JP2004058792A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】排水性と発熱耐久性を犠牲にすることなくブロックの偏摩耗を有効に抑制できる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1に溝深さが15mm以上である周方向溝3aと、この周方向溝3aを挟んで位置する多数個のブロック6a,6bを有する2列のブロック群7a,7bとを少なくとも具え、前記周方向溝3aを挟んで位置するブロック6a,6bの各々は、前記周方向溝3aに面する側壁6a1,6b1から前記周方向溝3a内に向かって突出する突起部9a,9bを有し、前記ブロック6a,6b相互は、トレッド端5a側に位置するブロック6aに設けた突起部9aを、タイヤ赤道10側に位置するブロック6bに設けた突起部9bよりも先行接地側11にずらして離隔配置し、かつ、これら突起部9a,9bの離隔距離eは、タイヤ負荷転動での蹴り出し時に突起部9a,9b同士が接触するように設定してなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】トレッド部1に溝深さが15mm以上である周方向溝3aと、この周方向溝3aを挟んで位置する多数個のブロック6a,6bを有する2列のブロック群7a,7bとを少なくとも具え、前記周方向溝3aを挟んで位置するブロック6a,6bの各々は、前記周方向溝3aに面する側壁6a1,6b1から前記周方向溝3a内に向かって突出する突起部9a,9bを有し、前記ブロック6a,6b相互は、トレッド端5a側に位置するブロック6aに設けた突起部9aを、タイヤ赤道10側に位置するブロック6bに設けた突起部9bよりも先行接地側11にずらして離隔配置し、かつ、これら突起部9a,9bの離隔距離eは、タイヤ負荷転動での蹴り出し時に突起部9a,9b同士が接触するように設定してなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トレッド部に、溝深さが15mm以上の深溝の周方向溝と、この周方向溝を挟んで位置し、前記周方向溝に沿って所定のピッチで整列させた多数個のブロックを有する2列のブロック群とを少なくとも具える空気入りタイヤに関するものであって、かかるタイヤの排水性と発熱耐久性を犠牲にすることなくブロックの偏摩耗を有効に抑制する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤ、特に、トレッド部にブロックパターンを形成し、高荷重条件下で長時間走行する、例えば高速バスや長距離トラック等のいわゆる重荷重用タイヤは、タイヤの使用寿命全般にわたる排水性の確保と、走行により発熱したトレッドゴムの効果的な放熱等を考慮して、トレッド部に設けるトレッド溝を深溝とすることが好ましい。ここで、トレッド溝とは、例えばタイヤ周方向に延びる周方向溝や、これらを横切って延びる横溝や傾斜溝等をいう。
【0003】
しかしながら、トレッド溝が深溝だと、かかるトレッド溝で区画されたブロックの剛性は不足しがちであり、特に、図6(a),(b)に示すように、タイヤ負荷転動中の蹴り出し時のブロックの動きが大きくなるため、特に、ブロックの後続接地側部分が蹴り出し時に滑ることによって摩耗して、いわゆるヒールアンドトゥ摩耗と呼ばれる偏摩耗が生じやすい。この偏摩耗は、特にトレッド側方域に位置するショルダーブロックで発生しやすく、加えて、同一ショルダーブロックでは、後続接地側に位置する2個の角部のうち、特にタイヤ幅方向内側に位置する角部が顕著に発生しやすい。
【0004】
かかる偏摩耗を抑制するための手段としては、トレッド溝の一部、例えばブロックを区画するトレッド溝のうち横溝(いわゆるラグ溝)の溝底だけ底上げし、横溝を浅溝に設定することで、ブロック剛性を高めることが有用である。
【0005】
しかしながら、横溝の溝深さを浅くすると、トレッド摩耗中期以降には、横溝の溝面積が減少することによってネガティブ率が大きく低下して十分な排水性が確保できなくなる。また、横溝の溝底を底上げした分だけトレッドゴムの発熱量が増加し放熱面積が減少するため、発熱耐久性が劣るという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、特にブロック形状の適正化を図ることによって、排水性と発熱耐久性を犠牲にすることなくブロックの偏摩耗を有効に抑制できる空気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びかつ溝深さが15mm以上である周方向溝と、この周方向溝を挟んで位置し、前記周方向溝に沿って所定のピッチで整列させた多数個のブロックを有する2列のブロック群とを少なくとも具える空気入りタイヤにおいて、前記周方向溝を挟んで位置するブロックの各々は、前記周方向溝に面する側壁から前記周方向溝内に向かって突出する突起部を有し、前記周方向溝を挟んで対向して位置する2個のブロック相互は、トレッド端側に位置するブロックに設けた突起部を、タイヤ赤道側に位置するブロックに設けた突起部よりも先行接地側にずらして離隔配置し、かつ、これら突起部の離隔距離は、タイヤ負荷転動での蹴り出し時に突起部同士が接触するように設定してなることを特徴とする空気入りタイヤである。
【0008】
尚、この発明では、トレッド端側に位置するブロックは、偏摩耗がより顕著に発生する、前記周方向溝とトレッド端とで区画されたショルダーブロックであることが好ましい。
【0009】
また、製造上等の観点から、突起部の形状は略半球状であることが好ましい。
【0010】
さらに、突起部は、タイヤ幅方向寸法が周方向溝の溝幅の55%以上であり、タイヤ周方向寸法がブロックの周方向長さの50%以下であり、タイヤ径方向寸法が周方向溝の溝深さの50%以下であることが好ましい。
【0011】
さらにまた、トレッド摩耗中期以降の排水性確保の点から、突起部は、周方向溝の開口端位置から溝深さの0.6倍の位置までの範囲内に配設することがより好適である。
【0012】
加えて、突起部の離隔距離は、最短距離にして5mmとすることがより好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に従う空気入りタイヤのトレッドパターンの一部を示したものである。
【0014】
図1に示すトレッド部1を有する空気入りタイヤは、トレッド部1に、タイヤ周方向2に沿って延びる周方向溝3、図1では5本の周方向溝3a〜3eと、これら周方向溝3a〜3eと交差する多数本の横溝4とを配設し、周方向溝3a〜3e、横溝4及び両トレッド端5a,5bとによって、トレッド部1が多数個のブロック6a〜6fに区画されており、これらブロック6a〜6fは、合計6列のブロック群7a〜7fのそれぞれに所定のピッチで整列して位置する。
【0015】
尚、図1では、トレッドパターンがブロックパターンである場合を示したが、この発明では、必ずしもブロックパターンである必要はなく、少なくとも、周方向溝(例えば周方向溝3a)を挟んで位置する2列のブロック群を有する構成であれば良い。加えて、図1では、接地性を高めるため、各ブロック6a〜6fには、それを区画する横溝4と略平行に延びる細溝で2個の小ブロックに区画されている場合を示したが、この構成は必要に応じて採用することができる。
【0016】
また、ブロック6a〜6fを区画する周方向溝は溝深さが15mm以上であり、加えて横溝は、従来タイヤのように溝底を底上げはしていないが、好ましくは、周方向溝よりも溝深さを浅く設定すること、好適には4mm以上、周方向溝の溝深さの85%以下の範囲に設定することが好ましい。
【0017】
そして、この発明の構成上の主な特徴は、特にブロック形状の適正化を図ることにあり、より具体的には、図2(a)に示すように、前記周方向溝3aを挟んで位置するブロック6a,6bの各々は、前記周方向溝3aに面する側壁6a1,6b1から前記周方向溝3a内に向かって突出する突起部9a,9bを有し、前記周方向溝3aを挟んで対向して位置する2個のブロック6a,6b相互は、トレッド端5a側に位置するブロック6aに設けた突起部9aを、タイヤ赤道10側に位置するブロック6bに設けた突起部9bよりも先行接地側11にずらして離隔配置し、かつ、これら突起部9a,9bの離隔距離eを、タイヤ負荷転動での蹴り出し時に突起部9a,9b同士が接触するように設定することにあり、上記構成を採用することによって、排水性と発熱耐久性を犠牲にすることなくブロックの偏摩耗を有効に抑制することができる。
【0018】
以下、この発明を完成させるに至った経緯を作用の説明と共に説明する。
ところで、深溝の周方向溝や横溝で区画される従来形状のブロック101は、剛性が不足しがちであり、特に、図6(a)に示すようなタイヤ100が負荷転動しているときの蹴り出し時にブロック101の、特にタイヤ赤道側部分が、タイヤ周方向(矢印102の方向)に滑る結果、後続接地側部分103が大きく変形して、後続接地側部分103が顕著に摩耗する傾向があった。
【0019】
このため、発明者が他の性能を犠牲にすることなく偏摩耗を抑制するための検討を行ったところ、以下の知見を得た。すなわち、ブロックに生じる偏摩耗は、タイヤが負荷転動しているときの蹴り出し時のブロックの一部、特にタイヤ赤道側部分が大きく変形してタイヤ周方向に滑ることが原因であること、及び、かかるブロック部分の変形量は、タイヤ幅方向に隣接するブロック相互では、トレッド端側に位置するブロックの方がタイヤ赤道側に位置するブロックよりも大きいことを見出した。
【0020】
そして、発明者は、上記知見から、トレッド端側に位置するブロックを、このブロックよりも蹴り出し時の変形量が小さいタイヤ赤道側に位置するブロックとを、蹴り出し時に接触するように構成すれば、トレッド端側に位置するブロックの変形を、タイヤ赤道側に位置するブロックが抑制して、トレッド端側に位置するブロックのすべりを小さくできると考え、さらに検討を重ねた。
【0021】
その結果、前記ブロック6a,6bに突起部を設け、トレッド端5a側に位置するブロック6aに設けた突起部9aを、タイヤ赤道10側に位置するブロック6bに設けた突起部9bよりも先行接地側11にずらして離隔配置し、かつ、これら突起部9a,9bの離隔距離Lを、タイヤ負荷転動での蹴り出し時に、図3(b)に示すように、突起部9a,9b同士が接触するように設定すれば、トレッド端側に位置するブロックの蹴り出し時の変形が有効に抑制され、滑り量が小さくなることを見出し、この発明を完成させるに至ったのである。
【0022】
また、トレッド端側に位置するブロックは、偏摩耗が顕著に発生する、前記周方向溝とトレッド端とで区画されたショルダーブロックであることがより好適である。尚、図1では、ショルダーブロック6aと中間陸部6bとに突起部9a,9bを設け、ショルダーブロック6aの偏摩耗を抑制する場合の例を示したが、この発明では、この構成だけには限られない。例えば、中間陸部6bと中央陸部6cとに突起部を設けて、中間陸部6bの偏摩耗を抑制しても良い。
【0023】
突起部9の形状は、蹴り出し時に突起部9a,9b同士が接触できるのであればよく、特に限定はしないが、排水性や、タイヤ製造時の加硫モールドの開放時の抜けを容易にする点から、略半球状であることが好適である。
【0024】
突起部9は、タイヤ幅方向寸法wが周方向溝3aの溝幅Wの55%以上であり、タイヤ周方向寸法lがブロック6aの周方向長さLの50%以下であり、タイヤ径方向寸法dが周方向溝3aの溝深さDの50%以下であることが好ましい。
【0025】
また、トレッド摩耗中期(具体的にはトレッド部が60%摩耗した時点)になると、トレッド摩耗の進展によりブロック自体の剛性が増加して、蹴り出し時のブロックの変形量が小さくなるため、突起部を設けることによる偏摩耗の抑制効果は顕著ではなくなり、トレッド摩耗中期以降も突起部が残存することは排水性の点から好ましくない。このため、突起部は、周方向溝3aの開口端位置13 から溝深さDの0.6倍の位置までの範囲内に配設することが好ましい。
さらに、突起部の離隔距離eは、最短距離にして5mmとすることが好ましい。
【0026】
尚、図1では、突起部9a,9bを設けたブロック6a,6bをタイヤ周方向に半ピッチ程度ずらし、突起部9aを、ショルダーブロック6aの後続接地側側壁に設けると共に、突起部9bを、中間陸部6bの先行接地側側壁に設けた場合を示したが、この発明では、この構成だけには限られず、例えば、図4に示すように、突起部9a,9bを設けたブロック6a,6bの平面形状を単純な矩形形状とし、これらブロック6a,6b同士をタイヤ幅方向に一致させて配設し、突起部9aを、ショルダーブロック6aの先行接地側側壁に設けると共に、突起部9bを、中間陸部6bの後続接地側側壁に設けてもよい。
【0027】
上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。尚、トレッドパターンは、方向性パターンでもそれ以外のパターンでもよく、また、対称パターンでも比対称パターンでもよく、種々のパターンを適用することができる。
【0028】
【実施例】
次に、この発明に従う空気入りタイヤを試作し、性能評価を行ったので、以下で説明する。
実施例のタイヤは、図1に示すトレッドパターンを有し、タイヤサイズが315/80R22.5であり、突起部9は、タイヤ幅方向寸法(w=3.5mm)を周方向溝3aの溝幅(W=5.5mm)の63.6%とし、タイヤ周方向寸法(l=9.0mm)をブロック6aの周方向長さ(L=46mm)の19.6%とし、タイヤ径方向寸法(d=8.5mm)を周方向溝3aの溝深さ(D=24.0mm)の35.4%とし、周方向溝の開口端位置から2.0mmだけタイヤ径方向内側の位置から10.5mmの位置の範囲に設けた。尚、横溝の溝深さは24mmとした。尚、トレッドパターン以外のタイヤ構造については、通常のトラック・バス用空気入りラジアルタイヤと同様とした。
【0029】
比較のため、ブロックに突起部を設けないことを除いて実施例のタイヤと同様のトレッド部を有する従来タイヤ(図7)と、ブロックに突起部を設けずかつ横溝の溝深さが20mmと浅いことを除いて実施例のタイヤと同様のトレッド部を有する比較タイヤについても併せて試作した。
【0030】
(性能評価)
上記各供試タイヤを標準リム(サイズ:9.00)に組み付け、内圧:825kPa、負荷荷重:36.75kNの条件下で、偏摩耗、排水性及び発熱耐久性について試験を行い評価した。
【0031】
(1)偏摩耗評価試験
偏摩耗評価試験は、ドラム試験機上で30万kmの走行を行い、各摩耗割合ごとに、ショルダーブロックのタイヤ赤道側部分の、先行接地側角部と後続接地側角部の摩耗量を測定し、それらの(ヒールアンドトゥ摩耗による)段差量を算出し、これによって、偏摩耗の良否を評価した。尚、前記段差量は、タイヤの使用寿命にわたって測定した。その結果を図5に示す。
図5に示す結果から、従来例のタイヤは、前記段差量が大きく、偏摩耗が顕著に生じているのに対して、実施例及び比較例のタイヤはいずれも段差量が小さく偏摩耗が抑制されているのがわかる。
【0032】
(2)排水性評価試験
排水性評価試験は、上記各供試タイヤを車両に装着し、濡れた路面上を旋回走行したときの最大横Gを測定し、この測定値から排水性を評価した。尚、排水性は、新品タイヤと60%摩耗時のタイヤのそれぞれについて評価した。表1にその評価結果を示す。表1中の数値は、新品時の従来タイヤを100とした指数比で示してあり、数値が大きいほど排水性が優れている。
【0033】
【表1】
【0034】
表1に示す評価結果から、新品タイヤと60%摩耗時タイヤの双方とも、実施例のタイヤは、従来例のタイヤとほぼ同様の排水性能を有しているのが分かる。一方、比較例タイヤは、新品タイヤと60%摩耗時タイヤの双方とも、排水性能が劣っている。
【0035】
(3)発熱耐久性評価試験
発熱耐久性評価試験は、ドラム試験機機上で、ドラム回転速度を73km/hとし、タイヤ負荷荷重を表2に示すECER54に定められたステップロード条件で走行させ、タイヤ故障が生じるまでの距離を測定し、この測定値から発熱耐久性を評価した。表3にその評価結果を示す。尚、表3中の数値は、従来例のタイヤを100とした指数比で示してあり、数値が大きいほど発熱耐久性に優れている。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
表3に示す評価結果から、実施例のタイヤは、従来例のタイヤと同様の排水性能を有しているのが分かる。一方、比較例タイヤは、排水性能が劣っている。
【0039】
このように、実施例のタイヤは、排水性能と発熱耐久性を低下させることなく、ヒールアンドトゥ段差量が小さく、偏摩耗が顕著に改善されている。
【0040】
【発明の効果】
この発明は、特にブロック形状の適正化を図ることによって、排水性と発熱耐久性を犠牲にすることなくブロックの偏摩耗を有効に抑制できる空気入りタイヤの提供が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う空気入りタイヤのトレッド部の一部の展開図である。
【図2】図1に示す周方向溝を挟んで位置するブロックの要部拡大図であり、(a)が平面図、(b)が幅方向断面図である。
【図3】(a)は、負荷転動時のタイヤの接地状態を示す図であり、(b)は、蹴り出し時のブロックに設けた突起部の状態を示す図である。
【図4】ブロックの他の実施形態を示す図である。
【図5】偏摩耗評価試験の結果を示した図である。
【図6】(a)は、タイヤ負荷転動での踏込みと蹴り出しを説明するための図であり、(b)は、ブロックの偏摩耗部分を示すための図である。
【図7】従来タイヤのトレッド部の一部の展開図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 タイヤ周方向
3a〜3e 周方向溝
4 横溝
5a,5b トレッド端
6a〜6f ブロック
7a〜7f ブロック群
9,9a,9b 突起部
10 タイヤ赤道
11 先行接地側
12 後続接地側
13 周方向溝の開口端位置
【発明の属する技術分野】
この発明は、トレッド部に、溝深さが15mm以上の深溝の周方向溝と、この周方向溝を挟んで位置し、前記周方向溝に沿って所定のピッチで整列させた多数個のブロックを有する2列のブロック群とを少なくとも具える空気入りタイヤに関するものであって、かかるタイヤの排水性と発熱耐久性を犠牲にすることなくブロックの偏摩耗を有効に抑制する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤ、特に、トレッド部にブロックパターンを形成し、高荷重条件下で長時間走行する、例えば高速バスや長距離トラック等のいわゆる重荷重用タイヤは、タイヤの使用寿命全般にわたる排水性の確保と、走行により発熱したトレッドゴムの効果的な放熱等を考慮して、トレッド部に設けるトレッド溝を深溝とすることが好ましい。ここで、トレッド溝とは、例えばタイヤ周方向に延びる周方向溝や、これらを横切って延びる横溝や傾斜溝等をいう。
【0003】
しかしながら、トレッド溝が深溝だと、かかるトレッド溝で区画されたブロックの剛性は不足しがちであり、特に、図6(a),(b)に示すように、タイヤ負荷転動中の蹴り出し時のブロックの動きが大きくなるため、特に、ブロックの後続接地側部分が蹴り出し時に滑ることによって摩耗して、いわゆるヒールアンドトゥ摩耗と呼ばれる偏摩耗が生じやすい。この偏摩耗は、特にトレッド側方域に位置するショルダーブロックで発生しやすく、加えて、同一ショルダーブロックでは、後続接地側に位置する2個の角部のうち、特にタイヤ幅方向内側に位置する角部が顕著に発生しやすい。
【0004】
かかる偏摩耗を抑制するための手段としては、トレッド溝の一部、例えばブロックを区画するトレッド溝のうち横溝(いわゆるラグ溝)の溝底だけ底上げし、横溝を浅溝に設定することで、ブロック剛性を高めることが有用である。
【0005】
しかしながら、横溝の溝深さを浅くすると、トレッド摩耗中期以降には、横溝の溝面積が減少することによってネガティブ率が大きく低下して十分な排水性が確保できなくなる。また、横溝の溝底を底上げした分だけトレッドゴムの発熱量が増加し放熱面積が減少するため、発熱耐久性が劣るという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、特にブロック形状の適正化を図ることによって、排水性と発熱耐久性を犠牲にすることなくブロックの偏摩耗を有効に抑制できる空気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びかつ溝深さが15mm以上である周方向溝と、この周方向溝を挟んで位置し、前記周方向溝に沿って所定のピッチで整列させた多数個のブロックを有する2列のブロック群とを少なくとも具える空気入りタイヤにおいて、前記周方向溝を挟んで位置するブロックの各々は、前記周方向溝に面する側壁から前記周方向溝内に向かって突出する突起部を有し、前記周方向溝を挟んで対向して位置する2個のブロック相互は、トレッド端側に位置するブロックに設けた突起部を、タイヤ赤道側に位置するブロックに設けた突起部よりも先行接地側にずらして離隔配置し、かつ、これら突起部の離隔距離は、タイヤ負荷転動での蹴り出し時に突起部同士が接触するように設定してなることを特徴とする空気入りタイヤである。
【0008】
尚、この発明では、トレッド端側に位置するブロックは、偏摩耗がより顕著に発生する、前記周方向溝とトレッド端とで区画されたショルダーブロックであることが好ましい。
【0009】
また、製造上等の観点から、突起部の形状は略半球状であることが好ましい。
【0010】
さらに、突起部は、タイヤ幅方向寸法が周方向溝の溝幅の55%以上であり、タイヤ周方向寸法がブロックの周方向長さの50%以下であり、タイヤ径方向寸法が周方向溝の溝深さの50%以下であることが好ましい。
【0011】
さらにまた、トレッド摩耗中期以降の排水性確保の点から、突起部は、周方向溝の開口端位置から溝深さの0.6倍の位置までの範囲内に配設することがより好適である。
【0012】
加えて、突起部の離隔距離は、最短距離にして5mmとすることがより好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に従う空気入りタイヤのトレッドパターンの一部を示したものである。
【0014】
図1に示すトレッド部1を有する空気入りタイヤは、トレッド部1に、タイヤ周方向2に沿って延びる周方向溝3、図1では5本の周方向溝3a〜3eと、これら周方向溝3a〜3eと交差する多数本の横溝4とを配設し、周方向溝3a〜3e、横溝4及び両トレッド端5a,5bとによって、トレッド部1が多数個のブロック6a〜6fに区画されており、これらブロック6a〜6fは、合計6列のブロック群7a〜7fのそれぞれに所定のピッチで整列して位置する。
【0015】
尚、図1では、トレッドパターンがブロックパターンである場合を示したが、この発明では、必ずしもブロックパターンである必要はなく、少なくとも、周方向溝(例えば周方向溝3a)を挟んで位置する2列のブロック群を有する構成であれば良い。加えて、図1では、接地性を高めるため、各ブロック6a〜6fには、それを区画する横溝4と略平行に延びる細溝で2個の小ブロックに区画されている場合を示したが、この構成は必要に応じて採用することができる。
【0016】
また、ブロック6a〜6fを区画する周方向溝は溝深さが15mm以上であり、加えて横溝は、従来タイヤのように溝底を底上げはしていないが、好ましくは、周方向溝よりも溝深さを浅く設定すること、好適には4mm以上、周方向溝の溝深さの85%以下の範囲に設定することが好ましい。
【0017】
そして、この発明の構成上の主な特徴は、特にブロック形状の適正化を図ることにあり、より具体的には、図2(a)に示すように、前記周方向溝3aを挟んで位置するブロック6a,6bの各々は、前記周方向溝3aに面する側壁6a1,6b1から前記周方向溝3a内に向かって突出する突起部9a,9bを有し、前記周方向溝3aを挟んで対向して位置する2個のブロック6a,6b相互は、トレッド端5a側に位置するブロック6aに設けた突起部9aを、タイヤ赤道10側に位置するブロック6bに設けた突起部9bよりも先行接地側11にずらして離隔配置し、かつ、これら突起部9a,9bの離隔距離eを、タイヤ負荷転動での蹴り出し時に突起部9a,9b同士が接触するように設定することにあり、上記構成を採用することによって、排水性と発熱耐久性を犠牲にすることなくブロックの偏摩耗を有効に抑制することができる。
【0018】
以下、この発明を完成させるに至った経緯を作用の説明と共に説明する。
ところで、深溝の周方向溝や横溝で区画される従来形状のブロック101は、剛性が不足しがちであり、特に、図6(a)に示すようなタイヤ100が負荷転動しているときの蹴り出し時にブロック101の、特にタイヤ赤道側部分が、タイヤ周方向(矢印102の方向)に滑る結果、後続接地側部分103が大きく変形して、後続接地側部分103が顕著に摩耗する傾向があった。
【0019】
このため、発明者が他の性能を犠牲にすることなく偏摩耗を抑制するための検討を行ったところ、以下の知見を得た。すなわち、ブロックに生じる偏摩耗は、タイヤが負荷転動しているときの蹴り出し時のブロックの一部、特にタイヤ赤道側部分が大きく変形してタイヤ周方向に滑ることが原因であること、及び、かかるブロック部分の変形量は、タイヤ幅方向に隣接するブロック相互では、トレッド端側に位置するブロックの方がタイヤ赤道側に位置するブロックよりも大きいことを見出した。
【0020】
そして、発明者は、上記知見から、トレッド端側に位置するブロックを、このブロックよりも蹴り出し時の変形量が小さいタイヤ赤道側に位置するブロックとを、蹴り出し時に接触するように構成すれば、トレッド端側に位置するブロックの変形を、タイヤ赤道側に位置するブロックが抑制して、トレッド端側に位置するブロックのすべりを小さくできると考え、さらに検討を重ねた。
【0021】
その結果、前記ブロック6a,6bに突起部を設け、トレッド端5a側に位置するブロック6aに設けた突起部9aを、タイヤ赤道10側に位置するブロック6bに設けた突起部9bよりも先行接地側11にずらして離隔配置し、かつ、これら突起部9a,9bの離隔距離Lを、タイヤ負荷転動での蹴り出し時に、図3(b)に示すように、突起部9a,9b同士が接触するように設定すれば、トレッド端側に位置するブロックの蹴り出し時の変形が有効に抑制され、滑り量が小さくなることを見出し、この発明を完成させるに至ったのである。
【0022】
また、トレッド端側に位置するブロックは、偏摩耗が顕著に発生する、前記周方向溝とトレッド端とで区画されたショルダーブロックであることがより好適である。尚、図1では、ショルダーブロック6aと中間陸部6bとに突起部9a,9bを設け、ショルダーブロック6aの偏摩耗を抑制する場合の例を示したが、この発明では、この構成だけには限られない。例えば、中間陸部6bと中央陸部6cとに突起部を設けて、中間陸部6bの偏摩耗を抑制しても良い。
【0023】
突起部9の形状は、蹴り出し時に突起部9a,9b同士が接触できるのであればよく、特に限定はしないが、排水性や、タイヤ製造時の加硫モールドの開放時の抜けを容易にする点から、略半球状であることが好適である。
【0024】
突起部9は、タイヤ幅方向寸法wが周方向溝3aの溝幅Wの55%以上であり、タイヤ周方向寸法lがブロック6aの周方向長さLの50%以下であり、タイヤ径方向寸法dが周方向溝3aの溝深さDの50%以下であることが好ましい。
【0025】
また、トレッド摩耗中期(具体的にはトレッド部が60%摩耗した時点)になると、トレッド摩耗の進展によりブロック自体の剛性が増加して、蹴り出し時のブロックの変形量が小さくなるため、突起部を設けることによる偏摩耗の抑制効果は顕著ではなくなり、トレッド摩耗中期以降も突起部が残存することは排水性の点から好ましくない。このため、突起部は、周方向溝3aの開口端位置13 から溝深さDの0.6倍の位置までの範囲内に配設することが好ましい。
さらに、突起部の離隔距離eは、最短距離にして5mmとすることが好ましい。
【0026】
尚、図1では、突起部9a,9bを設けたブロック6a,6bをタイヤ周方向に半ピッチ程度ずらし、突起部9aを、ショルダーブロック6aの後続接地側側壁に設けると共に、突起部9bを、中間陸部6bの先行接地側側壁に設けた場合を示したが、この発明では、この構成だけには限られず、例えば、図4に示すように、突起部9a,9bを設けたブロック6a,6bの平面形状を単純な矩形形状とし、これらブロック6a,6b同士をタイヤ幅方向に一致させて配設し、突起部9aを、ショルダーブロック6aの先行接地側側壁に設けると共に、突起部9bを、中間陸部6bの後続接地側側壁に設けてもよい。
【0027】
上述したところは、この発明の実施形態の一例を示したにすぎず、請求の範囲において種々の変更を加えることができる。尚、トレッドパターンは、方向性パターンでもそれ以外のパターンでもよく、また、対称パターンでも比対称パターンでもよく、種々のパターンを適用することができる。
【0028】
【実施例】
次に、この発明に従う空気入りタイヤを試作し、性能評価を行ったので、以下で説明する。
実施例のタイヤは、図1に示すトレッドパターンを有し、タイヤサイズが315/80R22.5であり、突起部9は、タイヤ幅方向寸法(w=3.5mm)を周方向溝3aの溝幅(W=5.5mm)の63.6%とし、タイヤ周方向寸法(l=9.0mm)をブロック6aの周方向長さ(L=46mm)の19.6%とし、タイヤ径方向寸法(d=8.5mm)を周方向溝3aの溝深さ(D=24.0mm)の35.4%とし、周方向溝の開口端位置から2.0mmだけタイヤ径方向内側の位置から10.5mmの位置の範囲に設けた。尚、横溝の溝深さは24mmとした。尚、トレッドパターン以外のタイヤ構造については、通常のトラック・バス用空気入りラジアルタイヤと同様とした。
【0029】
比較のため、ブロックに突起部を設けないことを除いて実施例のタイヤと同様のトレッド部を有する従来タイヤ(図7)と、ブロックに突起部を設けずかつ横溝の溝深さが20mmと浅いことを除いて実施例のタイヤと同様のトレッド部を有する比較タイヤについても併せて試作した。
【0030】
(性能評価)
上記各供試タイヤを標準リム(サイズ:9.00)に組み付け、内圧:825kPa、負荷荷重:36.75kNの条件下で、偏摩耗、排水性及び発熱耐久性について試験を行い評価した。
【0031】
(1)偏摩耗評価試験
偏摩耗評価試験は、ドラム試験機上で30万kmの走行を行い、各摩耗割合ごとに、ショルダーブロックのタイヤ赤道側部分の、先行接地側角部と後続接地側角部の摩耗量を測定し、それらの(ヒールアンドトゥ摩耗による)段差量を算出し、これによって、偏摩耗の良否を評価した。尚、前記段差量は、タイヤの使用寿命にわたって測定した。その結果を図5に示す。
図5に示す結果から、従来例のタイヤは、前記段差量が大きく、偏摩耗が顕著に生じているのに対して、実施例及び比較例のタイヤはいずれも段差量が小さく偏摩耗が抑制されているのがわかる。
【0032】
(2)排水性評価試験
排水性評価試験は、上記各供試タイヤを車両に装着し、濡れた路面上を旋回走行したときの最大横Gを測定し、この測定値から排水性を評価した。尚、排水性は、新品タイヤと60%摩耗時のタイヤのそれぞれについて評価した。表1にその評価結果を示す。表1中の数値は、新品時の従来タイヤを100とした指数比で示してあり、数値が大きいほど排水性が優れている。
【0033】
【表1】
【0034】
表1に示す評価結果から、新品タイヤと60%摩耗時タイヤの双方とも、実施例のタイヤは、従来例のタイヤとほぼ同様の排水性能を有しているのが分かる。一方、比較例タイヤは、新品タイヤと60%摩耗時タイヤの双方とも、排水性能が劣っている。
【0035】
(3)発熱耐久性評価試験
発熱耐久性評価試験は、ドラム試験機機上で、ドラム回転速度を73km/hとし、タイヤ負荷荷重を表2に示すECER54に定められたステップロード条件で走行させ、タイヤ故障が生じるまでの距離を測定し、この測定値から発熱耐久性を評価した。表3にその評価結果を示す。尚、表3中の数値は、従来例のタイヤを100とした指数比で示してあり、数値が大きいほど発熱耐久性に優れている。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
表3に示す評価結果から、実施例のタイヤは、従来例のタイヤと同様の排水性能を有しているのが分かる。一方、比較例タイヤは、排水性能が劣っている。
【0039】
このように、実施例のタイヤは、排水性能と発熱耐久性を低下させることなく、ヒールアンドトゥ段差量が小さく、偏摩耗が顕著に改善されている。
【0040】
【発明の効果】
この発明は、特にブロック形状の適正化を図ることによって、排水性と発熱耐久性を犠牲にすることなくブロックの偏摩耗を有効に抑制できる空気入りタイヤの提供が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う空気入りタイヤのトレッド部の一部の展開図である。
【図2】図1に示す周方向溝を挟んで位置するブロックの要部拡大図であり、(a)が平面図、(b)が幅方向断面図である。
【図3】(a)は、負荷転動時のタイヤの接地状態を示す図であり、(b)は、蹴り出し時のブロックに設けた突起部の状態を示す図である。
【図4】ブロックの他の実施形態を示す図である。
【図5】偏摩耗評価試験の結果を示した図である。
【図6】(a)は、タイヤ負荷転動での踏込みと蹴り出しを説明するための図であり、(b)は、ブロックの偏摩耗部分を示すための図である。
【図7】従来タイヤのトレッド部の一部の展開図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 タイヤ周方向
3a〜3e 周方向溝
4 横溝
5a,5b トレッド端
6a〜6f ブロック
7a〜7f ブロック群
9,9a,9b 突起部
10 タイヤ赤道
11 先行接地側
12 後続接地側
13 周方向溝の開口端位置
Claims (6)
- トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びかつ溝深さが15mm以上である周方向溝と、この周方向溝を挟んで位置し、前記周方向溝に沿って所定のピッチで整列させた多数個のブロックを有する2列のブロック群とを少なくとも具える空気入りタイヤにおいて、
前記周方向溝を挟んで位置するブロックの各々は、前記周方向溝に面する側壁から前記周方向溝内に向かって突出する突起部を有し、
前記周方向溝を挟んで対向して位置する2個のブロック相互は、トレッド端側に位置するブロックに設けた突起部を、タイヤ赤道側に位置するブロックに設けた突起部よりも先行接地側にずらして離隔配置し、かつ、これら突起部の離隔距離は、タイヤ負荷転動での蹴り出し時に突起部同士が接触するように設定してなることを特徴とする空気入りタイヤ。 - トレッド端側に位置するブロックは、前記周方向溝とトレッド端とで区画されたショルダーブロックである請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 突起部の形状は略半球状である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
- 突起部は、タイヤ幅方向寸法が周方向溝の溝幅の55%以上であり、タイヤ周方向寸法がブロックの周方向長さの50%以下であり、タイヤ径方向寸法が周方向溝の溝深さの50%以下である請求項1、2又は3記載の空気入りタイヤ。
- 突起部は、周方向溝の開口端位置から溝深さの0.6倍の位置までの範囲内に配設する請求項1〜4のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
- 突起部の離隔距離は、最短距離にして5mmとする請求項1〜5のいずれか1項記載の空気入りタイヤ。
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Cited By (2)
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JP2012076658A (ja) * | 2010-10-04 | 2012-04-19 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2013023009A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-04 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
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- 2002-07-26 JP JP2002218342A patent/JP2004058792A/ja active Pending
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