JP2012075342A - 携帯型作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動軸の軸方向とは異なる方向に回転する先端工具が取付けられた携帯型作業機において、先端工具を容易に取り替え可能とする。
【解決手段】操作棹14に対してスピンドル32を先端が上向きと下向きとになる角度で固定可能であると共に固定を解除してスピンドル32を操作棹14の軸回りに回動可能とするギヤケース固定機構40と、スピンドル32が上向きでギヤケース固定機構40によって固定されているときにスピンドル32の回転を固定するスピンドル固定機構50と、を作業機に備える。これにより、操作者は作業機全体をさかさにすることなくスピンドル32を上向きにすることができると共にスピンドル32が上向きのときに道具を用いることなくスピンドル32の回転を固定することができ、容易に先端工具を交換することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、携帯型作業機に関し、特に先端工具を交換するための先端工具交換機構に関する。
従来、この種の携帯型の作業機としては、例えば、先端工具として刈刃が取付けられた刈払機であって、図7の従来の作業機20に示すように、長尺の操作棹14の一端に原動機15やハンドル11L,11Rを、他端にスピンドル32およびこのスピンドル32に取付けられて回転する刈刃39を備え、操作者がハンドル11L,11Rを持ち、刈刃39を回転させて刈払作業を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。図8に、図7の作業機20のスピンドル32近傍を拡大した様子を示し、図9に、刈刃39を交換する際のスピンドル32近傍の様子を模式的に示す。作業機20では、図8に示すように、刃受け金具34と刃押え金具36とで刈刃39を挟んだ状態でスピンドル32の先端側からボルト締めすることにより、刈刃39がスピンドル32に固定される。ここで、原動機15から動力が出力されていないときにはスピンドル32が空転するため、刈刃39を交換するためにボルト締めを解除したり再びボルト締めするには、スピンドル32の回転を固定する必要がある。このため、従来の作業機20では、例えば、図9に示すように、刃受け金具36に孔を設けると共にスピンドル32の軸側面に凹部を設け、この凹部に操作者が回り止めピンPを差し込むことによりスピンドル32の回転を固定可能にしている。
実開昭62−45919号公報
このように、こうした作業機では、先端工具を取り替える際に、先端工具の回転軸(スピンドル)を固定する必要があり、より簡易に回転軸を固定して先端工具を取り替え可能とすることが望ましい。また、上述の作業機では、回転軸の先端側からボルト締めして刈刃が取付けられているため、刈刃を着脱するときには、先端工具の回転軸が上向きとなるように、ハンドルを含めた作業機全体をさかさにして刈刃を着脱することになる。しかしながら、エンジンやモータなどの原動機は一般に或る程度の重量を有するため、刈刃を取り替えるために作業機全体をさかさにするには大きな力が必要となる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、駆動軸の軸方向とは異なる方向に回転する先端工具が取付けられた携帯型作業機において、先端工具を容易に取り替え可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の携帯型作業機は、
動力を出力する原動機と、一端側にハンドルが取付けられた主軸と、該主軸の前記一端に対する他端に取付けられ前記主軸の軸方向とは異なる方向を軸方向として前記原動機からの動力により回転する回転軸と、前記回転軸に取付けられる先端工具と、を有する携帯型作業機であって、
前記回転軸を前記主軸に対して少なくとも第1の回動角度で固定可能であると共に該固定を解除して前記回転軸を前記主軸回りに回動可能とする回動角度固定手段と、
前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が少なくとも前記第1の回動角度のときには前記回転軸を回転可能とし、前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が前記第1の回動角度とは異なる第2の回動角度のときには前記回転軸の回転を固定する回転固定手段と、
を備えることを特徴とする。
また、前記第1の回動角度は、操作者が前記ハンドルを持つときに前記回転軸の先端工具が取付けられる側が下向きとなる角度であり、前記第2の回動角度は、操作者が前記ハンドルを持つときに前記回転軸の先端工具が取付けられる側が上向きとなる角度であってもよい。
さらに、前記回転固定手段は、前記主軸の軸方向に沿って移動可能な回転固定具を有し、前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が前記第2の回動角度のときに、前記回転固定具が前記回転軸側に移動して前記回転軸の回転を固定する手段であってもよい。この場合、前記回転軸は、軸側面に突起部を有し、前記回転固定手段は、前記回転軸の突起部と前記回転固定具とを掛止させて前記先端工具の回転軸を固定する手段であってもよい。
あるいは、前記回動角度固定手段は、前記主軸の軸方向に沿って移動可能な回動角度固定具を有し、前記回転角度固定具が前記ハンドル側に位置するときに前記回転軸を前記主軸回りに回動可能とする手段であってもよい。また、前記回動角度固定手段は、前記回転軸を前記主軸に対して前記第2の回動角度で固定可能な手段であってもよい。
加えて、前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が少なくとも前記第1の回動角度のときには前記原動機からの動力の出力を可能とし、前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が少なくとも前記第2の回動角度のときには前記原動機からの動力の出力を不可能とする動力停止手段を備えてもよい。この場合、前記動力停止手段は、前記回動角度固定手段によって前記回転軸の回動角度が少なくとも前記第1の回動角度で固定されている操作可能時ではないときに、前記原動機からの動力の出力を不可能とする手段であってもよい。
また、前記携帯型作業機は、前記回転軸を回転可能に支承するギヤケースと、主軸としての操作棹と、を備えた刈払機であってもよい。
本発明によれば、駆動軸の軸方向とは異なる方向に回転する先端工具が取付けられた携帯型作業機において、先端工具を容易に取り替え可能とすることができる。
本発明の一実施形態としての作業機の先端工具交換機構の外観の一例を示す外観図である。 操作棹とギヤケースとの接続部近傍を水平方向に切断した様子を示す説明図である。 操作棹とギヤケースとの接続部近傍を垂直方向に切断した様子を示す説明図である。 ギヤケース固定機構に配線されたコードを含む電気配線の模式的な回路図である。 作業機の先端工具を取り替えるため、スピンドルの先端を下側から上側に向けるときの様子を示す説明図である。 スピンドルが上向きの状態でギヤケースが操作棹に対して回動不能に固定されたときの様子の一例を示す。 従来の作業機の外観の様子の一例を示す外観図である。 図7の作業機のスピンドル近傍を拡大した様子を示す拡大図である。 刈刃を交換する際のスピンドル近傍の様子を模式的に示す模式図である。
図1は、本発明の一実施形態としての作業機10の先端工具交換機構20の外観の一例を示す外観図である。実施形態の先端工具交換機構20は、作業機10における先端工具を交換するための機構として構成されている。以下、まず、作業機10について簡単に説明し、その後、先端工具交換機構20について説明する。
作業機10は、先端工具交換機構20周辺を除いて図7に示す従来の作業機10と同様の構成であり、原動機15と、原動機15が後端に連結される操作棹14と、操作者の持ち手としてのハンドル11L,11Rと、操作棹14の原動機15とは反対側の端に取付けられ、操作棹14の軸方向とは異なる方向を軸方向として回転するスピンドル32やこのスピンドル32に取付けられる刈刃39を含む作業部30と、操作時に操作者側に異物が飛散するのを抑制する飛散防護カバー16と、を備える。なお、実施形態の先端工具交換機構20は、作業部30に含まれるが、図7には示されていない。
原動機15は、実施形態では、炭化水素などを燃料として動力を出力するエンジンを用いている。具体的には、原動機15は、図示しない二次電池などのバッテリや燃料電池などの発電装置から高圧電流を点火プラグに通電し、点火プラグに生じた電気火花によって燃料を爆発燃焼させて動力を出力する。原動機15からの動力が出力される出力軸(クランク軸)は、図示しない遠心クラッチを介して駆動軸12に取付けられ、出力軸の回転数が或る程度大きくなると、遠心クラッチが接続されて原動機15からの動力が駆動軸12に伝達される。このため、原動機15から動力が出力されていないときには、駆動軸12は操作棹14内で空転する。また、原動機15からは、操作棹14やハンドル11Rに沿ってレバー13にコード17が配設されており、原動機15は、操作者によるレバー13の操作量に応じたスロットル開度や燃料噴射量で駆動される。
操作棹14は、例えばアルミニウム合金や強化プラスチックなど、軽量で丈夫な素材によって中空の円筒形状に形成され、原動機15からの動力が伝達される駆動軸12を内部に収容する。操作棹14は、後端に原動機15が取付けられると共に前端に作業部30が取付けられ、中央より後ろ側にハンドル11L,11Rが取付けられている。ハンドル11L,11Rは、例えばアルミニウム合金や強化プラスチックなどによって形成され、操作者がハンドル11L,11Rを持って作業機10を操作可能なように形成されている。実施形態では、ハンドル11L,11Rは、操作棹14から互いに軸対称に円弧状に延出するU字型形状としたが、D字型やT字型など如何なる形状としてもよい。
作業部30は、操作棹14の軸方向とは異なる方向を軸方向として回転するスピンドル32が、原動機15からの動力を受けて回転し、このスピンドル32に取付けられた刈刃39がスピンドル32と一体に回転して、刈払作業を行うことが可能なように形成されている。スピンドル32は、図8に示すように、駆動軸12とスピンドル32とのそれぞれに取付けられたウォームギヤ12a,32aによって駆動軸12に対して軸方向が変更されて連結されている。ウォームギヤ12a,32aやスピンドル32は、駆動軸12の一端と共にギヤケース22に収納されている。また、スピンドル32には、刃受け具34と刃留め具36とに刈刃39が挟まれた状態で、スピンドル32の先端からボルト締めすることにより、刈刃39が取付けられている。作業部30には、上述したように、先端工具(実施形態では、刈刃39)を交換するための先端工具交換機構20も含まれる。以下、図1から図6を用いて先端工具交換機構20について説明する。なお、これらの図では、説明のため、飛散防止カバー16が取り外されている状態を示している。
先端工具交換機構20は、図1に示すように、ギヤケース22を操作棹14に対して固定したり回動可能としたりするギヤケース固定機構40と、スピンドル32の回転を固定したり回転可能としたりするスピンドル固定機構50と、を備える。なお、図1は、スピンドル32の軸先(先端)が下向きの状態でギヤケース22が操作棹12に固定されているときの様子を示している。
ギヤケース22は、実施形態では、駆動軸12の一部やスピンドル32を内部に収容して支持しており、内部に潤滑剤が充填された状態で操作棹14の前端に取り付けられている。図2に、操作棹14とギヤケース22との接続部近傍を水平方向に切断した様子を示し、図3に、操作棹14とギヤケース22との接続部近傍を垂直方向に切断した様子を示す。ギヤケース22は、実施形態では、ギヤケース固定機構40のレシーバ41を介して操作棹14に接続されている。レシーバ41は、図1から図3に示すように、後端にフランジを有する中空円筒状に形成され、内側に操作棹14が挿入された状態でボルト43によって操作棹14と一体に連結されている。レシーバ41には、軸回りに溝が設けられており、ギヤケース22の内側にレシーバ41が挿入された状態で外側からレシーバ41の溝に向けてボルト26が嵌挿されている。こうした構成により、ボルト26がレシーバ41の軸回りの溝に案内され、ギヤケース22は、レシーバ41や操作棹14に対して回動可能な状態で取付けられる。また、ギヤケース22は、後端の左右180°対向する位置に、操作棹14の軸方向に凹んだ凹部22aが設けられ、後端のスピンドル32の先端が向いた側(図1では、下側)に、操作棹14の軸方向に沿って後側に突出する絶縁性の遮断部23が設けられ、スピンドル32の先端が向いた側の外周部に、軸方向に沿った貫通孔を有するホルダ部25が設けられている。
ギヤケース固定機構40は、上述のレシーバ41と、レシーバ41の外周に取付けられるケース固定具42と、このケース固定具42とレシーバ41の後端のフランジ部41aとの間に取付けられるバネ44と、を備える。ケース固定具42は、例えば、強化プラスチックやアルミニウム合金などによってレシーバ41の外周より大きな内周を有する中空円筒状に形成され、レシーバ41に対して、レシーバ41の軸回りに回動不能であって前後に移動可能なように取付けられている。ケース固定具42は、前端の180°対抗する位置に、ギヤケース22の後端の凹部22aに対応する凸部42aが設けられている。ケース固定具42は、バネ44によってレシーバ41に対して前側に付勢され、ケース固定具42が前側に位置して凸部42aがギヤケース22の凹部22aと係合するときに、ギヤケース22をレシーバ41や操作棹14に対して回動不能に固定する。また、ケース固定具42は、上側前端に、操作棹14の軸方向に沿って突出する押込部45が形成されている。
また、ケース固定具42には、原動機からコード48が配設されている。スピンドル32が下向きでギヤケース22が操作棹14に対して回動不能に固定されているとき(図1の状態)には、ギヤケース22の後端から突出する遮断部23がコード48同士の接続点に挿入されてコード48同士の電気的な接続が遮断される。図4に、コード48を含む電気配線の模式的な回路図を示す。上述したように、実施形態の原動機15は、電力源60からの電流が点火プラグ18に流れて電気花火が発せられ、この電気火花によって燃料を燃焼させることで動力を出力する。原動機15の点火プラグ18に関する電気配線は、図4に示すように、一端がアースに接続され他端が電力源60に接続されて作業機10のメインスイッチがオンされたときにオフされるスイッチ19を備える。このスイッチ19がオンされているときには、点火プラグ18に電力源60から電流を流そうとしても、その電流はアースに流れ、点火プラグ18から電気花火が生じずに原動機15から動力が出力されない。ケース固定具42まで配線されたコード48は、図4中このスイッチ19と並列するスイッチ49の役割を有し、コード48同士の接続点にギヤケース22の遮断部23が挿入されているときに、その接続がオフとなる。したがって、スピンドル32が下向きでギヤケース固定機構40によってギヤケース22が固定されているとき(図1の状態)には、スイッチ49はオフとされ、メインスイッチに連動するスイッチ19がオフされることで、原動機15から動力が出力可能となる。
スピンドル固定機構50は、操作棹14の軸方向に沿って移動可能なスピンドル固定具52と、ギヤケース22とスピンドル固定具52との間に取付けられるバネ54と、を備える。スピンドル固定具52は、例えばアルミニウム合金や強化プラスチックなどにより、クランク部を有する棒状に形成される。スピンドル固定具52は、スピンドル32の先端が向いた側においてギヤケース22のホルダ部23に挿入されてギヤケース22に支持される。バネ54は、スピンドル固定具52のクランク部とギヤケース22との間に取付けられ、スピンドル固定具52をケース固定具42側(後側)に付勢する。スピンドル固定機構50は、スピンドル32が下向きのとき(図1に示す状態)には、バネ54の付勢力によってスピンドル固定具52が後側に位置する。この場合、スピンドル32とスピンドル固定具52とは当接することなく、スピンドル32は回転可能な状態とされる。
こうして構成される実施形態の作業機10では、スピンドル32が下向きでケース固定具42が前側(スピンドル32側)に位置するとき(図1に示す状態)には、ギヤケース22の凹部22aとケース固定具42の凸部42aとが係合して、ギヤケース22が操作棹14に対して回動不可能に固定される。ケース固定具42は、バネ44によって前側に付勢されるため、意図しないギヤケース22の回動を防止することができる。また、このときには、バネ54によってスピンドル固定具52が後側に付勢されてスピンドル32は回転可能な状態とされると共に、ギヤケース22の遮断部23がケース固定具42に配設されたコード48同士の接続を遮断して原動機15からの動力の出力が可能とされ、操作者は作業機10を用いて作業可能となる(操作可能時)。
次に、こうして構成される作業機10の先端工具(実施形態では、刈刃39)を交換する際の動作について説明する。図5に、作業機10の先端工具を取り替えるため、スピンドル32を下側から上側に向けるときの様子を示す。スピンドル32を上側に向けるときには、操作者は、まず、バネ44の付勢力に逆らってケース固定具42を後側(ハンドル11L,11R側)に移動させる(図5中上側の状態)。これにより、ギヤケース22の凹部22aとケース固定具42の凸部42aとの係合が解除され、ギヤケース22が操作棹14に対して回動可能となる。この状態で操作者がスピンドル32が上向きとなるようにギヤケース22を操作棹14に対して回動させ(図5中下側の状態)、バネ42の付勢力によって再びギヤケース22の凹部22aにケース固定具42の凸部42aが係合されることでギヤケース22が操作棹14に対して回動不能に固定される。また、ケース固定具42を後側に移動したときには、ギヤケース22の遮断部23がケース固定具42のコード48同士の接続点から抜かれ、コード48同士が電気的に接続し、即ち図4中のスイッチ49がオンされ、メインスイッチに連動するスイッチ19のオンオフに拘わらず、原動機15の点火プラグ18に電流が流れなくなって原動機15から動力が出力不可能となる。これにより、先端工具を取り替える際に、原動機15を不必要に駆動させることがなく、利便性を向上させることができる。このように、作業機10では、ギヤケース22を操作棹14の軸回りに回動させることができるため、操作者は、先端工具を交換すべくスピンドル32を上向きにする際に、作業機10全体をさかさにする必要がない。また、作業機10では、ケース固定具42を操作棹14に対してバネ44の付勢力に逆らって後側に移動させることでギヤケース22の操作棹14に対する回動を可能とするから、操作者は、道具を用いることなくワンタッチでスピンドル32を上向きにすることができる。
図6にスピンドル32が上向きの状態でケース固定具42が前側(スピンドル32側)に位置するときの様子の一例を示す。このときには、再びギヤケース22の凹部22aとケース固定具42の凸部42aとが係合して、ギヤケース22が操作棹14に対して回動不可能に固定される。但し、スピンドル32が上向きのときには、スピンドル32が下向きのときとは180°異なるギヤケース22の凹凸22aとケース固定具42の凸部42aとが係合することになる。また、スピンドル32が上向きでケース固定具42が前側に位置するときには、ケース固定具42の上側に設けられた押込部45によってスピンドル固定具52が前側に押され、バネ54の付勢力に逆らってスピンドル固定具52が前側に移動する。実施形態のスピンドル32には軸側面に外周方向に凸となる突起部32aが形成されており、スピンドル固定具52が前側に押されてこの突起部32aがある周上に位置することにより、突起部32aがスピンドル固定具52に掛止されてスピンドル32が回転不能に固定される。なお、スピンドル32は、スピンドル固定具52と突起部32aとが干渉するまでの範囲で回転可能であるが、この状態も本発明における回転不能に固定する状態に含まれる。このように実施形態ではスピンドル32の一部に突起部32aを設けることにより、スピンドル32の一部に凹部を設けるものに比して、スピンドル固定具52を前側に移動しやすくすることができる。このように、スピンドル32が上向きでギヤケース22が操作棹14に対して回動不能に固定されている状態(図6に示す状態)では、スピンドル32が回転不能に固定されるから、操作者は、ピンやスパナなどの道具を用いてスピンドル32を固定することなく、容易に先端工具を交換することができる。また、このときには、バネ44によってケース固定具42がギヤケース22側に付勢されるため、意図しないギヤケース22の回動を抑制することができる。さらに、スピンドル32が上向きの状態では、ケース固定具42のコード48同士が接続されて点火プラグ18に電流が流れないから、先端工具を交換する際に、原動機15を不必要に駆動させることがなく、利便性を向上させることができる。
以上説明した実施形態の作業機10の先端工具交換機構20では、操作棹14に対して先端が上向きと下向きとになる角度でスピンドル32を固定したり固定を解除して回動可能にしたりするギヤケース固定機構40と、スピンドル32が上向きで操作棹14に固定されているときにスピンドル32の回転を固定するスピンドル固定機構50と、を備えるから、作業機10全体をさかさにすることなくスピンドル32を上向きにすることができると共にスピンドル32が上向きのときに道具を用いることなくスピンドル32の回転を固定することができ、容易に先端工具を交換することができる。また、実施形態の先端工具交換機構20では、操作者がバネ44の付勢力に逆らってケース固定具42を後側に移動させることでスピンドル32を操作棹14の軸回りに回動可能とすることができ、操作者は、道具を用いることなくワンタッチでスピンドル32を上向きにすることができる。さらに、実施形態の先端工具交換機構20では、スピンドル32を操作棹14に対して回動可能な状態としたりスピンドル32が上向きで操作棹14に固定しているときには、ケース固定具42に設けられたコード48同士が電気的に接続されて原動機15からの動力の出力を不可能にしたから、先端工具を交換する際に、不必要に原動機15が駆動されるのを防止して利便性を向上させることができる。また、原動機15が駆動しないことで、スピンドル32が上向きの状態にあることを作業者に報知することができる。
上述した先端工具交換機構20では、ギヤケース固定機構40やスピンドル固定機構50は、それぞれバネ44,54によって、軸方向に付勢されるものとしたが、こうしたバネ44、54を設けなくてもよい。
上述した先端工具交換機構20では、スピンドル32は軸側面に突起部32aを有し、この突起部32aがスピンドル固定具52に掛止されてスピンドル32の回転が固定されるものとしたが、スピンドル32の軸側面を歯車状に形成し、歯車状の凹部にスピンドル固定具52が挿入されることでスピンドル32の回転が固定されてもよい。また、スピンドル32には凹凸を形成せず、スピンドル固定具52を摩擦力の大きな部材によって形成し、スピンドル固定具52をスピンドル32に当接させて摩擦力によってスピンドル32の回転が固定されるものであってもよい。
上述した先端工具交換機構20では、スピンドル固定機構50は、スピンドル32が上向きで操作棹14に固定されているときにスピンドル32の回転が固定されるものとしたが、スピンドル32が操作棹14に対して回動可能なときにもスピンドル32の回転が固定されるものとしてもよい。
上述した先端工具交換機構20では、ギヤケース固定機構40は、スピンドル32が上向きと下向きの状態でギヤケース22を操作棹14に対して回動不能に固定できるものとしたが、上向きのときには回動不能に固定しないものであってもよい。また、例えばギヤケース22の後端とケース固定具42の前端とのそれぞれに軸方向に複数の凹部と凸部とを形成し、上向きと下向き以外の角度でギヤケース22を操作棹14に対して回動不能に固定できるものとしてもよい。この場合、操作者は、操作棹14に対する先端工具の角度を適宜変更して作業を行うことができる。また、ギヤケース22の後端に凹部を設け、ケース固定具52の前端に凸部が設けられてもよい。
上述した先端工具交換機構20では、ギヤケース22の遮断部23とケース固定具42に設けられたコード48とにより、スピンドル32が下向きでギヤケース22に固定されているときを除いて原動機15から動力が出力されなくなるものとしたが、スピンドル32が上向きのときにだけ原動機15から動力が出力できなくなるものとしてもよいし、遮断部23をスピンドル固定具52と連動するものとしてスピンドル固定具52がスピンドル32側に移動したときに原動機15から動力が出力されなくなるものとしてもよい。後者の場合、原動機15から動力が出力されている作業中に不意にスピンドル固定具52がスピンドル32側に移動したとしても、原動機15からの動力の出力が停止されるためスピンドル固定機構50の破損を抑制することができる。また、こうした原動機15から動力が出力できなくなる機構を設けなくてもよい。
上述した作業機10では、原動機15としてエンジンを用いたが、原動機15は、エンジン以外の周知の内燃機関であってもよいし、同期電動機や誘導電動機などの周知のモータを用いてもよい。原動機としてモータを用いる場合、外部電源からの電力を用いて駆動されるものであってもよいし、作業機10に二次電池や燃料電池などの電力源を搭載して電力源からの電力を用いて駆動されるものであってもよい。この場合、コード48同士がギヤケース22の遮断部23によって電気的に接続されたり遮断されることにより、外部電源や電力源からモータに電力が供給されたり供給されなくなったりするものとすることもできる。また、原動機15は、操作棹14の後端以外の場所に取付けられてもよく、例えばギヤケース22の内部に扁平モータが配設されてもよい。この場合においても、二次電池などのバッテリや燃料電池など或る程度の重量を有するものが操作棹14に取付けられているときなど、操作者は作業機全体をさかさにしなくてよいことによって容易に先端工具を取り替えることができる。
実施形態では、先端工具として刈刃39が取付けられた作業機10に本発明を適用して説明したが、本発明は、例えば、先端工具として、ナイロン刃や、90°ごとに外周方向に凸となる4つの刃部をもつ4枚刃が取付けられるものなど、刈刃40以外の先端工具が取付けられるものに適用しても構わない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
10 作業機
11L,11R ハンドル
12 駆動軸
13 レバー
14 操作棹
15 原動機
16 飛散防護カバー
18 点火プラグ
19 スイッチ
20 先端工具交換機構
22 ギヤケース
22a 凹部
23 遮断部
24 ホルダ部
26 ボルト
30 作業部
32 スピンドル
34 刃受け具
36 刃留め具
38 ボルト
39 刈刃
40 ギヤケース固定機構
41 レシーバ
42 ケース固定具
44 バネ
46 ボルト
48 コード
49 スイッチ
50 スピンドル固定機構
52 スピンドル固定具
54 バネ
60 電力源
P 回り止めピン

Claims (9)

  1. 動力を出力する原動機と、一端側にハンドルが取付けられた主軸と、該主軸の前記一端に対する他端に取付けられ前記主軸の軸方向とは異なる方向を軸方向として前記原動機からの動力により回転する回転軸と、前記回転軸に取付けられる先端工具と、を有する携帯型作業機であって、
    前記回転軸を前記主軸に対して少なくとも第1の回動角度で固定可能であると共に該固定を解除して前記回転軸を前記主軸回りに回動可能とする回動角度固定手段と、
    前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が少なくとも前記第1の回動角度のときには前記回転軸を回転可能とし、前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が前記第1の回動角度とは異なる第2の回動角度のときには前記回転軸の回転を固定する回転固定手段と、
    を備えることを特徴とする携帯型作業機。
  2. 前記第1の回動角度は、操作者が前記ハンドルを持つときに前記回転軸の先端工具が取付けられる側が下向きとなる角度であり、前記第2の回動角度は、操作者が前記ハンドルを持つときに前記回転軸の先端工具が取付けられる側が上向きとなる角度である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型作業機。
  3. 前記回転固定手段は、前記主軸の軸方向に沿って移動可能な回転固定具を有し、前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が前記第2の回動角度のときに、前記回転固定具が前記回転軸側に移動して前記回転軸の回転を固定する手段である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型作業機。
  4. 前記回転軸は、軸側面に突起部を有し、
    前記回転固定手段は、前記回転軸の突起部と前記回転固定具とを掛止させて前記先端工具の回転軸を固定する手段である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の携帯型作業機。
  5. 前記回動角度固定手段は、前記主軸の軸方向に沿って移動可能な回動角度固定具を有し、前記回転角度固定具が前記ハンドル側に位置するときに前記回転軸を前記主軸回りに回動可能とする手段である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯型作業機。
  6. 前記回動角度固定手段は、前記回転軸を前記主軸に対して前記第2の回動角度で固定可能な手段である、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯型作業機。
  7. 前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が少なくとも前記第1の回動角度のときには前記原動機からの動力の出力を可能とし、前記回転軸の前記主軸に対する回動角度が少なくとも前記第2の回動角度のときには前記原動機からの動力の出力を不可能とする動力停止手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯型作業機。
  8. 前記動力停止手段は、前記回動角度固定手段によって前記回転軸の回動角度が少なくとも前記第1の回動角度で固定されている操作可能時ではないときに、前記原動機からの動力の出力を不可能とする手段である、
    ことを特徴とする請求項7に記載の携帯型作業機。
  9. 前記携帯型作業機は、前記回転軸を回転可能に支承するギヤケースと、主軸としての操作棹と、を備えた刈払機である、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の携帯型作業機。
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