JP2024049256A - 車両用リッド装置 - Google Patents

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幸平 代田
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Abstract

【課題】各アームの軸方向移動を制限すること。【解決手段】車両用リッド装置は、箱状の基体と、閉位置と開位置との間で移動可能なリッドと、リッドをスライド移動させる開閉機構と、を備える。開閉機構は、それぞれ、基体の底壁部の奥側とリッドの裏側とを繋ぐように延在して基体側とリッド側とにそれぞれ回動可能に支持された第一及び第二アームを有する。第一アームと第二アームとは、軸方向に互いにズレて配置される。基体は、底壁部の表面に開口して設けられ、第一及び第二アームが表裏方向に通るアーム用孔溝を有する。アーム用孔溝は、底壁部の表面において軸方向に直交する交差方向に第一アームの移動軌跡と第二アームの移動軌跡とに対応した長さに亘って延びる。基体は、第一アームが軸方向の第二アーム側へ移動するのを規制する第一規制部と、第二アームが軸方向の第一アーム側へ移動するのを規制する第二規制部と、を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用リッド装置に関する。
従来、車両の車体側開口に露出して配置される給油口や充電口などの補給口を開閉する車両用リッド装置が知られている(例えば、特許文献1)。この車両用リッド装置は、補給口を収容するように車体に取り付けられる基体と、その基体の表側開口を閉じて補給口を塞ぐ閉位置と、その表側開口を開放して補給口を車外側に露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、を備えている。
また、車両用リッド装置は、リッドを閉位置と開位置との間で開閉動作させる開閉機構を備えている。特許文献1記載の車両用リッド装置において、開閉機構は、互いに平行に設けられた第一アーム及び第二アームを有している。第一アーム及び第二アームはそれぞれ、基体側とリッド側とを繋ぐように延在している。第一アーム及び第二アームはそれぞれ、一端部が基体側に回動可能に支持されかつ他端部がリッド側に回動可能に支持されるように構成されている。第一アームの回動軸と第二アームの回動軸とは、互いに平行に延びており、上下方向に互いにズレて配置されている。開閉機構は、第一アームと第二アームとを動作させて、リッドを閉位置と開位置との間で車体面に沿ってスライド移動させる。
特開2015-199421号公報
ところで、上記の開閉機構において、第一アーム及び第二アームは、軸方向に互いにズレて配置されており、それぞれの軸方向位置で軸回りに回動可能である。この構造において、各アームの軸方向への移動が無制限に許容されるものとすると、アームの軸方向の組み付け位置が変動して開閉機構にガタが生じ易くなる。また、アームの動作空間を狭める等のため、第一アームと第二アームとが軸方向に近接して配置されるのが一般的である。このため、アーム同士が軸方向に移動した際にアーム同士が干渉し易く、リッドの開閉動作性が低下する可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、各アームの軸方向移動を制限することが可能な車両用リッド装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、車体に取り付けられ、車両へのエネルギ補給のための補給口を収容する収容空間と、前記補給口を車内側から前記収容空間に露出させる貫通孔が形成された底壁部と、前記収容空間内の前記補給口を車外側に露出させる表側開口と、を有する箱状の基体と、前記表側開口を閉じて前記補給口を塞ぐ閉位置と、前記表側開口を開放して前記補給口を車外側に露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、前記リッドを前記閉位置と前記開位置との間で車体面に沿ってスライド移動させる開閉機構と、を備え、前記開閉機構は、前記基体の前記底壁部の表面よりも奥側と前記リッドの裏側とを繋ぐように延在し、前記基体側と前記リッド側とにそれぞれ第一軸を中心にして回動可能に支持された第一アームと、前記基体の前記底壁部の表面よりも奥側と前記リッドの裏側とを繋ぐように延在し、前記基体側と前記リッド側とにそれぞれ前記第一軸に平行に延びかつ前記第一軸とは径方向にズレて配置された第二軸を中心にして回動可能に支持された第二アームと、を有し、前記第一アームと前記第二アームとは、前記第一軸及び前記第二軸の延びる軸方向に互いにズレて配置され、前記基体は、前記底壁部の表面に開口して設けられ、前記第一アーム及び前記第二アームが表裏方向に通るアーム用孔溝を有し、前記アーム用孔溝は、前記底壁部の表面において前記軸方向に直交する交差方向に、前記リッドが前記閉位置と前記開位置との間で移動する際の前記第一アームの移動軌跡と前記第二アームの移動軌跡とに対応した長さに亘って延び、前記基体は、前記アーム用孔溝の周縁部に前記軸方向の前記第二アーム側から前記第一アーム側へ向いて形成され、前記第一アームが前記軸方向の前記第二アーム側へ移動するのを規制する第一規制部と、前記アーム用孔溝の周縁部に前記軸方向の前記第一アーム側から前記第二アーム側へ向いて形成され、前記第二アームが前記軸方向の前記第一アーム側へ移動するのを規制する第二規制部と、を有する、車両用リッド装置である。
この構成によれば、各アームの軸方向移動を制限することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用リッド装置が車体に取り付けられてリッド閉位置にある状態を車外側から見た図である。 車両用リッド装置を車体から取り外した状態を車外側から見た図である。 車両用リッド装置の分解図である。 車両用リッド装置をリッドが閉位置にある状態で後斜め上方から見た斜視図である。 車両用リッド装置をリッドが開位置にある状態で正面から見た正面図である。 車両用リッド装置をリッドが閉位置にある状態で図5に示す直線VII-VIIと同じ箇所で切断した際の断面図である。 車両用リッド装置を図5に示す直線VII-VIIで切断した際の断面図である。 車両用リッド装置(但し、リッドを除く。)を正面から見た正面図である。 車両用リッド装置を図8に示す直線IX-IXで切断した際の断面図である。 車両用リッド装置を図8に示す直線X-Xで切断した際の断面図である。 図8に示す直線IX-IXで切断した車両用リッド装置の一部を斜めに見た斜視図である。 図8に示す直線X-Xで切断した車両用リッド装置の一部を斜めに見た斜視図である。
以下、図1~図12を参照して、本発明に係る車両用リッド装置の具体的な実施形態について説明する。
本実施形態の車両用リッド装置1は、車両に搭載される補給口をリッドを用いて開閉する装置である。車両用リッド装置1が搭載される車両は、例えばガソリン車やディーゼル車,電気自動車,ハイブリッド自動車,燃料電池車などである。また、車両用リッド装置1が開閉する対象となる補給口は、車体2(図1及び図2参照)の側面や前面などに設けられており、車体2を内外方向(すなわち、表裏方向)に貫く車体開口2a(図1及び図2参照)に配置されている。尚、車体開口2aは、図1及び図2に示す如く、車両側方に向いて開けられていてもよいし或いは車両上方や車両斜め上方に向いて開けられていてもよい。
上記の補給口は、車両への給油やバッテリ充電などのエネルギ補給のために設けられた給油口や充電口である。補給口は、管部や電線の一端に設けられている。この管部や電線の他端は、車体奥側(すなわち、車体内側)に配置された給油タンクやバッテリなどに接続されている。尚、補給口は、操作者により開閉可能なキャップにより覆われてよい。この補給口には、キャップ開状態でエネルギ補給のための給油ガンや充電ガンが接続可能である。
車両用リッド装置1は、図2、図3、図4、及び図5に示す如く、基体10と、リッド20と、開閉機構30と、ロック機構40と、を備えている。
基体10は、補給口を収容する箱状のボックス体である。基体10は、車体2に設けられた車体開口2aに嵌るように車体2に取り付けられている。基体10は、車体2の車体開口2aに合わせて車内側に配置されている。基体10は、底壁部11と、側壁部12と、ボックス開口13と、収容空間14と、を有している。
収容空間14は、補給口を収容する空間である。収容空間14は、底壁部11と側壁部12とにより囲まれている。底壁部11は、例えば四角板状の部位である。底壁部11には、補給口を車内側から収容空間14に露出させる貫通孔11aが形成されている。貫通孔11aは、基体10の底壁部11の略中央部に貫通して設けられている。側壁部12は、底壁部11の周縁を取り囲むように底壁部11の縁部から車外側へ立設した壁部位である。
ボックス開口13は、収容空間14内の補給口を車外側に露出させる表側開口である。ボックス開口13は、基体10に収容空間14を挟んで底壁部11と対向する側に設けられている。ボックス開口13は、リッド20が閉位置にあるときに閉じられ、リッド20が閉位置にないときに開放される。ボックス開口13の開放時は、収容空間14内の補給口がボックス開口13を通じて車外側に露出される。基体10は、ボックス開口13が例えば水平方向に或いは車体内側から車体外側にかけて水平方向よりも上方に傾いて向くように車体2に取り付けられている。
基体10は、枠部15を有している。枠部15は、ボックス開口13の周縁部に沿って環状に形成されている。枠部15は、ボックス開口13の周縁部から枠外方向に向けて延出するようにフランジ状に形成されている。基体10は、枠部15の裏面が車体2の車体開口2a周縁の表面などに当接することにより車体2に位置決めされる。
リッド20は、ボックス開口13ひいては補給口を開閉する蓋部材である。リッド20は、ボックス開口13を閉じて補給口を塞ぐ閉位置と、ボックス開口13を開放して補給口を車外側に露出させる開位置(具体的には、全開位置と称す。)との間で移動可能である。リッド20は、操作者による押圧操作に基づく開閉機構30の動作により基体10に対して移動することが可能である。
リッド20は、後述の付勢部材35による付勢力がゼロになることにより或いはリッド20が全開ストッパに当接して移動規制されることにより全開位置に達して保持される。リッド20は、リッドロア部21と、リッドアッパ部22と、を有している。リッドロア部21とリッドアッパ部22とは、互いに組み付けられて一体化されている。
リッドロア部21は、基体10のボックス開口13を塞ぐ板状に形成された部材である。リッドロア部21は、ボックス開口13に合わせた形状(例えば略長方形状)及び大きさに形成されている。リッドアッパ部22は、リッドロア部21に対応したパネル状の部材である。リッドアッパ部22は、リッドロア部21の表面側に配置されてリッドロア部21に組み付けられる。リッドアッパ部22は、リッド20の閉位置でボックス開口13の周縁における枠部15や車体面2bに面一になってボックス開口13を閉じるように位置する。尚、リッドアッパ部22の表面は、車体面2bに合わせて湾曲していてもよい。
開閉機構30は、リッド20を閉位置と開位置との間で移動(すなわち、開閉動作)させる機構、具体的には、リッド20を閉位置と開位置との間で車体2の表面である車体面2bに沿ってスライド方向Xへスライド移動させる機構である。開閉機構30は、シャフト31と、シャフトカバー32と、第一アーム33と、第二アーム34と、付勢部材35と、ダンパ36と、を有している。
シャフト31は、リッド20の開閉と同期して回転する回転シャフトである。シャフト31は、回転可能にシャフトカバー32に支持されている。シャフトカバー32は、シャフト31を支持可能な形状に形成されている。シャフトカバー32は、シャフト31を回転可能に支持する円筒状の支持部32aを有している。シャフトカバー32は、支持部32aにてシャフト31を支持した状態で基体10の裏側に取り付け固定されている。
シャフト31は、リッド20のスライド方向Xに直交する方向Yに延在して形成されている。シャフト31は、略円柱状に形成されており、シャフトカバー32の支持部32aに回転可能に挿入されている。また、シャフト31は、断面多角形状をなす部分を有しており、該部分にて第一アーム33の一端部に固定されて一体化されている。
第一アーム33は、基体10とリッド20とを繋ぐアーム状の部材である。第一アーム33は、基体10の底壁部11の表面よりも奥側とリッド20の裏側とを繋ぐように延在している。第一アーム33の一端部は、基体10側(具体的には、シャフトカバー32)に連結されている。第一アーム33の他端部は、リッドロア部21に連結されている。
第一アーム33の一端部は、底壁部11の表面よりも奥側において、シャフトカバー32ひいては基体10に回動軸(以下適宜、基体側第一軸と称す。)CB1を中心にして回動可能に支持されている。尚、基体側第一軸CB1は、シャフト31の軸線に一致している。第一アーム33の他端部は、底壁部11の表面よりも表側において、リッドロア部21に回動軸(以下適宜、リッド側第一軸と称す。)CL1を中心にして回動可能に支持されている。第一アーム33の二つの回動軸CB1,CL1は共に、上記のスライド方向Xに直交する方向Yに延びている。具体的には、水平方向に延びており、例えばボックス開口13が車体2の側面に設けられている場合は車両前後方向に延びている。以下適宜、回動軸CB1,CL1の延びる方向を軸方向Yと称す。
第一アーム33は、回動軸CB1,CL1の延びる軸方向Yに離れて一対設けられている。一方の第一アーム33の一端部には、シャフト31が挿入される嵌合孔33aが設けられている。一対の第一アーム33は、連結ロッド33bを介して連結されている。連結ロッド33bは、一対の第一アーム33の他端部士を繋ぐように配置されている。一対の第一アーム33の各回動軸CB2,CL2は、同軸上に配置されている。一対の第一アーム33は、互いに同期して回動する。
第二アーム34は、第一アーム33と同様に、基体10とリッド20とを繋ぐアーム状の部材である。第二アーム34は、基体10の底壁部11の表面よりも奥側とリッド20の裏側とを繋ぐように延在している。第二アーム34は、第一アーム33と協働してリッド20の開閉動作を行う。リッド20は、第一アーム33及び第二アーム34の協働した動作により閉位置と開位置との間で車体面2bに沿ってスライド移動する。第二アーム34の一端部は、基体10側(具体的には、基体10自体又はシャフトカバー32)に連結されている。第二アーム34の他端部は、リッドロア部21に連結されている。
第二アーム34の一端部は、底壁部11の表面よりも奥側において、基体10に回動軸(以下適宜、基体側第二軸と称す。)CB2を中心にして回動可能に支持されている。第二アーム34の他端部は、底壁部11の表面よりも表側において、リッドロア部21に回動軸(以下適宜、リッド側第二軸と称す。)CL2を中心にして回動可能に支持されている。第二アーム34の二つの回動軸CB2,CL2は共に、上記のスライド方向Xに直交する方向Y(すなわち、軸方向Y)に延びている。具体的には、水平方向に延びており、例えばボックス開口13が車体2の側面に設けられている場合は車両前後方向に延びている。
第二アーム34は、第一アーム33に対して上側に配置されている。基体側第二軸CB2は、基体10側において基体側第一軸CB1よりも上方に配置されている。基体側第二軸CB2は、基体側第一軸CB1に平行に延びかつその基体側第一軸CB1とは径方向にズレて配置されている。また、リッド側第二軸CL2は、リッド20側においてリッド側第一軸CL1よりも上方に配置されている。リッド側第二軸CL2は、リッド側第一軸CL1に平行に延びかつそのリッド側第一軸CL1とは径方向にズレて配置されている。回動軸CB1,CL1,CB2,CL2は、すべて平行に延びており、同じ軸方向Yに延びている。
第二アーム34は、回動軸CB2,CL2の延びる軸方向Yに離れて一対設けられている。一対の第二アーム34の各回動軸CB2,CL2は、同軸上に配置されている。一対の第二アーム34は、互いに同期して回動する。一対の第二アーム34は、一対の第一アーム33とは異なり、連結ロッドなどを介して互いに繋がれておらず、それぞれ独立している。一対の第二アーム34の回動は、一対の第一アーム33の同期した回動に連動して行われる。リッド20は、シャフト31の回転による第一アーム33と第二アーム34との連動した回動により、ボックス開口13に平行な状態を維持しながら基体10に対して開閉動作して車体面2bに沿ってスライド移動する。
第一アーム33と第二アーム34とは、回動軸CB1,CL1,CB2,CL2の軸方向Yに互いにズレて配置されている。すなわち、第一アーム33が配置されて回動する軸方向位置と第二アーム34が配置されて回動する軸方向位置とは、互いにズレている。この第一アーム33と第二アーム34との配置関係は、軸方向Y両側それぞれで成立する。車両用リッド装置1を車外側から見て右側については、第一アーム33が軸方向Y左寄りにかつ第二アーム34が軸方向Y右寄りにそれぞれ配置されており、車両用リッド装置1を車外側から見て左側については、第一アーム33が軸方向Y右寄りにかつ第二アーム34が軸方向Y左寄りにそれぞれ配置されている。すなわち、一対の第一アーム33は、一対の第二アーム34よりも軸方向内側に配置されている。
基体10は、アーム用孔溝16を有している。アーム用孔溝16は、基体10の底壁部11の表面に開口して設けられている。アーム用孔溝16は、第一アーム33及び第二アーム34が底壁部11の表裏方向に通る通路である。アーム用孔溝16は、一対の第一アーム33及び一対の第二アーム34に対応して、底壁部11において軸方向(すなわち、基体10を車外側から見たときの左右方向)Yに離れて一対設けられている。
尚、アーム用孔溝16は、底壁部11の表面に開いた開口を有するものであればよい。例えば、アーム用孔溝16は、板状の底壁部11を貫通する孔であってもよく、或いは、底壁部11の表面から奥側に向けて凹んだ溝であってもよい。本実施例において、アーム用孔溝16は、基体10に設けられた収納部17が有する溝であるものとする。
収納部17は、基体10において底壁部11と一体に形成されている。収納部17は、底壁部11から裏側に突出するように形成されている。アーム用孔溝16は、収納部17の壁部に囲まれており、底壁部11の表面から奥側に向けて凹んだ溝状に形成されている。アーム用孔溝16は、第一アーム33の一部(具体的には、上記の一端側)と第二アーム34の一部(具体的には、上記の一端側)とを収納する収納溝である。アーム用孔溝16は、収納部17の表側すなわち底壁部11の表面に形成された開口を有している。
尚、図9、図10、図11、及び図12に示す如く、第一アーム33の一端側は、アーム用孔溝16を挟んだ収納部17の二つの壁を貫く軸ピン38により基体側第一軸CB1を中心にして回動可能である。また、第二アーム34の一端側は、アーム用孔溝16を挟んだ収納部17の二つの壁を貫く軸ピン39により基体側第二軸CB2を中心にして回動可能である。収納部17における軸ピン38,39が設けられる箇所は、リッド開閉中においてアーム用孔溝16に収納される第一アーム33及び第二アーム34の収納領域部分がより広範囲になるようにアーム用孔溝16の開口から奥側であることが望ましい。
アーム用孔溝16(特に、その開口)は、底壁部11の表面において軸方向Yに所定幅を有するように形成されている。この所定幅は、第一アーム33の軸方向厚さと第二アーム34の軸方向厚さとを加算した値よりも大きく設定されている。アーム用孔溝16(特に、その開口)は、底壁部11の表面において軸方向Yに直交する交差方向(すなわち、リッド20のスライド方向X;以下、交差方向Xと称す。)に所定長さに亘って延びている。この所定長さは、リッド20が閉位置と開位置との間で移動する際の第一アーム33の移動軌跡と第二アーム34の移動軌跡とに対応した長さに設定されている。
アーム用孔溝16は、軸方向位置に応じて交差方向Xの長さが異なるように形成されている。アーム用孔溝16は、第一アーム領域部16aと、第二アーム領域部16bと、を有している。第一アーム領域部16aは、交差方向Xに第一アーム33の移動軌跡に対応した長さに亘って延びる領域部分である。第二アーム領域部16bは、交差方向Xに第二アーム34の移動軌跡に対応した長さに亘って延びる領域部分である。
第一アーム領域部16aと第二アーム領域部16bとは、連通して互いに一体化されている。第一アーム領域部16aと第二アーム領域部16bとは、交差方向Xに段差が形成されるように配置されている。第一アーム33の移動軌跡に対応した第一アーム領域部16aは、第二アーム34の移動軌跡に対応した第二アーム領域部16bに対して下方にズレて配置されている。第一アーム領域部16aの下部は、第二アーム領域部16bの下端よりも下方に位置している。また、第二アーム領域部16bの上部は、第一アーム領域部16aの上端よりも上方に位置している。
一対のアーム用孔溝16は、交差方向Xに延びる軸線を挟んで線対称の形状に形成されている。一対のアーム用孔溝16それぞれにおける第一アーム領域部16aと第二アーム領域部16bとの上記段差は、それぞれ独立した一対の第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33側へ移動するのを規制する箇所に少なくとも形成されている。本実施例において、この段差は、それぞれ独立した一対の第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33側へ移動するのを規制する箇所に形成されているだけでなく、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制する箇所にも形成されている。
基体10は、図8、図11、及び図12に示す如く、第一規制部18と、第二規制部19と、を有している。第一規制部18は、第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34に接近する側(本実施例では、軸方向Y左側)へ移動するのを規制する部位である。また、第二規制部19は、第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33に接近する側(本実施例では、軸方向Y右側)へ移動するのを規制する部位である。
第一規制部18及び第二規制部19はそれぞれ、基体10におけるアーム用孔溝16の周縁部に設けられている。第一規制部18は、アーム用孔溝16(具体的には、第一アーム領域部16a)の周縁部の下部に設けられている。第一規制部18は、第一アーム領域部16aの周縁部に軸方向Yの第二アーム34側から第一アーム33側へ向いた壁として形成されている。第二規制部19は、アーム用孔溝16(具体的には、第二アーム領域部16b)の周縁部の上部に設けられている。第二規制部19は、第二アーム領域部16bの周縁部に軸方向Yの第一アーム33側から第二アーム34側へ向いた壁として形成されている。
第一規制部18及び第二規制部19はそれぞれ、基体10の収納部17をなす壁部である。第一規制部18及び第二規制部19はそれぞれ、アーム33,34のうちアーム用孔溝16に収納された収納領域部分(具体的には、その軸方向端面)に接し得る壁面を有している。この壁面は、アーム用孔溝16の開口奥側において底壁部11の表面側から奥側にかけて面状に広がっている。尚、第一規制部18及び第二規制部19は、アーム33,34との接触し得る領域を大きくするうえでは上記の如く面状をなしていることが好ましいが、アーム33,34の軸方向移動を規制することができものであれば形状を問わず、例えば帯状や線状をなすものであってもよい。
尚、第一規制部18が第一アーム33の移動を規制する軸方向規制位置(すなわち、上記した壁面の軸方向位置)と、第二規制部19が第二アーム34の移動を規制する軸方向規制位置(すなわち、上記した壁面の軸方向位置)と、は互いに一致していることが好ましいが、僅かに軸方向Yにズレていることとしてもよい。例えば、第一規制部18が第一アーム33の移動を規制する軸方向規制位置は、第一アーム33の第二アーム34側への移動をより規制できる軸方向Y右寄りであってもよく、第二規制部19が第二アーム34の移動を規制する軸方向規制位置は、第二アーム34の第一アーム33側への移動をより規制できる軸方向Y左寄りであってもよい。
付勢部材35は、リッド20を閉位置から開位置に向けて付勢する付勢力を発生する部材である。付勢部材35は、例えば捩じりコイルバネである。付勢部材35は、シャフト31に外装されている。付勢部材35の一端部は、基体10側(具体的には、基体10自体又はシャフトカバー32)に係合している。付勢部材35の他端部は、リッド20側(具体的には、シャフト31又はリッド20自体)に係合している。付勢部材35は、リッド20の閉位置において最大付勢力でリッド20を開位置に向けて付勢する。
ダンパ36は、リッド20が付勢部材35の付勢力により付勢されるときの速度を減速させるための減速機である。リッド20は、付勢部材35の付勢力により開位置に向けて付勢される際にダンパ36の作用により一定の速度で開動作する。
ロック機構40は、リッド20を閉位置でロックする機構である。ロック機構40は、リッド20が閉位置にある状態で、基体10側とリッド20側とにそれぞれ設けられた係合部同士を係合させることにより、リッド20の閉位置ロックを行う。例えば、ロック機構40は、リッド20の閉動作によりロックシャフトの軸方向先端部が開口孔に挿入されその後のロックシャフト回転によりロックシャフトのロック部が開口孔の奥側で係合することにより、リッド20の閉位置ロックを行う。ロック機構40は、図3に示す如く、係合凸部41と、係合凹部42と、プッシュリフタ43と、を有している。
係合凸部41は、上記のロックシャフトをなす略円柱状又は円筒状の部位である。係合凸部41は、基体10側に設けられている。係合凸部41は、基体10の裏側に取り付け固定された箱状のケース50に組み付けられる。係合凸部41は、軸回りに回転可能な回転軸部41aと、係合凹部42に係合し得るロック部41bと、を有している。
回転軸部41aは、ケース50に回転可能に支持されている。回転軸部41aは、プッシュリフタ43の動作に応じて回転する。プッシュリフタ43は、リッド20の表側から裏側への押圧操作によりプッシュロッド43aをその軸方向に移動させながら回転軸部41aを回転させる装置である。プッシュリフタ43は、基体10側(具体的には、ケース50)に設けられている。プッシュロッド43aは、回転軸部41aと同軸上に配置されている。回転軸部41aは、プッシュロッド43aの内側に挿入されており、プッシュロッド43aに対して回転可能である。回転軸部41aの軸方向先端部は、プッシュロッド43aの軸方向先端から表側に突出しており、底壁部11の貫通孔11cに挿入されて収容空間14に露出している。
プッシュリフタ43は、リッド20が表側から裏側へ所定以上の力で押圧操作されるごとにプッシュロッド43aを軸方向退避位置に退避させた状態とプッシュロッド43aを軸方向突出位置に突出させた状態とを交互に繰り返す。尚、プッシュリフタ43は、例えば公知のノック式カム機構などにより構成されてよい。また、プッシュリフタ43は、上記したリッド20への押圧操作ごとに回転軸部41aを所定角度(例えば90°)だけ往路回転若しくは復路回転させ又は所定角度(例えば90°)ずつ一方向に回転させる。
ロック部41bは、回転軸部41aの回転により、係合凹部42に係合可能な係合可能位置と係合凹部42に係合しない非係合位置との間で移行するプロペラ部位である。ロック部41bは、回転軸部41aの軸方向先端部に設けられており、回転軸部41aに一体化され或いは嵌合固定などにより取り付け固定されている。ロック部41bは、回転軸部41aの全周のうちの一部から径方向外方に突出している。ロック部41bは、回転軸部41aの全周において一箇所以上設けられている。
係合凹部42は、ロック部41bが進退する開口孔をなす部位であって、係合凸部41と係合する部位である。係合凹部42は、リッド20側(具体的には、リッドロア部21)に設けられている。係合凹部42は、リッド20の閉位置で基体10側に向けて開口する開口孔部42aと、リッド20の閉位置でロック部41bが引っ掛かることが可能な係合壁部42bと、を有している。
開口孔部42aには、非係合位置にあるロック部41bが進退可能である。ロック部41bは、リッド20の閉動作時に開口孔部42aの開口手前側から開口奥側に進入する。また、ロック部41bは、リッド20の開動作時に開口孔部42aの開口奥側から開口手前側に後退する。開口孔部42aは、ロック部41bの大きさに合わせて長孔状に形成されている。開口孔部42aは、開口幅及び開口長さがそれぞれ一定であるように長方形状に形成されている。開口孔部42aは、開口孔部42aの長手方向が開閉機構30による車体面2bに沿ったリッド20のスライド方向Xに一致するように配置されている。
係合壁部42bは、リッドロア部21における開口孔部42aの周縁部に設けられている。リッドロア部21の開口孔部42aの開口奥側には、ロック部41bが収容されることが可能な空間が形成されている。係合壁部42bは、その開口孔部42aの周縁部の開口奥側で車外方向(すなわち、表側)に向いた係合面を有している。係合壁部42bは、リッド20が閉位置にありかつロック部41bが係合可能位置にあるときは、リッドロア部21の表側の係合面にそのロック部41bの裏面が当接することによりそのロック部41bを引っ掛ける。これにより、ロック機構40は、付勢部材35の付勢力に抗してリッド20を閉位置でロックする。
リッド20は、プッシュロッド43aを軸方向に押圧して収縮させる押圧部23を有している。押圧部23は、リッド20の閉動作中(具体的には、閉動作の終盤)に回転軸部41aの軸方向先端に当接してプッシュロッド43aに軸方向に収縮させる力を付与する。押圧部23は、リッドロア部21に設けられている。押圧部23は、開口孔部42aよりも開口奥側(すなわち、表側)に配置され、リッドロア部21の裏側に向いた面を有している。この面は、開口孔部42aを介してリッドロア部21の外方に露出しており、開口孔部42aの長方形状に対応した大きさに形成されている。
押圧部23は、リッド20の閉動作時においてロック部41bが開口孔部42aに開口手前側から開口奥側に進入した際に、回転軸部41aの軸方向先端に当接することが可能である。図6に示す如く、押圧部23の面内において回転軸部41aの軸方向先端に当接する位置は、押圧部23が回転軸部41aの軸方向先端に当接開始した後、リッド20の基体10側への移動進行すなわちプッシュロッド43aの押圧進行に伴ってリッド20のスライド方向Xに変化する。回転軸部41aは、回転軸部41aの軸方向先端に当接する押圧部23の面内位置がプッシュロッド43aの押圧進行に伴ってリッド20のスライド方向Xに変化する際に回転する。
ロック部41bは、プッシュロッド43aが軸方向突出位置から軸方向に押圧されて軸方向退避位置へ後退する過程で、非係合位置から係合可能位置へ移行する。また、ロック部41bは、プッシュロッド43aが軸方向退避位置から軸方向に押圧されて軸方向突出位置へ前進する過程で、係合可能位置から非係合位置へ移行する。
以下、図6~図12を参照して、車両用リッド装置1の動作について説明する。
リッド20が閉位置にロックされているときは、基体10のボックス開口13が閉じられ、基体10の収容空間14内の補給口が車両外方に露出しないので、補給口へのガンの接続は不可能である。また、リッド20が付勢部材35の付勢力に抗して閉位置にロックされているときは、プッシュロッド43aが軸方向退避位置にあり、ロック部41bが係合可能位置にある。
操作者は、リッド20が閉位置にある状態から車両の給油やバッテリ充電などの補給を希望する場合、リッド20を所定以上の力で表側から裏側に向けて押圧操作する。かかる押圧操作が行われると、リッド20は、付勢部材35の付勢力に抗して表側から裏側へ移動し、押圧部23が回転軸部41aの軸方向先端に当接した後は、更にプッシュリフタ43の付勢部の付勢力に抗してプッシュロッド43aが軸方向退避位置から軸方向端位置に達するまで移動する。この過程で押圧部23が回転軸部41aの軸方向先端に当接した後に、回転軸部41aは、ロック部41bが係合可能位置から非係合位置へ移行するように回転する。
そして、リッド20の押圧操作が解除されると、リッド20が付勢部材35の付勢力により開位置に向けて付勢される。この場合は、ロック部41bが非係合位置にある状態で開口孔部42aを開口奥側から開口手前側に通過するので、リッド20は、開位置まで移動規制されることなく開動作する。また、リッド20の押圧操作が解除されると、プッシュロッド43aがプッシュリフタ43の付勢部の付勢力により軸方向端位置から戻り移動して軸方向突出位置まで前進する。
リッド20の開動作は、開閉機構30において付勢部材35の付勢力によりシャフト31が回転し、その回転に伴って一対の第一アーム33が互いに同期して回動し、更に、その第一アーム33の回動に連動して一対の第二アーム34が互いに同期して回動することにより実現される。この二種類のアーム33,34の連動した回動により、リッド20は、基体10に対して車体面2bに沿ってスライド方向Xにスライド移動する開動作を行い、やがて開位置に保持される。
次に、操作者は、リッド20が開位置にある状態から車両への補給完了などによりリッド20を閉じることを希望する場合、リッド20を所定以上の力で表側から裏側に向けて押圧操作する。かかる押圧操作が行われると、リッド20は、付勢部材35の付勢力に抗して表側から裏側へ移動し、ロック部41bが非係合位置にある状態で開口孔部42aを開口手前側から開口奥側に通過し更に押圧部23が回転軸部41aの軸方向先端に当接した後は、更にプッシュリフタ43の付勢部の付勢力に抗してプッシュロッド43aが軸方向突出位置から軸方向端位置に達するまで移動する。この過程で押圧部23が回転軸部41aの軸方向先端に当接した後に、回転軸部41aは、ロック部41bが非係合位置から係合可能位置へ移行するように回転する。
そして、リッド20の押圧操作が解除されると、リッド20が付勢部材35の付勢力により閉位置に向けて付勢される。この場合は、ロック部41bが係合可能位置にあるので、リッド20は、閉位置でロック部41bに移動規制されることにより閉位置にロックされる。また、リッド20の押圧操作が解除されると、プッシュロッド43aがプッシュリフタ43の付勢部の付勢力により軸方向端位置から戻り移動して軸方向退避位置まで前進する。
リッド20の閉動作は、開閉機構30においてリッド20の押圧操作により一対の第一アーム33が互いに同期して回動すると共に一対の第二アーム34が互いに同期して回動し、更に、付勢部材35の付勢力に抗してシャフト31が回転することにより実現される。この二種類のアーム33,34の連動した回動により、リッド20は、基体10に対して車体面2bに沿ってスライド方向Xにスライド移動する閉動作を行い、やがて閉位置にロックされる。
このように、車両用リッド装置1においては、リッド20の閉位置又は開位置からの押圧操作により、開閉機構30における二種類のアーム33,34が連動して回動することにより、リッド20が閉位置と開位置との間で車体面2bに沿ってスライド移動する。また、そのリッド20の押圧操作により、ロック機構40における係合凸部41のロック部41bが係合可能位置と非係合位置との間で移行することにより、リッド20の閉位置でのロックと非ロックとが切り替わる。
また、車両用リッド装置1において、開閉機構30は、二種類のアーム33,34の協働した回動によりリッド20を車体面2bに沿ってスライド移動させる。基体10は、軸方向に互いにズレて配置された第一アーム33及び第二アーム34が表裏方向に通るアーム用孔溝16を有している。アーム用孔溝16は、底壁部11の表面において交差方向Xに、リッド開閉動作時の第一アーム33の移動軌跡と第二アーム34の移動軌跡とに対応した長さに亘って延びている。そして、基体10は、アーム用孔溝16の周縁部に軸方向Yの第二アーム34側から第一アーム33側へ向いた壁として形成され、第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制する第一規制部18と、アーム用孔溝16の周縁部に軸方向Yの第一アーム33側から第二アーム34側へ向いた壁として形成され、第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33側へ移動するのを規制する第二規制部19と、を有している。
上記の構成においては、第一アーム33の一部及び第二アーム34の一部がそれぞれアーム用孔溝16に収納され、第一アーム33及び第二アーム34がそのアーム用孔溝16を基体10の底壁部11の表裏方向に通る。この場合、第一アーム33及び第二アーム34は、基体10におけるアーム用孔溝16に嵌りそのアーム用孔溝16の周縁部に囲まれながら底壁部11の表面からリッド20側に突出する。かかる構造では、各アーム33,34の一部がそれぞれ、互いのアーム33,34の近接側とは反対の離間側の軸方向Yにおいてアーム用孔溝16の周縁部に隣接するので、第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側とは反対側へ移動すること、及び、第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33側とは反対側へ移動することは、それぞれ規制される。
また、上記の構成においては、基体10の第一規制部18により第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動することは規制されると共に、基体10の第二規制部19により第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33側へ移動することは規制される。
特に、車両用リッド装置1において、アーム用孔溝16は、交差方向Xに第一アーム33の移動軌跡に対応した長さに亘って延びる第一アーム領域部16aと、第一アーム領域部16aに一体化され、交差方向Xに第二アーム34の移動軌跡に対応した長さに亘って延び、第一アーム領域部16aとは交差方向Xに段差が形成されるように配置された第二アーム領域部16bと、を有する。
この構成においては、第一アーム33の一部が第一アーム領域部16aを通りかつ第二アーム34の一部が第二アーム領域部16bを通りながら、それぞれのアーム33,34が互いのアーム33,34の近接側の軸方向Yにおいてアーム用孔溝16の周縁部としての規制部18,19に隣接する。このため、第一規制部18により第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動することは規制されると共に、第二規制部19により第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33側へ移動することは規制される。
従って、車両用リッド装置1によれば、各アーム33,34の軸方向移動を制限することができる。このため、各アーム33,34の軸方向の組み付け位置が変動するのを抑えることができ、開閉機構30に生じるガタを軽減することができる。また、アーム33,34同士が軸方向Yの互いが接近する側へ移動するのを抑えることができ、これにより、アーム33,34同士の干渉を防止することができるので、リッド20の良好な開閉動作性を確保することができる。
また、車両用リッド装置1においては、第一アーム33は、軸方向Yに離れて一対設けられ、第二アーム34は、軸方向Yに離れて一対設けられ、アーム用孔溝16は、軸方向Yに離れて一対設けられている。一対のアーム用孔溝16は、交差方向Xに延びる軸線を挟んで線対称の形状に形成されている。一対のアーム用孔溝16それぞれにおける第一アーム領域部16aと第二アーム領域部16bとの段差は、それぞれ独立した一対の第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33側へ移動するのを規制する箇所、及び、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制する箇所にそれぞれ形成されている。
上記の構成においては、軸方向Yに離れた左右それぞれで各アーム33,34の軸方向両側への移動を制限することができるので、開閉機構30のガタ軽減やリッド20の開閉動作性の更なる向上を図ることができる。
ところで、上記の実施形態においては、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が、それぞれ独立した一対の第二アーム34よりも軸方向内側に配置されている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、逆に、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が、それぞれ独立した一対の第二アーム34よりも軸方向外側に配置されていてもよい。
また、上記の実施形態においては、第二アーム34の基体側第二軸CB2が第一アーム33の基体側第一軸CB1よりも上方に配置されていると共に、第二アーム34のリッド側第二軸CL2が第一アーム33のリッド側第一軸CL1よりも上方に配置されている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、逆に、第二アーム34の基体側第二軸CB2が第一アーム33の基体側第一軸CB1よりも下方に配置されていると共に、第二アーム34のリッド側第二軸CL2が第一アーム33のリッド側第一軸CL1よりも下方に配置されていてもよい。
また、上記の実施形態においては、一対のアーム用孔溝16それぞれにおける第一アーム領域部16aと第二アーム領域部16bとの段差が、それぞれ独立した一対の第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33側へ移動するのを規制する箇所、及び、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制する箇所にそれぞれ形成されている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、上記の段差は、それぞれ独立した一対の第二アーム34が軸方向Yの第一アーム33側へ移動するのを規制する箇所に少なくとも形成されていればよく、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制する箇所には形成されていなくてもよい。
この変形形態の構成においては、一対の第一アーム33が互いに連結ロッド33bを介して連結されているときは、その一対の第一アーム33それぞれが軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制するための上記の段差が無くても、一対の第一アーム33の双方において軸方向Y内側又は外側にあるアーム用孔溝16の周縁部の壁により軸方向Y内側又は外側への移動が規制されれば、軸方向反対側の第一アーム33から見ると第二アーム34側への移動が規制されるものとなる。このため、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制する箇所に上記の段差を設けなくても、一対の第一アーム33の軸方向両側への移動を制限することができる。
また、上記の実施形態においては、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制する箇所に形成された第一アーム領域部16aと第二アーム領域部16bとの段差が、一対のアーム用孔溝16それぞれに設けられている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制する箇所に形成された第一アーム領域部16aと第二アーム領域部16bとの段差は、一対のアーム用孔溝16のうち少なくとも一方に設けられていてもよい。
更に、上記の実施形態においては、一対の第一アーム33が互いに連結ロッド33bを介して連結され、一対の第二アーム34がそれぞれ独立している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、第一アーム33が互いに連結ロッドを介して連結され、第二アーム34が互いに連結ロッドを介して連結されるものとしてもよい。この変形形態の構成においては、一対のアーム用孔溝16のうち少なくとも一方に、第一アーム33の移動規制ための段差と第二アーム34の移動規制のための段差とが設けられていてもよく、一対のアーム用孔溝16のうち他方には上記の段差が設けられていなくてもよい。すなわち、一対のアーム用孔溝16が、交差方向Xに延びる軸線を挟んで線対称の形状に形成されていなくてもよい。
この変形形態の構成においては、上記の段差が一対のアーム用孔溝16のうち一方のみに設けられていても、その段差に係るアーム用孔溝16の周縁部で第一アーム33の軸方向Y両側への移動が規制されるものとなる。このため、互いに連結ロッド33bを介して連結された一対の第一アーム33が軸方向Yの第二アーム34側へ移動するのを規制するための段差が一対のアーム用孔溝16のうち一方に設けられていても、一対の第一アーム33の軸方向両側への移動を制限することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態や変形形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。また、本明細書は、出願当初に各請求項に記載された引用関係で示される技術思想を開示するだけでなく、各請求項に記載された事項を適宜組み合わせた技術思想を開示するものである。
1:車両用リッド装置、2:車体、2b:車体面、10:基体、11:底壁部、12:側壁部、13:ボックス開口、14:収容空間、16:アーム用孔溝、16a:第一アーム領域部、16b:第二アーム領域部、17:収納部、18:第一規制部、19:第二規制部、20:リッド、30:開閉機構、31:シャフト、33:第一アーム、33b:連結ロッド、34:第二アーム、CB1:基体側第一軸、CL1:リッド側第一軸、CB2:基体側第二軸、CL2:リッド側第二軸。

Claims (4)

  1. 車体に取り付けられ、車両へのエネルギ補給のための補給口を収容する収容空間と、前記補給口を車内側から前記収容空間に露出させる貫通孔が形成された底壁部と、前記収容空間内の前記補給口を車外側に露出させる表側開口と、を有する箱状の基体と、
    前記表側開口を閉じて前記補給口を塞ぐ閉位置と、前記表側開口を開放して前記補給口を車外側に露出させる開位置と、の間で移動可能なリッドと、
    前記リッドを前記閉位置と前記開位置との間で車体面に沿ってスライド移動させる開閉機構と、
    を備え、
    前記開閉機構は、
    前記基体の前記底壁部の表面よりも奥側と前記リッドの裏側とを繋ぐように延在し、前記基体側と前記リッド側とにそれぞれ第一軸を中心にして回動可能に支持された第一アームと、
    前記基体の前記底壁部の表面よりも奥側と前記リッドの裏側とを繋ぐように延在し、前記基体側と前記リッド側とにそれぞれ前記第一軸に平行に延びかつ前記第一軸とは径方向にズレて配置された第二軸を中心にして回動可能に支持された第二アームと、
    を有し、
    前記第一アームと前記第二アームとは、前記第一軸及び前記第二軸の延びる軸方向に互いにズレて配置され、
    前記基体は、
    前記底壁部の表面に開口して設けられ、前記第一アーム及び前記第二アームが表裏方向に通るアーム用孔溝を有し、
    前記アーム用孔溝は、前記底壁部の表面において前記軸方向に直交する交差方向に、前記リッドが前記閉位置と前記開位置との間で移動する際の前記第一アームの移動軌跡と前記第二アームの移動軌跡とに対応した長さに亘って延び、
    前記基体は、
    前記アーム用孔溝の周縁部に前記軸方向の前記第二アーム側から前記第一アーム側へ向いた壁として形成され、前記第一アームが前記軸方向の前記第二アーム側へ移動するのを規制する第一規制部と、
    前記アーム用孔溝の周縁部に前記軸方向の前記第一アーム側から前記第二アーム側へ向いた壁として形成され、前記第二アームが前記軸方向の前記第一アーム側へ移動するのを規制する第二規制部と、
    を有する、車両用リッド装置。
  2. 前記アーム用孔溝は、
    前記交差方向に前記第一アームの前記移動軌跡に対応した長さに亘って延びる第一アーム領域部と、
    前記第一アーム領域部に一体化され、前記交差方向に前記第二アームの前記移動軌跡に対応した長さに亘って延び、前記第一アーム領域部とは前記交差方向に段差が形成されるように配置された第二アーム領域部と、
    を有する、請求項1に記載された車両用リッド装置。
  3. 前記第一アームは、前記軸方向に離れて一対設けられ、
    前記第二アームは、前記軸方向に離れて一対設けられ、
    前記アーム用孔溝は、前記軸方向に離れて一対設けられ、
    一対の前記アーム用孔溝は、前記交差方向に延びる軸線を挟んで線対称の形状に形成され、
    一対の前記第一アームと一対の前記第二アームとのうち一方の対のアーム同士は、連結ロッドを介して連結されており、
    一対の前記第一アームと一対の前記第二アームとのうち他方の対のアームはそれぞれ、独立しており、
    一対の前記アーム用孔溝それぞれにおける前記第一アーム領域部と前記第二アーム領域部との前記段差は、前記他方の対のアームが前記軸方向の前記一方の対のアーム側へ移動するのを規制する箇所に少なくとも形成されている、請求項2に記載された車両用リッド装置。
  4. 前記アーム用孔溝は、前記底壁部の表面から奥側に向けて凹んだ溝状に形成され、
    前記第一規制部及び前記第二規制部はそれぞれ、前記アーム用孔溝の開口奥側において前記底壁部の表面側から奥側にかけて面状に広がる壁面を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載された車両用リッド装置。
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