JP2012078273A - 情報処理装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デジタルカメラは、3軸加速度センサ20Bから出力される3軸加速度データに基づいて振動周期を求め、特にX成分に基づいて垂直方向の振動周期を求め、振動周期に基づいてユーザの移動状態を検出する。デジタルカメラは、検出された種類のユーザの移動状態に基づいて、表示部16に表示させる地図の表示形態を設定する。デジタルカメラは、設定された表示形態で地図を表示部16に表示させる制御を実行する。
【選択図】図2
Description
ここで、搭載状態と非搭載状態とでは、ナビゲーション装置の移動速度、即ちナビゲーション装置で地図の確認作業を行うユーザの移動速度が大きく異なる。従って、搭載状態と非搭載状態とによらず常に同一の縮尺の地図が表示されると、ユーザにとっては、地図の確認作業が困難になってしまう。
そこで、このような地図の確認作業の困難性を軽減すべく、例えば、ナビゲーション装置が、搭載状態から非搭載状態に遷移したときに、最も詳細な地図の縮尺に変更する技術が、特許文献1に開示されている。
なぜならば、ナビゲーション装置の状態が非搭載状態であっても、ユーザの状態は、常に歩行中の状態であるわけではなく、その他、例えば、走行中の状態や、別の乗り物(電車やバス等)に乗車中の状態等になっているからである。
このように、ユーザの状態が歩行中の状態以外に、最も詳細な縮尺が選択されると、ユーザにとって不適な場合がある。このような場合、ユーザは、ナビゲーション装置を手動操作して、自己にとって好適な縮尺を変更する、といった煩雑で手間のかかる操作をしなければならない。
このため、単にナビゲーション装置の移動状態を考慮するだけではなく、さらに、ユーザの移動状態も考慮して、より適切な表示形態で地図を表示する技術が要求されている状況である。
ユーザの移動状態の複数の種類の中から、現在のユーザ移動状態を示す種類を検出するユーザ状態検出手段と、
前記ユーザ状態検出手段により検出された種類のユーザの移動状態に基づいて、地図の表示形態を設定する表示設定手段と、
前記表示設定手段により設定された表示形態で前記地図の表示を制御する表示制御手段と、
を備える情報処理装置を提供する。
光学レンズ部は、規定された画角に含まれる被写体を撮像するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部からシャッタ部(図示せず)を介して被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、一定時間毎に被写体像を光電変換(撮影)して画像信号を蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、デジタル信号が生成され、イメージセンサの出力信号として出力される。なお、以下、画像信号のデジタル信号を、「画像データ」と呼ぶ。
このようにして、撮像部13からは最終的に画像データが出力されて、メモリ12に供給される。
バックライト17は、表示部16を構成する液晶ディスプレイの各液晶を、その背面から照明する。即ち、バックライト17の明るさ等の状態が変化すると、表示部16に表示されている画像の明るさ(輝度)等も変化するので、結果として、表示部16の表示状態も変化することになる。
ここで、3軸加速度データのうち、X成分はデジタルカメラ1の垂直方向の振動周期に、Y成分はデジタルカメラ1の水平方向の振動周期に、Z成分はデジタルカメラ1の進行方向の振動周期に、それぞれ対応する。
即ち、傾斜センサ20Cの検出結果が、デジタルカメラ1の傾斜そのものを示すのではなく、傾斜センサ20Cの検出結果(角速度を示す電圧値)に基づいて、デジタルカメラ1の傾斜がCPU11によって算出される。
CPU11は、3軸加速度センサ20Bの検出結果に基づいて、傾斜センサ20Cの検出結果を補正することで、任意の姿勢(傾斜角度)状態においても方位の計測が可能である。
自律航法部21は、このような位置補助情報を出力すべく、自律航法制御部21Aと、自律航法記憶部21Bと、自律航法誤差補正部21Cと、を備えている。
また、自律航法制御部21Aは、3軸加速度センサ20Bから順次出力された3軸加速度データを積分することによって、デジタルカメラ1の移動距離を算出する。
ここで、移動距離とは、所定の開始点位置から、現在のデジタルカメラ1の位置までの距離をいう。所定の開始点位置とは、自律航法制御部21Aが積分を開始した時点、換言すると、初期設定で積分が0にセットされた時点又はその後0にリセットされた時点における、デジタルカメラ1の位置をいう。
自律航法制御部21Aは、このようにして算出した移動方向及び移動距離を示す情報を、位置補助情報としてCPU11に供給する。
CPU11は、位置補助情報に基づいて、デジタルカメラ1の現在位置を示す位置情報として、緯度、経度、高度等を算出する。
なお、自律航法制御部21Aは、後述する自律航法誤差補正部21Cから供給される補正情報に基づいて、位置補助情報を補正する。この補正情報の生成には、GPS部18から位置情報が出力されているときの位置補助情報の履歴が必要になる。そこで、自律航法制御部21Aは、GPS部18から位置情報が出力されているか否かを問わず、随時、位置補助情報を出力している。
この場合、自律航法制御部21Aは、補正情報を用いて、移動補助情報を補正する。これにより、センサ部20の検出結果に起因する誤差が低減した移動補助情報が得られることになる。
そこで、自律航法誤差補正部21Cは、随時、自律航法制御部21Aにより位置補助情報として算出された移動方向及び移動距離と、GPS部18から出力された位置情報により特定される移動方向及び移動距離との差分を演算する。そして、自律航法誤差補正部21Cは、演算結果を示すデータ(以下、「差分データ」と呼ぶ)を補正情報として、当該差分データが得られたときの温度や温度変化量と対応付けて、自律航法記憶部21Bに記憶する。
この場合、自律航法制御部21Aは、移動方向及び移動距離を演算する際に、その時点の温度に対応する差分データを補助情報として、自律航法記憶部21Bから取得する。そして、自律航法制御部21Aは、補正情報を用いて、移動補助情報を補正する。これにより、センサ部20の検出結果に起因する誤差が低減した移動補助情報が得られることになる。
ここで、検出可能なユーザの移動状態として複数の種類存在し、これらの複数の種類の中から、現在のユーザの移動状態に適した種類が検出される。
デジタルカメラ1は、検出された種類のユーザの移動状態に基づいて、表示部16に表示させる地図の表示形態を設定する。具体的には、本実施形態では、デジタルカメラ1は、ユーザの移動状態に基づいて、表示部16に表示させる地図の縮尺を設定する。
デジタルカメラ1は、設定された表示形態で地図を表示部16に表示させる制御を実行する。
このような一連の処理を、以下、「地図表示処理」と呼ぶ。
このような地図表示処理が実行されることで、ユーザの移動状態にとって好適な表示形態の地図、具体的には本実施形態では、好適な縮尺の地図が表示部16に表示される。
図2においては、図1のデジタルカメラ1の構成のうち、CPU11と、データベース用不揮発性メモリ14と、表示部16と、バックライト17と、GPS部18と、センサ部20と、のみが図示されている。
CPU11は、ユーザ状態検出部31と、表示設定部32と、表示制御部33と、を備えている。
データベース用不揮発性メモリ14は、地図データベース41(以下、「地図DB41」と呼ぶ)と、文字フォントデータベース42(以下、「文字フォントDB42」と呼ぶ)と、を備えている。
ユーザ状態検出部31は、3軸加速度データに基づいて振動周期を求め、そのうちの主に垂直方向の振動周期(X成分から求められた振動周期)を用いて、ユーザの移動状態を検出する。
なお、このようにしてユーザ状態検出部31がユーザの移動状態を検出するまでに実行する一連の処理を、以下、「状態検出処理」と呼ぶ。
例えば本実施形態では、図3のテーブルに基づきユーザの移動状態を検出する処理が、状態検出処理として採用されている。
図3において、♯Kは、行番号Kを示している。ここで、第K行には、ユーザの移動状態の所定の種類が対応付けられている。従って、Kとは、検出され得る移動状態の種類の総数以下のうちの、何れかの整数値である。即ち、図3の例では、検出され得る移動状態の種類の総数は4種類であるため、1乃至4のうちの何れかの整数値がKとなる。
K行目の第2列目の「認識条件」の項目には、当該K行に対応する種類のユーザの移動状態が検出されるための条件、即ち、当該K行目の第1列目に登録(記憶)されたユーザの移動状態が検出されるための条件が登録(記憶)される。
ここで、“3軸加速度センサ20Bにより加速度が検出されない”という条件は、センサ部20の3軸加速度センサ20Bから出力される3軸加速度データの各成分が、略0である場合に満たされ、それ以外の場合満たされない。
従って、3軸加速度データの各成分が、略0である場合、“3軸加速度センサ20Bにより加速度が検出されない”という条件が満たされて、ユーザの移動状態は“停止状態”であると認識されることになる。
ここで、“3軸加速度センサ20Bにより垂直方向の振動周期が2Hzを検出”という条件は、センサ部20の3軸加速度センサ20Bから出力される3軸加速度データのうちX成分に基づいて求められた振動周期、即ち垂直方向の振動周期が略2Hzである場合に満たされ、それ以外の場合満たされない。
従って、3軸加速度データのうちX成分から求められた垂直方向の振動周期が、略2Hzである場合、“3軸加速度センサ20Bにより垂直方向の振動周期が2Hzを検出”という条件が満たされて、ユーザの移動状態は“歩行状態”であると認識される。
ここで、“3軸加速度センサ20Bにより垂直方向の振動周期が2Hzを超えて検出”という条件は、センサ部20の3軸加速度センサ20Bから出力される3軸加速度データのうちX成分に基づいて求められた振動周期、即ち垂直方向の振動周期が2Hz以上である場合に満たされ、それ以外の場合満たされない。
従って、3軸加速度データのうちX成分から求められた垂直方向の振動周期が、2Hz以上である場合、“3軸加速度センサ20Bにより垂直方向の振動周期が2Hzを超えて検出”という条件が満たされて、ユーザの移動状態は“走行状態”であると認識される。
ここで、“3軸加速度センサ20Bにより、垂直方向の振動周期が少なく、水平方向の振動周期が所定の値を超えて検出、かつ、検出後、逆の加速度(停止動作)が検出されない”という条件は、センサ部20の3軸加速度センサ20Bから出力される3軸加速度データのうちX成分に基づいて求められた振動周期、即ち垂直方向の振動周期が少量に規定された特定の振動周期以下であり、センサ部20の3軸加速度センサ20Bから出力される3軸加速度データのうちY成分に基づいて求められた振動周期、即ち水平方向の振動周期が所定の振動周期以上であり、かつ、センサ部20の3軸加速度センサ20Bから出力されるY成分の3軸加速度データを検出後、検出したY成分とは逆の方向に働く3軸加速度データを検出されない場合に満たされ、それ以外の場合満たされない。
従って、3軸加速度データのうちX成分から求められた垂直方向の振動周期が、特定の振動周期以下であり、3軸加速度データのうちY成分から求められた水平方向の振動周期が、所定の値以上であり、かつ、センサ部20の3軸加速度センサ20Bから出力されるY成分の3軸加速度データを検出後、検出したY成分とは逆の方向に働く3軸加速度データを検出されない場合、“3軸加速度センサ20Bにより、垂直方向の振動周期が少なく、水平方向の振動周期が所定の値を超えて検出、かつ、検出後、逆の加速度(停止動作)が検出されない”という条件が満たされて、ユーザの移動状態は“その他の状態”であると認識される。
この場合、表示設定部32は、ユーザの移動状態が歩行状態や走行状態であるときには、地図の縮尺を「詳細」に設定する。
これに対して、表示設定部32は、ユーザの移動状態が停止状態やその他の状態であるときには、地図の縮尺を「通常」に設定する。
この場合、表示設定部32は、ユーザの移動状態が走行状態である場合には、地図の文字サイズを「大サイズ」を設定する。
これに対して、表示設定部32は、ユーザの移動状態が歩行状態、停止状態又はその他の状態である場合には、地図の文字サイズを「通常サイズ」を設定する。
即ち、バックライト17の点灯状態が変化すると、その変化に応じて、表示部16の表示形態(明るさ等の形態)が変化する。よって、バックライト17の点灯状態を設定することは、地図の表示形態(明るさ等の形態)を設定することに他ならない。
ここで、バックライト17の点灯状態の設定は、特に限定されず、バックライト17の明るさ(輝度)を変化させる設定でもよいし、バックライト17の点滅の周期やタイミングを変化させる設定でもよいし、バックライト17の発光色を変化させる設定でもよい。バックライト17の発光色を変化させる手法としては、例えば、相互に異なる色を発光させる蛍光灯等を複数用意し、複数の蛍光灯等の各々の明るさ(輝度)の比率を変化させる手法等を採用することができる。
また、バックライト17の点灯状態とユーザの移動状態との対応付けも、特に限定されない。例えば、上述のようにユーザの移動状態は、加速度や振動周期を用いることによって、ある程度分類することができる。そこで、バックライト17の点灯状態と、加速度や振動周期とを対応付けることによって、結果として、バックライト17の点灯状態とユーザの移動状態とを対応付けることができる。例えば、バックライト17を点滅させる場合には、点灯タイミングが、垂直方向加速度が最小時となるように、バックライト17の点灯状態と、加速度や振動周期とを対応付けることができる。
表示制御部33はまた、表示設定部32から供給された設定内容に基づいて、即ち表示設定部32により設定された点灯状態で、バックライト17の点灯を制御する。
なお、地図のデータの形式としては、一般的にベクター地図とラスター地図とが採用されているが、本実施形態においては、ベクター地図を採用した場合について説明する。
ベクター地図とは、地図の中で道路や施設、文字等のオブジェクトに対応する表示用のデータが、地図の他の要素を表す表示用のデータから予め分離されている地図のデータをいう。さらに、ベクター地図の各オブジェクトに対応する表示用のデータは有向線分のデータ、又はベクトルデータの集合体で構成され、道幅や規模等に対応するオブジェクトに関連する属性情報が付加されている。
また、本実施形態では、このようなベクター地図を構成する要素(データ)のうち、文字のオブジェクトを構成する文字フォントが、文字フォントDB42に記憶されている。文字フォントは、上述した「大サイズ」と「通常サイズ」とを少なくとも含む複数の文字サイズ毎に、文字フォントDB42に記憶されている。
このベクター地図による表示処理は一般的な技術なので詳細な説明は省略するが、表示設定部32は、例えば、ユーザの移動状態に対応する縮尺に基づいて地図範囲を設定する。そして、表示設定部32は、各道路や施設に付加されている道幅や規模を示す属性情報に基づいて、地図範囲に応じた表示対象オブジェクトを選択して、選択した表示対象オブジェクトを含む地図情報を地図DB41から取得する。また、表示設定部32は、文字のオブジェクトを生成すべく、ユーザの移動状態に対応する文字サイズの文字フォントを文字フォントDB42から取得する。
図4は、地図表示処理の流れを説明するフローチャートである。
なお、図4の地図表示処理では、説明の便宜上、地図の表示形態の設定として、地図の縮尺と文字サイズのみが設定され、バックライト17の点灯状態の設定は省略されている。
ここで、GPSモードとは、デジタルカメラ1の動作モードの1つであり、デジタルカメラ1の現在位置等が示された地図を表示部16に表示させるモードをいう。上述したように、操作部15には、デジタルカメラ1の動作モードを切り替える指示を行うモード切替キーが含まれている。即ち、ユーザは、当該モード切替キーを押下操作することによって、GPSモードに切り替える指示をすることができる。従って、このような指示がなされて、GPSモードに切り替えられると、地図表示処理は開始して、次のようなステップS11乃至S20の処理が実行される。
具体的には、本実施形態では、センサ部20の検出結果とは、上述したように、3軸加速度センサ20Bから出力される3軸加速度データである。そこで、ユーザ状態検出部31は、3軸加速度データから振動周期を求め、そのうちの特に垂直方向の振動周期(X成分から求められた振動周期)に基づいて、ユーザの移動状態を検出する。
検出されたユーザの移動状態は、ユーザ状態検出部31から表示設定部32に供給される。
このようにして、ユーザの移動状態が歩行状態である場合には、ユーザの歩行速度に適切な縮尺である「詳細」が設定される。即ち、ユーザは、歩行時には移動速度が遅くなるため、周辺の詳細な情報が必要となることから、地図の縮尺として「詳細」が設定される。これにより、歩行時に利便性が高い地図の表示が実現可能になる。
なお、ステップS14において、地図の縮尺と文字サイズを設定したが、ユーザが、ステップS14の前で、地図の縮尺を「詳細」に設定した場合には、地図の文字サイズだけを「通常サイズ」に設定する。
このようにして、ユーザの移動状態が走行状態である場合には、ユーザの走行速度に適切な縮尺である「詳細」が設定される。即ち、ユーザは、走行時にはユーザの移動速度が比較的遅くなるため、周辺の詳細な情報が必要となることから、地図の縮尺として「詳細」が設定される。これにより、走行時に利便性が高い地図の表示が実現可能になる。さらに、走行時には振動により地図上の文字の視認性が悪化するため、地図上に表示される文字のサイズを「大サイズ」に変更することで、走行時においても視認性が高い地図の表示が実現可能になる。
この処理では、ユーザの移動状態が歩行状態でも走行状態でもない場合には、地図の縮尺を通常時の縮尺に設定することにより、車や電車等乗り物の移動スピード、又は停止時に最適な縮尺に戻すことができる。
また、さらに、ユーザの移動状態が歩行状態でも走行状態でもない場合には、文字のサイズを通常の文字サイズに戻すことにより、地図上に表示される文字の視認性を向上することができる。
即ち、車や電車等乗り物に乗っているとき、又は、停止時には、地図のデフォルトの状態に変更することで、地図全体を把握するのに利便性が高い地図の表示を行うことができる。さらに、車や電車に乗っているとき、又は、停止時には、振動による影響を受けにくいので、地図上に表示される文字のサイズを通常時に変更することで、広範囲の地図を見ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
具体的には、表示設定部32は、ステップS12の処理において取得された位置情報に基づいて、現在位置を含む地図を認識し、当該地図の中で、設定された縮尺の地図のデータを含む地図情報を地図DB41から取得する。
即ち、図5には、ユーザの移動状態が、歩行状態でも走行状態でもない場合、即ち、停止状態又はその他の状態の場合に、表示部16に表示される地図51が示されている。
地図51において、領域61は、地図の縮尺が「詳細」の場合に表示される地理的範囲を示している。このように、地図の縮尺が「通常」である地図51のサイズは、地図の縮尺が「詳細」の場合と比較して、表示される地理的範囲が広くなっていることがわかる。
また、図5の例の地図51には、建物の名称を示す文字が複数表示されている。これらの文字のサイズは、「通常のサイズ」、例えば14ポイントとされている。
即ち、図6には、ユーザの移動状態が歩行状態である場合に、表示部16に表示される地図52が示されている。
地図52は、地図の縮尺が「通常」である場合に表示される地図51の領域61に相当する地理的範囲が示されている。このように、地図の縮尺が「詳細」である地図52のサイズは、地図の縮尺が「通常」の場合と比較して、表示される地理的範囲が狭くなっていることがわかる。
また、図6の例の地図52には、建物の名称を示す文字が複数表示されている。これらの文字のサイズは、「通常のサイズ」、例えば14ポイントとされている。
即ち、図7には、ユーザの移動状態が走行状態である場合に、表示部16に表示される地図53が示されている。
地図53は、地図の縮尺が「通常」である場合に表示される地図51の領域61に相当する地理的範囲が示されている。このように、地図の縮尺が「詳細」である地図53のサイズは、地図の縮尺が「通常」の場合と比較して、表示される地理的範囲が狭くなっていることがわかる。
また、図7の例の地図53には、建物の名称を示す文字が複数表示されている。これらの文字のサイズは、「大サイズ」、例えば28ポイントとされている。
ユーザ状態検出部31は、ユーザの移動状態の複数の種類の中から、現在のユーザ移動状態を示す種類を検出する。
表示設定部32は、ユーザ状態検出部31により検出された種類のユーザの移動状態に基づいて、地図の表示形態を設定する。
表示制御部33は、表示設定部32により設定された表示形態で地図の表示を制御する。
これにより、ユーザの移動状態に応じて適切な地図の表示を自動で行うことが可能になる。
この場合、ユーザ状態検出部31は、ユーザの移動状態として、少なくとも歩行状態と走行状態といった2種類を明確に区別して検出することができる。よって、歩行状態に適した表示形態と、それとは別の走行状態に適した表示形態との各々で、地図をそれぞれ表示することが可能になる。
例えば、ユーザの移動状態が、移動速度が遅い種類、具体的には例えば停止状態や歩行状態等の場合には、ユーザにとっては、周辺の詳細な情報が必要となることが多い。このような場合、表示設定部32は、地図の縮尺を「詳細」に設定することができる。このようにして、地図を使用するユーザの利便性の向上が図られる。
例えば、ユーザの移動状態が、振動する種類、具体的には例えば走行状態である場合、ユーザにとっては、地図上の文字の視認性が悪化することが多い。このような場合、表示設定部32は、文字サイズを「大サイズ」に設定する。このようにして、地図の視認性が向上し、その結果、地図を使用するユーザの利便性がさらに向上する。
表示設定部32は、GPS部18により取得された位置情報により特定される現在位置を含む地図の表示形態を設定する。
従って、現在位置に対応する地図が表示されるので、ユーザの利便性がさらに向上する。
また、表示設定部32は、ユーザ状態検出部31の検出結果に基づいて、バックライト17の点灯状態を設定する。
従って、ユーザの移動状態に応じて適切な地図の表示を行うことが可能になる。
しかしながら、本発明は、特にこれに限定されず、地図を表示する機能を有する電子機器一般に適用することができ、例えば、本発明は、携帯可能なパーソナルコンピュータ、携帯型ナビゲーション装置、ポータブルゲーム機等に幅広く適用可能である。
Claims (9)
- ユーザの移動状態の複数の種類の中から、現在のユーザ移動状態を示す種類を検出するユーザ状態検出手段と、
前記ユーザ状態検出手段により検出された種類のユーザの移動状態に基づいて、地図の表示形態を設定する表示設定手段と、
前記表示設定手段により設定された表示形態で前記地図の表示を制御する表示制御手段と、
を備える情報処理装置。 - 加速度センサをさらに備え、
前記ユーザ状態検出手段は、前記加速度センサの検出結果に基づいて垂直方向の振動周期を求め、前記垂直方向の振動周期に基づいて、現在のユーザの移動状態を示す種類を検出する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 加速度センサをさらに備え、
前記ユーザ状態検出手段は、前記加速度センサの出力強度に基づいて、現在のユーザの移動状態を示す種類を検出する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示設定手段は、前記ユーザ状態検出手段の検出結果に基づいて、前記表示制御手段により表示が制御される地図の縮尺を設定する、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記表示設定手段は、前記ユーザ状態検出手段の検出結果に基づいて、前記表示制御手段により表示が制御される地図の文字サイズを設定する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記地図を、バックライトにより照明された表示部に表示させる制御を実行し、
前記表示設定手段は、前記ユーザ状態検出手段の検出結果に基づいて、前記バックライトの点灯状態を設定する、
請求項1乃至5に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段をさらに備え、
前記表示設定手段は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報により特定される現在位置を含む地図の表示形態を設定する、
請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 地図の表示を制御する表示制御手段を備える情報処理装置の情報処理方法であって、
ユーザの移動状態の複数の種類の中から、現在のユーザ移動状態を示す種類を検出するユーザ状態検出ステップと、
前記ユーザ状態検出ステップにより検出された種類のユーザの移動状態に基づいて、地図の表示形態を設定する表示設定ステップと、
前記表示設定ステップにより設定された表示形態で前記地図の表示を制御する表示制御ステップと、
を含む情報処理方法。 - 地図の表示を制御する表示制御手段を備える情報処理装置を制御するコンピュータに、
ユーザの移動状態の複数の種類の中から、現在のユーザ移動状態を示す種類を検出するユーザ状態検出機能と、
前記ユーザ状態検出機能により検出された種類のユーザの移動状態に基づいて、地図の表示形態を設定する表示設定機能と、
前記表示設定機能により設定された表示形態で前記地図の表示を制御する表示制御機能と、
を実現させるプログラム。
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