JP2019000982A - 動力工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースカバーやケースの組み付けを容易とする。【解決手段】充電式インパクトドライバ1は、減速部と、減速部を収容するハンマーケース6と、減速部に接続され、ハンマーケース6から前方へ突出するアンビル9と、減速部を駆動するためのモータ5と、モータ5を収容するハウジングと、ハンマーケース6を覆うケースカバー69と、を有し、ハンマーケース6に係合部(前突起68)を設けると共に、ケースカバー69の後部に係合部と係合する被係合部(透孔79)を設けて、ケースカバー69の前方への移動を規制した。【選択図】図4

Description

本発明は、インパクトドライバ等の動力工具に関する。
例えばインパクトドライバにおいては、モータを収容する合成樹脂製の本体ハウジングの前方に、回転打撃部を収容する金属製又は樹脂製のケース(「ハンマーケース」ともいう。)を組み付けて、ケースの先端に出力軸を配置している。本体ハウジングから露出するケースの外周には、打撃動作によって温度上昇したケースに直接触れないように合成樹脂製のケースカバーが被着されると共に、そのケースカバーの前方に、ネジ止め作業等の際にケースが被加工材に直接当接しないようにゴム等の弾性材料からなるリング状のバンパが組み付けられている。このバンパは、例えば特許文献1に開示のように、ケースカバーをケースに被せた状態で、バンパをケースカバーの先端部に装着する構造が知られている。
特開2013−146858号公報
そこで、本発明は、ケースカバーやケースの組み付けが容易となる動力工具を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、減速部と、減速部を収容するケースと、減速部に接続され、ケースから前方へ突出する出力軸と、減速部を駆動するためのモータと、モータを収容するハウジングと、ケースを覆うケースカバーと、を有し、ケースに係合部を設けると共に、ケースカバーの後部に係合部と係合する被係合部を設けて、ケースカバーの前方への移動を規制したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、ハウジングは一対の半割ハウジングに分割され、半割ハウジングを組み付けるためのネジが、ケースに形成した透孔を貫通していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、係合部は、ケースの外面に突設された突起であり、被係合部は、ケースカバーから後方へ突出する結合片に形成された透孔であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、係合部及び被係合部は、ハウジングによって覆われていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4の構成において、ハウジングにおける係合部及び被係合部を覆う部位には、凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかの構成において、ケースカバーの前方側には、リング状のバンパが設けられており、バンパの後部は、ケースカバーの前部に対して係合していることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6の構成において、バンパの後部は、ケースカバーの前部へ全周に亘って係合していることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7の構成において、バンパの内周面がケースの外周面と嵌合してバンパが回り止めされることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、減速部と、減速部を収容するケースと、減速部に接続され、ケースから前方へ突出する出力軸と、減速部を駆動するためのモータと、モータを収容するハウジングと、ケースを覆い、後方へ延びる結合片を備えたケースカバーと、を有し、ケースに係合部を設けると共に、結合片に係合部と係合する被係合部を設けて、ケースカバーの前方への移動を規制したことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、減速部と、減速部を収容するケースと、減速部に接続され、ケースから前方へ突出する出力軸と、減速部を駆動するためのモータと、モータを収容する一対の半割ハウジングと、半割ハウジングを組み付けるためのネジと、ケースに形成され、ネジを貫通させるための透孔と、を含んでなることを特徴とする。
本発明によれば、ケースカバーやケースの組み付けが容易となる。
充電式インパクトドライバの側面図である。 充電式インパクトドライバの正面図である。 図2のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 半割ハウジングとハンマーケースとの斜視図である。 ハンマーケースとケースカバーとバンパとの分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4は、動力工具の一例である充電式インパクトドライバの説明図で、充電式インパクトドライバ(以下単に「インパクトドライバ」という。)1は、左右の半割ハウジング2a,2bを左右方向のネジ3,3・・によって組み付けて形成される樹脂製のハウジング2を有し、ハウジング2の上部に形成される前後方向の胴体部4に、モータ5を収容している。胴体部4の前方には、スピンドル7、回転打撃部8、出力軸としてのアンビル9を収容するケースとしての金属製又は樹脂製のハンマーケース6が組み付けられている。ハウジング2の下部には、胴体部4から下向きに突出するハンドル10が形成されて、ハンドル10の下端に形成されたバッテリー装着部11に、電源となるバッテリーパック12が着脱可能に装着されている。
11aは、バッテリー装着部11の後端に突設された凸部で、装着状態のバッテリーパック12の後面よりも後方へ突出している。よって、インパクトドライバ1を誤って落下させたりした際に、バッテリーパック12よりも先に凸部11aが地面等に衝突しやすくなり、バッテリーパック12の保護が図られる。ここでは凸部11aをネジ3のねじ込み位置に形成しているので、強度も高くなっている。
ハンドル10内の根元部分には、トリガ14を前方へ突出させたスイッチ13が設けられて、スイッチ13の上方にはモータ5の正逆切替ボタン15が設けられている。また、ハウジング2におけるハンマーケース6の下方でトリガ14との間には、ハンマーケース6の下面中央部分を覆う延設部16が形成され、延設部16の内部前方には、アンビル9の前方へ向けたLED17が斜め上向きに収容されている。さらに、ハンドル10内でスイッチ13の後方下側部分には、図5にも示すように、盗難(万引き)防止用の磁性板18を保持する保持リブ19が立設されて、保持リブ19の前方に、図示しないリード線の配線スペースを形成している。20はリード線に巻回されるノイズ遮蔽用のラインフィルタである。
バッテリーパック12は、ここでは3本のセルを収容した10.8V電圧(但し、セルの数や電圧は任意であり、14.4Vや18V、36V等であってもよい)のもので、バッテリー装着部11の前方からスライド装着されることで、バッテリー装着部11に設けた端子台21の端子板22と電気的に接続される。23は、バッテリーパック12に設けられた抜け止め用のフック、24はフック解除用のボタン、25は、バッテリー装着部11の側面にネジ止めされた吊り下げ用フックである。
モータ5は、円筒状のモータケース26内に図示しない固定子や回転子を収容し、回転子の回転軸27を前方へ突出した直流モータで、図5にも示すように、各半割ハウジング2a,2bの内周でモータケース26の形状に合わせて形成されたリブ28,28によって胴体部4内で同軸で保持される。29はモータケース26に設けられて回転軸27に設けたファンからの空気を排出する通気孔、30,30はモータケース26の後端に突設された端子で、胴体部4の左右で通気孔29の外側には、複数の排気口31,31・・が形成されている。排気口31の前方でモータ5の前部外側には、複数の前吸気口32A,32Aが形成され、排気口31の後方で端子30の外側には、複数の後吸気口32B,32Bが形成されている。
ハンマーケース6の後端開口は、円盤状のギヤハウジング33によって閉塞されている。このギヤハウジング33は、モータケース26の前面中央に突出した軸受部34を後端で保持した状態で、中間部に形成した六角形状のフランジ35を、半割ハウジング2a,2bの内周に形成された受けリブ36,36の間に係止させることで、前方への抜け止めがなされている。また、ギヤハウジング33は、軸受37を保持してスピンドル7の後端を軸支している。
回転軸27は、ギヤハウジング33を貫通してハンマーケース6内に突出すると共に、先端にピニオン38が嵌着されて、スピンドル7の後部外周に保持される2つの遊星歯車39,39と噛合している。
ギヤハウジング33の前面外周には、ハンマーケース6の後端がねじ込み結合されるネジ筒部40が形成されており、遊星歯車39,39が噛合するインターナルギヤ41は、その前端外周に設けたフランジ部42が、ネジ筒部40と、ハンマーケース6の後端内周に設けた段部43との間で挟持されることで位置決めされている
また、ハンマーケース6内でアンビル9の後端には、一対のアーム44,44が放射状に延設されている。回転打撃部8は、スピンドル7の前端に外装され、アーム44,44に係合する一対の爪46,46を備えたハンマー45と、そのハンマー45をアーム44に係合する前進位置へ付勢するコイルバネ47とを備えている。ハンマー45は、その内周面に凹設された外側カム溝48,48と、スピンドル7の外周面に凹設された内側カム溝49,49とに跨って嵌合するボール50,50を介してスピンドル7と連結されている。
一方、アンビル9は、ハンマーケース6の前端に形成された小径の先端筒51内で軸受52によって中間部が軸支され、スピンドル7の前端軸心に形成した軸受孔53に、後端に突設した小径部54を挿入させて、スピンドル7の前端を同軸で支持している。軸受52は、先端筒51の後端よりも後方へ突出しており、その突出部分に、ハンマーケース6の前側内面に当接するワッシャー55が外装されて、アーム44,44の前方位置を位置決めしている。
また、ハンマーケース6から前方へ突出するアンビル9の前端には、ビットの装着孔56が形成されると共に、装着孔56に挿入されたビットを抜け止め装着するボール57及びスリーブ58等を備えたチャック機構が設けられている。
そして、ハンマーケース6は、後部がギヤハウジング33のネジ筒部40にねじ込み結合されてハウジング2の胴体部4に挿入される等径部59と、その前方で前方先細りとなって先端筒51と連続するテーパ部60とを有する筒状で、先端筒51の上下には、図6に示すように、ケース/バンパ嵌合部としての一対の面取部61,61が形成されている。また、ハンマーケース6の等径部59の下面で左右方向の中央からやや右側へずれた位置には、図5に示すように、透孔63を備えた位置決め片62が前後方向に突設されている。この位置決め片62は、延設部16内で左右の半割ハウジング2a,2bに設けられたネジボス64,64(位置決め片62の位置に合わせて左側のネジボス64が右側のネジボス64よりも長くなっている。)に挟持させて透孔63にネジ3を貫通させた状態でネジ止めすることで、ハンマーケース6の抜け止め及び回り止めを図るものである。なお、図5では、位置決め片62を示すためにハンマーケース6の位相を右側へ略90度ずらせている。こうして位置決め片62を左右の中心よりも右側へずらしたことで、雌ネジが形成される左側のネジボス64を他のネジボスと同じ長さで形成でき、位置決め片62を設けても共通のネジ3が使用可能となる。
さらに、ハンマーケース6の等径部59の左右の側面には、前後方向に延びる横面取部65,65が形成されて、各横面取部65の後部には、前方中央に切欠き67を形成した四角形状の後突起66がそれぞれ形成され、各横面取部65の前部には、後突起66の切欠き67の前方に位置する係合部としての円形の前突起68がそれぞれ形成されている。
一方、胴体部4から露出するハンマーケース6の前方部分は、ケースカバー69とバンパ70とで覆われている。まずケースカバー69は、樹脂製の筒体で、図6に示すように、ハンマーケース6の等径部59を覆う等径の後筒部71と、テーパ部60を覆う先細りの前筒部72とを有し、後筒部71の後端には、胴体部4を形成する半割ハウジング2a,2bの前端に形成した山形部73に合わせたV字状の横切欠き74と、延設部16に合わせたU字状の下切欠き75とが形成されている。さらに、後筒部71の左右の後端縁には、横切欠き74の内側で後方へ突出するハウジング/カバー嵌合部としての一対の結合片76,76が突設されている。この結合片76は、ハンマーケース6へのケースカバー69の組み付け状態で後突起66の切欠き67に嵌合する倒T字状の先端部77と、その前方で前突起68に嵌合する被係合部としての透孔79を備えて先端部77よりも薄肉となる薄肉部78とから形成されている。
この結合片76,76の外側に位置する山形部73,73の内面には、ハウジング/カバー被嵌合部としての嵌合凹部80が、前端から後方へ向けて形成されている。この嵌合凹部80は、ハンマーケース6の後突起66と結合片76の先端部77とが嵌合した状態で両者が嵌合する深底部81と、その前方で薄肉部78が嵌合する浅底部82とからなり、ケースカバー69を装着したハンマーケース6を胴体部4に組み付けた状態で、結合片76の外側への移動を規制して抜け止めを図るようになっている。
また、ケースカバー69の前筒部72の前端には、中心側へ折曲するリング状の係合部83が形成されている。前筒部72の左右には、結合片76,76の前方延長状に位置する後肉厚部84,84が形成されている。
次に、バンパ70は、ケースカバー69に隣接してハンマーケース69の先端筒51に外装されるゴム製のリング体で、外周面は、ケースカバー69の前筒部72と連続状となる前方先細りのテーパ状に形成され、左右には、ケースカバー69の後肉厚部84,84と連続する前肉厚部85,85が形成されている。バンパ70の後端外周には、ケースカバー69の係合部83が嵌合するリング状の係合溝86が形成され、バンパ70の前端には、先端筒51の前端を覆うリング状の前壁部87が形成されている。ここではスリーブ58の後端がバンパ70の前端とオーバーラップしているので、前後方向の寸法が短縮化される。また、ケースカバー69の前端をバンパ70が保持しているので、ケースカバー69ががたつきにくい。さらに、図4に示すようにバンパ70の内周が凹みを有して先端筒51との間に隙間を有しているので、バンパ70が熱の影響を受けにくくなると共に、振動の伝達を抑えてケースカバー69をよりがたつきにくくしている。
また、バンパ70の内周面の上下には、ハンマーケース6の先端筒51に設けた面取部61,61に嵌合するケース/バンパ被嵌合部としての内面取部88,88が形成されている。なお、係合部83及び係合溝86は、ここでは周方向全周で係合しているが、少なくとも一部で係合していればよい。また、ケースカバー69とバンパ70とは一体成形等により固定されていてもよい。
以上の如く構成されたインパクトドライバ1においては、まずケースカバー69の先端にバンパ70を、後肉厚部84に前肉厚部85を合わせた位相で、バンパ70の係合溝86にケースカバー69の係合部83を係合させることで組み付ける。その後、ケースカバー69を、スピンドル7や回転打撃部8、アンビル9等を収容してギヤハウジング33を結合したハンマーケース6に、前方から組み付ける。すなわち、左右の結合片76の先端部77を後突起66の切欠き67に嵌合させて透孔79に前突起68を嵌合させる。すると、バンパ70の係合溝86の後端が、ケースカバー69の係合部83とハンマーケース6のテーパ部60の前端との間に挟持されて抜け止めされた状態となり、内面取部88,88が先端筒51の面取部61,61に嵌合して回り止めされた状態となる。
次に、ハンマーケース6を、モータ5やスイッチ13等を組み付けた左側の半割ハウジング2aに、ギアハウジング33のフランジ35が半割ハウジング2aの受けリブ36の後方に位置する前後位置で、且つ位置決め片62が延設部16のネジボス64上に位置する回転位置で組み付けて、右側の半割ハウジング2bを被せてネジ3によって結合する。
すると、前述のように、フランジ35が受けリブ36に係止すると共に、位置決め片62がネジボス64,64の間でネジ3に貫通されてハンマーケース6はハウジング2と結合される。このとき、半割ハウジング2a,2bの山形部73に設けた嵌合凹部80に、ハンマーケース6の後突起66及びケースカバー69の結合片76が嵌合しているので、ハンマーケース6と共にケースカバー69も抜け止めされた状態となる。この状態で山形部73はケースカバー69の横切欠き74に嵌合し、延設部16はケースカバー69の下切欠き75に嵌合するため、ケースカバー69は回り止めされてハンマーケース6を露出させない。
このインパクトドライバ1の使用の際には、ハンドル10に設けたトリガ14を操作してスイッチ13をONさせ、モータ5を駆動させると、回転軸27の回転が遊星歯車39,39を介して減速してスピンドル7に伝わり、スピンドル7を回転させる。この遊星歯車39及びインターナルギヤ41が減速部となる。スピンドル7は、ボール50,50を介してハンマー45を回転させ、ハンマー45が係合するアンビル9を回転させるため、アンビル9の先端に装着したビットによってネジ締め等が可能となる。
ネジ締めが進んでアンビル9のトルクが高まると、ハンマー45の回転とスピンドル7の回転とにずれが生じるため、ハンマー45は、ボール50,50が内側カム溝49,49に沿って転動することで、スピンドル7に対して相対的に回転しながらコイルバネ47の付勢に抗して後退する。そして、ハンマー45の爪46,46がアーム44,44から外れると、ハンマー45はコイルバネ47の付勢により、ボール50,50が内側カム溝49,49の先端に向けて転動することで回転しながら前進する。よって、ハンマー45が再びアンビル9に係合して回転打撃力(インパクト)を発生させる。このアンビル9への係脱を繰り返すことでさらなる締付が行われる。
このインパクトの発生に伴い回転打撃部8等で熱が発生し、金属製のハンマーケース6の温度が上昇することがあっても、ケースカバー69により作業者が直接ハンマーケース6に触れることがないため、熱による不快感を与えることがない。また、ハンマーケース6の前面は、先端筒51の外側がバンパ70に覆われることになるため、ネジ締め等の際にビットがネジ頭から外れてハンマーケース6の前面が被加工材に当接するようなことがあっても、バンパ70によって衝撃が吸収され、被加工材を傷つけるおそれも少なくなる。特に、バンパ70は、ケースカバー69の係合部83が係合溝86に係合することで後端がケースカバー69とハンマーケース6との間に挟持されるので、バンパ70が被加工材等に衝突してもハンマーケース6から外れにくくなっている。
このように、上記形態のインパクトドライバ1によれば、回転打撃部8と、回転打撃部8を収容するハンマーケース6と、回転打撃部8に接続され、ハンマーケース6から前方へ突出するアンビル9と、ハンマーケース6の前部外周に配置されるバンパ70と、バンパ70の後方でハンマーケース6を覆い、バンパ70をハンマーケース6との間で保持するケースカバー69と、を含むことで、バンパ70を確実に固定してハンマーケース6からの外れを防止することができる。
特にここでは、ハンマーケース6の先端筒51には、面取部61,61が形成され、バンパ70には、面取部61,61が嵌合する内面取部88,88が形成されることで、バンパ70が回り止めされた状態で固定される。
また、回転打撃部8を駆動するためのモータ5を収容するハウジング2と、を有し、ケースカバー69には、結合片76,76が形成され、ハウジング2の山形部73,73には、結合片76,76が嵌合する嵌合凹部80,80が形成されることで、ハウジング2を利用したケースカバー69の抜け止めが可能となる。
さらに、ケースカバー69の前端とバンパ70の後端とが係合部83と係合溝86とによって互いに係合しているので、バンパ70の外れがより効果的に防止可能となる。
一方、インパクトドライバ1においては、回転打撃部8と、回転打撃部8を収容するハンマーケース6と、回転打撃部8に接続され、ハンマーケース6から前方へ突出するアンビル9と、ハンマーケース6の前部外周に配置されるバンパ70と、回転打撃部8を駆動するためのモータ5と、モータ5を収容するハウジング2と、ハンマーケース6を覆うケースカバー69と、を有し、ケースカバー69の前部の内周側に、バンパ70が配置されるようにしているので、ケースカバー69のがたつきも防止できる。
また、ハンマーケース6に係合部(前突起68)を設けると共に、ケースカバー69の後部に係合部と係合する被係合部(透孔79)を設けて、ケースカバー69の前方への移動を規制したことで、ケースカバー69の抜け止めがハンマーケース6の側面等で行える。
さらに、半割ハウジング2a,2bを組み付けるネジ3をハンマーケース6の位置決め片62に設けた透孔63に貫通させているので、ハウジング2の組み付け用のネジ3をハンマーケース6の抜け止め及び回り止めに利用した合理的な構成となる。
なお、ハンマーケースの面取部とバンパの内面取部とは、数を増やしてもよいし逆に1つずつでもよい。また、互いに嵌合して回り止めが可能であれば、面取部に限らず、六角形等の多角形同士の嵌合とする等、ケース/バンパ嵌合部及びケース/バンパ被嵌合部は適宜設計変更可能である。
一方、ハウジングとケースカバーとの嵌合も、ハンマーケースの前突起と後突起との何れか一方をなくしてケースカバーの結合片とハウジングの嵌合凹部とを嵌合させたり、両突起をなくして結合片を嵌合凹部に嵌合させる単純な抜け止め構造としたりすることができる。ハウジング/カバー嵌合部とハウジング/カバー被嵌合部との関係も逆にして、例えばハウジングに結合片を突設してケースカバーの内面に設けた嵌合凹部に嵌合させることも可能である。
その他、モータは、ブラシレスモータや整流子モータであってもよいし、電源として交流電源を用いてもよい。また、回転打撃工具としては、インパクトドライバに限らず、インパクトレンチや、回転打撃部としてオイルユニットを用いるソフトインパクトドライバ等、回転打撃部を収容するケースの外側にケースカバーとバンパとを備えるものであれば本発明は適用可能である。但し、回転打撃部を有さない動力工具であってもよい。例えば、ドライバドリルやハンマドリル、レシプロソー等にも適用可能である。また、動力源は電気に限らず、圧縮空気やエンジン等であってもよい。
1・・充電式インパクトドライバ、2・・ハウジング、2a,2b・・半割ハウジング4・・胴体部、5・・モータ、6・・ハンマーケース、7・・スピンドル、8・・回転打撃部、9・・アンビル、10・・ハンドル、12・・バッテリーパック、27・・回転軸、45・・ハンマー、47・・コイルバネ、51・・先端筒、59・・等径部、60・・テーパ部、61・・面取部、62・・位置決め片、65・・横面取部、66・・後突起、67・・切欠き、68・・前突起、69・・ケースカバー、70・・バンパ、71・・後筒部、72・・前筒部、73・・山形部、76・・結合片、77・・先端部、78・・薄肉部、80・・嵌合凹部、83・・係合部、86・・係合溝、88・・内面取部。

Claims (10)

  1. 減速部と、
    前記減速部を収容するケースと、
    前記減速部に接続され、前記ケースから前方へ突出する出力軸と、
    前記減速部を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容するハウジングと、
    前記ケースを覆うケースカバーと、を有し、
    前記ケースに係合部を設けると共に、前記ケースカバーの後部に前記係合部と係合する被係合部を設けて、前記ケースカバーの前方への移動を規制したことを特徴とする動力工具。
  2. 前記ハウジングは一対の半割ハウジングに分割され、前記半割ハウジングを組み付けるためのネジが、前記ケースに形成した透孔を貫通していることを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
  3. 前記係合部は、前記ケースの外面に突設された突起であり、前記被係合部は、前記ケースカバーから後方へ突出する結合片に形成された透孔であることを特徴とする請求項1又は2に記載の動力工具。
  4. 前記係合部及び前記被係合部は、前記ハウジングによって覆われていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の動力工具。
  5. 前記ハウジングにおける前記係合部及び前記被係合部を覆う部位には、凹部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の動力工具。
  6. 前記ケースカバーの前方側には、リング状のバンパが設けられており、
    前記バンパの後部は、前記ケースカバーの前部に対して係合していることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の動力工具。
  7. 前記バンパの後部は、前記ケースカバーの前部へ全周に亘って係合していることを特徴とする請求項6に記載の動力工具。
  8. 前記バンパの内周面が前記ケースの外周面と嵌合して前記バンパが回り止めされることを特徴とする請求項6又は7に記載の動力工具。
  9. 減速部と、
    前記減速部を収容するケースと、
    前記減速部に接続され、前記ケースから前方へ突出する出力軸と、
    前記減速部を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容するハウジングと、
    前記ケースを覆い、後方へ延びる結合片を備えたケースカバーと、を有し、
    前記ケースに係合部を設けると共に、前記結合片に前記係合部と係合する被係合部を設けて、前記ケースカバーの前方への移動を規制したことを特徴とする動力工具。
  10. 減速部と、
    前記減速部を収容するケースと、
    前記減速部に接続され、前記ケースから前方へ突出する出力軸と、
    前記減速部を駆動するためのモータと、
    前記モータを収容する一対の半割ハウジングと、
    前記半割ハウジングを組み付けるためのネジと、
    前記ケースに形成され、前記ネジを貫通させるための透孔と、を含んでなる動力工具。
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