JP2012081657A - シート処理装置 - Google Patents

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Naoki Ishikawa
直樹 石川
Yasuo Fukatsu
康男 深津
Hitoshi Kato
加藤  仁志
Tomoharu Sato
智晴 佐藤
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】 2つ折りされた冊子の折り頂部を圧接ローラで押圧して平滑化する処理を行う際に、同じ内容の複数の冊子の厚さのばらつきにより、平滑化後の品位のばらつきを防止する。
【解決手段】 1部目の冊子の厚さを決定し、決定した厚さに応じた圧接ローラ650,651を選択する。2部目以降の冊子に対しては、1部目で選択した圧接ローラを用いて平滑化処理を行う。また、冊子ごとに厚さを測定し、圧接ローラを選択する場合は、圧接ローラを選択するための範囲の境界を表す閾値を、1部目と2部目以降で変更し、冊子の厚さのばらつきがあっても、1部目で選択された圧接ローラが2部目以降でも選択され易くする。
【選択図】 図16

Description

本発明は、折りたたまれたシート束の折り部に後処理を施すシート後処理装置に関するものである。
従来、複数枚のシートを2つに折り畳む折り処理を行うシート後処理装置がある。シート後処理装置において、概略20枚以上の一組のシートを一括で折りたたむと、折り頂部付近が湾曲した仕上がりの冊子となる。こうした冊子の折りは弱く、折りたたんでも直に開いてしまい、見栄えのしない外観を呈する。
また、この様に折りが弱い冊子では冊子の小口側が開いてしまい、表紙面が傾斜してしまうため、シート後処理装置内の排紙トレイ上に多数の冊子を積み重ねることが困難となっていた。その結果、複数部数の冊子を作成している途中で、排紙トレイが満杯になる回数が増加し、画像形成動作の中断回数が増加してしまい、装置の使い勝手が悪くなってしまう。
こうした課題に対応すべく、上記のような冊子に対し、冊子の折り頂部を平滑化して、角付けさせることが考えられている。
特許文献1に記載の後処理装置は、図24(a)に示すように、把持部材702、703で冊子701の折り頂部709の少し下流の部分を挟み、冊子701を固定させる。後処理装置は、把持部材702、703から突出している折り頂部709を圧接ローラ704によって圧力をかけながら圧接ローラ704を移動させる。こうして折り頂部709が平滑化(平坦化)される。
特開2001−260564号公報
しかしながら、圧接ローラ704は把持部材702、703から突出した冊子の折り頂部709を圧接するので、突出量が大きいと平滑化された折り頂部709が図24(b)に示す折り頂部709a,709bように外側へ出っ張ってしまい、見栄えが悪くなる。また、冊子701を把持したときの把持部材702、703の角部702a、703aによる圧接痕がつくという問題があった。更に、本来平滑化する必要のない冊子701の中心にあるシートも変形されることにより、冊子701に隙間709cが生じてしまう。
そこで、見栄えよく折り頂部を平滑化処理するために以下の方法を考えたとする。
シート束の折り頂部を一対の把持部材から突出させずに把持し、一対の把持部材の隙間に、圧接ローラを進入させてシート束の折り頂部の平滑化処理を行うことを考える。この場合、厚さの異なる複数の圧接ローラの中からシート束の厚さ対応した圧接ローラが選択されるものとする。この方式では、平滑化処理が行われた後の冊子の見栄えが良くなるように、シート束の厚さと圧接ローラの厚さは近い方が好ましい。
しかしながら、シート束の厚さが、圧接ローラを選択する厚さ範囲の閾値の近傍である場合、シート束の厚さがばらつくと、複数のシート束のそれぞれに対して同じ厚さの圧接ローラが選択されるとは限らない。複数部数の冊子を作成する印刷ジョブにおいて、冊子ごとに異なる圧接ローラで平滑化処理が行われると、平滑化処理した部分の品位を一定に保つことが出来なくなってしまうことが考えられる。
上記の課題を解決するために、本発明のシート処理装置は、折り畳まれたシート束の厚さを決定する厚さ決定手段と、前記シート束の厚さの方向において前記シート束を挟み込むための一対の把持部材を有し、前記シート束の折り畳まれた背の部分が前記把持部材から突出しないように前記シート束を把持する把持手段と、前記一対の把持部材の間で、前記シート束の背の部分を複数の押圧幅の何れかで押圧して平滑化するための平滑化手段と、前記厚さ決定手段により決定される厚さに応じて前記平滑化手段による押圧幅を選択する選択手段と、を有し、前記選択手段は、複数部のシート束に対して平滑化を行う場合、1部目のシート束に対して選択した押圧幅に基づいて、2部目以降のシート束に対して平滑化を行うことを特徴とする。
本発明によれば、シート束の厚さばらつきによらず、平滑化処理された折り頂部の品位を一定に保つことが出来る。
画像形成装置システムを説明する図 シート後処理装置を説明する図 中綴じ冊子を説明する図 平滑化処理装置を説明する図 平滑化処理装置の平滑化ユニット部を説明する図 平滑化処理装置の平滑化ユニット部を説明する図 平滑化処理装置の平滑化処理を説明する図 平滑化処理装置の平滑化処理を説明する図 平滑化処理装置の平滑化処理を説明する図 平滑化処理装置の平滑化処理を説明する図 平滑化処理された冊子を説明する図 画像形成装置システムのブロック図 平滑化処理装置のブロック図 中綴じ平滑化処理時のフローチャート 平滑化処理無しモードのフローチャート 平滑化処理有りモードのフローチャート 平滑化処理装置を説明する図 ローラ選択処理を説明するフローチャート ローラ切替処理を説明するフローチャート 冊子厚さ検知センサを説明するための図 ローラ切替処理を説明するフローチャート シートの坪量とシート厚の関係を示す図 冊子厚さと圧接ローラの関係を示す図 従来の平滑化処理装置を説明する図
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のシート処理装置が適用可能な画像形成装置1000の内部構造を示す断面図である。画像形成装置1000は、プリンタ部300、フィニッシャ500、平滑化処理部600を有する。
次に、フィニッシャ500の構成について、図2を参照ながら説明する。フィニッシャ500は、プリンタ部300から排出されるシートを受け取り、受け取った複数のシートに対して、整合処理、パンチ処理ステイプル処理、仕分け処理等を行うことができる。プリンタ部300から受け取ったシートは搬送パス520を搬送される。搬送パス520の途中にはパンチユニット530が設けられており、パンチユニット530は必要に応じて、搬送されるシートの後端部に穴あけ(穿孔)処理を行う。搬送パス520の終端に設けられたフラッパ513は、排紙パス521と排紙パス522との何れかにシートの搬送先を切り替えるものである。排紙パス522の途中に設けられた切替フラッパ514は、処理トレイ550と搬送パス553の何れかにシートの搬送先を切り替える。処理トレイ550に排紙されるシートは順次整合処理されながらシート束として積載され、仕分け処理やステイプル処理が行われ、その後、束排紙ローラ対551によりスタックトレイ591に排出される。なお、スタックトレイ592が束排紙ローラ551の位置まで下降することにより、シート束はスタックトレイ592へも排出可能である。なお、ステイプル処理はステイプラ560により行われる。
次に、中綴じ製本部800の構成を説明する。排紙パス523へ搬送されるシートは、中綴じ製本部800へ送られる。シートはローラ対801に受け渡され、シートのサイズに応じて動作するフラッパ802により搬入口を選択されて、中綴じ製本部800の収納ガイド803内に搬入さる。搬入されたシートはローラ804によりシートの先端が位置決め部材805に接するまで搬送される。位置決め部材805は移動可能であり、シートのサイズに応じて位置が変更される。また、収納ガイド803の途中位置には、ステイプラ820が設けられている。ステイプラ820は、針を突き出すドライバー820aと突き出された針を折り曲げるアンビル820bとに分割されている。なお、位置決め部材805は、シート搬送方向におけるシートの中央部が、ステイプラ820の綴じ位置に一致するように位置決めされる。
ステイプラ820の下流側には、折りローラ対810a,810bが設けられており、折りローラ対810a,810bの対向位置には、突き出し部材830が設けられている。突き出し部材830は、収納ガイド803から退避した位置をホームポジションとしていて、収納ガイド803に収納されたシート束に向けて突き出されることにより、折りローラ対810a,810bのニップにシート束を押し込みながら折りたたむものである。突き出し部材830はその後、再びホームポジションに戻る。なお、折りローラ対810a,810b間には、束に折り目を付けるのに充分な圧力F1が不図示のバネにより掛けられている。折り目付けされた束は、搬送ローラ対811a、811b、搬送ローラ対812a、812bを介して、折束排出トレイとしての冊子受け取り部610(図4)に排出される。搬送ローラ対811及び搬送ローラ対812にも、折り目付けされた束を搬送、停止させるのに充分な圧力F2、F3が掛けられている。
また、ステイプラ820で綴じられたシート束を折りたたむ場合は、ステイプル処理終了後に、シート束のステイプル位置が折りローラ対810(810a,810b)のニップ位置にくるように、位置決め部材805が位置決めされる。これによりステイプル処理を施した位置を中心にしてシート束が折りたたまれる。
また、整合板対815は折りローラ対810a,810bの外周面を周り込んで収納ガイド803に突き出した面を持ち、収納ガイド803に収納されたシートをシートの搬送光に直交する幅方向の整合を行う。 中綴じ製本部800により、図3に示す状態の冊子が形成される。
次に、平滑化処理部600について説明する。平滑化処理部600は、中綴じ製本部800の下流に位置する。
図4は図2の平滑化処理部600の拡大図である。冊子受け取り部610は、中綴じ製本部800から冊子を受け取り、搬送ベルト611により冊子を搬送する。冊子受け渡し時、搬送ベルト611は搬送方向に回転をしているので、搬送ローラ対812から冊子が落下しても、冊子が裏返しになることなく、冊子を受け取ることができる。
搬送ベルト611の外側にはサイドガイド対612が配設され、冊子の幅方向の位置を修正することが出来る。また、サイドガイド対612の上側は、折り畳まれた冊子の開きを防止する押えガイド614が設けられている。押さえガイド614は下流部へスムーズに冊子を受け渡すための機能を持つ。さらに搬送ベルト611を挟んだ両側には、搬送ベルト611と平行に移動する搬送爪613が配設されている。搬送爪613は、搬送ベルト611と略同じ速度で図中右方向へ移動をする。搬送ベルト611と冊子との間にすべりが生じた場合は、この搬送爪613が冊子後端と接触し、確実に冊子を下流側へと押し込む。なお、搬送ベルト611、サイドガイド対612、搬送爪613は、それぞれモータSM1、SM2、SM3の駆動を受けて動作する。冊子受け取りセンサ615は、中綴じ製本部800から冊子を受け取り、搬送ベルト611上に冊子があることを検知する。冊子受け取りセンサ616は、搬送ベルト611の出口側で冊子を検知し、搬送爪613を復動させるとともに、サイドガイド対612を広げさせる入力を発生する。なお、搬送爪613の復動時の速度は往動時の速度よりも速い。
入口搬送部620は、搬送ベルト621と搬送ベルト622で構成され、冊子受け取り部610から冊子を受け取り、下流へ搬送する。搬送ベルト622は支点623を中心に冊子の厚さによって回動できるようになっており、搬送ベルト621へ不図示のバネにより搬送ベルト622に押圧されている。搬送ベルト621、622はモータSM4によって駆動される。平滑化処理部625は、冊子の折り頂部近傍を上下から押さえつける。平滑化ユニット640は、冊子の折り頂部を位置決めし、かつ折り頂部を押しつぶす。
押えユニット630は、冊子の厚さの方向において冊子を挟み込むための一対の把持部材としての下押え板631と上押え板633とを有する。下押え板631はフレームに固定され、上押え板633は可動である。上押え板633は、リンク636、637、638を介して上下動を行う押えベース632にスライド連結部材634を介して連結されている。押えベース632はモータSM5により駆動される。スライド連結部材634の外周には圧縮バネ635が配置されている。押えベース632が上位置にあるとき、上下の押え板631、633は離間しており、その間に冊子が搬送される。また押えベース632が下位置にあるときには、冊子の厚さに応じて伸縮する圧縮バネ635によって、冊子は上下押え板631、633でしっかりと固定される。ベース検知センサ639は、押えベース632が上位置にあることを検知する。
次に、平滑化ユニット640を説明する。図5は図4の線X−Xの矢視図であり、図6は図4の平滑化ユニット640を右側面から見た図である。平滑化ユニット640には、平滑化移動ユニット656aが設けられる。平滑化移動ユニット656aは、連結部材653aによってタイミングベルト652aに取り付けられ、不図示の枠体に支持されたスライド軸642、643に沿って図5、図6のA方向に移動可能である。タイミングベルト652は、プーリ654a、655aを介してモータSM6によって駆動される。平滑化移動ユニット656aは、移動ベース641aを有し、移動ベース641aにはスライド軸646、647が固定されている。圧接ローラ切り替えユニット657はスライドネジ645、モータSM8によりスライド軸646、647に沿って図6のB方向に移動する。圧接ローラ切替ユニット657には、切替ベース644に対して回転自在な支持軸648aが取り付けられており、支持軸648aには、ストッパーローラ649a、第1圧接ローラ650、第2圧接ローラ651が固定されている。ストッパーローラ649aとストッパーローラ649bは、搬送されてくる冊子の折り頂部が突き当たり、冊子の折り頂部を平滑化処理する位置に位置決めするローラである。第1圧接ローラ650、第2圧接ローラ651は冊子の折り頂部を潰して平滑化処理する押圧部材としてのローラであり、それぞれ折り頂部を押圧する面の幅(押圧幅)が異なる。冊子の厚さに応じて圧接ローラ切替ユニット657が図6のB方向に移動することで冊子の折り頂部に当接するローラが切り替えられる。原点検知センサ659は、圧接ローラ切替ユニット657が図中B方向に移動するときの基準位置となる位置に設けられている。
また、平滑化ユニット640には、平滑化移動ユニット656bが設けられる。平滑化移動ユニット656bは、連結部材653bによってタイミングベルト652bに取り付けられ、不図示の枠体に支持されたスライド軸642、643に沿って図5、図6のA方向に移動する。タイミングベルト652bはプーリ654b、655bを介してモータSM7によって駆動される。平滑化移動ユニット656bは、移動ベース641bを有し、移動ベース641bには、支持軸648bが回転自在に取り付けられている。支持軸648bにはストッパーローラ649bが固定されている。ストッパーローラ649bは、ストッパーローラ649aと協同し、搬送されてくる冊子の折り頂部が突き当たることで冊子の折り頂部を平滑化処理する位置に位置決めするローラである。
原点検知センサ658a、658bは、それぞれ平滑化移動ユニット656a、平滑化移動ユニット656bが図中A方向に移動するときの基準位置となる位置に設けられる。ストッパーローラ649a、649b、第1圧接ローラ650、第2圧接ローラ651はいずれも円盤状をしており、図7のような大きさの関係になっている。図7(a)、(b)のように、ストッパーローラ649aの直径はD1であり、ストッパーローラ649aは押え板631、633の間に入り込み、冊子S1が押え板631、633の端部(搬送方向下流側)から突出しない位置で位置決めされる。ストッパローラ649aの厚さはH1であり、搬送されてくる冊子S1の厚さより厚くなっている。
本実施形態における中綴じ製本部800では、25枚以下のシート束を二つ折りすることができる。なお、二つ折りされる10枚以下のシート束に対しては、平滑化処理の選択が禁止される。また、二つ折りされる11枚から25枚までのシート束に対しては、平滑化処理の選択が許可される。この理由としては、10枚以下のシートが二つ折りされた冊子の厚さは比較的薄く、折り頂部を平滑化処理する処理領域(束の長さ方向に対する潰し量)を確保しにくいためである。更に別の理由として、10枚以下のシートが二つ折りされた冊子は、平滑化処理の有無による冊子の膨らみが変わらないためである。様々な厚さの冊子に平滑化処理を行うために、冊子厚さがT2からTs(T2<T3<Ts)であるときは、図7(c)、(d)のようにローラ厚さがH2(第1の押圧幅)である第1圧接ローラ650が選択される。また、冊子厚さがTsからT5(Ts<T4<T5)であるときは、図7(e)、(f)のようにローラ厚さがH3(第2の押圧幅)である第2圧接ローラ651が選択される。厚さTsは圧接ローラを切り替える閾値である。即ち、冊子の厚さ(シートの枚数)に応じて異なる厚さの圧接ローラが選択される。また、T2より薄い冊子やT5より厚い冊子は、平滑化処理可能範囲外の冊子として、平滑化処理は禁止される。
ストッパーローラ649a、649bの直径D1、第1圧接ローラ650の直径D2、第2圧接ローラ651の直径D3は、D1<D2<D3という関係になっている。冊子の厚さがT2以上Ts以下であれば、平滑化処理に使用される第1圧接ローラ650による処理領域(潰し量)P2は(D2−D1)/2となる。冊子の厚さがTsより厚くT5以下であれば、平滑化処理に使用される第2圧接ローラ651による処理領域(潰し量)P3は(D3−D1)/2となり、P2<P3の関係になる。即ち、冊子の折り頂部が潰される量は、圧接ローラの直径が大きくなるほど大きくなる。
ストッパーローラ649a、649b、第1圧接ローラ650、第2圧接ローラ651は、それぞれ押え板631、633の間を平滑化移動ユニット656a、656bが図6のA方向へ移動することで、A方向に往復移動する。そして、平滑化移動ユニット656aが押え板631、633の間から外れた位置にあるときに、圧接ローラ切替ユニット657を移動させることで押え板631、633の間に位置するローラを切り替えられる。入口搬送部620から送られる冊子は押えユニット630で位置決めされる。このとき、ストッパーローラ649a、649bは、図8(a)に示すように、冊子の両端部よりも内側に位置することで、搬送されてきた冊子の折り頂部がストッパーローラ649a、649bに突き当たる。ストッパーローラ649a、649bまで搬送された冊子は、冊子位置決め検知センサ626で検知される。冊子が位置決めされた後に押え板631、633が冊子を挟持するために、図8(b)のように、ストッパーローラ649a、649bが押え板631、633と重ならない位置まで退避する。その後、押え板631、633が冊子の折り頂部近傍を挟持すし、冊子は固定される。なお、このとき冊子は入口搬送部620の上下搬送ベルト621、622により挟持されているので、押え板631、633が冊子を挟持するまで位置がずれることはない。
ストッパーローラ649a、649bが退避した後、第1圧接ローラ650と第2圧接ローラ651との何れかが第1圧接ローラ650或いは第2圧接ローラ651が押え板631,633の間へ移動する。圧接ローラ切替ユニット657が図6のB方向へ往復移動することにより、第1圧接ローラ650或いは第2圧接ローラ651が押え板631,633の間へ移動する。図9(a)では第2圧接ローラ651が選択された状態を示している。その後、図9(b)に示すように、平滑化移動ユニット656aが矢印C方向へ移動することにより、選択された第2圧接ローラ651が冊子の折り頂部を潰すように移動しながら平滑化処理を行う。図10(a)に示すように、平滑化移動ユニット656aが端まで移動すると、押え板633,633により冊子の挟持が解除され、平滑化処理された冊子は図10(b)に示すように下流に搬送される。図11は、折り頂部の平滑化処理された冊子を表わしている。
冊子は図4に示す下搬送ベルト661、上搬送ベルト662で構成される出口搬送部660まで搬送される。上搬送ベルト662は、搬送されてきた冊子によって支点663を中心に回動されるようになっており、不図示のバネにより下搬送ベルト661を押圧している。搬送ベルト661、662は入口搬送部620と駆動連結されており、モータSM4によって駆動される。出口搬送部660から排出される冊子はコンベアートレイ670上に積載される。コンベアートレイ670には、モータSM10の駆動を受けて搬送方向に移動するコンベアベルト671が設けられ、冊子が排出される毎にコンベアベルト671が所定量移動し、複数の冊子の積載を行う。冊子が出口搬送部660から排出されたことの検知は、排出検知センサ664でなされる。
図12は、画像形成装置1000の制御ブロック図である。画像形成装置制御部140はCPU140、ROM151、RAM152を有し、ROM151に格納された制御プログラムに従い、画像形成装置の各部を制御する。画像形成装置制御部140は更に、フィニッシャ制御部501を制御し、平滑化処理制御部601はフィニッシャ制御部501からの指令に基づき平滑化処理部600を制御する。
図13は平滑化処理制御部601の制御ブロック図である。平滑化処理制御部601は、CPU602、ROM603、RAM604を有し、ROM603に格納された制御プログラムに従い、上述した各駆動モータを制御するようになっている。
次に、平滑化処理部600における平滑化処理動作について冊子の流れと共に各部の動作を説明する。操作部1において、中綴じモードが選択されると、中綴じ平滑化処理モードを設定するか否かが選択できるようになる。中綴じ平滑化処理モードが選択されなかった場合は、中綴じ製本部800で作成された冊子は、下搬送ベルト611、搬送爪613、入口搬送部620、出口搬送部660によって、コンベアートレイ670に排出される。このとき、サイドガイド対612、上押え板633、平滑化移動ユニット656a、656bは、搬送路をさえぎらない位置に待避している。中綴じ平滑化処理モードが選択された場合の動作については以下に詳細に説明する。図14〜16は中綴じ平滑化処理モードが選択された場合の動作の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、平滑化処理制御部601のCPU602により実行される。中綴じ平滑化処理モードが選択されると、平滑化処理制御部601は平滑化処理部600のイニシャル動作を実行する(S1001)。イニシャル動作としては、各稼動部材のホームポジションへの移動などが行われる。イニシャル動作後CPU602はフィニッシャ制御部501から冊子のシート枚数、シートサイズ、作成する冊子数を受信する(S1002)。CPU602は、受信した冊子のシートの枚数が11枚以上であるか否かを判断し(S1003)、枚数が11枚上であれば、CPU602は平滑化処理有りモードを実行し(S1004)。一方、枚数が11枚以上でなければ、CPU602は平滑化処理無しモードを実行する(S1005)。
図15は平滑化処理無しモードを示すフローチャートである。平滑化処理無しモードでは、CPU602は、冊子受け取り部610の搬送経路の両側に配設されたサイドガイド対612を冊子サイズに合わせて待機位置へ移動する(S1101)。CPU602は、フィニッシャ制御部501から中綴じ製本部800からの冊子排出通知を受信したか否かを判断し(S1102)、冊子排出通知を受信すると、駆動モータSM1を駆動することにより下搬送ベルト611を回転させる(S1103)。これにより、中綴じ製本部800で中綴じ処理された冊子が搬送される。CPU602は、冊子受け取り入口検知センサ615、冊子受け取り出口検知センサ616で冊子を検知したか否かを判断し(S1104、S1105)、各センサで冊子が検知されると、冊子を所定位置に停止させるようモータSM1を停止させる(S1106)。CPU602は、冊子の搬送停止後に、駆動モータSM2を動作させてサイドガイド対612による整合動作を行う(S1107)。
次に、CPU602は、モータSM4を駆動させて、入口搬送部620および出口搬送部660に搬送を行わせる(S1108)。CPU602は更に、モータSM1を駆動することにより下搬送ベルト611の回転を再開させるとともに、モータSM3を駆動させることにより冊子受け取り部610の上流に配置された搬送爪613を所定の位置に移動させる(S1109)。これにより、冊子の後端が搬送爪613に引っ掛けられ、下搬送ベルト611によって、冊子の搬送が再開される。そして、CPU602は冊子受け取り出口検知センサ616により冊子が排出されたか否かを判断し(S1110)、を冊子の排出が検知されると、モータSM3を駆動することにより搬送爪613を搬送上流に退避させる(S1111)。その後、入口搬送部620および出口搬送部660により冊子はコンベア−トレイ670へ向けて搬送される。CPU602は、排出検知センサ664により冊子がコンベアートレイ670へ排出されたか否かを判断し(S1112)、冊子の排出が検知されると、モータSM4を停止する(S1113)。その結果、入口搬送部620および出口搬送部660の駆動が停止する。以上の動作の繰り返しにより排紙トレイ部670へ排出された複数の冊子は、順次かわら状に積み重ねられていく。CPU602は、最後の冊子が排出されたか否かを判断し(S1114)、排出された冊子が最終冊子でなければS1101へ戻り、最終冊子であれば処理を終了する。
このように平滑化処理無しモードが選択されると冊子の折り長部の平滑化処理は行われずに、平滑化処理装置内を搬送され、コンベアートレイ670に排出される。
次に平滑化処理有りモードについて説明を行う。図16は平滑化処理ありモードを示すフローチャートである。CPU602は、平滑化処理で使用する圧接ローラを決定する圧接ローラ設定処理を実行する(S1300)。圧接ローラ設定処理に付いて図18のフローチャートを用いて説明を行う。CPU602は、フィニッシャ制御部501から受信したシート種類、シート枚数から冊子の厚さを決定する(S1201)。平滑化処理制御部601のROM603には、図22に示すように坪量に応じた1枚あたりのシート厚の情報が格納されている。CPU602は、このシート厚情報と冊子のシート枚数とに基づいて冊子の厚さを決定する。具体的には、冊子の厚さはシート厚情報×シート枚数×2で求められる。次に、CPU602は、決定された厚さがT2以上かつTs以下であるか否かを判断する(S1202)。冊子の厚さがT2以上かつTs以下であれば、CPU602は、第1圧接ローラ650を平滑化処理に使用する圧接ローラとして設定する(S1203)。冊子厚さがT2以上かつTs以下でないと判断されると、CPU602は、冊子厚さがTsより大きくT5以下であるか否かを判断する(S1204)。冊子の厚さがTsより大きくT5以下であれば、CPU602は、第2圧接ローラ651を平滑化処理に使用する圧接ローラとして設定する(S1205)。冊子厚さがTsより大きくT5以下でなければ、冊子の厚さが平滑化可能範囲外であるので、CPU602は平滑化処理無しモードに移行する(S1206)。
この圧接ローラ設定処理では、平滑化処理時に使用する圧接ローラの設定のみを行い、実際の切替動作は後述の圧接ローラ選択処理で実行される。なお、複数部の冊子を作成する同一印刷ジョブ中は各冊子に対して同じ圧接ローラが使用される。
圧接ローラ設定処理が終了すると、CPU602は、冊子受け取り部610の搬送経路の両側に配設されたサイドガイド対612を冊子サイズに合わせて待機位置へ移動させる。更にCPU602は、押え板631,633の間の位置へストッパーローラ649a、649bを押し込むように、圧接ローラ切替ユニット657によるローラの切り替え動作を行う。このとき、CPU602は、平滑化移動ユニット656a、656bを冊子位置決め位置へ移動する(S1301)。冊子位置決め位置は冊子のサイズによって変わり、冊子の幅方向の両端部よりもやや内側(例えば2cm)の位置に設定されている。その後、CPU602はS1302〜S1311の処理を実行する。S1302〜S1311までの処理は、平滑化処理無しモードのS1102〜S1111までの処理と同じである。
CPU602は、入口搬送部620で搬送された冊子が冊子位置決め検知センサ626で検知されたか否かを判断し(S1312)、冊子位置決め検知センサ626が冊子を検知すると、CPU602は入口搬送部620の駆動を停止する(S1313)。図17(a)のように、冊子の折り頂部がストッパーローラ649a、649bに突き当たったときに、冊子の折り頂部が押え板631、633から出っ張らないようになっている。その後、CPU602は、平滑移動ユニット656a、656bを押え板631、633と重ならない位置(押え板631、633よりも外側位置)である待機位置に移動する(S1314)。その後、CPU602は、駆動モータSM5を駆動することにより押えベース632を下位置に移動させる(S1315)。これにより、押え板631、633により冊子の折り頂部近傍が挟持され、固定される。
その後、CPU602は、押え板631,633の間に圧接ローラが位置するように切替動作を行う(S1316)。本実施形態では図18の圧接ローラ設定処理で予め設定された圧接ローラへの切替動作が実行される。CPU602は、平滑化移動ユニット656aを移動させることにより圧接ローラでの冊子折り頂部の平滑化処理を行う(S1317)。図17(b)は、圧接ローラ650で平滑化処理している様子を示し、図17(c)は、圧接ローラ651で平滑化処理している様子を示す。
このように、冊子の折り頂部は押え板631、633のエッジ部分よりも内側で把持されるため、平滑化処理する際に、冊子の折り頂部近傍に押え板631、633のエッジ部分の圧接跡がつくことはない。また、折り頂部は押え板631、633と冊子の厚さに略等しい圧接ローラで囲まれているため、必要以上の圧接力が加えられることはなく、折り頂部に冊子の厚さと略等しい幅の平滑面が形成される。したがって、冊子中心のシートも変形することはなく、見栄えの良い冊子が作成される。
CPU602は、平滑化移動ユニット656aの移動が完了すると、押えベース632を上位置へ移動させることにより、押え板631、633を離間する(S1318)。その後、CPU602は、出口搬送部660を駆動モータSM4により駆動させ(S1319)、平滑化処理後の冊子をコンベア−トレイ670へ排出する(S1320)。CPU602は、排出検知センサ664で冊子の排出が検知されると、出口搬送部660の駆動を停止する(S1321)。排紙トレイ部670へ排出された冊子は、順次かわら状に積み重ねられていく。CPU602は、排出された冊子が指定された部数の最終冊子か否か判断し(S1322)、最終冊子でなければS1301へ戻り、処理を繰り返し、最終冊子であればジョブを終了する。
本実施形態で説明したT2〜T5及びTsは、具体的にはT2=1.5mm、T3=3mm、Ts=3.5mm、T4=4mm、T5=5.5mmに設定されている。ここで示した数値は具体例にすぎず、装置構成に応じて最適な数値を設定することが可能である。
本実施形態によれば、冊子厚さを検出するセンサを用いることなく、冊子厚さを決定しているので平滑化時に使用する圧接ローラを選択するための構成を簡素化出来る。また、入力されたジョブの内容に基づいて圧接ローラを選択するため、同一ジョブの中の各冊子に対して使用すべき圧接ローラが異なることがないので、成果物の品位のばらつきを抑えることが可能である。
(第2の実施の形態)
第1の実施形態では、ジョブの内容から冊子の厚さを決定していたが、第2の実施形態では、冊子の厚さを測定して、使用すべき圧接ローラを選択する。そのため、第2の実施形態では、図19に示すように、厚さ測定手段としてのシート束厚さ検知センサ681が用いられる。シート束厚さ検知センサ681は、押え板631,633で冊子を挟みこんだときの押え板633の位置を検知し、押え板633と下押え板631との間隔を算出することで冊子の厚さを検知する。シート束厚さセンサ681は、ホール素子を用いた周知の位置検出機構により構成されるが、他の形式の位置検出機構であってもよい。
平滑化処理の実行の有無の判断、や平滑化処理モードの動作については第1の実施形態と同様である。第1の実施形態ではステップS1316の圧接ローラ設定処理では、ステップS1300で予め設定した圧接ローラに切り替える動作が実行されたが、第2の実施形態では、図20に示す圧接ローラ選択処理で選択される圧接ローラへの切り替えが実行される。
次に図20の圧接ローラ選択処理を説明する。このフローチャートの処理は平滑化処理制御部601のCPU602により実行される。
CPU602は、押え板631,633で挟みこまれた冊子の厚さを冊子厚さ検知センサ681により検知する(S1501)。次に、CPU602は、厚さ検知を行った冊子が1部目であるか否かを判断し(S1502)、厚さ検知を行った冊子が1部目である場合、冊子厚さがT2以上かつTs以下であるか否かを判断する(S1503)。冊子厚さがT2以上かつTs以下である場合、CPU602は、第1圧接ローラ650を選択するよう切替動作を行う(S1504)。冊子厚さがT2以上かつTs以下でない場合、CPU602は、冊子厚さがTsより大きく、T5以下の範囲であるか否かを判断する(S1505)。冊子厚さがTsより大きく、T5以下の範囲であれば、CPU602は、第2圧接ローラ651を選択するよう切替動作を行う(S1506)。冊子厚さがTsより大きく、T5以下の範囲でなければ、CPU602は、冊子厚さが平滑化処理可能範囲外のシート束の厚さと判断して、警告を行うとともに平滑化処理無しモードへ移行する(S1508)。
また、S1502で、冊子が1部目でないと判断された場合、CPU602は、冊子厚さがT2より小さいか或いはT5より大きいか否かを判断し(S1507)する。冊子厚さがT2より小さいか或いはT5より大きければ、CPU602は、警告を行うとともに平滑化処理無しモードへ移行する(S1508)。また、冊子厚さがT2より小さくなく、且つT5より大きくなければ、CPU602は、1部目の冊子で使用した圧接ローラと同じ圧接ローラを選択する(S1509)。
本実施形態によれば、2部目以降の冊子に対しては、測定した冊子の厚さに応じて圧接ローラを選択するのではなく、冊子の厚さが平滑化処理可能範囲内であるか判断し、平滑化処理可能範囲内であれば1部目の冊子に対して選択した圧接ローラが使用され続ける。これにより、同一ジョブ内での圧接ローラ変更による成果物品位のばらつきを抑えることが可能となる。
(第3の実施の形態)
第3の実施形態では、2部目以降の冊子に対しても厚さを検出して使用する圧接ローラを選択するが、圧接ローラを選択するための厚さの範囲の境界を表す閾値を、1部目と2部目以降とで異ならせるものである。なお、圧接ローラの選択処理以外は第2の実施形態と同様である。
ステップS1316で実行される圧接ローラ選択処理について図21のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートの処理は平滑化処理制御部601のCPU602により実行される。
CPU602は、冊子厚さ検知センサ681により冊子の厚さを測定し(S1601)、冊子厚さがT2以上かつTs以下であるか否かを判断する(S1602)。冊子厚さがT2以上かつTs以下であれば、CPU602は、第1圧接ローラ650を選択するよう切替動作を行う(S1603)。CPU602は、厚さを測定した冊子が1部目であるか否かを判断し(S1604)、冊子が1部目であれば2部目以降の冊子で圧接ローラを選択するための厚さの範囲の閾値を変更する(S1605)。即ち、1部目で第1圧接ローラ650が選択された場合は、2部目以降で第1圧接ローラ650が選択され得る範囲が広がるように、厚さの範囲の境界である閾値Tsの値がαだけ大きくなるよう変更される。従って、2部目以降で第2圧接ローラ651が選択され得る範囲は狭くなる。冊子が1部目でなければ、閾値は変更されない。
ステップS1602で冊子厚さがT2以上かつTs以下でなければ、CPU602は、冊子厚さがTsより大きくT5以下であるか否かを判断する(S1606)。冊子厚さがTsより大きくT5以下であれば、CPU602は、第2圧接ローラ651を選択するよう切替動作を行う(S1607)。次に、CPU602は、厚さを測定した冊子が1部目であるか否かを判断し(S1608)、冊子が1部目であれば、CPU602は、2部目以降の冊子で圧接ローラを選択するための厚さの範囲の閾値を変更する(S1609)。即ち、1部目で第2圧接ローラ651が選択された場合、2部目以降で第2圧接ローラ651が選択され得る範囲が広がるように、厚さの範囲の境界である閾値Tsの値がαだけ小さくなるよう変更される。従って、2部目以降で第1圧接ローラ650が選択され得る厚さの範囲は狭くなる。冊子が1部目でなければ、閾値は変更されない。
図23に圧接ローラを選択するための冊子厚さの範囲と選択される圧接ローラとの関係を示す。図23(a)は、1部目の冊子の厚さの範囲と選択される圧接ローラとの関係を示している。図23(b)は、1部目で第1圧接ローラ650が選択された場合の、2部目以降の冊子の厚さの範囲と選択される圧接ローラとの関係を示している。図23(c)は、1部目で第2圧接ローラ651が選択された場合の、2部目以降の冊子の厚さと選択される圧接ローラの関係を示している。2部目以降の厚さの範囲(閾値)を1部目の厚さの範囲(閾値)と異ならせる理由は、以下の通りである。即ち、シートの厚さのばらつきや厚さの測定誤差で2部目以降の冊子の厚さが1部目の冊子の厚さと異なっても、1部目と2部目以降の冊子とで、できるだけ同じ圧接ローラを選択して、成果物の品位のばらつきを抑制するためである。例えば、1部目の冊子の厚さがTsであり、2部目の冊子の厚さがシートの厚さのばらつきによってTs+β(β<α)であった場合、1部目と2部目以降の閾値を変更しなければ、1部目とで選択される圧接ローラと2部目で選択される圧接ローラが異なる。その結果、1部目と2部目の仕上がり品位が異なる。しかし、2部目以降の閾値を変更すれば、1部目と2部目とも同じ圧接ローラが選択され、仕上がり品位のばらつきが少なくなる。
このように1部目で選択された圧接ローラが2部目以降で選択され得る厚さの範囲を広げることで冊子厚さのばらつきによる圧接ローラの変更を防止することが出来る。
上述した各実施形態では、中綴じ製本部800で作成される冊子を構成するシートの枚数を1枚から25枚までとしたが、中綴じ製本部800の能力によって上限枚数を変えてもよい。また、平滑処理される冊子構成するシートの枚数を11枚以上としたが、シートの坪量や厚さによって下限枚数及び上限枚数を変更してもよい。また、圧接ローラの数を2つとしたが、3つ以上にして、冊子の厚さの範囲の区分を増やすようにしてもよい。
500 フィニッシャ
600 平滑化処理部
601 平滑化処理制御部
630 押えユニット
631 押え板
632 押えベース
633 押え板
640 平滑化ユニット
656a 平滑化移動ユニット
657 圧接ローラ切替ユニット
649a ストッパーローラ
649b ストッパーローラ
650 第1圧接ローラ
651 第2圧接ローラ
681 冊子厚さ検知センサ

Claims (8)

  1. 折り畳まれたシート束の厚さを決定する厚さ決定手段と、
    前記シート束の厚さの方向において前記シート束を挟み込むための一対の把持部材を有し、前記シート束の折り畳まれた背の部分が前記把持部材から突出しないように前記シート束を把持する把持手段と、
    前記一対の把持部材の間で、前記シート束の背の部分を複数の押圧幅の何れかで押圧して平滑化するための平滑化手段と、
    前記厚さ決定手段により決定される厚さに応じて前記平滑化手段による押圧幅を選択する選択手段と、
    を有し、前記選択手段は、複数部のシート束に対して平滑化を行う場合、1部目のシート束に対して選択した押圧幅に基づいて、2部目以降のシート束に対して平滑化を行うことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記平滑化手段は、前記シート束の背の部分を押圧する面の押圧幅が異なる複数の押圧部材を有し、前記選択手段は、前記厚さ決定手段により決定される厚さに応じて前記複数の押圧部材の何れかを選択することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記選択手段は、2部目以降のシート束に対する平滑化を1部目のシート束に対して選択した押圧幅と同じ押圧幅で実行することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  4. 前記厚さ決定手段は、前記シート束の厚さを測定する厚さ測定手段を有し、前記厚さ測定手段により測定される2部目以降のシート束の厚さが所定の厚さの範囲を超えると警告を行う警告手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のシート処理装置。
  5. 前記厚さ決定手段は、前記シート束の厚さを測定する厚さ測定手段を有し、前記選択手段は、前記厚さ測定手段により測定される1部目のシート束の厚さに基づいて第1の押圧幅を選択した場合、前記厚さ測定手段により測定される2部目以降のシート束の厚さに応じて前記第1の押圧幅が選択され得る厚さの範囲を広げ、前記第1の押圧幅よりも広い第2の押圧幅が選択され得る厚さの範囲を狭くすることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  6. 前記選択手段は、前記厚さ測定手段により測定される1部目のシート束の厚さに基づいて前記第2の押圧幅を選択した場合、前記厚さ測定手段により測定される2部目以降のシート束の厚さに応じて前記第2の押圧幅が選択され得る厚さの範囲を広げ、前記第1の押圧幅が選択され得る厚さの範囲を狭くすることを特徴とする請求項5記載のシート処理装置。
  7. 前記選択手段は、1部目のシート束に対して前記第1の押圧幅を選択した場合、2部目以降のシート束に対して前記第1の押圧幅が選択され得る厚さの範囲と前記第2の押圧幅が選択され得る厚さの範囲の境界を表す閾値を大きくすることを特徴とする請求項5記載のシート処理装置。
  8. 前記選択手段は、1部目のシート束に対して前記第2の押圧幅を選択した場合、2部目以降のシート束に対して前記閾値を小さくすることを特徴とする請求項7記載のシート処理装置。
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