに基づいて、弁56の開度を調節することが好ましい。設定点を設定するために、ユニット57は、ブロック63において、補正係数Fを決定し、ブロック64において、補正係数Fを、基準信号Sに適用する。補正係数Fは、温度Tairrotが公称設計値Trefを超えた場合に基準信号Sを上昇させて弁56の開度を増加させ、温度Tairrotが値Trefよりも小さい場合に基準信号Sを低下させて弁56の開度を減少させる。ブロック63が補正係数Fを決定する法則は、タービン4の負荷Pの関数として変化し、ブレード24、28内における冷却チャンネルでの負荷損失と、構成要素の耐熱限界と、を考慮に入れて、回路55内の最適な膨張比βの値を維持する。
図5のグラフは、ブロック63がどのように補正係数Fを決定するかの一例を示している。このグラフは、y軸に沿って補正係数Fを示し、x軸に沿って比率Tairrot/Trefをパーセントで示し、タービンの様々な負荷P’、P’’、P’’’と関連付けたいくつかの曲線を示している。実際の負荷Pに対応する曲線を選択することにより、また、測定された温度Tairrotに対応するx軸に沿った点を見出すことにより、ブロック63は、y軸に沿った対応する点、すなわち、基準信号Sに適用して設定点を設定するための補正係数Fを決定する。
或いは、ブレード24、28を保護するために、この制御方式は、温度Tarirotではなく、ステーターブレード28又はローターブレード24の、推定平均金属温度の関数として、基準Sに適用する補正係数を決定することもできる。この方式は、ブレードの金属の温度の算出をおこなうため、より複雑な制御方式であるが、より正確である。詳しく説明すると、ブレードの金属の温度は、ブレード側部の「高温」と「低温」との熱交換の方程式を使用して推定され、この方程式には、温度Tgas(この温度はブレードに接触するガスの温度に比例すると考えられる)と、温度Tairと、温度Tairrotと、の測定値と、ブレードの補正係数と熱交換面積と、冷却空気流量(この流量は膨張比βから算出される)と、を含む。
通常の運転条件では、ブレード24、28における熱負荷は、タービン4のコンジット15内の燃焼ガスの流量と温度とから決定され、負荷Pにほぼ比例しており、従って、圧力Pcompによって定義されるガスタービン1の加圧にほぼ比例している。本制御方式は、ユニット57による所定の設定点に対して、回路55の膨張比βを一定値に維持し、冷却空気の換算質量流量が一定となり、従って、冷却空気の質量流量が、圧力Pcompに対してほぼ比例し、従って、ブレード24、28の熱負荷に対してほぼ比例して、増加又は減少するように作用する。この外部の熱負荷と冷却空気の質量流量との間の比例関係は、高温の構成要素(特に、ブレード24、28)の温度が、ほぼ数値Trefになることを、確実にする。
従って、通常の運転条件では、制御方式のブロック64は、実際には、基準信号Sに対して補正を実行しない。
しかしながら、遷移状態(負荷Pの鋭い変化)や異常運転の場合には、ブロック64によって実行される補正が、高温部品の過熱を防止する。
上述のように、本制御方式は、最適な膨張比βと、従って、ステージ20の回路55内の冷却空気の最適な質量流量と、を維持し、同時に、設定点を、負荷P又は温度Tgasの関数として変化させることにより、燃焼空気流量をも調節して、特定の運転条件における汚染ガスの放出を低減し、また、温度Tairrotを考慮することによって、安全機能をも発揮する。
更に、タービン4のステージ20を冷却するこの方法は、ローターブレード24が、ステーターブレード28を通って流れる空気と同一の空気によって冷却されるので、設計及び構造の観点において、従来のものよりも簡単である。
上述の制御方法に対して、添付の請求項に記載されている本発明の保護の範囲を逸脱することなしに、変更を加えることができることは、明らかである。
特に、上述の目標値又は設定点の代わりに、特定の比較的狭い範囲を置換することは、可能であり、また、ブロック64による補正を行わないことも、可能である。

Claims (14)

  1. ガスタービン(1)のタービンステージ(20)の冷却の制御方法であって、
    前記方法が、
    −前記ガスタービン(1)のコンプレッサー(2)内を流れる燃焼空気から冷却空気を抽気し、前記抽気された冷却空気を、前記タービンステージ(20)のステーター(21)から始まる冷却回路(55)に供給するステップと、
    −前記冷却回路(55)への冷却空気流量を、前記冷却回路の入口における圧力(POair)の関数として調節するステップと、
    を備え、
    前記冷却空気流量が、前記コンプレッサー(2)の燃焼空気圧力(Pcomp)の関数としても調節されることを特徴とする、方法。
  2. 前記冷却空気流量が、前記コンプレッサー(2)の出口における前記燃焼空気圧力(Pcomp)の関数として調節されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記冷却空気流量が、前記冷却回路の前記入口における前記圧力(POair)と前記燃焼空気圧力(Pcomp)との間の比率の関数として調節されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記冷却空気流量が、弁(56)の開度をフィードバック制御することにより、前記比率のあらかじめ決定した目標値を実現するように調節されることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 前記目標値を、前記タービン(4)のパワー出力(P)によって又は前記タービン(4)の前記出口における燃焼ガスの温度(Tgas)によって定義されるパラメータの関数として、あらかじめ決定することを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 基準信号(S)を、
    −前記パラメータの第1の範囲内の第1の値(REF)に、
    −前記パラメータの前記第1の範囲の後に、第2の範囲内の、前記第1の値(REF)より大きな第2の値(REF1)に、
    −前記パラメータの前記第2の範囲の後に、第3の範囲内の、前記第1の値(REF)より小さな第3の値(REF2)に、
    設定することによって、前記目標値があらかじめ決定されること特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記第1の値と第2の値との差(REF1−REF)が、前記第1の値と第3の値との差(REF−REF2)よりも大きいことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記基準信号(S)が、前記タービン(4)の公称パワー出力に等しいパワー出力(P)において前記第1の値(REF)に等しいことを特徴とする、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 前記目標値が、前記基準信号(S)を前記ステーター(21)の出口における冷却空気温度(Tairrot)の関数として補正することにより、あらかじめ決定されることを特徴とする、請求項6から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記補正が、前記タービンステージ内のブレードの金属の温度の関数として行われ、前記金属の温度が、前記ステーター(21)の前記出口における前記冷却空気温度(Tairrot)と、前記タービン(4)の前記出口における前記ガス温度(Tgas)と、前記冷却回路(55)の前記入口における冷却空気温度(Tair)と、の関数として推定されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記補正の量が、前記タービン(4)の前記パワー出力の関数として決定されることを特徴とする、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記冷却空気温度(Tarirot)が、前記ステーター(21)の内側リング(31)内において測定されることを特徴とする、請求項9から11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記冷却回路(55)が、前記タービンステージ(20)の前記ステーター(21)とローター(22)とのそれぞれにおいて、連続的に配置され、形成された、第1と第2の部分を有することを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記冷却回路の前記入口における前記圧力(POair)が、前記ステーター(21)の外側環状構造(30)内に形成された環状コンジット(32)内において測定されることを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。
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