JP2012074912A - 携帯電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチパネル部の誤操作を抑制できる携帯電子機器を提供すること。
【解決手段】この携帯電子機器1において、主制御部は、タッチパネル部の所定の第一位置に所定のメニューボタンを表示させる。また、主制御部は、メニューボタンに対する接触入力(ユーザーの意思による接触入力あるいは誤操作による接触入力)が検出されたときに、所定の確認ボタンをタッチパネル部上であって第一位置とは異なる第二位置に表示させる。そして、主制御部は、確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、接触入力にかかるメニューボタンに対応する機能を実行する。
【選択図】図3

Description

この発明は、携帯電子機器に関する。
タッチパネル部を有する携帯電子機器では、通話時にユーザーの耳や顔がタッチパネル部に接触したときに、タッチパネル部がこの接触を入力操作として検出して、誤操作が発生するという課題がある。このような課題に関する従来の携帯電子機器として、特許文献1に記載される技術が知られている。
特開2000−349886号公報
この発明は、タッチパネル部の誤操作を抑制できる携帯電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる携帯電子機器は、筐体と、前記筐体の表面に露出して外部からの接触入力を検出すると共に前記接触入力に応じた表示内容を表示するタッチパネル部と、前記タッチパネル部の表示内容を制御する主制御部と、無線通信を実現する通信部とを備える携帯電子機器において、前記通信部が通信処理中の場合に、前記主制御部は、前記タッチパネル部の所定の第一位置に所定のメニューボタンを表示させ、前記メニューボタンに対する接触入力が検出されたときに、所定の確認ボタンを前記タッチパネル部上であって前記第一位置とは異なる第二位置に表示させ、且つ、前記確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行することを特徴とする。
また、この発明にかかる携帯電子機器は、筐体と、前記筐体の表面に露出して外部からの接触入力を検出すると共に前記接触入力に応じた表示内容を表示するタッチパネル部と、前記タッチパネル部の表示内容を制御する主制御部と、各種アプリケーションプログラムを制御するアプリケーション制御部と、無線通信を実現する通信部とを備える携帯電子機器において、前記通信部が待ち受け中であって前記アプリケーションプログラムが起動していない場合に、前記主制御部は、前記タッチパネル部の所定の第一位置に所定のメニューボタンを表示させ、前記メニューボタンに対する接触入力が検出されたときに、所定の確認ボタンを前記タッチパネル部上であって前記第一位置とは異なる第二位置に表示させ、且つ、前記確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行することを特徴とする。
また、この発明にかかる携帯電子機器は、筐体と、前記筐体の表面に露出して外部からの接触入力を検出すると共に前記接触入力に応じた表示内容を表示するタッチパネル部と、前記タッチパネル部の表示内容を制御する主制御部と、各種アプリケーションプログラムを制御するアプリケーション制御部と、無線通信を実現する通信部とを備える携帯電子機器において、前記通信部が待ち受け中であって前記アプリケーションプログラムが起動していないときに、前記主制御部は、前記タッチパネル部の所定の第一位置に所定のメニューボタンを表示させ、前記メニューボタンに対する接触入力が検出されたときに、所定の確認ボタンを前記タッチパネル部上であって前記第一位置とは異なる第二位置に表示させ、且つ、前記確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行することを特徴とする。
また、この発明にかかる携帯電子機器は、無線通信を実現する通信部を備え、且つ、前記主制御部は、前記通信部が通信状態あるいは待受状態にあるときであって前記確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行することが好ましい。
また、この発明にかかる携帯電子機器は、電話通信を実現する通信部を備え、且つ、前記主制御部は、前記通信部が通話状態にあるときであって前記確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行することが好ましい。
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記タッチパネル部の表示領域を接触入力にかかる前記メニューボタンの表示領域と他の表示領域とに二分割するときに、前記主制御部は、前記確認ボタンを前記他の表示領域に表示させることが好ましい。
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記電話通信に用いられるレシーバを備え、且つ、前記主制御部は、前記確認ボタンを接触入力にかかる前記メニューボタンよりも前記レシーバに対して遠い位置に表示させることが好ましい。
また、この発明にかかる携帯電子機器は、所定の設定時間を有するタイマーを備え、且つ、前記主制御部は、前記確認ボタンの表示を契機として前記タイマーを始動すると共に、前記確認ボタンに対する接触入力が前記タイマーの設定時間の満了前に検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行することが好ましい。
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記主制御部は、前記確認ボタンに対する接触入力が前記タイマーの設定時間の満了前に検出されなかったときに、前記確認ボタンを消去すると共に前記メニューボタンを前記第一位置に表示することが好ましい。
また、この発明にかかる携帯電子機器は、所定の設定時間を有するタイマーを備え、且つ、前記主制御部は、前記確認ボタンに対する接触入力が前記タイマーの設定時間の満了前に検出されたときに、前記確認ボタンを再度表示すると共に、当該確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに前記メニューボタンに対応する機能を実行することが好ましい。
この発明にかかる携帯電子機器によれば、タッチパネル部の誤操作を効果的に抑制できる利点がある。
図1は、この発明の実施の形態にかかる携帯電子機器を示す斜視図である。 図2は、図1に記載した携帯電子機器を示す機能ブロック図である。 図3は、図1に記載した携帯電子機器の作用を示すフローチャートである。 図4は、図1に記載した携帯電子機器の作用を示す説明図である。 図5は、図1に記載した携帯電子機器の作用を示す説明図である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[携帯電子機器]
図1は、この発明の実施の形態にかかる携帯電子機器を示す斜視図である。図2は、図1に記載した携帯電子機器を示す機能ブロック図である。
この携帯電子機器1は、例えば、携帯電話端末、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機などに適用される。この実施の形態では、携帯電子機器1が携帯電話端末に適用される場合について説明する(図1参照)。
この携帯電子機器1は、タッチパネル部2と、入力部3と、基板(図示省略)と、電源部5と、通信部6と、レシーバ7と、マイク8と、記憶部9と、主制御部10と、RAM(Random Access Memory)11とを備え、これらが筐体12に組み込まれて構成される(図1および図2参照)。なお、この実施の形態では、携帯電子機器1がハンディサイズのタブレット形状を有している。
タッチパネル部2は、入力機能と表示機能とを有するパネルであり、タッチセンサ21と表示部22とから構成される。この実施の形態では、タッチパネル部2がタブレット形状を有する筐体12の最も広い平面部に露出して配置されている。タッチセンサ21は、タッチパネル部2への接触入力を検出するセンサであり、タッチパネル部2の入力機能を実現する。このタッチセンサ21は、接触位置および接触動作を接触入力として検出できる。接触動作には、例えば、タッチ動作、リリース動作、タップ動作、スイープ動作、フリック動作、ピンチ動作などがある。また、タッチセンサ21への接触入力は、例えば、指、スタイラス、ペンなどにより行われる。なお、タッチセンサ21には、例えば、感圧式あるいは静電式の公知のセンサが採用され得る。表示部22は、所定の表示内容を表示する部分であり、タッチパネル部2の表示機能を実現する。この表示部22は、例えば、文字、図形、記号、画像などを表示内容として表示できる。なお、表示部22には、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機EL(Organic Electro−Luminescence)などの公知の表示パネルが採用され得る。
入力部3は、タッチパネル部2に対して独立した入力機能を有する。この入力部3には、例えば、ボタン式のハードキー、感圧式あるいは静電式の入力デバイスなどが採用され得る。例えば、この実施の形態では、入力部3がロック解除キーであり、押下動作を外部入力として検出して、その信号を主制御部10に出力する。また、入力部3が、タッチパネル部2の側方であって筐体12の長手方向の端部に配置されている。
基板(図示省略)は、例えば、記憶部9、主制御部10およびRAM(Random Access Memory)11を実現するための電子部品を実装する回路基板であり、筐体12の内部に収容される。この実施の形態では、基板がタッチパネル部2の下層に配置されている。また、基板と、他の構成要素(タッチパネル部2、入力部3、電源部5、通信部6、レシーバ7およびマイク8)とが配線を介して電気的に接続されている。
電源部5は、蓄電池または外部電源から得られる電力を供給する。通信部6は、アンテナ61を有し、基地局により割り当てられるチャネルを介して無線信号回線(例えば、基地局との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式の回線)を確立することにより、基地局との無線通信(電話通信および情報通信)を実現する。例えば、この実施の形態では、通信部6が、無線通信を実現する無線部61と、ベースバンド伝送を実現するベースバンド部62とを有している。レシーバ7は、電話通信における相手側の音声や着信音等を出力する。マイク8は、利用者等の音声を電気的な信号へ変換する。なお、この実施の形態では、レシーバ7およびマイク8が、タッチパネル部2の側方であって筐体12の長手方向の各端部にそれぞれ配置されている。
記憶部9は、例えば、不揮発性メモリあるいは磁気記憶装置であり、主制御部10での処理に用いられるプログラムやデータを格納する。例えば、この実施の形態では、電話通信時にてタッチパネル部2に表示される各メニューボタンa〜fの機能を実現するメニューボタンプログラム91a〜91f、後述する通話中におけるタッチパネル部2の誤操作抑制制御を実行するための誤操作抑制制御プログラム92、各種のアプリケーションを実行するためのアプリケーションプログラム93などが、記憶部9に格納されている。その他、メール機能やブラウザ機能などの一般的機能を実現する機能プログラム、携帯電子機器1の基本的機能を実現するオペレーティングシステムプログラム、ユーザーの氏名/電話番号/メールアドレスなどを登録したアドレス帳データなどが、記憶部9に格納されている。
主制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、携帯電子機器1の動作を統括的に制御する。例えば、主制御部10は、記憶部9に記憶されたデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部9に記憶されたプログラムを実行する。これにより、タッチパネル部2、入力部3、通信部6等が制御されて、携帯電子機器1の各機能が実現される。また、主制御部10は、記憶部9から読み込んだプログラムや処理の実行により取得/生成/加工したデータを、RAM11に一時的に記憶する。また、この実施の形態では、主制御部10が、通信部6を制御する通信制御部101と、各種のアプリケーションプログラム93を制御するアプリケーション制御部102とを有している。なお、主制御部10は、上記のプログラムやデータを通信部6の無線通信により外部のサーバ装置からダウンロードしてもよい。
その他、携帯電子機器1は、上記の構成要素に加えて、コネクタ、配線部、接地電極、接続端子などを有し、また、各種機能を実行するための部材あるいは機器を有している(図示省略)。
この携帯電子機器1では、タッチパネル部2あるいは入力部3が外部からの入力操作(タッチパネル部2への接触操作、あるいは、入力部3への押下操作)を検出すると、主制御部10がこの入力操作に対応した処理を行う(図2参照)。例えば、タッチパネル部2に複数のメニューボタンが表示され、ユーザーが任意のメニューボタンを選択して接触操作することにより、主制御部10が接触操作にかかるメニューボタンに対応したプログラム91a〜91f、92を記憶部9から読み込んで実行する。これにより、ユーザーの接触操作に対応した処理が行われる。
また、電話通信時(通話時)には、通信部6がアンテナ61を介して無線信号回線を確立し、主制御部10がレシーバ7およびマイク8を介して音声の入出力を行うことにより、ユーザーが通話できる。
[電話通信時におけるタッチパネル部の誤操作抑制制御]
図3〜図5は、図1に記載した携帯電子機器の作用を示すフローチャート(図3)ならびに説明図(図4および図5)である。
この携帯電子機器1では、電話通信時にて、タッチパネル部2に通話用のメニューボタンa〜fが表示される(図4参照)。そして、ユーザーがこれらのメニューボタンa〜fから任意のメニューボタンを選択して接触操作することにより、主制御部10が接触操作に対応した処理を実行する。
ここで、静電式のタッチパネル部を有する一般的な携帯電子機器では、通話時にユーザーの耳や顔がタッチパネル部に接触すると、タッチパネル部がこれを入力操作として検出して、誤操作が発生するという課題がある。
そこで、この携帯電子機器1では、通話中におけるタッチパネル部2の誤操作を抑制するための制御が行われる(図3参照)。例えば、この実施の形態では、電話通信が開始されると、主制御部10が誤操作抑制制御プログラム92を記憶部9から読み込んで実行することにより、以下の制御が行われる。
ステップST01では、通話初期化処理が行われる。この通話初期化処理は、例えば、後述する押下されたメニューボタンcに対応する表示画面や確認ボタンgの表示(ステップST07)の消去処理、実行されたメニューボタンcの機能の終了処理などが含まれる。このステップST01の後に、ステップST02に進む。
ステップST02では、タイマーAがスタートする。このタイマーAは、後述するタッチパネル部2の画面消去およびバックライトのOFFの処理(ステップST14)を実行するための待機時間を規定するために用いられる。この実施の形態では、主制御部10がタイマーAのON/OFF(スタート/停止)操作を行い、また、タイマーAの設定時間が1分に設定されている。このステップST02の後に、ステップST03に進む。
ステップST03では、タイマーBが停止(リセット)される。このタイマーBは、タイマーAに対して独立したタイマーであり、後述する確認ボタンgが押下されなかったときに通話時初期化処理(ステップST01)に戻るまでの待機時間を規定するために用いられる。この実施の形態では、主制御部10がタイマーBのON/OFF操作を行い、また、タイマーBの設定時間が5秒に設定されている。このステップST03の後に、ステップST04に進む。
ステップST04では、メニューボタンa〜fがタッチパネル部2に表示される(図4参照)。このメニューボタンa〜fは、通話中に使用可能な機能に関するボタンである。例えば、この実施の形態では、プッシュトーン、Blue tooth、スピーカホン、着信拒否、音声録音およびテキストメモの各機能に対応するアイコンが、タッチパネル部2に表示されている。また、メニューボタンa〜fがタッチパネル部2の画面全域に渡って2列に配置されている。このステップST04の後に、ステップST05に進む。
ステップST05では、ユーザーによる操作入力があるまで、割り込み処理待ち(待機状態)となる。このステップST05の後に、ステップST06に進む。
ステップST06では、いずれかのメニューボタンa〜fが押下されたか否かが判定される。このメニューボタンa〜fの押下は、ユーザーの意思により行われる場合と、ユーザーの耳や顔との接触により誤って行われる場合とがある。例えば、この実施の形態におけるメニューボタンa〜fの配置構成では、通話時にてユーザーの耳や顔がレシーバ7の近傍にあるメニューボタンa〜cに接触し易くなっている。ここでは、タッチパネル部2(タッチセンサ21)がメニューボタンa〜fの押下を検出したときには、ユーザーの意思による操作か否かに関わらず、肯定判定が行われる。このステップST06にて、肯定判定が行われた場合にはステップST07に進み、否定判定が行われた場合にはステップST09に進む。
ステップST07では、押下されたメニューボタンに対応する表示画面がタッチパネル部2に表示され、また、確認ボタンgがタッチパネル部2に表示される(図5参照)。これにより、押下されたメニューボタンに対応するプログラムの実行の待機状態となる。例えば、この実施の形態では、スピーカホンにかかるメニューボタンcが押下されたため、「スピーカホンに切り替えますか?」という表示画面がタッチパネル部2に表示されている。また、「OK」という確認ボタンgが併せて表示されて、メニューボタンcに対応するメニューボタンプログラム91cの実行の待機状態となっている。
ここで、確認ボタンgは、メニューボタンcの押下がユーザーの意思により行われたことを確認するために表示される。このため、確認ボタンgは、タッチパネル部2上であって通話中のユーザーによる誤操作が生じ難い位置に表示されることが好ましい。また、確認ボタンgは、押下されたメニューボタンcの表示位置(図4参照)とは異なる位置に表示されることが好ましい。例えば、この実施の形態では、タッチパネル部2とレシーバ7およびマイク8とが筐体12の同一面上であって相互に近接して配置されている。また、タッチパネル部2がレシーバ7およびマイク8の間に配置されている。このため、通話時には、レシーバ7の近傍にあるメニューボタンa〜cに接触し易くなっている。そこで、確認ボタンgがタッチパネル部2上であってレシーバ7から離れた位置、レシーバ7に対して相対的に遠い位置(レシーバ7よりもマイク8に近い位置)に表示されている(図5参照)。また、タッチパネル部2のレシーバ7側の領域にあるメニューボタンcが押下された場合には、確認ボタンgがタッチパネル部2のマイク8側の領域に表示されている。このステップST07の後に、ステップST08に進む。
ステップST08では、タイマーBがスタートする。このステップST08の後に、ステップST05に戻る。
ステップST09では、確認ボタンgが押下されたか否かが判定される。この確認ボタンgの押下は、確認ボタンgの表示位置が上記のように工夫されているので、ユーザーの意思により行われたものと推定できる。このステップST09にて、肯定判定が行われた場合にはステップST10に進み、否定判定が行われた場合にはステップST12に進む。
ステップST10では、タイマーAおよびタイマーBが停止(リセット)される。このステップST10の後に、ステップST11に進む。
ステップST11では、押下されたメニューボタンcに対応するプログラム91cが実行される。例えば、この実施の形態では、スピーカホンのメニューボタンcに対応する表示画面が表示されており、このメニューボタンcに対応するプログラム91cが実行されている。このステップST11の後に、ステップST01に戻る。
ステップST12では、タイマーAの設定時間(1分)が経過したか否かが判定される。このステップST12にて、肯定判定が行われた場合にはステップST13に進み、否定判定が行われた場合にはステップST15に進む。
ステップST13では、タイマーAおよびタイマーBが停止(リセット)される。このステップST13の後に、ステップST14に進む。
ステップST14では、タッチパネル部2の表示画面が消去されて、バックライト(図示省略)がOFFとなる。また、同時に、キーロック状態となり、入力部3の長押し操作(ステップST16の肯定判定)が行われない限り、タッチパネル部2への接触入力が禁止される(主制御部10がタッチパネル部2への接触入力に対して処理を行わない)。このステップST14の後に、ステップST05に戻る。
ステップST15では、タイマーBの設定時間(5秒)が経過したか否かが判定される。このステップST15にて、肯定判定が行われた場合にはステップST01に戻り、否定判定が行われた場合にはステップST16に進む。
ステップST16では、入力部3に対する所定の操作が行われたか否かが判定される。例えば、この実施の形態では、入力部3の長押し操作がロック解除操作として割り当てられており、この長押し操作が行われたときに、肯定判定が行われる。このステップST16にて、肯定判定が行われた場合にはステップST01に戻り、否定判定が行われた場合にはステップST05に戻る。
なお、この実施の形態では、複数のメニューボタンa〜fがタッチパネル部2に表示されている(図4参照)。しかし、これに限らず、単一のメニューボタンのみが表示されても良い(図示省略)。
また、この実施の形態では、接触入力にかかるメニューボタンcと確認ボタンgとが相互に異なるボタンとなっている(図4および図5参照)。しかし、これに限らず、接触入力にかかるメニューボタンcと確認ボタンgとが、例えば、同一のボタン(例えば、文字、図形、記号、画像など)であっても良い(図示省略)。例えば、メニューボタンcが押下されると、このメニューボタンcが当初の表示位置から所定の表示位置まで移動することとしても良い。
また、この実施の形態では、6つのメニューボタンa〜fがタッチパネル部2に二段に分けて表示されている(図4参照)。そして、レシーバ7側を上側かつマイク8側を下側としたタッチパネル部2の平面視にて、タッチパネル部2の右上領域にあるメニューボタンcが押下されると、確認ボタンgがタッチパネル部2の右下領域(メニューボタンfの位置)に表示されるように設定されている(図5参照)。このとき、確認ボタンgは、いずれのメニューボタンa〜fが押下された場合にも、タッチパネル部2の一定位置に表示されるように設定されている。
しかし、これに限らず、確認ボタンgが、押下されたメニューボタンに応じて押下されたメニューボタンの表示位置とは異なる所定の表示位置に表示されても良い(図示省略)。例えば、図4において、メニューボタンa(b)が押下された場合には、確認ボタンgがメニューボタンd(e)の位置に表示され、逆に、メニューボタンd(e)が押下された場合には、確認ボタンgがメニューボタンa(b)の位置に表示されても良い。すなわち、確認ボタンgの表示位置が、押下されたメニューボタンa〜fの表示位置に対して相互に異なる位置(同一要因による連続した誤操作が行われない程度の離れた位置)にあれば良い。
また、言い換えれば、タッチパネル部2をレシーバ7側の表示領域とマイク8側の表示領域とに二分するときに、押下されたメニューボタンcの表示領域とは異なる表示領域に、確認ボタンが表示されている(図4および図5参照)。また、変形例として、マイク8側の表示領域の表示領域にあるメニューボタンd〜fが押下された場合には、確認ボタンgがレシーバ7側の表示領域に表示され得る。同様に、図4の右側(左側)の表示領域にあるメニューボタンc、f(a、d)が押下された場合には、確認ボタンgが図4の左側(右側)の表示領域に表示され得る。さらに、図4の右上側(左上側)の表示領域にあるメニューボタンc(a)が押下された場合には、確認ボタンgがタッチパネル部2の対角線方向の領域、すなわち、図4の左下側(右下側)の表示領域に表示されてもよい。
また、この実施の形態では、電話通信時におけるタッチパネル部の誤操作抑制制御について説明したが、これに限らず、情報通信時などの他の無線通信時においても、同様の制御が行われても良い。例えば、情報通信時における通信状態あるいは待受状態においても、上記の制御を行い得る。
また、この実施の形態では、いずれかのメニューボタンcが押下されたときには、初期画面のメニューボタンa〜f(図4参照)を消去してから、押下されたメニューボタンcに対応する表示画面と確認ボタンgとを表示している(ステップST06の肯定判定およびステップST07)(図5参照)。しかし、これに限らず、いずれかのメニューボタンが押下されたときに、初期画面のメニューボタンa〜fを表示したまま、確認ボタンgを表示しても良い(図示省略)。
[効果]
以上説明したように、この携帯電子機器1は、筐体12と、この筐体12の表面に露出して外部からの接触入力(タッチ操作)を検出すると共に接触入力に応じた表示内容を表示するタッチパネル部2と、このタッチパネル部2の表示内容を制御する主制御部10(制御部)とを備える(図1および図2参照)。また、主制御部10は、タッチパネル部2の所定の第一位置に所定のメニューボタンa〜fを表示させる(ステップST04)(図3および図4参照)。また、主制御部10は、メニューボタンcに対する接触入力(ユーザーの意思による接触入力あるいは誤操作による接触入力)が検出されたときに、所定の確認ボタンgをタッチパネル部2上であって第一位置とは異なる第二位置に表示させる(ステップST06の肯定判定およびステップST07)(図5参照)。そして、主制御部10は、確認ボタンgに対する接触入力が検出されたときに、接触入力にかかるメニューボタンcに対応する機能を実行する(ステップST09の肯定判定およびステップST11)。
かかる構成では、メニューボタンcに対して接触入力があったときに、その確認ボタンgが表示されるので、接触入力に対するユーザーの意思を確認できる。これにより、ユーザーによるタッチパネル部の誤操作を抑制できる利点がある。また、このとき、接触入力にかかるメニューボタンcと確認ボタンgとが相互に異なる位置に表示されるので、これらのボタンが同位置に表示される構成(図示省略)と比較して、同一要因によるタッチパネル部の誤操作を効果的に抑制できる利点がある。
また、かかる構成では、例えば、近接センサを搭載してユーザーの耳や顔の接近を検出する構成(図示省略)と比較して、部品点数および製造コストを低減できる利点がある。また、例えば、通話中におけるすべてのメニューボタンが当初から誤操作を生じさせ難い位置に表示される構成(図示省略)と比較して、タッチパネル部2におけるメニューボタンa〜fの配置やデザインの自由度を広く確保できる利点がある。
また、この携帯電子機器1は、無線通信(電話通信および情報通信)を実現する通信部6を備える(図2参照)。そして、主制御部10は、通信部6が通信状態あるいは待受状態にあるときであって確認ボタンgに対する接触入力が検出されたときに、接触入力にかかるメニューボタンcに対応する機能を実行する(ステップST09の肯定判定およびステップST11)(図3参照)。
かかる構成では、誤操作が生じ易い無線通信時にて上記の制御が行われることにより、タッチパネル部2の誤操作を効果的に抑制できる利点がある。
また、この携帯電子機器1は、電話通信を実現する通信部6を備える(図2参照)。そして、主制御部10は、通信部6が通話状態にあるときであって確認ボタンgに対する接触入力が検出されたときに、接触入力にかかるメニューボタンcに対応する機能を実行する(ステップST09の肯定判定およびステップST11)(図3参照)。
かかる構成では、誤操作が生じ易い電話通信時にて上記の制御が行われることにより、タッチパネル部2の誤操作を効果的に抑制できる利点がある。
また、この携帯電子機器1は、タッチパネル部2の表示領域を接触入力にかかるメニューボタンの表示領域と他の表示領域とに二分割するときに、主制御部10は、確認ボタンgを他の表示領域に表示させることが好ましい(図4および図5参照)。これにより、確認ボタンgに対する誤操作(押下されたメニューボタンに対する誤操作と同一要因の誤操作)を抑制できるので、タッチパネル部2の誤操作を効果的に抑制できる利点がある。
また、この携帯電子機器1では、電話通信に用いられるレシーバ7を備える構成において、主制御部10は、確認ボタンgを接触入力にかかるメニューボタンcよりもレシーバ7に対して遠い位置に表示させることが好ましい(図4および図5参照)。これにより、確認ボタンgに対する誤操作(押下されたメニューボタンに対する誤操作と同一要因の誤操作)を抑制できるので、タッチパネル部2の誤操作を効果的に抑制できる利点がある。
また、この携帯電子機器1は、所定の設定時間を有するタイマーBを備える。そして、主制御部10は、確認ボタンgの表示を契機としてタイマーBを始動する(ステップST07およびST08)と共に、確認ボタンgに対する接触入力がタイマーBの設定時間の満了前に検出されたときに、接触入力にかかるメニューボタンcに対応する機能を実行する(ステップST15の否定判定、ステップST09の肯定判定およびステップST11)(図3参照)。例えば、この実施の形態では、タイマーBが5秒の設定時間を有しており、確認ボタンgの押下が確認ボタンgの表示から設定時間の経過前に行われたときに、メニューボタンcの機能が実行されている。
かかる構成では、確認ボタンgに対する接触入力について時間制限(設定時間)が設けられることにより、メニューボタンcに対する接触入力がユーザーの意思によるものなのか否かを的確に検出できる。これにより、タッチパネル部の誤操作を効果的に抑制できる利点がある。例えば、ユーザーの意思によりメニューボタンcが押下された場合には、この確認ボタンgが短時間(設定時間)のうちに押下される場合が多い。一方で、誤操作によりメニューボタンcが押下された場合には、所定の設定時間を経過しても確認ボタンgが押下されない場合が多いと考えられる。
また、この携帯電子機器1では、主制御部10は、確認ボタンgに対する接触入力がタイマーBの設定時間の満了前に検出されなかったときに、この確認ボタンgを消去すると共にメニューボタンa〜fをタッチパネル部2の第一位置に表示する(ステップST15の否定判定、ステップST01およびステップST04)(図3参照)。例えば、この実施の形態では、確認ボタンgの押下が設定時間を経過しても行われないときに、確認ボタンgを消去(通話初期化処理)して、再びメニューボタンa〜fを表示することとしている。なお、かかるメニューボタンa〜fの表示は、(a)確認ボタンgの表示にあたりメニューボタンa〜fを消去する構成において、メニューボタンa〜fを再表示することとしても良いし、(b)確認ボタンgの表示にあたりメニューボタンa〜fを消去しない構成において、メニューボタンa〜fの表示をそのまま維持することとしても良い。
かかる構成では、例えば、誤操作によりメニューボタンa〜fが押下されたときに、タッチパネル部2を速やかに初期画面(図4参照)に戻し得る。これにより、タッチパネル部2の表示を適正に維持できる利点がある。
なお、この携帯電子機器1は、所定の設定時間を有するタイマーBを備える。そして、主制御部10は、確認ボタンgに対する接触入力がタイマーBの設定時間の満了前に検出されたときに、確認ボタンgを再度表示すると共に、この確認ボタンgに対する接触入力が検出されたときに接触入力にかかるメニューボタンcに対応する機能を実行することとしても良い(図示省略)。
かかる構成では、例えば、タッチパネル部2の全面に渡ってメニューボタンa〜fが表示される構成において、確認ボタンgを複数回表示することにより、ユーザーの意思確認を複数回行い得る。これにより、タッチパネル部2の誤操作をより効果的に抑制できる利点がある。
また、この携帯電子機器1は、所定の設定時間を有するタイマーAを備える。そして、主制御部10は、通話開始後にタイマーAを始動し(ステップST02)、確認ボタンgに対する接触入力がタイマーAの設定時間の満了前に検出されなかったときに、タッチパネル部2への接触入力を禁止する(ステップST09の否定判定、ステップST12の肯定判定およびステップST14)(図3参照)。例えば、この実施の形態では、確認ボタンgの押下が通話開始から1分(タイマーAの設定時間)を経過しても行われないときに、タッチパネル部2への接触入力を禁止している。
かかる構成では、通話開始から所定時間経過すると、誤操作が行われてもタッチパネル部2への接触入力が禁止される。これにより、タッチパネル部2の誤操作が適正に抑制される利点がある。特に、この制御が上記の確認ボタンgの表示による誤操作抑制制御と組み合わされることにより、タッチパネル部2の誤操作をより効果的に抑制できる利点がある。
以上のように、この発明にかかる携帯電子機器は、タッチパネル部の誤操作を抑制できる点で有用である。
1 携帯電子機器、2 タッチパネル部、3 入力部、5 電源部、6 通信部、7 レシーバ、8 マイク、9 記憶部、10 主制御部、12 筐体、21 タッチセンサ、22 表示部、61 アンテナ、91a〜91f メニューボタンプログラム、92 誤操作抑制制御プログラム、93 アプリケーションプログラム

Claims (9)

  1. 筐体と、前記筐体の表面に露出して外部からの接触入力を検出すると共に前記接触入力に応じた表示内容を表示するタッチパネル部と、前記タッチパネル部の表示内容を制御する主制御部と、無線通信を実現する通信部とを備える携帯電子機器において、
    前記通信部が通信処理中の場合に、
    前記主制御部は、前記タッチパネル部の所定の第一位置に所定のメニューボタンを表示させ、前記メニューボタンに対する接触入力が検出されたときに、所定の確認ボタンを前記タッチパネル部上であって前記第一位置とは異なる第二位置に表示させ、且つ、前記確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行することを特徴とする携帯電子機器。
  2. 筐体と、前記筐体の表面に露出して外部からの接触入力を検出すると共に前記接触入力に応じた表示内容を表示するタッチパネル部と、前記タッチパネル部の表示内容を制御する主制御部と、各種アプリケーションプログラムを制御するアプリケーション制御部と、無線通信を実現する通信部とを備える携帯電子機器において、
    前記通信部が待ち受け中であって前記アプリケーションプログラムが起動していない場合に、
    前記主制御部は、前記タッチパネル部の所定の第一位置に所定のメニューボタンを表示させ、前記メニューボタンに対する接触入力が検出されたときに、所定の確認ボタンを前記タッチパネル部上であって前記第一位置とは異なる第二位置に表示させ、且つ、前記確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行することを特徴とする携帯電子機器。
  3. 前記主制御部は、前記通信部が通信状態あるいは待受状態にあるときであって前記確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行する請求項1または2に記載の携帯電子機器。
  4. 電話通信を実現する通信部を備え、且つ、
    前記主制御部は、前記通信部が通話状態にあるときであって前記確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行する請求項1に記載の携帯電子機器。
  5. 前記タッチパネル部の表示領域を接触入力にかかる前記メニューボタンの表示領域と他の表示領域とに二分割するときに、
    前記主制御部は、前記確認ボタンを前記他の表示領域に表示させる請求項1〜4のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
  6. 前記電話通信に用いられるレシーバを備え、且つ、
    前記主制御部は、前記確認ボタンを接触入力にかかる前記メニューボタンよりも前記レシーバに対して遠い位置に表示させる請求項4に記載の携帯電子機器。
  7. 所定の設定時間を有するタイマーを備え、且つ、
    前記主制御部は、前記確認ボタンの表示を契機として前記タイマーを始動すると共に、前記確認ボタンに対する接触入力が前記タイマーの設定時間の満了前に検出されたときに、前記メニューボタンに対応する機能を実行する請求項1〜6のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
  8. 前記主制御部は、前記確認ボタンに対する接触入力が前記タイマーの設定時間の満了前に検出されなかったときに、前記確認ボタンを消去すると共に前記メニューボタンを前記第一位置に表示する請求項7に記載の携帯電子機器。
  9. 所定の設定時間を有するタイマーを備え、且つ、
    前記主制御部は、前記確認ボタンに対する接触入力が前記タイマーの設定時間の満了前に検出されたときに、前記確認ボタンを再度表示すると共に、当該確認ボタンに対する接触入力が検出されたときに前記メニューボタンに対応する機能を実行する請求項1〜6のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
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