JP2012082618A - トンネルの施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】VOCを含有する地盤におけるトンネルの施工において、効率よく掘削土を浄化することができる施工方法を提供する。
【解決手段】本発明のトンネルの施工方法は、密閉型シールドトンネル工法を用いたトンネルの施工方法であって、密閉型シールド機2でVOCを含む地盤を掘進するトンネル掘進工程と、VOCを浄化するための過酸化水素溶液を密閉型シールド機2の切羽3の前方に供給する過酸化水素溶液供給工程と、過酸化水素溶液の浄化反応の触媒として機能する助剤を密閉型シールド機2の切羽3の前方に供給する助剤供給工程と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、密閉型シールドトンネル工法を用いたトンネルの施工方法に関するものである。
従来、土壌の浄化方法に関する技術として、下記特許文献1のものが知られている。この浄化方法では、所定の構造式で示されるジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤を、浄化対象中に存在する鉄イオンの0.5〜4.0倍のモル比で該浄化対象に添加して生分解性キレート剤と鉄イオンとの錯体を生成させる生分解性キレート剤添加工程と、錯体生成後に浄化対象をpH5〜pH10に保ち酸化剤を添加する酸化剤添加工程と、によって、土壌に含まれる難分解性の有機物を浄化することが提案されている。
国際公開WO2006/123574号 特開2006−316599号公報
ところで、近年では、都市部等においてVOC(volatile organic compounds;揮発性有機化合物)を含有する地盤にトンネルを施工する場合もある。この場合、VOCで汚染された掘削土が発生するので、通常の掘削土に比較して残土処理のコストが高くなってしまう。また、特許文献1の方法を用いて施工現場で掘削土の浄化を行うとしても、そのための施設、スペース、及び管理等が余分に必要になってしまう。また、施工現場でのVOCの揮発により作業大気環境への悪影響や、現場内での漏洩等の懸念もある。
そこで、本発明は、VOCを含有する地盤におけるトンネルの施工において、効率よく掘削土を浄化することができる施工方法を提供することを目的とする。
本発明のトンネルの施工方法は、密閉型シールドトンネル工法を用いたトンネルの施工方法であって、密閉型シールド機でVOCを含む地盤を掘進するトンネル掘進工程と、VOCを浄化するための過酸化水素溶液を密閉型シールド機の切羽の前方に供給する過酸化水素溶液供給工程と、過酸化水素溶液の浄化反応の触媒として機能する助剤を密閉型シールド機の切羽の前方に供給する助剤供給工程と、を備えたことを特徴とする。
この施工方法では、切羽の前方に過酸化水素溶液と助剤とが供給されるので、地盤の掘進に伴い切羽の前方で掘削土と過酸化水素溶液と助剤とが混合される。そうすると、過酸化水素溶液が酸化剤として機能して掘削土中のVOCが分解され、掘削土の浄化が効率良く進行する。
また、本発明のトンネルの施工方法は、密閉型シールドトンネル工法を用いたトンネルの施工方法であって、密閉型シールド機でVOCを含む地盤を掘進するトンネル掘進工程と、トンネル掘進工程で発生する掘削土をスクリューコンベアを用いてトンネル内で後方に搬送する残土排出工程と、VOCを浄化するための過酸化水素溶液をスクリューコンベア内に供給する過酸化水素溶液供給工程と、過酸化水素溶液の浄化反応の触媒として機能する助剤をスクリューコンベア内に供給する助剤供給工程と、を備えたことを特徴とする。
この施工方法では、スクリューコンベア内に過酸化水素溶液と助剤とが供給されるので、スクリューコンベア内の掘削土に過酸化水素と助剤とが混合される。そうすると、過酸化水素溶液が酸化剤として機能して掘削土中のVOCが分解され、掘削土の浄化が効率良く進行する。
また、本発明のトンネルの施工方法は、トンネル掘進工程で発生した掘削土をトンネル内で仮置きする仮置き工程を更に備えることが好ましい。
この施工方法によれば、過酸化水素溶液と助剤とが混合された掘削土がトンネル内で仮置きされるので、仮置き中においてVOCの酸化反応時間を十分に確保することができ、掘削土の十分な浄化をトンネル内で完結することができる。
また、本発明のトンネルの施工方法は、トンネル掘進工程の前に、密閉型シールド機の切羽の前方の地盤をボーリングして当該地盤のVOCの含有濃度を得る探査ボーリング工程を更に備え、探査ボーリング工程で得られたVOCの含有濃度に基づいて、過酸化水素溶液供給工程における過酸化水素溶液の供給の有無及び助剤供給工程における助剤の供給の有無を設定することが好ましい。
この施工方法によれば、掘削する地盤のVOCの含有濃度に対応させて、過酸化水素溶液及び助剤を使用することができ、過酸化水素溶液及び助剤の無駄な使用を抑えることができる。
また、本発明のトンネルの施工方法は、トンネル掘進工程の前に、密閉型シールド機の切羽の前方の地盤をボーリングして当該地盤のVOCの含有濃度を得る探査ボーリング工程を更に備え、探査ボーリング工程で得られたVOCの含有濃度に基づいて、トンネル掘進工程における掘進速度を調整することが好ましい。
この施工方法によれば、掘削する地盤のVOCの含有濃度に対応させて、掘進速度が調整されるので、過酸化水素とVOCとの酸化反応時間を必要十分に確保することができる。
本発明のトンネルの施工方法によれば、VOCを含有する地盤におけるトンネルの施工において、効率よく掘削土を浄化することができる。
本発明のトンネルの施工方法に用いられる施工設備の一例を示す断面図である。 本発明のトンネルの施工方法の第1実施形態を示すフロー図である。 本発明のトンネルの施工方法の第2実施形態を示すフロー図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るトンネルの施工方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1には、密閉型シールドトンネル工法を用いた本発明のトンネルの施工方法に用いられるトンネル施工設備1の一例を示す。トンネル施工設備1は密閉型シールド機2を備えており、密閉型シールド機2は、VOC(volatile organic compounds;揮発性有機化合物)を含有する地盤Aを掘進して断面円形のトンネル100を形成する。
シールド機2の前部には、当該シールド機2の内外を仕切る隔壁4が設けられている。当該隔壁4の前方がシールド機外であり、隔壁4の前方には円形の切羽3が設けられている。隔壁4前方の切羽3が設けられたシールド機外の空間(チャンバー5という)には、切羽3による地盤Aの掘削で発生する掘削土が一時滞留する。更に、当該チャンバー5内の掘削土を密閉状態で後方に搬送するスクリューコンベア7が、チャンバー5から斜め上後方に延びている。以上のトンネル施工設備1の構成は、密閉型シールドトンネル工法に用いられる公知の設備と同様のものであるので、更なる詳細な説明は省略する。
スクリューコンベア7の後方には、スクリューコンベア7から送られた掘削土を更に後方に搬送する圧送ポンプ9が設けられている。また、トンネル100内において圧送ポンプ9の後方には、掘削土を搭載し運搬可能なズリ鋼車11が複数台配置されている。例えば、ここでは、容量7mのズリ鋼車11が13台設置されている。13台のズリ鋼車11は、圧送ポンプ9から排出される掘削土を順々に搭載し、それぞれ所定の仮置き時間だけ静置した後、トンネル100後方に運搬していく。更に、ズリ鋼車11の後方においてトンネル100内には、シルトミキサー13、圧送ポンプ15、振動篩17、及び曝気タンク19が設けられている。各ズリ鋼車11で運搬された掘削土は、シルトミキサー13に投入され、圧送ポンプ15で振動篩17に送られて、振動篩17によって分級・脱水される。曝気タンク19は、振動篩17の脱水により分離された地下水を導入し、曝気処理する。
更に、トンネル施工設備1は、酸化剤供給装置23と助剤供給装置27とを備えている。酸化剤供給装置23は、切羽3の前方に酸化剤としての過酸化水素溶液を供給する。酸化剤供給装置23からの過酸化水素溶液は、切羽3の前面に設けられた供給口25から前方の地盤Aに向けて注入される。また、酸化剤供給装置23は、スクリューコンベア7内にも過酸化水素溶液を供給することができる。助剤供給装置27は、切羽3の前方に助剤を供給する。すなわち、助剤供給装置27からの助剤は、切羽3の前面に設けられた供給口26から前方の地盤Aに向けて注入される。また、助剤供給装置27は、スクリューコンベア7内にも助剤を供給することができる。詳細は後述するが、助剤としては、所定の構造式で示されるジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤を含む液体が用いられる。
続いて、上記トンネル施工設備1を用いて実行される本発明のトンネルの施工方法について、図1及び図2を参照しながら説明する。
まず、前回の掘進が終了した(S101)後、探査ボーリングを行って(S103:探査ボーリング工程)、切羽3の前方の地盤の土を採取する。探査ボーリングでは、切羽3の回転が停止した状態で、切羽3に設けられた開口部からプローブ29を挿入し前方の地盤を水平方向前方に向けて約10m程度ボーリングする。そして、プローブ29をシールド機2内に引き出して、前方約10m分の土のサンプルを採取する。次に、採取した土の事前の簡易分析を行い(S105)、土壌溶出試験(S107)により、土に含まれるVOCが環境基準値を超えるか否かを測定する。ここで、土のVOC濃度が環境基準値以下であれば、地下水試験を行う(S109)。そして、地下水のVOC濃度が環境基準値以下であれば、フロー図中のS111のシールド掘進を行う。
シールド掘進S111では、切羽3の前方及びスクリューコンベア7内に対する過酸化水素溶液及び助剤の供給は行わない。すなわち、掘削土には浄化処理を施さずに、掘削土を連続ベルコン31で地上に搬出する(S161)。このように、事前の探査ボーリングによって切羽3の前方地盤のVOC濃度を知ることができるので、VOC濃度が低い場合には、過酸化水素溶液及び助剤の無駄な使用を避けることができる。また、地盤中のVOC濃度は、比較的簡易に現場で分析することができるので、上記のような運用が可能である。
その一方、土壌溶出試験S107において土中のVOC濃度が環境基準値を超えるか、又は、地下水試験S109において地下水のVOC濃度が環境基準値を超えることが確認された場合には、フロー図中のS113のシールド掘進を行う。切羽3によって地盤Aが掘削され掘削土が発生する。ここでは、シールド掘進を行いながら(S113:トンネル掘進工程)、切羽3の前方に過酸化水素溶液を供給する(S115:過酸化水素溶液供給工程)ことで、過酸化水素溶液をチャンバー5内の掘削土に添加する。更に、切羽3の前方に助剤を供給する(S117:助剤供給工程)ことで、助剤をチャンバー5内の掘削土に添加する。切羽3の前方においては、掘削土と過酸化水素溶液と助剤とが混合される。
次に、チャンバー5内の掘削土を60分放置する(S119)。ここでは、シールド機2を前進させずに切羽3を回転させた状態とし、スクリューコンベア7とチャンバー5とを絶縁した状態とする。これにより、過酸化水素溶液と助剤とが混合された掘削土が、チャンバー5内で60分間滞留する。また、切羽3を回転させることにより、チャンバー5内で掘削土と過酸化水素溶液と助剤とが良く攪拌され、掘削土中のVOCの過酸化水素による酸化反応(浄化反応)が良好に進行する。このとき、助剤は上記酸化反応の触媒として機能する。
本実施形態では、マイルドフェントン法を採用することにより、中性下でVOCの酸化反応を進行させることとする。マイルドフェントン法は、前述の特許文献1にも記載のように公知であるが、VOCを浄化する酸化剤として過酸化水素溶液を用い、助剤として所定の構造式で示されるジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤を用い、地盤中に存在する鉄イオンの0.5〜4.0倍のモル比で上記生分解性キレート剤を添加する方法である。ここでは、上記のジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤の例として、メチルグリシン2酢酸、グルタミン酸2酢酸、アスパラギン酸2酢酸、2−アミノエタンスルホン酸2酢酸、及びこれらのナトリウム塩等が挙げられる。
マイルドフェントン法以外の一般的なVOCの酸化反応は、酸性下で行うものが多く、最終的に掘削土を中和する処理が必要になるところ、マイルドフェントン法を採用すれば最終的に得られる掘削土が中性であるので、上記のような中和処理が不要である点で好ましい。
また、シールド掘進S113においては、前述の探査ボーリング工程で得られたVOC濃度に基づいて、掘進速度の調整を行う。すなわち、前方地盤のVOC濃度が高いほど、掘進速度を低くし、VOCの酸化反応の時間を長く確保するようにする。ここでは、前方地盤のVOC濃度に応じて過酸化水素溶液及び助剤の供給量を増減することも考えられるが、次の理由により適切ではない。すなわち、過酸化水素溶液の供給量を増減させれば、掘削土中において過酸化水素溶液由来の水が増減する。そうすると、最終的な掘削土に含まれる水分が増減することになり、掘削土の処理が煩雑になるという問題がある。これに対し、掘進速度の管理は比較的容易に行うことができる。
続いて、切羽3で発生する掘削土は、スクリューコンベア7でチャンバー5から後方に排土される(S121:残土排出工程)。このとき、過酸化水素供給装置23からスクリューコンベア7内に過酸化水素溶液を供給する(S123:過酸化水素溶液供給工程)と共に、助剤供給装置27からスクリューコンベア7内に助剤を供給する(S125:助剤供給工程)。これにより、スクリューコンベア7で搬送される掘削土には、過酸化水素溶液及び助剤が更に添加される。なお、チャンバー5内での掘削土の放置(S119)によって、掘削土中のVOCの酸化反応がほぼ完了すると考えられる場合には、スクリューコンベア7に対する過酸化水素溶液の供給(S123)と助剤の供給(S125)とを、省略することもできる。
その後、掘削土は、圧送ポンプ9でズリ鋼車11に排出される(S131)。圧送ポンプ9からの掘削土は、複数のズリ鋼車11に順次搭載され仮置きされる(S133)。ズリ鋼車11への仮置き中においては、混合された過酸化水素溶液の一部が分解されて掘削土中から酸素の気泡が発生するので、掘削土中のVOCを揮発させる効果もある。なお、掘削土中のVOCの過酸化水素による酸化反応を確実に進行させるために、ズリ鋼車11における掘削土の仮置き(S133)の時間をある程度長く(例えば、60分程度に)設定してもよい。特に、前述のスクリューコンベア7に対する過酸化水素溶液の供給(S123)と助剤の供給(S125)とを行った場合には、上記の仮置き時間を60分程度に設定する方が好ましい。
次に、ズリ鋼車11の掘削土の簡易分析を行う(S135)。ここでは、掘削土のVOC濃度を土壌溶出試験(S137)により測定し、当該掘削土のVOC濃度が環境基準値を超える場合には、ズリ鋼車11に更に酸化剤(過酸化水素溶液)を添加し(S139)、仮置き処理(S133)に戻る。
各ズリ鋼車11の掘削土は、土壌溶出試験(S137)によるVOC濃度が環境基準値以下になった場合には、シルトミキサー13に投入され(S141)、圧送ポンプ15で振動篩17に投入され(S143)、振動篩17で分級・脱水される(S147)。そして、振動篩17で分離された土砂は、連続ベルコン31で地上へ搬出される(S161)。
次に、振動篩17で分離した地下水のVOC濃度を地下水試験(S151)により測定し、当該地下水のVOC濃度が環境基準値以下である場合には、地下水を濁水処理設備(S157)に送る。上記地下水試験(S151)において地下水のVOC濃度が環境基準値を超える場合には、曝気タンク19に送水し(S153)、曝気処理(S155)を施した後に、濁水処理設備(S157)に送る。
以上のようなトンネルの施工方法によれば、VOCで汚染された地盤Aを掘進するにあたり、掘削土に含まれるVOCを効率良く浄化することができる。
また、VOCの過酸化水素水による酸化反応は、進行が比較的速い反応であるので、チャンバー5内での掘削土の放置(S119)の時間(本実施形態では60分)や、トンネル100内における仮置き時間(本実施形態では60分)や、使用されるズリ鋼車11の台数(本実施形態では13台)を実用的な範囲内に抑えることができる。よって、掘削土及び地下水の浄化をトンネル100内でほぼ完結させた上で地上に搬出することが現実的に可能になる。従って、掘削土を地上に搬出した直後から非汚染土としての取り扱いが可能になり、掘削土の処理コストの低減を図ることができる。
また、特に、チャンバー5内での掘削土の放置(S119)によって、掘削土中のVOCの酸化反応がほぼ完了する場合には、シールド機2の外側で掘削土の浄化が完結するので、トンネル100内の作業環境へのVOCの揮発もほとんど無く、トンネル100内においても掘削土を非汚染土として取り扱うことができる。
その一方、地盤A中のVOC濃度が高い場合や、掘進速度を速くしたい場合等に、チャンバー5内での掘削土の放置(S119)の時間が取れない場合もある。このような場合には、前述のスクリューコンベア7に対する過酸化水素溶液の供給(S123)と助剤の供給(S125)とを行い、ズリ鋼車11における掘削土の仮置き(S133)の時間を60分程度に設定することにより、掘削土の浄化を確実にトンネル100で完結させることができる。よって、汚染土をトンネル100外まで運搬して浄化処理を行うといった運用が不要になる。
(第2実施形態)
続いて、本発明のトンネルの施工方法の第2実施形態について図1及び図3を参照しながら説明する。本実施形態の施工方法は、上記トンネル施工設備1を用いて実行される。なお、本実施形態の場合には、切羽3前面の過酸化水素溶液の供給口25と助剤の供給口26とを省略してもよい。
まず、前回の掘進が終了した(S201)後、探査ボーリングを行って(S203:探査ボーリング工程)、切羽3の前方の地盤の土を採取する。探査ボーリングは、トンネル100の掘進方向前方に向けて水平方向に10m程度行われる。次に、採取した土の事前の簡易分析を行い(S205)、土壌溶出試験(S207)により、土に含まれるVOCが環境基準値を超えるか否かを測定する。ここで、土のVOC濃度が環境基準値以下であれば、地下水試験を行う(S209)。そして、地下水のVOC濃度が環境基準値以下であれば、フロー図中のS211のシールド掘進を行う。
シールド掘進S211では、切羽3の前方及びスクリューコンベア7内に対する過酸化水素溶液及び助剤の供給は行わない。すなわち、掘削土には浄化処理を施さずに、掘削土を連続ベルコン31で地上に搬出する(S261)。このように、事前の探査ボーリングによって切羽3の前方地盤のVOC濃度を知ることができるので、VOC濃度が低い場合には、過酸化水素溶液及び助剤の無駄な使用を避けることができる。また、地盤中のVOC濃度は、比較的簡易に現場で分析することができるので、上記のような運用が可能である。
その一方、土壌溶出試験S207において土中のVOC濃度が環境基準値を超えるか、又は、地下水試験S209において地下水のVOC濃度が環境基準値を超えることが確認された場合には、フロー図中のS213のシールド掘進を行う。切羽3によって地盤Aが掘削され掘削土が発生する。
本実施形態では、マイルドフェントン法を採用することにより、中性下でVOCの酸化反応を進行させることとする。マイルドフェントン法は、前述の特許文献1にも記載のように公知であるが、VOCを浄化する酸化剤として過酸化水素溶液を用い、助剤として所定の構造式で示されるジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤を用い、地盤中に存在する鉄イオンの0.5〜4.0倍のモル比で上記生分解性キレート剤を添加する方法である。ここでは、上記のジカルボキシメチルアミン系生分解性キレート剤の例として、メチルグリシン2酢酸、グルタミン酸2酢酸、アスパラギン酸2酢酸、2−アミノエタンスルホン酸2酢酸、及びこれらのナトリウム塩等が挙げられる。
マイルドフェントン法以外の一般的なVOCの酸化反応は、酸性下で行うものが多く、最終的に掘削土を中和する処理が必要になるところ、マイルドフェントン法を採用すれば最終的に得られる掘削土が中性であるので、上記のような中和処理が不要である点で好ましい。
また、シールド掘進S213においては、前述の探査ボーリング工程で得られたVOC濃度に基づいて、掘進速度の調整を行う。すなわち、前方地盤のVOC濃度が高いほど、掘進速度を低くし、VOCの酸化反応の時間を長く確保するようにする。ここでは、前方地盤のVOC濃度に応じて過酸化水素溶液及び助剤の供給量を増減することも考えられるが、次の理由により適切ではない。すなわち、過酸化水素溶液の供給量を増減させれば、掘削土中において過酸化水素溶液由来の水が増減する。そうすると、最終的な掘削土に含まれる水分が増減することになり、掘削土の処理が煩雑になるという問題がある。これに対し、掘進速度の管理は比較的容易に行うことができる。
続いて、切羽3で発生する掘削土は、スクリューコンベア7でチャンバー5から後方に排土される(S221:残土排出工程)。このとき、過酸化水素供給装置23からスクリューコンベア7内に過酸化水素溶液を供給する(S223:過酸化水素溶液供給工程)と共に、助剤供給装置27からスクリューコンベア7内に助剤を供給する(S225:助剤供給工程)。これにより、スクリューコンベア7で搬送される掘削土には、過酸化水素溶液及び助剤が添加される。
その後、掘削土は、圧送ポンプ9でズリ鋼車11に排出される(S231)。圧送ポンプ9からの掘削土は、複数のズリ鋼車11に順次搭載され60分間仮置きされる(S233)。ズリ鋼車11への仮置き中においては、混合された過酸化水素溶液の一部が分解されて掘削土中から酸素の気泡が発生するので、掘削土中のVOCを揮発させる効果もある。
続いて、各ズリ鋼車11の掘削土は、シルトミキサー13に投入され(S241)、圧送ポンプ15で振動篩17に投入され(S243)、振動篩17で分級・脱水される(S247)。次に、振動篩17で分離された地下水及び掘削土の簡易分析を行う(S249)。ここでは、掘削土のVOC濃度を土壌溶出試験(S237)により測定し、当該掘削土のVOC濃度が環境基準値を超える場合には、掘削土に更に酸化剤(過酸化水素溶液)を添加し(S239)、仮置き処理(S233)に戻る。一方、掘削土のVOC濃度が環境基準値以下である場合には、連続ベルコン31で地上に搬出する。
次に、振動篩17で分離した地下水のVOC濃度を地下水試験(S251)により測定し、当該地下水のVOC濃度が環境基準値以下である場合には、地下水を濁水処理設備(S257)に送る。上記地下水試験(S251)において地下水のVOC濃度が環境基準値を超える場合には、曝気タンク19に送水し(S253)、曝気処理(S255)を施した後に、濁水処理設備(S257)に送る。
以上のようなトンネルの施工方法によれば、VOCで汚染された地盤Aを掘進するにあたり、掘削土に含まれるVOCを効率良く浄化することができる。
また、VOCの過酸化水素水による酸化反応は、進行が比較的速い反応であるので、トンネル100内における仮置き時間(本実施形態では60分)や、使用されるズリ鋼車11の台数(本実施形態では13台)を実用的な範囲内に抑えることができる。よって、掘削土及び地下水の浄化をトンネル100内でほぼ完結させた上で地上に搬出することが現実的に可能になる。従って、掘削土を地上に搬出した直後から非汚染土としての取り扱いが可能になり、掘削土の処理コストの低減を図ることができる。また、汚染土をトンネル100外まで運搬して浄化処理を行うといった運用が不要になる。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、切羽3の前面において、過酸化水素溶液の供給口25と助剤の供給口26とを共通化してもよい。但し、過酸化水素溶液と助剤とが混合された時点から開始される反応を防止するため、供給口25,26の2系統を用いる方が好ましい。また、過酸化水素溶液の供給部と助剤の供給部とを、二重管構造で構成してもよい。また、実施形態では掘削土をズリ鋼車11に搭載して仮置きしているが、トンネル100内の他の貯留場所・貯留手段に掘削土を仮置きすることとしてもよい。
1…施工設備、2…密閉型シールド機、3…切羽、7…スクリューコンベア、23…酸化剤注入装置、27…助剤注入装置、100…トンネル。

Claims (5)

  1. 密閉型シールドトンネル工法を用いたトンネルの施工方法であって、
    密閉型シールド機でVOCを含む地盤を掘進するトンネル掘進工程と、
    前記VOCを浄化するための過酸化水素溶液を前記密閉型シールド機の切羽の前方に供給する過酸化水素溶液供給工程と、
    前記過酸化水素溶液の浄化反応の触媒として機能する助剤を前記密閉型シールド機の切羽の前方に供給する助剤供給工程と、
    を備えたことを特徴とするトンネルの施工方法。
  2. 密閉型シールドトンネル工法を用いたトンネルの施工方法であって、
    密閉型シールド機でVOCを含む地盤を掘進するトンネル掘進工程と、
    前記トンネル掘進工程で発生する掘削土をスクリューコンベアを用いてトンネル内で後方に搬送する残土排出工程と、
    前記VOCを浄化するための過酸化水素溶液を前記スクリューコンベア内に供給する過酸化水素溶液供給工程と、
    前記過酸化水素溶液の浄化反応の触媒として機能する助剤を前記スクリューコンベア内に供給する助剤供給工程と、
    を備えたことを特徴とするトンネルの施工方法。
  3. 前記トンネル掘進工程で発生した掘削土を前記トンネル内で仮置きする仮置き工程を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のトンネルの施工方法。
  4. 前記トンネル掘進工程の前に、前記密閉型シールド機の前記切羽の前方の地盤をボーリングして当該地盤の前記VOCの含有濃度を得る探査ボーリング工程を更に備え、
    前記探査ボーリング工程で得られた前記VOCの含有濃度に基づいて、前記過酸化水素溶液供給工程における前記過酸化水素溶液の供給の有無及び前記助剤供給工程における前記助剤の供給の有無を設定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のトンネルの施工方法。
  5. 前記トンネル掘進工程の前に、前記密閉型シールド機の前記切羽の前方の地盤をボーリングして当該地盤の前記VOCの含有濃度を得る探査ボーリング工程を更に備え、
    前記探査ボーリング工程で得られた前記VOCの含有濃度に基づいて、前記トンネル掘進工程における掘進速度を調整することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のトンネルの施工方法。
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