JP2012079528A - 除電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】除電装置の小型化と低コスト化を図る。
【解決手段】本発明の除電装置は、電源1に接続された第一トランス6aと、前記第一トランス6aの二次側に設けられ第一の出力端子に正極性の高電圧を発生させる正極性側高圧発生回路7と、前記第一トランス6aと並列的に接続された第二トランス6bと、前記第二トランス6bの二次側に設けられ第二の出力端子に負極性の高電圧を発生させる負極性側高圧発生回路8と、前記第二の出力端子に接続された放電電極15と、前記第一の出力端子と前記第二の出力端子を接続する第一抵抗R1と、前記第二トランスの二次側の端子のうち接地側の端子と前記負極性側高圧発生回路の入力端子とを接続する第二抵抗R2と、前記第二抵抗のうち負極性側高圧発生回路側の接続点と、前記正極性側高圧発生回路の前記第一の出力端子とを接続する接続ラインLと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、除電装置に関する。
下記特許文献1には、正極性のイオンと負極性のイオンを交互に発生させる除電装置において、正極性のイオンを発生させる正極性側の高圧発生回路の出力端と負極性のイオンを発生させる負極性側の高圧発生回路の出力端を一対の抵抗を介して接続し、その中点に放電電極を接続したものが開示されている。このような回路構成にすることで、正極性側の高圧発生回路と負極性側の高圧発生回路で放電電極を共通化出来る。しかし、この回路では、各高圧発生回路で、放電電圧(放電電極に印加する電圧)の2倍の電圧を発生させる必要があり、各高圧発生回路が大型化するという問題があった。
特許第4219451号公報の図1
一方、各高圧発生回路の出力電圧を下げるには、図9に示す回路構成にすることが考えられる。すなわち、まず、正極性側の高圧発生回路7の出力端子77と負極性側の高圧発生回路8の出力端子87を、第一抵抗R1を介して接続する。そして、正極性側の高圧発生回路7の出力端子77を第二抵抗R2を介して接地すると共に、正極性側の高圧発生回路7の出力端子77を、接続ラインLによって、負極性側の高圧発生回路8の入力端子86に接続する回路構成にする。
図9の回路構成にすれば、負極性側の高圧発生回路8の出力電圧と、正極性側の高電圧発生回路7の出力電圧は、ほぼそのまま放電電極15に印加される。これは、正極性側の高電圧発生回路7が出力を発生させた場合には、抵抗R2に電流が流れて、抵抗R2の両端に各電圧発生回路7の出力電圧とほぼ同じレベルの電圧がかかり、負極性側の高電圧発生回路8が出力を発生させた場合には、抵抗R1に電流が流れて、抵抗R1の両端に各電圧発生回路8の出力電圧とほぼ同じレベルの電圧がかかるからである。
このように、図9の回路構成にすれば、各高圧発生回路7、8の出力電圧を、放電電圧と同じ電圧にすることが可能となり、従来の約1/2の出力電圧で済む。
しかし、図9の回路構成では、正極性側の高圧発生回路7の出力電圧が、接続ラインLを介して、負極性側のトランス6aに加わる。そのため、例えば、正極性側の高圧発生回路7の出力電圧が7kVである場合には、負極性側のトランス6bに7kVが加わる。従って、負極性側のトランス6bに、約7kV以上の耐圧をもった特殊トランスを使用する必要があり、コスト高となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、除電装置の小型化と低コスト化を図ることを目的とする。
第一の発明は、電源に対して接続され前記電源から給電される第一トランスと、前記第一トランスの二次側に設けられ、前記第一トランスの二次電圧を昇圧して第一の出力端子に正極性の高電圧を発生させる正極性側高圧発生回路と、前記電源に対して前記第一トランスと並列的に接続され前記電源から給電されるか、前記電源とは異なる別の電源から給電される第二トランスと、前記第二トランスの二次側に設けられ、前記第二トランスの二次電圧を昇圧して第二の出力端子に負極性の高電圧を発生させる負極性側高圧発生回路と、前記電源を前記第一トランス側及び前記第二トランス側に交互に接続する切り換え制御を行う制御手段と、前記第二の出力端子に接続された放電電極と、前記第一の出力端子と前記第二の出力端子を接続する第一抵抗と、前記第二トランスの二次側の端子のうち接地側の端子と、前記端子の相手となる前記負極性側高圧発生回路の入力端子とを接続する第二抵抗と、前記第二抵抗のうち負極性側高圧発生回路側の接続点と、前記正極性側高圧発生回路の前記第一の出力端子とを接続する接続ラインと、を備える。
第二の発明は、電源に対して接続され前記電源から給電される第一トランスと、前記第一トランスの二次側に設けられ、前記第一トランスの二次電圧を昇圧して第一の出力端子に正極性の高電圧を発生させる正極性側高圧発生回路と、前記電源に対して前記第一トランスと並列的に接続され前記電源から給電されるか、前記電源とは異なる別の電源から給電される第二トランスと、前記第二トランスの二次側に設けられ、前記第二トランスの二次電圧を昇圧して第二の出力端子に負極性の高電圧を発生させる負極性側高圧発生回路と、前記電源を前記第一トランス側及び前記第二トランス側に交互に接続する切り換え制御を行う制御手段と、前記第一の出力端子に接続された放電電極と、前記第一の出力端子と前記第二の出力端子を接続する第一抵抗と、前記第一トランスの二次側の端子のうち接地側の端子と、前記端子の相手となる前記正極性側高圧発生回路の入力端子とを接続する第二抵抗と、前記第二抵抗のうち正極性側高圧発生回路側の接続点と、前記負極性側高圧発生回路の前記第二の出力端子とを接続する接続ラインと、を備えるところに特徴を有する。
第一の発明、第二の発明では、放電電極を共通化できるので、除電装置を小型化できる。また、正極性側高圧発生回路の第一の出力端子に正極性の高電圧を発生したときに、その電圧とほぼ同じ大きさの電圧が第二抵抗に加わるので、第二トランスの二次側には高電圧がかからない。以上のことから、第二トランスに、耐圧の高い特殊トランスを使用する必要がないので、除電装置を低コスト化できる。
第一の発明、第二の発明によれば、除電装置の小型化を図ることが可能である。また、低コスト化を図ることが可能である。
本発明の実施形態1における除電装置の回路構成を示す図 正極性側の高圧発生回路の充電動作を示す図 正極性側の高圧発生回路の放電動作を示す図 負極性側の高圧発生回路の充電動作を示す図 負極性側の高圧発生回路の放電動作を示す図 本発明の実施形態2における除電装置の回路構成を示す図 正極性側の高圧発生回路の放電動作を示す図 負極性側の高圧発生回路の放電動作を示す図 課題を説明する図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5を参照して説明する。
1.除電装置Z1の回路構成の説明。
図1は、本実施形態に適用された除電装置Z1の回路構成を示す図である。本除電装置Z1は、一つの放電電極15から正極性のイオンと負極性のイオンを交互に発生させるものである。
本除電装置Z1は、直流電源1と、一対の発振回路5a、5bと、一対のトランス6a、6bと、一対の高圧発生回路7、8と、放電電極15と、一対のスイッチ3a、3bと、スイッチ3a、3bを切り替え制御する制御回路20と、第一抵抗R1と、第二抵抗R2と、接続ラインLを主体に構成されている。
具体的に説明すると、直流電源1には一対の発振回路5a、5bが並列接続されている。そして、各発振回路5a、5bに対する各通電路A、Bにはスイッチ3aとスイッチ3bがそれぞれ設けられており、これら両スイッチ3a、3bを、制御回路20によって交互に開閉させる構成となっている。
発振回路5aは、直流電源1から電源供給(給電)を受けて第一トランス6aに一次電流(発振電流)を流すものであり、第一トランス6aの一次側に接続されている。また、発振回路5bは、直流電源1から電源供給(給電)を受けて第二トランス6bに一次電流(発振電流)を流すものであり、第二トランス6bの一次側に接続されている。
また、第一トランス6aの二次側には、高圧発生回路(本発明の「正極性側高圧発生回路」に相当)7が接続され、第二トランス6bの二次側に高圧発生回路(本発明の「負極性側高圧発生回路」に相当)8が接続されている。
高圧発生回路7は半波倍電圧整流回路を多段接続したものであり、いわゆるコッククロフト・ウォルトン型の倍電圧整流回路として知られている。本実施形態の高圧発生回路7は、半波倍電圧整流回路71、72、73を直列的に3段接続している。
一段目の整流回路71はコンデンサC1、ダイオードD1と、コンデンサC2、ダイオードD2より構成されている。2段目の整流回路72は、コンデンサC3、ダイオードD3と、コンデンサC4、ダイオードD4より構成されている。3段目の整流回路73は、コンデンサC5、ダイオードD5と、コンデンサC6、ダイオードD6より構成されている。
各ダイオードD1、D3、D5は電源ラインL1、接地ラインL2間において、接地ラインL2から電源ラインL1に向かう電流に対して、順方向となるように接続されている。また、ダイオードD2、D4、D6は電源ラインL1、接地ラインL2間において、電源ラインL1から接地ラインL2に向かう電流に対して、順方向となるように接続されている。そして、電源ラインL1上においてコンデンサC1、C3、C5が直列的に設置され、接地ラインL2上において、コンデンサC2、C4、C6が直列的に設置されている。
尚、高圧発生回路7は正極性の高電圧を発生させるためのものであり、出力端子(本発明の「第一の出力端子」に相当)77に正の高電圧(例えば、7kv)を発生させる。一方、次に述べる高圧発生回路8は負極性の高電圧を発生させるためのものであり、出力端子(本発明の「第二の出力端子」に相当する)87に負極性の高電圧(例えば、−7kv)を発生させる。
高圧発生回路8の基本的な回路構成は、高圧発生回路7の回路構成と同様であり、半波倍電圧整流回路を多段接続したものである。
一段目の整流回路81はコンデンサC7、ダイオードD7と、コンデンサC8、ダイオードD8より構成されている。2段目の整流回路82は、コンデンサC9、ダイオードD9と、コンデンサC10、ダイオードD10より構成されている。3段目の整流回路83は、コンデンサC11、ダイオードD11と、コンデンサC12、ダイオードD12より構成されている。
各ダイオードD7、D9、D11は電源ラインL3、接地ラインL4間において、電源ラインL3から接地ラインL4に向かう電流に対して、順方向となるように接続されている。また、ダイオードD8、D10、D12は電源ラインL3、接地ラインL4間において、接地ラインL4から電源ラインL3に向かう電流に対して、順方向となるように接続されている。
このように、高圧発生回路8は、高圧発生回路7の回路構成に対して、各ダイオードD7〜D12の接続方向(極性)が、全て反対になっている。そして、電源ラインL3上においてコンデンサC7、C9、C11が直列的に設置され、接地ラインL4上において、コンデンサC8、C10、C12が直列的に設置されている。そして、高圧発生回路8の出力端子87に対して放電電極15が接続されている。
また、本除電装置Z1では、正極性の高圧発生回路7の出力端子77と負極性の高圧発生回路8の出力端子87とを第一抵抗R1により接続している。
また、第二トランス6bの二次側の端子のうち接地側の端子F2とそれに対応する高圧発生回路8の入力端子86とを、第二抵抗R2によって接続している。また、第二抵抗R2のうち高圧発生回路8側の接続点である入力端子86と、正極性側の高圧発生回路7の出力端子77との間を接続ラインLによって接続している。
2.除電装置Z1の回路動作の説明
以下説明するように、除電装置Z1は、スイッチ3a、3bを制御回路20によって交互に開閉させることで、放電電極15に正負の高圧を交互に印加することが出来る。
(1)正極性の高電圧を出力する時の回路動作
正極性の高電圧を出力する場合には、制御回路20によりスイッチ3aがONされ、これとは反対にスイッチ3bはOFFされる。
スイッチ3aがON状態になると、第一トランス6aが通電され作動する。これにより、第一トランス6aの二次側には、一次側に加わる一次電圧に巻き数比を乗したレベルの二次電圧(ここではE)が発生し、これが、高圧発生回路7の両入力端子75、76間に印加される。第一トランス6aの二次電圧Eは、極性が周期的に正負切り替わるので、高圧発生回路7の両入力端子75、76に印加される二次電圧Eも、極性が周期的に正負切り替わる。
すると、高圧発生回路7では、印加される二次電圧Eの極性が切り替わる度に、ダイオードD1〜D6が順に導通状態となり、コンデンサC1〜C6が順次充電される。
充電動作について簡単に説明すると、まず、入力端子76に正極性となるような二次電圧Eが印加されると、接地ラインL2の方が電源ラインL1よりEだけ電位が高い状態となる。この結果、ダイオードD1が通電状態となり、コンデンサC1が2次電圧Eの電圧レベルまで充電される。
その後、二次電圧Eの極性が切り替わって、入力端子75が正極性となる電圧が印加されると、このときには、第一トランス6aの2次側とコンデンサC1が直列状態となり、電源ラインL1の電位が接地ラインL2に対して2Eだけ電位が高い状態となる。この結果、ダイオードD2が通電状態となり、コンデンサC2が両ラインの電位差2Eの電圧レベルまで充電される。
次に、二次電圧Eの極性が切り替わって、入力端子76に正極性となるような二次電圧Eが印加されると、このときには、第一トランス6aの2次側とコンデンサC2が直列状態となり、接地ラインL2の電位が電源ラインL1に対して2Eだけ電位が高い状態となる。この結果、ダイオードD3が通電状態となり、コンデンサC3が両ラインの電位差2Eの電圧レベルまで充電される。
このように、二次電圧Eの極性が切り替わる度に、電源ラインL1と接地ラインL2の電位の高低が切り替わる結果、各ダイオードが順次通電状態になり、通電状態となったダイオードに対応するコンデンサが、両ラインL1、L2間の電位差に応じて充電される。
そして、最終的には、図2に示すように、各コンデンサC1〜C6が全て充電され、高圧発生回路7の出力端子77には、二次電圧Eの約6倍の電圧(一例として約7kv)が発生する。
そして、高圧発生回路7のコンデンサC2、C4、C6と、第二抵抗R2とは並列に接続されているから、高圧発生回路7が出力を発生させているときには、第二抵抗R2に電流が流れ、第二抵抗R2の両端に、高圧発生回路7の出力電圧(約7kVの高電圧)がかかる。従って、高圧発生回路7の出力電圧(約7kVの高電圧)が放電電極15に対してそのまま印加されることとなる。
また、このものでは、第二トランス6bの二次側の端子のうち接地側の端子F2とそれに対応する高圧発生回路8の入力端子86との間に、第二抵抗R2を設けてあるので、高圧発生回路7が出力を発生させているときに、第二トランス6bの二次側の端子(接地側の端子)F2の電圧はゼロボルトになり、高電圧がかからない。よって、第二トランス6bに、耐圧のそれほど高くない通常のトランスを使用することが可能となる。
尚、高圧発生回路7の各コンデンサC1〜C6は、スイッチ3aがオンされている期間は充電状態を維持するが、スイッチ3aがオフされると、チャージした電荷は、第二抵抗R2で放電され(図3にて太線で示す経路)、元の状態に戻る。
(2)負極性の高電圧出力時の動作
負極性の高電圧を出力する場合には、制御回路20によりスイッチ3aがOFFされ、これとは反対にスイッチ3bがONされる。
スイッチ3bがON状態になると、第二トランス6bが通電され作動する。これにより、第二トランス6bの二次側には、一次電圧に巻き数比を乗したレベルの電圧(ここではE)が発生し、これが、高圧発生回路8の両入力端子85、86間に印加される。第二トランス6bの二次電圧Eは、極性が周期的に正負切り替わるので、高圧発生回路8の両入力端子85、86に印加される二次電圧Eも、極性が周期的に正負切り替わる。
すると、高圧発生回路8では、印加される二次電圧Eの極性が切り替わる度に、ダイオードD7〜D12が順に導通状態となる。これにより、各コンデンサC7〜C12が、上述した高圧発生回路7の場合とは逆の極性で、順次充電される。その結果、高圧発生回路8の出力端子87には、二次電圧Eの約−6倍の電圧(本実施形態では、約−7kv)が発生する。
そして、高圧発生回路8のコンデンサC8、C10、C12と、第一抵抗R1は並列に接続されているから、高圧発生回路8が出力を発生させているときには、第一抵抗R1に電流が流れ、第一抵抗R1の両端に高圧発生回路8の出力電圧(約−7kVの高電圧)がかかる。従って、高圧発生回路8の出力電圧(約−7kVの高電圧)が放電電極15に対してそのまま印加されることとなる。
尚、高圧発生回路8の各コンデンサC7〜C12は、スイッチ3bがオンされている期間は充電状態を維持するが、スイッチ3bがオフされると、チャージした電荷は、第一抵抗R1により放電(図5にて太線で示す経路)され、元の状態に戻る。
このように本実施形態の除電装置Z1は、スイッチ3a、3bを制御回路20によって交互に開閉させることで、放電電極15に正負の高電圧を交互に印加できる。これにより、放電電極5で放電が起こり、正負のイオンを交互に生成できる。
次に、本除電装置Z1の効果について説明する。
本除電装置Z1では、正極性側の高圧発生回路7と負極性側の高圧発生回路8で放電電極15を共通使用している。そのため、部品点数を少なくする事が可能であり、除電装置Zを小型化できる。
また、本除電装置Z1では、各高圧発生回路7、8の出力電圧が、電圧を下げることなく放電電極15にほぼそのまま印加される。そのため、放電電極15に印加する電圧が±7kVであれば、高圧発生回路7、8の出力電圧は+7kVと、−7kVで済む。以上のことから、放電電極15に印加する電圧の2倍の出力電圧を必要とするものに比べて、各高圧発生回路7、8を小型化することが可能となる。
しかも、本除電装置Z1では、高圧発生回路7が発生する約7kVの高電圧を、第二抵抗R2が負担する回路構成になっている。そのため、第二トランス6bの二次側に高電圧が加わらない。そのため、第二トランス6bに、耐圧の高い特殊トランスを使用する必要がないので、除電装置Zを低コスト化できる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図6〜図8を参照して説明する。実施形態1では、除電装置Z1の回路例として、放電電極15を、負極性側の高圧発生回路8の出力端子87に取り付けたものを例示した。
実施形態2は、放電電極15を正極性側の高圧発生回路7の出力端子77に取り付けた点が実施形態1と相違している。そして、放電電極15の取り付け位置の変更に伴って、第二抵抗R2の挿入位置と、接続ラインLの設置位置を変更している。
具体的に説明すると、実施形態2では、第一トランス6aの二次側の端子のうち接地側の端子F1とそれに対応する高圧発生回路7の入力端子76とを、第二抵抗R2によって接続している。また、第二抵抗R2のうち高圧発生回路7側の接続点である入力端子76と、負極性側の高圧発生回路8の出力端子87との間を接続ラインLによって接続している。それ以外については、実施形態1と同様の回路構成となっている。
実施形態2の除電装置Z2は実施形態1の除電装置Z1と同様に、正極性の高電圧を出力する場合には、制御回路20によりスイッチ3aがONされ、これとは反対にスイッチ3bはOFFされる。
スイッチ3aがON状態になると、第一トランス6aが通電され作動する。これにより、第一トランス6aの二次側には、一次側に加わる一次電圧に巻き数比を乗したレベルの二次電圧(ここではE)が発生し、これが、高圧発生回路7の両入力端子75、76間に印加される。第一トランス6aの二次電圧Eは、極性が周期的に正負切り替わるので、高圧発生回路7の両入力端子75、76に印加される二次電圧Eも、極性が周期的に正負切り替わる。
すると、高圧発生回路7では、印加される二次電圧Eの極性が切り替わる度に、ダイオードD1〜D6が順に導通状態となり、コンデンサC1〜C6が順次充電される。以上のことから、図7に示すように、高圧発生回路7の出力端子77には、二次電圧Eの約6倍の電圧(約7kv)が発生する。
そして、高圧発生回路7が出力を発生させているときには、第一抵抗R1に電流が流れ、第一抵抗R1の両端に、高圧発生回路7の出力電圧(約7kVの高電圧)がかかる。従って、高圧発生回路7の出力電圧(約7kVの高電圧)が放電電極15に対してそのまま印加されることとなる。
尚、高圧発生回路7の各コンデンサC1〜C6は、スイッチ3aがオンされている期間は充電状態を維持するが、スイッチ3aがオフされると、チャージした電荷は、第一抵抗R1で放電(図7にて太線で示す経路)され、元の状態に戻る。
また、負極性の高電圧を出力する場合には、制御回路20によりスイッチ3bがONされ、これとは反対にスイッチ3aはOFFされる。
スイッチ3bがON状態になると、第二トランス6bが通電され作動する。これにより、第二トランス6b二次側には、一次側に加わる一次電圧に巻き数比を乗したレベルの二次電圧(ここではE)が発生し、これが、高圧発生回路8の両入力端子85、86間に印加される。第二トランス6bの二次電圧Eは、極性が周期的に正負切り替わるので、高圧発生回路8の両入力端子85、86に印加される二次電圧Eも、極性が周期的に正負切り替わる。
すると、高圧発生回路8では、印加される二次電圧Eの極性が切り替わる度に、ダイオードD7〜D12が順に導通状態となり、コンデンサC7〜C12が順次充電される。以上のことから、図8に示すように、高圧発生回路8の出力端子87には、二次電圧Eの約−6倍の電圧(約−7kv)が発生する。
この時、第二抵抗R2に電流が流れ、第二抵抗R2の両端に、高圧発生回路8の出力電圧(約−7kVの高電圧)がかかる。従って、高圧発生回路8の出力電圧(約−7kVの高電圧)が放電電極15に対してそのまま印加されることとなる。
そして、このものでは、第二抵抗R2を、第二トランス6aの二次側の端子のうち接地側の端子F1とそれに対応する高圧発生回路7の入力端子76との間に設けてあるので、第二トランス6aの二次側の端子(接地側の端子)F1の電圧はゼロボルトになり、高電圧がかからない。よって、第二トランス6aに、耐圧のそれほど高くない通常のトランスを使用することが可能となる。
尚、高圧発生回路8の各コンデンサC7〜C12は、スイッチ3bがオンされている期間は充電状態を維持するが、スイッチ3bがオフされると、チャージした電荷は、第二抵抗R2で放電され(図8にて太線で示す経路)、元の状態に戻る。
このように実施形態2の除電装置Z2も、実施形態1の除電装置Z1と同様に、正極性側の高圧発生回路7と負極性側の高圧発生回路8で放電電極15を共通使用している。そのため、部品点数を少なくする事が可能であり、除電装置Z2を小型化できる。
また、本除電装置Z2では、各高圧発生回路7、8の出力電圧が、電圧を下げることなく放電電極15にほぼそのまま印加される。そのため、放電電極15に印加する電圧が±7kVであれば、高圧発生回路7、8の出力電圧は+7kVと、−7kVで済む。以上のことから、放電電極15に印加する電圧の2倍の出力電圧を必要とするものに比べて、各高圧発生回路7、8を小型化することが可能となる。
しかも、本除電装置Z2では、高圧発生回路8が発生する約−7kVの高電圧を、第二抵抗R2が負担する回路構成になっている。そのため、第一トランス6aの二次側(接地端F1)に高電圧が加わらない。そのため、第二トランス6aに、耐圧の高い特殊トランスを使用する必要がないので、除電装置Z2を低コスト化できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、電源1として直流電源を用いた。電源1は直流電源に限定されるものではなく、交流電源を用いることも可能であり、この場合には、発振回路を廃止できる。
(2)上記実施形態では、高圧発生回路7、8の例として、半波倍電圧整流回路を三段にしたものを示したが、接続段数は、3段に限定されるものではなく、それ以外の段数でもよい。
(3)上記実施形態では、高圧発生回路7、8間で電源1を共通化した例を示したが、各高圧発生回路7、8ごとに電源をそれぞれ設ける構成にしてもよい。
1・・・電源
3a・・・スイッチ
3b・・・スイッチ
6a・・・第一トランス
6b・・・第二トランス
7・・・正極性側の高圧発生回路(本発明の「正極性側高圧発生回路」に相当)
8・・・負極性側の高圧発生回路(本発明の「負極性側高圧発生回路」に相当)
77・・・出力端子(本発明の「第一の出力端子」に相当)
87・・・出力端子(本発明の「第二の出力端子」に相当)
15・・・放電電極
20・・・制御回路(本発明の「制御手段」に相当)
F1、F2・・・接地側の端子
R1・・・第一抵抗
R2・・・第二抵抗
L・・・接続ライン
Z1、Z2・・・除電装置

Claims (2)

  1. 電源に対して接続され前記電源から給電される第一トランスと、
    前記第一トランスの二次側に設けられ、前記第一トランスの二次電圧を昇圧して第一の出力端子に正極性の高電圧を発生させる正極性側高圧発生回路と、
    前記電源に対して前記第一トランスと並列的に接続され前記電源から給電されるか、前記電源とは異なる別の電源から給電される第二トランスと、
    前記第二トランスの二次側に設けられ、前記第二トランスの二次電圧を昇圧して第二の出力端子に負極性の高電圧を発生させる負極性側高圧発生回路と、
    前記電源を前記第一トランス側及び前記第二トランス側に交互に接続する切り換え制御を行う制御手段と、
    前記第二の出力端子に接続された放電電極と、
    前記第一の出力端子と前記第二の出力端子を接続する第一抵抗と、
    前記第二トランスの二次側の端子のうち接地側の端子と、前記端子の相手となる前記負極性側高圧発生回路の入力端子とを接続する第二抵抗と、
    前記第二抵抗のうち負極性側高圧発生回路側の接続点と、前記正極性側高圧発生回路の前記第一の出力端子とを接続する接続ラインと、を備えることを特徴とする除電装置。
  2. 電源に対して接続され前記電源から給電される第一トランスと、
    前記第一トランスの二次側に設けられ、前記第一トランスの二次電圧を昇圧して第一の出力端子に正極性の高電圧を発生させる正極性側高圧発生回路と、
    前記電源に対して前記第一トランスと並列的に接続され前記電源から給電されるか、前記電源とは異なる別の電源から給電される第二トランスと、
    前記第二トランスの二次側に設けられ、前記第二トランスの二次電圧を昇圧して第二の出力端子に負極性の高電圧を発生させる負極性側高圧発生回路と、
    前記電源を前記第一トランス側及び前記第二トランス側に交互に接続する切り換え制御を行う制御手段と、
    前記第一の出力端子に接続された放電電極と、
    前記第一の出力端子と前記第二の出力端子を接続する第一抵抗と、
    前記第一トランスの二次側の端子のうち接地側の端子と、前記端子の相手となる前記正極性側高圧発生回路の入力端子とを接続する第二抵抗と、
    前記第二抵抗のうち正極性側高圧発生回路側の接続点と、前記負極性側高圧発生回路の前記第二の出力端子とを接続する接続ラインと、を備えることを特徴とする除電装置。
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