JP2012074805A - ヘッドホン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ヘッドホン装置において、ケーブルが衣類や靴等に触れたり、擦れることによって生じる振動によって、外部の騒音やノイズを正確にキャンセルすることができなくなることを防止することができるヘッドホン装置を提供する。
【解決手段】 内部が空洞で前方が開口したハウジングと、ハウジングの前端に固着するフランジと、内部にリード線を備え、一端に入力端子を備えるケーブルと、騒音及びノイズを集音し騒音ノイズ信号を出力するマイクロフォンと、振動を検出し振動信号を出力する振動検出部と、入力端子が入力したオーディオ信号を入力すると共に、騒音ノイズ信号から振動信号を除いた信号を算出し当該算出した信号の位相を反転する信号処理部と、信号処理部から出力されたオーディオ信号及び位相を反転した信号を放音する振動板を有するドライバーユニットとを備え、マイクロフォンは、弾性を有する弾性体によってハウジングの内部に固着されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 内部が空洞で前方が開口したハウジングと、ハウジングの前端に固着するフランジと、内部にリード線を備え、一端に入力端子を備えるケーブルと、騒音及びノイズを集音し騒音ノイズ信号を出力するマイクロフォンと、振動を検出し振動信号を出力する振動検出部と、入力端子が入力したオーディオ信号を入力すると共に、騒音ノイズ信号から振動信号を除いた信号を算出し当該算出した信号の位相を反転する信号処理部と、信号処理部から出力されたオーディオ信号及び位相を反転した信号を放音する振動板を有するドライバーユニットとを備え、マイクロフォンは、弾性を有する弾性体によってハウジングの内部に固着されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ケーブルを介して再生装置と接続し、再生装置から出力されたオーディオ信号を出力するヘッドホン装置に関する。
従来のヘッドホン装置として、ケーブルを介して再生装置と電気的に接続し、再生装置から出力されたオーディオ信号を出力するヘッドホン装置が知られている。
また、近年では、外部の騒音やノイズをマイクロフォンによって集音し、この集音した騒音信号の位相を反転してオーディオ信号と共に出力することによって外部の騒音やノイズをキャンセルするヘッドホンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
通常のヘッドホン装置の場合は、使用者がヘッドホン装置を装着してオーディオ信号を聴取しようとする場合、外部で騒音やノイズが発生していると、その騒音やノイズがヘッドホン内部に伝達してしまい、オーディオ信号と共に外部のノイズや騒音が使用者の耳に伝達してしまうため、聴取するオーディオ信号の音質が劣化してしまう。しかしながら、前述したような外部の騒音をキャンセルするヘッドホン装置によれば、ヘッドホン装置内部に固定されたマイクロフォンによって外部の騒音やノイズの信号を集音し、集音した騒音やノイズの信号の位相を反転させた信号をオーディオ信号と共に出力することにより、外部の騒音やノイズの信号が当該位相反転した信号によって打ち消されるため、使用者は、外部の騒音やノイズが排除された良好な音質でオーディオ信号を聴取することができる。
前述したような外部の騒音やノイズをキャンセルするヘッドホン装置を聴取する使用形態としては、例えば、洋服のポケット等に再生装置を入れた状態で、再生装置からオーディオ信号を再生させ、ケーブルを介して再生装置が再生したオーディオ信号をヘッドホン装置によって聴取することがある。このように、ヘッドホン装置の使用者が、洋服のポケット等に再生装置を入れ、ヘッドホン装置を耳に装着した状態で、ヘッドホン装置から出力されるオーディオ信号を聴取している場合、ケーブルが衣類や靴等に接触したり、また、擦れたりすることがある。ケーブルが衣類や靴等に接触したり擦れたりすると、ケーブルに振動が発生し、この振動がヘッドホン装置の内部の集音用のマイクロフォンにも伝達してしまう。このように、ケーブルが衣類や靴等に接触したり擦れたりしたことによって生じた振動がマイクロフォンに伝達してしまうと、外部の騒音やノイズと共に伝達された振動が混同してマイクロフォンに入力され、外部の騒音やノイズに対して正確に位相を反転させた信号を出力することができなくなってしまい、外部の騒音やノイズをキャンセルする効果が悪化してしまったり、使用者の聴取するオーディオ信号の音質を外部の騒音やノイズの影響よりも更に悪化させてしまう虞がある。
本発明は、ケーブルを介して再生装置と電気的に接続し、再生装置から出力されたオーディオ信号を出力するヘッドホン装置において、ケーブルが衣類や靴等に触れたり、擦れることによって生じる振動によって、外部の騒音やノイズを正確にキャンセルすることができなくなることを防止することができるヘッドホン装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1記載の発明は、ケーブルを介して入力端子に入力されたオーディオ信号を出力するヘッドホン装置において、内部が空洞で前方が開口したハウジングと、前記ハウジングの前端に固着するフランジと、内部にリード線を備え、一端に入力端子を備えるケーブルと、周囲の騒音及びノイズを集音し騒音ノイズ信号を出力するマイクロフォンと、振動を検出し振動信号を出力する振動検出部と、前記ケーブルの前記入力端子の他端から突出した前記リード線に電気的に接続し前記入力端子が入力したオーディオ信号を入力すると共に、前記マイクロフォンから入力された騒音ノイズ信号と前記振動検出部から入力された振動信号に基づいて前記騒音ノイズ信号から振動信号を除いた信号を算出し当該算出した信号の位相を反転する信号処理部と、前記フランジに固着し前記信号処理部と電気的に接続し前記信号処理部から出力されたオーディオ信号及び前記位相を反転した信号を放音する振動板を有するドライバーユニットとを備え、前記マイクロフォンは、弾性を有する弾性体によって前記ハウジングの内部に固着されていることを特徴とする。
本願の請求項2記載の発明は、請求項1記載のヘッドホン装置において、前記ヘッドホン装置は、前記マイクロフォンを複数備えることを特徴とする。
本願の請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のヘッドホン装置において、前記弾性体は、前記マイクロフォンを固着する後方の中央部分が内周から外周に亘って傾斜した傾斜部を備えることを特徴とする。
本願の請求項4記載の発明は、請求項1乃至3記載のヘッドホン装置において、前記弾性体はシリコンゴム部材から成ることを特徴とする。
本発明によれば、ケーブルを介して再生装置と電気的に接続し、再生装置から出力されたオーディオ信号を出力するヘッドホン装置において、ケーブルが衣類や靴等に触れたり、擦れることによって生じる振動によって、外部の騒音やノイズを正確にキャンセルすることができなくなることを防止することができるヘッドホン装置を提供することができる。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、従来技術で示した構成要素と同一の部分については同符号を用いる。
図1は、本発明の一実施例のヘッドホン装置を示す概略構成図である。
ヘッドホン装置1は、それぞれ2つのハウジング2及びヘッドパッド4を備え、それぞれのハウジング2は、ケーブル6によって入力端子8に接続される。ケーブル6は、内部に後述するリード線を備える。入力端子8は、再生装置10の出力端子11に接続される。再生装置10は、オーディオ信号を再生し、再生したオーディオ信号を出力端子11から出力する。
ヘッドホン装置1は、それぞれ2つのハウジング2及びヘッドパッド4を備え、それぞれのハウジング2は、ケーブル6によって入力端子8に接続される。ケーブル6は、内部に後述するリード線を備える。入力端子8は、再生装置10の出力端子11に接続される。再生装置10は、オーディオ信号を再生し、再生したオーディオ信号を出力端子11から出力する。
図2は、本実施例のヘッドホン装置1を示す断面図である。
ヘッドホン装置1は、前述したハウジング2、ヘッドパッド4及びケーブル6の他に、フランジ3、基板5、ドライバーユニット7、ボス13、信号処理部15、振動検出部16、第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200を備える。
図2に示すヘッドホン装置1においては、左方向をヘッドホン装置1の前方とし、上方向をヘッドホン装置1の上方とする。
ヘッドホン装置1は、前述したハウジング2、ヘッドパッド4及びケーブル6の他に、フランジ3、基板5、ドライバーユニット7、ボス13、信号処理部15、振動検出部16、第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200を備える。
図2に示すヘッドホン装置1においては、左方向をヘッドホン装置1の前方とし、上方向をヘッドホン装置1の上方とする。
図2に示すように、ハウジング2は、内部が空洞で前方が開口した半球型を形成し、後方に前後に貫通する孔201を備え、当該孔201の周囲に前後に貫通する複数の孔202を備える。フランジ3は、中央部が後方に窪んだ円盤型を形成し略中央に前後に貫通する孔301を備える。フランジ3は、後面の外周部分が接着剤等によりハウジング2の前端に固着される。
ヘッドパッド4は、軟性の高いゴム部材等の弾性体により円筒型に形成され、裏面がフランジ3の前方の外周部分に接着剤等により固着される。
ドライバーユニット7は、前方に図示しない振動板を備え、前面の外周部分がハウジング2の後面の孔201の外周部分に接着剤等により固着される。このときドライバーユニット7は、ハウジング2の孔201から前方に露呈した状態となる。基板5は、板状を形成し、ドライバーユニット7の後方に配設される。基板5は、ハウジング2の後面に図示しないネジ等によって固定されたボス13に、図示しないネジ等によって固定され、このことにより、ハウジング2に固定された状態となる。ドライバーユニット7は、リード線701によって基板5に電気的に接続される。信号処理部15は、基板5の後面に半田付け等により固定され、基板5と電気的に接続される。
ケーブル6は、一端がハウジング2の孔201を介してハウジング2の内部に挿入され、このハウジング2の内部で結び目601を形成する。ケーブル6は、この結び目601によってハウジング2の内部から下方に脱落しないように成されている。ハウジング2の内部で結び目601が形成されたケーブル6の一端からは、リード線602が突出した状態となる。リード線602は、基板5に電気的に接続される。
第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200は、それぞれマイクロフォン9、円筒部12及び弾性体14を備える。円筒部12は、凹部121を備え、凹部121の外周の先端部分に内周から外周に亘って傾斜した傾斜部122を備える。弾性体14は、シリコンゴム部材から成り、凹部121の内部に接着剤等により固着される。弾性体14は、先端部分に内周から外周に亘って傾斜した傾斜部122を備える。円筒部12の傾斜部122と弾性体14の傾斜部141は、略同一面を形成するように配設される。
マイクロフォン9は、弾性体14の先端の略中央部分に接着剤等により固着される。マイクロフォン9は、先端部分に集音部902を備え、この集音部902は弾性体14から突出するよう配設される。
第1のマイクユニット100は、ハウジング2の内側に配設され、円筒部12の底面が基板5の後面に接着剤等により固着される。第2のマイクユニット200は、ヘッドパッド4とフランジ3の内部に配設され、円筒部12の底面がフランジ3の前面に接着剤等により固着される。第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200のそれぞれのマイクロフォン9は、それぞれリード線901によって弾性体14及び円筒部12を介して基板5に電気的に接続される。
振動検出部16は、ハウジング2の内壁に固着される。振動検出部16は、ハウジング2に生じる振動を検出し、検出した振動を振動信号としてリード線161を介して信号処理部15に入力する。
図1及び図2に示すように、ヘッドホン装置1は、再生装置10の出力端子11から出力されるオーディオ信号を入力端子8によって入力する。入力端子8から入力されたオーディオ信号は、ケーブル6を介して基板5に入力される。
第1のマイクユニット100は、マイクロフォン9の集音部902によって、ハウジング2の孔202から入力されるハウジング2の周囲の騒音やノイズを集音し、集音した音波を騒音ノイズ信号に変換する。第1のマイクユニット100のマイクロフォン9により変換された信号は、第1の騒音ノイズ信号として、リード線901及び基板5を介して信号処理部15に入力される。
第2のマイクユニット200は、マイクロフォン9の集音部902によって、ハウジング2の孔202から入力されるヘッドパッド4とフランジ3の内部の騒音やノイズを集音し、集音した音波を騒音ノイズ信号に変換する。第1のマイクユニット100のマイクロフォン9により変換された信号は、第2の騒音ノイズ信号として、リード線901及び基板5を介してそれぞれ信号処理部15に入力される。
信号処理部15は、リード線602及び基板5を介して入力された再生装置10からのオーディオ信号をドライバーユニット7に出力する。ドライバーユニット7は、リード線701及び基板5を介して信号処理部15から出力されたオーディオ信号を放音する。
信号処理部15は、第1のマイクユニット100から入力された第1の騒音ノイズ信号、第2のマイクユニット200から入力された第2の騒音ノイズ信号及び振動検出部16から入力した振動信号に基づいて、先ず、第1の騒音ノイズ信号と第2の騒音ノイズ信号の論理和(OR)となる信号を合算騒音ノイズ信号として算出し、次に、算出した合算騒音ノイズ信号の内から振動信号を除いた信号を包括騒音ノイズ信号として算出する。
信号処理部15は、算出した包括騒音ノイズ信号の位相を反転した後、この位相を反転した包括騒音ノイズ信号をドライバーユニット7に出力する。ドライバーユニット7は、信号処理部15から出力された位相が反転された騒音ノイズ信号を放音する。
図3は、本実施例のヘッドホン装置1を示す断面図である。
図3に示すヘッドホン装置1においては、左方向をヘッドホン装置1の前方とし、上方向をヘッドホン装置1の上方とする。
図3に示すヘッドホン装置1においては、左方向をヘッドホン装置1の前方とし、上方向をヘッドホン装置1の上方とする。
ヘッドホン装置1の使用者は、ヘッドパッド4を耳に装着し、例えば、洋服のポケット等に再生装置10を入れた状態で、再生装置10からオーディオ信号を再生させる。このことにより、再生装置が再生したオーディオ信号が入力端子8、ケーブル6、信号処理部15及び基板5を介してドライバーユニット7によって放音され、この放音されたオーディオ信号がフランジ3及びヘッドパッド4の内部に伝達する。これにより、ヘッドパッド4を装着した使用者の耳にオーディオ信号が伝達し、使用者は、ヘッドホン装置1から出力されるオーディオ信号を聴取する。
このとき、第1のマイクユニット100によってハウジング2の周囲の騒音やノイズを集音し、集音した騒音やノイズを第1の騒音ノイズ信号として信号処理部15に入力し、また、第2のマイクユニット200によってヘッドパッド4とフランジ3の内部の騒音やノイズを集音し、集音した騒音やノイズを第2の騒音ノイズ信号として信号処理部15に入力し、更に、振動検出部16によって検出した振動を振動信号として信号処理部15に入力し、この入力された第1の騒音ノイズ信号、第2の騒音ノイズ信号及び振動信号に基づいて、第1の騒音ノイズ信号と第2の騒音ノイズ信号の論理和(OR)となる信号を合算騒音ノイズ信号として算出し、この算出した合算騒音ノイズ信号の内から振動信号を除いた信号を包括騒音ノイズ信号として算出し、算出した包括騒音ノイズ信号の位相を反転させた信号をオーディオ信号と共にドライバーユニット7から放音することにより、ハウジング2に生じた振動を除いた外部の騒音やノイズの信号が包括騒音ノイズ信号の位相を反転した信号によって打ち消されるため、使用者は、外部の騒音やノイズが排除された良好な音質でオーディオ信号を聴取することができる。
前述したように、ヘッドホン装置1の使用者が、例えば、洋服のポケット等に再生装置を入れ、ヘッドホン装置1を耳に装着した状態で、ヘッドホン装置1から出力されるオーディオ信号を聴取している場合、ケーブル6が衣類や靴等に接触したり、また、擦れたりすると、ケーブル6に振動が発生する。ケーブル6に生じた振動は、ハウジング2に伝達し、このハウジング2に伝達した振動がボス13を介して基板5にも伝達する。この基板5に伝達した振動は、マイクロフォン9を保持した円筒部12にも伝達するが、マイクロフォン9と円筒部12の間には弾性体14が介在しているため、この弾性体14の弾性力により、円筒部12に伝達した振動を減衰させ、ケーブル6に生じた振動がマイクロフォン9に伝達するのを防止する。
また、本実施例のヘッドホン装置1は、図2に示すように、マイクロフォン9を保持する弾性体14の後方部分が内周から外周に亘って前方に傾斜し、また、弾性体14を保持する円筒部12の後方部分が内周から外周に亘って前方に傾斜していることから、円筒部12及び弾性体14に伝達したケーブル6からの振動が空間を介してマイクロフォン9の集音部902に伝達してしまうことを防止する。このことにより、ケーブル6に大きな振動が発生したり、また、ハウジング2に大きな振動が生じた場合でも、この振動が円筒部12や弾性体14を介してマイクロフォン9の集音部902に入力されてしまうことを防止することができる。
更に、本実施例のヘッドホン装置1は、ケーブル6が衣類や靴等に接触したり、また、擦れたりしてケーブル6に発生した振動が第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200の弾性体14に伝達し、この伝達した振動が弾性体14の減衰力によっても完全に減衰できずに第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200のマイクロフォン9に伝達してしまった場合でも、振動検出部16によってハウジング2に生じた振動を検出し、第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200が集音した合算騒音ノイズ信号の内から振動検出部16が検出した振動信号を除いた信号を包括騒音ノイズ信号として算出し、算出した包括騒音ノイズ信号の位相を反転させた信号をオーディオ信号と共にドライバーユニット7から放音することにより、弾性体14の減衰力によっても完全に振動が減衰できずにマイクロフォン9に振動が伝達してしまった場合でも、周囲の騒音やノイズの信号に対して正確に位相を反転した信号を出力させることができず、外部の騒音やノイズをキャンセルする効果が悪化してしまったり、使用者の聴取するオーディオ信号の音質を外部の騒音やノイズの影響よりも更に悪化させてしまうことを一層防止することができる。
本実施例のヘッドホン装置1は、第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200をそれぞれ基板5及びフランジ3に固着する構成とし、また、振動検出部16をハウジング2の内壁に固着する構成としたが、第1のマイクユニット100、第2のマイクユニット200及び振動検出部16を固着する位置としては、外部の騒音やノイズをマイクロフォン9により集音でき、また、振動検出部16によって振動を検出できる位置であれば、ヘッドホン装置1のいずれの箇所に固着する構成として良い。これにより、外部の騒音やノイズを集音できる位置を任意に設定することができる。
本実施例のヘッドホン装置1は、ハウジング2の内部に基板5を備える構成としたが、ケーブル6から入力される再生装置10からのオーディオ信号、第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200から入力される騒音ノイズ信号を信号処理部15に直接入力し、この信号処理部15からオーディオ信号及び位相を反転した騒音ノイズ信号をドライバーユニット7に出力できる場合は、基板5を備えない構成としても良い。この場合、信号処理部15は、ハウジング2又はフランジ3によって固定する構成とする。このことにより、基板5の清算コストを削減でき、ヘッドホン装置1の製造コストを低減することができる。
本実施例のヘッドホン装置1は、第1のマイクユニット100及び第2のマイクユニット200の2つのマイクユニットを備える構成としたが、1つのマイクロユニットのみで騒音やノイズを除去できるのであれば、どちらか一方のマイクユニットのみ備える構成としても良いし、また、マイクロユニットを3以上備える構成としても良い。
本発明は、ケーブルを介して再生装置と接続し、再生装置から出力されたオーディオ信号を出力するヘッドホン装置に有用に用いることができる。
1 ヘッドホン装置、2 ハウジング、201 孔、202 孔、
3 フランジ、301 孔、4 ヘッドパッド、5 基板、
6 ケーブル、601 結び目、602 リード線、
7 ドライバーユニット、701 リード線、8 入力端子、
9 マイクロフォン リード線、902 集音部、10 再生装置、
11 出力端子、12 円筒部、121 凹部、122 傾斜部、13 ボス、
14 弾性体、141 傾斜部、15 信号処理部、
16 振動検出部、161 リード線、
100 第1のマイクユニット、200 第2のマイクユニット
3 フランジ、301 孔、4 ヘッドパッド、5 基板、
6 ケーブル、601 結び目、602 リード線、
7 ドライバーユニット、701 リード線、8 入力端子、
9 マイクロフォン リード線、902 集音部、10 再生装置、
11 出力端子、12 円筒部、121 凹部、122 傾斜部、13 ボス、
14 弾性体、141 傾斜部、15 信号処理部、
16 振動検出部、161 リード線、
100 第1のマイクユニット、200 第2のマイクユニット
Claims (4)
- ケーブルを介して入力端子に入力されたオーディオ信号を出力するヘッドホン装置において、
内部が空洞で前方が開口したハウジングと、
前記ハウジングの前端に固着するフランジと、
内部にリード線を備え、一端に入力端子を備えるケーブルと、
周囲の騒音及びノイズを集音し騒音ノイズ信号を出力するマイクロフォンと、
振動を検出し振動信号を出力する振動検出部と、
前記ケーブルの前記入力端子の他端から突出した前記リード線に電気的に接続し前記入力端子が入力したオーディオ信号を入力すると共に、前記マイクロフォンから入力された騒音ノイズ信号と前記振動検出部から入力された振動信号に基づいて前記騒音ノイズ信号から振動信号を除いた信号を算出し当該算出した信号の位相を反転する信号処理部と、
前記フランジに固着し前記信号処理部と電気的に接続し前記信号処理部から出力されたオーディオ信号及び前記位相を反転した信号を放音する振動板を有するドライバーユニットとを備え、
前記マイクロフォンは、弾性を有する弾性体によって前記ハウジングの内部に固着されていることを特徴とするヘッドホン装置。 - 請求項1記載のヘッドホン装置において、
前記ヘッドホン装置は、前記マイクロフォンを複数備えることを特徴とするヘッドホン装置。 - 請求項1または2記載のヘッドホン装置において、
前記弾性体は、前記マイクロフォンを固着する後方の中央部分が内周から外周に亘って傾斜した傾斜部を備えることを特徴とするヘッドホン装置。 - 請求項1乃至3記載のヘッドホン装置において、
前記弾性体はシリコンゴム部材から成ることを特徴とするヘッドホン装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010216541A JP2012074805A (ja) | 2010-09-28 | 2010-09-28 | ヘッドホン装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108616784A (zh) * | 2018-06-14 | 2018-10-02 | 合肥品冠慧享家智能家居科技有限责任公司 | 一种具有提高麦克风聚音效果的玻璃面板 |
WO2021070456A1 (ja) * | 2019-10-08 | 2021-04-15 | Vie Style株式会社 | イヤホン、情報処理装置、及び情報処理方法 |
CN114615574A (zh) * | 2022-02-28 | 2022-06-10 | 歌尔股份有限公司 | 头戴设备 |
-
2010
- 2010-09-28 JP JP2010216541A patent/JP2012074805A/ja active Pending
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