JP2012080837A - 野菜類の皮剥ぎ処理機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】長葱N(野菜類)の表皮に圧縮空気を吹き付けて、長葱Nから付着物を除去するノズル10を有する皮剥ぎ処理機1であって、ノズル10は、圧縮空気が供給される内部空間を有するケース30と、ケース30の挿通孔に隙間を空けて挿通され、ケース30から突出ている回転軸40と、回転軸40を回転させるモータ50と、を備え、回転軸40の前端部には、回転中心の外側で前方に向けて開口した噴出孔42dが形成され、回転軸40内には、内部空間および噴出孔42dに通じる供給路が形成されている。
【選択図】図1
Description
そこで、長葱の皮剥ぎ処理機としては、長葱が配置される皮剥ぎ処理位置の左右に立設された左右のノズルと、皮剥ぎ処理位置の上下に設けられた上下のノズルとを備え、四つのノズルから表皮に圧縮空気を吹き付けるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、噴出孔が旋回移動することで、圧縮空気が表皮の一部に集中しないため、圧縮空気の吹き付け力を大きくしても、表皮が損傷し難くなっている。
したがって、本発明の皮剥ぎ処理機では、圧縮空気の流量が少なくても短時間に野菜類の付着物を除去することができる。
また、チューブの前端部が回転移動することで、圧縮空気が表皮の一部に集中しないため、圧縮空気の吹き付け力を大きくしても、表皮が損傷し難くなっている。
したがって、本発明の皮剥ぎ処理機では、圧縮空気の流量が少なくても短時間に野菜類の付着物を除去することができ、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を高めることができる。
また、回転軸の周囲に気流が流れるため、ノズルの周辺に飛散した塵が回転軸に付着するのを防ぐことができる。
また、圧縮空気が回転軸の軸受けの役割りを果たすため、ノズルの構造を簡略化することができ、製造コストを低減することができる。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
また、以下の説明では、圧縮空気の噴出側をノズルの前側としている。
第一実施形態の皮剥ぎ処理機1は、図1に示すように、長葱Nの表皮に二つのノズル10,10から圧縮空気を吹き付けて、表皮に付着した古い皮や土などの付着物を除去するものである。
皮剥ぎ処理機1は、前後方向に延ばされたダクト2と、ダクト2の後端開口部2aに取り付けられたノズル支持板3と、ノズル支持板3の上面に立設された二つのノズル10,10と、を主に備えている。ダクト2の下方には各ノズル10,10に圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置(図示せず)が設けられている。
取付孔3aは、左右方向に延ばされた長孔であり、ノズル10が取り付けられる部位である。左右の取付孔3aの間は、長葱Nの葉部が配置される領域となっている。
ノズル支持板3の前部の左右両角部には、後記する供給ホース4を上下方向に通すための切り欠き部3b,3bが形成されている。
なお、左右のノズル10,10は同じ構成であるため、以下の説明では、一方のノズル10のみについて説明する。
横板部21には、ノズル支持板3の取付孔3aに連通する連通孔21aが形成されている。そして、横板部21の上側から連通孔21aおよび取付孔3aにボルトB1を挿通させ、ノズル支持板3の下方でボルトB1の先端部にナットN1を螺合させることで、ベース板20をノズル支持板3の上面に固定することができる。
なお、ボルトB1を取付孔3aの長手方向に沿って移動させることで、ベース板20の取り付け位置を左右方向に調整可能となっている。
また、ベース板20をボルトB1の軸回りに回動させることで、ベース板20の向きを調整することができる。
圧縮空気供給装置(図示せず)から供給ホース4に供給された圧縮空気は、接続孔32bを通じて内部空間33に供給される。なお、圧縮空気供給装置から供給される圧縮空気の空気圧は変更自在となっている。
したがって、図1に示すように、圧縮空気供給装置(図示せず)から延ばされた供給ホース4は、切り欠き部3bを通ってノズル支持板3の上方で、接続孔32b(図3参照)に接続されている。
なお、ケース30を軸回りに回転させ、ベース板20に対するケース30の周方向の取り付け角度を変更することで、接続孔32bの向きを変化させることができる。
モータ50の前面から突出した出力軸51は、出力軸用孔22cおよび後端開口部32aに挿通されており、内部空間33に突出している。
なお、モータ50は、出力軸51の回転数の制御が容易で安価な直流モータを用いることが好ましいが、交流モータなどの各種のモータを用いることもできる。
回転軸40は、ケース30と同一軸線上に配置された軸部材41と、軸部材41の前端部に取り付けられた前端部材42と、から構成されている。
また、前端部材42の後面42bの中心部にはねじ孔42cが形成されている。このねじ孔42cは、前端部材42の前部まで延ばされている。
そして、ねじ孔42cに軸部材41の前端部が螺合されることで、軸部材41の前端部に前端部材42が固定され、供給路41aがねじ孔42cに連通している。
噴出孔42dは、軸線が軸部材41の中心軸線に対して傾斜し、斜め前方に向けて開口している。より具体的には、噴出孔42dは、前端部が前面42aに開口し、後方に向かうに従って軸線に近づくように傾斜し、後端部がねじ孔42cに連通している。
図3に示すように、回転軸40を回転させたときには、噴出孔42dの開口部は回転軸40の回転中心の周囲を旋回移動する。
また、噴出孔42dから斜め前方に向けて噴出された圧縮空気が、ノズルカバー60によって遮られないように、ノズルカバー60の軸方向の長さが設定されている。
まず、図1に示すように、ノズル10の噴出孔42dから、左右幅方向の中央寄りに斜め後方に向けて圧縮空気が噴射されるように、回転軸40の向きを設定する。
二つのノズル10,10の間に長葱Nの葉部を配置し、長葱Nの根部をダクト2内に収容すると、ダクト2の周囲に設けられたセンサ(図示せず)によって長葱Nや作業員の手を検出され、圧縮空気供給装置(図示せず)から供給ホース4を通じて、ケース30の内部空間33(図2参照)に圧縮空気が供給される。
そして、回転軸40を回転させながら、噴出孔42dから圧縮空気を噴出させると、圧縮空気は螺旋状に広がりながら、長葱Nの表皮に吹き付けられる。
このようにして、図1に示す皮剥ぎ処理機1では、長葱Nの葉部の左右側方に配置された二つのノズル10,10から長葱Nの根側に向けて斜めに圧縮空気が吹き付けられ、長葱Nの表皮から付着物が除去される。
また、噴出孔42dが旋回移動することで、圧縮空気が表皮の一部に集中しないため、圧縮空気の吹き付け力を大きくしても、表皮が損傷し難くなっている。
このように、皮剥ぎ処理機1では、圧縮空気の流量が少なくても短時間に長葱Nの付着物を除去することができるため、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を高めることができる。
これにより、ノズルカバー60内では、回転軸40の周囲を前方に向けて気流が流れるため、皮剥ぎ処理によってノズル10の周辺に飛散した塵がノズルカバー60内に吸い込まれるのを防ぐことができ、回転軸40に塵が付着するのを防ぐことができる。
図1に示す皮剥ぎ処理機1では、左右二つのノズル10,10を設けているが、ノズル10の数や配置は限定されるものではなく、例えば、ダクトの上面に開閉式の蓋部を設け、この蓋部の内面にノズルを設けることで、左右のノズル10,10に加えて、上側のノズルからも表皮に圧縮空気を吹き付けるように構成してもよい。
例えば、ノズルカバー60の孔部に挿通させたボルトをケース30のねじ穴に螺合させることで、ケース30にノズルカバー60を取り付ける構成では、ノズルカバー60の周方向に複数の孔部を形成し、ノズルカバー60を軸回りに回転させることで、ケース30に対するノズルカバー60の周方向の取り付け角度を変更することができる。
この構成では、ノズルカバー60の開口縁部の一部が長葱Nとの接触により磨り減ったときに、ノズルカバー60を周方向にずらして取り付けることで、磨り減った部位に長葱Nが更に接触するのを防ぐことができ、ノズルカバー60の耐用期間を長くすることができる。
次に、第二実施形態の皮剥ぎ処理機について説明する。
第二実施形態の皮剥ぎ処理機1Aは、図4に示すように、ノズル10Aの回転軸70にチューブ80が取り付けられている点が、第一実施形態の皮剥ぎ処理機1(図1参照)と異なっている。
なお、ノズルカバー90は、耐摩耗性を考慮して金属製の部材を用いることが好ましいが、十分な耐摩耗性を確保することができるのであれば、樹脂材料を用いてもよい。
チューブ80の後端部80bは、嵌合プラグ72に外嵌されており、噴出孔81と供給路71aとが嵌合プラグ72を通じて連通している。
図5に示すように、チューブ80の後端部80bが回転軸70に取り付けられた状態では、チューブ80の前端部80aはノズルカバー90の前端部90aから突出している。
カラー82は、耐摩耗性に優れた硬質な樹脂材料によって形成されており、後記するように、チューブ80がノズルカバー90内で回転移動したときに(図7(a)参照)、ノズルカバー90の内周面上を摺動することで、チューブ80とノズルカバー90とが直接接触するのを防ぐための部品である。第二実施形態では、チューブ80に三つのカラー82を設けているが、カラー82の個数やその取り付け位置は限定されるものではない。
そして、回転軸70を回転させながら、圧縮空気をチューブ80の噴出孔81から噴出させると、図7(a)に示すように、チューブ80の後部が湾曲し、チューブ80の前端部80aは、ノズルカバー90の前端部90aの内周面に沿って回転移動する(図7(b)参照)。
なお、チューブ80を形成しているウレタンゴムの硬度を50度に設定することで、耐久性を高めるとともに、圧縮空気の空気圧の低圧域から高圧域まで安定して回転移動させることができる。
また、チューブ80の前端部80aが回転移動することで、圧縮空気が表皮の一部に集中しないため、圧縮空気の吹き付け力を大きくしても、表皮が損傷し難くなっている。
したがって、皮剥ぎ処理機1Aでは、圧縮空気の流量が少なくても短時間に長葱Nの付着物を除去することができるため、皮剥ぎ処理のエネルギ効率を高めることができる。
前記した第一実施形態と同様に、ノズル10Aの数や配置は限定されるものではない。また、ダクトの上面に開閉式の蓋部を設け、この蓋部の内面にノズルを設けてもよい。さらに、出力軸51と回転軸70との連結構造も限定されるものではない。また、皮剥ぎ処理の対象は長葱に限定されるものではなく、葉葱、にら、玉葱など各種の野菜類の皮剥ぎ処理を行うことができる。
1A 皮剥ぎ処理機(第二実施形態)
2 ダクト
3 ノズル支持板
4 供給ホース
10 ノズル(第一実施形態)
10A ノズル(第二実施形態)
20 ベース板
22 縦板部
30 ケース
31 前部
31a 挿通孔
32 後部
32b 接続孔
33 内部空間
40 回転軸(第一実施形態)
41 軸部材
41a 供給路(第一実施形態)
41b 空気取り入れ孔
42 前端部材
42d 噴出孔(第一実施形態)
50 モータ
51 出力軸
60 ノズルカバー(第一実施形態)
70 回転軸(第二実施形態)
71a 供給路(第二実施形態)
80 チューブ
81 噴出孔(第二実施形態)
90 ノズルカバー(第二実施形態)
N 長葱
Claims (3)
- 野菜類の表皮に圧縮空気を吹き付けて、野菜類から付着物を除去するノズルを有する野菜類の皮剥ぎ処理機であって、
前記ノズルは、
圧縮空気が供給される内部空間を有し、前記内部空間に通じる挿通孔が前部に形成されたケースと、
前記挿通孔に隙間を空けて挿通され、前記ケースから前方に突出している回転軸と、
前記回転軸を軸回りに回転させるモータと、を備え、
前記回転軸の前端部には、回転中心の外側で前方に向けて開口した噴出孔が形成され、
前記回転軸内には、前記内部空間および前記噴出孔に通じる供給路が形成されていることを特徴とする野菜類の皮剥ぎ処理機。 - 前記ケースには、前記回転軸の前端部の外周を囲む円筒状のノズルカバーが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の野菜類の皮剥ぎ処理機。
- 野菜類の表皮に圧縮空気を吹き付けて、野菜類から付着物を除去するノズルを有する野菜類の皮剥ぎ処理機であって、
前記ノズルは、
圧縮空気が供給される内部空間を有し、前記内部空間に通じる挿通孔が前部に形成されたケースと、
前記挿通孔に隙間を空けて挿通され、前記ケースから前方に突出している回転軸と、
前記回転軸を軸回りに回転させるモータと、を備え、
前記回転軸の前端部には、ウレタンゴムによって形成された円筒状のチューブの後端部が取り付けられ、
前記ケースには、前記チューブの外周を囲む円筒状のノズルカバーが取り付けられており、
前記回転軸内には、前記内部空間および前記チューブ内に通じる供給路が形成されていることを特徴とする野菜類の皮剥ぎ処理機。
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CN111165837A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-05-19 | 浙江大学 | 一种用于茭白修整与剥壳的一体化作业装置及其方法 |
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- 2010-10-13 JP JP2010230609A patent/JP5158991B2/ja active Active
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