JP2012074490A - 常温接合装置および常温接合方法 - Google Patents

常温接合装置および常温接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接合対象を接合することにより作製される製品の品質を向上させること。
【解決手段】2つの基板を活性化することにより2つの活性化基板を作製するステップ(S8)と、その2つの活性化基板を接合することにより接合基板を作製するステップ(S6)と、その接合基板の残留応力が低減するようにその接合基板を焼きなましするステップ(S8)とを備えている。このような常温接合方法によれば、その接合基板の残留応力を低減することができ、品質をより向上させることができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、常温接合装置および常温接合方法に関し、特に、複数の基板を接合するときに利用される常温接合装置および常温接合方法に関する。
微細な電気部品や機械部品を集積化したMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)が知られている。そのMEMSとしては、マイクロマシン、圧力センサ、超小型モーターなどが例示される。真空雰囲気で活性化されたウェハ表面同士を接触させ、そのウェハを接合する常温接合が知られている。このような常温接合は、そのMEMSを作製することに好適である。うねりが大きいウェハを接合することにより形成されたMEMSは、不良品となることがある。品質が良いデバイスをより安定して作製することが望まれている。
特開2003−318219号公報には、エネルギー波もしくはエネルギー粒子により効率よくかつ均一に接合面を洗浄できるようにし、また、チャンバー内で洗浄する際にも、対向チャンバー壁面エッチングによる不純物付着の問題を回避できるようにした実装方法が開示されている。その実装方法は、対向する両被接合物間に形成される間隙内に、一つの照射手段によりエネルギー波もしくはエネルギー粒子を照射して両被接合物の接合面を実質的に同時洗浄するとともに、洗浄中に少なくとも一方の被接合物を回転させ、洗浄された被接合物間の相対位置をアライメント後、被接合物同士を接合することを特徴としている。
特開2006−73780号公報には、そりなく接合することができる常温接合方法が開示されている。その常温接合方法は、被接合物同士の接合面を原子ビーム、イオンビームまたはプラズマであるエネルギー波により表面活性化処理した後、接合する方法において、常温のもと仮接合する工程と、加熱を加えて本接合する工程を分離する方法である。
特開2003−318219号公報 特開2006−73780号公報
本発明の課題は、接合対象を接合することにより作製される製品の品質を向上させる常温接合装置および常温接合方法を提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、接合対象を接合することを利用して製品をより安定して作製する常温接合装置および常温接合方法を提供することにある。
本発明のさらに他の課題は、接合対象を接合することを利用して製品をより高速に作製する常温接合装置および常温接合方法を提供することにある。
以下に、発明を実施するための形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による常温接合装置は、活性化された2つの活性化基板(46,56)を接合することにより接合基板を作製する接合チャンバー(2)と、その接合基板の残留応力が低減するようにその接合基板を焼きなましするヒートチャンバー(3)(70)(80)(90)(122−1〜122−4)とを備えている。このような常温接合装置によれば、その接合基板の残留応力を低減することができ、品質をより向上させることができる。
本発明による常温接合装置は、制御装置(61)をさらに備えている。ヒートチャンバー(3)(70)(80)(90)(122−1〜122−4)は、その接合基板を加圧する加圧機構(35)(76)(84)(104)を備えている。制御装置(61)は、その接合基板が焼きなましされているときにその接合基板が加圧されるように加圧機構(35)(76)(84)(104)を制御する。このような常温接合装置によれば、その接合基板を所定の形状に形成することができる。
本発明による常温接合装置は、その接合基板が焼きなましされているときにその接合基板を加圧する圧力を測定するセンサ(34)(75)(83)(103)をさらに備えている。制御装置(61)は、その圧力が所定の圧力以上にならないように加圧機構(35)(76)(84)(104)を制御する。このような常温接合装置は、その接合基板に印加される荷重が増加することによりその接合基板が割れることを防止することができる。
本発明による常温接合装置は、その2つの基板を活性化する前にその2つの基板から吸着物質を脱離させるチャンバー(3)(70)(80)(90)(110)(122−1〜122−4)をさらに備えている。このような常温接合方法によれば、接合基板が焼きなましされているときに接合基板の接合面にボイドが発生することを防止することができ、接合基板の接合強度を向上させることができる。
本発明による常温接合装置は、その2つの基板からその吸着物質を脱離させた後にその2つの基板を冷却する冷却装置(26)(26,79)(95)をさらに備えている。制御装置(61)は、その2つの基板が冷却された後に活性化されるように、接合チャンバー(2)を制御する。
ヒートチャンバー(3)(70)(80)(90)(122−1〜122−4)は、その2つの基板を活性化する前にその2つの基板から吸着物質を脱離させるチャンバーに兼用される。このような常温接合装置は、その接合基板を焼きなましする装置とその2つの基板から吸着物質を脱離させる装置とが別個である他の常温接合装置に比較して、よりコンパクトであり、好ましい。
ヒートチャンバー(70)は、その2つの基板のうちの第1基板(46)を保持する第1保持装置(71)と、その2つの基板のうちの第2基板(56)を保持する第2保持装置(24)と、第1保持装置(71)が第1基板(46)を保持しているときに、第1基板(46)からその吸着物質を脱離させる第1ヒータ(77)と、第2保持装置(24)が第2基板(56)を保持しているときに、第2基板(56)からその吸着物質を脱離させる第2ヒータ(25)とを備えている。制御装置(61)は、その接合基板が第1ヒータ(77)により焼きなましされるときに、その接合基板が第1保持装置(71)と第2保持装置(24)とに挟まれることにより加圧されるように、加圧機構(76)を制御する。
本発明による常温接合方法は、2つの基板を活性化することにより2つの活性化基板(46,56)を作製するステップと、その2つの活性化基板(46,56)を接合することにより接合基板を作製するステップと、その接合基板の残留応力が低減するようにその接合基板を焼きなましするステップとを備えている。このような常温接合方法によれば、その接合基板の残留応力を低減することができ、品質をより向上させることができる。
本発明による常温接合方法は、その接合基板を焼きなまししているときにその接合基板を加圧するステップをさらに備えている。このような常温接合方法によれば、その接合基板を所定の形状に形成することができる。
本発明による常温接合方法は、その接合基板が焼きなましされているときにその接合基板を加圧する圧力を測定するステップと、その圧力が所定の圧力以上にならないようにその圧力を制御するステップとをさらに備えている。このような常温接合方法によれば、その接合基板に印加される荷重が増加することによりその接合基板が割れることを防止することができる。
本発明による常温接合方法は、その2つの基板を活性化する前にその2つの基板から吸着物質を脱離させるステップをさらに備えている。このような常温接合方法によれば、接合基板が焼きなましされているときに接合基板の接合面にボイドが発生することを防止することができ、接合基板の接合強度を向上させることができる。
本発明による常温接合方法は、その2つの基板からその吸着物質を脱離させた後にその2つの基板を冷却するステップをさらに備えている。その2つの基板は、冷却された後に活性化される。このような常温接合方法によれば、製品をより高速に作成することができ、スループットを向上させることができる。
その接合基板は、その2つの基板から吸着物質を脱離させるためのヒートチャンバー(3)(70)(80)(90)(110)(122−1〜122−4)を用いて焼きなましされる。このような常温接合方法を実行する常温接合装置本体は、その接合基板を焼きなましする装置とは、その2つの基板から吸着物質を脱離させる装置とが別個である他の常温接合装置本体に比較して、よりコンパクトであり、好ましい。
ヒートチャンバー(70)は、その2つの基板のうちの第1基板(46)を保持する第1保持装置(71)と、その2つの基板のうちの第2基板(56)を保持する第2保持装置(24)と、第1保持装置(71)が第1基板(46)を保持しているときに、第1基板(46)からその吸着物質を脱離させる第1ヒータ(77)と、第2保持装置(24)が第2基板(56)を保持しているときに、第2基板(56)からその吸着物質を脱離させる第2ヒータ(25)とを備えている。その接合基板は、第1保持装置(71)と第2保持装置(24)とに挟まれることにより加圧され、第1ヒータ(77)により焼きなましされる。
本発明による常温接合装置および常温接合方法は、接合対象を接合することにより作製される製品の残留応力を低減することができ、その製品の品質を向上させることができる。
図1は、常温接合装置本体を示す断面図である。 図2は、接合チャンバーを示す断面図である。 図3は、ヒートチャンバーを示す断面図である。 図4は、上カートリッジを示す平面図である。 図5は、上カートリッジを示す断面図である。 図6は、下カートリッジを示す平面図である。 図7は、下カートリッジを示す断面図である。 図8は、常温接合装置制御装置を示すブロック図である。 図9は、本発明による常温接合方法を示すフローチャートである。 図10は、他のヒートチャンバーを示す断面図である。 図11は、さらに他のヒートチャンバーを示す断面図である。 図12は、さらに他のヒートチャンバーを示す断面図である。 図13は、他の常温接合装置本体を示す断面図である。 図14は、さらに他の常温接合装置本体を示す断面図である。
図面を参照して、本発明による常温接合装置の実施の形態を記載する。その常温接合装置は、常温接合装置本体と常温接合装置制御装置とを備えている。その常温接合装置本体は、図1に示されているように、ロードロックチャンバー1と接合チャンバー2とヒートチャンバー3とを備えている。ロードロックチャンバー1と接合チャンバー2とヒートチャンバー3とは、それぞれ、内部を環境から密閉する容器である。その常温接合装置本体は、さらに、ゲートバルブ5とゲートバルブ6とを備えている。ゲートバルブ5は、ロードロックチャンバー1と接合チャンバー2との間に介設され、接合チャンバー2の内部とロードロックチャンバー1の内部とを接続する第1ゲートを形成している。ゲートバルブ5は、その接合装置制御装置により制御されることにより、その第1ゲートを閉鎖し、または、その第1ゲートを開放する。ゲートバルブ6は、ロードロックチャンバー1とヒートチャンバー3との間に介設され、ヒートチャンバー3の内部とロードロックチャンバー1の内部とを接続する第2ゲートを形成している。ゲートバルブ6は、その接合装置制御装置により制御されることにより、その第2ゲートを閉鎖し、または、その第2ゲートを開放する。
ロードロックチャンバー1は、図示されていない蓋を備えている。その蓋は、環境とロードロックチャンバー1の内部とを接続するゲートを閉鎖し、または、そのゲートを開放する。ロードロックチャンバー1は、図示されていない真空ポンプを備えている。その真空ポンプは、その蓋とゲートバルブ5とゲートバルブ6とが閉鎖されているときに、その接合装置制御装置により制御されることにより、ロードロックチャンバー1の内部から気体を排気する。その真空ポンプとしては、ターボ分子ポンプ、クライオポンプ、油拡散ポンプが例示される。
ロードロックチャンバー1は、さらに、複数の棚7と搬送ロボット8とを内部に備えている。複数の棚7には、複数のカートリッジが載せられる。搬送ロボット8は、ゲートバルブ5が開放されているときに、その接合装置制御装置により制御されることにより、複数の棚7に配置されたカートリッジを接合チャンバー2に搬送し、または、接合チャンバー2に配置されたカートリッジを複数の棚7に搬送する。搬送ロボット8は、さらに、ゲートバルブ6が開放されているときに、その接合装置制御装置により制御されることにより、複数の棚7に配置されたカートリッジをヒートチャンバー3に搬送し、または、ヒートチャンバー3に配置されたカートリッジを複数の棚7に搬送する。
接合チャンバー2は、真空ポンプ10を備えている。真空ポンプ10は、ゲートバルブ5が閉鎖されているときに、その接合装置制御装置により制御されることにより、接合チャンバー2の内部から気体を排気する。真空ポンプ10としては、ターボ分子ポンプ、クライオポンプ、油拡散ポンプが例示される。
ヒートチャンバー3は、図示されていない真空ポンプを備えている。その真空ポンプは、ゲートバルブ6が閉鎖されているときに、その接合装置制御装置により制御されることにより、ヒートチャンバー3の内部から気体を排気する。その真空ポンプとしては、ターボ分子ポンプ、クライオポンプ、油拡散ポンプが例示される。
接合チャンバー2は、図2に示されているように、さらに、位置決めステージキャリッジ11と位置合わせ機構12とを備えている。位置決めステージキャリッジ11は、板状に形成されている。位置決めステージキャリッジ11は、接合チャンバー2の内部に配置され、水平方向に平行移動可能に、かつ、鉛直方向に平行である回転軸を中心に回転移動可能に支持されている。位置決めステージキャリッジ11は、カートリッジを保持するために利用される。位置合わせ機構12は、その接合装置制御装置により制御されることにより、位置決めステージキャリッジ11が水平方向に平行移動するように、または、位置決めステージキャリッジ11が鉛直方向に平行である回転軸を中心に回転移動するように、位置決めステージキャリッジ11を移動する。
接合チャンバー2は、さらに、圧接軸14と静電チャック15と圧接機構16と荷重計17とを備えている。圧接軸14は、接合チャンバー2に対して鉛直方向に平行移動可能に支持されている。静電チャック15は、圧接軸14の下端に配置されている。静電チャック15は、内部に内部電極が配置されている誘電層から形成されている。その誘電層は、アルミナ系セラミックから形成され、下端に平坦な面が形成されている。静電チャック15は、その接合装置制御装置により制御されることにより、その内部電極に所定の印加電圧が印加される。静電チャック15は、その内部電極に所定の印加電圧が印加されることにより、その誘電層の平坦な面の近傍に配置されるウェハを静電力によって保持する。圧接機構16は、その接合装置制御装置により制御されることにより、接合チャンバー2に対して鉛直方向に圧接軸14を平行移動させる。圧接機構16は、さらに、静電チャック15が配置される位置を測定し、その位置をその接合装置制御装置に出力する。荷重計17は、圧接軸14に印加される荷重を測定することにより、静電チャック15により保持されたウェハに印加される荷重を測定し、その荷重をその接合装置制御装置に出力する。
接合チャンバー2は、さらに、イオンガン18と電子源19とを備えている。イオンガン18は、その接合装置制御装置により制御されることにより、加速されたアルゴンイオンを放出する。イオンガン18は、位置決めステージキャリッジ11と静電チャック15との間の空間にそのアルゴンイオンを放出するように、すなわち、位置決めステージキャリッジ11に保持されるウェハと静電チャック15に保持されるウェハとにそのアルゴンイオンが照射されるように、接合チャンバー2に固定されている。電子源19は、その接合装置制御装置により制御されることにより、加速された電子を放出する。電子源19は、位置合わせ機構12と静電チャック15との間の空間にその電子が放出されるように、すなわち、位置決めステージキャリッジ11に保持されるウェハと静電チャック15に保持されるウェハとにその電子が照射されるように、接合チャンバー2に固定されている。
イオンガン18は、さらに、図示されていない金属ターゲットを備えている。その金属ターゲットは、複数の金属から形成され、そのアルゴンイオンが照射される位置に配置されている。その金属ターゲットは、そのアルゴンイオンが照射されたときに、その複数の金属の原子を接合チャンバー2の内部の雰囲気に放出する。なお、その金属ターゲットは、金属グリッドに置換されることもできる。その金属グリッドは、開口を有する金属部材であり、イオンガン18の出射端に配置されている。その金属グリッドは、その金属ターゲットと同様にして、そのアルゴンイオンに照射されることにより、接合チャンバー2の内部の雰囲気にその複数の金属の原子を放出する。なお、その金属ターゲットは、ウェハの接合面に金属の原子を付着させることが不要であるときに、省略することもできる。
図3は、ヒートチャンバー3を示している。ヒートチャンバー3は、チャンバーベース21とヒートシンク22と断熱部材23と試料台24とヒータ25とを備えている。チャンバーベース21は、ヒートチャンバー3の一部を形成し、ヒートシンク22と断熱部材23と試料台24とヒータ25とを支持する基礎である。ヒートシンク22は、チャンバーベース21に固定されている。断熱部材23は、石英から形成され、ヒートシンク22を介してチャンバーベース21に固定されている。なお、断熱部材23は、石英と異なる熱衝撃性が高い他の断熱材から形成されることもできる。その断熱材としては、石英ガラスが例示される。断熱部材23は、流路26を備えている。流路26は、気体窒素が流れる管路を形成している。その気体窒素は、図示されていない冷却装置によりヒートチャンバー3の外部から供給される。試料台24は、窒化アルミニウムAlNから形成され、断熱部材23を介してチャンバーベース21に固定されている。なお、試料台24は、窒化アルミニウムAlNと異なる熱伝導率が優れた他の材料から形成されることもできる。その材料としては、炭化珪素SiCが例示される。試料台24は、断熱部材23に接合されている側の反対側に保持面27が形成されている。保持面27は、そのカートリッジが試料台24に保持されるように、形成されている。ヒータ25は、試料台24の内部に配置されている。ヒータ25は、その常温接合装置制御装置に制御されることにより、発熱し、そのカートリッジに載せられているウェハを加熱する。このとき、ヒートシンク22は、冷却された冷媒がヒートチャンバー3の外部から常時供給され、ヒータ25が発熱しているときに、ヒートチャンバー3が加熱されることを防止する。
ヒートチャンバー3は、さらに、基板押さえ31とヒートシンク32と角度調整機構33とロードセル34と加圧機構35とを備えている。基板押さえ31は、石英から形成されている。基板押さえ31は、試料台24に対向する側に押さえ面36が形成されている。押さえ面36は、平坦に形成されている。基板押さえ31は、押さえ面36が形成されている側の反対側がヒートシンク32に接合されている。ヒートシンク32は、基板押さえ31に接合されている側の反対側が角度調整機構33に接合されている。角度調整機構33は、ロードセル34に接合されている。ロードセル34は、チャンバーベース21の上面に対して垂直方向に移動することができるように、支持されている。このとき、ヒートシンク32は、冷却された冷媒がヒートチャンバー3の外部から常時供給され、基板押さえ31が加熱されているときに、角度調整機構33とロードセル34とが加熱されることを防止する。
加圧機構35は、その常温接合装置制御装置により制御されることにより、チャンバーベース21の上面に対して角度調整機構33を垂直方向に移動させ、すなわち、チャンバーベース21の上面に対して基板押さえ31を垂直方向に移動させる。ロードセル34は、圧電素子を備え、押さえ面36に印加される荷重を測定し、基板押さえ31に印加される荷重の偏りを測定する。ロードセル34は、その荷重とその偏りとをその常温接合装置制御装置に出力する。角度調整機構33は、その常温接合装置制御装置により制御されることにより、押さえ面36が向いている向きを変える。
ロードセル34は、その圧電素子が加熱されることにより、測定値の誤差が大きくなることがある。ロードセル34は、ヒートシンク32により加熱が防止されることにより、その荷重とその偏りとをより高精度に測定することができる。
複数の棚7に載せられる複数のカートリッジは、上カートリッジと下カートリッジとを含んでいる。図4は、その上カートリッジを示している。上カートリッジ41は、アルミニウムまたはステンレス鋼または窒化アルミニウムから形成され、概ね円盤状に形成されている。上カートリッジ41は、その円盤の上側の面に、複数の島部分42−1〜42−4が形成されている。複数の島部分42−1〜42−4は、その円盤の上側の面から突出する突起に形成され、上端が1つの平面に沿うように形成されている。
上カートリッジ41は、図5に示されているように、フランジ部分44と本体部分45とが形成されている。本体部分45は、円柱状に形成されている。フランジ部分44は、本体部分45の円柱の側面から張り出すように形成され、円盤状に形成されている。すなわち、上カートリッジ41は、フランジ部分44を掬われることにより、搬送ロボット8に把持される。
上カートリッジ41は、上ウェハ46が複数の島部分42−1〜42−4の上に載せられて利用される。すなわち、複数の島部分42−1〜42−4は、上ウェハ46の外周に沿うように形成されている。上カートリッジ41は、上ウェハ46が複数の島部分42−1〜42−4に載せられたときに、上ウェハ46の下側の面が上カートリッジ41に接触しないように、上ウェハ46の下側の面が上カートリッジ41により汚染されないように、形成されている。上カートリッジ41は、さらに、上ウェハ46が複数の島部分42−1〜42−4に載せられたときに、上カートリッジ41と上ウェハ46とに挟まれる空間が外部に通じる流路が形成されるように、複数の島部分42−1〜42−4が形成されている。すなわち、複数の島部分42−1〜42−4は、互いに、連ならないように形成されている。
図6は、その下カートリッジ51を示している。下カートリッジ51は、アルミニウムまたはステンレス鋼または窒化アルミニウムから形成され、概ね円盤状に形成され、下ウェハを載せるために利用される。下カートリッジ51は、さらに、その円盤の上側の面に、島部分52が形成されている。島部分52は、その円盤の上側の面から突出する突起に形成され、下カートリッジ51に載せられる下ウェハの形状と概ね等しい形状に形成され、上端が1つの平面に沿うように形成されている。島部分52は、上端に溝53が形成されている。溝53は、上端に格子状に形成されている。溝53は、さらに、島部分52の側面に繋がるように、形成されている。
下カートリッジ51は、図7に示されているように、フランジ部分54と本体部分55とが形成されている。本体部分55は、円柱状に形成されている。フランジ部分54は、本体部分55の円柱の側面から張り出すように形成され、円盤状に形成されている。すなわち、下カートリッジ51は、フランジ部分54を掬われることにより、搬送ロボット8に把持される。
下カートリッジ51は、下ウェハ56が島部分52の上に載せられて利用される。すなわち、島部分52は、下ウェハ56の外周に沿うように形成されている。下カートリッジ51は、さらに、下ウェハ56が島部分52に載せられたときに、下カートリッジ51と下ウェハ56とに挟まれる空間が外部に通じる流路が形成されるように、島部分52が形成されている。すなわち、島部分52は、互いに、連ならないように形成されている。
図8は、常温接合装置制御装置61を示している。常温接合装置制御装置61は、コンピュータであり、図示されていないCPUと記憶装置とリムーバルメモリドライブと通信装置と入力装置と出力装置とインターフェースとを備えている。そのCPUは、常温接合装置制御装置61にインストールされるコンピュータプログラムを実行して、その記憶装置とリムーバルメモリドライブと通信装置と入力装置と出力装置とインターフェースとを制御する。その記憶装置は、そのコンピュータプログラムを記録する。その記憶装置は、さらに、そのCPUにより利用される情報を記録する。そのリムーバルメモリドライブは、コンピュータプログラムが記録されている記録媒体が挿入されたときに、そのコンピュータプログラムを常温接合装置制御装置61にインストールするときに利用される。その通信装置は、通信回線網を介して常温接合装置制御装置61に接続される他のコンピュータからコンピュータプログラムを常温接合装置制御装置61にダウンロードし、そのコンピュータプログラムを常温接合装置制御装置61にインストールするときに利用される。その入力装置は、ユーザに操作されることにより生成される情報をそのCPUに出力する。その入力装置としては、キーボード、マウスが例示される。その出力装置は、そのCPUにより生成された情報をユーザに認識されることができるように出力する。その出力装置としては、そのCPUにより生成された画像を表示するディスプレイが例示される。
そのインターフェースは、常温接合装置制御装置61に接続される外部機器により生成される情報をそのCPUに出力し、そのCPUにより生成された情報をその外部機器に出力する。その外部機器は、ゲートバルブ5とゲートバルブ6と搬送ロボット8とロードロックチャンバー1から排気する真空ポンプとヒートチャンバー3から排気する真空ポンプと真空ポンプ10と位置合わせ機構12と静電チャック15と圧接機構16と荷重計17とイオンガン18と電子源19とヒータ25と流路26に冷媒を供給する冷却装置とヒータ25と角度調整機構33とロードセル34と加圧機構35とを含んでいる。
常温接合装置制御装置61にインストールされるコンピュータプログラムは、常温接合装置制御装置61に複数の機能をそれぞれ実現させるための複数のコンピュータプログラムから形成されている。その複数の機能は、搬送部62と接合前加熱部63と接合部64と接合後加熱部65とを含んでいる。
搬送部62は、さらに、ゲートバルブ5とゲートバルブ6とが閉鎖されているときに、ロードロックチャンバー1の内部に所定の真空度の予備雰囲気が生成されるように、または、ロードロックチャンバー1の内部に大気圧雰囲気が生成されるように、ロードロックチャンバー1の真空ポンプを制御する。搬送部62は、ロードロックチャンバー1の内部にその予備雰囲気が生成されているときに、ゲートバルブ5が開閉するようにゲートバルブ5を制御し、ゲートバルブ6が開閉するようにゲートバルブ6を制御する。
搬送部62は、ゲートバルブ5が開放されているときに、複数の棚7に配置されている上カートリッジ41または下カートリッジ51が接合チャンバー2の位置決めステージキャリッジ11に搬送されるように、または、位置決めステージキャリッジ11に保持されている上カートリッジ41または下カートリッジ51がロードロックチャンバー1の複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。搬送部62は、ゲートバルブ6が開放されているときに、複数の棚7に配置されている上カートリッジ41または下カートリッジ51がヒートチャンバー3の試料台24に搬送されるように、または、ヒートチャンバー3の試料台24に保持されている上カートリッジ41または下カートリッジ51がロードロックチャンバー1の複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
接合前加熱部63は、ゲートバルブ6が閉鎖されているときに、ヒートチャンバー3の内部に所定の真空度の脱離雰囲気が生成されるように、ヒートチャンバー3の真空ポンプを制御する。接合前加熱部63は、ヒートチャンバー3の内部にその脱離雰囲気が生成されている場合で、ヒートチャンバー3の試料台24に上カートリッジ41が保持されているときに、上カートリッジ41に載せられている上ウェハ46が所定の脱離温度で加熱されるように、すなわち、上ウェハ46から吸着物質が脱離するように、ヒータ25を制御する。その吸着物質は、上ウェハ46に吸着されている物質であり、水や大気成分が例示される。その脱離温度としては、200℃が例示される。接合前加熱部63は、上ウェハ46が所定の時間加熱された後に、すなわち、上ウェハ46からその吸着物質が十分に脱離された後に、上ウェハ46が加熱されないように、ヒータ25を制御し、流路26に気体窒素が流れるように、すなわち、上ウェハ46が接合温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー3の冷却装置を制御する。その接合温度は、上ウェハ46から作製される製品が使用される温度範囲に含まれるように設定される。
接合前加熱部63は、ヒートチャンバー3の内部にその脱離雰囲気が生成されている場合で、ヒートチャンバー3の試料台24に下カートリッジ51が保持されているときに、下カートリッジ51に載せられている下ウェハ56が所定の脱離温度で加熱されるように、すなわち、下ウェハ56から吸着物質が脱離するように、ヒータ25を制御する。接合前加熱部63は、下ウェハ56が所定の時間加熱された後に、すなわち、下ウェハ56からその吸着物質が十分に脱離された後に、下ウェハ56が加熱されないように、ヒータ25を制御し、流路26に気体窒素が流れるように、すなわち、下ウェハ56が接合温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー3の冷却装置を制御する。
接合部64は、上カートリッジ41が位置決めステージキャリッジ11に載っているときに、静電チャック15が下降するように、圧接機構16を制御する。接合部64は、静電チャック15が下降しているときに、静電チャック15に印加される荷重が測定されるように、荷重計17を制御する。接合部64は、その荷重が所定の接触荷重に到達するタイミングを算出し、すなわち、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46が静電チャック15に接触するタイミングをその荷重に基づいて算出する。接合部64は、そのタイミングで静電チャック15が停止するように、圧接機構16を制御する。接合部64は、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46に静電チャック15が接触しているときに、静電チャック15が上ウェハ46を保持するように、静電チャック15を制御する。接合部64は、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46を静電チャック15が保持しているときに、静電チャック15が上昇するように、圧接機構16を制御する。
接合部64は、ゲートバルブ5が閉鎖されているときに、接合チャンバー2の内部に所定の真空度の接合雰囲気が生成されるように、真空ポンプ10を制御する。接合部64は、さらに、接合チャンバー2の内部にその接合雰囲気が生成されているときに、上ウェハ46と下ウェハ56とにアルゴンイオンが照射されるように、イオンガン18を制御する。接合部64は、さらに、そのアルゴンイオンが放出されている最中に、電子が放出されるように、電子源19を制御する。
接合部64は、さらに、静電チャック15が上ウェハ46を保持している場合で、下カートリッジ51が位置決めステージキャリッジ11に載っているときに、下カートリッジ51に載っている下ウェハ56と上ウェハ46とが所定の位置合わせ距離まで接近するように圧接機構16を制御する。接合部64は、さらに、上ウェハ46と下ウェハ56とがその位置合わせ距離だけ離れているときに、上ウェハ46に対して下ウェハ56が所定の位置合わせ位置に配置されるように、位置合わせ機構12を制御する。その位置合わせ位置は、静電チャック15が下降したときに、上ウェハ46と下ウェハ56とが設計通りに接合されるように、設定される。
接合部64は、さらに、下ウェハ56がその位置合わせ位置に配置されているときに、静電チャック15が下降するように、圧接機構16を制御する。接合部64は、静電チャック15が下降しているときに、静電チャック15に印加される荷重が測定されるように、荷重計17を制御する。接合部64は、その荷重が所定の接合荷重に到達するタイミングを算出する。接合部64は、そのタイミングで静電チャック15が停止するように、すなわち、上ウェハ46と下ウェハ56とにその接合荷重が印加されるように、圧接機構16を制御する。
接合部64は、上ウェハ46と下ウェハ56とにその接合荷重が所定の接合時間印加された後に、上ウェハ46と下ウェハ56とから作製された接合ウェハが静電チャック15からデチャックされるように、静電チャック15を制御する。接合部64は、その接合ウェハが静電チャック15からデチャックされた後に、静電チャック15が上昇するように、圧接機構16を制御する。
接合後加熱部65は、ヒートチャンバー3の試料台24に下カートリッジ51が保持されているときに、基板押さえ31が下降するように、加圧機構35を制御する。接合後加熱部65は、基板押さえ31が下降しているときに、基板押さえ31に印加される荷重が測定されるように、かつ、基板押さえ31に印加される荷重の偏りが測定されるように、ロードセル34を制御する。接合後加熱部65は、その接合ウェハに所定の押さえ荷重が印加されるように、加圧機構35を制御する。接合後加熱部65は、その偏りに基づいて基板押さえ31の押さえ面36がその接合ウェハの上側の面に平行になるように、すなわち、その接合ウェアにその押さえ荷重が均一に印加されるように、角度調整機構33を制御する。
接合後加熱部65は、その接合ウェハに所定の押さえ荷重が印加されているときに、その接合ウェハが所定の焼きなまし温度で加熱されるように、すなわち、その接合ウェハが焼きなましされるように、ヒータ25を制御する。その焼きなまし温度としては、480℃が例示される。接合後加熱部65は、その接合ウェハが所定の時間加熱された後に、すなわち、その接合ウェハが焼きなましされた後に、下カートリッジ51が加熱されないように、ヒータ25を制御し、流路26に気体窒素が流れるように、すなわち、下カートリッジ51が可搬温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー3の冷却装置を制御する。接合後加熱部65は、その接合ウェハが焼きなましされた後に、さらに、基板押さえ31が上昇するように、加圧機構35を制御する。
図9は、本発明による常温接合方法の実施の形態を示している。その常温接合方法は、本発明による常温接合装置を用いて実行される。常温接合装置制御装置61は、まず、ロードロックチャンバー1の内部と接合チャンバー2の内部とを接続する第1ゲートが閉鎖されるように、ゲートバルブ5を制御し、ロードロックチャンバー1の内部とヒートチャンバー3の内部とを接続する第2ゲートが閉鎖されるように、ゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ5とゲートバルブ6とが閉鎖されているときに、ロードロックチャンバー1の内部に大気圧雰囲気が生成されるようにロードロックチャンバー1の真空ポンプを制御し、接合チャンバー2の内部に接合雰囲気が生成されるように真空ポンプ10を制御し、ヒートチャンバー3の内部に脱離雰囲気が生成されるようにヒートチャンバー3の真空ポンプを制御する。
ユーザは、ロードロックチャンバー1の内部に大気圧雰囲気が生成されているときに、ロードロックチャンバー1の蓋を開けて、複数の棚7に複数のカートリッジを配置する。複数のカートリッジは、複数の上カートリッジ41と複数の下カートリッジ51とを含んでいる。上カートリッジ41には、上ウェハ46が載せられている。下カートリッジ51には、下ウェハ56が載せられている。ユーザは、複数の棚7にその複数のカートリッジを配置した後に、ロードロックチャンバー1の蓋を閉鎖する。常温接合装置制御装置61は、ロードロックチャンバー1の蓋が閉鎖されているときに、ロードロックチャンバー1の内部に予備雰囲気が生成されるようにロードロックチャンバー1の真空ポンプを制御する(ステップS1)。
常温接合装置制御装置61は、ロードロックチャンバー1の内部に予備雰囲気が生成されているときに、ゲートバルブ6が開放されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ6が開放されているときに、複数の棚7に配置されている複数のカートリッジのうちの1つの上カートリッジ41がヒートチャンバー3の試料台24に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する(ステップS2)。
常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー3の試料台24に上カートリッジ41が保持された後に、ゲートバルブ6が閉鎖されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ6が閉鎖されているときに、ヒートチャンバー3の内部に脱離雰囲気が生成されるようにヒートチャンバー3の真空ポンプを制御する。常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー3の内部にその脱離雰囲気が生成されているときに、上カートリッジ41に載せられている上ウェハ46が所定の脱離温度で加熱されるように、すなわち、上ウェハ46から吸着物質が脱離するように、ヒータ25を制御する(ステップS3)。常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46が所定の時間加熱された後に、すなわち、上ウェハ46からその吸着物質が十分に脱離された後に、上ウェハ46が加熱されないように、ヒータ25を制御し、流路26に気体窒素が流れるように、すなわち、上ウェハ46が接合温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー3の冷却装置を制御する。
常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46からその吸着物質が十分に脱離された後に、ゲートバルブ6が開放されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46が接合温度まで冷却された後に、上カートリッジ41がヒートチャンバー3の試料台24から複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
常温接合装置制御装置61は、次いで、上カートリッジ41がヒートチャンバー3の試料台24から搬送された後に、複数の棚7に配置されている複数のカートリッジのうちの1つの下カートリッジ51がヒートチャンバー3の試料台24に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する(ステップS2)。常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー3の試料台24に下カートリッジ51が保持された後に、ゲートバルブ6が閉鎖されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ6が閉鎖されているときに、ヒートチャンバー3の内部に脱離雰囲気が生成されるようにヒートチャンバー3の真空ポンプを制御する。常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー3の内部にその脱離雰囲気が生成されているときに、下カートリッジ51に載せられている下ウェハ56が所定の脱離温度で加熱されるように、すなわち、下ウェハ56から吸着物質が脱離するように、ヒータ25を制御する(ステップS3)。常温接合装置制御装置61は、下ウェハ56が所定の時間加熱された後に、すなわち、下ウェハ56からその吸着物質が十分に脱離された後に、下ウェハ56が加熱されないように、ヒータ25を制御し、流路26に気体窒素が流れるように、すなわち、下ウェハ56が接合温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー3の冷却装置を制御する。
常温接合装置制御装置61は、下ウェハ56からその吸着物質が十分に脱離された後に、ゲートバルブ6が開放されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、下ウェハ56が接合温度まで冷却された後に、下カートリッジ51がヒートチャンバー3の試料台24から複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46と下ウェハ56とからその吸着物質が十分に脱離された後に、ゲートバルブ5が開放されるようにゲートバルブ5を制御する。常温接合装置制御装置61は、その脱離された上ウェハ46が載っている上カートリッジ41が複数の棚7から接合チャンバー2の位置決めステージキャリッジ11に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。常温接合装置制御装置61は、次いで、静電チャック15が下降するように、圧接機構16を制御する。常温接合装置制御装置61は、静電チャック15が下降しているときに、静電チャック15に印加される荷重が測定されるように、荷重計17を制御する。常温接合装置制御装置61は、その荷重が所定の接触荷重に到達するタイミングを算出し、すなわち、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46が静電チャック15に接触するタイミングをその荷重に基づいて算出する。常温接合装置制御装置61は、そのタイミングで静電チャック15が停止するように、圧接機構16を制御する。
常温接合装置制御装置61は、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46に静電チャック15が接触しているときに、静電チャック15が上ウェハ46を保持するように、静電チャック15を制御する。常温接合装置制御装置61は、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46を静電チャック15が保持しているときに、静電チャック15が上昇するように、圧接機構16を制御する。常温接合装置制御装置61は、静電チャック15が所定の活性化位置まで上昇した後に、上ウェハ46が載っていない上カートリッジ41が位置決めステージキャリッジ11から複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
常温接合装置制御装置61は、上カートリッジ41が複数の棚7に搬送された後に、その脱離された下ウェハ56が載っている下カートリッジ51が複数の棚7から位置決めステージキャリッジ11に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。常温接合装置制御装置61は、下カートリッジ51が位置決めステージキャリッジ11に保持された後に、ゲートバルブ5が閉鎖されるようにゲートバルブ5を制御する(ステップS4)。
常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ5が閉鎖されているときに、接合チャンバー2の内部に接合雰囲気が生成されるように、真空ポンプ10を制御する。常温接合装置制御装置61は、さらに、接合チャンバー2の内部にその接合雰囲気が生成されているときに、上ウェハ46と下ウェハ56とにアルゴンイオンが照射されるように、イオンガン18を制御する。常温接合装置制御装置61は、さらに、そのアルゴンイオンが放出されている最中に、電子が放出されるように、電子源19を制御する(ステップS5)。
常温接合装置制御装置61は、下ウェハ56と上ウェハ46とが所定の位置合わせ距離まで接近するように圧接機構16を制御する。常温接合装置制御装置61は、さらに、上ウェハ46と下ウェハ56とがその位置合わせ距離だけ離れているときに、上ウェハ46に対して下ウェハ56が所定の位置合わせ位置に配置されるように、位置合わせ機構12を制御する。
常温接合装置制御装置61は、さらに、下ウェハ56がその位置合わせ位置に配置された後に、静電チャック15が下降するように、圧接機構16を制御する。常温接合装置制御装置61は、静電チャック15が下降しているときに、静電チャック15に印加される荷重が測定されるように、荷重計17を制御する。常温接合装置制御装置61は、その荷重が所定の接合荷重に到達するタイミングを算出する。常温接合装置制御装置61は、そのタイミングで静電チャック15が停止するように、すなわち、上ウェハ46と下ウェハ56とにその接合荷重が印加されるように、圧接機構16を制御する(ステップS6)。下ウェハ56と上ウェハ46とは、その接合荷重が印加されることにより、接合され、1枚の接合ウェハに形成される。
常温接合装置制御装置61は、その接合ウェハにその接合荷重が所定の接合時間印加された後に、その接合ウェハが静電チャック15からデチャックされるように、静電チャック15を制御する。常温接合装置制御装置61は、その接合ウェハが静電チャック15からデチャックされた後に、静電チャック15が上昇するように、圧接機構16を制御する。
常温接合装置制御装置61は、静電チャック15が十分に上昇した後に、ゲートバルブ5が開放されるようにゲートバルブ5を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ5が開放されているときに、その接合ウェハが載せられている下カートリッジ51が位置決めステージキャリッジ11からロードロックチャンバー1に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
常温接合装置制御装置61は、ロードロックチャンバー1の内部に予備雰囲気が生成されているときに、ゲートバルブ6が開放されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ6が開放されているときに、その接合ウェハが載せられている下カートリッジ51がロードロックチャンバー1からヒートチャンバー3の試料台24に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する(ステップS7)。
常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー3の試料台24に下カートリッジ51が保持されているときに、基板押さえ31が下降するように、加圧機構35を制御する。常温接合装置制御装置61は、基板押さえ31が下降しているときに、基板押さえ31に印加される荷重が測定されるように、かつ、基板押さえ31に印加される荷重の偏りが測定されるように、ロードセル34を制御する。常温接合装置制御装置61は、その接合ウェハに所定の押さえ荷重が印加されるように、所定のサンプリング周期で加圧機構35を制御する。常温接合装置制御装置61は、その偏りに基づいて基板押さえ31の押さえ面36がその接合ウェハの上側の面に平行になるように、すなわち、その接合ウェアにその押さえ荷重が均一に印加されるように、所定のサンプリング周期で角度調整機構33を制御する。常温接合装置制御装置61は、その接合ウェハにその押さえ荷重が印加されているときに、その接合ウェハが所定の焼きなまし温度で加熱されるように、すなわち、その接合ウェハが焼きなましされるように、所定のサンプリング周期でヒータ25を制御する(ステップS8)。
その接合ウェハは、所定の焼きなまし時間加熱されることにより、焼きなましされ、残留応力が低減する。その焼きなまし時間としては、数分が例示される。常温接合装置制御装置61は、その接合ウェハが焼きなましされた後に、下カートリッジ51が加熱されないように、ヒータ25を制御し、流路26に気体窒素が流れるように、すなわち、下カートリッジ51が可搬温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー3の冷却装置を制御する。その可搬温度としては、室温が例示される。常温接合装置制御装置61は、その接合ウェハが焼きなましされた後に、さらに、基板押さえ31が上昇するように、加圧機構35を制御する。常温接合装置制御装置61は、基板押さえ31が十分に上昇した後に、その焼きなましされた接合ウェハが載せられている下カートリッジ51が位置決めステージキャリッジ11から複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する(ステップS9)。
常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46が載せられている上カートリッジ41と下ウェハ56が載せられている下カートリッジ51とが複数の棚7に配置されているときに(ステップS10、YES)、ステップS2〜ステップS9の動作を再度繰り返して実行する。
常温接合装置制御装置61は、接合することが予定されているウェハが複数の棚7に配置されていないときに(ステップS10、NO)、ゲートバルブ5が閉鎖されるようにゲートバルブ5を制御し、ゲートバルブ6が閉鎖されるように、ゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ5とゲートバルブ6とが閉鎖された後に、ロードロックチャンバー1の内部に大気圧雰囲気が生成されるようにロードロックチャンバー1の真空ポンプを制御する。ユーザは、ロードロックチャンバー1の内部に大気圧雰囲気が生成された後に、ロードロックチャンバー1の蓋を開けて、複数の棚7から複数のカートリッジを取り出す。その複数のカートリッジは、複数の上カートリッジ41と複数の下カートリッジ51とを含んでいる。下カートリッジ51には、その接合ウェハが載せられている。
ユーザは、さらに上ウェハ46と下ウェハ56とを常温接合したいときに、上ウェハ46が載せられている上カートリッジ41と下ウェハ56が載せられている下カートリッジ51とを複数の棚7に配置した後に、このような常温接合方法を再度実行する。
上ウェハ46と下ウェハ56とは、うねりが大きいときに、常温接合された接合面の接触面積が小さくなり、十分な接合強度が得られないことがある。上ウェハ46と下ウェハ56とは、うねりが大きい場合で、十分に大きい荷重を印加しながら接合されたときに、十分な接合強度で接合される。上ウェハ46と下ウェハ56とは、うねりが大きい場合で、十分に大きい荷重が印加されながら接合されたときに、残留応力が生じることがある。このような残留応力は、上ウェハ46と下ウェハ56とから作製される製品に悪影響を及ぼすことがある。その悪影響としては、機能上の欠陥、動作不良が例示される。
このような常温接合方法によれば、上ウェハ46と下ウェハ56とが接合された接合ウェハに残留応力が生じた場合であっても、その残留応力を低減することができ、品質が良い製品をより安定して作製することができる。
吸着物質が吸着された2枚のウェハが常温接合された接合ウェハは、焼きなましされることにより、その吸着物質から生成されるボイドが接合面に発生し、接合強度が低減することがある。このような常温接合方法は、上ウェハ46と下ウェハ56とから吸着物質を脱離する動作(ステップS2〜S3)により、接合ウェハの接合面に残留する吸着物質を低減することができ、その結果、ボイドが接合面に発生することを防止し、接合強度を向上させることができる。
なお、本発明による常温接合方法は、上ウェハ46と下ウェハ56とに吸着されている吸着物質が十分に少量であるときに、上ウェハ46と下ウェハ56とから吸着物質を脱離する動作(ステップS2〜S3)を省略することができる。このような常温接合方法も、既述の実施の形態における常温接合方法と同様にして、品質が良い製品をより安定して作製することができる。
接合ウェハから作製される製品は、所定の形状に形成されていることが要求されることがある。その接合ウェハは、焼きなましされる前の接合ウェハのうねりが大きい場合でも、その押さえ荷重が印加されながら焼きなましされることにより、より平坦に形成されることができ、このような製品に適用されることができる。
なお、本発明による常温接合方法は、焼きなましされる前の接合ウェハが十分に平坦であるときに、すなわち、接合ウェハが十分に平坦になるように常温接合することができるときに、焼きなましするときにその押さえ荷重を印加することを省略することができる。このような常温接合方法も、既述の実施の形態における常温接合方法と同様にして、品質が良い製品をより安定して作製することができる。
その接合ウェハに印加される荷重は、その接合ウェハが焼きなましされているときに、その接合ウェハやその接合ウェハを取り扱う装置が熱膨張することにより、増加することがある。その接合ウェハは、印加される荷重が十分に大きいときに、割れることがある。本発明による常温接合方法によれば、その接合ウェハに印加される荷重が押さえ荷重に制御されているために、接合ウェハが割れることを防止することができ、品質が良い製品をより安定して作製することができる。なお、本発明による常温接合方法は、その接合ウェハを取り扱う装置が弾性変形することによりその接合ウェハに印加される荷重が所定の荷重より大きくならないときに、その接合ウェハに印加される荷重が押さえ荷重に一旦制御した後にその荷重が押さえ荷重になるようにフィードバック制御する動作を省略することもできる。
本発明による常温接合装置の実施の他の形態は、既述の実施の形態におけるヒートチャンバー3が他のヒートチャンバーに置換されている。そのヒートチャンバー70は、図10に示されているように、既述の実施の形態におけるヒートチャンバー3と同様にして、チャンバーベース21とヒートシンク22と断熱部材23と試料台24とヒータ25とを備えている。
ヒートチャンバー70は、さらに、静電チャック71と断熱部材72とヒートシンク73と角度調整機構74とロードセル75と加圧機構76とヒータ77とを備えている。静電チャック71は、試料台24に対向する側に保持面78が形成されている。保持面78は、平坦に形成されている。静電チャック71は、保持面78が形成されている側の反対側が断熱部材72に接合されている。静電チャック71は、常温接合装置制御装置61により制御されることにより、保持面78の近傍に配置されるウェハを静電力によって保持する。断熱部材72は、石英から形成され、ヒートシンク73に接合されている。断熱部材72は、流路79を備えている。流路79は、気体窒素が流れる管路を形成している。その気体窒素は、図示されていない冷却装置によりヒートチャンバー70の外部から供給される。ヒートシンク73は、静電チャック71に接合されている側の反対側が角度調整機構74に接合されている。角度調整機構74は、ロードセル75に接合されている。ロードセル75は、チャンバーベース21の上面に対して垂直方向に移動することができるように、支持されている。このとき、ヒートシンク73は、冷却された冷媒がヒートチャンバー70の外部から常時供給され、静電チャック71が加熱されているときに、角度調整機構74とロードセル75とが加熱されることを防止する。
加圧機構76は、その常温接合装置制御装置により制御されることにより、チャンバーベース21の上面に対して角度調整機構74を垂直方向に移動させ、すなわち、チャンバーベース21の上面に対して静電チャック71を垂直方向に移動させる。ロードセル75は、圧電素子を備え、保持面78に印加される荷重を測定し、静電チャック71に印加される荷重の偏りを測定する。ロードセル75は、その荷重とその偏りとをその常温接合装置制御装置に出力する。角度調整機構74は、その常温接合装置制御装置により制御されることにより、保持面78が向いている向きを変える。
ロードセル75は、その圧電素子が加熱されることにより、測定値の誤差が大きくなることがある。ロードセル75は、ヒートシンク73により加熱が防止されることにより、その荷重とその偏りとをより高精度に測定することができる。
ヒータ77は、静電チャック71の内部に配置されている。ヒータ77は、常温接合装置制御装置61に制御されることにより、発熱し、静電チャック71に保持されているウェハを加熱する。このとき、ヒートシンク73は、冷却された冷媒がヒートチャンバー70の外部から常時供給され、ヒータ77が発熱しているときに、ロードセル75が加熱されることを防止する。
本発明による常温接合方法の実施の他の形態は、ヒートチャンバー70が適用された常温接合装置本体を用いて実行され、既述の実施の形態におけるステップS2〜S3が他の動作に置換されている。その動作では、常温接合装置制御装置61は、ロードロックチャンバー1の内部に予備雰囲気が生成されているときに、ゲートバルブ6が開放されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ6が開放されているときに、複数の棚7に配置されている複数のカートリッジのうちの1つの上カートリッジ41がヒートチャンバー70の試料台24に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー70の試料台24に上カートリッジ41が保持された後に、静電チャック71が下降するように、加圧機構76を制御する。常温接合装置制御装置61は、静電チャック71が下降しているときに、静電チャック71に印加される荷重が測定されるように、ロードセル75を制御する。常温接合装置制御装置61は、その荷重が所定の接触荷重に到達するタイミングを算出し、すなわち、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46が静電チャック71に接触するタイミングをその荷重に基づいて算出する。常温接合装置制御装置61は、そのタイミングで静電チャック71が停止するように、加圧機構76を制御する。
常温接合装置制御装置61は、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46に静電チャック71が接触しているときに、静電チャック71が上ウェハ46を保持するように、静電チャック71を制御する。常温接合装置制御装置61は、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46を静電チャック71が保持しているときに、静電チャック71が上昇するように、加圧機構76を制御する。常温接合装置制御装置61は、静電チャック71が所定の位置まで上昇した後に、上ウェハ46が載っていない上カートリッジ41が試料台24から複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
常温接合装置制御装置61は、上カートリッジ41が複数の棚7に搬送された後に、下ウェハ56が載っている下カートリッジ51が複数の棚7から試料台24に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。常温接合装置制御装置61は、下カートリッジ51が試料台24に保持された後に、ゲートバルブ6が閉鎖されるようにゲートバルブ6を制御する。
常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ6が閉鎖されているときに、ヒートチャンバー70の内部に脱離雰囲気が生成されるようにヒートチャンバー70の真空ポンプを制御する。常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー70の内部にその脱離雰囲気が生成されているときに、静電チャック71に保持されている上ウェハ46が所定の脱離温度で加熱されるように、ヒータ77を制御し、下カートリッジ51に載せられている下ウェハ56がその脱離温度で加熱されるように、ヒータ25を制御する。
常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46が所定の時間加熱された後に、上ウェハ46が加熱されないように、ヒータ77を制御し、流路79に気体窒素が流れるように、すなわち、上ウェハ46が接合温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー70の冷却装置を制御する。常温接合装置制御装置61は、下ウェハ56が所定の時間加熱された後に下ウェハ56が加熱されないように、ヒータ25を制御し、流路26に気体窒素が流れるように、すなわち、下ウェハ56が接合温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー70の冷却装置を制御する。
常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46と下ウェハ56とからその吸着物質が十分に脱離された後に、ゲートバルブ6が開放されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、下ウェハ56が接合温度まで冷却された後に、下カートリッジ51がヒートチャンバー70の試料台24から複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
常温接合装置制御装置61は、下カートリッジ51がヒートチャンバー70の試料台24から搬送された後に、ウェハが載っていない上カートリッジ41がヒートチャンバー70の試料台24に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー70の試料台24に上カートリッジ41が保持された後に、静電チャック71が下降するように、加圧機構76を制御する。常温接合装置制御装置61は、静電チャック71が下降しているときに、静電チャック71に印加される荷重が測定されるように、ロードセル75を制御する。常温接合装置制御装置61は、その荷重が所定の接触荷重に到達するタイミングを算出し、すなわち、静電チャック71に保持されている上ウェハ46が上カートリッジ41に接触するタイミングをその荷重に基づいて算出する。常温接合装置制御装置61は、そのタイミングで静電チャック71が停止するように、加圧機構76を制御する。
常温接合装置制御装置61は、上カートリッジ41に載っている上ウェハ46に静電チャック71が接触しているときに、静電チャック71が上ウェハ46をデチャックするように、静電チャック71を制御する。常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46を静電チャック71がデチャックした後に、静電チャック71が上昇するように、加圧機構76を制御する。常温接合装置制御装置61は、静電チャック71が所定の位置まで上昇した後に、上ウェハ46が載っている上カートリッジ41が試料台24から複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
このような動作が適用された常温接合方法は、既述の実施の形態おける常温接合方法と同様にして、品質が良い製品をより安定して作製することができる。このような動作は、さらに、既述の実施の形態おけるステップS2〜S3の動作に比較して、より短時間に実行されることができる。このため、このような動作が適用された常温接合方法によれば、より高速に接合ウェハを作製することができる。
図11は、さらに他のヒートチャンバーを示している。そのヒートチャンバー80は、既述の実施の形態におけるヒートチャンバー3と同様にして、チャンバーベース21とヒートシンク22と断熱部材23と試料台24とヒータ25とを備えている。ヒートチャンバー80は、さらに、基板押さえ81と角度調整機構82とロードセル83と加圧機構84と冷却機構85とを備えている。基板押さえ81は、石英から形成されている。基板押さえ81は、試料台24に対向する側に押さえ面が形成されている。その押さえ面は、平坦に形成されている。基板押さえ81は、その押さえ面が形成されている側の反対側が角度調整機構82に接合されている。角度調整機構82は、ロードセル83に接合されている。ロードセル83は、チャンバーベース21の上面に対して垂直方向に移動することができるように、支持されている。
加圧機構84は、常温接合装置制御装置61により制御されることにより、チャンバーベース21の上面に対して角度調整機構82を垂直方向に移動させ、すなわち、チャンバーベース21の上面に対して基板押さえ81を垂直方向に移動させる。ロードセル83は、圧電素子を備え、その押さえ面に印加される荷重を測定し、基板押さえ81に印加される荷重の偏りを測定する。ロードセル83は、その荷重とその偏りとをその常温接合装置制御装置に出力する。角度調整機構82は、その常温接合装置制御装置により制御されることにより、その押さえ面が向いている向きを変える。
冷却機構85は、冷却された冷媒がヒートチャンバー80の外部から常時供給され、基板押さえ81が加熱されているときに、ロードセル83が加熱されることを防止する。ロードセル83は、その圧電素子が加熱されることにより、測定値の誤差が大きくなることがある。ロードセル83は、ヒートシンク32により加熱が防止されることにより、その荷重とその偏りとをより高精度に測定することができる。
ヒートチャンバー80が適用された常温接合装置本体は、既述の実施の形態におけるヒートチャンバー3が適用された常温接合装置本体と同様に利用されることができる。このため、本発明による常温接合方法は、ヒートチャンバー80が適用された常温接合装置本体用いて実行された場合でも、既述の実施の形態における常温接合方法と同様にして、品質が良い製品をより安定して作製することができる。ヒートチャンバー80は、さらに、既述の実施の形態におけるヒートチャンバー3に比較して、より近傍からロードセル83を冷却しているために、ロードセル83をより確実に冷却することができる。このため、ロードセル83は、その荷重とその偏りとをより高精度に測定することができ、その接合ウェハに押さえ荷重が印加されるように加圧機構84を制御する制御性をより向上させることができ、その接合ウェアにその押さえ荷重が均一に印加されるように角度調整機構82を制御する制御性をより向上させることができる。
図12は、さらに他のヒートチャンバーを示している。そのヒートチャンバー90は、チャンバーベース91と断熱部材92と試料台93とヒータ94とを備えている。チャンバーベース91は、ヒートチャンバー90の一部を形成し、断熱部材92と試料台93とヒータ94とを支持する基礎である。断熱部材92は、石英から形成され、チャンバーベース91に固定されている。断熱部材92は、流路95を備えている。流路95は、気体窒素が流れる管路を形成している。その気体窒素は、図示されていない冷却装置によりヒートチャンバー90の外部から供給される。試料台93は、窒化アルミニウムAlNから形成され、断熱部材92を介してチャンバーベース91に固定されている。試料台93は、断熱部材92に接合されている側の反対側に保持面96が形成されている。保持面96は、そのカートリッジが試料台93に保持されるように、形成されている。ヒータ94は、試料台93の内部に配置されている。ヒータ94は、常温接合装置制御装置61に制御されることにより、発熱し、そのカートリッジに載せられているウェハを加熱する。
ヒートチャンバー90は、さらに、基板押さえ101と角度調整機構102とロードセル103と加圧機構104と冷却機構105とを備えている。基板押さえ101は、石英から形成されている。基板押さえ101は、試料台93に対向する側に押さえ面が形成されている。その押さえ面は、平坦に形成されている。基板押さえ101は、その押さえ面が形成されている側の反対側が角度調整機構102に接合されている。角度調整機構102は、ロードセル103に接合されている。ロードセル103は、チャンバーベース21の上面に対して垂直方向に移動することができるように、支持されている。
加圧機構104は、常温接合装置制御装置61により制御されることにより、チャンバーベース21の上面に対して角度調整機構102を垂直方向に移動させ、すなわち、チャンバーベース21の上面に対して基板押さえ101を垂直方向に移動させる。ロードセル103は、圧電素子を備え、その押さえ面に印加される荷重を測定し、基板押さえ101に印加される荷重の偏りを測定する。ロードセル103は、その荷重とその偏りとを常温接合装置制御装置61に出力する。角度調整機構102は、常温接合装置制御装置61により制御されることにより、その押さえ面が向いている向きを変える。
冷却機構105は、冷却された冷媒がヒートチャンバー90の外部から常時供給され、ヒートチャンバー90を冷却し、ロードセル103が加熱されることを防止する。ロードセル103は、ヒートシンク32により加熱が防止されることにより、その荷重とその偏りとをより高精度に測定することができる。
ヒートチャンバー90が適用された常温接合装置本体は、既述の実施の形態におけるヒートチャンバー3が適用された常温接合装置本体と同様に利用されることができる。このため、本発明による常温接合方法は、ヒートチャンバー90が適用された常温接合装置本体用いて実行された場合でも、既述の実施の形態における常温接合方法と同様にして、品質が良い製品をより安定して作製することができる。ヒートチャンバー90は、さらに、既述の実施の形態におけるヒートチャンバー3に比較して、ヒートシンク22とヒートシンク32との分、ヒートチャンバー90の内部をシンプルに形成することができ、小型化することができる。
本発明による常温接合装置の実施のさらに他の形態は、図13に示されているように、既述の実施の形態における常温接合装置本体が他のヒートチャンバー110をさらに備えている。ヒートチャンバー110は、内部を環境から密閉する容器である。その常温接合装置本体は、さらに、ゲートバルブ111を備えている。ゲートバルブ111は、ロードロックチャンバー1とヒートチャンバー110との間に介設され、ヒートチャンバー110の内部とロードロックチャンバー1の内部とを接続するゲートを形成している。ゲートバルブ111は、常温接合装置制御装置61により制御されることにより、そのゲートを閉鎖し、または、そのゲートを開放する。
ヒートチャンバー110は、既述の実施の形態におけるヒートチャンバー3と同様にして、チャンバーベース21とヒートシンク22と断熱部材23と試料台24とヒータ25とを備え、さらに、基板押さえ31とヒートシンク32と角度調整機構33とロードセル34と加圧機構35とを備えている。
本発明による常温接合方法の実施のさらに他の形態は、ヒートチャンバー110が追加された常温接合装置本体を用いて実行され、既述の実施の形態におけるステップS2〜S3が他の動作に置換されている。
その動作では、常温接合装置制御装置61は、ロードロックチャンバー1の内部に予備雰囲気が生成されているときに、ゲートバルブ6が開放されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ6が開放されているときに、複数の棚7に配置されている複数のカートリッジのうちの1つの上カートリッジ41がヒートチャンバー3の試料台24に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。常温接合装置制御装置61は、次いで、複数の棚7に配置されている複数のカートリッジのうちの1つの下カートリッジ51がヒートチャンバー110の試料台24に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー3の試料台24に上カートリッジ41が保持された後に、ゲートバルブ6が閉鎖されるようにゲートバルブ6を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ6が閉鎖されているときに、ヒートチャンバー3の内部に脱離雰囲気が生成されるようにヒートチャンバー3の真空ポンプを制御する。常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー3の内部にその脱離雰囲気が生成されているときに、上カートリッジ41に載せられている上ウェハ46が所定の脱離温度で加熱されるように、すなわち、上ウェハ46から吸着物質が脱離するように、ヒータ25を制御する。常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46が所定の時間加熱された後に、すなわち、上ウェハ46からその吸着物質が十分に脱離された後に、上ウェハ46が加熱されないように、ヒータ25を制御し、流路26に気体窒素が流れるように、すなわち、上ウェハ46が接合温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー3の冷却装置を制御する。常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46からその吸着物質が十分に脱離された後に、ゲートバルブ6が開放されるようにゲートバルブ6を制御する。
常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー110の試料台24に下カートリッジ51が保持された後に、ゲートバルブ111が閉鎖されるようにゲートバルブ111を制御する。常温接合装置制御装置61は、ゲートバルブ111が閉鎖されているときに、ヒートチャンバー110の内部に脱離雰囲気が生成されるようにヒートチャンバー110の真空ポンプを制御する。常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー110の内部にその脱離雰囲気が生成されているときに、下カートリッジ51に載せられている下ウェハ56が所定の脱離温度で加熱されるように、すなわち、下ウェハ56から吸着物質が脱離するように、ヒータ25を制御する。常温接合装置制御装置61は、下ウェハ56が所定の時間加熱された後に、すなわち、下ウェハ56からその吸着物質が十分に脱離された後に、下ウェハ56が加熱されないように、ヒータ25を制御し、流路26に気体窒素が流れるように、すなわち、下ウェハ56が接合温度まで冷却されるように、ヒートチャンバー110の冷却装置を制御する。常温接合装置制御装置61は、次いで、下ウェハ56からその吸着物質が十分に脱離された後に、ゲートバルブ111が開放されるようにゲートバルブ111を制御する。
下ウェハ56から吸着物質が脱離する動作は、上ウェハ46から吸着物質が脱離する動作と平行して実行される。
常温接合装置制御装置61は、上ウェハ46が接合温度まで冷却された後に、上カートリッジ41がヒートチャンバー3の試料台24から複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。常温接合装置制御装置61は、次いで、下ウェハ56が接合温度まで冷却された後に、下カートリッジ51がヒートチャンバー110の試料台24から複数の棚7に搬送されるように、搬送ロボット8を制御する。
このような動作が適用された常温接合方法は、既述の実施の形態おける常温接合方法と同様にして、品質が良い製品をより安定して作製することができる。このような動作は、既述の実施の形態おけるステップS2〜S3の動作に比較して、より短時間に実行されることができる。このため、このような動作が適用された常温接合方法によれば、より高速に接合ウェハを作製することができる。
なお、ヒートチャンバー110は、接合ウェハを焼きなましする動作(ステップS7〜S8)に利用されることもできる。なお、ヒートチャンバー110は、接合ウェハを焼きなましする動作に利用されないときに、基板押さえ31とヒートシンク32と角度調整機構33とロードセル34と加圧機構35とを省略された他のヒートチャンバーに置換されることができる。このようなヒートチャンバーが適用された常温接合装置本体は、ヒートチャンバー110が適用された常温接合装置本体に比較して、よりシンプルであり、製造コストがより低く、好ましい。
本発明による常温接合装置の実施のさらに他の形態は、図14に示されているように、既述の実施の形態における常温接合装置本体のロードロックチャンバー1がトランスファチャンバー120とロードロックチャンバー121とに置換され、ヒートチャンバー3が複数のヒートチャンバー122−1〜122−4に置換されている。トランスファチャンバー120とロードロックチャンバー121と複数のヒートチャンバー122−1〜122−4とは、それぞれ、内部を環境から密閉する容器である。その常温接合装置本体は、さらに、ゲート123とゲートバルブ124−1〜124−4とを備えている。ゲート123は、トランスファチャンバー120とロードロックチャンバー121との間に介設され、トランスファチャンバー120の内部とロードロックチャンバー121の内部とを接続している。ゲートバルブ124−i(i=1,2,3,4)は、トランスファチャンバー120とヒートチャンバー122−iとの間に介設され、トランスファチャンバー120の内部とヒートチャンバー122−iの内部とを接続するゲートを形成している。ゲートバルブ124−iは、常温接合装置制御装置61により制御されることにより、そのゲートを閉鎖し、または、そのゲートを開放する。
ロードロックチャンバー121は、図示されていない蓋を備えている。その蓋は、環境とロードロックチャンバー121の内部とを接続するゲートを閉鎖し、または、そのゲートを開放する。ロードロックチャンバー121は、図示されていない真空ポンプを備えている。その真空ポンプは、その蓋とゲートバルブ121が閉鎖されているときに、常温接合装置制御装置61により制御されることにより、ロードロックチャンバー121の内部から気体を排気する。ロードロックチャンバー121は、さらに、ロードロックチャンバー1と同様にして、複数の棚7を内部に備えている。
トランスファチャンバー120は、搬送ロボット8を内部に備えている。搬送ロボット8は、ゲートバルブ5が開放されているときに、常温接合装置制御装置61により制御されることにより、複数の棚7に配置されたカートリッジを接合チャンバー2に搬送し、または、接合チャンバー2に配置されたカートリッジを複数の棚7に搬送する。搬送ロボット8は、さらに、ゲートバルブ124−iが開放されているときに、常温接合装置制御装置61により制御されることにより、複数の棚7に配置されたカートリッジをヒートチャンバー122−iに搬送し、または、ヒートチャンバー122−iに配置されたカートリッジを複数の棚7に搬送する。
本発明による常温接合方法の実施のさらに他の形態は、このような常温接合装置本体を用いて実行される。その常温接合方法は、既述の実施の形態におけるステップS2〜S3が他の動作に置換されている。その動作では、常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー122−1を用いて上ウェハ46から吸着物質を脱離し、ヒートチャンバー122−2を用いて下ウェハ56から吸着物質を脱離する。常温接合装置制御装置61は、さらに、ヒートチャンバー122−1、122−2を用いて脱離の動作をしている最中に、ヒートチャンバー122−3を用いて他の上ウェハ46から吸着物質を脱離し、ヒートチャンバー122−4を用いて他の下ウェハ56から吸着物質を脱離する。
その常温接合方法は、さらに、ステップS4〜S6が他の動作に置換されている。その動作では、常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー122−1を用いて吸着物質が脱離された上ウェハ46とヒートチャンバー122−2を用いて吸着物質が脱離された下ウェハ56とを常温接合して接合ウェハを作製する。常温接合装置制御装置61は、その接合ウェハを作製している最中に、ヒートチャンバー122−1を用いてさらに他の上ウェハ46から吸着物質を脱離し、ヒートチャンバー122−2を用いてさらに他の下ウェハ56から吸着物質を脱離する。
その常温接合方法は、さらに、ステップS7〜S8が他の動作に置換されている。その動作では、常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー122−1を用いてその接合ウェハを焼きなましする。常温接合装置制御装置61は、ヒートチャンバー122−1で焼きなましされている最中に、ヒートチャンバー122−3を用いて吸着物質が脱離された上ウェハ46とヒートチャンバー122−4を用いて吸着物質が脱離された下ウェハ56とを常温接合して他の接合ウェハを作製する。
このような動作が適用された常温接合方法によれば、既述の実施の形態における常温接合方法と同様にして、品質が良い製品をより安定して作製することができる。このような動作が適用された常温接合方法によれば、既述の実施の形態における常温接合方法に比較して、所定期間内に接合ウェハをより多く作製することができる。
1 :ロードロックチャンバー
2 :接合チャンバー
3 :ヒートチャンバー
5 :ゲートバルブ
6 :ゲートバルブ
7 :複数の棚
8 :搬送ロボット
10:真空ポンプ
11:位置決めステージキャリッジ
12:位置合わせ機構
14:圧接軸
15:静電チャック
16:圧接機構
17:荷重計
18:イオンガン
19:電子源
21:チャンバーベース
22:ヒートシンク
23:断熱部材
24:試料台
25:ヒータ
26:流路
27:保持面
31:基板押さえ
32:ヒートシンク
33:角度調整機構
34:ロードセル
35:加圧機構
36:押さえ面
41:上カートリッジ
42−1〜42−4:複数の島部分
44:フランジ部分
45:本体部分
46:上ウェハ
51:下カートリッジ
52:島部分
53:溝
54:フランジ部分
55:本体部分
56:下ウェハ
61:接合装置制御装置
62:搬送部
63:接合前加熱部
64:接合部
65:接合後加熱部
70:ヒートチャンバー
71:静電チャック
72:断熱部材
73:ヒートシンク
74:角度調整機構
75:ロードセル
76:加圧機構
77:ヒータ
78:保持面
79:流路
80:ヒートチャンバー
81:基板押さえ
82:角度調整機構
83:ロードセル
84:加圧機構
85:冷却機構
90:ヒートチャンバー
91:チャンバーベース
92:断熱部材
93:試料台
94:ヒータ
95:流路
96:保持面
101:基板押さえ
102:角度調整機構
103:ロードセル
104:加圧機構
105:冷却機構
110:ヒートチャンバー
111:ゲートバルブ
120:トランスファチャンバー
121:ロードロックチャンバー
122−1〜122−4:複数のヒートチャンバー
123:ゲートバルブ
124−1〜124−4:複数のゲートバルブ

Claims (14)

  1. 活性化された2つの活性化基板を接合することにより接合基板を作製する接合チャンバーと、
    前記接合基板の残留応力が低減するように前記接合基板を焼きなましするヒートチャンバー
    とを具備する常温接合装置。
  2. 請求項1において、
    制御装置をさらに具備し、
    前記ヒートチャンバーは、前記接合基板を加圧する加圧機構を備え、
    前記制御装置は、前記接合基板が焼きなましされているときに前記接合基板が加圧されるように前記加圧機構を制御する
    常温接合装置。
  3. 請求項2において、
    前記接合基板が焼きなましされているときに前記接合基板を加圧する圧力を測定するセンサをさらに具備し、
    前記制御装置は、前記圧力が所定の圧力以上にならないように前記加圧機構を制御する
    常温接合装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
    前記2つの基板を活性化する前に前記2つの基板から吸着物質を脱離させるチャンバー
    をさらに具備する常温接合装置。
  5. 請求項4において、
    前記2つの基板から前記吸着物質を脱離させた後に前記2つの基板を冷却する冷却装置をさらに具備し、
    前記制御装置は、前記2つの基板が冷却された後に活性化されるように、前記接合チャンバーを制御する
    常温接合装置。
  6. 請求項4〜請求項5のいずれかにおいて、
    前記ヒートチャンバーは、前記チャンバーに兼用される
    常温接合装置。
  7. 請求項6において、
    前記ヒートチャンバーは、
    前記2つの基板のうちの第1基板を保持する第1保持装置と、
    前記2つの基板のうちの第2基板を保持する第2保持装置と、
    前記第1保持装置が前記第1基板を保持しているときに、前記第1基板から前記吸着物質を脱離させる第1ヒータと、
    前記第2保持装置が前記第2基板を保持しているときに、前記第2基板から前記吸着物質を脱離させる第2ヒータとを備え、
    前記制御装置は、前記接合基板が前記第1ヒータにより焼きなましされるときに、前記接合基板が前記第1保持装置と前記第2保持装置とに挟まれることにより加圧されるように、前記加圧機構を制御する
    常温接合装置。
  8. 2つの基板を活性化することにより2つの活性化基板を作製するステップと、
    前記2つの活性化基板を接合することにより接合基板を作製するステップと、
    前記接合基板の残留応力が低減するように前記接合基板を焼きなましするステップ
    とを具備する常温接合方法。
  9. 請求項8において、
    前記接合基板を焼きなまししているときに前記接合基板を加圧するステップ
    をさらに具備する常温接合方法。
  10. 請求項9において、
    前記接合基板が焼きなましされているときに前記接合基板を加圧する圧力を測定するステップと、
    前記圧力が所定の圧力以上にならないように前記圧力を制御するステップ
    とをさらに具備する常温接合方法。
  11. 請求項8〜請求項10のいずれかにおいて、
    前記2つの基板を活性化する前に前記2つの基板から吸着物質を脱離させるステップ
    をさらに具備する常温接合方法。
  12. 請求項11において、
    前記2つの基板から前記吸着物質を脱離させた後に前記2つの基板を冷却するステップをさらに具備し、
    前記2つの基板は、冷却された後に活性化される
    常温接合方法。
  13. 請求項11〜請求項12のいずれかにおいて、
    前記接合基板は、前記2つの基板から吸着物質を脱離させるためのヒートチャンバーを用いて焼きなましされる
    常温接合方法。
  14. 請求項13において、
    前記ヒートチャンバーは、
    前記2つの基板のうちの第1基板を保持する第1保持装置と、
    前記2つの基板のうちの第2基板を保持する第2保持装置と、
    前記第1保持装置が前記第1基板を保持しているときに、前記第1基板から前記吸着物質を脱離させる第1ヒータと、
    前記第2保持装置が前記第2基板を保持しているときに、前記第2基板から前記吸着物質を脱離させる第2ヒータとを備え、
    前記接合基板は、前記第1保持装置と前記第2保持装置とに挟まれることにより加圧され、前記第1ヒータにより焼きなましされる
    常温接合方法。
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