JP2012076658A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音抑制性能を向上させると共に、偏摩耗の発生を抑制することの可能な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】複数の前記周方向溝21〜25は、タイヤ幅方向に振幅をもつジグザグ形状とされて、隣り合う複数の前記周方向溝の互いのジグザグ頂部はタイヤ周方向にずれるように配置されている。ラグ溝21R〜25Rは、周方向溝間に構成されるブロック列31〜34のタイヤ幅方向中心に近い側同士のジグザグ頂部で2本の周方向溝を連結して、ブロックの幅方向辺31L〜34Lを形成し、ブロックの幅方向辺31L〜34Lは、タイヤ周方向に凸となる山形状とされ、該山形状の頂部を挟んだ一方辺は該山形状の他方辺の仮想延長線と3°〜15°の範囲で角度差を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに係り、特には、トレッドにブロックパターンを用いた、空気入りタイヤに関する。
車両に装着される空気入りタイヤのトレッドには、タイヤ周方向へ延びる複数の主溝、及び、タイヤ幅方向へ延びる複数のラグ溝によって、複数のブロックが形成されるブロックパターンを用いたものがある。(例えば、特許文献1参照。)
トレッドにブロックパターンを用いたタイヤは、トラクション性能、及び、ウエット性能に優れている。一方、騒音の抑制を考慮する必要があり、その対策として、ラグ溝の位置を、互いに周方向にずらす、ピッチを変えるなどの騒音抑制対策が行われている(特許文献2参照)。
特開平2009−29248 特開平2004−58792
騒音抑制対策として、上記の構成は有効であるが、さらに騒音抑制性能を向上させることが求められている。また、ブロックの角部形状によっては、偏摩耗が発生しやすくなるということも考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、騒音抑制性能を向上させると共に、偏摩耗の発生を抑制することの可能な空気入りタイヤを提供することが目的である。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであって、請求項1に記載の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿って延びる複数の周方向溝、及び、タイヤ幅方向に沿って延びる複数のラグ溝によって、複数のブロックが形成されたトレッドを備え、複数の前記周方向溝は、タイヤ幅方向に振幅をもつジグザグ形状とされて、隣り合う複数の前記周方向溝の互いのジグザグ頂部はタイヤ周方向にずれるように配置され、前記ラグ溝は、隣り合う2本の前記周方向溝間に構成されるブロック列のタイヤ幅方向中心に近い側同士のジグザグ頂部で前記2本の周方向溝を連結して、前記ブロックの幅方向辺を形成し、前記ブロックの幅方向辺は、タイヤ周方向に凸となる山形状とされ、該山形状の頂部を挟んだ一方辺は該山形状の他方辺の仮想延長線と3°〜15°の範囲で角度差を有している、ものである。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、周方向溝がタイヤ幅方向に振幅をもつジグザグ形状とされており、トラクション性能の向上が図られている。そして、隣り合う複数の周方向溝の互いのジグザグ頂部は周方向にずれるように配置されており、騒音抑制が図られている。
ラグ溝は、隣り合う2本の周方向溝のジグザグ頂部を連結している。ラグ溝により連結されるジグザグ頂部は、2本の周方向溝間に構成されるブロック列のタイヤ幅方向中心に近い側同士である。隣り合う2本の周方向溝のジグザグ頂部は、タイヤ周方向にずれるように配置されているので、ラグ溝によって形成されるブロックの幅方向辺は、タイヤ幅方向に対して傾斜している。これにより、騒音抑制を図ることができる。
ブロックの幅方向辺は、周方向に凸となる山形状とされ、該山形状の頂部を挟んだ一方辺は該山形状の他方辺の仮想延長線と3°〜15°の範囲で角度差を有している。すなわち、ブロックの幅方向辺は、周方向に比較的緩やかな凸の山形状となる。これにより、踏み込み時にブロックの幅方向辺が路面に当たる領域が狭くなり、路面衝突音を低減することができる。
また、ブロックの角部の角度が鋭角になることが抑制され、偏摩耗の核発生を抑制することができる。また、ブロック幅方向辺の一方の辺と他方の辺の仮想延長線との角度差は3°〜15°とされているので、ブロック幅方向辺が鋭角になることによる剛性の低下も防止することができる。
請求項2に記載の空気入りタイヤは、前記周方向溝が5本形成され、該周方向溝のうちの1本はタイヤ赤道面上に配置されていること、を特徴とする。
このように周方向溝を5本とする場合には、5本の周方向溝のうちの中央のものをタイヤ赤道面上に配置し、他の4本をタイヤ赤道面を挟んだ両側に各々2本ずつ配置することができる。
請求項3に記載の空気入りタイヤは、前記複数の周方向溝のうち、タイヤ赤道面に最も近い位置に配置された前記周方向溝のジグザグのピッチは、他の周方向溝のジグザグのピッチ以下とされていること、を特徴とする。
トレッドのタイヤ赤道面に近い位置は、接地圧が高いので、このように、周方向溝のジグザグピッチを他の周方向溝のジグザグピッチ以下とすること、即ち、ジグザグ頂部を多くすることにより、トラクション性能を向上させることができる。
請求項4に記載の空気入りタイヤは、前記周方向溝同士の間に形成されるブロック列について、タイヤ赤道面に最も近い位置に配置されたセンターブロック列のタイヤ幅方向の平均長さをCW、前記センターブロック列よりもショルダー側に配置されたサイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さをBWとすると、BWがCWの95%〜115%であること、を特徴とする。
サイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さBWがCWの95%未満の場合には、サイドブロックの偏摩耗が生じやすくなり、サイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さBWがCWの115%超の場合には、センターブロックの偏摩耗が生じやすくなる。すなわち、一方のブロックの剛性が低すぎると偏摩耗が生じやすくなることから、サイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さBWは、センターブロック列のタイヤ幅方向の平均長さCWの95%以上であることが好ましく、サイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さBWは、センターブロック列のタイヤ幅方向の平均長さCWの115%以下であることが好ましい。
請求項5に記載の空気入りタイヤは、前記ラグ溝の幅が、5mm〜15mmであること、を特徴とする。
ラグ溝の幅は、排水性を確保するために、最も狭い箇所で5mm以上であることが好ましい。また、ブロックの周方向幅を確保するために、最も広い箇所で15mm以下であることが好ましい。
請求項6に記載の空気入りタイヤは、前記ブロックには、前記周方向溝及び前記ラグ溝よりも浅い、タイヤ幅方向に沿った浅溝が構成されていること、を特徴とする。
上記構成によれば、浅溝によって、WET性能(雨天路面上におけるタイヤの制動・駆動性能)を向上させることができる。
請求項7に記載の空気入りタイヤは、浅溝が、タイヤ周方向に振幅を有する形状とされていること、を特徴とする。
このように、浅溝をタイヤ周方向に振幅を有する形状とすることにより、浅溝により形成されるエッジが路面に当たる、路面衝突音を低減することができる。
請求項8に記載の空気入りタイヤは、前記周方向溝同士の間に構成されるブロック列の位相は、タイヤ赤道面を境に、タイヤ周方向にずれていること、を特徴とする。
このように、各ブロック列の位相をタイヤ周方向にずらすことにより、ブロックの周方向端エッジの路面衝突音を低減することができる。
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤによれば、トラクション性能を向上させ、かつ、騒音を抑制することができると共に、ブロックの偏摩耗の抑制及び剛性の低下防止を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大平面図である。 比較例に係る空気入りタイヤのトレッドの一部拡大平面図である。 実施例及び比較例の空気入りタイヤを用いた偏摩耗の進行状態を示すグラフである。
以下、図面にしたがって、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10について説明する。
図1には、空気入りタイヤ10のトレッド12が示されている。なお、トレッド12の 接地端12Eは、空気入りタイヤ10をJATMA YEAR BOOK(日本自動車タイヤ協会規格、2009年度版)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときのものである。使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向に沿って延びる複数(本実施形態では5本)の周方向溝21〜25が、形成されている。
周方向溝23は、タイヤ赤道面CL上に配置され、タイヤ幅方向Wに振幅を有するジグザグ形状とされている。このジグザグ形状の頂部で、周方向溝22側の頂部を第1頂部23Aとし、周方向溝24側の頂部を第2頂部23Bとする。
周方向溝22、24は、周方向溝23を挟んで、各々対象位置に配置されている。周方向溝22、24は、タイヤ幅方向Wに振幅を有するジグザグ形状とされ、ジグザグのピッチは、周方向溝23よりも長くなっている。本実施形態では、周方向溝22、24のジグザグのピッチは、周方向溝23の2倍となっている。周方向溝22、24のジグザグ頂部のうち、周方向溝23側に配置される頂部をセンター側頂部22A、24Aとし、ショルダー側の頂部をショルダー側頂部22B、24Bとする。
周方向溝21は、周方向溝22よりもショルダー側に配置され、周方向溝25は、周方向溝24よりもショルダー側に配置されている。周方向溝21、25は、タイヤ幅方向Wに振幅を有するジグザグ形状とされ、ジグザグのピッチは、周方向溝23よりも長くなっている。本実施形態では、周方向溝21、25のジグザグのピッチは、周方向溝23の2倍となっている。周方向溝21、25のジグザグ頂部のうち、周方向溝23側に配置される頂部をセンター側頂部21A、25Aとし、ショルダー側の頂部をショルダー側頂部21B、25Bとする。
周方向溝21〜25は、各々位相がタイヤ周方向Lにずれており、各々の頂部についても、タイヤ周方向にずれた位置に配置されている。周方向溝22〜25の幅は、4mm〜10mmの幅であることが好ましい。4mm未満の場合には、排水性が低下するため、4mm以上であることが好ましい。また、10mm以下とすることで、トレッド幅やゴムボリュームなどを考慮して設計が容易になる。
周方向溝21のショルダー側には、ショルダーブロック列30が形成されている。周方向溝21と周方向溝22の間には、サイドブロック列31が形成され、周方向溝22と周方向溝23の間には、センターブロック列32が形成されている。周方向溝23と周方向溝24の間には、センターブロック列33が形成され、周方向溝24と周方向溝25の間には、サイドブロック列34が形成されている。周方向溝24のショルダー側には、ショルダーブロック列35が形成されている。
サイドブロック列31は、ラグ溝31Rによって、各々のブロック31Aに分断されている。ラグ溝31Rは、周方向溝21のセンター側頂部21A(サイドブロック列31のタイヤ幅方向中心に近い側の頂部)と周方向溝22のショルダー側頂部22B(サイドブロック列31のタイヤ幅方向中心に近い側の頂部)とを連結するように形成されている。ラグ溝31Rにより、ブロック31Aの幅方向辺31Lが形成されている。
幅方向辺31Lは、図2にも示すように、タイヤ周方向Lに凸となる山形状とされている。この山形状のショルダー側の辺を、ショルダー側辺31LSとし、タイヤ赤道面CL側の辺をセンター側辺31LCとすると、センター側辺31LCをショルダー側辺31LS側へ延出した仮想直線31LKとショルダー側辺31LSとの間には、角度θ1が構成されている。角度θ1は、3°〜15°の範囲内とされている。
ブロック31Aのタイヤ周方向Lの中央部には、浅溝31Dが形成されている。浅溝31Dは、周方向溝21〜25、ラグ溝31Rよりも浅く、ラグ溝31Rに沿って形成されている。浅溝31Dは、タイヤ周方向Lに振幅を有するクランク状とされている。
サイドブロック列34は、ラグ溝34Rによって、各々のブロック34Aに分断されている。ブロック34Aの幅方向辺34L、センター側辺34LC、ショルダー側辺34LSの構成については、ブロック31Aの幅方向辺31L、センター側辺31LC、ショルダー側辺31LSの構成と同様とされている。ブロック34Aのタイヤ周方向Lの中央部には、浅溝34Dが形成されている。浅溝34Dは、周方向溝21〜25、ラグ溝34Rよりも浅く、ラグ溝34Rに沿って形成されている。浅溝34Dは、タイヤ周方向Lに振幅を有するクランク状とされている。
センターブロック列32は、ラグ溝32Rによって、各々のブロック32Aに分断されている。ラグ溝32Rは、周方向溝22のセンター側頂部22A(センターブロック列32のタイヤ幅方向中心に近い側の頂部)と周方向溝23の第1頂部23B(センターブロック列32のタイヤ幅方向中心に近い側の頂部)とを連結するように形成されている。ラグ溝32Rにより、ブロック32Aの幅方向辺32Lが形成されている。
幅方向辺32Lは、図2にも示すように、タイヤ周方向Lに凸となる山形状とされている。この山形状のショルダー側の辺を、ショルダー側辺32LSとし、タイヤ赤道面CL側の辺をセンター側辺32LCとすると、センター側辺31LCをショルダー側辺32LS側へ延出した仮想直線32LKとショルダー側辺32LSとの間には、角度θ2が構成されている。角度θ2は、3°〜15°の範囲内とされている。
ブロック32Aのタイヤ周方向Lの中央部には、浅溝32Dが形成されている。浅溝32Dは、周方向溝21〜25、ラグ溝32Rよりも浅く、ラグ溝32Rに沿って形成されている。浅溝32Dは、タイヤ周方向Lに振幅を有するクランク状とされている。
センターブロック列33は、ラグ溝33Rによって、各々のブロック33Aに分断されている。ラグ溝33Rは、周方向溝24のセンター側頂部24A(センターブロック列33のタイヤ幅方向中心に近い側の頂部)と周方向溝23の第2頂部23B(センターブロック列33のタイヤ幅方向中心に近い側の頂部)とを連結するように形成されている。ブロック33Aの幅方向辺33L、センター側辺33LC、ショルダー側辺33LSの構成については、ブロック32Aの幅方向辺32L、センター側辺32LC、ショルダー側辺32LSの構成と同様とされている。ブロック33Aのタイヤ周方向Lの中央部には、浅溝33Dが形成されている。浅溝33Dは、周方向溝21〜25、ラグ溝33Rよりも浅く、ラグ溝33Rに沿って形成されている。浅溝33Dは、タイヤ周方向Lに振幅を有するクランク状とされている。
ラグ溝31R、32R、33R、34R、35Rの幅は、排水性を確保するため、最も狭い箇所で5mm以上が好ましい。また、ブロックのタイヤ周方向幅を確保するために、最も広い箇所で15mm以下が好ましい。
また、浅溝31D、32D、33D、34Dは、1.0mm以上、5.0mm以下であることが好ましい。
サイドブロック列31、センターブロック列32、センターブロック列33、サイドブロック列34は、同一ピッチPで構成されている。周方向溝23を挟んで一方側に配置された、サイドブロック列31及びセンターブロック列32と、他方側に配置されたセンターブロック列33及びサイドブロック列34とは、1/4ピッチPだけ位相がずれた線対称形状となっている。
また、サイドブロック列31、サイドブロック列34、ショルダーブロック列30、ショルダーブロック列35のタイヤ幅方向Wの平均幅をBW、センターブロック列32、センターブロック列33のタイヤ幅方向Wの平均幅をCWとすると、BWはCWの95%〜115%とされている(0.95CW≦BW≦1.15CW)。サイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さBWがCWの95%未満の場合には、サイドブロックの偏摩耗が生じやすくなり、サイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さBWがCWの115%超の場合には、センターブロックの偏摩耗が生じやすくなる。すなわち、一方のブロックの剛性が低すぎると偏摩耗が生じやすくなることから、サイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さBWは、センターブロック列のタイヤ幅方向の平均長さCWの95%以上であることが好ましく、サイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さBWは、センターブロック列のタイヤ幅方向の平均長さCWの115%以下であることが好ましい。
本実施形態の空気入りタイヤ10によれば、周方向溝21〜25がタイヤ幅方向Wに振幅を有するジグザグ形状とされているので、トラクション性能を向上させることができる。また、周方向溝21〜25は、位相をずらして、互いのジグザグ頂部がタイヤ周方向にずれるように配置されているので、騒音抑制の効果も得ることができる。
また、ブロック列31〜34の位相も、タイヤ周方向にずれているので、これによっても、騒音抑制の効果を得ることができる。
また、ブロック31A〜34Aについて、幅方向辺31L〜34Lが、タイヤ周方向Lに凸となる山形状とされているので、踏み込み時にブロックの幅方向辺が路面に当たる領域が狭くなり、路面衝突音を低減することができる。また、ブロック31A〜34Aの角部の角度が鋭角になることが抑制され、偏摩耗の核発生を抑制することができる。また、幅方向辺31L〜34Lの一方の辺(ショルダー側辺31LS〜34LS)と他方の辺(センター側辺31LC〜34LC)の仮想延長線との角度差は3°〜15°とされているので、幅方向辺31L〜34Lの山形状が鋭角になることによる剛性の低下も防止することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10のブロック31A〜34Aには、浅溝31D〜34Dが形成されているので、WET性能(雨天路面上におけるタイヤの制動・駆動性能)を向上させることができる。さらに、浅溝31D〜34Dを、タイヤ周方向に振幅を有する形状としているので、浅溝により形成されるエッジが路面に当たる、路面衝突音を低減することができる。また、浅溝31D〜34Dによって、ブロック31A〜34Aの各々は、タイヤ周方向Lに分断されているので、ヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制することができる。
なお、本実施形態では、タイヤ赤道面CL上に配置される周方向溝23のジグザグピッチを、他の周方向溝21、22、24、25のジグザグピッチの1/2としたが、必ずしも、1/2とする必要はない。特に、タイヤ赤道面CLに近い位置は接地圧が高いので、本実施形態のように、周方向溝23のピッチを小さくしてジグザグの山を多く構成することにより、トラクション性能を向上させることができる。
また、本実施形態では周方向溝を5本形成し、中央の周方向溝23をタイヤ赤道面CL上に配置したが、周方向溝を4本、6本として、タイヤ赤道面CL上にブロックのタイヤ幅方向中央が配置される構成のトレッドとすることもできる。
本発明の効果を確かめるために、比較例のタイヤ、及び本発明の適用された実施例のタイヤを用意し、実車試験による騒音の比較を行った。
実施例のタイヤ:上記実施形態で説明した空気入りタイヤ。
比較例のタイヤ:実施例のタイヤにおいて、ブロックの幅方向辺が直線状のもの(比較例1、図3参照)、ブロックの幅方向辺の角度差が2°のもの(比較例2、θ1,θ2=2°)。
以下の条件は、実施例、比較例で共通である。
使用車両:2−Dトラクター
タイヤサイズ:315/80R22.5
内圧:900kPa
欧州騒音規制条件(ECE R117参照)
表1の試験結果が示す様に、本発明の適用された実施例のタイヤは、発生騒音が抑制されていることが分かる。なお、幅方向辺角度差は、15°を超えると、ブロックの剛性が低下する。また、トラクション性能は、実施例1〜3、比較例1、2で、略同等であった。
次に、本発明の効果を確かめるために、比較例のタイヤ、及び本発明の適用された実施例のタイヤについて、偏摩耗の比較を行った。
実施例のタイヤ:上記実施形態で説明した空気入りタイヤ(ブロックの幅方向辺の角度差が5°)。
比較例のタイヤ:実施例のタイヤにおいて、ブロックの幅方向辺が直線状のもの(比較例1、図3(A)参照)。
以下の条件は、実施例、比較例で共通である。
使用車両:2−Dトラクター
タイヤサイズ:315/80R22.5
内圧:900kPa
欧州市場実績
ユーザーA、Bについて、実施例の空気入りタイヤと、比較例のタイヤで走行実績を比較した。なお、ユーザーAは一般道主体の走行条件であり、ユーザーBは高速道主体の走行条件である。
図4には、実施例、比較例のタイヤについて、ユーザー毎に、タイヤの摩耗率と、ヒール・アンド・トゥ摩耗(サイドブロック、本実施形態ではサイドブロック列32、34)との関係が示されている。ユーザーAによる実施例のタイヤ使用結果(実施例4)、比較例のタイヤ使用結果(比較例4)では、実施例のタイヤの方が、ヒール・アンド・トゥ摩耗が抑制されていることがわかる。実施例、比較例とも、摩耗率が進むにしたがって、ヒール・アンド・トゥ摩耗が収束している。
ユーザーBによる比較例のタイヤ使用結果(比較例5)では、ヒール・アンド・トゥ摩耗が収束することなく広がっている。一方、ユーザーAによる実施例のタイヤ使用結果(実施例5)では、摩耗率が進むにしたがって、ヒール・アンド・トゥ摩耗が収束している。
本発明のように、幅方向辺に角度をつけることにより、ブロック角部の角度が鋭角にならず、偏摩耗核の発生が抑制され、ヒール・アンド・トゥ摩耗を収束させることができると考えられる。
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
21〜25 周方向溝
21B、22B、24B、25B ショルダー側頂部
21A、22A、24A、25A センター側頂部
23A 第1頂部
23B 第2頂部
31〜35 ブロック列
31A〜34A ブロック
31R〜34R ラグ溝
31L〜34L 幅方向辺
31LK〜34LK 仮想直線
30、35 ショルダーブロック列
31、34 サイドブロック列
31LS〜34LS ショルダー側辺
31LC〜31LC センター側辺
31D〜34D 浅溝
CL タイヤ赤道面
L タイヤ周方向
W タイヤ

Claims (8)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる複数の周方向溝、及び、タイヤ幅方向に沿って延びる複数のラグ溝によって、複数のブロックが形成されたトレッドを備え、
    複数の前記周方向溝は、タイヤ幅方向に振幅をもつジグザグ形状とされて、隣り合う複数の前記周方向溝の互いのジグザグ頂部はタイヤ周方向にずれるように配置され、
    前記ラグ溝は、隣り合う2本の前記周方向溝間に構成されるブロック列のタイヤ幅方向中心に近い側同士のジグザグ頂部で前記2本の周方向溝を連結して、前記ブロックの幅方向辺を形成し、
    前記ブロックの幅方向辺は、タイヤ周方向に凸となる山形状とされ、該山形状の頂部を挟んだ一方辺は該山形状の他方辺の仮想延長線と3°〜15°の範囲で角度差を有している、空気入りタイヤ。
  2. 前記周方向溝が5本形成され、該周方向溝のうちの1本はタイヤ赤道面上に配置されていること、を特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記複数の周方向溝のうち、タイヤ赤道面に最も近い位置に配置された前記周方向溝のジグザグのピッチは、他の周方向溝のジグザグのピッチ以下とされていること、を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記周方向溝同士の間に形成されるブロック列について、タイヤ赤道面に最も近い位置に配置されたセンターブロック列のタイヤ幅方向の平均長さをCW、前記センターブロック列よりもショルダー側に配置されたサイドブロック列のタイヤ幅方向の平均長さをBWとすると、BWがCWの95%〜115%であること、を特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ラグ溝の幅が、5mm〜15mmであること、を特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ブロックには、前記周方向溝及び前記ラグ溝よりも浅い、タイヤ幅方向に沿った浅溝が構成されていること、を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記浅溝は、タイヤ周方向に振幅を有する形状とされていること、を特徴とする、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記周方向溝同士の間に構成されるブロック列の位相は、タイヤ赤道面を境に、タイヤ周方向にずれていること、を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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