JP2012079740A - パターン描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 照射光学系で光量が適正に変更される高精度の露光描画を行うことができるパターン描画装置を提供する。
【解決手段】 光量調節部550は、入射したレーザ光が光透過量変更手段551による透過率傾向が反映されるが、光透過分布調整手段552によって逆の透過率傾向が反映される。その結果、相殺され位置によるバラツキが低減された透過率がラインビーム全体で得られる。パターン描画装置100によれば、光量調節部550によって、位置によるバラツキが低減されたラインビームが変調素子537に導入されることとなり、結果、画素間の光量バラツキが低減された露光を実現できる。
【選択図】図4

Description

本発明はパターン描画装置に関し、より詳しくは、光量補正が行われても、高精度の露光描画を行うことができる直接描画型のパターン描画装置に関する。
従来、描画装置の一例として、GLV(Grating Light Valve:グレーチング・ライト・バルブ)(シリコン・ライト・マシーンズ(サニーベール、カリフォルニア)の登録商標)等の光変調素子を用いてレーザ光等のビーム光を画像データに応じたビーム光に変調し、その変調光でフォトレジストの露光を行う装置が提案されている(特許文献1参照)。
この種の描画装置(以下、パターン描画装置と称する)は、フォトレジストが塗布された基板を載置したステージを往復移動させつつフォトレジストに変調光を照射することにより、フォトレジストに回路等のパターンを直接露光描画することができる。パターン描画装置は、描画パターンをGLVで電子的に生成するものであり、それ以前の露光装置で用いられてきたマスクを必要としない。よって、マスクの製造工程が不要となる。これにより、液晶ディスプレイや半導体基板の製造工程を短縮することができ、また、マスクの製造コストが不要となる。
ところで、液晶ディスプレイ等の基板製造においては、各工程の歩留り向上や各種条件の最適化のために、商品毎にフォトレジストの種類や膜厚が変更される。その変更に伴って、露光に必要な光量(単位:mJ/cm2)すなわち感度は変化する。フォトレジストの単位面積に与えられる光量は、露光ヘッドから照射された光量とステージの速度によって決まる。一方、露光ヘッドの最大出力は、描画装置毎に設定されている。従って、ステージの速度を変えることにより、露光ヘッドの最大出力を超えない範囲でフォトレジストの単位面積に与えられる光量を変え、フォトレジストの種類等の変更に対応することができる。ステージ速度が大きい程、露光のスループットは向上する。
そこで、感光性材料層の感度が多様に変更されても、高精度の露光描画を大きなスループットで行うパターン描画装置を提供するため、選択された走査速度および制御パラメータの値に基づいて走査機構および光量調節部を制御するものが提供されている(特許文献2参照)。
それによると、感光性材料層の感度が多様に変更されても、各感度にそれぞれ適した、走査速度および制御パラメータの値に基づいて制御がなされる。そして、光量調節部は、光源と光変調部の間に設けられ、入力した光源の光の一部を反射し、反射されなかった光を出力することで光量を調節する減衰器(アッテネータ)が利用されている。
光量調節部の具体的な構造に関して図13を参照して説明する。図13は光量調節部の構成を説明する概略説明図である。図13に示す光量調節部120はレーザビームのエネルギ密度を調整するもので、減衰器を入射ビームの入射角に応じた可変の透過率に適した多層の誘電体蒸着をして、減衰特性を構成するに当たってより大きな柔軟性を達成する。これにより、ステッピングモータ411によって制御する可変のビーム減衰器410を、入射ビーム111を受けるように位置決めして、入射角に応じてこのビームを減衰させる。減衰したビーム121は、モータ412によって動く補償プレート420を通過することによって元のビーム軸に戻って、このため、ビーム減衰器410及び補償プレート420は、前記ビーム軸に対する角度が互いに逆である。そして、図示しないコンピュータの制御下でビーム減衰器410を、レーザ装置が放出するレーザビームのタイミングに同期して回転させて、エネルギ密度の減衰が生じる(特許文献3参照)。
ここで、特許文献3ではビーム減衰器410を通過したビームの角度を元に戻す補償プレート420が配置されているが、補償プレート420をビーム減衰器410と同様にビームを減衰させるもので構成しても良い。
特開2003−59804号公報 特開2010−26465号公報 特表2003−509845号公報
この場合、減衰器の入射ビームの透過率の面内分布は、誘電体多層膜の膜厚制御の限界で、例えば縦横に数十mm程度の大きさのものであれば少なくとも5%以上の面内分布があり、それ以上の均一性は素子単体では実現できない。面内分布のバラツキに関しては、誘電体多層膜に限られるものではなく、金属コートにおいても同じ状況である。
この時、減衰器を入射ビームが通過する位置により透過率が変化し、そのため透過後の照度分布が透過率即ちビーム減衰器410と補償プレート420の回転角により異なることになる。そして、光量調節部120をある特定の透過率に設定して、後段の光学系で照度分布を所望の分布になるよう補正しても、露光量変更のためビーム減衰器410の透過率を変化させると、ビームの位置により透過率変化量が異なるため補正した分布が崩れることとなる。
図14を用いて説明する。図14(a)は減衰器の配置を示す説明図、(b)は減衰器への入射ビームの光路を説明する説明図、(c)はビーム減衰器410の回転角による透過率の傾向を示すグラフ、(d)は減衰器の位置による照度分布を示す説明図である。図14(a)の減衰器の配置において、図14(b)に示すようにビーム減衰器410の縦方向に所定間隔を設定してビーム入射位置A0、B0、C0を設定する。これらの位置A0のビームはA1、A2を介してAに到達し、位置B0のビームはB1、B2を介してBに到達し、位置C0のビームはC1、C2を介してCに到達する。
前述のようにビーム減衰器410は透過率の面内分布を有するため、位置A1、B1、C1における透過率は図14(c)に示すようにビーム減衰器410の回転角の角度θによる透過率の変化の仕方が異なる。その結果、図14(d)に示すように位置A、B、Cに到達するビームの光量は、透過率の等しい回転角度θの小さい状態では実線で示すように透過率が大きく、その値も位置によってバラツキが無い。一方、回転角度θを透過率が異なる角度に設定すると点線に示すように透過率が小さく、その値も位置によってバラツキが発生する。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、その主たる目的は、適正に光量補正ができるパターン描画装置を提供することにある。
この発明にかかるパターン描画装置は、感光性基板の感光性材料層に対して光を照射することで当該基板上にパターンを露光描画するパターン描画装置であって、光源と、基板に対し光源からの光を感光性材料層に照射する照射光学系と、照射光学系内で入射する光の光量を調節する光量調節部と、を備え、光量調節部は、入力した光源の光の一部を反射し、反射されなかった光を出力することで光量を調節する光透過量変更手段と、光透過量変更手段の光透過量の面内分布傾向を相殺する面内分布傾向を有し、かつ、入力した光の出力する方向を調節する光透過分布調整手段と、より構成されることを特徴とするものである。
また本発明の請求項1記載のパターン描画装置において、光源の光を描画すべきパターンの光に変調する光変調部と、を更に備え、光量調節部は、光源と光変調部の間に設けられ、光変調部へ入射する光の光量を調節することを特徴としたものである。
本発明の請求項1に係るパターン描画装置によれば、基板に対し光源からの光を感光性材料層に照射する照射光学系内で入射する光の光量を光量調節部で調整されて露光される。光量調節部は、光透過量変更手段で光量が調節された光が光透過分布調整手段に入射することで、光透過分布調整手段が光透過量変更手段の光透過量の面内分布傾向を相殺する面内分布傾向を有することで、光量バラツキの抑制された光が出力されることを特徴とするものである。
また本発明の請求項2に係るパターン描画装置によれば、光量調節部は、光源と光変調部の間に設けられ、光変調部へ入射する光の光量を調節するので、バラツキの無いパターンで露光することができる効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るパターン描画装置の側面図である。 図1に示すパターン描画装置の平面図である。 光学ヘッド部の内部構成を示す図である。 光量調節部の構成を説明する概略説明図である。 光透過量変更手段と光透過分布調整手段の透過率の面内分布を説明する図であり、(a)は光透過量変更手段の分布を示す説明図、(b)は光透過分布調整手段の分布を説明する説明図、(c)は光量調節部の分布を示す説明図である。 空間光変調器を拡大して示す図である。 (a)および(b)は、可動リボンおよび固定リボンに対して垂直な面における空間光変調器の断面を示す図である。 パターン描画装置の各部と制御部との接続構成を示したブロック図である。 描画動作を制御する制御部を示すブロック図である。 パターン描画装置の動作のフローチャートである。 ステージ速度と露光量が示されるルックアップテーブルである。 他の実施例の光量調節部の構成を説明する概略説明図である。 従来の光量調節部の構成を説明する概略説明図である。 従来の減衰器の透過率の面内分布を説明する図であり、(a)は減衰器の配置を示す説明図、(b)は減衰器への入射ビームの光路を説明する説明図、(c)は減衰器の回転角による透過率の傾向を示すグラフ、(d)は減衰器の位置による照度分布を示す説明図である。
<1.パターン描画装置の構成について>図1は、本発明の一実施形態に係るパターン描画装置100の側面図であり、図2は図1に示すパターン描画装置の平面図である。
図1に示されるように、第1実施形態に係るパターン描画装置100は、感光性基板の感光性材料層(図示せず)に対して光を照射することで感光性基板に回路等のパターンを露光描画する装置である。
このパターン描画装置100は、感光材料が表面に付与された半導体基板やガラス基板等の基板Wの表面に光ビームを照射してパターンを描画する直接描画装置である。更に具体的には、露光対象基板として支持基板(以下、単に「基板」という。)Wの上面に形成されたレジストに、配線パターンを描画するための装置である。図1および図2に示したように、パターン描画装置100は、主として、基板Wを保持するステージ10と、ステージ10を移動させるステージ移動機構20と、ステージ10の位置に対応した位置パラメータを計測する位置パラメータ計測機構30と、基板Wの上面にパルス光を照射する光学ヘッド部50と、1つのアライメントカメラ60と、制御部70とを備えている。
そして、このパターン描画装置100では、本体フレーム101に対してカバー102が取り付けられて形成される本体内部に装置各部が配置されて本体部が構成されるとともに、本体部の外側(本実施形態では、図1に示すように本体部の右手側)に基板収納カセット110が配置されている。この基板収納カセット110には、露光処理を受けるべき未処理基板Wが収納されており、本体内部に配置される搬送ロボット120によって本体部にローディングされる。また、未処理基板Wに対して露光処理(パターン描画処理)が施された後、当該基板Wが搬送ロボット120によって本体部からアンローディングされて基板収納カセット110に戻される。このように、搬送ロボット120が搬送部として機能している。
この本体部では、図1および図2に示すように、カバー102に囲まれた本体内部の右手端部に搬送ロボット120が配置されている。また、この搬送ロボット120の左手側には基台130が配置されている。この基台130の一方端側領域(図1および図2の右手側領域)が、搬送ロボット120との間で基板Wの受け渡しを行う基板受渡領域となっているのに対し、他方端側領域(図1および図2の左手側領域)が基板Wへのパターン描画を行うパターン描画領域となっている。この基台130上では、基板受渡領域とパターン描画領域の境界位置にヘッド支持部140が設けられている。このヘッド支持部140では、図2に示すように、基台130から上方に2本の脚部材141、142が立設されるとともに、それらの脚部材141、142の頂部を橋渡しするように梁部材143が横設されている。そして、図1に示すように、梁部材143のパターン描画領域側の反対側にアライメントカメラ(撮像部)60が固定されて、後述するようにステージ10に保持された基板Wの表面(被描画面、被露光面)上の複数のアライメントマークや下層パターンを撮像可能となっている。
このステージ10は基台130上でステージ移動機構20によりX方向、Y方向ならびにθ方向に移動される。すなわち、ステージ移動機構20は、ステージ10を水平面内で2次元的に移動させて位置決めするとともに、θ軸(鉛直軸)回りに回転させて後述する光学ヘッド部50に対する相対角度を調整して位置決めする。
また、このように構成されたヘッド支持部140に対して光学ヘッド部50が上下方向に移動自在に取り付けられている。このようにヘッド支持部140に対し、アライメントカメラ60と光学ヘッド部50とが取り付けられており、XY平面内での両者の位置関係は固定化されている。また、この光学ヘッド部50は、基板Wへのパターン描画を行うもので、ヘッド移動機構(図示省略)により上下方向に移動される。そして、ヘッド移動機構が作動することで、光学ヘッド部50が上下方向に移動し、光学ヘッド部50とステージ10に保持される基板Wとの距離を高精度に調整可能となっている。このように、光学ヘッド部50が描画ヘッドとして機能している。
また、基台130の基板受渡側と反対側の端部(図1および図2の左手側端部)においても、2本の脚部材144が立設されている。そして、梁部材143と2本の脚部材144の頂部とを橋渡しするように光学ヘッド部50の光学系を収納したボックス172が設けられており、基台130のパターン描画領域を上方から覆っている。
ステージ10は、円筒状の外形を有し、その上面に基板Wを水平姿勢に載置して保持するための保持部である。ステージ10の上面には、複数の吸引孔(図示省略)が形成されている。このため、ステージ10上に基板Wが載置されると、基板Wは、複数の吸引孔の吸引圧によりステージ10の上面に吸着固定される。なお、本実施形態において描画処理の対象となる基板Wの上面(主面)には、レジスト(感光材料)の層が予め形成されている。
ステージ移動機構20は、パターン描画装置100の基台130に対してステージ10を主走査方向(Y軸方向)、副走査方向(X軸方向)、および回転方向(Z軸周りの回転方向)に移動させるための機構である。ステージ移動機構20は、ステージ10を回転させる回転機構21と、ステージ10を回転可能に支持する支持プレート22と、支持プレート22を副走査方向に移動させる副走査機構23と、副走査機構23を介して支持プレート22を支持するベースプレート24と、ベースプレート24を主走査方向に移動させる主走査機構25と、を有している。
回転機構21は、ステージ10の内部に取り付けられた回転子により構成されたモータを有している。また、ステージ10の中央部下面側と支持プレート22との間には回転軸受機構が設けられている。このため、モータを動作させると、回転子がθ方向に移動し、回転軸受機構の回転軸を中心としてステージ10が所定角度の範囲内で回転する。
副走査機構23は、支持プレート22の下面に取り付けられた移動子とベースプレート24の上面に敷設された固定子とにより副走査方向の推進力を発生させるリニアモータ23aを有している。また、副走査機構23は、ベースプレート24に対して支持プレート22を副走査方向に沿って案内する一対のガイドレール23bを有している。このため、リニアモータ23aを動作させると、ベースプレート24上のガイドレール23bに沿って支持プレート22およびステージ10が副走査方向に移動する。
主走査機構25は、ベースプレート24の下面に取り付けられた移動子とヘッド支持部140の上面に敷設された固定子とにより主走査方向の推進力を発生させるリニアモータ25aを有している。また、主走査機構25は、ヘッド支持部140に対してベースプレート24を主走査方向に沿って案内する一対のガイドレール25bを有している。このため、リニアモータ25aを動作させると、基台130上のガイドレール25bに沿ってベースプレート24、支持プレート22、およびステージ10が主走査方向に移動する。なお、このようなステージ移動機構20としては、従来から多用されているX−Y−θ軸移動機構を用いることができる。
位置パラメータ計測機構30は、レーザ光の干渉を利用してステージ10についての位置パラメータを計測するための機構である。位置パラメータ計測機構30は、主として、測長用レーザ光出射部31、ビームスプリッタ32、ビームベンダ33、第1の干渉計34、および第2の干渉計35を有する。
測長用レーザ光出射部31は、計測用のレーザ光MLを出射するための光源装置である。測長用レーザ光出射部31は、固定位置、すなわち本装置の基台130や光学ヘッド部50に対して固定された位置に設置されている。測長用レーザ光出射部31から出射されたレーザ光MLは、まず、ビームスプリッタ32に入射し、ビームスプリッタ32からビームベンダ33へ向かう第1の分岐光ML1と、ビームスプリッタ32から第2の干渉計35へ向かう第2の分岐光ML2とに分岐される。
第1の分岐光ML1は、ビームベンダ33により反射され、第1の干渉計34に入射するとともに、第1の干渉計34からステージ10の−Y側の端辺の第1の部位(ここでは、−Y側の端辺の中央部)10aに照射される。そして、第1の部位10aにおいて反射した第1の分岐光ML1が、再び第1の干渉計34へ入射する。第1の干渉計34は、ステージ10へ向かう第1の分岐光ML1とステージ10から反射した第1の分岐光ML1との干渉に基づき、ステージ10の第1の部位10aの位置に対応した位置パラメータを計測する。
一方、第2の分岐光ML2は、第2の干渉計35に入射するとともに、第2の干渉計35からステージ10の−Y側の端辺の第2の部位(第1の部位10aとは異なる部位)10bに照射される。そして、第2の部位10bにおいて反射した第2の分岐光ML2が、再び第2の干渉計35へ入射する。第2の干渉計35は、ステージ10へ向かう第2の分岐光ML2とステージ10から反射した第2の分岐光ML2との干渉に基づき、ステージ10の第2の部位10bの位置に対応した位置パラメータを計測する。第1の干渉計34および第2の干渉計35は、それぞれの計測により取得された位置パラメータを、制御部70へ送信する。
光学ヘッド部50は、ステージ10上に保持された基板Wの上面に向けてパルス光を照射する光照射部である。光学ヘッド部50は、ステージ10およびステージ移動機構20を跨ぐようにして基台130上に架設された梁部材143と、梁部材143上に副走査方向の略中央に設けられた1つの光学ヘッド部50とを有する。光学ヘッド部50は、照明光学系53を介して1つの露光用レーザ発振器54に接続されている。また、露光用レーザ発振器54には、露光用レーザ発振器54の駆動を行う露光用レーザ駆動部55が接続されている。露光用レーザ駆動部55を動作させると、露光用レーザ発振器54からパルス光が出射され、当該パルス光が照明光学系53を介して光学ヘッド部50の内部に導入される。導入されたパルス光は、所定のパターン形状に成形された光束としてパルス光が基板Wの上面に照射され、基板W上のレジスト等の感光層を露光することにより、基板Wの上面にパターンが描画される。図1では、露光用レーザ発振器54から光学ヘッド部50までのビーム光の流れを一点鎖線で示している。照明光学系53は、露光用レーザ発振器54のビーム光を後述する光量調節部を介して光学ヘッド部50に入射する。
図1のパターン描画装置100では、光源である露光用レーザ発振器54がボックス172内に設けられ、光学系を介して露光用レーザ発振器54からの光が光学ヘッド部50の内部へと導入される。本実施の形態における基板Wの主面上には紫外線の照射により感光するレジスト(感光材料)が予め形成されており、露光用レーザ発振器54は、波長355nmの紫外線を出射する3倍波固体レーザとされる。もちろん、露光用レーザ発振器54は基板Wの感光材料が感光する波長帯に含まれる他の波長の光を出射するものであってもよい。
図3は光学ヘッド部50の内部構成を示す図であり、図3では光学ヘッド部50内の各構成を符号510で付す破線の矩形にて囲んでいる。図3に示す光学ヘッド部50は、回折格子型の空間光変調器511を有する光変調ユニット512、並びに、画像信号処理部513および露光制御部514に接続されるとともに光変調ユニット512の変調制御を行う描画制御部515を備える。なお、図3中の露光制御部514および画像信号処理部513は図1中の制御ユニット70内に設けられている。
光学ヘッド部50内へと導入される露光用レーザ発振器54からの光は、照明光学系53内でライン光として調整され、最終的に光量調節部550を介して光学ヘッド部50に導入される。光学ヘッド部50内では、ミラー516により、その反射面の法線が光軸J1に対して傾斜して配置される光変調ユニット512の空間光変調器511へと導かれる。このとき、露光用レーザ発振器54からの入射光は照明光学系53により強度分布が均一な線状のライン光(光束断面が線状の光)とされ、空間光変調器511上の変調動作の有効領域に照射される。空間光変調器511では、描画制御部515の制御に基づいてミラー516からの光が空間変調され、光軸J1に沿って投影光学系517へと入射する。
投影光学系517は、空間光変調器511側から順にゴースト光を遮断する遮光板520と、ズーム部を構成するレンズ518、519と、高次回折光を遮光する絞り板521とフォーカス部を構成するフォーカシングレンズ522と、が配置される。レンズ518、519を通過した光は開口を有する絞り板521へと導かれ、一部の光(後述の0次光)は開口を通過してフォーカシングレンズ522へと導かれ、残りの光(後述の(±1)次回折光)は絞り板521にて遮蔽される。フォーカシングレンズ522を通過した光は所定の倍率にて感光材料上へと導かれる。なお、投影光学系517は必ずしも遮光板520、レンズ518、519、絞り板521、フォーカシングレンズ522により構成される必要はなく、他の光学素子が追加される等してもよい。
光量調節部550は、光学ヘッド部50の光変調ユニット512へ入射する光の光量を調節する。光量調節部550の構成は、図4に示されるように、照明光学系53の一端で光変調ユニット512の間に設けられ第一の減衰器(アッテネータ)による光透過量変更手段551と第二の減衰器による光透過分布調整手段552より構成される。この光量調節部550は、入力した光源の光の一部を反射し、反射されなかった光を出力することで、出射光量を入射光量の0〜100%の量に調節する。
光量調節部550の具体的な構造に関して図4を参照して説明する。図4は光量調節部の構成を説明する概略説明図である。図4に示す光量調節部550はレーザビームのエネルギ密度を調整するもので、入射ビームの入射角に応じた可変の透過率に適した多層の誘電体蒸着された光透過量変更手段551と、減衰したビームを通過することによって元のビーム軸に戻すとともに減衰し、更に光透過率の面内分布を調整する光透過分布調整手段552と、光透過量変更手段551と光透過分布調整手段552を制御して位置決めする駆動手段としてのステッピングモータ553、554とより構成される。
これにより、ステッピングモータ553によって制御する光透過量変更手段551を、入射ビームを受けるように位置決めして、入射角に応じてこのビームを減衰させる。減衰したビームは、ステッピングモータ554によって動かされて位置決めされた光透過分布調整手段552を通過することによって元のビーム軸に戻される。このため、光透過量変更手段551及び光透過分布調整手段552は、前記ビーム軸に対する角度が互いに逆である。そして、制御部70の制御下で光透過量変更手段551と光透過分布調整手段552を、描画処理の直前のタイミングに同期して回転させて、光量調節部550によって光透過量が変更され減衰が生じる。これはレーザ光の波長に対して透明な平板を光軸に対して垂直な面に面対称となるように配置し、面対称の関係を保ったまま入射角を変化させ、透過するレーザ光量を変化させるものである。
図4に示す構成の光透過量変更手段551は、石英板よりなる透明基板555上に面内で連続的に透過率が変化するように誘電体多層膜556を形成した減光フィルタを使用することができる。透明基板555の片面には反射防止コーティング557を有する。通常の透明基板555を使用した場合には裏面での反射が影響する場合があるが、これを実施することで対策できる。
図5(a)は光透過量変更手段551の回転角による透過率の傾向を示すグラフである。光透過量変更手段551は、透過率が光透過量変更手段551の回転角の入射ビームに対する角度θによって異なる。その結果、図5(a)に示すように射出されるビームの光量は、透過率の等しい回転角度θの小さい状態では透過率が大きく、その値も位置によってバラツキが無い。一方、回転角度θを透過率が異なる角度に設定すると透過率が小さく、その値も位置によってバラツキを有する。
光透過分布調整手段552は、光透過量変更手段551と同じ構成で、図4に示すように、石英板よりなる透明基板555上に面内で連続的に透過率が変化するように誘電体多層膜556を形成し、透明基板555の片面に反射防止コーティング557を有する。
しかしながら、光透過分布調整手段552は、透過率の面内傾向において光透過量変更手段551とは異なる。図5(b)は光透過分布調整手段552の回転角θによる透過率の傾向を示すグラフである。光透過分布調整手段552は、透過率が光透過分布調整手段552の回転角の角度θによって異なる。その結果、図5(b)に示すように射出されるビームの光量は、透過率の等しい回転角度θの小さい状態では透過率が大きく、その値も位置によってバラツキが無い。一方、回転角度θを透過率が異なる角度に設定すると透過率が小さく、その値も位置によってバラツキを有する。そして、位置による透過率は光透過量変更手段551とは逆の傾向を有している。なお、光透過分布調整手段552の回転角度θは、出射ビームに対する角度で、光透過量変更手段551の回転角度θと同じ値に設定されるが、それぞれが回転する向きが逆に設定されている。
以上の構成により、本願の光量調節部550によれば、透明基板555、555に入射したレーザ光は光透過量変更手段551により図5(a)の透過率傾向が反映されるが、光透過分布調整手段552によって図5(b)の透過率傾向が反映される。その結果、逆の傾向がレーザ光に反映されることで相殺され、位置によるバラツキが低減された図5(c)に示す透過率がラインビーム全体で得られる。即ち、光量調節部550は、光透過量変更手段551が図5(a)に示す透過率傾向を有していれば、同様のものを用意し、180度逆の配置で光透過分布調整手段552として用いることが出来る。そうすることで、光透過量変更手段551の光透過量の面内分布を光透過分布調整手段552で相殺することが出来る。
当然、光量調節の手段としてはレーザ励起用レーザダイオードの励起電流を制御することでも、レーザ出力を調整することは可能であるが、出力を変更した場合に出力が安定するまでに一定時間を必要とするなどの問題があるため、望ましくない。
図6は、空間光変調器511を拡大して示す図である。図6に示す空間光変調器511は半導体装置製造技術を利用して製造され、格子の深さを変更することができる回折格子となっている。空間光変調器511には複数の可動リボン530aおよび固定リボン531bが交互に平行に配列形成され、後述するように、可動リボン530aは背後の基準面に対して個別に昇降移動可能とされ、固定リボン531bは基準面に対して固定される。回折格子型の空間光変調器としては、例えば、GLV(Grating Light Valve:グレーチング・ライト・バルブ)(シリコン・ライト・マシーンズ(サンノゼ、カリフォルニア)の登録商標)が知られている。
図7(a)および図7(b)は、可動リボン530aおよび固定リボン531bに対して垂直な面における空間光変調器511の断面を示す図である。なお、図7(a)および図7(b)に示す空間光変調器511では、実際よりも可動リボン530aおよび固定リボン531bの数が少ない。
可動リボン530aはその上面が、空間光変調器511の基板の上面である基準面532に平行な帯状の可動反射面533aとなっており、固定反射部である固定リボン531bはその上面が基準面532に平行な帯状の固定反射面534bとなっている。図7(a)は可動リボン530aと基準面532との間に電圧(電位差)が与えられ、静電気力により可動リボン530aが基準面532に向かって撓んだ状態における断面を示しており、図7(b)は可動リボン530aが撓まない初期状態を示している。
図7(b)に示すように、空間光変調器511に電圧を入力しない状態では、可動リボン530aおよび固定リボン531bが基準面532cに対して同じ高さに位置して、空間光変調器511の表面は面一となり、入射光L1の反射光が0次光L2として導出される。一方、空間光変調器511に所定の電圧を入力している状態では、図7(a)に示すように可動リボン530aが固定リボン531bよりも基準面532c側に撓んで可動リボン530aが回折格子の溝の底面となる。そして、可動リボン530aの反射面と固定リボン531bの反射面との間の光路差が入射光L1の波長の半分となり、1次回折光L3が空間光変調器511から導出され、0次光L2は消滅する。
図7(a)に示すように可動リボン530aが所定の量だけ撓んだ状態では、露光用レーザ発振器54から可動反射面533aを経由して感光材料へと至る光の経路と、露光用レーザ発振器54から固定反射面534bを経由して感光材料へと至る光の経路との差(以下、単に「可動反射面533aと固定反射面534bとの間の光路差」という。)が、((n+1/2)λ)(ただし、λは入射光L1の波長であり、nは任意の整数である。)となるようにされている。これにより、図7(a)の状態では、可動反射面533aにて反射される光と固定反射面534bにて反射される光との位相差により生じる空間光変調器511からの(±1)次回折光L3(さらには、高次の回折光)の強度が最大となり、0次光の強度は最小となる。
実際には、空間光変調器511にて可動リボン530aおよび固定リボン531bが配列される方向(すなわち、各リボンの長手方向に垂直かつ基準面532に平行な方向)を配列方向として、露光用レーザ発振器54からの光は配列方向に垂直、かつ、基準面532の法線に対して傾斜した光軸J1に沿って空間光変調器511へと入射しており、空間光変調器511への光の入射角をα(図3参照)、可動リボン530aが撓まない状態での可動反射面533aと固定反射面534bとの(基準面532からの)高さの差をDfとすると、可動反射面533aと固定反射面534bとの間の光路差は(2Df・cosα)として表される。したがって、光路差(2Df・cosα)が((n+1/2)λ)となるように、露光用レーザ発振器54からの光の波長λ、可動反射面533aと固定反射面534bとの高さの差Df、および、空間光変調器511への光の入射角αが予め決定されている。
例えば、可動リボン530aが撓まない状態における可動反射面533aと固定反射面534bとの間の光路差を(7/2)λとする場合には、可動反射面533aと固定反射面534bとの高さの差Dfは((7/4)λ/cosα)とされる。なお、空間光変調器511へと入射する光は、光軸J1および配列方向に垂直な方向に関して僅かに集光しつつ配列方向に関して平行な状態とされている。
一方、図7(b)に示すように可動リボン530aが撓まない初期状態では、可動反射面533aと固定反射面534bとの間の光路差が(n・λ)(ただし、λは入射光L1の波長であり、nは任意の整数である。)となるようにされている。すなわち、可動リボン530aが撓んだ状態での可動反射面533aと固定反射面534bとの高さの差をDnとして、光路差(2Dn・cosα)が(n・λ)と等しくなるようにされ、これにより、図7(b)の状態では、可動反射面533aからの反射光と固定反射面534bからの反射光とが強めあって最大強度の0次光L2が空間光変調器33から出力される。
また、図7(a)および図7(b)に示すように、配列方向に関して可動リボン530aと固定リボン531bとはほぼ同じ幅となっている。なお、複数の可動リボン530aおよび複数の固定リボン531bのそれぞれの幅の長さはコントラストや反射率を考慮して最適化することが可能である。この場合には、これらの長さはお互いに微少量ずつ異なることになる。
既述のように、複数の可動リボン530aおよび固定リボン531b上には、光束断面が配列方向に長い線状の光が照射される。空間光変調器511では、隣接する各1本の可動リボン530aおよび固定リボン531bを1つのリボン対とすると、互いに隣接する3個以上のリボン対が描画されるパターンの1つの画素に対応する。本実施の形態では、互いに隣接する4個のリボン対の集合が1つの画素に対応する変調素子とされ、図6では1つの変調素子を構成するリボン対の集合を符号535が付せられた太線の矩形にて囲んでいる。
空間光変調器511では、図6のドライバ回路ユニット536が有する複数のドライバ回路から入力される電圧(以下、「入力電圧」という。)に従って複数の変調素子537の可動リボン530aの状態がそれぞれ変化し、各変調素子537が、1次回折光((+1)次回折光および(−1)次回折光))を出射するOFF状態と0次光(正反射光)を出射するON状態との間で遷移可能とされる。空間光変調器511から出射される0次光および1次回折光は、既述のように投影光学系517へと導かれ、0次光は遮蔽板520の開口を通過して感光材料上へと導かれ、1次回折光は遮蔽板520にて遮蔽される。これにより、光学ヘッド部50において、感光材料上にてX方向(すなわち、走査方向に垂直な方向)に並ぶ複数の照射領域のそれぞれに変調された光の照射が可能となる。
光学ヘッド部50は、副走査方向に沿って1個の変調素子537が配列されている。ステージ10を+Y方向に移動させつつ、変調素子537からパルス光を断続的に照射すると、基板Wの上面に繰り返し投影され、図3に示したように、所定の露光幅を有する1本のパターン群として基板Wの上面に描画される。パターン描画装置100は、1回の主走査方向への描画が完了すると、ステージ10を+X方向に略露光幅分だけ移動させる。その後、パターン描画装置100は、ステージ10を−Y方向に移動させつつ、変調素子537からパルス光を断続的に照射する。このように、パターン描画装置100は、光学ヘッド部50の変調素子537の個数に対応した露光幅分ずつ基板Wを副走査方向にずらしながら、主走査方向へのパターンの描画を所定回数繰り返すことにより、基板Wの描画領域全面に所望のパターンを形成する。
アライメントカメラ60は、後述する基板Wの上面に予め形成されたアライメントマークを撮影するためのモニター手段を構成する撮影部である。アライメントカメラ60は、例えば、CCDカメラにより構成され、梁部材143を介して基台130に固定されている。本実施形態では、後述するように、基板Wの上面の四隅にアライメントマークが形成されている。
アライメントカメラ60によりアライメントマークを撮影するときには、まず、パターン描画装置1は、ステージ10を最も−Y側の位置(図1、図2中の左側位置)に移動させる。そして、アライメントカメラ60による撮影を実行させることにより、各アライメントマークの画像を取得する。取得された各アライメントマークの画像は、アライメントカメラ60から制御部70へ送信される。
制御部70は、種々の演算処理を実行しつつ、パターン描画装置100内の各部の動作を制御するための情報処理部である。図8は、パターン描画装置100の上記各部と制御部70との間の接続構成を示したブロック図である。図8に示したように、制御部70は、上記のリニアモータ21a,23a,25a、測長用レーザ光出射部31、第1の干渉計34、第2の干渉計35、照明光学系53、露光用レーザ駆動部55、投影光学系523、およびアライメントカメラ60と電気的に接続されている。制御部70は、例えば、CPUやメモリを有するコンピュータにより構成され、コンピュータにインストールされたプログラムに従ってコンピュータが動作することにより、上記各部の動作制御を行う。
また、上記のように構成された制御部70は描画動作を制御するために図9に示すように制御部70としてのコンピュータ71はCPUやメモリ72等を有しており、露光制御部514とともに電装ラック(図示省略)内に配置されている。図9は、描画動作を制御する制御部を示すブロック図である。コンピュータ71内のCPUが所定のプログラムに従って演算処理することにより、ラスタライズ部73およびデータ生成部75が実現される。例えば1つの半導体製造工程に相当するパターンのデータは外部のCAD等により生成されたパターンデータであり、予めCADデータ76としてメモリ72に準備されており、当該CADデータ76とデータ生成部75に基づき後述するようにして描画パターンが基板W上に描画される。
ラスタライズ部73は、データ生成部75によって生成された描画データが示す単位領域を分割してラスタライズし、ラスタデータ77を生成しメモリ72に保存する。こうしてラスタデータ77の準備後、または、ラスタデータ77の準備と並行して、未処理の基板Wが描画される。
こうして生成された描画データは、データ生成部75から露光制御部514へと送られ、露光制御部514が光変調ユニット512、ステージ移動機構20の各部を制御することにより1ストライプ分の描画が行われる。なお、露光動作についは上記したとおり空間変調器511による電界発生制御により行われる。そして、1つのストライプに対する露光記録が終了すると、次の分割領域に対して同様の処理が行われ、ストライプごとに描画が繰り返される。
入力部78は、感光性材料層に与える露光量を入力する。入力部78は、制御部70の露光制御部514に接続されている。露光量は、露光をしようとする基板Wに与える単位面積当たりのエネルギーであり、ユーザにより入力される。
第1記憶部79は、感光性材料層の光感度に応じて選択される複数の露光量(mJ/cm2)と、各露光量にそれぞれ適した走査速度(mm/sec)とを対応付けてルックアップテーブルを記憶する。第1記憶部79に記憶された各走査速度は、光量調節部550で光量を調節しない場合の光量に対応した速度である。第1記憶部79は、制御部70の露光制御部514に接続されている。
ステージ速度は、露光量毎に1つの値が設定されている。光量調節部550によって照明光学系53からの光量をその0〜100%の光量に調節することができる。よって、入力する露光量によりルックアップテーブルを参照してステージ走査速度が設定される。露光制御部514は、第1記憶部78に記憶された走査速度の中から、ユーザの光感度入力操作で入力部79から入力された露光量に対応する走査速度を選択する。
<2.ステージの位置制御について>このパターン描画装置100は、上記の第1の干渉計34、第2の干渉計35の各計測結果に基づいてステージ10の位置を制御する機能を有する。以下では、このようなステージ10の位置制御について説明する。
既述の通り、第1の干渉計34および第2の干渉計35は、それぞれ、ステージ10の第1の部位10aおよび第2の部位10bの位置に対応した位置パラメータを計測する。第1の干渉計34および第2の干渉計35は、それぞれの計測により取得された位置パラメータP1,P2を、制御部70へ送信する。図9に示したように、制御部70は、算出部としてのコンピュータ71を有する。このコンピュータ71の機能は、例えば、コンピュータ71のCPUが所定のプログラムに従って動作することにより実現される。
一方、制御部70は、第1の干渉計34および第2の干渉計35から送信された位置パラメータに基づいてステージ10の位置(Y軸方向の位置およびZ軸周りの回転角度)を算出する。次に、制御部70は、算出されたステージ10の位置を参照しつつ、ステージ移動機構20を動作させることにより、ステージ10の位置やステージ10の移動速度を正確に制御する。ここでは、制御部70は、ステージ10をZ軸周りに回転させることにより、主走査方向の移動に伴うステージ10の傾き(Z軸周りの回転角度のずれ)も補正する。また、制御部70は、算出されたステージ10の位置を参照しつつ、露光用レーザ駆動部55を動作させることにより、基板Wの上面に対するパルス光の照射位置を正確に制御する。
<3.パターン描画装置の動作について>続いて、上記のパターン描画装置100の動作の一例について、図10のフローチャートを参照しつつ説明する。図10は、パターン描画装置100の特徴的な動作を示すフローチャートである。
パターン描画装置100において基板Wの処理を行うときには、まず、パターン描画すべき基板Wの感光性材料層に与える露光量がユーザにより入力部78へ入力される(ステップS1)。次いで、パターン描画すべき基板Wがステージ10上へ設置される(ステップS2)。作業者または搬送ロボット120が、基板Wを搬入してステージ10の上面に載置する。基板Wの上面の四隅には、アライメントマークが予め形成されている。また、基板Wの上面にはレジストによる感光材料層が予め形成されている。
次いで、露光制御部514は、ユーザが入力した露光量に対応するステージ10の走査速度を第1記憶部79のルックアップテーブルを参照して設定する(ステップS3)。
次に、光学ヘッド部50から照射されるパルス光の位置や光量を調整するキャリブレーション処理を行う(ステップS4)。キャリブレーション処理においては、まず、ベースプレート24を移動させることにより、図示しないCCDカメラを光学ヘッド部50の下方に配置する。そして、CCDカメラを副走査方向に移動させつつ、光学ヘッド部50からパルス光を照射し、照射されたパルス光をCCDカメラにより撮影する。制御部70は、取得された画像データに基づいて、光学ヘッド部50の照明光学系53を動作させ、これにより、光学ヘッド部50から照射されるパルス光の位置や光量を調整する。
次いで、露光制御部514は、選択した数値データを各部へ出力する(ステップS5)。具体的には、露光制御部514は、走査速度および制御パラメータの値をステージ移動機構20へ出力する。また、露光制御部514は、選択した制御パラメータの値を光量調節部550、光変調ユニット512へ出力する。また、露光制御部514は、データ生成部75から入力したデータに基づいて制御信号を生成し、その制御信号を光変調ユニット512へ出力する(ステップS6)。
ここで、露光描画時に光学ヘッド部50に与えられるべき光量について説明する。基板Wの感光性材料層の種類や厚みに応じて、露光描画に必要な光量は異なる。露光用レーザ発振器54の出力と感光性材料層の光感度を一定とした場合、描画時に光学ヘッド部50に与えられるべき光量は走査速度に比例する。つまり、感光性材料層が単位面積当たりに必要な光量を得るためには、ステージ速度が大きければ光学ヘッド部50に与えられる光量も大きくする必要がある。
光量調節部550で、光学ヘッド部50に与えられる光量を調節する場合、光量調節部550での透過光量の面内分布が基板W上に与えられる露光量の面内不均一として影響を及ぼすこととなる。即ち、空間光変調器511には複数の可動リボン530aおよび固定リボン531bが交互に平行に配列形成され、4個のリボン対が1つの画素に対応しており、この複数のリボン対に同時にライン状のパルス光が入射される。よって、このパルス光の光量にバラツキがあると光変調されたパルス光にもバラツキが生じる。
そこで、本願の光量調節部550によれば、透明基板555、555に入射したレーザ光は光透過量変更手段551により図5(a)の透過率傾向が反映されるが、光透過分布調整手段552によって図5(b)の透過率傾向が反映される。その結果、逆の傾向が反映されることで相殺され、位置によるバラツキが低減された図5(c)に示す透過率がラインビーム全体で得られる。即ち、バラツキが低減されたラインビームが変調素子537に導入されることとなり、結果、画素間の光量バラツキが低減された露光を実現できる。
よって、光量調節部550による光量の調節は、露光量がユーザにより入力部78へ入力される値になるようにステッピングモータ553によって光透過量変更手段551の回転角度θを制御する。入射ビームは入射角に応じてこのビームを減衰させる。減衰したビームは、ステッピングモータ554によって動かされて位置決めされた光透過分布調整手段552を通過することによって元のビーム軸に戻されるとともに更に減衰されることで所定の光量となる。制御部70の制御下で光透過量変更手段551と光透過分布調整手段552を、描画処理の直前のタイミングに同期して回転させて、光量調節部550によって光透過量が変更される。
続いて、パターン描画装置100は、ステージ10上に載置された基板Wと光学ヘッド部50との相対位置を調整するアライメント処理を行う(ステップS7)。上記のステップS3では、基板Wはステージ10上のほぼ所定の位置に載置されるのであるが、微細なパターンを描画するための位置精度としては十分でない場合が多い。このため、アライメント処理を行うことにより基板Wの位置や傾きを微調整して、後続の描画処理の精度を向上させる。
アライメント処理においては、まず、基板Wの上面の四隅に形成されたアライメントマークを、アライメントカメラ60によりそれぞれ撮影する。制御部70は、アライメントカメラ60により取得された画像中の各アライメントマークの位置に基づいて、基板Wの理想位置からのずれ量(X軸方向の位置ずれ量、Y軸方向の位置ずれ量、およびZ軸周りの傾き量)を算出する。そして、算出されたずれ量を低減させる方向にステージ移動機構20を動作させることにより、基板Wの位置を補正する。
続いて、パターン描画装置100は、アライメント処理後の基板Wに対して描画処理を行う(ステップS8)。すなわち、パターン描画装置100は、ステージ10を主走査方向および副走査方向に移動させつつ、光学ヘッド部50から基板Wの上面に向けてパルス光を照射することにより、基板Wの上面に所望のパターンを描画する。
次に、描画処理(ステップS8)として以下の詳細な処理が行われる。パターン描画装置100では、光学ヘッド部50が基板Wの主走査方向の端部上方まで到達すると、基板Wの移動が停止される。そして、基板Wを副走査方向に所定距離だけ移動した後、基板Wの主走査方向への移動が開始され、基板Wが連続的に移動する間、光学ヘッド部50の高さ調整および光ビームのON/OFF制御が継続して行われる。基板Wを副走査方向に移動しつつ、上記の処理が繰り返され、基板Wの全体にパターンが描画されるとパターン描画処理が完了する。ところで、本実施の形態においては、ステージ10が主走査方向に移動している間、常に露光が行われている訳ではなく、図3に示すように、空間光変調器511による所定領域としての露光領域の走査が終了するごとに、パルス的に光が照射され、露光が行われる。
以上のように、ステージの主走査、副走査を繰り返しながら、ライン状の光束による露光領域での露光を基板Wの全露光対象領域に対して行い、1パルスによる露光領域を1単位として基板Wの全露光対象領域を埋め尽くすことによって、基板W全体の露光が完了する。
描画処理が完了すると、パターン描画装置100は、ステージ移動機構20を動作させてステージ10および基板Wを搬出位置に移動させる。そして、作業者または搬送ロボット120が、ステージ10の上面から基板Wを搬出する(ステップS9)。
こうして、基板W上の描画が終了して基板Wの表面への所望パターンの描画が完了すると、ステージ10は描画済み基板Wを載置したまま基板受渡位置(図1および図2の左側領域)に移動した後、基板搬送ロボット120により基板Wがカセットへと戻され、次の基板Wが取り出されて上記したと同様の一連の処理が繰り返される。さらに、基板収納カセット110に収納されている全ての基板Wに対するパターン描画が終了すると、基板収納カセット110がパターン描画装置100から搬出される。
以上説明したように、パターン描画装置100によれば、第1記憶部79は、感光性材料層の光感度に応じて選択される複数の露光量と、各露光量にそれぞれ適した走査速度とを対応付けて記憶する。従って、感光性材料層の感度が多様に変更されても、各感度にそれぞれ適した走査速度を設定することができる。また、制御部70は、第1記憶部79に記憶された走査速度の中から、入力部78により入力された露光量に適した走査速度を選択する。制御部70は、選択された制御パラメータの値に基づいて光量調節部550、光変調ユニット512を制御する。従って、感光性材料層の感度が多様に変更されても、各感度にそれぞれ適した、走査速度および制御パラメータの値に基づいた制御がなされる。よって、感光性材料層の感度が多様に変更されても、高精度かつスループットが大きな走査露光を行うことができる。
その際、光量調節部550によって、位置によるバラツキが低減されたラインビームが変調素子537に導入されることとなり、結果、画素間の光量バラツキが低減された露光を実現できる。
次に、本発明の第二実施形態に係るパターン描画装置について説明する。パターン描画装置としては上記第一実施形態の装置と異なる構成に関して説明し、同じ構成を用いるものに関してはその説明を省略する。上記第一実施形態においては1個の光学ヘッド部50を有しているが、複数の光学ヘッド部を備え、それぞれに対して光量調節部550を個別に備えるようにしてもよい。
更に、第1記憶部79は、図11に例示されるように、感光性材料層の光感度に応じて選択される複数の露光量(mJ/cm2)と、各露光量にそれぞれ適した走査速度(mm/sec)とを対応付けてルックアップテーブル80として記憶する。第1記憶部79に記憶された各走査速度は、光量調節部550で光量を調節しない場合の光量に対応した速度である。第1記憶部79は、制御部70の露光制御部514に接続されている。
図11に示されるように、ステージ速度は、露光量毎に1つの値が設定されている。図11に示されるルックアップテーブル80は、光感度が240(mJ/cm2)の感光性材料層に対して50(mm/sec)のステージ速度で露光描画する能力を持つ描画装置におけるルックアップテーブルである。光量調節部550によって照明光学系53からの光量をその0〜100%の光量に調節することができる。よって、50(mm/sec)のステージ速度においては、0〜240(mJ/cm2)の光量で描画することが可能である。ステージ速度を2倍の100(mm/sec)にした場合の光量は50(mm/sec)の場合の半分、すなわち0〜120(mJ/cm2)の光量で描画することが可能となる。以下同様に、走査速度を200(mm/sec)、400(mm/sec)と2倍にする毎に光量は半分になる。このようにしてルックアップテーブル22は構成されている。
すなわち、入力する露光量が0より大きく30以下(mJ/cm2)の場合は、ステージ走査速度が400(mm/sec)に設定されている。入力する露光量が30より大きく60以下(mJ/cm2)の場合は、ステージ走査速度が200(mm/sec)に設定されている。入力する露光量が60より大きく120以下(mJ/cm2)の場合は、ステージ走査速度が100(mm/sec)に設定されている。入力する露光量が120より大きく240以下(mJ/cm2)の場合は、ステージ走査速度が50(mm/sec)に設定されている。
この例においては、例えば20(mJ/cm2)の光感度を有する感光性材料層にパターン描画すべく、ユーザが露光量として20(mJ/cm2)を入力部78へ入力した場合、装置制御ユニット16により400(mm/sec)のステージ速度が選択される。30(mJ/cm2)の光感度を有する感光性材料層にパターン描画すべく、ユーザが露光量として30(mJ/cm2)を入力部78へ入力した場合も、露光制御部514により400(mm/sec)のステージ速度が選択される。
露光制御部514は、第1記憶部78に記憶された走査速度の中から、ユーザの光感度入力操作で入力部79から入力された露光量に対応する走査速度を選択する。このように、第二実施形態は、複数の光学ヘッド部を備えたパターン描画装置で、ルックアップテーブル80を参照してユーザが露光量を入力部78へ入力した場合も、露光制御部514によりのステージ速度が選択される装置である。
<パターン描画装置の動作について>続いて、上記のパターン描画装置の動作の一例について説明する。なお、図10に示すフローチャートとの差異に関して詳述し、同じ動作に関しては説明を簡略化する。パターン描画すべき基板Wの感光性材料層に与える露光量がユーザにより入力部78へ入力される(ステップS1)。次いで、パターン描画すべき基板Wがステージ10上へ設置される(ステップS2)。次いで、露光制御部514は、ユーザが入力した露光量に対応するステージ10の走査速度を第1記憶部79のルックアップテーブル80を参照して設定する(ステップS3)。次に、光学ヘッド部から照射されるパルス光の位置や光量を調整するキャリブレーション処理を行う(ステップS4)。
次いで、露光制御部514は、選択した数値データを各部へ出力する(ステップS5)。具体的には、露光制御部514は、走査速度および制御パラメータの値をステージ移動機構20へ出力する。また、露光制御部514は、選択した制御パラメータの値を光量調節部550、光変調ユニット512へ出力する。また、露光制御部514は、データ生成部75から入力したデータに基づいて制御信号を生成し、その制御信号を光変調ユニット512へ出力する(ステップS6)。
ここで、露光描画時に複数の光学ヘッド部に与えられるべき光量について説明する。基板Wの感光性材料層の種類や厚みに応じて、露光描画に必要な光量は異なる。露光用レーザ発振器54の出力と感光性材料層の光感度を一定とした場合、描画時に各光学ヘッド部に与えられるべき光量は走査速度に比例する。つまり、感光性材料層が単位面積当たりに必要な光量を得るためには、ステージ速度が大きければ各光学ヘッド部に与えられる光量も大きくする必要がある。
光学ヘッド部が出力する光量をP、ステージ速度をVとすると、P∝V(PはVに比例する)の関係が成り立つ。感光性材料層の光感度(露光に必要な光量)が大きくなると、光学ヘッド部に与えられるべき光量も大きくなる。よって、感光性材料層の光感度をQとすると、P∝Q×V(PはQおよびVに比例する)の関係が成り立つ。
感光性材料層を走査列のパターンで走査することにより、帯状の露光パターンが感光性材料層に描画される。各々の光学ヘッド部に与えられる光量が同じであれば、理想的には、描画結果としての露光パターンの線幅も同じとなる。しかしながら、実際には、照明光学系53のレンズ特性のばらつき等に起因して、光学ヘッド部毎に露光結果としての露光パターンの線幅が設定とは異なる場合がある。例えば、レンズ特性のばらつき等に起因して露光量が多くなると露光パターンの線幅が太くなり、逆に露光量が少なくなると露光パターンの線幅が細くなる。このような場合、描画結果である露光パターンの線幅を測定し、その測定結果に基づいて各光学ヘッド部に与えられる最適な光量を求めるとよい。そこで、その最適な光量を求めるために、比例係数Kを設定する。比例係数は露光パターンサイズにより決定される。すなわち、比例係数Kを0.025で、露光量として25が入力された場合、P1=0.025×25×400=250(μW/pixel)となる。P1の光量が1個の光学ヘッド部に与えられるように光量調節部550で光量を調節すればよい。
続いて、パターン描画装置100は、ステージ10上に載置された基板Wと光学ヘッド部50との相対位置を調整するアライメント処理を行う(ステップS7)。続いて、パターン描画装置100は、アライメント処理後の基板Wに対して描画処理を行う(ステップS8)。
次に、描画処理(ステップS8)として以下の詳細な処理が行われる。描画処理が完了すると、パターン描画装置100は、ステージ移動機構20を動作させてステージ10および基板Wを搬出位置に移動させる。そして、作業者または搬送ロボット120が、ステージ10の上面から基板Wを搬出する(ステップS9)。
以上説明したように、上記のパターン描画装置によれば、第1記憶部79は、感光性材料層の光感度に応じて選択される複数の露光量と、各露光量にそれぞれ適した走査速度とを対応付けて記憶する。従って、感光性材料層の感度が多様に変更されても、各感度にそれぞれ適した走査速度を設定することができる。また、制御部70は、第1記憶部79に記憶された走査速度の中から、入力部78により入力された露光量に適した走査速度を選択する。制御部70は、選択された制御パラメータの値に基づいて光量調節部550、光変調ユニット512を制御する。従って、感光性材料層の感度が多様に変更されても、各感度にそれぞれ適した、走査速度および制御パラメータの値に基づいた制御がなされる。よって、感光性材料層の感度が多様に変更されても、高精度かつスループットが大きな走査露光を行うことができる
更に、光量調整部550が複数の光学ヘッド部にそれぞれ配置されているので、光学ヘッド部間のバラツキに対応して光量を調整可能であり、その際、光量調節部550によって、位置によるバラツキが低減されたラインビームが変調素子537に導入されることとなり、結果、画素間の光量バラツキが低減された露光を実現できるので光学ヘッド部間のバラツキも低減される。
本発明は、本発明の技術的思想から逸脱することなく、他の種々の形態で実施することができる。前述の実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例のみに限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求の範囲内で様々な改変を実施することができる。
図12は光量調節部の他の実施例を説明する概略説明図である。この光量調節部770は、第一実施例では光透過量変更手段551と光透過分布調整手段552の一対で構成されていたのに対して、二対で構成されている。即ち、光透過量変更手段771と光透過分布調整手段772による第一光量調節手段773と、光透過量変更手段771と光透過分布調整手段772による第二光量調節手段774と、を具備してなる。
この構成によれば、第一光量調節手段773による面内分布の相殺が十分でなかった場合でも、第二光量調節手段774の面内分布が第一光量調節手段773の面内分布を相殺する傾向を有することで、相殺の精度を高めることが可能である。よって、位置による光量のバラツキが低減されたラインビームが実現できる。
更に、上記実施例では、光量調節部550からのビームを直接、光変調ユニット512に導入される形態であるが、光量調節部550と光変調ユニット512との間に光量調節部550からのビームを光変調ユニット512に集光させるレンズを配置する構成においても本願は適用可能である。
本発明は、半導体基板、液晶ディスプレイ、プリント基板を製造するためにフォトリソグラフィを行うパターン描画装置等に利用可能であり、特に、適正に光量補正ができるパターン描画装置等に利用可能である。
10 ステージ
100 パターン描画装置
50 光学ヘッド部
511 空間光変調器
60 アライメントカメラ
70 制御部
75 データ生成部
53 照明光学系
120、530、770 光量調節部
551、771 光透過量変更手段
552、772 光透過分布調整手段
W 基板

Claims (2)

  1. 感光性基板の感光性材料層に対して光を照射することで当該基板上にパターンを露光描画するパターン描画装置であって、
    光源と、
    前記基板に対し前記光源からの光を前記感光性材料層に照射する照射光学系と、
    前記照射光学系内で入射する光の光量を調節する光量調節部と、
    を備え、
    前記光量調節部は、入力した前記光源の光の一部を反射し、反射されなかった光を出力することで光量を調節する光透過量変更手段と、
    前記光透過量変更手段の光透過量の面内分布傾向を相殺する面内分布傾向を有し、かつ、入力した光の出力する方向を調節する光透過分布調整手段と、より構成されることを特徴とするパターン描画装置。
  2. 前記光源の光を描画すべきパターンの光に変調する光変調部と、を更に備え、
    前記光量調節部は、前記光源と前記光変調部の間に設けられ、前記光変調部へ入射する光の光量を調節することを特徴とする請求項1に記載のパターン描画装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014066954A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 描画装置、および、描画方法
WO2024057623A1 (ja) * 2022-09-16 2024-03-21 株式会社Screenホールディングス 露光方法および露光装置

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