JP2012073856A - 監視用センサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 警戒領域内への侵入者を検出する監視用センサであって、警戒領域内の物体までの距離値を示す測距データを生成する検知部と、警戒領域の縁部に設定される周辺領域と周辺領域の内側に設定される内部領域とを記憶する記憶部と、測距データから警戒領域内における物体の存在位置を検出する物体検出部と、物体検出部が検出した物体が警戒領域内に存在する滞留時間または警戒領域内での移動距離に基づき当該物体を侵入者と判定する判定部と、を備え、判定部は、周辺領域からの移動を伴わずに内部領域にて検知された物体を侵入者と判定する判定基準を、周辺領域にて検知された物体を侵入者と判定する判定基準より厳格な判定基準にする。
【選択図】 図7
Description
本実施形態では、監視建物において監視用センサを用いて屋外監視する警備システムを例示するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
図1は、監視建物3の屋外壁面に設置される監視用センサ2と、この監視用センサ2の警戒領域4と、監視建物3内に設置される警備装置5との関係を模式的に平面図上に示している。図1の例では、監視建物3の周囲に3つの監視用センサ2が設置されている。監視用センサ2は、それぞれ警備装置5と通信線にて接続されており、警備装置5は、遠隔の監視センタ6と通信回線網7を介して接続されている。なお、特に図示はしていないが、監視建物3の内部にも熱線センサや開閉センサなどの警備センサが設置されており、警備装置5に接続されている。
このようにして、監視用センサ2は、警戒領域4内に出現する物体を監視し、侵入者の存在を判定すると侵入異常として自己のアドレス情報を示す検知信号を警備装置5に出力する。
次に、図2を用いて監視用センサ2の構成について説明する。図2は、監視用センサ2の構成を示すブロック図である。
監視用センサ2は、監視建物3の屋外壁面に水平または一定の俯角を設定されて設置され、警備装置5より電源供給を受けて作動する。
測距データ生成部225は、所定の周期間隔(例えば30msec)にて検知部22の1回の走査が終了する毎に測距データを生成して制御部24に出力する。
この警戒領域情報は、監視用センサ2の設置時や監視区域の警備プランニング変更時などに、設定端末や図示しない入力部などから検知部22による走査面上の範囲を指定されて入力される。このとき、警戒領域4は、検知部22の走査範囲に存在する植栽や塀などの既設物を除外した範囲に設定される。そして、入力された警戒領域4の範囲は、検知部22で走査を行う所定の角度間隔(例えば0.25°)ごとに、検知部22からの角度(方向)と距離値が対応付けられて角度(方向)と距離のテーブルとして記憶部23に記憶される。本実施形態では、図1に示すように、監視用センサ2を中心とした略半円状に警戒領域4が設定される例について説明する。
なお、警戒領域情報は、これに限らず警戒領域4の範囲を示す情報と監視用センサ2との位置関係が識別可能に記憶されていればよく、例えば、監視用センサ2を原点として相対的な位置関係を示す二次元座標にて設定され記憶していてもよい。
これは、周辺領域4aからの移動を伴わずに直接内部領域4bにて存在が検知される物体は、鳥や濃霧など空中を移動する誤報要因である可能性が高いという知見に基づいている。警戒領域4を縁部分(周辺領域4a)とその内側(内部領域4b)とに区分した場合、地面を歩いて警戒領域4に侵入する際には必ず周辺領域4aを通過することとなるが、鳥や濃霧など空中に存在する物体は、空中から警戒領域4に入り込むため、周辺領域4aを通過することなく上空から内部領域4bに入り込む場合がある。そこで、本実施形態において、侵入判定部242は、このような周辺領域4aからの移動を伴わず直接内部領域4bに出現した侵入候補物体については、通常より長距離の移動を観察する厳格な判定基準を用いて侵入者か否かを判定することにより、鳥や濃霧など空中を移動する物体を誤って侵入者として判定することを防止している。
そこで、本実施形態において、侵入判定部242は、このような警戒領域4から脱することなく領域内に一定の時間留まっている物体を侵入者として判定することにより、鳥や濃霧などを誤って侵入者として判定することを防止しつつ、何らかの不正な手段を用いて周辺領域4aを通過することなく直接内部領域4bへと侵入したような侵入者であっても検出漏れを防止して確実に侵入者を検出できるようにしている。
次に、図3を用いて警備装置5の構成について説明する。図3は、警備装置5の構成を示すブロック図である。警備装置5は、監視建物3内に設置されて監視区域を警戒監視し、異常の所在を遠隔の監視センタ6へと通報する。
以上のように構成された警備システム1について、図面を参照してその動作を説明する。ここでは、主として監視用センサ2に関する動作について説明する。図5は、監視用センサ2にて繰り返し実行される監視プログラムの動作を示すフローチャートである。
次に、図5のステップST2における物体位置検出処理について図6を参照して説明する。図6は物体位置検出処理のフローチャートである。図6において、物体検出部241は、現在周期にて取得された測距データと警戒領域情報を読み出し(ステップST21)、測距データと警戒領域情報とを比較して各角度成分(方向)ごとに、現在の測距データで検出された距離値と警戒領域情報に記憶された警戒領域の範囲を示す距離値との差分計算を行い、警戒領域4内に存在する測定点を抽出し、これを候補点として検出する(ステップST22)。
なお、ステップST48において、着目する侵入候補物体と同一の物体に相当する過去候補物体が既に侵入者と判定されていれば、この着目する侵入候補物体については侵入異常が継続しているとしてステップST49からST55までの処理をスキップし、次の未着目の侵入候補物体について処理を進めてよい。
2 監視用センサ
20 報知部
21 通信部
22 検知部
221レーザ発振部
222走査鏡
223走査制御部
224反射光検出部
225測距データ生成部
23 記憶部
24 制御部
241物体検出部
242侵入判定部
3 監視建物
4 警戒領域
4a 周辺領域
4b 内部領域
5 警備装置
51 センサI/F
52 通信部
53 操作部
54 記憶部
55 制御部
551モード設定部
552異常処理部
6 監視センタ
7 通信網
Claims (3)
- 警戒領域内を監視して該警戒領域内への侵入者を検出する監視用センサであって、
周期的に前記警戒領域内を探査信号で走査して該警戒領域における各方位ごとに探査信号を反射した物体までの距離値を示す測距データを生成する検知部と、
前記警戒領域の縁部に設定される周辺領域と前記周辺領域の内側に設定される内部領域とを記憶する記憶部と、
前記測距データから前記警戒領域内における物体の存在位置を検出する物体検出部と、
前記物体検出部が検出した物体が警戒領域内に存在する滞留時間または警戒領域内での移動距離に基づき当該物体を侵入者と判定する判定部と、
を備え、
前記判定部は、前記周辺領域からの移動を伴わずに前記内部領域にて検知された物体を侵入者と判定する判定基準を、前記周辺領域にて検知された物体を侵入者と判定する判定基準より厳格な判定基準とすることを特徴とした監視用センサ。
- 前記判定部は、前記周辺領域にて検知された物体については第一の所定距離移動すると当該物体を侵入者と判定し、前記周辺領域からの移動を伴わずに前記内部領域にて検知された物体については前記第一の所定距離より長い第二の所定距離移動すると当該物体を侵入者と判定する請求項1に記載の監視用センサ。
- 前記判定部は、前記周辺領域にて検知された物体および前記周辺領域からの移動を伴わずに前記内部領域にて検知された物体の何れについても、前記警戒領域内において所定の滞留時間に渡り存在が検知されていると当該物体を侵入者と判定する請求項1または2に記載の監視用センサ。
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