JP2012073739A - 訪問介護支援システムおよび訪問介護支援方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 介護士1が持つバーコード読取り機能付きの携帯電話機2と、携帯電話機2とインターネット5を介して接続され、携帯電話機2から入力された音声2eを認識する音声認識機能を備えるとともに、音声認識結果をテキストに変換する機能を備え、さらに、変換されたテキストデータを携帯電話機2に送信するサーバー4と、携帯電話機と無線通信により接続され、携帯電話機の送受信内容を出力する携帯プリンタ3と、を備え、介護士が携帯電話機にてサーバーより訪問する訪問先8情報を受信し、また、訪問先にて介護サービス実施後、携帯電話機より少なくとも介護実施内容を音声にて入力してサーバーに送信するとともに、携帯プリンタより実施済みの介護サービス内容を出力する。
【選択図】 図1
Description
ところで介護記録書は、何時間介護サービスしたかを記録する「サービス実施日時」、顔色、発汗状態や体温などの毎日の様子を記録するとともに、発熱などがあった場合は特記事項として記録する「ケース記録」、排泄・食事介助や体位変換の有無を記録する「身体介護」、洗濯、清掃、寝具の手入れなどのサービスの有無を記録する「生活援助」など、記入する項目が多岐にわたっており作成するのに時間が掛かっていた。
また、介護士は、1日の業務の終了後、介護記録書を提出するために事務所へ帰社する必要があり、さらに、事務所に提出された介護記録書は手書きされているため、介護報酬申請の集計作業等のデータ化に手間がかかるとともに、入力ミス・転記ミスが発生し易いという問題があった。
前記入力ミスや転記ミスなくすため、介護記録書を光学的に読取ってイメージエントリーし管理するとともに、介護報酬に結びつけるようなシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、同文献の「訪問介護状況の報告管理システム」は、手書きの業務日誌(介護記録書に相当)を光学的に読取るとともに、読取り結果をデジタル情報化し、かつ、介護報酬申請にまで結びつけるシステムで高額であり、小規模の訪問介護事業所に導入するには不向きであるという問題がある。
上記の訪問先確認および業務の終了後の介護記録書提出のため、事務所に立ち寄らなければならない仕組みは介護士にとって負担増であるため、事務所に立ち寄らないで訪問先の確認、および介護記録書の提出ができることが望まれた。
また、介護記録書を手書きによらずに作成できることが望まれた。
また、サーバーを、ASPサーバーとするようにできる。
また、第2の発明に係る訪問介護支援方法は、訪問介護事業所およびこの訪問介護事業所に所属する介護士が携帯する音声認識対応のバーコード読取り機能付き携帯電話機からインターネットを介してアクセス可能であり、少なくとも訪問スケジュール・ファイルおよび介護実績ファイル並びに報酬請求ファイルを備えるとともに、音声認識機能を備えたASPサーバーを用いて各訪問介護事業所の業務を支援する訪問介護支援方法であって、前記携帯電話機より入力されたバーコード情報により前記訪問介護事業所および介護士を特定する事業所特定ステップと、前記介護士が前記携帯電話機を介して前記訪問スケジュール・ファイルより訪問先情報を入手する訪問スケジュール取得ステップと、前記携帯電話機より入力された介護サービス内容を告げる音声を前記音声認識機能により認識・分析する音声認識ステップと、前記音声認識ステップにて認識・分析された前記音声結果をテキストデータおよびデジタルデータに変換する変換ステップと、前記テキストデータを前記介護士の携帯電話機に送る送信ステップと前記訪問介護事業所が個々に使用できる前記介護実績ファイルに対し、前記各訪問介護事業所が利用可能な共用アプリケーションを用いて前記音声により入力された介護サービス内容の実績を書き込む介護実績書込みステップと、を備えることを特徴とする。
さらに、共用アプリケーションとして介護報酬請求プログラムを備え、この介護報酬請求プログラムの起動により介護実績ファイルより介護保険結果を集計し、かつ、報酬請求ファイルに記憶するとともに、介護保険請求資料を作成する介護保険請求ステップを備えるようにできる。
図1は、本発明に係る訪問介護支援システムの概要を示す模式図であり、主に、介護士1が持ち運ぶ、携帯電話機2および携帯プリンタ3と、この携帯電話機2から必要な情報を受信して所定の処理を行い、かつ、その結果を携帯端末機2に送信(返信)するサーバー4と、携帯電話機2およびサーバー4を結ぶインターネット5と、から成る。
なお、6は、介護士宅、7は、パソコン7aが備えられた訪問介護事業者の事務所(以下、適宜、「訪問介護事業所」と称する)、8は、訪問先である要介護者宅、9は、ASP(Aplicatio Sarvice Provider;アプリケーション・サービス・プロバイダー)の事務所である。
サーバー4は、ASPの事務所9に設置されており、訪問介護に関わる利用者情報、訪問実績管理、介護報酬請求処理、報告書作成等の業務に対応した共用アプリケーション(例えば、「介護報酬請求処理」を実行するための「介護報酬請求プログラム」など)が構築される「ASPサーバー」であり、少なくとも、訪問スケジュール・ファイル10a、および介護実績ファイル10b、並びに報酬請求ファイル10cなどの各種ファイル10を備えるとともに、契約する訪問介護事業所7がインターネット5を介して前記サーバー4にアクセス可能なようになっている。また、パソコン7aおよび携帯電話機2は、インターネット5を介して「ASPサービス」を利用する。
そして、介護士1は、携帯電話機2およびインターネット5を介して、後述する訪問先情報を入手、あるいは、介護サービス内容の入力を行なうようになっている。
また、介護士1が持ち運ぶ(携帯する)携帯プリンタ3は、携帯電話機2との間で、例えば、ブルートゥース(登録商標)などの無線通信手段を介して介護記録書などの帳票が出力できるようになっている。
なお、入力キー部2dは、図示の例では、「このボタンをタッチしながら話してください」のメッセージが表示されているが「可変エリア」であり、状況によって「次ぎ」や「終了」の入力キーなどが表示されるようになっている。
介護士1が携帯電話機2のマイク2eを介して音声で後述する介護サービス内容等を入力[同図の(I)]、および、バーコードBを読取ると[同、(II)]、インターネット5を介して音声がASPサーバー4に送信される[同、(III)]。ASPサーバー4は、音声を認識・分析する図示省略の「音声認識機能」を備えており、入力された音声による情報を音声認識機能(図示省略)によって認識し、認識結果をテキストデータに変換して携帯電話機2に送信(返信)する[同、(IV)]。この携帯電話機2とASPサーバー4との送受信の繰り返しにより、介護サービス内容がサーバー4に記憶される。
ステップS01にて、訪問介護事業所7および介護士1を特定する。すなわち、介護士1が、図示省略の社員証に印字されている社員番号を示すバーコードBを携帯電話機2にて読み取ると、訪問介護事業所7の当該介護士1が特定される(事業所特定ステップ)。
ステップS02にて、訪問先情報を入手する。すなわち、ASPサーバー4は、訪問スケジュール・ファイル10aより、特定された介護士1からの要求に応じて訪問先情報を検索し、テキストデータに変換して携帯電話機2に送信(返信)する(訪問スケジュール取得ステップ)。介護士1は、携帯電話機1にて入手したスケジュールに従い訪問先(要介護者宅)8に向かう。
ステップS03にて介護士及び要介護者番号を入力する。すなわち、訪問先8における介護サービス終了後、介護サービス内容を入力するのに先立ち、携帯電話機2のバーコード読取り機能を使って社員証のバーコードBおよび訪問先8に予め配布してある図示省略の会員証に印字されている介護者番号を示すバーコードBを読取ると、インターネット5を介して該当する訪問事業所7の該当要介護者の介護実績ファイル10bへのアクセスが承認される。
ステップS04にて、介護サービス内容を入力する。すなわち、介護士1が携帯電話機2のマイク2eに向かって「たいおんそくてい」と音声を入力すると、図2に示すように、介護サービス内容の入力を促す項目のテキストデータ「体温測定」が項目名称表示部2aに表示されるとともに、音声で「タイオン」と発せられる。介護士1は、入力キー部2dを押しながら、音声入力部2e(図3参照)より「さんじゅうなな、てん、ごど」と音声にて入力する。携帯電話機2を介して音声入力された体温内容は、ASPサーバー4の図示省略の音声認識機能により認識・分析されてテキストデータに変換され(音声認識ステップ、変換ステップ)、変換結果は表示部2bに送信され表示される(図2の例では、「37.5℃」)とともに(送信ステップ)、デジタルデータに変換され、介護実績ファイル10bに記憶される(介護実績書込みステップ)。引き続き「とっきじこう」と音声入力すると、「特記事項」の入力を促す音声が発せられる(または、入力を促す表示がされる)ので、特記事項がある場合には、音声で入力する。図示の例では、「はつねつがあります。けいぞくしてけいかを」と音声入力すると、音声がインターネット5を介してASPサーバー4に送信され、ASPサーバー4の音声識別機能(図示省略)により認識・分析され、漢字を含むテキストデータに変換されて特記事項表示部2cに表示される。特記事項が特に無い場合は、「なし」と音声入力する(または、入力キー部2dより「次ぎ」等のキーを入力する)。また、図示省略の音声識別機能によってデジタルデータに変換された「特記項目」などの項目は、介護実績ファイル10bに記憶される。
ステップS05にて、入力が終了したか否かを判定する。すなわち、入力キー部2dより「終了」の入力があった場合、音声による入力を終了して次ステップ(S06)へ行く。また、「終了」が入力されなかった場合は、ステップS04に戻って、次の介護サービス内容の項目(たとえば、「たいいへんかん」などの項目)を音声にて入力する。
ステップS06にて、介護記録書を作成する。すなわち、携帯電話機2の入力キー部2d(または、音声)により介護記録書(図示省略)の発行を促す入力を行なうと、インターネット5を介して前記介護実績ファイル10bより先ほど入力した介護サービス内容を呼び出して携帯電話機2に送信するとともに、携帯電話機2および無線通信手段を介して携帯プリンタ3より介護記録書(図示省略)を出力する。介護士1は、出力された介護記録書を訪問先8の控えとして手渡す。
ステップS07にて、訪問介護事業所7によるサーバー処理を実施する。すなわち、訪問介護事業所7は、所望のタイミングでインターネット5を介してASPサーバー4にアクセスし、以下の処理を行う。
(1) 新規会員(要介護者)の登録、更新等の保守処理。
(2)訪問スケジュールの登録・更新等の処理。
(3)介護報酬申請処理。すなわち、介護報酬請求時期に、要介護者別の介護報酬申請を行なうものであり、介護報酬請求処理を実行する共用アプリケーションの介護報酬請求プログラム(図示省略)を起動し、介護実績ファイル10bに記憶された介護実績を要介護者別に集計するものであり、集計結果は、報酬請求ファイル10cに記憶され、かつ、報酬請求ファイル10cより読み出されて所定の介護保険報酬請求書(図示省略)に編集され、訪問介護事業所7のパソコン7aを介して図示省略のプリンタに出力される。
1 介護士
2 携帯電話機
2a 項目表示部
2b 測定結果表示部
2c 特記事項表示部
2d 入力キー部
3 携帯プリンタ
4 サーバー(ASPサーバー)
5 インターネット
6 介護士宅
7 訪問介護事業者の事務所(訪問介護事業所)
7a パソコン
8 訪問先(要介護者宅)
9 ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)の事務所
10 各種ファイル
10a 訪問スケジュール・ファイル
10b 介護実績ファイル
10c 報酬請求ファイル
Claims (4)
- 介護士が持つ音声認識対応のバーコード読取り機能付きの携帯電話機と、
前記携帯電話機とインターネットを介して接続され、前記携帯電話機から入力された音声を認識する音声認識機能を備えるとともに、音声認識結果をテキストに変換する機能を備え、さらに、変換されたテキストデータを前記携帯電話機に送信するサーバーと、
前記携帯電話機と無線通信により接続され、携帯電話機の送受信内容を出力する携帯プリンタと、を備え、
前記介護士が前記携帯電話機にてサーバーより訪問する訪問先情報を受信し、
また、訪問先にて介護サービス実施後、前記携帯電話機より少なくとも介護実施内容を音声にて入力して前記サーバーに送信するとともに、前記携帯プリンタより実施済みの介護サービス内容を出力することを特徴とする訪問介護支援システム。 - 前記サーバーは、ASPサーバーであることを特徴とする請求項1に記載の訪問介護支援システム。
- 訪問介護事業所およびこの訪問介護事業所に所属する介護士が携帯する音声認識対応のバーコード読取り機能付き携帯電話機からインターネットを介してアクセス可能であり、少なくとも訪問スケジュール・ファイルおよび介護実績ファイル並びに報酬請求ファイルを備えるとともに、音声認識機能を備えたASPサーバーを用いて各訪問介護事業所の業務を支援する訪問介護支援方法であって、
前記携帯電話機より入力されたバーコード情報により前記訪問介護事業所および介護士を特定する事業所特定ステップと、
前記介護士が前記携帯電話機を介して前記訪問スケジュール・ファイルより訪問先情報を入手する訪問スケジュール取得ステップと、
前記携帯電話機より入力された介護サービス内容を告げる音声を前記音声認識機能により認識・分析する音声認識ステップと、
前記音声認識ステップにて認識・分析された前記音声結果をテキストデータおよびデジタルデータに変換する変換ステップと、
前記テキストデータを前記介護士の携帯電話機に送る送信ステップと
前記訪問介護事業所が個々に使用できる前記介護実績ファイルに対し、前記各訪問介護事業所が利用可能な共用アプリケーションを用いて前記音声により入力された介護サービス内容の実績を書き込む介護実績書込みステップと、を備えることを特徴とする訪問介護支援方法。 - さらに、前記共用アプリケーションとして介護報酬請求プログラムを備え、
この介護報酬請求プログラムの起動により前記介護実績ファイルより介護保険結果を集計し、かつ、前記報酬請求ファイルに記憶するとともに、介護保険請求資料を作成する介護保険請求ステップを備えることを特徴とする請求項3に記載の訪問介護支援方法。
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