JP2012080274A - 通信装置、通信方法、及び通信プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】管理装置を要せず、データ通信に必要なアドレス情報を正確に相手方に通知してデータ通信を開始させることができる通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提供する。
【解決手段】通信装置12は、IP網2及び電話網3を介して、他の通信装置11と接続している。通信装置12は、配下のIP網7を介して、端末機器17、18と接続している。通信装置12は、通信装置11から受信した接続要求信号に応じ、電話網3の電話回線を接続する。通信装置12は、SIPサーバ9を介して端末機器17と通信を行ない、端末機器17のIPアドレス及びポート番号を取得する。通信装置12は、取得したIPアドレス及びポート番号を、電話回線を介して通信装置11に対して通知する。通信装置11は、通知されたIPアドレス及びポート番号を、配下にある他の端末機器16に対して通知する。端末機器16は、端末機器17とIP網2を介した通信を行う。
【選択図】図1
【解決手段】通信装置12は、IP網2及び電話網3を介して、他の通信装置11と接続している。通信装置12は、配下のIP網7を介して、端末機器17、18と接続している。通信装置12は、通信装置11から受信した接続要求信号に応じ、電話網3の電話回線を接続する。通信装置12は、SIPサーバ9を介して端末機器17と通信を行ない、端末機器17のIPアドレス及びポート番号を取得する。通信装置12は、取得したIPアドレス及びポート番号を、電話回線を介して通信装置11に対して通知する。通信装置11は、通知されたIPアドレス及びポート番号を、配下にある他の端末機器16に対して通知する。端末機器16は、端末機器17とIP網2を介した通信を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信装置、通信方法、及び通信プログラムに関する。より詳細には、電話網及びIP網を介して他の通信装置と通信を行うことができる通信装置、通信方法、及び通信プログラムに関する。
電話網及びIP網を使用することで、データ通信に必要なアドレス情報を取得し、他の通信装置とデータ通信を行う通信装置が知られている(例えば特許文献1参照)。該通信装置は、次の手順で他の通信装置とのデータ通信を開始する。通信装置は、電話網を介して他の通信装置の電話番号を取得する。通信装置は、取得した電話番号をキーとして、管理装置に他の通信装置のIPアドレスを問い合わせることで、他の通信装置のIPアドレスを管理装置から取得する。通信装置は、取得したIPアドレスを使用することで、IP網を介して他の通信装置とデータ通信を開始する。通信装置は、電話網を介して取得した電話番号をキーとしてIPアドレスを取得するので、他の通信装置に割り当てられるIPアドレスが動的に変化した場合であっても、データ通信に必要なアドレス情報を正確に取得することができる。
しかしながら上述の装置では、通信装置の電話番号及びIPアドレスの対応関係を把握した管理装置が必要となるという問題点がある。
本発明の目的は、管理装置を要せず、データ通信に必要なアドレス情報を正確に相手方に通知してデータ通信を開始させることができる通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提供することにある。
本発明の第一態様に係る通信装置は、第一IP網及び電話網を介して他の通信装置と接続し、且つ、配下の第二IP網を介して端末機器と接続する通信装置であって、前記電話網を介して、前記他の通信装置から電話回線の接続の要求を受けた場合に、前記他の通信装置との間の前記電話回線を接続する接続手段と、前記接続手段によって前記他の通信装置との間の前記電話回線が接続された状態で、前記端末機器を識別する識別情報であって前記他の通信装置から通知される前記識別情報を、接続された前記電話回線を介して取得する取得手段と、前記第一IP網及び前記第二IP網におけるアドレス情報であって、前記取得手段によって取得された前記識別情報によって識別される前記端末機器の前記アドレス情報を特定する第一特定手段と、前記第一特定手段によって特定された前記アドレス情報を記憶手段に記憶する記憶制御手段と、前記第一特定手段によって特定された前記アドレス情報を、前記接続された電話回線を介して、前記他の通信装置に対して通知する通知手段と、前記通知手段によって通知された前記アドレス情報が、前記他の通信装置の配下にある他の前記端末機器において使用されることで実行される、前記第一IP網を介した前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介する仲介手段と、前記仲介手段によって前記通信が仲介される場合において、前記第一IP網を介して前記他の端末機器から受信したパケットの宛先の前記端末機器の前記アドレス情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第二IP網に転送し、又は、前記第二IP網を介して受信したパケットの送信元の前記端末機器の前記アドレス情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第一IP網に転送する転送手段とを備えている。
第一態様によれば、通信装置は、配下の第二IP網に接続する端末機器のアドレス情報を特定し、電話網を介して、他の通信装置に対して通知することができる。他の通信装置は、配下にある他の端末機器に、通知された端末機器のアドレス情報を通知する。従って他の端末機器は、サーバ等の管理装置を要することなく、端末機器のアドレス情報を取得し、第一IP網を介して端末機器と通信を行うことができる。また、通信装置から他の通信装置に対するアドレス情報の通知は、通信装置に固定的に割り当てられる電話番号に基づき、電話網を介して行われる。従って、通信装置は確実に他の通信装置に対してアドレス情報を通知できる。さらに通信装置は、記憶手段に記憶されたアドレス情報を有する端末機器から送信されたパケット、又は、該端末機器宛のパケットのみ転送することで、通信を仲介する。従って、不知の第三者との間で通信が行われることを防止できるので、通信の安全性及び秘匿性を良好に維持できる。
また、第一態様において、前記識別情報は、前記端末機器に割り当てられた内線電話番号であり、前記取得手段は、前記他の通信装置から通知される前記内線電話番号を取得し、SIP(Session Initiation Protocol)に基づき、前記取得手段によって取得された前記内線電話番号を使用して前記端末機器と通信を行う通信手段を備えていてもよい。通信装置は、配下の第二IP網に接続する端末機器とSIPに基づいて通信を行うので、内線電話番号を使用して通信を行うことができる。従って、端末機器のアドレス情報が動的に変更された場合であっても、通信装置は確実に端末機器と通信を行ない、アドレス情報を取得することができる。
また、第一態様において、前記取得手段によって取得された前記識別情報によって識別される前記端末機器と、前記他の端末機器との通信を許可するか否かを判断する第一判断手段を備え、前記仲介手段は、前記第一判断手段によって前記端末機器と前記他の端末機器との通信を許可すると判断された場合に、前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介してもよい。通信装置は、端末機器と他の端末機器との通信が許可された場合に、端末機器と他の端末機器との間の通信を仲介する。従って通信装置は、所望しない端末機器と他の端末機器との通信が開始されることを防止できるので、通信の安全性及び秘匿性を更に高めることができる。
また、第一態様において、前記第一判断手段は、自動音声応答機能を使用して前記端末機器のユーザに音声によって問い合わせた場合の応答内容に基づいて、前記端末機器と前記他の端末機器との通信を許可するかを判断してもよい。通信装置は、端末機器のユーザに対して、音声にて直接問い合わせることによって、他の端末機器との通信を許可するか否かを判断することができる。端末機器のユーザは、端末機器から出力される音声に対する応答によって、他の端末機器との通信を許可するか否かを通信装置に直接設定することができる。
また、第一態様において、前記接続手段によって前記電話回線が接続した状態の前記他の通信装置に割り当てられた電話番号を特定する第二特定手段と、前記第二特定手段によって特定された前記電話番号が割り当てられた前記他の通信装置との通信が許可されているか否かを判断する第二判断手段と、前記第二判断手段によって、前記他の通信装置との通信が禁止されていると判断された場合に、前記接続手段によって接続された前記電話回線を切断する切断手段とを備えていてもよい。通信装置は、所望しない他の通信装置が通信に介在することを防止できる。これによって通信装置は、通信の安全性及び秘匿性を更に高めることができる。また、通信が禁止された場合に即座に電話回線を切断することで、回線利用料金を抑制できる。
また、第一態様において、前記仲介手段は、Virtual Private Network(VPN)を利用して前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介してもよい。端末機器と他の端末機器との間の通信の仲介は、VPNを利用して行われる。これによって、第一IP網を介した通信の秘匿性を更に高めることができる。
本発明の第二態様に係る通信方法は、第一IP網及び電話網を介して他の通信装置と接続し、且つ、配下の第二IP網を介して端末機器と接続する通信装置において実行される通信の通信方法であって、前記電話網を介して、前記他の通信装置から電話回線の接続の要求を受けた場合に、前記他の通信装置との間の前記電話回線を接続する接続ステップと、前記接続ステップによって前記他の通信装置との間の前記電話回線が接続された状態で、前記端末機器を識別する識別情報であって前記他の通信装置から通知される前記識別情報を、接続された前記電話回線を介して取得する取得ステップと、前記第一IP網及び前記第二IP網におけるアドレス情報であって、前記取得ステップによって取得された前記識別情報によって識別される前記端末機器の前記アドレス情報を特定する第一特定ステップと、前記第一特定ステップによって特定された前記アドレス情報を記憶手段に記憶する記憶制御ステップと、前記第一特定ステップによって特定された前記アドレス情報を、前記接続された電話回線を介して、前記他の通信装置に対して通知する通知ステップと、前記通知ステップによって通知された前記アドレス情報が、前記他の通信装置の配下にある他の前記端末機器において使用されることで実行される、前記第一IP網を介した前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介する仲介ステップと、前記仲介ステップによって前記通信が仲介される場合において、前記第一IP網を介して前記他の端末機器から受信したパケットの宛先の前記端末機器の前記アドレス情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第二IP網に転送し、又は、前記第二IP網を介して受信したパケットの送信元の前記端末機器の前記アドレス情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第一IP網に転送する転送ステップとを備えている。
第二態様によれば、通信端末の配下の第二IP網に接続する端末機器のアドレス情報を特定し、電話網を介して、他の通信装置に対して通知することができる。他の通信装置は、配下にある他の端末機器に、通知された端末機器のアドレス情報を通知する。従って他の端末機器は、サーバ等の管理装置を要することなく、端末機器のアドレス情報を取得し、第一IP網を介して端末機器と通信を行うことができる。また、通信装置から他の通信装置に対するアドレス情報の通知は、通信装置に固定的に割り当てられる電話番号に基づき、電話網を介して行われる。従って、通信装置は確実に他の通信装置に対してアドレス情報を通知できる。さらに通信装置は、記憶手段に記憶されたアドレス情報を有する端末機器から送信されたパケット、又は、該端末機器宛のパケットのみ転送することで、通信を仲介する。従って、不知の第三者との間で通信が行われることを防止できるので、通信の安全性及び秘匿性を良好に維持できる。
本発明の第三態様に係る通信プログラムは、第一IP網及び電話網を介して他の通信装置と接続し、且つ、配下の第二IP網を介して端末機器と接続する通信装置において実行される通信の通信プログラムであって、前記電話網を介して、前記他の通信装置から電話回線の接続の要求を受けた場合に、前記他の通信装置との間の前記電話回線を接続する接続ステップと、前記接続ステップによって前記他の通信装置との間の前記電話回線が接続された状態で、前記端末機器を識別する識別情報であって前記他の通信装置から通知される前記識別情報を、接続された前記電話回線を介して取得する取得ステップと、前記第一IP網及び前記第二IP網におけるアドレス情報であって、前記取得ステップによって取得された前記識別情報によって識別される前記端末機器の前記アドレス情報を特定する第一特定ステップと、前記第一特定ステップによって特定された前記アドレス情報を記憶手段に記憶する記憶制御ステップと、前記第一特定ステップによって特定された前記アドレス情報を、前記接続された電話回線を介して、前記他の通信装置に対して通知する通知ステップと、前記通知ステップによって通知された前記アドレス情報が、前記他の通信装置の配下にある他の前記端末機器において使用されることで実行される、前記第一IP網を介した前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介する仲介ステップと、前記仲介ステップによって前記通信が仲介される場合において、前記第一IP網を介して前記他の端末機器から受信したパケットの宛先の前記端末機器の前記アドレス情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第二IP網に転送し、又は、前記第二IP網を介して受信したパケットの送信元の前記端末機器の前記アドレス情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第一IP網に転送する転送ステップとをコンピュータに実行させる。
第三態様によれば、通信装置の配下の第二IP網に接続する端末機器のアドレス情報を特定し、電話網を介して、他の通信装置に対して通知することができる。他の通信装置は、配下にある他の端末機器に、通知された端末機器のアドレス情報を通知する。従って他の端末機器は、サーバ等の管理装置を要することなく、端末機器のアドレス情報を取得し、第一IP網を介して端末機器と通信を行うことができる。また、通信装置から他の通信装置に対するアドレス情報の通知は、通信装置に固定的に割り当てられる電話番号に基づき、電話網を介して行われる。従って、通信装置は確実に他の通信装置に対してアドレス情報を通知できる。さらに通信装置は、記憶手段に記憶されたアドレス情報を有する端末機器から送信されたパケット、又は、該端末機器宛のパケットのみ転送することで、通信を仲介する。従って、不知の第三者との間で通信が行われることを防止できるので、通信の安全性及び秘匿性を良好に維持できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1を参照し、通信システム1の概要について説明する。通信システム1は、通信装置11、12、及び、端末機器16、17、18を備えている。通信装置11、12は、IP網2及び電話網3を介して接続している。IP網2は、インターネットプロトコル(TCP/IP)に基づいて通信が行われる通信網である。電話網3は、電話回線が交換機によって接続される通信網である。通信装置11、12には、IP網2におけるアドレス情報であるIPアドレス及びポート番号が設定される。また通信装置11、12には、電話網3における電話番号が設定される。通信装置11及び通信装置12は、IP網2及び電話網3を介して通信を行うことができる。
通信装置11は、配下にIP網6を備えている。通信装置11は、IP網6を介して端末機器16と接続している。通信装置11及び端末機器16は、SIP(Session Initiation Protocol)に基づいて通信を行うことができる。IP網6にはSIPサーバ8が接続している。SIPサーバ8は、通信装置11と端末機器16との間の通信の制御を司る。端末機器16には、IP網6におけるアドレス情報であるIPアドレス及びポート番号と、IP網6内で有効な内線電話番号とが設定される。
通信装置12は、配下にIP網7を備えている。通信装置12は、IP網7を介して端末機器17、18と接続している。通信装置12及び端末機器17、18は、SIPに基づいて通信を行うことができる。IP網7には、SIPサーバ9が接続している。SIPサーバ9は、通信装置12と端末機器17、18との間の通信の制御を司る。端末機器17、18には、IP網7におけるアドレス情報であるIPアドレス及びポート番号と、IP網7内で有効な内線電話番号とが設定されている。
端末機器16と端末機器17、18とは、通信装置11、12、IP網2、6、7、及び、電話網3を介して通信を行うことができる。通信装置11、12は、端末機器16と端末機器17、18との間の通信を仲介する。IP網2は、例えばWAN(Wide Area Network)に相当する。IP網6、7は、例えばLAN(Local Area Network)に相当する。電話網3は、固定電話網であってもよいし、移動電話網であってもよい。また双方を含んでいてもよい。以下、通信装置11、12を特に区別しない場合、これらを「通信装置13」という。端末機器16、17、18を特に区別しない場合、これらを「端末機器20」という。
端末機器20は、PC、PDAなどの周知の情報端末機器である。通信装置13は、端末機器20間の通信を仲介するゲートウェイである。通信装置13は、配下の端末機器20から受信した情報を、他の通信装置13の配下にある他の端末機器20に対して伝送することで、端末機器20間の通信の仲介を行う。
本実施の形態では、通信装置13間のIP網2にVPN(Virtual Private Network)が構築される。通信装置13は、構築されたVPNを使用して、端末機器20間の通信の仲介を行う。これによって、端末機器20間の通信の安全性及び秘匿性を高めている。通信装置13が他の通信装置13との間のIP網2にVPNを構築するためには、他の通信装置13に設定されたIPアドレス及びポート番号が必要になる。従って通信装置13は、他の通信装置13に設定されたIPアドレス及びポート番号を予め知っておく必要がある。また端末機器20は、他の端末機器20との間で通信を行う場合、送信するパケットの宛先情報として、他の端末機器20に設定されたIPアドレス及びポート番号を設定する必要がある。従って端末機器20は、他の端末機器20のIPアドレス及びポート番号を予め知っておく必要がある。
通信装置13や端末機器20に設定されるIPアドレスは、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)等によって動的に変更される可能性がある。これに対して電話番号は、通信装置13に対して固定的に割り当てられる場合が多い。また内線電話番号は、端末機器20に対して固定的に割り当てられる場合が多い。
従って通信装置13は、はじめに、電話網3を介して確実に他の通信装置13と通信を行うことで、他の通信装置13に設定された最新のIPアドレス及びポート番号を取得する。続いて通信装置13は、取得された最新のIPアドレス及びポート番号を使用することで、IP網2にVPNを構築する。これによって通信装置13は、他の通信装置13のIPアドレス及びポート番号が動的に変更された場合であっても、他の通信装置13に設定された最新のIPアドレス及びポート番号を確実に取得し、VPNを構築している。
また端末機器20は、SIPに基づき、内線電話番号を使用して通信装置13と通信を行う。通信装置13と他の通信装置13との間では、電話網3を介して通信が行われる。これらの通信によって端末機器20は、他の通信装置13の配下にある他の端末機器20のIPアドレス及びポート番号を取得できる。端末機器20は、取得したIPアドレス及びポート番号を使用することで、他の端末機器20との間で通信を行うことができる。
図2を参照し、通信装置13の電気的構成について説明する。通信装置13は、通信装置13の制御を司るCPU21を備えている。CPU21は、ROM22、RAM23、フラッシュメモリ24、スピーカ25、マイク26、第一通信I/F27、及び第二通信I/F28と電気的に接続している。ROM22には、ブートプログラムやBIOS、OS等が記憶される。RAM23には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。フラッシュメモリ24には、CPU21の制御プログラムが記憶される。第一通信I/F27は、IP網2を介して他の通信装置13と通信を行う場合のタイミング制御を行う。第二通信I/F28は、電話網3を介して他の通信装置13と通信を行う場合のタイミング制御を行う。
図3を参照し、通信装置11と通信装置12との間で実行される通信のシーケンスについて説明する。端末機器16のユーザは、通信装置12の配下にある端末機器17との通信を開始するために、キーボードを介して、通信装置12の電話番号、及び、端末機器17の内線電話番号を入力する。端末機器16は、通信の開始を要求する要求パケットを、IP網6を介して通信装置11に対して送信する。要求パケットには、通信装置12の電話番号、及び、端末機器17の内線電話番号が格納される。通信装置11は、要求パケットを受信する(S11)。通信装置11は、受信した要求パケットに格納されている通信装置12の電話番号、及び端末機器17の内線電話番号を取得する。また通信装置11は、受信した要求パケットの送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を特定する。特定されたIPアドレス及びポート番号は、端末機器16に設定されたIPアドレス及びポート番号に相当する。通信装置11は、特定したIPアドレス及びポート番号を、RAM23に記憶する。RAM23に記憶されたIPアドレス及びポート番号は、後述する処理によって端末機器17に対して通知される。
通信装置11は、通信装置12との間の電話回線の接続を要求するために、回線の接続を要求する信号(以下「接続要求信号」という。)を、要求パケットから取得した通信装置12の電話番号宛に送信する。通信装置12は、接続要求信号を受信する(S13)。通信装置12は、受信した接続要求信号に応じて電話回線を接続するか否かを、以下のようにして判断する。
通信装置12は、フラッシュメモリ24に記憶された許可テーブルに基づいて、接続要求に応じて電話回線を接続するか否かを判断する。図4を参照し、フラッシュメモリ24に記憶された許可テーブルの一例である、許可テーブル241について説明する。許可テーブル241には、電話番号と、VPNの構築を許可するか否かを示すフラグ情報とが対応付けて格納されている。通信装置12は、受信した接続要求信号の送信元の電話番号を特定する。通信装置12は、特定した送信元の電話番号が許可テーブル241に格納されている場合、受信した接続要求に応じて回線を接続すると判断する。一方通信装置12は、特定した電話番号が許可テーブル241に格納されていない場合、スピーカ25(図2参照)から呼び出し音を出力することで、通信装置12のユーザに着信した旨を通知する。なお、特定した電話番号が許可テーブル241に記憶されていない場合の処理は、周知の通話装置の着信処理と同一であるので、以下では説明を省略している。
通信装置12において許可テーブルに基づいた判断がされ、電話回線を接続すると判断されたとする。図3に示すように、通信装置12は、オフフックすることで、接続要求信号に応じる。通信装置12から通信装置11に対して、回線の接続を許可する旨の応答信号(以下「接続応答信号」という。)が送信される。通信装置11は、接続応答信号を受信する(S15)。これによって、通信装置11と通信装置12との間の電話回線は接続する。
通信装置11と通信装置12とは、接続された電話回線を介して、以下の通信を行う。はじめに通信装置12は、自動音声応答機能(IVR(Interactive Voice Response))を使用し、通信装置11に対して所定音声のデータを自動送信する。所定音声は、通信装置12において周知の着信処理が行われていないことを通信装置11に通知するために出力される。通信装置11は、所定音声のデータを受信する(S17)。通信装置11は、端末機器17の内線電話番号を通知するDTMF(Dual-Tone Multi-Frequency)信号(以下「内線通知信号」という。)を、通信装置12に対して送信する。通知される端末機器17の内線電話番号は、S11で端末機器16から受信した要求パケットから取得されている。通信装置12は、内線通知信号を受信する(S19)。
通信装置12は、受信した内線通知信号から、端末機器17の内線電話番号を特定する。通信装置12は、端末機器17との通信を開始するために以下の通信を行う。なお、通信装置12が端末機器17との通信を開始するための以下の通信は、SIPに基づき、SIPサーバ9(図1参照)を介して実行されるが、図3ではSIPサーバ9は省略されている。通信装置12は、特定された内線電話番号宛てに呼出要求(INVITE)パケットを送信する。端末機器17は、呼出要求(INVITE)パケットを受信する(S21)。端末機器17のユーザは、オフフックすることで着信する。端末機器17は、通信装置12に対して呼出応答(200OK)パケットを送信する。通信装置12は、呼出応答(200OK)パケットを受信する(S23)。これによって、通信装置12と端末機器17とは、SIPサーバ9を介さずに直接通話が可能な状態となる。
通信装置12は、通信装置12と端末機器17との間で通話が可能な状態となったことを通知するDTMF信号(以下「内線応答信号」という。)を、通信装置11に対して送信する。通信装置11は、内線応答信号を受信する(S25)。
通信装置11は、自身に設定されたIPアドレス及びポート番号を取得する。また通信装置は、S11で要求パケットを受信した際にRAM23に記憶した、端末機器16のIPアドレス及びポート番号を取得する。更に通信装置11は、通信装置12を認証する認証キーを取得する。認証キーは、通信装置11と通信装置12との間のIP網2にVPNを構築する場合に必要となる。通信装置11は、取得された通信装置11のIPアドレス及びポート番号、端末機器16のIPアドレス及びポート番号、及び認証キーを通知する信号であって、通信装置12との間のIP網2にVPNを構築することを要求するDTMF信号(以下「VPN要求信号」という。)を、通信装置12に対して送信する。通信装置12は、VPN要求信号を受信する(S27)。通信装置12は、受信したVPN要求信号から、通信装置11のIPアドレス及びポート番号、端末機器16のIPアドレス及びポート番号、及び認証キーを特定する。特定された情報は、RAM23に記憶される。
通信装置12は、VPN要求信号に応じてVPNの構築を許可するか否かを判断する。通信装置12は、受信したVPN要求信号の送信元の電話番号を特定する。フラッシュメモリ24に記憶された許可テーブルが参照される。VPNの構築を許可する旨を示すフラグ情報が、特定した送信元の電話番号に対応付けられているかが判断される。例えば許可テーブル241(図4参照)では、フラグ情報として「1」が格納されている場合、VPNの構築が許可されている。フラグ情報として「0」が格納されている場合、VPNの構築が禁止されている。許可テーブルに基づいた判断の結果、VPNの構築が禁止されていると判断された場合、通信装置12は以後処理を行わず、通信装置11から切断通知信号(後述)を受信するまで、そのまま待機する。
一方、VPNの構築が許可されていると判断された場合、通信装置12は、S21及びS23で通話可能となっている端末機器17のユーザに対して、端末機器16との通信を許可するか否を問い合わせる問い合わせ音声のデータを送信する。問い合わせ音声のデータは、自動音声応答機能(IVR)を使用して自動送信される。端末機器17は、問い合わせ音声のデータを受信する(S29)。
端末機器17は、受信した問い合わせ音声のデータに基づいて、端末機器17が備えるスピーカから問い合わせ音声を出力する。ユーザは、問い合わせ音声を聞き、端末機器16との通信を許可するか否かを判断する。ユーザは、端末機器17のキーボードを操作することで、判断結果を端末機器17に対して入力する。端末機器17は、操作されたキーボードに応じた応答信号を、通信装置12に対して送信する。通信装置12は応答信号を受信する(S31)。
通信装置12は、受信した応答信号の送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を特定する。特定された送信元IPアドレス及び送信元ポート番号は、端末機器17に設定されたIPアドレス及びポート番号に相当する。通信装置12は、特定したIPアドレス及びポート番号を、RAM23に記憶する。RAM23に記憶されたIPアドレス及びポート番号は、後述する処理によって端末機器16に対して通知される。またRAM23に記憶されたIPアドレス及びポート番号は、端末機器20間の通信を仲介する場合においてパケットのフィルタリングを行う場合に使用される(詳細は後述する)。
通信装置12は、端末機器16との通信を許可する旨の応答信号を端末機器17から受信した場合、通信装置11に対して、ACKを通知するDTMF信号(以下「ACK信号」という。)を送信する。通信装置11はACK信号を受信する(S33)。一方、端末機器16との通信を禁止する旨の応答信号を受信した場合、通信装置12は以後処理を行わず、通信装置11から切断通知信号(後述)を受信するまで、そのまま待機する。
通信装置12は、通信装置11に対してACK信号を送信した場合、続いて、自身に設定されているIPアドレス及びポート番号を取得する。また通信装置12は、S31で応答信号を受信した際にRAM23に記憶した、端末機器17のIPアドレス及びポート番号を取得する。また通信装置12は、S27で受信したVPN要求信号から特定された認証キーを、RAM23から読み出す。通信装置12は、取得された通信装置12のIPアドレス及びポート番号、端末機器17のIPアドレス及びポート番号、及び認証キーを通知するDTMF信号(以下「通知信号」という。)を、通信装置11に対して送信する。通信装置11は通知信号を受信する(S35)。
通信装置11は、通信装置12から通知信号を受信した場合、通信装置12に対してACK信号を送信する。通信装置12はACK信号を受信する(S37)。以上までの通信が、S13及びS15によって接続された電話回線を介して実行される。
通信装置11は、通信装置12に対してACK信号を送信した後、オンフックすることで、接続中の電話回線を切断する。通信装置11から通信装置12に対して、回線の切断を通知する旨の信号(以下「切断通知信号」という。)が送信される。通信装置12は、切断通知信号を受信する(S39)。通信装置11と通信装置12との間の電話回線は切断される。なお通信装置11は、S27で送信したVPN要求信号に対して、通信装置12からACK信号及び通知信号を受信できない場合にも同様に、オンフックすることで、接続中の電話回線を切断する。
通信装置12は、通信装置11から切断通知信号を受信した場合、端末機器17との間の通話可能な状態を解消するために、端末機器17に対して切断通知信号を送信する。端末機器17は、切断通知信号を受信する(S41)。これによって、通信装置12と端末機器17との間の通話可能な状態は解消される。
通信装置11は、S35で受信した通知信号から、通信装置12のIPアドレス及びポート番号、端末機器17のIPアドレス及びポート番号、及び、認証キーを特定する。特定された情報は、RAM23に記憶される。通信装置11は、特定した認証キーが、S27で送信したVPN要求信号によって通知した認証キーと一致するかを判断する。通信装置11は、通知信号に基づいて特定した認証キーと、VPN要求信号によって通知した認証キーとが一致する場合に、通信装置12との間のIP網2にVPNを構築することを許可する。一方、通知信号に基づいて特定した認証キーと、VPN要求信号によって通知した認証キーとが相違する場合、通信装置11は、VPNの構築を行うことなく、一連の通信を終了する。
通信装置11は、VPNの構築が許可された場合、VPNの構築を要求するVPN要求パケットを、IP網2を介して通信装置12に対して送信する。VPN要求パケットには、S35で受信した通知信号から特定された認証キーが格納される。通信装置11は、S35で受信した通知信号から特定された、通信装置12のIPアドレス及びポート番号を、VPN要求パケットの宛先IPアドレス及びポート番号として設定する。通信装置12は、VPN要求パケットを受信する(S43)。
通信装置12は、IP網2を介して受信したVPN要求パケットに格納された認証キーを取得する。通信装置12は、取得した認証キーと、S35で通知信号によって通知した認証キーとが一致するか判断する。認証キーが相違する場合、そのまま通信を終了する。一方、認証キーが一致した場合、通信装置12は、VPN要求パケットを送信した通信装置11との間のIP網2にVPNが構築されることを許可する。通信装置12は、VPNの構築を許可する旨を応答するVPN応答パケットを、IP網2を介して通信装置11に対して送信する。VPN応答パケットの宛先IPアドレス及び宛先ポート番号として、S27で受信したVPN要求信号から特定された、通信装置11のIPアドレス及びポート番号が設定される。通信装置11は、VPN応答パケットを受信する(S45)。
通信装置11は、S35で受信した通知信号から特定された、端末機器17のIPアドレス及びポート番号をRAM23から読み出し、端末機器16に対して通知する。通信装置11は、これらの情報が格納された通知パケットを、端末機器16に対して送信する。端末機器16は、通知パケットを受信する(S47)。端末機器16は、受信した通知パケットに格納された、端末機器17のIPアドレス及びポート番号をRAMに記憶する。
通信装置12は、S27で受信したVPN要求信号から特定された、端末機器16のIPアドレス及びポート番号をRAM23から読み出し、端末機器17に対して通知する。通信装置12は、これらの情報が格納された通知パケットを、端末機器17に対して送信する。端末機器17は、通知パケットを受信する(S49)。端末機器17は、受信した通知パケットに格納された、端末機器16のIPアドレス及びポート番号をRAMに記憶する。
通信装置11及び通信装置12の其々に設定されたIPアドレス及びポート番号に基づいて、VPNが構築される。通信装置11は、S35で通信装置12から通知信号を受信することで、通信装置12に設定されたIPアドレス及びポート番号を認識している。通信装置12は、S27で通信装置11からVPN要求信号を受信することで、通信装置11に設定されたIPアドレス及びポート番号を認識している。通信装置11及び通信装置12は、認識した相手方の通信装置13のIPアドレス及びポート番号に基づき、周知の方法でIP網2にVPNを構築する(S51)。
端末機器16は、RAMに記憶された端末機器17のIPアドレス及びポート番号を、パケットの宛先IPアドレス及び宛先ポート番号として設定する。端末機器16は、宛先IPアドレス及び宛先ポート番号が設定されたパケットを、IP網6を介して通信装置11に対して送信する。通信装置11は、IP網6を介して受信したパケットを、IP網2に構築したVPNを介して通信装置12に対して転送する。通信装置12は、IP網2に構築したVPNを介して受信したパケットを、IP網7を介して端末機器17に対して転送する。また端末機器17は、RAMに記憶された端末機器16のIPアドレス及びポート番号を、パケットの宛先IPアドレス及び宛先ポート番号として設定する。端末機器17は、宛先IPアドレス及び宛先ポート番号が設定されたパケットを、IP網7を介して通信装置12に対して送信する。通信装置12は、IP網7を介して受信したパケットを、IP網2に構築したVPNを介して通信装置11に対して転送する。通信装置11は、IP網2に構築したVPNを介して受信したパケットを、IP網6を介して端末機器16に対して転送する。このようにして、通信装置11、12によって通信の仲介が行われることで、端末機器16、17間で通信が行われる。
通信装置12は、IP網7を介してパケットを受信した場合、パケットの送信元IPアドレス及び送信元ポート番号を取得する。通信装置12は、S31で応答信号を受信した際にRAM23に記憶した端末機器17のIPアドレス及びポート番号と、パケットから取得したIPアドレス及びポート番号とを比較する。通信装置12は、RAM23に記憶された端末機器17のIPアドレス及びポート番号と、パケットから取得されたIPアドレス及びポート番号とが一致する場合、受信したパケットを、IP網2に構築したVPNを介して転送する。一方通信装置12は、RAM23に記憶された端末機器17のIPアドレス及びポート番号と、パケットから取得されたIPアドレス及びポート番号とが相違する場合、受信したパケットは転送せず、破棄する。従って通信装置12は、例えば端末機器18から送信されたパケットを受信した場合には、送信元IPアドレス及び送信元ポート番号が、RAM23に記憶された端末機器17のIPアドレス及びポート番号と異なるので、受信したパケットをVPNに転送しない(S53)。
また通信装置12は、IP網2に構築したVPNを介して通信装置11からパケットを受信した場合、パケットの宛先IPアドレス及び宛先ポート番号を取得する。通信装置12は、RAM23に記憶された端末機器17のIPアドレス及びポート番号と、パケットから取得したIPアドレス及びポート番号とを比較する。通信装置12は、RAM23に記憶された端末機器17のIPアドレス及びポート番号と、パケットから取得されたIPアドレス及びポート番号とが一致する場合、受信したパケットを、IP網7を介して端末機器17に対して転送する。一方通信装置12は、RAM23に記憶された端末機器17のIPアドレス及びポート番号と、パケットから取得されたIPアドレス及びポート番号とが相違する場合、受信したパケットは転送せず、破棄する。従って通信装置12は、例えば端末機器18宛のパケットを、IP網2に構築されたVPNを介して受信した場合には、宛先IPアドレス及び宛先ポート番号が、RAM23に記憶された端末機器17のIPアドレス及びポート番号と異なるので、受信したパケットをIP網7に転送しない(S53)。
以上のように、通信装置12は、配下のIP網7に接続した端末機器17のIPアドレス及びポート番号を特定し、電話網3を介して通信装置11に直接通知することができる。通信装置11は、サーバ等の管理装置を要することなく、端末機器17のIPアドレス及びポート番号を取得し、端末機器16に通知できる。これによって、端末機器16と端末機器17との通信が可能となる。通信装置12は、SIPに基づき、内線電話番号を利用して端末機器17と通信を行うことで、端末機器17のIPアドレス及びポート番号を特定できる。内線電話番号は、通常、端末機器17に対して固定的に割り当てられるので、通信装置12は、端末機器17のIPアドレス及びポート番号が動的に変更された場合でも、内線電話番号を用いることで確実に端末機器17のIPアドレス及びポート番号を特定できる。また、通信装置12から通信装置11に対するIPアドレス及びポート番号の通知は、通信装置11、12に固定的に割り当てられる電話番号に基づき、電話網3を介して行われる。従って、通信装置11のIPアドレスが動的に変更される場合であっても、通信装置12は確実に通信装置11を特定してIPアドレス及びポート番号を通知できる。
さらに通信装置12は、RAM23に記憶された端末機器17のIPアドレス及びポート番号を宛先とするパケット、又は、該IPアドレス及びポート番号を送信元とするパケットのみ転送することで、通信の仲介を行う。従って、端末機器16及び端末機器17以外の者が、VPNを介した通信に関与することを防止できる。これによって通信装置12は、通信の安全性及び秘匿性を良好に維持できる。
図5から図10を参照し、通信装置13のCPU21において実行されるメイン処理について説明する。メイン処理は、CPU21に電源が投入された場合において、CPU21によって起動され実行される。図5に示すように、メイン処理では、配下の端末機器20から要求パケットを受信したかが判断される(S111)。配下の端末機器20から要求パケットを受信した場合(S111:YES)、端末機器20のユーザが、他の通信装置13を介して他の端末機器20との通信を所望していることになる。他の通信装置13との電話回線の接続を要求して通信を開始する発呼側処理(図6、7参照)が実行される(S113)。発呼側処理が終了した後、処理はS111に戻る。
配下の端末機器20から要求パケットを受信していない場合(S111:NO)、電話網3を介し、他の通信装置13から接続要求信号を受信したかが判断される(S115)。他の通信装置13から接続要求信号を受信した場合(S115:YES)、他の通信装置13との電話回線を接続して通信を開始する被呼側処理(図8、9、10参照)が実行される(S117)。被呼側処理が終了した後、処理はS111に戻る。配下の端末機器20から要求パケットを受信しておらず(S111:NO)、且つ、他の通信装置13から接続要求信号を受信していない場合(S115:NO)、処理はS111に戻る。
図6及び図7を参照し、発呼側処理について説明する。図6に示すように、はじめに、S111で受信した要求パケットに格納されている、他の通信装置13の電話番号、及び他の通信装置13の配下にある他の端末機器20の内線電話番号が取得される(S121)。要求パケットの送信元IPアドレス及び送信元ポート番号が、要求パケットを送信した端末機器20のIPアドレス及びポート番号として取得される(S122)。取得されたIPアドレス及びポート番号は、RAM23に記憶される。
他の通信装置13との間の電話回線を接続するために、取得された他の通信装置13の電話番号宛てに、接続要求信号が送信される(S123)。S123で送信された接続要求信号に応じ、他の通信装置13から送信される接続応答信号を受信したかが判断される(S125)。接続要求信号を送信してから所定時間経過後も、接続応答信号を受信できない場合(S125:NO)、他の通信装置13において回線の接続が拒否されていることになる。この場合、発呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
接続要求信号を送信してから所定時間内に、他の通信装置13から送信される接続応答信号を受信した場合(S125:YES)、他の通信装置13との間の電話回線は接続したことになる。接続中の電話回線を介して、他の通信装置13から送信される所定音声のデータを受信したかが判断される(S129)。接続応答信号を受信してから所定時間経過後も、所定音声のデータを受信できない場合(S129:NO)、他の通信装置13では、通常の着信操作がユーザによって行われていることになる。この場合、他の通信装置13との間で通話が実行される。発呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
接続応答信号を受信してから所定時間内に、接続中の電話回線を介して所定音声のデータを受信した場合(S129:YES)、DTMFからなる内線通知信号であって、S111(図5参照)で受信した要求パケットから取得した、他の端末機器20の内線電話番号を含む内線通知信号が作成される(S131)。作成された内線通知信号は、接続中の電話回線を介して他の通信装置13に対して送信される(S133)。送信された内線通知信号に応じ、他の通信装置13から送信される内線応答信号を受信したかが判断される(S135)。内線応答信号を受信できない場合(S135:NO)、処理はS135に戻る。
他の通信装置13から送信される内線応答信号を受信した場合(S135:YES)、自身に設定されたIPアドレス及びポート番号、S122で、受信した要求パケットから取得した端末機器20のIPアドレス及びポート番号、及び、他の通信装置13を認証するための認証キーが取得される(S136)。取得された情報を含むVPN要求信号であって、DTMF信号からなるVPN要求信号が作成される(S137)。作成されたVPN要求信号は、接続中の電話回線を介して他の通信装置13に対して送信される(S139)。
S139で送信されたVPN要求信号に応じ、他の通信装置13から送信されるACK信号を受信したかが判断される(S141)。VPN要求信号を送信してから所定時間経過後も、ACK信号を受信できない場合(S141:NO)、他の通信装置13によってVPNの構築が禁止されているか、又は、他の端末機器20のユーザによって端末機器20との通信が禁止されたことになる。この場合、オンフックすることで、他の通信装置13に対して切断通知信号が送信される(S145)。これによって、接続中の電話回線は切断される。発呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
VPN要求信号を送信してから所定時間内に、他の通信装置13から送信されるACK信号を受信した場合(S141:YES)、図7に示すように、続けて他の通信装置13から送信される通知信号の受信が監視される(S143)。通知信号を受信できない場合(S143:NO)、処理はS143に戻る。通知信号を受信した場合(S143:YES)、DTMF信号からなるACK信号が作成される(S147)。接続中の電話回線を介して、作成されたACK信号が他の通信装置13に対して送信される(S149)。
S143で受信した通知信号に基づいて、他の通信装置13に設定されたIPアドレス及びポート番号、他の端末機器20に設定されたIPアドレス及びポート番号、及び認証キーが特定される(S151)。特定された情報は、RAM23に記憶される。オンフックすることで、他の通信装置13に対して切断通知信号が送信される(S153)。これによって、他の通信装置13との間の電話回線は切断される。
S151で特定された認証キーと、S136(図6参照)で取得された認証キーとが比較されることで、他の通信装置13の認証が行われる(S155)。S151で特定された認証キーと、S136(図6参照)で取得された認証キーとが異なる場合、他の通信装置13の認証は失敗し(S155:NO)、以後の通信が禁止される。発呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。一方、S151で特定された認証キーと、S136(図6参照)で取得された認証キーとが一致する場合、他の通信装置13は、VPNを構築する通信装置13として認証される(S155:YES)。
他の通信装置13の認証に成功した場合、他の通信装置13との間で、IP網2を介した通信が以下のように開始される。VPNの構築を要求するVPN要求パケットに、S151で特定された認証キーが格納される。S151で特定された、他の通信装置13のIPアドレス及びポート番号が、VPN要求パケットの宛先IPアドレス及び宛先ポート番号として設定される。VPN要求パケットは、IP網2を介して、他の通信装置13に対して送信される(S157)。送信されたVPN要求パケットに応じ、他の通信装置13から送信されるVPN応答パケットを受信したかが判断される(S159)。VPN要求パケットを送信してから所定時間経過後も、VPN応答パケットを受信できない場合(S159:NO)、他の通信装置13においてVPNの構築が禁止されたことになる。この場合、発呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
VPN要求パケットを送信してから所定時間内に、IP網2を介してVPN応答パケットを受信した場合(S159:YES)、他の通信装置13においてVPNの構築が許可されたことになる。S151で特定された、他の端末機器20のIPアドレス及びポート番号がRAM23から読み出される。読み出されたIPアドレス及びポート番号が格納された通知パケットが、配下の端末機器20に対して送信される(S161)。これによって端末機器20は、ユーザが所望する他の端末機器20のIPアドレス及びポート番号を認識できるので、これらのアドレス情報を使用して他の端末機器20と通信を行うことが可能な状態となる。S151で特定された、他の通信装置13のIPアドレス及びポート番号がRAM23から読み出される。読み出されたIPアドレス及びポート番号が使用され、周知の方法で、他の通信装置13との間のIP網2にVPNが構築される(S163)。
配下の端末機器20からパケットを受信した場合、受信したパケットは、IP網2に構築したVPNを介して、他の通信装置13に対して転送される。VPNを介して、他の通信装置13からパケットを受信した場合、受信したパケットは、配下の端末機器20に対して転送される。以上のようにして、IP網2に構築されたVPNが使用され、配下の端末機器20と、他の通信装置13の配下にある他の端末機器20との間の通信が仲介される(S165)。
VPNを介した通信を終了させる旨の指示が、配下の端末機器20を使用するユーザによって入力された場合、端末機器20は通信装置13に対して終了通知パケットを送信する。端末機器20から送信された終了通知パケットを受信したかが判断される(S167)。終了通知パケットが受信された場合(S167:YES)、IP網2に構築されたVPNを解消して発呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。終了通知パケットが受信されない場合(S167:NO)、処理はS167に戻る。
以上のように、通信装置13は、他の通信装置13のIPアドレス及びポート番号を、電話網3を介して他の通信装置13から直接取得することができる。通信装置13は、サーバ等の管理装置を要することなくIPアドレス及びポート番号を取得し、他の通信装置13との間のIP網2にVPNを構築することができる。また通信装置13は、他の通信装置13の配下にある他の端末機器20のIPアドレス及びポート番号を、電話網3を介して他の通信装置13から直接取得することができる。通信装置13は、取得したIPアドレス及びポート番号を、配下の端末機器20に対して通知する。これによって端末機器20は、通信装置13及び他の通信装置13を介して、他の端末機器20と通信を行うことができる。このように通信装置13は、配下の端末機器20と他の端末機器20との間の通信を実行させることができる。
図8、9及び10を参照し、被呼側処理について説明する。他の通信装置13から接続要求信号を受信した場合、図8に示すように、S115(図5参照)で受信された接続要求信号の送信元の電話番号が特定される(S171)。フラッシュメモリ24に記憶された許可テーブルが参照される。特定された電話番号が許可テーブルに格納されているかが判断される(S173)。特定した電話番号が許可テーブルに記憶されていない場合(S173:NO)、スピーカ25(図2参照)から呼び出し音を出力することで、着信したことをユーザに通知する。以後、周知の着信処理が実行され(S189)、被呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
一方、特定された電話番号が許可テーブルに格納されている場合(S173:YES)、受信した接続要求信号に応じ、オフフックされる。接続要求信号を送信した他の通信装置13に対して、接続応答信号が送信される(S175)。これによって他の通信装置13との間の電話回線は接続する。周知の着信処理が行われていないことを他の通信装置13に対して通知するために、接続中の電話回線を介して、自動音声応答機能(IVR)を使用して所定音声のデータが自動送信される(S177)。
送信された所定音声のデータに応じ、他の通信装置13から送信される内線通知信号を受信したかが判断される(S179)。内線通知信号を受信できない場合(S179:NO)、処理はS179に戻る。内線通知信号を受信した場合(S179:YES)、受信した内線通知信号から内線電話番号が特定される(S180)。特定された内線電話番号は、配下にある端末機器20のうち、他の通信装置13の配下にある他の端末機器20のユーザによって通信の開始が所望されている端末機器20の内線電話番号に相当する。
特定された内線電話番号にて特定される端末機器20との通話を開始するための通信が実行される。なお端末機器20との通話を開始するために実行される通信は、SIPに基づきSIPサーバ8、9を介して実行される。特定された内線電話番号宛に呼出要求(INVITE)パケットが送信される(S181)。呼出要求(INVITE)パケットを受信した端末機器20は、ユーザに通知するために呼び出し音を出力する。端末機器20のユーザは、オフフックすることで着信する。端末機器20は、呼出応答(200OK)パケットを通信装置13に対して送信する。
呼出要求(INVITE)パケットを送信した後、端末機器20から送信される呼出応答(200OK)パケットを受信したかが判断される(S183)。呼出応答(200OK)パケットを受信できない場合(S183:NO)、処理はS183に戻る。呼出応答(200OK)パケットを受信した場合(S183:YES)、端末機器20との通話が可能な状態となったことになる。以後は、SIPサーバ8、9を介することなく、端末機器20との間で直接通信を行うことが可能になる。このように通信装置13は、SIPに基づき内線電話番号を使用して端末機器20と通信を行うので、端末機器20のIPアドレス等がDHCP等によって動的に変更された場合であっても、通信装置13は確実に端末機器20と通信を行なうことができる。また、SIPに基づく通信は、SIPサーバ8、9を介して行われるので、通信装置13はSIPに基づいた通信を容易に実行できる。
呼出応答(200OK)パケットを受信した後、DTMFからなる内線応答信号が作成される(S187)。作成された内線応答信号は、S179で受信した内線通知信号を送信した他の通信装置13に対して送信される(S188)。内線通知信号を送信した後、他の通信装置13から送信されるVPN要求信号を受信したかが判断される(S190)。VPN要求信号を受信できない場合(S190:NO)、処理はS190に戻る。VPN要求信号を受信した場合(S190:YES)、図9に示すように、受信したVPN要求信号から、他の通信装置13のIPアドレス及びポート番号、他の通信装置13の配下にある他の端末機器20のIPアドレス及びポート番号、及び認証キーが特定される(S191)。ここで他の端末機器20は、配下の端末機器20との通信の開始を要求している端末機器20に相当する。特定された情報は、RAM23に記憶される。
受信したVPN要求信号の送信元の電話番号が特定される(S192)。許可テーブルが参照され、VPN要求信号に応じてVPNの構築を許可するかが判断される(S193)。VPNの構築を禁止する旨を示すフラグ情報が、S192で特定された電話番号に対応付けられて許可テーブルに格納されている場合(S193:NO)、他の通信装置13に対する応答は行わず、切断通知信号の受信が監視される(S213)。切断通知信号を受信していない場合(S213:NO)、処理はS213に戻る。切断通知信号を受信した場合(S213:YES)、接続中の電話回線は切断される(S214)。被呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。このように通信装置13は、VPNの構築を禁止する他の通信装置13を許可テーブルによって管理することで、所望しない他の通信装置13との間でVPNが構築され、端末機器20間で通信が開始されてしまうことを防止している。これによって、通信の安全性及び秘匿性は向上する。
一方、VPNの構築を許可する旨を示すフラグ情報が、S192で特定された電話番号に対応付けられて許可テーブルに格納されている場合(S193:YES)、S181及びS183(図8参照)で直接的に通話が可能となっている端末機器20に対して、問い合わせ音声のデータが送信される(S194)。問い合わせ音声は、他の端末機器20との通信を許可するか否かを問い合わせるものである。問い合わせ音声のデータは、自動音声応答機能(IVR)を使用して自動送信される。端末機器20は、受信した問い合わせ音声のデータに基づいて、問い合わせ音声を出力する。ユーザは、他の通信装置13との間の通信を許可するかを判断し、判断結果を他の通信装置13に対して入力する。入力された内容に応じた応答信号が、他の端末機器20から送信される。このように通信装置13は、端末機器20のユーザに直接問い合わせを行ない、他の通信装置13との通信を許可するか否かをユーザに判断させている。端末機器20のユーザは、端末機器20から出力される音声に対して応答することによって、他の通信装置13との通信を許可するか否かを通信装置13に対して直接設定できる。
問い合わせ音声のデータが送信された後、応答信号を受信したかが判断される(S195)。問い合わせ音声のデータが送信されてから所定時間経過後も、応答信号を受信できない場合(S195:NO)、他の通信装置13に対する応答は行わず、処理はS213に進む。S213で、切断通知信号を受信した場合(S213:YES)、接続中の電話回線は切断される(S214)。被呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。所定時間内に応答信号を受信した場合(S195:YES)、受信した応答信号の送信元IPアドレス及び送信元ポート番号が取得される(S196)。取得されたIPアドレス及びポート番号は、S179(図8参照)で受信した内線通知信号から特定される内線電話番号が設定された端末機器20のIPアドレス及びポート番号に相当する。取得されたIPアドレス及びポート番号は、RAM23に記憶される(S197)。
S195で受信した応答信号が、他の通信装置13との通信を禁止する旨の応答信号であった場合(S198:NO)、処理はS213に進む。S213で、切断通知信号を受信した場合(S213:YES)、接続中の電話回線は切断される(S214)。被呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。このように通信装置13は、端末機器20のユーザによって他の端末機器20との通信が許可されなかった場合には、他の通信装置13との電話回線を切断し、以後の通信を禁止できる。通信装置13は、所望しない他の通信装置13と端末機器20との通信が行われないようにすることで、通信の安全性及び秘匿性を高めている。
S195で受信した応答信号が、他の通信装置13との通信を許可する旨の応答信号であった場合(S198:YES)、S190(図8参照)で受信されたVPN要求信号に応じるため、DTMF信号からなるACK信号が作成される(S199)。接続中の電話回線を介して、他の通信装置13に対してACK信号が送信される(S201)。
自身に設定されているIPアドレス及びポート番号が取得される。また、S196で取得された、配下の端末機器20に設定されているIPアドレス及びポート番号が、RAM23から読み出される。S191で取得された認証キーが、RAM23から読み出される(S203)。これらの情報を含む通知信号であって、DTMF信号からなる通知信号が作成される(S207)。接続中の電話回線を介して、作成された通知信号が他の通信装置13に対して送信される(S209)。図10に示すように、送信された通知信号に応じ、他の通信装置13から送信されるACK信号を受信したかが判断される(S211)。ACK信号が受信できない場合(S211:NO)、処理はS211に戻る。ACK信号を受信した場合(S211:YES)、他の通信装置13から送信される切断通知信号を受信したかが判断される(S215)。切断通知信号が受信できない場合(S215:NO)、処理はS215に戻る。切断通知信号を受信した場合(S215:YES)、接続中の電話回線は切断される。S181及びS183(図8参照)により、端末機器20との間は通話が可能な状態となっている。この通話可能な状態を解消するために、端末機器20に対して切断通知信号が送信される(S217)。端末機器17との間の通話可能な状態は解消される。
IP網2を介し、他の通信装置13からVPN要求パケットを受信したかが判断される(S219)。他の通信装置13との電話回線が切断されてから所定時間経過後も、VPN要求パケットを受信できない場合(S219:NO)、S209(図9参照)で送信された認証キーが、他の通信装置13において認証されなかったことになる。この場合、被呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。
他の通信装置13との電話回線が切断された後、所定時間内にIP網2を介してVPN要求パケットを受信した場合(S219:YES)、VPN要求パケットに格納された認証キーが取得される。VPN要求パケットから取得された認証キーと、S191(図9参照)で特定された認証キーとが比較されることで、他の通信装置13の認証が行われる(S221)。VPN要求パケットから取得された認証キーと、S191で特定された認証キーとが異なる場合、他の通信装置13の認証は失敗し(S221:NO)、以後の通信が禁止される。被呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。一方、VPN要求パケットから取得された認証キーと、S191で特定された認証キーとが一致する場合、他の通信装置13は、VPNを構築する通信装置13として認証される(S211:YES)。VPN応答パケットの宛先IPアドレス及び宛先ポート番号として、S191で特定された他の通信装置13のIPアドレス及びポート番号が設定される。VPN応答パケットは、他の通信装置13に対して送信される(S223)。
S191(図9参照)で特定された、他の端末機器20のIPアドレス及びポート番号が格納された通知パケットが、配下の端末機器20に対して送信される(S225)。これによって端末機器20は、端末機器20との通信の開始を要求した他の端末機器20のIPアドレス及びポート番号を認識できるので、これらのアドレス情報を使用して他の端末機器20と通信を行うことが可能な状態となる。S191で特定された、他の通信装置13のIPアドレス及びポート番号がRAM23から読み出される。読み出されたIPアドレス及びポート番号が使用され、周知の方法で、他の通信装置13との間のIP網2にVPNが構築される(S227)。
IP網2に構築されたVPNが使用され、配下の端末機器20と、他の通信装置13の配下にある他の端末機器20との間の通信を仲介する処理が開始される(S229)。配下の端末機器20からパケットを受信した場合、パケットの送信元IPアドレス及び送信元ポート番号が取得される。S197(図9参照)でRAM23に記憶されたIPアドレス及びポート番号と、パケットから取得されたIPアドレス及びポート番号とが比較される(S231)。S197でRAM23に記憶されたIPアドレス及びポート番号は、S179(図8参照)で他の端末機器20から受信された内線通知信号から特定される内線電話番号を備えた端末機器20に相当する。RAM23に記憶されたIPアドレス及びポート番号と、受信したパケットから取得されたIPアドレス及びポート番号とが一致する場合(S231:YES)、受信したパケットは、IP網2に構築したVPNに転送される(S233)。IPアドレス及びポート番号が一致しない場合(S231:NO)、受信したパケットはVPNに転送されず、処理はS235に進む。
また、VPNを介して他の通信装置13からパケットを受信した場合、パケットの宛先IPアドレス及び宛先ポート番号が取得される。S197(図9参照)でRAM23に記憶されたIPアドレス及びポート番号と、パケットから取得されたIPアドレス及びポート番号とが比較される(S231)。RAM23に記憶された端末機器20のIPアドレス及びポート番号と、取得されたIPアドレス及びポート番号とが一致する場合(S231:YES)、受信したパケットは、配下の端末機器20に対して転送される(S233)。IPアドレス及びポート番号が一致しない場合(S231:NO)、受信したパケットは配下の端末機器20に対して転送されず、処理はS235に進む。このように通信装置13は、RAM23に格納されたIPアドレス及びポート番号を宛先とするパケット、又は、該IPアドレス及びポート番号を送信元とするパケットのみ転送することで、通信の仲介を行っている。RAM23に格納されたIPアドレス及びポート番号は、他の端末機器20のユーザが通信の開始を所望した端末機器20のIPアドレス及びポート番号に相当する。これによって通信装置13は、特定の端末機器20間での通信のみ仲介し、不定の第三者によって通信が行われることを防止している。従って、端末装置20と他の端末装置20との間の通信が不知の第三者に盗聴されたり、不知の第三者からパケットが送り付けられたりすることを防止でき、通信の秘匿性は良好に維持される。
端末機器20から送信された終了通知パケットを受信したかが判断される(S235)。終了通知パケットが受信された場合(S235:YES)、VPNを解消し、他の通信装置13との通信を終了して被呼側処理は終了し、処理はメイン処理(図5参照)に戻る。終了通知パケットが受信されない場合(S235:NO)、処理はS231に戻る。
以上のように、通信装置13は、配下に接続した端末機器20のIPアドレス及びポート番号を特定し、電話網3を介して他の通信装置13に直接通知することができる。また通信装置13は、自身に設定されたIPアドレス及びポート番号を、電話網3を介して他の通信装置13に直接通知することができる。これによって他の通信装置13は、サーバ等の管理装置を要することなく、通信装置13及び端末機器20のIPアドレス及びポート番号を取得し、通信に使用することができる。また、配下にある他の端末機器20に他の端末機器20のIPアドレス及びポート番号を通知することによって、端末機器16と端末機器17との通信を可能とさせている。
なお、図1のIP網2が本発明の「第一IP網」に相当し、IP網7が本発明の「第二IP網」に相当する。図8のS175の処理を行うCPU21が本発明の「接続手段」に相当し、S179の処理を行うCPU21が本発明の「取得手段」に相当する。図9のS196の処理を行うCPU21が本発明の「第一特定手段」に相当し、S197の処理を行うCPU21が本発明の「記憶制御手段」に相当する。図8のS188の処理を行うCPU21が本発明の「通知手段」に相当する。図10のS229、S231、S233の処理を行うCPU21が本発明の「仲介手段」に相当し、S233の処理を行うCPU21が本発明の「転送手段」に相当する。図8のS180、S181の処理を行うCPU21が本発明の「通信手段」に相当する。図9のS198の処理を行うCPU21が本発明の「第一判断手段」に相当し、S192の処理を行うCPU21が本発明の「第二特定手段」に相当し、S193の処理を行うCPU21が本発明の「第二判断手段」に相当し、S214の処理を行うCPU21が本発明の「切断手段」に相当する。図8のS175の処理が本発明の「接続ステップ」に相当し、S179の処理が本発明の「取得ステップ」に相当する。図9のS196の処理が本発明の「第一特定ステップ」に相当し、S197の処理が本発明の「記憶制御ステップ」に相当する。図8のS188の処理が本発明の「通知ステップ」に相当する。図10のS229、S231、S233の処理が本発明の「仲介ステップ」に相当し、S233の処理が本発明の「転送ステップ」に相当する。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上述では、端末機器16から通信装置11に対して送信される要求パケットに、通信装置12の電話番号及び端末機器17の内線電話番号が格納されていた。本発明はこれに限定されない。端末機器16は、はじめに、通信装置12の電話番号のみ含む要求パケットを通信装置11に対して送信してもよい。通信装置11は、通信装置12に対して送信した接続要求に応じて受信する所定音声のデータを、端末機器16に対して送信してもよい。端末機器16は、受信した所定音声を出力してもよい。端末機器16のユーザは、出力された音声に応じ、端末機器17の内線電話番号を入力してもよい。そして端末機器16は、入力された内線電話番号を含む要求パケットを、通信装置11に対して送信してもよい。
上述では、通信装置11のIPアドレス及びポート番号、端末機器16のIPアドレス及びポート番号は、VPN要求信号によって、電話網3を介して通信装置12に対して通知されていたが、本発明はこれに限定されない。通信装置11は、これらの情報を、IP網2を介して送信されるVPN要求パケットに格納することで、通信装置12に対して通知してもよい。
上述では、通信装置12において端末機器17のIPアドレス及びポート番号がRAM23に記憶され、この情報が参照されることで、パケットのフィルタリングを行っていた。例えば通信装置11において端末機器16のIPアドレス及びポート番号がRAM23に記憶されてもよい。通信装置11は、RAM23に記憶されたIPアドレス及びポート番号を使用することで、通信装置12と同様に、パケットのフィルタリングを行ってもよい。
端末機器16は、SIPに基づき、SIPサーバ8を介して通信装置11と所定の呼制御通信を行った後、通信装置11に対して要求パケットを送信してもよい。
通信装置12は、配下のIP網7に接続する端末機器17、18の内線電話番号とIPアドレス及びポート番号の対応表を管理していてもよい。この対応表は、周期的に更新されてもよい。通信装置12は、通信装置11から内線通知信号を受信した場合、この対応表を参照することで、通知された内線電話番号に対応するIPアドレス及びポート番号を特定し、通信装置11に対して通知してもよい。
上述では、通信装置13と端末機器20との間の通信の制御は、SIPサーバ8、9によって行われていたが、通信装置13がSIPサーバの機能を備えていてもよい。通信装置13と端末機器20との間の通信の制御は、通信装置13が備えるSIPサーバの機能によって実行されてもよい。
1 通信システム
2、6、7 IP網
3 電話網
8、9 SIPサーバ
11、12、13 通信装置
16、17、18、20 端末機器
24 フラッシュメモリ
2、6、7 IP網
3 電話網
8、9 SIPサーバ
11、12、13 通信装置
16、17、18、20 端末機器
24 フラッシュメモリ
Claims (8)
- 第一IP網及び電話網を介して他の通信装置と接続し、且つ、配下の第二IP網を介して端末機器と接続する通信装置であって、
前記電話網を介して、前記他の通信装置から電話回線の接続の要求を受けた場合に、前記他の通信装置との間の前記電話回線を接続する接続手段と、
前記接続手段によって前記他の通信装置との間の前記電話回線が接続された状態で、前記端末機器を識別する識別情報であって前記他の通信装置から通知される前記識別情報を、接続された前記電話回線を介して取得する取得手段と、
前記第一IP網及び前記第二IP網におけるアドレス情報であって、前記取得手段によって取得された前記識別情報によって識別される前記端末機器の前記アドレス情報を特定する第一特定手段と、
前記第一特定手段によって特定された前記アドレス情報を記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
前記第一特定手段によって特定された前記アドレス情報を、前記接続された電話回線を介して、前記他の通信装置に対して通知する通知手段と、
前記通知手段によって通知された前記アドレス情報が、前記他の通信装置の配下にある他の前記端末機器において使用されることで実行される、前記第一IP網を介した前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介する仲介手段と、
前記仲介手段によって前記通信が仲介される場合において、前記第一IP網を介して前記他の端末機器から受信したパケットの宛先の前記端末機器の前記アドレス情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第二IP網に転送し、又は、前記第二IP網を介して受信したパケットの送信元の前記端末機器の前記アドレス情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第一IP網に転送する転送手段と
を備えたことを特徴とする通信装置。 - 前記識別情報は、前記端末機器に割り当てられた内線電話番号であり、
前記取得手段は、
前記他の通信装置から通知される前記内線電話番号を取得し、
SIP(Session Initiation Protocol)に基づき、前記取得手段によって取得された前記内線電話番号を使用して前記端末機器と通信を行う通信手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記取得手段によって取得された前記識別情報によって識別される前記端末機器と、前記他の端末機器との通信を許可するか否かを判断する第一判断手段を備え、
前記仲介手段は、
前記第一判断手段によって前記端末機器と前記他の端末機器との通信を許可すると判断された場合に、前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。 - 前記第一判断手段は、
自動音声応答機能を使用して前記端末機器のユーザに音声によって問い合わせた場合の応答内容に基づいて、前記端末機器と前記他の端末機器との通信を許可するかを判断することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。 - 前記接続手段によって前記電話回線が接続した状態の前記他の通信装置に割り当てられた電話番号を特定する第二特定手段と、
前記第二特定手段によって特定された前記電話番号が割り当てられた前記他の通信装置との通信が許可されているか否かを判断する第二判断手段と、
前記第二判断手段によって、前記他の通信装置との通信が禁止されていると判断された場合に、前記接続手段によって接続された前記電話回線を切断する切断手段と
を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。 - 前記仲介手段は、Virtual Private Network(VPN)を利用して前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の通信装置。
- 第一IP網及び電話網を介して他の通信装置と接続し、且つ、配下の第二IP網を介して端末機器と接続する通信装置において実行される通信の通信方法であって、
前記電話網を介して、前記他の通信装置から電話回線の接続の要求を受けた場合に、前記他の通信装置との間の前記電話回線を接続する接続ステップと、
前記接続ステップによって前記他の通信装置との間の前記電話回線が接続された状態で、前記端末機器を識別する識別情報であって前記他の通信装置から通知される前記識別情報を、接続された前記電話回線を介して取得する取得ステップと、
前記第一IP網及び前記第二IP網におけるアドレス情報であって、前記取得ステップによって取得された前記識別情報によって識別される前記端末機器の前記アドレス情報を特定する第一特定ステップと、
前記第一特定ステップによって特定された前記アドレス情報を記憶手段に記憶する記憶制御ステップと、
前記第一特定ステップによって特定された前記アドレス情報を、前記接続された電話回線を介して、前記他の通信装置に対して通知する通知ステップと、
前記通知ステップによって通知された前記アドレス情報が、前記他の通信装置の配下にある他の前記端末機器において使用されることで実行される、前記第一IP網を介した前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介する仲介ステップと、
前記仲介ステップによって前記通信が仲介される場合において、前記第一IP網を介して前記他の端末機器から受信したパケットの宛先の前記端末機器の前記アドレス情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第二IP網に転送し、又は、前記第二IP網を介して受信したパケットの送信元の前記端末機器の前記アドレス情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第一IP網に転送する転送ステップと
を備えたことを特徴とする通信方法。 - 第一IP網及び電話網を介して他の通信装置と接続し、且つ、配下の第二IP網を介して端末機器と接続する通信装置において実行される通信の通信プログラムであって、
前記電話網を介して、前記他の通信装置から電話回線の接続の要求を受けた場合に、前記他の通信装置との間の前記電話回線を接続する接続ステップと、
前記接続ステップによって前記他の通信装置との間の前記電話回線が接続された状態で、前記端末機器を識別する識別情報であって前記他の通信装置から通知される前記識別情報を、接続された前記電話回線を介して取得する取得ステップと、
前記第一IP網及び前記第二IP網におけるアドレス情報であって、前記取得ステップによって取得された前記識別情報によって識別される前記端末機器の前記アドレス情報を特定する第一特定ステップと、
前記第一特定ステップによって特定された前記アドレス情報を記憶手段に記憶する記憶制御ステップと、
前記第一特定ステップによって特定された前記アドレス情報を、前記接続された電話回線を介して、前記他の通信装置に対して通知する通知ステップと、
前記通知ステップによって通知された前記アドレス情報が、前記他の通信装置の配下にある他の前記端末機器において使用されることで実行される、前記第一IP網を介した前記端末機器と前記他の端末機器との間の通信を仲介する仲介ステップと、
前記仲介ステップによって前記通信が仲介される場合において、前記第一IP網を介して前記他の端末機器から受信したパケットの宛先の前記端末機器の前記アドレス情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第二IP網に転送し、又は、前記第二IP網を介して受信したパケットの送信元の前記端末機器の前記アドレス情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、受信した前記パケットを前記第一IP網に転送する転送ステップと
をコンピュータに実行させるための通信プログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010222891A JP2012080274A (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 通信装置、通信方法、及び通信プログラム |
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