JP3514231B2 - ヘッドホン装置 - Google Patents

ヘッドホン装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はヘッドホン装置、特
に、ヘッドバンドで左右のハウジングが連結されたステ
レオ用のヘッドホン装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のヘッドホン装置について図面を参
照して詳細に説明する。
【０００３】図７（ａ）〜（ｄ）は従来の一例を示す背
面図および側面図である。（例えば、実開昭６３−０２
６１９６号公報参照）。図７に示すヘッドホンは、本体
１の背面に２個の凸部２を有し、本体３の背面に２個の
凸部２を有する。したがって触感によりヘッドホンの左
右の識別ができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のヘッド
ホン装置は、使用者は、ヘッドホン装着時には逐一その
左右を確認する必要があり、面倒であるという欠点があ
った。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の第１のヘッドホ
ン装置は、ヘッドバンドで左右のハウジングが連結され
たステレオ用のヘッドホン装置において、振動板（４０
５）を有する左ハウジング（Ａ）と、振動板（４０４）
と異方性導電ゴムを用いた耳たぶ検出器（４０１）とを
有する右ハウジング（Ｂ）と、前記耳たぶ検出器（４０
１）の検出信号にもとづいて左信号線（５０３ａ）と右
信号線（５０３ｂ）とを切り替えて振動板（４０５，４
０６）に供給するステレオ出力切り替え器（５０２）と
を含んで構成される。
【０００６】本発明の第２のヘッドホン装置は、ヘッド
バンドで左右のハウジングが連結されたステレオ用のヘ
ッドホン装置において、振動板（４０５）を有する左ハ
ウジング（Ａ）と、振動板（４０４）と光センサーを用
いた耳たぶ検出器（４０１）とを有する右ハウジング
（Ｂ）と、前記耳たぶ検出器（４０１）の検出信号にも
とづいて左信号線（５０３ａ）と右信号線（５０３ｂ）
とを切り替えて振動板（４０５，４０６）に供給するス
テレオ出力切り替え器（５０２）とを含んで構成され
る。
【０００７】本発明の第３のヘッドホン装置は、ヘッド
バンドで左右のハウジングが連結されたステレオ用のヘ
ッドホン装置において、振動板（４０５）を有する左ハ
ウジング（Ａ）と、耳たぶが接触しているときに検出信
号を出力する耳たぶ検出器（４０１）と振動板（４０
４）とを有する右ハウジング（Ｂ）と、前記耳たぶ検出
器（４０１）の検出信号にもとづいて左信号線（５０３
ａ）と右信号線（５０３ｂ）とを切り替えて振動板（４
０５，４０６）に供給するステレオ出力切り替え器（５
０２）とを含んで構成される。
【０００８】本発明の第３のヘッドホン装置において、
前記耳たぶ検出器（４０１）として機械的なコンタクト
スイッチを用いる。
【０００９】本発明の第３のヘッドホン装置において、
前記耳たぶ検出器（４０１）を左ハウジング（Ａ）と右
ハウジング（Ｂ）の両方に設置する。
【００１０】本発明の第３のヘッドホン装置において、
前記耳たぶ検出器（４０１）の取り付け部位を耳たぶの
上部に対応する位置に選定する。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して詳細に説明する。
【００１２】図１は本発明の一実施形態を示す回路図で
ある。図１に示すヘッドホン装置は、ヘッドバンドで左
右のハウジングが連結されたステレオ用のヘッドホン装
置において、振動板４０５を有する左ハウジングＡと、
振動板４０４と耳たぶ検出器４０１とを有する右ハウジ
ングＢと、耳たぶ検出器４０１の検出信号にもとづいて
左信号線５０３ａと右信号線５０３ｂとを切り替えて振
動板４０５，４０６に供給するステレオ出力切り替え器
５０２とを含んで構成される。
【００１３】図２は本発明のハウジング部の詳細を示す
模式上面図である。ハウジングＡ，Ｂは人体の頭部６０
０に装着されている。（ヘッドバンドは図示省略）。頭
部６００の左側に左ハウジングＡがセットされ、頭部６
００の右側に右ハウジングＢがセットされている。右ハ
ウジングＢには、耳たぶ検出器４０１が設けられてい
る。耳たぶ検出器４０１は、正規の位置に右ハウジング
Ｂがセットされているので、図３に示すように右耳たぶ
４０２に接触せず、異常を意味する耳たぶ検出信号を発
生しない。
【００１４】そこで、左信号線５０３ａに到来した左音
響信号は、ステレオ出力切り替え器５０２により切り替
えられることなく、左ハウジングＡの振動板４０５に送
られ、右信号線５０３ｂに到来した右音響信号は、ステ
レオ出力切り替え器５０２により切り替えられることな
く、右ハウジングＢの振動板４０４に送られる。
【００１５】頭部６００に対して、左ハウジングＡと右
ハウジングＢとが反対に装着された場合は、図４，５，
６に示すように、耳たぶ検出器４０１が左耳たぶ４０３
に接触して装着異常を意味する耳たぶ検出信号を発生
し、ステレオ出力切り替え器５０２を動作させるので、
振動板４０４，４０５の前でステレオ出力切り替え器５
０２が作動し、左右の音響信号を反転させる。
【００１６】耳たぶ検出器４０１としては、機械的なコ
ンタクトスイッチ、異方性導電ゴム、あるいは光センサ
ーを用いる。また、耳たぶ検出器４０１を左ハウジング
Ａと右ハウジングＢの両方に設置して、検出確度を向上
させてもよい。
【００１７】耳たぶ検出器４０１の取り付け部位として
は、耳たぶの上部に対応する位置が望ましい。
【００１８】
【発明の効果】本発明のヘッドホン装置は、密閉型ヘッ
ドホンの耳収納部にセンサスイッチを付加することで、
耳たぶの有無を識別し、耳たぶの前後関係から右耳か左
耳かを判定し、正しい音声情報を伝送することで、使用
者がヘッドホン装着時はその左右を常に意識する必要が
あるという不便さを解消できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す回路図である。
【図２】本発明のハウジング部の詳細を示す模式上面図
である。
【図３】図２の詳細を示す拡大部分図である。
【図４】図１の使用例を示す回路図である。
【図５】図２の使用例を示す模式上面図である。
【図６】図３の使用例を示す拡大部分図である。
【図７】（ａ）〜（ｄ）は従来の一例を示す背面図およ
び側面図である。
【符号の説明】
４０１ 耳たぶ検出器 ４０２ 右耳たぶ ４０３ 左耳たぶ ５０２ ステレオ出力切り替え器 ５０３ａ 左信号線 ５０３ｂ 右信号線 ６００ 頭部 Ａ 左ハウジング Ｂ 右ハウジング

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ヘッドバンドで左右のハウジングが連結
    されたステレオ用のヘッドホン装置において、振動板
    （４０５）を有する左ハウジング（Ａ）と、振動板（４
    ０４）と異方性導電ゴムを用いた耳たぶ検出器（４０
    １）とを有する右ハウジング（Ｂ）と、前記耳たぶ検出
    器（４０１）の検出信号にもとづいて左信号線（５０３
    ａ）と右信号線（５０３ｂ）とを切り替えて振動板（４
    ０５，４０６）に供給するステレオ出力切り替え器（５
    ０２）とを含むことを特徴とするヘッドホン装置。
  2. 【請求項２】 ヘッドバンドで左右のハウジングが連結
    されたステレオ用のヘッドホン装置において、振動板
    （４０５）を有する左ハウジング（Ａ）と、振動板（４
    ０４）と光センサーを用いた耳たぶ検出器（４０１）と
    を有する右ハウジング（Ｂ）と、前記耳たぶ検出器（４
    ０１）の検出信号にもとづいて左信号線（５０３ａ）と
    右信号線（５０３ｂ）とを切り替えて振動板（４０５，
    ４０６）に供給するステレオ出力切り替え器（５０２）
    とを含むことを特徴とするヘッドホン装置。
  3. 【請求項３】 ヘッドバンドで左右のハウジングが連結
    されたステレオ用のヘッドホン装置において、振動板
    （４０５）を有する左ハウジング（Ａ）と、耳たぶが接
    触しているときに検出信号を出力する耳たぶ検出器（４
    ０１）と振動板（４０４）とを有する右ハウジング
    （Ｂ）と、前記耳たぶ検出器（４０１）の検出信号にも
    とづいて左信号線（５０３ａ）と右信号線（５０３ｂ）
    とを切り替えて振動板（４０５，４０６）に供給するス
    テレオ出力切り替え器（５０２）とを含むことを特徴と
    するヘッドホン装置。
  4. 【請求項４】 前記耳たぶ検出器（４０１）として機械
    的なコンタクトスイッチを用いる請求項３記載のヘッド
    ホン装置。
  5. 【請求項５】 前記耳たぶ検出器（４０１）を左ハウジ
    ング（Ａ）と右ハウジング（Ｂ）の両方に設置する請求
    項３記載のヘッドホン装置。
  6. 【請求項６】 前記耳たぶ検出器（４０１）の取り付け
    部位を耳たぶの上部に対応する位置に選定した請求項３
    記載のヘッドホン装置。
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