JP2012081796A - エネルギー補給口部の構造 - Google Patents

エネルギー補給口部の構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2012081796A
JP2012081796A JP2010227484A JP2010227484A JP2012081796A JP 2012081796 A JP2012081796 A JP 2012081796A JP 2010227484 A JP2010227484 A JP 2010227484A JP 2010227484 A JP2010227484 A JP 2010227484A JP 2012081796 A JP2012081796 A JP 2012081796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
stopper
recess
panel
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010227484A
Other languages
English (en)
Inventor
Wen Leon Lu
ウェン レオン ルー
Taketaka Fujiwara
雄高 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2010227484A priority Critical patent/JP2012081796A/ja
Publication of JP2012081796A publication Critical patent/JP2012081796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】エネルギー補給口部の構造に関し、閉鎖状態の保持性を向上させ、他の機器との干渉を防止しつつ良好な操作性を実現し、美観にも配慮する。
【解決手段】エネルギー補給口部の凹所12をリッド20で開閉自在に覆い、リッド20の開放時に凹所12内に進入する側のリッド一端側20aの裏面に位置決めパネル33を設ける。
また、ストッパ31を設けて凹所12の裏面側に基部を支持させ、先端31cを位置決めパネル33に当接させてリッド20の閉鎖状態を保持させる。
さらに、凹所12の裏面側にアクチュエータ32を配置してストッパ31を駆動する。ここで、ストッパ31の先端31cを凹所内に突出させて位置決めパネル33に当接させる位置を前進位置とし、ストッパ31を凹所の裏面側に後退させて先端31cと位置決めパネル33との当接を解除した位置を後退位置とする。ストッパ31を駆動範囲は前進位置と後退位置との間とする。
【選択図】図2

Description

車両に設けられる給油口や充電口等のエネルギー補給口部の構造に関し、より具体的には、エネルギー補給口部におけるリッドのロック構造に関する。
電気モータを駆動源とする電気自動車や、電気モータとエンジンとを組み合わせて走行するハイブリッド電気自動車には、走行用の蓄電池としてニッケル水素電池やリチウムイオンバッテリ等のバッテリユニットを搭載したものがある。これらのバッテリユニットには、車両の走行に伴う回生発電による充電だけでなく、車外からの電力供給による充電が可能なものが開発されている。
外部電源によるバッテリユニットの充電作業は、例えば車両の充電口と車外の充電施設とを充電ケーブルで接続した状態で行われる。充電口は車体パネルの側面で車体外側に開口した凹部として形成され、この凹部内に充電用ソケットが設けられる。また、充電口の凹部の開口面は車体パネルに軸支されたリッドによって覆われ、充電時に開放されるとともに充電時以外には充電ソケットが車外に露出しないように閉鎖される。
このような充電口の構造に関連して、車載の燃料タンクに燃料を供給するための給油口の構造が知られている。給油口は、車両を駆動するためのエネルギーを車外から補給するというその機能が充電口と共通し、充電口と同様に、例えば車体パネルの側面に車体外側に開口した凹部として設けられる。開口面には開閉自在のリッドが設けられ、開口の底部には燃料タンクから延びる燃料チューブの注入口が接続される。
ところで、上記充電口や給油口の開口面を覆うリッドは、車両走行中に開閉しないよう、ロック機構によりロックされる。従来の一般的なロック機構では、リッド開放時にリッドが車両パネルより車外側に引き出される側(以下、「リッド開放側」ともいう。)に設けられていた。これは、外力によってリッドに生じるモーメントの大きさが最大となるのが、リッドの軸支点から最も遠い位置に外力が作用した場合だからである。つまり、最も小さい外力でリッドが開放されるリッド開放側をロック機構で固定することで、リッドの意図しない開閉動作を拘束していた。
このようなロック機構としては、例えばリッドの閉鎖状態で凹部側(車体内側)となる面(以下「リッド裏面」ともいう。)のリッド開放側の端部から凹部側に向かって突出するように設けられたフックと、凹部内に設けられた進退可能なロックピンとからなるロック機構が挙げられる。このロック機構においては、リッド閉鎖時にロックピンと、リッド側に設けられたフックとを係合させることによってリッドを閉鎖状態で保持し、またロックピンの係合を解くことにより、リッドを開放可能としていた。
一方、車体パネルに軸支されている側でリッドを固定するロック機構も知られている。この場合、ロック機構による拘束力を減少させるべく、ロック機構と係合する固定用の部材がリッドの軸支点から離れた位置まで延設される。例えば、引用文献1に記載のロック機構は、リッドの開閉に用いられるヒンジ上から車体側に向かって延設されたフックと、凹部内でヒンジと係合するストッパとからなる。このロック機構においても、フックとストッパとの係合によりリッドを閉鎖状態で保持し、フックとストッパとの係合を解くことによりリッドを開放可能としている。
実開平2−121330号公報
しかしながら、上述のリッド開放側に設けられるロック機構や、引用文献1に記載されたロック機構の何れにおいても、凹部内にロックピンやストッパが設けられる。これらのロックピンやストッパは、エネルギー補給時にエネルギー補給用の機器と干渉し、給油や充電を行う妨げとなる場合がある。またさらに、凹部内にロックピンやストッパが設けられるため、リッド開放時にロックピンやストッパが視認され、見栄えがよくないという課題がある。
またエネルギー補給口の種類によっては、エネルギー補給時に、ドライバーがリッド開放側のリッドと車両パネルとの間に手を入れてリッドを車外方向へ旋回させ、リッドを開放する操作が必要なものがある。このようなタイプのエネルギー補給口におけるリッド開放側にロック機構を設けた場合には、ロックピンやストッパ等によって操作範囲に制約を受け、操作性が低下する可能性がある。
本件はこのような課題に鑑み案出されたもので、閉鎖状態の保持性を向上させるとともに、他の機器との干渉を防止しつつ良好な操作性を実現し、さらには美観にも配慮したエネルギー補給口部の構造を提供することを目的の一つとする。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示する車両に設けられるエネルギー補給口部の構造は、車体パネルに形成された開口部に設けられエネルギー補給口を有する凹所と、前記開口部に配置され前記凹所を開閉するリッドと、前記リッドの開放時に前記凹所内に進入する前記リッドの一端側の裏面に設けられた位置決めパネルと、前記凹所の裏面側に基部を支持されて、先端を前記位置決めパネルに当接することにより前記リッドの一端側の前記凹所内への進入を規制し前記リッドを閉鎖状態に保持するストッパと、前記凹所の裏面側に配置され、前記ストッパの前記先端を前記凹所内に突出させ前記位置決めパネルに当接させる前進位置と前記ストッパを前記凹所の裏面側に後退させ前記先端の前記位置決めパネルへの当接を解除する後退位置との間で駆動するアクチュエータと、を備える。
(2)前記開口部の前記リッドの一端側の縁部を形成する前記車体パネルは、前記後退位置にある前記ストッパの前記先端よりも前記開口部の中心側に延在していることが好ましい。
(3)また、前記位置決めパネルは、前記リッドの一端側の裏面に該裏面から離隔する方向に突設された突起部の先端に形成されていることが好ましい。
(4)前記ストッパは軸方向に進退するロッドであって、前記ロッドは軸方向を前記車体パネルの面と平行な状態よりも先端が前記車体パネルに向かうように傾斜した状態に配向されていることが好ましい。
開示のエネルギー補給口部の構造によれば、リッドの閉鎖状態ではストッパが凹所内に突出し、リッドの裏面に設けられた位置決めパネルに当接してリッドの一端側の凹所内への進入を規制することから、リッドがしっかりと閉鎖状態で保持され、走行中に誤って開放されることがないものとすることができる。
また、リッド開放時に収容ボックスに進入する側(以下「リッド進入側」ともいう)にストッパ及び位置決めパネルを設けていることから、乗員やドライバー等の作業者によるリッドの開放操作時に、ストッパ等が作業者に接触することがなく、操作性を向上させることができる。
また、リッドの開放時には、ストッパが凹所の裏面側に後退することから、リッドの開放状態でストッパが目立たず、凹所内部の見栄えが良好となる。またストッパが凹所の裏面側に後退していることから、エネルギー補給時に、エネルギー補給用の機器とストッパとが干渉することなく、ストッパが給油や充電の妨げとなることがない。
また、車体パネルを、後退位置にあるストッパの先端よりも開口部の中心側に延在させた場合には、リッドの開放時にストッパの先端が車体パネルによって見え難くなり、見栄えが向上する。
さらに、位置決めパネルが前記リッドの一端側の裏面に該裏面から離隔する方向に突設された突起部の先端に形成されているものとした場合には、位置決めパネルをリッドの裏面から離隔する方向に配置できるため、ストッパの先端もリッドの裏面から離隔する方向、つまり車体パネルに対してより奥まった箇所に配置できる。これにより、ストッパの先端がより見え難くなり、リッド開放状態での凹所内の見栄えが向上する。
また、ストッパを軸方向に進退するロッドとし、ロッドが軸方向を車体パネルの面と平行な状態より先端が車体パネルに向かうように傾斜した状態に配向させた場合には、後退位置でのストッパの先端を、車体パネルに対してより奥まった箇所とすることができ、ストッパの先端が見え難くなり見栄えを向上させることができる。
エネルギー補給口部の構造が適用されたエネルギー補給口部の模式的な図であり、図1(a)はその正面図、図1(b)はその背面図である。 エネルギー補給口部の構造の動作を説明する模式的な断面図であり、図2(a)はリッドの閉鎖状態、図2(b)はリッドの開放状態を示す。
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
本発明にかかるエネルギー補給口部の構造は、エンジンにより走行する自動車、電気モータにより走行する電気自動車(以下、単に電気自動車という)や、電気モータとエンジンとを組み合わせて走行するハイブリッド電気自動車をはじめとして、燃料タンクに燃料を供給するための給油口を有する車両等のエネルギー補給口部に適用される。ここでは電気自動車のエネルギー補給口部の構造を例示する。図1(a)及び図1(b)では、本実施形態にかかるエネルギー補給口部の構造が適用されたエネルギー補給口部において、充電用コネクタが接続された状態を示す。充電口を車外側から見た図1(a)では、向かって右側が車両前方であり、内部側から見た図1(b)では向かって左側が車両前方である。
このエネルギー補給口部1は、車両の側面のサイドパネル(車体パネル)10に形成されたパネル開口部(開口部)11と、にはサイドパネル10よりも車内側に配設された収容ボックス(凹所)12とを備える。
パネル開口部11は、車体側面の任意の位置に穿孔された開口部であり、図1(a)に示すように、車両前後方向の開口幅が車両上下方向の開口幅よりも大きい横長の矩形状に形成されている。パネル開口部11の四隅の角部は円弧状に丸められた柔和なデザインとされ、美観の向上と構造的な補強とが両立されている。
また、パネル開口部11は、車外側から見てやや上向きに配置されており、開口面の法線が車両外方で上方へ向かって延在する。つまり、パネル開口部11の開口面は鉛直ではなく、その上方が車内側に向かってやや傾斜している。
収容ボックス12は、サイドパネル10に対して固定された升状の容器である。以下、収容ボックス12の形状を一端面が開放された箱形状と捉えて、その開放された一端面のことをボックス開口部(開口部)18と呼ぶ。ボックス開口部18はパネル開口部11に対応する大きさに形成され、ボックス開口部18とパネル開口部11とがほぼ重なった状態で収容ボックス12がサイドパネル10に対して固定されている。これにより、このボックス開口部18側を通じて車外側から収容ボックス12の内部の空間に対してアクセスすることが可能である。
サイドパネル10に固定された収容ボックス12の底面は、パネル開口部11と同様に、車外側から見てやや上向きに配置される。なお、収容ボックス12の底面とボックス開口部18とは必ずしも平行でなくてもよく、充電口の設置スペースの形状や内部に収容される装置形状,配置等に応じて適宜設定される。
リッド20は、サイドパネル10のパネル開口部11を閉鎖し、収容ボックス12のボックス開口部18を塞ぐ蓋として機能する。そのため、リッド20はパネル開口部11とほぼ同一形状に形成され、ここではパネル開口部11の開口形状に対応するように、四隅の角部が円弧状に丸められた矩形状をなしている。また、リッド20の縁端部20cは車両内側に屈曲形成されて補強されている。リッド20は、閉鎖状態でサイドパネル10と同一表面をなすように配設され、ボックス開口部18を開閉自在に設けられる。
またリッド20の内側には、リッド20をサイドパネル10に対して回動可能に軸支するヒンジ21が設けられる。ヒンジ21の回動軸Cを図1(a)中に一点鎖線で示す。回動軸Cは、パネル開口部11の開口面に対してほぼ平行に配置され、本実施形態では鉛直よりもややその上方が車内側にやや傾斜した向きに延在する。また、ヒンジ21の取り付け位置は、パネル開口部11における車両前後方向の中央よりも車両前方側に設定される。
リッド20は、車両の上下方向に延在するヒンジ21によって、リッド20の左右方向、すなわち、車両の前後方向に回動可能とされており、ヒンジ21の回動軸を中心に回動軸C周りに旋回する。なお、リッド20の旋回時にリッド20が収容ボックス12内部に進入するリッド進入側は車両前方側に位置し、リッド20の旋回時にリッド20がサイドパネル10より車外側に引き出されるリッド開放側は車両後方側に位置する。
ヒンジ21は、リッド20の一端部をパネル開口部11の外側へ回動させると同時にリッド20の他端部をパネル開口部11の内側へと回動させる、いわゆる巻き込みヒンジ型の支持部材である。
以下、リッド20におけるヒンジ21よりも車両前方側の部位のことをリッド進入側端部20aと呼び、ヒンジ21よりも車両後方側の部位のことをリッド開放側端部20bと呼ぶ。本実施形態では、リッド20のリッド進入側端部20a側の寸法(車両前後方向の寸法)とリッド開放側端部20b側の寸法(車両前後方向の寸法)とが相違しており、より具体的には前者が後者よりも小さくなるようにヒンジ21の位置が設定されている。言い換えると、ヒンジ21はリッド20の左右方向の中央からやや車両の前方側に偏った位置でリッド20を支持している。
ここで前者の寸法をLとおき、後者の寸法をLとおくと、後者の寸法に対する前者の寸法の比(L/L)は1以下であることが好ましい。この比が小さいほど、開放されるパネル開口部11の面積が増大する。ただし、この比が小さすぎるとリッド進入側端部20aの寸法がリッド開放側端部20bに対して短くなり、閉鎖状態のリッド20を開く際に要する力が増大する。したがって、好ましくはこの比の値を0.1〜1.0程度の範囲内で設定する。さらに、ユーザビリティや操作性を考慮してこの比を0.2〜0.5程度の範囲内で設定することが好ましい。
収容ボックス12側には、リッド20の裏面に設けられた位置決めパネル33とリッド20閉鎖時に当接し、リッド20の旋回を禁止するストッパ31が設けられる。ストッパ31は、その基部が収容ボックス12の外部に支持されるよう配設される。なおリッド20の裏面側に設けられる位置決めパネル33、及びストッパ31はいずれも、リッド進入側に設けられる。
また、収容ボックス12内の空間には、電気自動車に搭載されるバッテリを充電するための充電用ソケット23及び収容ボックス12内を照らす照明装置26が設けられる。充電用ソケット23は、図示しない充電施設から伸びる充電ケーブル25の一端に設けられた充電用コネクタ24が着脱可能に接続される電気ソケットである。車両のドライバーは、リッド20を開けて、充電用コネクタ24を充電用ソケット23に接続することによりバッテリの充電を実施する。なお、照明装置26は、図示しないセンサによってリッド20が開放されたことが検知された場合に点灯するものである。
次に、図1(a),図1(b)及び図2(a)を用いて収容ボックス12について説明する。収容ボックス12は、第一壁部13,第二壁部14,第三壁部15,第四壁部16及び第五壁部17を有し、一面が開放された箱状に形成されている。これらのうち、第一壁部13は、車長方向に延在するとともに車高方向に立設した壁部(箱状の底面をなす部位)であり、サイドパネル10とほぼ平行に延在する。この第一壁部13は、充電用ソケット23が取り付けられる部分が車内側に凹んだ凹形状とされている。
第二壁部(側面)14は、上面視で第一壁部13の車両前方向側の一端部13aからサイドパネル10の方向(車外方向)に向かって斜めに延在するとともに、リッド進入側に車高方向に立設した壁部である。つまり、第二壁部14はその車内側がやや車両後方側に位置するように、サイドパネル10に対して傾斜している。また、第二壁部14には、後述のストッパ31が貫入する孔部19が設けられる。
第三壁部15は、上面視で第一壁部13の車両後方側の他端部13bからサイドパネル10の方向(車外方向)に向かって斜めに延在するとともに、リッド開放側に車高方向に立設した壁部である。第三壁部15のサイドパネル10側の端部には、リッド20の閉鎖時にリッド開放側端部20bが収容ボックス12側へ旋回しないよう、リッド開放側端部20bと当接するリッド端部支持部15aが設けられる。本実施形態では、リッド端部支持部15aを第一壁部13と平行な面としているが、リッド端部支持部15aはリッド開放側端部20bの収容パネル側への進入を禁止可能な形状であればよく、本実施形態の形状に制限されるものではない。また第三壁部15は第二壁部14との対向面である。前述の充電用ソケット23は、第一壁部13における第三壁部15寄りの位置に設けられ、第三壁部15側の第一壁部13には充電用ソケット23が設けられている。第三壁部15側にはスペース確保のために部品や装置等は設けられていない。
図1(b)に示すように、第四壁部16は、第一壁部13,第二壁部14及び第三壁部15の各上側端部(符号略)に接続されほぼ水平に延在する壁部であって、収容ボックス12の上端を形成するものである。
第五壁部17は、第一壁部13,第二壁部14及び第三壁部15の各下側端部(符号略)に接続されほぼ水平に延在する壁部であって、収容ボックス12の下端を形成するものである。
図2はエネルギー補給口部のロック機構を説明する模式的な断面図であり、図2(a)はリッド20の閉鎖状態、図2(b)はリッド20の開放状態を示す。以下、これらの図を用いてエネルギー補給口部の構造を詳細に説明する。
リッド進入側端部20aのリッド裏面(車内側)には、後述するストッパ31及びアクチュエータ32とリッド20の閉鎖時にストッパ31の当接対象である位置決めパネル33とが設けられる。位置決めパネル33は、パネル部材(一枚の板材)を屈曲して形成され、リッド進入側端部20aに対して固定された部材である。位置決めパネル33の断面形状は、図2(a)に示すように、鉤形をなしている。本実施形態の位置決めパネル33は、リッド進入側端部20aに固定されて位置決めパネル33を支持する支持面33aと、リッド20の閉鎖時にストッパ31に当接する当接面33cと、支持面33aと当接面33cとを連結し、支持面33aから車内側、すなわちリッド裏面から離隔する側へ当接面33cを突設させる連結面33bとの三面を有する。
支持面33aは、リッド進入側端部20aのリッド裏側に固定される平面状の部位であり、ここでは、上面視でリッド20とほぼ平行に設けられている。また、支持面33aはリッド20の縁端部20cに対して溶接,溶着等により固定されている。なお、支持面33aは、位置決めパネル33をリッド20に支持できればよいため、図2(a)に示す形状に限られない。
当接面33cは、図2(a)に示すように、リッド20の閉鎖時に、後述するストッパ31と当接する面であり、ストッパ31端部(符号略)と接触する面である。当接面33cがストッパ31端部と当接することにより、リッド進入側端部20aが、収容ボックス12内部に進入することを禁止し、リッド20を閉鎖状態に保持する。なお、当接面33cの形状は、ストッパ31とリッド20の閉鎖時に当接し、リッド20の閉鎖状態を保持可能な形状であればよく、ここでは、当接面33cはストッパ31の軸と平行な面としているが、これに限定されるものはない。例えばストッパ31が貫入可能な孔を有する形状等としてもよい。
連結面33bは、当接面33cを支持面33aより車内側に突設させることが可能であればよいため、図2(a)に示す形状に限られない。
本実施形態では、位置決めパネル33を、支持面33a、連結面33b、及び当接面33cを有する三面構造としているが、これに限定されるものではなく、例えば支持面33a、連結面33b、及び当接面33cが曲線的に連続した屈曲構造としてもよい。また連結面33bは必須ではなく、支持面33a及び当接面33cを同一の平面あるいは曲面として形成してもよい。
次に、図2(a)及び(b)を用いて、ストッパ31及びアクチュエータ32について説明する。ストッパ31には、棒状に形成されたロッド部31aとその基端部側に設けられたエンドストッパ31bとが設けられる。また、アクチュエータ32はストッパ31の基端部側を支持するとともにストッパ31をそのロッド部31aを駆動するための駆動装置である。このアクチュエータ32には、箱状のケース32a及びローラー32bが設けられる。
ケース32aにはロッド部31aの断面形状よりもやや大きいロッド穴32cが穿孔されており、ロッド穴32cと前述の孔部19との位置が一致するように第二壁部14の外面に対して固定される。また、ケース32a内にはロッド部31aの基端部側が内挿され、ロッド部31aの先端部31c側がロッド穴32c及び孔部19を通って収容ボックス12内に進入した状態とされる。なお、エンドストッパ31bは、ロッド部31aのケース32aからの脱落を防止するための部位である。
ローラー32bは、ケース32aの内部に設けられた回転子であり、図示しない動力の供給を受けて任意の回転方向,回転速度で回動する。また、ローラー32bはケース32aの内面との間にロッド部31aを挟み込んだ状態でロッド部31aに接触し、ロッド部31aをその延在方向に摺動させる機能を持つ。例えば、図2(a)に示す状態からローラー32bを時計回りに回転させることで、ロッド部31aがケース32aの内部へと後退移動し、図2(b)に示す状態からローラー32bを反時計回りに回転させることで、ロッド部31aの先端部31c側が収容ボックス12の内部へと前進移動する。
ここで、図2(a)に示すように、ロッド部31aの先端部31cが位置決めパネル33の当接面33cに当接したときのストッパ31の位置のことを前進位置と呼ぶ。前進位置は、ストッパ31がリッド20の開放動作をロックする位置である。このようなリッド20の閉鎖状態におけるストッパ31と位置決めパネル33との当接状態は、点接触であってもよいが、面接触となることがより好ましい。
一方、図2(b)に示すように、ロッド部31aをケース32a内に縮退させたときのストッパ31の位置のことを後退位置と呼ぶ。後退位置は、ストッパ31がリッド20の開放動作のロックが解除された位置である。また、後退位置では、ロッド部31aの先端部31cが僅かに収容ボックス12内に突出する程度までロッド部31aがケース32a内に収容される。例えば、図2(b)に示すように、ロッド部31aの先端部31cが図中に一点鎖線Aで示すサイドパネル10の縁部10aよりも第二壁部14側に位置した状態となる。
本実施形態では、ロッド部31aの延在方向が第二壁部14に対してほぼ垂直に設定されている。つまり、ロッド部31aはサイドパネル10と平行に伸縮するのではなく、収容ボックス12に進退する側である先端部31c側が、サイドパネル10に向かうように微小傾斜している。なお、ロッド部31aの伸縮の方向はこれに制限されるものではない。
アクチュエータは、ドライバー等の操作により、リッド20の開放時に、ストッパ31を軸方向に後退させる。またエネルギー補給後、リッドを再び閉鎖する、もしくはロックと連動すること等により、ストッパ31を軸方向に前進させ、閉鎖状態を保持する。
このようなアクチュエータとしては、一般的な車両のロック機構に用いられるアクチュエータを採用することができ、例えば電動式、油圧式、手動式のアクチュエータ等、いずれも用いることができる。
次に、サイドパネル10について説明する。本実施形態のサイドパネル10は、図2(b)に示すように、第二壁部14との固定位置よりもさらに車両後方側へと延びており、すなわち、サイドパネル10のうち、リッド進入側の縁部10aがケース32a内に後退しているストッパ31の先端部31cよりも、パネル開口部11の中央側まで延在するように設けられている。ただし、これに制限されるものではなく、サイドパネル10の開口部11の位置が、収容ボックス12の開口部(ボックス開口部18)の位置とほぼ同一となるようにサイドパネル10を形成してもよい。
本実施形態にかかるエネルギー補給口部の構造は上述のように構成されているため、リッド20は以下のように動作する。
まず、図2(a)に示すように、リッド20が閉鎖状態のときは、リッド20の一端部20a側に設けられた位置決めパネル33の当接面33cとストッパ31の先端部31cとが接触し、リッド進入側端部20a側が収容ボックス12内部に入りこむことが禁止される。また同時に、第三壁部15に設けられたリッド端部支持部15bによって、リッド開放側端部20bが収容ボックス12内部に入り込むことが禁止され、リッド20の閉鎖状態が堅固に保持される。したがって、リッド20が車両走行中に誤って開放されるようなことを防止することができる。
次に、図2(b)に示すように、リッド20を開放するときは、図示しないアクチュエータを作動させることにより、ストッパ31がケース32a側に後退する。これにより、位置決めパネル33の当接面33cとストッパ31の先端部31cとの当接が解かれ、リッド進入側端部20aが収容ボックス12の内部に進入することが可能となる。したがって、例えば乗員やドライバー等の作業者がアクチュエータ32を作動させ、当接面33cとストッパ31との当接を解除した後、リッド進入側端部20aを収容ボックス12の内部方向に押すことにより、リッド20が図2(b)中の矢印方向に旋回し、リッド開放側端部20bとサイドパネル10との間に隙間ができる。この隙間に手をかけてリッド20を車外方向へ引くことによりリッド20を開放することができる。このとき、ストッパ31やアクチュエータ32が作業者の手に接触することがないため、操作性を向上させることができる。なお、リッド20の開放方法は、これに限定されるものではなく、例えばリッド進入側の端部20aにリッド開放方向にリッドへ付勢力を与えるような機構を設けてもよい。
また、このようなリッド20の開放時には、ストッパ31のロッド31aが収容ボックス12の裏面側に後退し、先端部31cのみが収容ボックス12内に突出した状態となる。したがって、リッド20の開放状態でストッパ31が目立たず、収容ボックス12の内部の見栄えが良好となる。さらに、ストッパ31が収容ボックス12の裏面側に後退していることから、エネルギー補給時における、エネルギー補給用の機器とストッパ31との干渉を防止することができ、給油,充電に係る作業性も向上させることができる。
また、上述の実施形態では、ストッパ31が後退位置にあるときの先端部31cよりも、サイドパネル10のリッド進入側の縁部10aがパネル開口部11の中央側まで延びている。これにより、リッド20の開放時にストッパ31の先端部31cをサイドパネル10で見え難くすることができ、美観及び見栄えを改善することができ、デザイン性や高級感といった付加価値を提供することができる。
また、上述の実施形態では、位置決めパネル33がリッド20の縁端部20cの先端に固定されているため、位置決めパネル33をリッド20の裏面に対して固定する場合と比較して、サイドパネル10に対してより奥まった箇所にストッパ31を配置することができる。これにより、ストッパ31が外部からさらに見え難くなり、リッド開放状態での収容ボックス12内の見栄えを向上させることができる。
さらに、上述の実施形態では、ストッパ31のロッド部31aが、先端部31cがサイドパネル10に向かうように、サイドパネル10の面と平行な状態よりもやや傾斜した状態に配向されている。これにより、後退位置でのストッパ31の先端部31cを、サイドパネル10に対してさらに奥まった箇所に位置させることができる。つまり、リッド開放状態でストッパ31の先端部31cをさらに見え難くすることができ、収容ボックス12内の見栄えを向上させることができる。
以上、実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
上述の実施形態では、リッド進入側端部20aの裏面に位置決めパネル33を固定した構造を例示したが、このような構成に代えて、位置決めパネル33と同等の機能を持つ部位をリッド進入側端部20aの縁端と一体形成してもよい。この場合、構造がより簡素になるほか、部品点数を削減することができ、コストを低減させることができる。
また、例えばリッド20の位置を認識するセンサ等を備え、リッド20の開放とともに、照明26が点灯する機構を有していてもよい。これにより、給油,充電作業時の手元の照度を確保することが可能となり、作業性をさらに向上させることができる。
また、リッド20の開放後、リッド20を再び閉鎖状態とすることにより、ストッパ31が位置決めパネル33と当接するよう、アクチュエータが作動するような機構を設けてもよい。この場合には、例えばリッド20の位置を認識するセンサによる信号により、アクチュエータが作動するようなコントローラ等を設けてもよい。
またリッド20の閉鎖後、ドライバーの操作等により、ストッパ31が位置決めパネル33と当接するよう、アクチュエータが作動するような機構を設けてもよい。
また、上記した実施形態に係るエネルギー補給口部1のロック機構は、電気自動車の充電口に適用したものを例として説明したが、充電口に限らず、エンジンを駆動源とする自動車の給油口にも適用可能である。
1 エネルギー補給口部
10 サイドパネル(車体パネル)
10a 縁部
11 パネル開口部(開口部)
12 収容ボックス(凹所)
13 第一壁部
14 第二壁部
15 第三壁部
16 第四壁部
17 第五壁部
18 ボックス開口部
19 孔部
20 リッド
20a リッド進入側端部(一端部)
20b リッド開放側端部
20c 縁端部(突起部)
C 回動軸
21 ヒンジ
23 充電用ソケット
24 充電用コネクタ
25 充電ケーブル
26 照明(照明装置)
31 ストッパ
31a ロッド部(ロッド)
31b エンドストッパ
31c 先端部(先端)
32 アクチュエータ
32a ケース
32b ローラー
32c ロッド穴
33 位置決めパネル
33a 支持面
33b 連結面
33c 当接面

Claims (4)

  1. 車両に設けられるエネルギー補給口部の構造であって、
    車体パネルに形成された開口部に設けられエネルギー補給口を有する凹所と、
    前記開口部に配置され前記凹所を開閉するリッドと、
    前記リッドの開放時に前記凹所内に進入する前記リッドの一端側の裏面に設けられた位置決めパネルと、
    前記凹所の裏面側に基部を支持されて、先端を前記位置決めパネルに当接することにより前記リッドの一端側の前記凹所内への進入を規制し前記リッドを閉鎖状態に保持するストッパと、
    前記凹所の裏面側に配置され、前記ストッパの前記先端を前記凹所内に突出させ前記位置決めパネルに当接させる前進位置と前記ストッパを前記凹所の裏面側に後退させ前記先端の前記位置決めパネルへの当接を解除する後退位置との間で駆動するアクチュエータと、を備えた
    ことを特徴とする、エネルギー補給口部の構造。
  2. 前記開口部の前記リッドの一端側の縁部を形成する前記車体パネルは、前記後退位置にある前記ストッパの前記先端よりも前記開口部の中心側に延在している
    ことを特徴とする、請求項1記載のエネルギー補給口部の構造。
  3. 前記位置決めパネルは、前記リッドの一端側の裏面に該裏面から離隔する方向に突設された突起部の先端に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のエネルギー補給口部の構造。
  4. 前記ストッパは軸方向に進退するロッドであって、前記ロッドは軸方向を前記車体パネルの面と平行な状態よりも先端が前記車体パネルに向かうように傾斜した状態に配向されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のエネルギー補給口部の構造。
JP2010227484A 2010-10-07 2010-10-07 エネルギー補給口部の構造 Pending JP2012081796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010227484A JP2012081796A (ja) 2010-10-07 2010-10-07 エネルギー補給口部の構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010227484A JP2012081796A (ja) 2010-10-07 2010-10-07 エネルギー補給口部の構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012081796A true JP2012081796A (ja) 2012-04-26

Family

ID=46241143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010227484A Pending JP2012081796A (ja) 2010-10-07 2010-10-07 エネルギー補給口部の構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012081796A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108454711A (zh) * 2018-03-02 2018-08-28 台州市黄岩瑞丽模塑股份有限公司 电动汽车下开式充电口盖

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62103955U (ja) * 1985-12-20 1987-07-02
JPS6378671U (ja) * 1986-11-10 1988-05-25
JPH02121330U (ja) * 1989-03-15 1990-10-02

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62103955U (ja) * 1985-12-20 1987-07-02
JPS6378671U (ja) * 1986-11-10 1988-05-25
JPH02121330U (ja) * 1989-03-15 1990-10-02

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108454711A (zh) * 2018-03-02 2018-08-28 台州市黄岩瑞丽模塑股份有限公司 电动汽车下开式充电口盖

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012056327A (ja) リッドの開閉機構
JP6178071B2 (ja) ロック装置
US8933332B2 (en) Arrangement structure for charging port cover
JP4710885B2 (ja) 車両の充電口構造
US8740283B2 (en) Arrangement structure for charging port cover
JP6299948B2 (ja) 車両の充電口構造
JP4720938B2 (ja) 車両の充電口構造
JP4962555B2 (ja) 充電ケーブル収容装置および車両
JP6070130B2 (ja) 電動車の充電部構造
JP2009112076A (ja) 車両用充電口構造
JP6418385B2 (ja) 充電コネクタロック装置
JP2013091354A (ja) 充電ポート
JP5794339B2 (ja) 車両の充電器接続構造
JP5530889B2 (ja) 充電ポート用カバーの配設構造
JP2012081796A (ja) エネルギー補給口部の構造
JP2013095335A (ja) リッドの取付構造
JP2023019203A (ja) 車両用リッド開閉装置
JP5347944B2 (ja) 車両の充電口構造
JP2012076606A (ja) 充電ポート用カバーの配設構造
JP6056314B2 (ja) 車両のエネルギ供給口装置
JP2018167810A (ja) 充電ポート用カバー及び充電ポート用カバーの取付方法
JP2024049256A (ja) 車両用リッド装置
JP5652210B2 (ja) 車両用充電部構造
KR100187184B1 (ko) 트렁크 리드 및 주유구 겸용 개방레버
JP2012076598A (ja) 充電ポート用カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140318