JP2012080313A - 画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012080313A
JP2012080313A JP2010223404A JP2010223404A JP2012080313A JP 2012080313 A JP2012080313 A JP 2012080313A JP 2010223404 A JP2010223404 A JP 2010223404A JP 2010223404 A JP2010223404 A JP 2010223404A JP 2012080313 A JP2012080313 A JP 2012080313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
straight line
document
parallel
image
image reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010223404A
Other languages
English (en)
Inventor
Keita Yoshida
啓太 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2010223404A priority Critical patent/JP2012080313A/ja
Publication of JP2012080313A publication Critical patent/JP2012080313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

【課題】原稿の重なりのずれを迅速に検出することのできる画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供する。
【解決手段】画像読取装置は、重なった状態の原稿の画像を読み取り(S1)、読み取った画像から、原稿の上端部の直線と下端部の直線とを検出する(S3)。画像読取装置は、上端部の直線と下端部の直線とが互いに平行であるか否かを判別し(S5)、その判別結果に基づいて、原稿の重なりのずれの有無を判断する。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムに関し、より特定的には、重なった状態の原稿の画像を読み取る画像読取部を備えた画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムに関する。
MFP(Multifunction Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機などの画像形成装置や、スキャナ装置などには、原稿の画像を読み取るための画像読取装置が搭載されている。特に、ラインセンサを固定して原稿を移動させながら原稿全体を走査するシートスルー方式の画像読取装置には、表面を読み取るためのラインセンサと、裏面を読み取るためのラインセンサとを原稿搬送路に設けた構成のものがある。このような構成の画像読取装置では、原稿の両面を同時に読み取ることが可能である。
たとえば画像読取装置を用いて原稿の画像を読み込む場合において、ユーザは、画像読取装置における読み取り可能なサイズよりも大きいサイズの原稿の画像を読み込みたいときがある。このようなときは、原稿を半分に折りたたみ、折りたたんだ原稿の裏表を画像読取装置で読み込むことによって、大きいサイズの原稿の画像の読み込みが可能である。
具体的には、たとえば最大A4サイズの原稿の両面の画像を同時に読み取り可能なスキャナを搭載したMFPにおいて、A3サイズの原稿の画像を読み込む場合を想定する。この場合、ユーザは、A3サイズの原稿を中央線で2つ折りにして、シート同士が重なった状態のA4サイズの原稿とし、このA4サイズの原稿をMFPに通紙する。これにより、読み込んだ原稿の表面と裏面との画像がMFPにおいて連結され、A3サイズの原稿の画像データを得ることができる。
上記のように、重なった状態の原稿の両面の画像を読み取る場合において、原稿の折り目が真っ直ぐでないなど、原稿の重なりにずれが生じているときは、原稿の表面の画像が裏面の画像に対して傾いた状態で連結され、原稿の表面の画像と裏面の画像との連続性が保持されないという問題が生じていた。このような問題は2つ折りの原稿の他、2枚重ねの原稿を読み取る際にも生じていた。
ここで、たとえば下記特許文献1〜3には、画像読取部へ搬送されてきた原稿の傾きを検出する技術が提案されている。
下記特許文献1には、CCD(Charge Coupled Device)センサによって読み取った原稿の画像データから、原稿の搬送方向先端側の辺を構成するエッジ画素を検出し、検出されたエッジ画素の並ぶパターンから原稿の傾きを検出する画像処理装置が開示されている。
下記特許文献2には、原稿の搬送方向に対して垂直な方向に延在した2つのラインセンサの各々によって、原稿の画像データにおける4つのエッジの各々の座標を検出し、検出した4つの座標から主走査幅のギャップと、2つのラインセンサ間の副走査幅とを算出し、三角関数による演算を用いて原稿の傾きを検出する技術が開示されている。
下記特許文献3には、原稿の画像の斜行を検出し、画像を回転させることにより、検出した斜行を補正する画像処理装置が開示されている。この画像処理装置では、原稿の画像における黒画素の連結性に基づいて、原稿の文書が縦書きか横書きかを判定し、原稿の画像における文字同士を直線でつないだ線と、参照線とを比較することによって原稿の斜行角を得ている。
特開2006−311293号公報 特開2009―267781号公報 特開平7−262312号公報
しかしながら、従来において原稿の重なりのずれを検出する方法は無く、特許文献1〜3の技術は、1枚の原稿が搬送されてきた際に、画像読取部に対して原稿が傾いているか否か(画像読取部に対して原稿にずれがあるか否か)を検出するにすぎなかった。このため、特許文献1〜3の技術を用いて原稿の重なりのずれを検出しようとすると、検出精度が悪いという問題があった。
特許文献1の技術に関して、重なった状態の原稿においては、原稿の搬送方向先端側の辺が傾いていなくても、原稿の重なりにずれが生じている場合がある。このため、原稿の搬送方向先端側の辺の傾きのみを検出する引用文献1の技術では、原稿の重なりのずれを精度良く検出することはできなかった。
特許文献2の技術に関して、原稿の重なりにずれがある場合には、原稿の形状は五角形以上の多角形となる。このため、特許文献2の技術のように、4つのエッジのみの座標を検出したのでは、選択したエッジの座標によってずれの検出の有無が異なるため、原稿の重なりのずれを精度良く検出することはできなかった。
さらに特許文献3の技術では、文字列などが原稿に対して斜めに印刷されている場合には、原稿の傾きを正確に求めることができず、原稿の重なりのずれを精度良く検出することはできなかった。加えて引用文献3の技術では、原稿の斜行角を得るために、原稿の画像における黒画素の連結性を調べる処理や、原稿の画像における文字同士を直線でつなぐ処理などの画像認識処理が必要となる。このような画像認識処理をソフトウェアで処理する場合、各処理を実行する必要があるために多大な時間が必要となり、ハードウェアで処理する場合、各処理を実行するために大規模で複雑な回路が必要となる。
したがって、本発明の一の目的は、原稿の重なりのずれを精度良く検出することのできる画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、原稿の重なりのずれを迅速に検出することのできる画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、装置構成の大型化を抑制することのできる画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の一の局面に従う画像読取装置は、重なった状態の原稿の画像を読み取る画像読取手段と、画像読取手段にて読み取った画像から、原稿の上端部の直線と下端部の直線とを検出する端部検出手段と、上端部の直線と下端部の直線とが互いに平行であるか否かを判別する平行判別手段と、平行判別手段にて判別した結果に基づいて、原稿の重なりのずれの有無を判断する判断手段とを備える。
上記画像読取装置において好ましくは、平行判別手段にて上端部の直線と下端部の直線とが平行でないと判別した場合に、画像読取手段にて読み取った画像から、上端部の直線または下端部の直線と平行な直線があるか否かを判別する平行線判別手段をさらに備え、判断手段は、平行線判別手段にて判別した結果にさらに基づいて、原稿の重なりのずれの有無を判断する。
上記画像読取装置において好ましくは、平行線判別手段にて平行な直線があると判別した場合に、平行な直線の起点と、上端部の直線および下端部の直線のうち平行な直線と平行である方の直線の起点とが、いずれも原稿の画像の一の端部から延在しているか否かを判別する起点判別手段をさらに備え、2つの起点がいずれも原稿の画像の一の端部から延在していると起点判別手段にて判別した場合に、判断手段は、原稿の重なりにずれがあると判断する。
上記画像読取装置において好ましくは、平行な直線の長さと、上端部の直線および下端部の直線のうち平行な直線と平行である方の直線の長さとを測定する長さ測定手段をさらに備え、長さ測定手段にて測定した直線の長さが互いに等しい場合に、判断手段は、原稿の重なりにずれがあると判断する。
上記画像読取装置において好ましくは、平行線判別手段にて平行な直線があると判別した場合に、上端部の直線および下端部の直線のうち平行な直線と平行である方の直線を基準として、平行な直線の中から基準となる直線から最も離れた直線を特定する直線特定手段をさらに備え、長さ測定手段は、平行な直線の長さとして直線特定手段にて特定された直線の長さを測定する。
上記画像読取装置において好ましくは、判断手段にて原稿の重なりにずれがあると判断した場合に、平行な直線と、上端部の直線および下端部の直線のうち平行な直線と平行でない方の直線とのなす角度から、画像読取手段にて読み取った画像の傾きを検出する傾き検出手段をさらに備える。
上記画像読取装置において好ましくは、傾き検出手段によって検出された傾きに基づいて、画像読取手段にて読み取った画像を補正する補正手段をさらに備える。
上記画像読取装置において好ましくは、判断手段にて原稿の重なりにずれがあると判断した場合に、警告を発する警告手段をさらに備える。
上記画像読取装置において好ましくは、画像読取手段は、原稿の両面の画像を読み取る。
本発明の他の局面に従う画像形成装置は、上記のいずれかの画像読取装置と、画像読取装置によって得られた画像に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備える。
本発明のさらに他の局面に従う画像読取装置の制御方法は、重なった状態の原稿の画像を読み取る画像読取ステップと、画像読取ステップにて読み取った画像から、原稿の上端部の直線と下端部の直線とを検出する端部検出ステップと、上端部の直線と下端部の直線とが互いに平行であるか否かを判別する平行判別ステップと、平行判別ステップにて判別した結果に基づいて、原稿の重なりのずれの有無を判断する判断ステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従う画像読取装置の制御プログラムは、重なった状態の原稿の画像を読み取る画像読取ステップと、画像読取ステップにて読み取った画像から、原稿の上端部の直線と下端部の直線とを検出する端部検出ステップと、上端部の直線と下端部の直線とが互いに平行であるか否かを判別する平行判別ステップと、平行判別ステップにて判別した結果に基づいて、原稿の重なりのずれの有無を判断する判断ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムによれば、原稿の重なりのずれを精度良く検出することができる。
本発明の一実施の形態における画像形成装置の概観を示す図である。 自動原稿送り装置を含む画像読取部の構成を示す図である。 図1の画像形成装置に含まれる制御部を示す図である。 重なりにずれがある原稿を模式的に示す平面図である。 原稿の両面の画像を読み取る際の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 図5のステップS3における処理を説明するための図である。 図5のステップS5における処理を説明するための図である。 図5のステップS11における処理を説明するための図である。 図5のステップS15およびS17における処理を説明するための第1の図である。 図5のステップS15およびS17における処理を説明するための第2の図である。 図5のステップS33における処理を説明するための図である。 図5のステップS35における処理を説明するための図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
本実施の形態においては、画像読取装置(原稿読込装置)が画像形成装置に搭載された構成について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における画像形成装置の概観を示す図である。
図1を参照して、画像形成装置はたとえばMFPであり、両面読み取りが可能な画像読取装置を搭載している。画像形成装置は、自動原稿送り装置を含む画像読取部1(スキャナ)と、画像処理部3と、画像形成部5と、給紙部7と、排紙部9とを備える。
画像形成装置がプリンタとして使用される場合やスキャナとして使用される場合などには、画像読取部1で原稿が両面同時読み取りされる。画像処理部3は、画像読取部1で読み取った画像データなどを処理する。画像処理部3は、原稿の表面の画像データと裏面の画像データとを連結することが可能である。画像形成部5は、給紙部7から送られてきた紙に、画像処理部3で処理された画像データに基づいて画像を形成する。画像が形成された用紙は排紙部9から排出される。
図2は、自動原稿送り装置を含む画像読取部の構成を示す図である。
自動原稿送り装置を含む画像読取部1は大きくは、読取ユニット103と、原稿搬送装置101とで構成される。
読取ユニット103は、第一読取位置202と、プラテンガラス205と、露光装置206と、ミラー207、208、および209と、レンズ211と、CCD213とを含む。
原稿搬送装置101は、給紙トレイ201と、給紙ローラー220と、分離ローラー221と、搬送ローラー222と、読取前ローラー223と、読取後ローラー224と、第二読取位置203と、CIS(Contact Image Sensor)214と、反転ローラー225と、排紙ローラー226と、排出トレイ204とを含む。
給紙トレイ201には原稿200が配置される。原稿200は、通常1枚の状態で給紙トレイ201に配置される。しかし、画像読取部1における読み取り可能なサイズ(たとえばA4サイズ)よりも大きいサイズの原稿(たとえばA3サイズの原稿)の画像を画像形成装置にて読み込む場合には、原稿は、ユーザによって2枚重ねや2つ折りなどにされた状態で給紙トレイ201に配置される。
なお、以降の説明では、給紙トレイ201に配置された状態の原稿200における図2中上側を向いた面を表面、図2中下側を向いた面を裏面と記すことがある。また、重なった状態の原稿200が給紙トレイ201に配置されて読み込まれる場合に、給紙トレイ201に配置された原稿200において、図2中上側に位置するシート(表面側のシート)を表面側の原稿と記し、図2中下側に位置するシート(裏面側のシート)を裏面側の原稿と記すことがある。
原稿搬送装置101の給紙トレイ201に積載された原稿200は、給紙ローラー220で給紙され、分離ローラー221で他の原稿から分離され、搬送ローラー222および読取前ローラー223で第一読取位置202へ搬送される。読取ユニット103は、第一読取位置202を通過する原稿200の表面を露光装置206で露光し、プラテンガラス205、ミラー207、208、209、およびレンズ211を通して、CCD213からRGBデータとして画像データを生成する。第一読取位置202を通過した原稿200は、第二読取位置203へ搬送される。原稿200の裏面は、第二読取位置203のCIS214により読み取られ、画像データが生成される。原稿200は、第二読取位置203を通過後、反転ローラー225、排紙ローラー226よって搬送され、排出トレイ204へ排出される。このように画像を読み取ることにより、一回の通紙で両面の画像を同時に読み取ることができる。
ここで、第一読取位置202においては、原稿200は搬送ガイド部材によって、プラテンガラス205と非接触で搬送されるよう案内される。また、読取後ローラー224の回転速度を読取前ローラー223の回転速度よりも若干速くすることで、原稿200が引っ張られるようになる。それにより、原稿200のたるみによるプラテンガラス205と原稿200との接触を防止する。読取位置のプラテンガラス205上に紙粉や粘着物などの異物があると、それらは読み取り位置に留まるため、原稿200の搬送方向に色筋ノイズとして現れる。異物は主に原稿200とプラテンガラス205との接触によってプラテンガラス205上に供給される。上記のように、原稿200をプラテンガラス205に接触させないことによって、これらの異物の供給を防いでいる。
また、図示しないが、原稿搬送装置101の給紙トレイ201には、給紙時の傾きを防止するためのガイド部材が設けられている。そのガイド部材に連結された位置検出センサと給紙トレイ201の搬送方向に設けられた複数の原稿検出部材との組み合わせにより、給紙トレイ201上の原稿のサイズが判別可能となっている。
さらに、原稿搬送装置101では、CIS214を使用せずに、表面読み取り後の原稿を、反転ローラー225によって反転させて再び第一読取位置202を通過させ、CCD213で原稿の裏面も読み取ることが可能になっている。
図3は、図1の画像形成装置に含まれる制御部を示す図である。
制御部300は、原稿を読み取る画像読取部1と、画像データに対して処理を行なう画像処理部3と、画像処理部3にて処理された画像データに基づいて用紙などに画像を形成する画像形成部5と、データを記憶させる処理を行なう記憶部305と、画像データの印刷処理を制御する画像出力部307と、通信回線を通して画像データを送信するファクシミリ制御部309と、画像形成装置と通信回線および他機器との接続を制御するネットワーク接続部311と、システム全体を制御するCPU(中央演算処理装置)313と、書き換え不可能な読み出しのみのデータが保存されているROM315と、データが一時記憶されるRAM317と、データの書き換えが可能である不揮発メモリ319およびHDD(Hard Disk Drive)321と、システムの情報を表示する表示部323と、システムに処理命令を与えることのできるパネル操作部325とを備える。
ファクシミリ制御部309は、受信部309aを含む。
CPU313を中心に、各モジュールが通信および制御信号に基づいて制御される。CPU313は、画像読取部1、画像処理部3、画像形成部5、記憶部305、画像出力部307、ファクシミリ制御部309、ネットワーク接続部311、ROM315、RAM317、不揮発メモリ319、HDD321、表示部323、およびパネル操作部325と通信または信号の送受信を実施することで、制御部300全体を制御する。
画像読取部1で読み取られた画像データは、RAM317上に確保されたファイルメモリエリアに一時的に格納される。重なった状態の原稿の両面の画像が画像読取部1にて読み取られた場合、読み取られた表面の画像データと裏面の画像データとは、画像処理部3にて連結され、所望の原稿の画像データが得られる。そして、画像処理部3にて連結された画像データに基づいて、画像形成部5にて用紙に画像が形成される。しかし、読み込もうとする原稿を2枚重ねや2つ折りなどにした場合には、原稿の重なりにずれが生じる場合がある。
本実施の形態における画像形成装置は、両面読み取りが可能な画像読取装置を搭載したMFPにおいて、2つ折りなどの用紙の重なった原稿を通紙する場合に、原稿の上端部の直線と下端部の直線や、画像内部の上端部あるいは下端部の直線と平行な直線を検出することなどにより、重なった原稿にずれがあるか否かを検出するものである。
図4は、重なりにずれがある原稿を模式的に示す平面図である。なお図4では、原稿の表面が斜線で示されている。また図4、図6および図8〜図11では、表面側から見た場合の原稿(表面側の原稿の画像)が示されている。これらの図では、裏面側の原稿の端部の線(表面側の原稿によって隠されて実際には見えない線)が必要に応じて点線で示されている。
図4を参照して、原稿の重なりにずれがある場合(図4中(a)および(b))には、裏面側の原稿BSの一部が、表面側の原稿FSからはみ出して見える状態となる。特に2枚重ねの原稿(重送された原稿)において、原稿を重ねる際に端部を一致させなかった場合には、原稿は図4(a)に示すように、表面側の原稿FSが矩形状となる。また、2つ折りの原稿において、原稿を2つ折りにする際に折り目が真っすぐでなかった場合には、原稿は図4(b)に示すように、表面の原稿FSが台形状となる。一方、原稿の重なりにずれが無い場合(図4中(c))には、原稿は矩形状となり、裏面側の原稿BSは表面側の原稿FSからはみ出さない。
[画像形成装置の動作のフローチャート]
続いて、原稿の両面の画像を読み取る際の画像形成装置の動作について説明する。
図5は、原稿の両面の画像を読み取る際の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。なお、図5のフローチャートの各処理を実現するためのプログラムは、ROM315またはHDD321などに記憶されており、そのプログラムに従ってCPU313が画像形成装置の各部を制御することによって、図5に示すフローチャートの各処理が実行される。
図5を参照して、ユーザによって原稿の読み込みが行われると、CPU313は、画像読取部1にて原稿の両面の画像を読み取る(S1)。そしてCPU313は、読み取った原稿の画像から、原稿の上端部の直線と下端部の直線とを検出する(S3)。次にCPU313は、検出した上端部の直線と下端部の直線とを比較し、2つの直線が互いに平行であるか否かを判別する(S5)。ステップS3およびステップS5については、それぞれ図6および図7を用いて後述する。
ステップS5において、2つの直線が互いに平行であると判別した場合(S5でYES)、CPU313は原稿の重なりにずれが無いと判断し(S7)、処理を終了する。一方、ステップS5において、2つの直線が互いに平行でないと判別した場合(S5でNO)、読み取った原稿の重なりにずれがあるか、読み取った原稿が不定形の1枚のみの原稿であることを意味している。この場合CPU313は、読み取った原稿の画像から、原稿の上端部の直線または下端部の直線に対して平行な直線を検出する(S11)。ステップS11ついては、図8を用いて後述する。次にCPU313は、上端部の直線または下端部の直線に対して平行な直線を検出したか否かを判別する(S13)。
ステップS13において、上端部の直線または下端部の直線と平行な直線を検出した場合(S13でYES)、CPU313は、上端部の直線または下端部の直線の起点と、上端部の直線または下端部の直線に対して平行な直線の起点とを検出する(S15)。次にCPU313は、上端部の直線または下端部の直線の起点と、上端部の直線または下端部の直線に対して平行な直線の起点とが、いずれも原稿の画像の一の端部から延在しているか否かを判別する(S17)。ステップS15およびS17の処理については、図9および図10を用いて後述する。一方、ステップS13において、上端部の直線または下端部の直線と平行な直線を検出しなかった場合(S13でNO)、CPU313は、読み取った原稿が不定形の1枚のみの原稿(矩形以外の形状の原稿)であると判断し(S29)、処理を終了する。
ステップS17において、上端部の直線または下端部の直線の起点と、上端部の直線または下端部の直線に対して平行な直線の起点とが、原稿の画像の一の端部から延在していない場合(S17でNO)、読み取った原稿が2枚重ねの原稿であるか、読み取った原稿が不定形の1枚のみの原稿であることを意味している。この場合CPU313は、上端部の直線または下端部の直線に対して平行である直線のうち、上端部の直線または下端部の直線から最も離れた位置にある直線を特定する(S19)。これにより、上端部の直線を基準とした場合には、上端部の直線を構成する面(表面または裏面)の原稿における下端部の直線が特定され、下端部の直線を基準とした場合には、下端部の直線を構成する面(表面または裏面)の原稿における上端部の直線が特定される。ステップS19については、図10を用いて後述する。なお、ステップS19は省略されてもよい。
続いてCPU313は、特定した直線の長さ(ステップS19が省略された場合には、ステップS11で検出された直線)と、上端部の直線または下端部の直線の長さとを測定し(S21)、特定した直線の長さと、上端部の直線または下端部の直線の長さとは互いに等しいか否かを判別する(S23)。ステップS23については、図10を用いて後述する。
ステップS23において、特定した直線の長さと、上端部の直線または下端部の直線の長さとが互いに等しいと判別した場合(S23でYES)、CPU313は、読み取った原稿が2枚重ねの原稿であり、かつ原稿の重なりにずれがあると判断する(S25)。この場合CPU313は、たとえば原稿の重なりにずれがあることを伝える文字を表示部323に表示させることにより、警告をユーザに対して発し(S27)、処理を終了する。またこの場合には、原稿の両面の画像データを連結する処理、および連結した画像データに基づく画像を用紙に形成する処理が中止されてもよい。
一方、ステップS23において、特定した直線の長さと、上端部の直線または下端部の直線の長さとが異なる場合(S23でNO)、CPU313は、読み取った原稿が不定形の1枚のみの原稿であると判断し(S29)、処理を終了する。
ステップS17において、上端部の直線または下端部の直線の起点と、上端部の直線または下端部の直線に対して平行な直線の起点とが、原稿の画像の一の端部から延在している場合(S17でYES)、CPU313は、読み取った原稿が2つ折りの原稿であり、かつ原稿の重なりにずれがあると判断する(S31)。この場合CPU313は、表面側の原稿の画像に対する裏面側の原稿の画像の傾きを検出する(S33)。そしてCPU313は、検出した傾きに基づいて原稿の画像データを補正し(S35)、処理を終了する。ステップS33およびステップS35の処理については、それぞれ図11および図12を用いて後述する。
なお、ステップS7において原稿の重なりにずれが無いと判断した後や、ステップS35において原稿の画像データを補正した後で、画像処理部3によって原稿の両面の画像データが連結されてもよい。さらに、連結した画像データに基づいて、画像形成部5によって用紙に画像が形成されてもよい。
[フローチャートにおける各処理の説明]
続いて、図5のフローチャートにおける各処理を詳細に説明する。
始めに、図5のステップS3の処理について説明する。図6は、図5のステップS3における処理を説明するための図である。なお図6においては、表面側の原稿が裏面側の原稿に対して下向きにずれている状態が模式的に示されている。(a)は2枚重ねの原稿であり、(b)は2つ折りの原稿である。
図6を参照して、図5のステップS3においては、読み取った原稿の画像から、原稿の上端部の直線と下端部の直線とが検出される。原稿が2枚重ねの原稿(図6中(a))または2つ折り原稿(図6中(b))である場合において、表面側の原稿FSが裏面側の原稿BSに対して下向きにずれているときは、表面側の原稿FSの上端部の直線UL1は裏面側の原稿BSの上端部の直線UL2よりも下側に位置しており、表面側の原稿FSの下端部の直線DL1は裏面側の原稿BSの下端部の直線DL2よりも下側に位置している。
このときは、原稿の上端部の直線ULとして、裏面側の原稿BSの上端部の直線UL2が検出され、下端部の直線DLとして、表面側の原稿FSの下端部の直線DL1が検出される。また、図示しないが、表面側の原稿FSが裏面側の原稿BSに対して上向きにずれているときは、原稿の上端部の直線ULとして、表面側の原稿FSの上端部の直線UL1が検出され、下端部の直線DLとして、裏面側の原稿BSの下端部の直線DL2が検出される。
一方、原稿にずれが無い場合には、図6中(c)に示すように、原稿の上端部の直線ULとして、表面側の原稿FSの上端部の直線UL1と裏面側の原稿BSの上端部の直線UL2とが重なった直線が検出される。また下端部の直線DLとして、表面側の原稿FSの下端部の直線DL1と裏面側の原稿BSの下端部の直線DL2とが重なった直線が検出される。
次に、図5のステップS5の処理について説明する。図7は、図5のステップS5における処理を説明するための図である。なお図7中(a)は図6の(a)の画像に対応し、図7中(b)は図6の(b)の画像に対応し、図7中(c)は図6の(c)の画像に対応する。
図7を参照して、図5のステップS5においては、検出された上端部の直線ULと下端部の直線DLとを比較し、2つの直線が互いに平行であるか否かが判別される。たとえば図6中(a)および(b)に示すように、直線UL2と直線DL1とが検出された場合には、図7中(a)および(b)で示すように、2つの直線が平行でないと判別される。一方、図6中(c)に示すように、直線UL1と直線UL2とが重なった直線と、直線DL1と直線DL2とが重なった直線とが検出された場合には、図7中(c)で示すように、2つの直線が平行であると判別される。
次に、図5のステップS11の処理について説明する。図8は、図5のステップS11における処理を説明するための図である。なお図8中(a)には、原稿が2枚重ねの原稿である場合において、表面側の原稿が裏面側の原稿に対して上向きにずれているときが模式的に示されている。図8中(b)には、原稿が2枚重ねの原稿である場合において、表面側の原稿が裏面側の原稿に対して下向きにずれているときが模式的に示されている。図8中(c)には、原稿が不定形の原稿(台形の原稿)である場合について模式的に示されている。
図8を参照して、図5のステップS11においては、読み取った原稿の画像から、原稿の上端部の直線または下端部の直線に対して平行な直線が検出される。たとえば、原稿が2枚重ねである場合において、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して上向きにずれているときは(図8中(a))、原稿の上端部の直線ULに対して平行な直線として、表面側の原稿FSの下端部の直線DL1が検出される。このとき、裏面側の原稿DSの上端部の直線UL2は、表面側の原稿FSに隠れているため、検出されない。また、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して下向きにずれているときは(図8中(b))、原稿の下端部の直線DLに対して平行な直線として、表面側の原稿FSの上端部の直線UL1が検出される。このとき、裏面側の原稿DSの下端部の直線DL2は、表面側の原稿FSに隠れているため、検出されない。一方、原稿が不定形のものである場合(図8中(c))、読み取った原稿の画像からは、原稿の上端部の直線ULに対して平行な直線も、下端部の直線DLに対して平行な直線も検出されない。
なお、2つ折りの原稿の場合にも、図8(a)および(b)に示す2枚重ねの原稿の場合と同様に、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して上向きにずれているときは、原稿の上端部の直線ULに対して平行な直線として、表面側の原稿FSの下端部の直線DL1が検出される。また、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して下向きにずれているときは、原稿の下端部の直線DLに対して平行な直線として、表面側の原稿FSの上端部の直線UL1が検出される。
次に、図5のステップS15およびS17の処理について説明する。図9および図10は、図5のステップS15およびS17における処理を説明するための図である。なお図9中(a)には、原稿が2つ折りの原稿である場合において、表面側の原稿が裏面側の原稿に対して上向きにずれているときの状態が模式的に示されている。図9中(b)には、原稿が2つ折りの原稿である場合において、表面側の原稿が裏面側の原稿に対して下向きにずれているときの状態が模式的に示されている。また、図10中(a)には、原稿が2枚重ねの原稿である場合において、表面側の原稿が裏面側の原稿に対して上向きにずれているときの状態が模式的に示されている。図10中(b)には、原稿が2枚重ねの原稿である場合において、表面側の原稿が裏面側の原稿に対して下向きにずれているときの状態が模式的に示されている。
図9を参照して、図5のステップS15においては、原稿の上端部の直線または下端部の直線の起点と、上端部の直線または下端部の直線に対して平行な直線の起点とが検出される。たとえば、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して上向きにずれているときは(図9中(a))、上端部の直線ULの起点(端部)P1と、原稿の上端部の直線ULに対して平行な直線DL1の起点(端部)P2とが、原稿の画像データ中から検出される。また、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して下向きにずれているときは(図9中(b))、原稿の下端部の直線DLの起点(端部)P1と、下端部の直線DLに対して平行な直線UL1の起点(端部)P2とが、原稿の画像データから検出される。原稿が2つ折りの原稿である場合には、起点P1およびP1はいずれも、原稿の画像の(原稿の外形の)左端部ED上にある。したがってステップS17においては、直線ULおよび直線DL1(図9(a))、または直線DLおよび直線UL1(図9(b))は、いずれも左端部EDから延在していると判別される。
一方図10を参照して、原稿が2枚重ねの原稿である場合であって、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して上向きにずれているときは(図10中(a))、起点P1およびP2のうち起点P2が原稿の画像の左端部ED上に無く、左端部EDよりも内側にある。また、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して下向きにずれているときは(図10中(b))、起点P1およびP2のうち起点P2が原稿の画像の左端部ED上に無く、左端部EDよりも内側にある。したがってステップS17においては、直線DL1または直線UL1は左端部EDから延在していないと判別される。
なお、図5のステップS17においては、原稿の両面の画像データにおいて2つの直線の起点が原稿の画像の一の端部から延在していることを判別の条件としてもよいし、少なくとも原稿の片面のみの画像データにおいて2つの直線の起点が原稿の画像の一の端部から延在していることを判別の条件としてもよい。
続いて、図5のステップS19の処理に関して、図10を用いて説明する。図5のステップS19においては、上端部の直線または下端部の直線に対して平行である直線のうち、上端部の直線または下端部の直線から最も離れた位置にある直線が特定される。原稿の画像データにおいては、上端部の直線または下端部の直線に対して平行である直線が複数本検出される場合がある。たとえば図10に示すように、原稿に表などが含まれている場合には、上端部の直線UL(図10(a))または下端部の直線DL(図10(b))に対して平行である直線として、直線DL1や直線UL1の他に、たとえば表の枠線の一部である直線TLなどが誤って検出される可能性がある。したがって、直線TLなどが検出されるのを回避し、続くステップS21およびS23において使用する直線の検出精度を向上すべく、上端部の直線または下端部の直線に対して平行である直線のうち、上端部の直線または下端部の直線から最も離れた位置にある直線が特定される。上端部の直線あるいは下端部の直線から最も距離の離れた平行な線が、検出すべき適切な平行線である可能性が高いためである。
具体的には、図10(a)の場合には、上端部の直線ULに対して平行である直線TLおよびDL1のうち、上端部の直線ULを基準として、最も離れた位置にある直線DL1が特定される。また図10(b)の場合には、下端部の直線DLに対して平行である直線TLおよびUL1のうち、上端部の直線ULを基準として、最も離れた位置にある直線UL1が特定される。
続いて、図5のステップS23の処理に関して、図10を用いて説明する。図5のステップS23においては、特定した直線の長さと、上端部の直線または下端部の直線の長さとが互いに等しいか否かが判別される。たとえば図10(a)の場合には、特定した直線DL1の長さLG1と、原稿の上端部の直線ULの長さLG2とが互いに等しくなる。また図10(b)の場合には、特定した直線UL1の長さLG1と、原稿の上端部の直線DLの長さLG2とが互いに等しくなる。これは、直線UL1と直線DL1とは、矩形の原稿における対向する2つの辺に相当するためである。一方図10(c)に示すように、不定形の原稿(矩形以外の原稿)の場合には、特定した直線DXの長さLG1と、原稿の下端部の直線DL(または上端部の直線UL)の長さLG2とが互いに異なる。
続いて、ステップS33の処理に関して説明する。図11は、図5のステップS33における処理を説明するための図である。なお図11中(a)には、原稿が2つ折りの原稿である場合において、表面側の原稿が裏面側の原稿に対して上向きにずれているときの状態が模式的に示されている。図11中(b)には、原稿が2つ折りの原稿である場合において、表面側の原稿が裏面側の原稿に対して下向きにずれているときの状態が模式的に示されている。
図11を参照して、図5のステップS33では、2つ折りの原稿にずれがある場合に、その傾き(ずれ量)が検出される。たとえば、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して上向きにずれている状態の原稿(図11(a))では、原稿の上端部の直線ULに平行な直線DL1に対する、下端部の直線DLの傾き(傾斜角)AGが検出される。また、表面側の原稿FSが裏面側の原稿DSに対して下向きにずれている状態の原稿(図11(b))では、原稿の下端部の直線DLに平行な直線UL1に対する、上端部の直線ULの傾き(傾斜角)AGが検出される。
傾きAGの検出方法は、たとえば特許文献1に記載されているような、エッジの画素の並ぶパターンから検出する方法や、特許文献2に記載されているような、検出した座標から、三角関数による演算を用いて原稿の傾きを検出する方法などを用いることができる。また、傾きAGは、読取り部を0度とした絶対角度として検出されてもよいし、一方の直線に対する他方の直線の相対角度として検出されてもよい。いずれの場合も検出方法は同じであり、基準をどうするかの違いだけである。
続いて、ステップS35の処理に関して説明する。図12は、図5のステップS35における処理を説明するための図である。
図12を参照して、図5のステップS35においては、検出された傾きAGに基づいて原稿の画像が補正される。たとえば、2つ折りの原稿にずれがある場合に(図12中(a))、原稿の両面の画像データを、補正せずにそのまま原稿の折り目CLの位置で(折り目CLを基準として)連結したと仮定する。この場合には図12中(b)に示すように、折り目CLを境として、表面側の原稿の画像FSIに対して裏面側の原稿の画像DSIが傾き、連続性の無い画像となる。そこで、図11で説明した方法で原稿の傾き(ずれ量)を検出し、検出した傾きの分だけ画像データに回転補正を行うことで、連結した場合に傾きのない、連続性のある画像となる。
図12中(c)では、原稿の裏面側の画像DSIを、折り目の中心点CPを中心として傾斜角AGだけ時計回り方向(矢印Rで示す方向)に回転するように画像データが補正されている。その結果、表面側の原稿の画像FSIと裏面側の画像DSIとが連続性のある画像となっている。
[実施の形態における効果]
本実施の形態における画像形成装置は、重なった状態の原稿の画像を読み取る画像読取部と、画像読取部にて読み取った画像から、原稿の上端部の直線と下端部の直線とを検出する端部検出部と、上端部の直線と下端部の直線とが互いに平行であるか否かを判別する平行判別部と、平行判別部にて判別した結果に基づいて、原稿の重なりのずれの有無を判断する判断部とを備える。
本実施の形態における画像形成装置によれば、読み取った画像における原稿の上端部の直線と下端部の直線とが平行であるか否かに基づいて、原稿の重なりのずれの有無を判断するので、原稿の重なりのずれを精度良くかつ迅速に検出することができる。また、画像認識処理を用いずに原稿の重なりのずれの有無を判断するので、装置構成の大型化を抑制することができる。
また画像形成装置は、原稿の上端部の直線と下端部の直線とが平行でない場合に、読み取った画像から、上端部の直線または下端部の直線と平行な直線を検出し、検出した直線にさらに基づいて、原稿の重なりのずれを判断する。これにより、原稿の重なりのずれを精度良く検出することができる。
また画像形成装置は、上端部の直線または下端部の直線と平行な直線を検出した場合に、検出した直線の起点と、検出した直線と平行な上端部の直線または下端部の直線の起点とが、いずれも原稿の画像の一の端部から延在しているか否かを判別し、2つの起点がいずれも原稿の画像の一の端部から延在していると判別した場合に、原稿の重なりにずれがあると判断する。これにより、2つ折りの原稿についてのずれを検出することができる。
また画像形成装置は、上端部の直線または下端部の直線の長さと、上端部の直線または下端部の直線と平行な直線の長さとを測定し、測定した2つの長さが互いに等しい場合に、原稿の重なりにずれがあると判断する。これにより、2枚重ねの原稿についてのずれを検出することができる。
また画像形成装置は、上端部の直線または下端部の直線と平行な直線のうち、上端部の直線または下端部の直線から最も離れた位置にある直線を特定し、特定した直線の長さを測定するので、平行な直線の検出精度を向上することができる。
また画像形成装置は、原稿の重なりにずれがあると判断した場合に、検出した平行な直線と、上端部の直線および下端部の直線のうち検出した平行な直線とは非平行である直線とのなす角度から、一方のシートに対する他方のシートの傾きを検出することができ、検出された傾きに基づいて読み取った画像を補正することができる。
さらに、原稿の重なりどうしにずれがあると判断した場合に、警告を発することにより、シート同士がずれた状態で画像データを連結する事態を防ぐことができる。
[その他]
本実施の形態においては、原稿の上端部の直線と下端部の直線とが互いに平行であるか否かを判別した結果に基づいて、原稿の重なりのずれの有無が判断されればよく、各処理は適宜省略することができる。これにより、画像読取装置の動作を簡略化することができる。たとえば図5のステップS5において原稿の上端部の直線と下端部の直線とが平行でないと判別した場合に、原稿にずれがあると判断され、ステップS11以降の処理が省略されてもよい。また図5のステップS13において平行な直線を検出したと判別した場合に、原稿にずれがあると判断し、ステップS15以降の処理を省略してもよい。さらに図5のステップS31において2つ折りの原稿にずれがあると判断した場合に、ステップS33以降の処理を省略して処理を終了してもよい。さらに図5のステップS25において2枚重ねの原稿にずれがあると判断した場合に、ステップS27の処理を行う代わりに、またはステップS27の処理とともに、ステップS33以降の処理を行ってもよい。
警告は、原稿の重なりにずれがあると判別した場合に発せられればよく、たとえば図5のステップS31において2つ折りの原稿にずれがあると判断した場合に、警告を発してもよい。警告の形態は任意であり、たとえば警告音を鳴らすなどの方法であってもよい。
また、画像読取部にて原稿の片面のみの画像を読み取り、片面のみの画像に基づいて原稿の重なりのずれの有無を判断してもよい。原稿の「上端部の直線」および「下端部の直線」は、原稿搬送方向に対して平行な方向にある2つの直線であってもよいし、原稿搬送方向に対して直交する方向にある2つの直線であってもよい。すなわち、たとえば図4(a)に示す原稿の上下にある図中横方向に延びる直線を「上端部の直線」および「下端部の直線」としてもよいし、図4(a)に示す原稿の左右にある図中縦方向に延びる直線を「上端部の直線」および「下端部の直線」としてもよい。後者の2つの直線は図4(a)を90度回転させたときの「上端部の直線」および「下端部の直線」である。
本実施の形態における画像読取装置は、たとえばMFP、ファクシミリ装置、複写機などの画像形成装置や、スキャナ装置などに搭載することができる。
本実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、本実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピュータにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像読取部
3 画像処理部
5 画像形成部
7 給紙部
9 排紙部
101 原稿搬送装置
103 読取ユニット
200 原稿
201 給紙トレイ
202 第一読取位置
203 第二読取位置
204 排出トレイ
205 プラテンガラス
206 露光装置
207〜209 ミラー
211 レンズ
213 CCD
214 CIS
220 給紙ローラー
221 分離ローラー
222 搬送ローラー
223 読取前ローラー
224 読取後ローラー
225 反転ローラー
226 排紙ローラー
300 制御部
305 記憶部
307 画像出力部
309 ファクシミリ制御部
309a 受信部
311 ネットワーク接続部
315 ROM
317 RAM
319 不揮発メモリ
321 HDD
323 表示部
325 パネル操作部

Claims (12)

  1. 重なった状態の原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段にて読み取った画像から、前記原稿の上端部の直線と下端部の直線とを検出する端部検出手段と、
    前記上端部の直線と前記下端部の直線とが互いに平行であるか否かを判別する平行判別手段と、
    前記平行判別手段にて判別した結果に基づいて、前記原稿の重なりのずれの有無を判断する判断手段とを備える、画像読取装置。
  2. 前記平行判別手段にて前記上端部の直線と前記下端部の直線とが平行でないと判別した場合に、前記画像読取手段にて読み取った画像から、前記上端部の直線または前記下端部の直線と平行な直線があるか否かを判別する平行線判別手段をさらに備え、
    前記判断手段は、前記平行線判別手段にて判別した結果にさらに基づいて、前記原稿の重なりのずれの有無を判断する、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記平行線判別手段にて前記平行な直線があると判別した場合に、前記平行な直線の起点と、前記上端部の直線および前記下端部の直線のうち前記平行な直線と平行である方の直線の起点とが、いずれも前記原稿の画像の一の端部から延在しているか否かを判別する起点判別手段をさらに備え、
    2つの起点がいずれも前記原稿の画像の一の端部から延在していると前記起点判別手段にて判別した場合に、前記判断手段は、前記原稿の重なりにずれがあると判断する、請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記平行な直線の長さと、前記上端部の直線および前記下端部の直線のうち前記平行な直線と平行である方の直線の長さとを測定する長さ測定手段をさらに備え、
    前記長さ測定手段にて測定した直線の長さが互いに等しい場合に、前記判断手段は、前記原稿の重なりにずれがあると判断する、請求項2または3に記載の画像読取装置。
  5. 前記平行線判別手段にて前記平行な直線があると判別した場合に、前記上端部の直線および前記下端部の直線のうち前記平行な直線と平行である方の直線を基準として、前記平行な直線の中から前記基準となる直線から最も離れた直線を特定する直線特定手段をさらに備え、
    前記長さ測定手段は、前記平行な直線の長さとして前記直線特定手段にて特定された直線の長さを測定する、請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記判断手段にて前記原稿の重なりにずれがあると判断した場合に、前記平行な直線と、前記上端部の直線および前記下端部の直線のうち前記平行な直線と平行でない方の直線とのなす角度から、前記画像読取手段にて読み取った画像の傾きを検出する傾き検出手段をさらに備える、請求項2〜5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記傾き検出手段によって検出された傾きに基づいて、前記画像読取手段にて読み取った画像を補正する補正手段をさらに備える、請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記判断手段にて前記原稿の重なりにずれがあると判断した場合に、警告を発する警告手段をさらに備える、請求項1〜7のいずれかに記載の画像読取装置。
  9. 前記画像読取手段は、前記原稿の両面の画像を読み取る、請求項1〜8のいずれかに記載の画像読取装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置によって得られた画像に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備える、画像形成装置。
  11. 重なった状態の原稿の画像を読み取る画像読取ステップと、
    前記画像読取ステップにて読み取った画像から、前記原稿の上端部の直線と下端部の直線とを検出する端部検出ステップと、
    前記上端部の直線と前記下端部の直線とが互いに平行であるか否かを判別する平行判別ステップと、
    前記平行判別ステップにて判別した結果に基づいて、前記原稿の重なりのずれの有無を判断する判断ステップとを備える、画像読取装置の制御方法。
  12. 重なった状態の原稿の画像を読み取る画像読取ステップと、
    前記画像読取ステップにて読み取った画像から、前記原稿の上端部の直線と下端部の直線とを検出する端部検出ステップと、
    前記上端部の直線と前記下端部の直線とが互いに平行であるか否かを判別する平行判別ステップと、
    前記平行判別ステップにて判別した結果に基づいて、前記原稿の重なりのずれの有無を判断する判断ステップとをコンピュータに実行させる、画像読取装置の制御プログラム。
JP2010223404A 2010-10-01 2010-10-01 画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム Pending JP2012080313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010223404A JP2012080313A (ja) 2010-10-01 2010-10-01 画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010223404A JP2012080313A (ja) 2010-10-01 2010-10-01 画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012080313A true JP2012080313A (ja) 2012-04-19

Family

ID=46240055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010223404A Pending JP2012080313A (ja) 2010-10-01 2010-10-01 画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012080313A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014158139A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Toshiba Corp 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システム
JP2016127330A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 ブラザー工業株式会社 読取装置および読取方法
JP2017069758A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP2020031399A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 株式会社Pfu 画像処理装置、制御方法及び制御プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014158139A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Toshiba Corp 画像処理装置、画像処理方法、画像処理システム
JP2016127330A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 ブラザー工業株式会社 読取装置および読取方法
JP2017069758A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP2020031399A (ja) * 2018-08-24 2020-02-27 株式会社Pfu 画像処理装置、制御方法及び制御プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4347841B2 (ja) 原稿読取装置
JP7131415B2 (ja) 傾き検出装置、読取装置、画像処理装置および傾き検出方法
JP3918919B2 (ja) 画像形成装置およびその方法
US8310744B2 (en) Image processing apparatus, image forming apparatus, image processing method, and storage medium
JP7211238B2 (ja) エッジ検出装置、傾き補正装置、読取装置、画像処理装置およびエッジ検出方法
JP2020149148A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US9531897B2 (en) Scanner and scanning method
JP2020123839A (ja) 傾き検出装置、読取装置、画像処理装置および傾き検出方法
JP2009014891A (ja) 画像形成装置
JP5024553B2 (ja) 画像読取装置
JP2012080313A (ja) 画像読取装置、画像形成装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム
CN113472963B (zh) 图像读取装置及方法、图像读取系统以及存储介质
US20090073463A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer-readable recording medium
JP3671682B2 (ja) 画像認識装置
JP6107515B2 (ja) 画像形成システムおよび画像処理装置
JP6805867B2 (ja) 原稿搬送装置および画像形成装置
US11290609B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP5966569B2 (ja) 画像読取装置および読取制御プログラム
JP2022128248A (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP5848085B2 (ja) 画像読取システムおよび原稿サイズ検出装置
JP2007019854A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5383296B2 (ja) 画像読取装置及び方法、並びにプログラム
JP5966279B2 (ja) 画像読取装置、及び、画像形成装置
JP3355550B2 (ja) 原稿読取記録装置
JP7176390B2 (ja) 傾き補正装置、読取装置、画像形成装置および傾き補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130418