JP2012073171A - 車両用指示計器 - Google Patents

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Abstract

【課題】指針のストッパ位置の正確な検出を確実なものとする。
【解決手段】界磁巻線32,33を有し、電気角に応じて変化する駆動信号の界磁巻線32,33への印加により回転するステップモータMと、ステップモータMとの連動回転により、零値を基準として表示される車両状態値を回転位置に応じて指示し、零値を指示する零位置に帰零方向Xへの回転により復帰する指針20と、帰零方向Xへ回転する指針20を、零位置から帰零方向Xの所定範囲内となるストッパ位置に停止させるストッパ機構Sと、制御ユニット50とを設ける。そして、制御ユニット50は、駆動信号の電気角を可変制御する制御処理として、帰零方向Xへ指針20を回転させる帰零制御処理の実行により、界磁巻線32,33に発生する誘起電圧Vが閾値Vthを上回った後(S104)、ストッパ位置の検出を開始する(S105)。
【選択図】図9

Description

本発明は、車両用指示計器に関する。
従来、ステップモータと連動して回転する指針の回転位置に応じて、零値を基準に表示された車両状態値を指示する車両用指示計器が、知られている。例えば特許文献1には、電気角に応じて変化する駆動信号をステップモータの界磁巻線へ印加することにより、当該ステップモータと共に指針を回転させる車両用指示計器が、開示されている。
さて、特許文献1の車両用指示計器では、零値の指示位置に復帰させるための方向である帰零方向へ回転させた指針を、ストッパ位置にてストッパ機構により停止させている。ここで、指針の帰零方向への回転中は、ステップモータの界磁巻線に誘起電圧が発生する一方、指針が停止したときには、当該誘起電圧が低下する。そこで、界磁巻線に発生する誘起電圧が閾値を下回る場合には、指針が停止するストッパ位置を検出したものと判断している。このようにストッパ位置を検出することによれば、車両用指示計器の始動前においてステップモータが振動等の外乱により脱調して指針の回転位置がずれていたとしても、常に正確なストッパ位置に基づいて指針の回転位置を制御することが、可能となるのである。
特許第3654576号明細書
上述した特許文献1には、指針の帰零方向への回転開始直後にステップモータの回転速度が低いことに起因して、界磁巻線に発生する誘起電圧が低下し、ストッパ位置の誤検出を招くことにつき、問題提起されている。この問題を解決するために特許文献1の車両用指示計器では、指針の帰零方向への回転開始から所定時間、ストッパ位置の検出を停止させているが、例えば機械的なロック等により指針が回転していないときでも、所定時間後には、当該位置検出が開始されてしまう。そのため、ストッパ位置を正確に検出するという点において、確実性の低いものとなっている。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、指針のストッパ位置の正確な検出を確実なものとする車両用指示計器の提供にある。
請求項1に記載の発明は、界磁巻線を有し、電気角に応じて変化する駆動信号が界磁巻線へ印加されることにより回転するステップモータと、ステップモータと連動して回転することにより、零値を基準として表示される車両状態値を回転位置に応じて指示し、零値を指示する零位置に帰零方向への回転により復帰する指針と、帰零方向へ回転する指針を、零位置から帰零方向の所定範囲内となるストッパ位置に停止させるストッパ手段と、駆動信号の電気角を可変制御する制御処理として、帰零方向へ指針を回転させる帰零制御処理を実行する制御手段と、制御手段による帰零制御処理の実行により、界磁巻線に発生する誘起電圧が閾値を上回った後、ストッパ位置の検出を開始する位置検出手段と、を備えることを特徴とする。
この発明では、ステップモータの界磁巻線に印加される駆動信号の電気角を可変制御する制御処理として、帰零方向へ指針を回転させる帰零制御処理が実行される。ここで帰零制御処理においては、その実行により指針を回転させるステップモータの回転速度が高くなったことで、界磁巻線に発生する誘起電圧が閾値を上回った後、指針のストッパ位置の検出が開始されることになるので、正確な当該検出を確実なものとすることができる。
請求項2に記載の発明によると、制御手段による帰零制御処理の実行中において位置検出手段は、誘起電圧が閾値を上回った後、当該誘起電圧が閾値を下回ったときの電気角に基づき、ストッパ位置を表す零点を検出する。この発明では、帰零制御処理の実行中において閾値を上回った誘起電圧は、指針がストッパ位置まで回転して停止するのに伴いステップモータも停止することで、当該閾値を下回ることになる。故に、誘起電圧が閾値を上回った後、当該誘起電圧が閾値を下回ったときの電気角に基づくことで、ストッパ位置を表す零点を正確に且つ確実に検出することができる。
請求項3に記載の発明によると、制御手段は、帰零制御処理の実行開始から設定時間以上、誘起電圧が閾値を下回り続けた場合に、帰零方向とは逆の離零方向へ指針を回転させる制御処理として離零制御処理を実行した後、帰零制御処理を再実行する。この発明では、帰零制御処理の実行開始にも拘らず、機械的なロック等により指針が回転しないと、誘起電圧は、当該実行開始から閾値を下回り続けることが懸念される。しかし、誘起電圧が閾値を設定時間以上、下回り続けた場合には、帰零方向とは逆の離零方向へ指針を回転させる離零制御処理の実行により、指針を回転可能な状態に復帰させた後、帰零制御処理を再実行して、ストッパ位置を正確に且つ確実に検出することが可能となる。
請求項4に記載の発明によると、制御手段は、帰零制御処理の実行により設定時間以上、誘起電圧が閾値を上回り続けた場合に、帰零方向とは逆の離零方向へ指針を回転させる制御処理として離零制御処理を実行した後、帰零制御処理を再実行する。この発明では、車両用指示計器の始動前においてステップモータが振動等の外乱により脱調して指針の回転位置が大きくずれていると、誘起電圧は、帰零制御処理の実行により閾値を上回り続けることが懸念される。しかし、誘起電圧が閾値を設定時間以上、上回り続けた場合には、帰零方向とは逆の離零方向へ指針を回転させる離零制御処理の実行により、一旦仕切り直しをした後、帰零制御処理を再実行して、ストッパ位置を正確に且つ確実に検出することが可能となる。
本発明の一実施形態による車両用指示計器を示す正面図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の一実施形態による車両用指示計器の電気回路構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による車両用指示計器の要部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による車両用指示計器の要部を示す平面図である。 本発明の一実施形態による車両用指示計器の駆動信号について説明するための特性図である。 本発明の一実施形態による車両用指示計器の図1とは異なる作動状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態による車両用指示計器の作動について説明するための特性図である。 本発明の一実施形態による車両用指示計器の制御フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態による車両用指示計器1(以下、単に「計器1」という)を示している。計器1は、車速計として車両内の運転席前方に設置される。
(構成)
以下、計器1の構成を詳細に説明する。図1〜3に示すように計器1は、計器板10、指針20、回動内機30、基板40、並びに「制御手段」及び「位置決定手段」としての制御ユニット50を備えている。
図1,2に示す計器板10は、その表示面10aを運転席側へ向けて配置されており、「車両状態値」として車速値を表示する車速表示部11を有している。車速表示部11は複数の車速値を、その基準となる零値(0km/h)から上限値(180km/h)にかけて円弧状に表示している。
指針20は、回動内機30の指針軸30bに基端部21側にて連結されており、帰零方向X及びその反対の離零方向Yへ計器板10の表示面10aに沿って回転可能となっている。これにより、車速表示部11に表示される車速値のうち回転位置に応じた値を指示する指針20は、図1に示す如き零値を指示する零位置に、帰零方向Xへの回転により復帰可能となっている。
図2に示すように回動内機30は、内機本体30a、指針軸30b及びケーシング30cを備えている。内機本体30aは、計器板10に略平行な基板40の背面側に配置されている。内機本体30aは、図4に示す二相式ステップモータM、減速歯車機構G、並びに「ストッパ手段」としてのストッパ機構Sを、図2のケーシング30cに内蔵してなる。指針軸30bは、基板40の背面に固定されたケーシング30cにより支持され、基板40及び計器板10を貫通して指針20の基端部21を支持している。これにより、内機本体30aは、ステップモータMの回転と連動する減速歯車機構Gの減速回転により、当該減速歯車機構Gの出力段歯車34と同軸上の指針軸30b、ひいては指針20を回転駆動可能となっている。
図4,5に示すようにステップモータMは、ステータMs及びマグネットロータMrを組み合わせてなる。ステータMsは、ヨーク31及び二相の界磁巻線32,33を有している。ヨーク31は、ポール状を呈する一対の磁極31a,31bを形成しており、磁極31aにはA相の界磁巻線32が巻装される一方、磁極31bにはB相の界磁巻線33が巻装されている。マグネットロータMrは、減速歯車機構Gの回転軸35aに同軸上に固定されている。ヨーク31の各磁極31a,31bの先端面との間に隙間をあけるマグネットロータMrの外周面には、磁極としてのN,S極が回転方向において交互に形成されている。
こうした構成のステップモータMにおいてA相の界磁巻線32は、図6に示すように電圧が電気角に応じて余弦関数状に交番変化する交流のA相駆動信号を、印加される。一方、B相の界磁巻線33は、図6に示すように電圧が電気角に応じて正弦関数状に交番変化する交流のB相駆動信号を、印加される。このように互いに90度位相のずれたA,B各相の駆動信号を印加される各界磁巻線32,33には、交流磁束が発生して当該交流磁束がヨーク31及びマグネットロータMrの磁極間を通過する。したがって、マグネットロータMrは、電気角に応じたA,B各相の駆動信号が印加されることにより、それら駆動信号に従って回転することとなる。
図4に示すように減速歯車機構Gは、平歯車からなる複数の歯車34,35,36,37を有している。出力段歯車34は、指針軸30bに同軸上に連結されている。入力段歯車35は、ケーシング30cに支持された回転軸35aに同軸上に固定されている。中間歯車36,37は、ケーシング30cに支持された回転軸36aに同軸上に固定されることで、一体に回転可能となっている。中間歯車36は出力段歯車34と噛合している一方、中間歯車37は入力段歯車35と噛合している。
このような構成により減速歯車機構Gは、ステップモータMにおけるマグネットロータMrの回転を減速して、当該減速回転を指針20へと伝達する。したがって、電気角に応じたA,B各相の駆動信号の変化に従ってマグネットロータMrが回転することにより、指針20も連動して回転する。尚、図6に示すように本実施形態では、電気角を減少させる方向が指針20の帰零方向Xに対応し、電気角を増大させる方向が指針20の離零方向Yに対応している。
図4に示すようにストッパ機構Sは、当接部材38及びストッパ部材39を有している。当接部材38は、出力段歯車34から突出する短冊板状に形成されており、当該歯車34と一体に回転可能となっている。ストッパ部材39は、ケーシング30cから内部へ突出するL字状に形成されており、当接部材38の回転軌道上において突出側の先端部39aが当接部材38よりも帰零方向Xの対応側に位置している。したがって、指針20の帰零方向Xへの回転により当接部材38がストッパ部材39の先端部39aに係止されるときには、図7に示すように指針20が零位置から帰零方向Xの所定範囲内となるストッパ位置にて、停止することとなる。そこで、ステップモータMについて本実施形態では、後に詳述する初期制御により、指針20のストッパ位置に対応する電気角を、図6に示す如き零点θ0(0度)として検出するようになっている。尚、零位置に対応する電気角及びストッパ位置に対応する零点θ0間の偏差は、計器1の製造時等において、指針20の零位置からステップモータMの電気角換算で例えば450度程度に、予め設定されている。
図2に示す制御ユニット50は、マイクロコンピュータを主体に構成されて基板40に実装されている。制御ユニット50は、図3に示すようにメモリ52を有している。メモリ52には、後に詳述する通常制御や初期制御を含む各種制御を実行するためのプログラムが、予め記憶されている。また、メモリ52には、初期制御により検出された最新の零点θ0が、随時記憶されることになる。
制御ユニット50は、車両のドアセンサ60、イグニッションスイッチIG及びバッテリ電源Bと電気接続されている。制御ユニット50は、ドアセンサ60により車両のドアの開放が検出された場合に、バッテリ電源Bからの直接的な給電により始動する。始動した制御ユニット50は、設定時間(例えば2分)が経過するまでにイグニッションスイッチIGがオンされた場合、バッテリ電源Bからの給電により作動状態を維持し、その後にイグニッションスイッチIGがオフされることで、作動停止する。また一方、始動した制御ユニット50は、設定時間が経過するまでにイグニッションスイッチIGがオンされない場合には一旦、作動停止し、その後にイグニッションスイッチIGがオンされた場合には再始動して、イグニッションスイッチIGのオフにより作動停止する。尚、一度始動した後の制御ユニット50の再始動については、イグニッションスイッチIGのオンに応答して行う以外にも、例えば車両のドアの開放や、ブレーキペダルの踏み込み等に応答して行うようにしてもよい。
制御ユニット50は、ステップモータMの各界磁巻線32,33と電気接続されている。初期制御において制御ユニット50は、ステップモータMの各界磁巻線32,33へ印加するA,B各相の駆動信号を制御しつつ、それら界磁巻線32,33に図8の如く発生する誘起電圧Vを測定する。具体的には、A,B各相の駆動信号について信号電圧が零(0V)より大きくなる電気角では、スイッチング機能により、対応する界磁巻線32,33への信号印加用経路を電気接続し且つ当該対応巻線に発生する誘起電圧Vの測定用経路を遮断する。一方、A,B各相の駆動信号について信号電圧が零となる電気角では、スイッチング機能により、対応する界磁巻線32,33への信号印加用経路を遮断し且つ当該対応巻線に発生する誘起電圧Vの測定用経路を電気接続する。
こうしたスイッチング機能により本実施形態では、A,B各相の駆動信号の信号電圧が零となる電気角、即ち図6に黒丸で示す零点θ0並びに零点θ0から90度ずつ位相のずれた電気角が、当該電圧零側の界磁巻線32,33に発生する誘起電圧Vの測定点θmとなる。尚、スイッチング機能については、例えば、制御ユニット50を構成するマイクロコンピュータ内でのスイッチング処理により経路の接続及び遮断を測定点θm毎に行うものであってもよいし、当該マイクロコンピュータの入出力ポートをスイッチングすることにより経路の接続及び遮断を測定点θm毎に行うものであってもよい。
図3に示すように制御ユニット50は、車両の車速センサ62と電気接続されている。初期制御後の通常制御において制御ユニット50は、指針20のストッパ位置に対応する零点θ0に基づいてA,B各相の駆動信号を制御することで、車速センサ62の検出車速値を指針20に指示させる。ここで零点θ0については、直前の初期制御により検出されてメモリ52に記憶された最新のものが、利用されることとなる。
(初期制御)
以下、制御ユニット50による初期制御のフローについて、図9を参照しつつ詳細に説明する。尚、初期制御は、制御ユニット50が始動するのに伴ってスタートする。
S100では、界磁巻線32,33へ印加する駆動信号の電気角を可変制御することにより、メモリ52に記憶の現在の零点θ0から所定角度ずれた帰零開始点θs(図6参照)まで、ステップモータMと共に指針20を離零方向Yへ回転させる離零制御処理につき、実行する。ここで帰零開始点θsは、S100によって指針20が回転することによる計器1の見栄えの悪化を抑制可能且つ後述のS109においてストッパ位置を正確に検出可能となるよう、現在の零点θ0に対して例えば273度ずれた電気角に、設定される。
次にS101では、界磁巻線32,33へ印加する駆動信号の電気角を帰零開始点θsから可変制御することにより、ステップモータMと共に指針20を帰零方向Xへ回転させる帰零制御処理につき、実行を開始する。尚、こうして開始される帰零制御処理は、本実施形態では、後述のS110により終了するまで、予め設定された角速度で電気角が変化するように継続される。
帰零制御処理において、まずS102では、第一制御タイマTC1を零値にリセットして、当該タイマTC1の計時を開始する。続いてS103では、ステップモータMの電気角が誘起電圧Vの測定点θmに到達したか否か、判定する。その結果、肯定判定が下されると、S104へ移行して誘起電圧Vを測定し、当該測定電圧Vが所定の閾値Vthを上回っているか否か、判定する。ここで閾値Vthについては、指針20を回転させるマグネットロータMrの回転速度がストッパ位置の検出に必要な速度まで高くなっている状態を検知可能となるように、予め設定されている。
S104において誘起電圧Vが閾値Vthを上回っていることにより肯定判定が下された場合には、S105へ移行して指針20のストッパ位置の検出を開始し、次のS106では、第二制御タイマTC2を零値にリセットして、当該タイマTC2の計時を開始する。続いてS107では、ステップモータMの電気角が誘起電圧Vの測定点θmに到達したか否か、判定する。その結果、肯定判定が下されると、S108へ移行して誘起電圧Vを測定し、当該測定電圧VがS104の場合と同じ閾値Vthを、今度は下回っているか否か、判定する。
S108において誘起電圧Vが閾値Vthを下回っていることにより肯定判定が下された場合には、S109へ移行する。このS109では、直近のS108による誘起電圧Vの測定時の電気角、即ち直近のS107により確認された現在の測定点θmに基づき、指針20が停止したストッパ位置を表す最新の零点θ0を、検出する。ここで、図8に示すように本実施形態では、現在の測定点θmをそのまま最新の零点θ0として検出し、メモリ52に記憶することになる。
そして、S110においてストッパ位置の検出が帰零制御処理と共に終了した後には、S111へ移行する。このS111では、メモリ52に記憶の最新の零点θ0を基準として、界磁巻線32,33へ印加する駆動信号の電気角を可変制御することにより、ステップモータMと共に指針20を零位置まで回転させる。したがって、この後、本初期制御が終了して通常制御が実行されるときには、実際のストッパ位置を正確に表す最新の零点θ0に基づいて、指針20の回転位置が制御されることとなる。
以上、S104,S108の双方において肯定判定が下された場合を詳細に説明したが、各S104,S108において否定判定が下された場合には、それぞれS112,S113へと移行する。ここで、帰零制御処理の実行開始から誘起電圧Vが閾値Vthを下回ることによりS104から移行するS112では、第一制御タイマTC1が所定の第一設定時間TCth1以上となったか否かを判定し、その結果として否定判定が下された場合には、S103へと戻る。また、帰零制御処理の実行によって誘起電圧Vが閾値Vthを上回ることによりS108から移行するS113では、第二制御タイマTC2が所定の第二設定時間TCth2以上となったか否かを判定し、その結果として否定判定が下された場合には、S107へと戻る。
一方、S112,S113のいずれかにおいて制御タイマTC1又はTC2が設定時間TCth1又はTCth2以上となる、即ち誘起電圧Vが閾値Vthを下回り続ける又は上回り続けることにより、肯定判定が下されると、S100へと戻る。但し、この戻ったS100において帰零開始点θsの設定は、直近のS104又はS108による誘起電圧Vの測定時現在の電気角に対して、離零方向Yへ例えば273度ずらすように行われる。したがって、こうしたS100への戻りにより、指針20を離零方向Yへ回転させる離零制御処理が再実行され、続くS101により、指針20を帰零方向Xへ回転させる帰零制御処理も再実行されることとなるのである。尚、設定時間TCth1,TCth2については、帰零制御処理が過度に継続されることより車両乗員が違和感や不快感を与えることを抑制可能となるよう、最適な値に予め設定されている。
ここまで説明したように初期制御においては、ステップモータMにより指針20を帰零方向Xへと回転させる帰零制御処理が、実行される。そして、かかる帰零制御処理の実行によりステップモータMの回転速度が高くなったことで、界磁巻線32又は33に発生する誘起電圧Vが閾値Vthを上回ったことを、例えば図8に示す時間t1の測定点θmにて確認した後には、指針20のストッパ位置の検出が開始される。即ち、ストッパ位置の検出に必要な速度で指針20が回転している状態を確認してから、ストッパ位置の検出が開始されることになるので、正確な当該検出を確実なものとすることができる。
ここで、帰零制御処理の実行中において閾値Vthを上回った誘起電圧Vは、指針20がストッパ位置に達して停止するのに伴い、ステップモータMも停止することで、当該閾値Vthを下回ることになる。故に、例えば図8に示すように、誘起電圧Vが閾値Vthを上回った後の複数の測定点θmのうち、当該誘起電圧Vが閾値Vthを下回った時間t2の測定点θmに基づくことで、ストッパ位置を表す零点θ0を正確且つ確実に検出し得るのである。
また、初期制御においては、帰零制御処理の実行開始にも拘らず、機械的なロック等により指針20が回転しないと、誘起電圧Vは、当該実行開始から閾値Vthを下回り続けることが懸念される。しかし、誘起電圧Vの下回りが設定時間TCth1以上継続の場合は、離零方向Yへ指針20を回転させる離零制御処理により、指針20を回転可能な状態に復帰後、帰零制御処理を再度実行して、ストッパ位置を表す零点θ0を正確且つ確実に検出可能となっている。
さらに、初期制御においては、制御ユニット50の始動前にステップモータMが振動等の外乱により脱調して指針20の回転位置が大きくずれていると、誘起電圧Vは、帰零制御処理の実行により閾値Vthを上回り続けることが懸念される。しかし、誘起電圧Vの上回りが第二設定時間TCth2以上継続の場合には、離零方向Yへ指針20を回転させる離零制御処理の実行により、一旦仕切り直しをした後、帰零制御処理を再度実行して、ストッパ位置を表す零点θ0を正確且つ確実に検出可能となっている。
以上の初期制御によれば、その後の通常制御において指針20の回転制御の基準となる零点θ0を、実際のストッパ位置に対応させて正確且つ確実に検出することで、当該回転制御の精度を高めることができる。したがって、計器1としての信頼性の向上に、貢献可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に初期制御では、S112,S113のいずれかにて制御タイマTC1又はTC2が設定時間TCth1又はTCth2以上となることで肯定判定が下される処理を一回以上の適数回行った場合には、帰零制御処理を中止して車両内に警告を発するように、変更してもよい。また、初期制御においてTCth1,TCth2については、互いに同じ又は異なる値に、適宜設定することができる。さらに、初期制御におけるストッパ位置の検出手法としては、誘起電圧Vが閾値Vthを上回った後のS105による検出開始時点から、正確な検出が可能なものであれば、各種手法を採用することができる。
加えて、「ストッパ手段」としては、指針20を直接的に係止して停止させるものであってもよい。また加えて、A,B各相の駆動信号については、互いに90度の位相差をもって交番する信号であれば、電圧が余弦関数状又は正弦関数状に変化する信号以外、例えば台形波状や三角波状等に変化する信号であってもよい。さらに加えて、指針20により指示する車両状態値については、車両の各種状態に関する値であれば、例えば燃料残量や冷却水温度、エンジン回転数等であってもよい。
1 車両用指示計器、10 計器板、20 指針、30 回動内機、31 ヨーク、32,33 界磁巻線、38 当接部材、39 ストッパ部材、40 基板、50 制御ユニット(制御手段・位置検出手段)、52 メモリ、G 減速歯車機構、M ステップモータ、Mr マグネットロータ、Ms ステータ、S ストッパ機構(ストッパ手段)、TC1 第一制御タイマ、TC2 第二制御タイマ、TCth1 第一設定時間、TCth2 第二設定時間、V 誘起電圧、Vth 閾値、X 帰零方向、Y 離零方向、θ0 零点、θm 測定点、θs 帰零開始点

Claims (4)

  1. 界磁巻線を有し、電気角に応じて変化する駆動信号が前記界磁巻線へ印加されることにより回転するステップモータと、
    前記ステップモータと連動して回転することにより、零値を基準として表示される車両状態値を回転位置に応じて指示し、前記零値を指示する零位置に帰零方向への回転により復帰する指針と、
    前記帰零方向へ回転する前記指針を、前記零位置から前記帰零方向の所定範囲内となるストッパ位置に停止させるストッパ手段と、
    前記駆動信号の前記電気角を可変制御する制御処理として、前記帰零方向へ前記指針を回転させる帰零制御処理を実行する制御手段と、
    前記制御手段による前記帰零制御処理の実行により、前記界磁巻線に発生する誘起電圧が閾値を上回った後、前記ストッパ位置の検出を開始する位置検出手段と、
    を備えることを特徴とする車両用指示計器。
  2. 前記制御手段による前記帰零制御処理の実行中において前記位置検出手段は、前記誘起電圧が前記閾値を上回った後、当該誘起電圧が前記閾値を下回ったときの前記電気角に基づき、前記ストッパ位置を表す零点を検出することを特徴とする請求項1に記載の車両用指示計器。
  3. 前記制御手段は、前記帰零制御処理の実行開始から設定時間以上、前記誘起電圧が前記閾値を下回り続けた場合に、前記帰零方向とは逆の離零方向へ前記指針を回転させる前記制御処理として離零制御処理を実行した後、前記帰零制御処理を再実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用指示計器。
  4. 前記制御手段は、前記帰零制御処理の実行により設定時間以上、前記誘起電圧が前記閾値を上回り続けた場合に、前記帰零方向とは逆の離零方向へ前記指針を回転させる前記制御処理として離零制御処理を実行した後、前記帰零制御処理を再実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用指示計器。
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