JP2012071411A - 研磨具及び研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】円柱状又は円錐状の被研磨部材を効果的に研磨することができる研磨具を提供する。
【解決手段】手持ち型の回転工具に取り付けて用いる、鋳抜きピン30の表面を研磨するための研磨具2であって、回転工具の回転部に取り付け可能な軸4を有するホルダ5と、ホルダ5に取り付けられており、ホルダ5の軸線と同軸に形成された中心孔12が形成されている円筒状の研磨部材10とを備える。研磨部材10は、弾性材料で形成されている。研磨部材10が弾性材料で形成されているため、研磨作業中に研磨部材10の回転軸と鋳抜きピン30の軸が平行でなくなった場合であっても、研磨部材10が鋳抜きピン30の形状に合わせて変形することができ、研磨部分に偏りが生じにくくなる。その結果、鋳抜きピン30の表面を均一に研磨することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、手持ち型の回転工具に取り付けて用いる研磨具であり、円柱状又は円錐状の被研磨部材の表面を研磨する研磨具と、その使用方法に関する。
円柱状又は円錐状の部材(被研磨部材)の表面を研磨する場合、軸付きの研磨具を取り付けた手持ち型の回転工具が用いられることがある。被研磨部材の一例は、鋳造装置の金型に備えられる鋳抜きピン等である。
そのための研磨具の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の研磨具は、円筒形状の研磨部材を備え、その研磨部材を回転させながら被研磨部材に被せ、研磨部材の内周面で被研磨部材を研磨する。研磨部材には、砥石等の塑性材料が用いられている。
実開昭53−54491号公報
特許文献1の研磨具は研磨部材が塑性材料で作られているため、円柱状又は円錐状の被研磨部材を研磨する場合、研磨部材の回転軸と、被研磨部材の中心軸が平行でなくなった場合に、研磨部材が被研磨部材に偏って当接し、その結果、研磨部分に偏りが生じてしまう虞があった。
本明細書が開示する技術は、円柱状又は円錐状の被研磨部材を偏りなく研磨することができる研磨具を提供する。
本明細書は、手持ち型の回転工具に取り付けて用いる研磨具であり、円柱状又は円錐状の被研磨部材の表面を研磨するための研磨具を開示する。本明細書では、「円錐状」の語は、円錐状に限らず、円錐台形状も含むものとする。また、本明細書では、「円柱状」の語は、円柱状に限らず、円筒形状も含むものとする。この研磨具は、回転工具の回転部に取り付け可能な軸を有するホルダと、ホルダに取り付けられており、ホルダの軸線と同軸の中心孔が形成されている円筒状の研磨部材とを備える。研磨部材は、弾性材料で形成されている。
上記の研磨具によると、研磨部材が弾性材料で形成されているため、研磨作業中に研磨部材の回転軸と被研磨部材の軸が平行でなくなった場合であっても、研磨部材が被研磨部材の形状に合わせて変形することができ、研磨部分に偏りが生じにくくなる。その結果、被研磨部材の表面を均一に研磨することができる。
研磨部材は、軸方向一端がホルダから露出するとともに、露出する端面により被研磨部材を研磨しうるように、ホルダに取り付けられていてもよい。この構成によると、被研磨部材を研磨する際に、ホルダから露出した端部によって、被研磨部材の根元部分や、被研磨部材が固定されている部材(例えば金型)の表面を研磨することができる。
ホルダは、研磨部材の円筒外周面の少なくとも一部を被覆しており、研磨部材をホルダに固定する固定手段を備えていてもよい。この構成によると、研磨部材の円筒外周面の少なくとも一部がホルダによって被覆されるため、研磨作業中の研磨部材の変形に伴う過度の揺動を抑制することができる。また、ホルダと研磨部材が固定されることで、ホルダと研磨部材が同期回転するため、回転工具の回転部で生じる回転力が研磨部材に無駄なく伝達される。被研磨部材をより効果的に研磨することができる。
固定手段は、ホルダの軸線と交差する方向に沿ってホルダと研磨部材の双方に挿入されるピンであってもよい。この構成によると、研磨部材に外力を加えることなく、研磨部材をホルダに固定することができる。
本明細書が開示する研磨具の他の実施形態では、研磨部材の両端の夫々から長手方向に沿って所定距離の位置にピンを通すためのピン孔が設けられているとよい。この構成によると、一端側のピン孔にピンを通した状態と、他端側のピン孔にピンを通した状態の二通りの状態の研磨部材で研磨作業を行うことができる。研磨部材の両端部を研磨に利用することができるため、研磨部材を有効に利用することができる。
本明細書が開示する研磨具の他の実施形態では、固定手段は、軸を備えるベース部材と、ベース部材に取付可能なキャップを備えるものであってもよい。ベース部材は、研磨部材の端部を載置可能な載置部を備え、キャップは、研磨部材の外周面を被覆可能な筒状部材であって、その底部には研磨部材の中心孔を露出させるための露出孔が形成されているとよい。研磨部材をキャップ内に収容した状態で、キャップをベース部材に取付け、キャップの底部とベース部材の載置部との間で、研磨部材が挟まれて固定されるものであるとよい。軸の外周面には、突出部が備えられ、突出部は、軸中心から突出部先端までの径方向の長さが、中心孔の半径(内半径)より長く、かつ、露出孔の半径(開口半径)より短く、軸の外径が、中心孔の内径よりも小さく形成されているとよい。この構成によると、研磨部材のキャップ内への収容及びキャップからの離脱を容易に行うことができる。即ち、研磨部材をキャップ内に収容する場合、研磨部材の中心孔内に軸を挿通させる。このとき、突出部が研磨部材に当接する。この状態で、軸をキャップ内に挿入する。軸は露出孔を通過して外側に突出する。それとともに、研磨部材がキャップ内の空間に収容される。このとき、突出部は、研磨部材を押す。研磨部材が突出部によって押されることによって、研磨部材はキャップ内に押し込まれる。研磨部材を指でキャップ内に押し込む場合に比べて、研磨部材をキャップ内にスムースに収容することができる。一方、研磨部材を収容したキャップから研磨部材を離脱させる場合、軸を、キャップの露出孔の外側から、キャップ内の研磨部材の中心孔内に挿入する。そのまま、軸を中心孔内に挿通していくと、軸に形成された突出部が、キャップの露出孔を通過して、キャップ内の研磨部材の端部に当接し、研磨部材を押す。研磨部材が突出部によって押されることによって、キャップ内の研磨部材は、キャップ内から離脱する。キャップ内の研磨部材を指で摘み出す場合に比べて、キャップ内の研磨部材をキャップからスムースに離脱させることができる。
本明細書が開示する研磨具のさらに他の実施形態では、中心孔は研磨部材をその長手方向に貫通していてもよい。この場合、ホルダには、研磨部材の円筒外周面を被覆する部分よりも軸寄りの部分に、外から研磨部材の中心孔に通じる通孔が設けられていることが好ましい。この構成によると、研磨作業において発生した切粉を、中心孔から通孔を介してホルダ外に排出することができる。切粉による研磨部材の目詰まりを抑制し得る。また、通孔は、外部の空気をホルダ内に供給するため、摩擦による研磨部材の温度上昇の抑制にも寄与する。
本明細書は、さらに、上記の研磨具を用いて円柱状又は円錐状の被研磨部材を研磨する研磨方法を開示する。この研磨方法は、上記した研磨具を用いる方法であり、研磨部材の中心孔の内径が、被研磨部材の外径よりも小さい研磨部材を用いて被研磨部材の表面を研磨する方法である。この方法によると、研磨部材の中心孔の内周面によって、被研磨部材の表面を締め付けながら研磨することができる。被研磨部材の表面を均一に研磨することができる。
また、本明細書が開示する研磨方法の他の実施形態では、研磨部材の中心孔の形状が、被研磨部材の形状と略同じである研磨部材を用いて被研磨部材の表面を研磨することも好適である。この方法によると、被研磨部材の表面全体を同時に研磨することができる。
第1実施例の研磨具を示す。 第1実施例の研磨具で被研磨部材を研磨する様子を示す。 第1実施例の研磨具で被研磨部材を研磨する様子(変形時)を示す。 第2実施例の研磨具を示す。 第3実施例の研磨具を示す。 第4実施例の研磨具を示す。 第4実施例の研磨具の分解斜視図を示す。 第5実施例の研磨具を示す。 第5実施例の研磨具の分解斜視図を示す。 第6実施例の研磨具を示す。 第6実施例の研磨具の分解斜視図を示す。 第7実施例の研磨具を示す。 第7実施例の研磨具を示す。
以下に説明する実施例の技術的特徴を列挙する。
(形態1) 研磨部材は、研磨粒をバインドしたゴム材料(いわゆるゴム砥石)、又は、研磨粒をバインドしたウレタン材料によって形成されている。
(形態2) 被研磨部材は、鋳造装置の金型に使用される鋳抜きピン又は押出しピンである。
(形態3) 一の実施形態では、ホルダは、鍔と軸を備える。
(形態4) 他の実施形態では、ホルダは、研磨部材の外周の大部分を被覆可能な筒状部材と軸を備える。筒状部材の軸寄りの部分には、研磨部材を固定するためのピンを通すピン孔が形成されている。
(形態5) 他の実施形態では、ホルダは、研磨部材の外周を被覆可能なキャップと、研磨部材を載置するとともに、キャップと螺合する基部と、軸を備える。
(第1実施例)
図面を参照して第1実施例の研磨具2を説明する。第1実施例の研磨具2は、手持ち型の回転工具(図示は省略)に取り付けて用いる研磨具であって、金型32から突出する鋳抜きピン30の表面を研磨するための研磨具である。鋳抜きピン30のうち、金型32から突出する部分は、先端側に向けて縮径する略円錐台形に形成されている。なお、以下では、鋳抜きピン全体のうち、金型32から突出している部分を「鋳抜きピン30」と呼ぶ。例えば、「鋳抜きピン30の形状」は、金型32から突出している部分の形状を意味する。図1の例では、鋳抜きピン30の径が最も大きいのは、金型32側(根元側)の端部であり、その径はR2である。鋳抜きピン30の表面には、部分的に溶湯凝固片31(例えばアルミ片)が固着している。
図1に示すように、研磨具2は、ホルダ5、研磨部材10を備える。研磨部材10は、ホルダ5に取り付けられている。
ホルダ5は、軸4と鍔6を備える金属製部材である。軸4は、その一端を図示しない手持ち型の回転工具の回転部に取り付けることができる。軸4の他端は、鍔6の中心部に固定されている。鍔6は、研磨部材10の外径とほぼ等しい径に形成された円板状部材である。鍔6の、軸4側の面と反対側の面には、研磨部材10が取り付けられている。図1の一点鎖線に示すように、研磨部材10は、ホルダ5の軸4と同軸になるようにホルダ5に取り付けられている。
研磨部材10は、有底の円筒状部材である。研磨部材10は、研磨粒をバインドしたゴム材料(弾性材料)によって形成されている。なお、そのような弾性を有する研磨部材は、ゴム砥石と呼ばれることがある。研磨部材10の長さは、鋳抜きピン30の長さよりも長い。また、研磨部材10の外径は、鋳抜きピン30の最大径部の径(図1のR2)よりも大きい。研磨部材10の中心部には、中心孔12が形成されている。中心孔12は、被研磨部材である鋳抜きピン30の形状と略同じ形状に形成されている(図2参照)。即ち、中心孔12は、その開口端が最も大径に形成され、研磨部材10内部に向けて縮径するように形成されている。なお、中心孔12の形状は、鋳抜きピン30の形状と略同じであるが、中心孔12のサイズ(開口径)は、鋳抜きピン30のサイズより僅かに小さく形成されている。そのため、例えば中心孔12の開口端の径R1は、上記の鋳抜きピン30の根元側端部の径R2よりも小さい。同様に、中心孔12の底部の径も、上記の鋳抜きピン30の先端部の径より小さい。中心孔12の深さは、鋳抜きピン30の長さと略同じに形成されている(図2参照)。
第1実施例の研磨具2を用いて鋳抜きピン30の表面を研磨する研磨工程を図2、図3を参照して説明する。なお、この研磨作業を行うための準備として、作業者は、予め研磨具2を回転工具の回転部に取り付けておく。
作業者は、図2に示すように、研磨部材10を回転させながら鋳抜きピン30に被せていく。上記の通り、研磨部材10の中心孔12の形状及び深さは、鋳抜きピン30の形状及び長さと略同じである。そのため、研磨部材10を鋳抜きピン30に被せると、鋳抜きピン30の表面全体が中心孔12の内壁で覆われる。軸線に沿って研磨部材10を鋳抜きピン30に押し付けると、中心孔12の径が拡がるように研磨部材10が変形する。即ち、鋳抜きピン30の表面全体に研磨部材10が均一に密着する。
研磨具2は、軸4を中心に図2の矢印方向に回転する。研磨具2の回転により、研磨部材10の中心孔12の周壁によって、鋳抜きピン30の表面が研磨される。例えば、鋳抜きピン30の表面に固着した溶湯凝固片31等の固着物が削り落とされ、鋳抜きピン30の表面が滑らかになる。この実施例では、図2に示すように、研磨部材10の中心孔12の内壁で鋳抜きピン30の表面全体が覆われているため、研磨部材10の向きや位置を変化させることなく、鋳抜きピン30の表面全体を研磨することができる。また、鋳抜きピン30の外周面が中心孔12の周壁によって締め付けられた状態で研磨が行われるため、鋳抜きピン30の表面を均一に研磨することができる。
図3に示すように、研磨中に、研磨部材10の軸線(ホルダ5の軸4の軸線)と、鋳抜きピン30の軸線が平行でなくなる場合がある。その場合、研磨部材10が、鋳抜きピン30の形状に合わせて弾性変形し、変形した状態で鋳抜きピン30の表面の研磨を継続する。そのため、研磨部材10の軸線と、鋳抜きピン30の軸線が平行でなくなった場合であっても、研磨部分に生じる偏りは小さくて済む。
以上、第1実施例の研磨具2及び研磨具2を用いた研磨作業について説明した。上述の通り、第1実施例の研磨具2は、研磨部材10が弾性材料で形成されているため、図3に示すように、研磨中に研磨部材10の軸線と鋳抜きピン30の軸線が平行でなくなった場合であっても、研磨部材10が鋳抜きピン30の形状に合わせて変形するため、鋳抜きピン30の研磨部分に偏りが生じにくくなる。その結果、鋳抜きピン30の表面を均一に研磨することができる。また、研磨部材10が鋳抜きピン30の形状に合わせて変形するため、研磨部材10自体も偏った減り方をせず、研磨部材10を長期間使うことができる。
また、第1実施例では、研磨部材10の中心孔12の形状は、鋳抜きピン30の形状とほぼ同じ円錐台形である。そのため、研磨部材10を鋳抜きピン30に被せて軸線方向に押し付けると、中心孔12の径が拡がるように研磨部材10が変形する。研磨部材10を鋳抜きピン30に押し付けると、鋳抜きピン30の外周面は中心孔12の周壁(内壁)によって締め付けられる。鋳抜きピン30の外周面の全体が中心孔12の周壁によって締め付けられた状態で研磨が行われるため、鋳抜きピン30の表面を均一に研磨することができる。
(第2実施例)
図4を参照して、第1実施例と異なる点を中心に、第2実施例の研磨具2について説明する。第2実施例の研磨具82も、第1実施例の研磨具2と同様に、鋳抜きピン30を被研磨部材とする。第2実施例の研磨具82は、研磨部材50の中心孔52の形状が有底の円筒形状である点で第1実施例と相違する。即ち、中心孔52の径は、深さ方向のどの位置でも同じである。また、中心孔52の径は、鋳抜きピン30の最大径(図1のR2)よりも大きく形成されている。
第2実施例の研磨具82によって鋳抜きピン30を研磨する場合も、第1実施例の研磨作業とほぼ同様である。第2実施例では、中心孔52の形状は鋳抜きピン30の形状と同様ではないので、作業者は、研磨具82を被せながら、中心孔52の内周の一部が鋳抜きピン30の縮径部の稜線(円錐の母線)に接するように研磨具82を傾ける。作業者は、研磨部材50を径方向で鋳抜きピン30に押し付け、鋳抜きピン30を研磨する。研磨具82の中心線と鋳抜きピン30の稜線(母線)とが僅かに平行からずれたとしても、研磨部材50が変形し、中心孔52内壁面と鋳抜きピン30の母線との線接触が保たれる。そのため、鋳抜きピン30の表面を均一に研磨することができる。
(第3実施例)
図5を参照して、第1実施例と異なる点を中心に、第3実施例の研磨具92について説明する。第3実施例の研磨具92は、金型32から突出する押出しピン34の表面を研磨する研磨具である点で第1実施例と異なる。押出しピン34のうち、金型32から突出する部分は、円柱形に形成されている。以下では、押出しピン全体のうち、金型32から突出する部分を「押出しピン34」と呼ぶ。押出しピン34の表面にも、部分的に溶湯凝固片35が固着している。
第3実施例の研磨具92では、研磨部材60の中心孔62は、押出しピン34の形状と同様に、有底の円筒形状に形成されている。また、中心孔62の深さは、押出しピン34の長さと略同じである。中心孔62の径は、押出しピン34の径よりも僅かに小さく形成されている。また、中心孔62の開口端63は拡径され、研磨部材60を押出しピン34に被せ易くしてある。
第3実施例の研磨具92によって押出しピン34を研磨する場合も、第1実施例の研磨作業とほぼ同様である。即ち、第3実施例の研磨具92においても、研磨中に研磨部材60の軸線と押出しピン34の軸線が平行でなくなった場合に、研磨部材60が押出しピン34の形状に合わせて変形する。そのため、押出しピン34の研磨部分に偏りが生じにくく、押出しピン34の表面を均一に研磨できる。また、第3実施例の研磨具92においても、研磨部材60の中心孔62の深さは押出しピン34の長さと略同じであり、研磨部材60の中心孔62の径は押出しピン34の径よりも小さく形成されているため、研磨部材60を押出しピン34に被せると、押出しピン34の外周面全体が中心孔62の内壁で覆われるとともに、締め付けられる。その状態で押出しピン34の研磨が行われるため、押出しピン34の表面全体を効果的に均一に研磨することができる。
(第4実施例)
図6、図7を参照して、第4実施例の研磨具102について説明する。第4実施例の研磨具102は、ホルダ110、ピン120、Oリング130、研磨部材140を備える。
図6、図7に示すように、ホルダ110は、軸112と筒状部材114を備える金属製部材である。軸112は、その一端を図示しない手持ち型の回転工具の回転部に取り付け可能である。軸112の他端は、筒状部材114の底部に固定されている。筒状部材114は、内部に研磨部材140を収容可能な有底の円筒形状の部材である。筒状部材114の軸112の近傍位置における外周面には、Oリング130を嵌合させるための溝115が形成されている。溝115には、ピン120を通すためのピン孔116が形成されている。ピン孔116は、軸112の軸線と交差する方向に沿って筒状部材114を貫通するように、溝115の2箇所に形成されている。
研磨部材140は、研磨粒をバインドした弾性材料によって円筒状に形成された部材である。研磨部材140の外径は、筒状部材114の内径より小さく形成されている。従って、図6に示すように、研磨部材140は、ホルダ110の軸112と同軸になるように、筒状部材114内に収容される。研磨部材140の中心部には、中心孔146が形成されている。中心孔146は、研磨部材140をその長手方向に貫通している。研磨部材140の一端から長手方向に沿って所定距離の位置には、ピン120を通すためのピン孔144が形成されている。さらに、研磨部材140の他端から長手方向に沿って所定距離の位置にも、ピン孔142が形成されている。ピン孔142の直径はピン孔144の直径に等しい。
ピン120は、筒状部材114のピン孔116、及び、筒状部材114内に収容された研磨部材140のピン孔144に通され、研磨部材140をホルダ110に固定する。ピン120は、「固定手段」の一例である。ピン120は、筒状部材114のピン孔116及び研磨部材140のピン孔144を通る径に形成されている。また、ピン120は、筒状部材114の軸線と交差する方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。また、Oリング130は、溝115に嵌合可能な径のOリングである。
研磨部材140をホルダ110に固定する場合、まず、研磨部材140をホルダ110の筒状部材114内に収容する。図6、図7の例の場合、研磨部材140のうち、ピン孔144が形成された側の端部を筒状部材114内に収容する。次いで、筒状部材114のピン孔116、及び、筒状部材114内に収容された研磨部材140のピン孔144に、ピン120を通す。ピン120を通した後に、溝115にOリング130を嵌め、ピン120の抜けを防止する。以上の作業により、研磨部材140がホルダ110に固定される。なお、図6に示すように、研磨部材140を筒状部材114内に収容すると、研磨部材140の一部が筒状部材114より外側に露出するが、研磨部材140の外周面の大部分が筒状部材114によって被覆される。研磨部材140は、ホルダ110の軸112と同軸になるようにホルダ110に取り付けられている。これにより、ホルダ110及び研磨部材140の同軸回転が可能となる。
なお、ピン孔142が形成された側の研磨部材140の端部(反対側の端部)を筒状部材114内に収容した場合、ピン孔142にピン120を通すことにより、研磨部材140をホルダ110に固定することができる。
第4実施例の研磨具102によって被研磨部材(図示省略)を研磨する場合も、第1実施例の研磨作業とほぼ同様である。即ち、第4実施例の研磨具102でも、研磨中に研磨部材140の軸線と被研磨部材の軸線が平行でなくなった場合に、研磨部材140が被研磨部材の形状に合わせて変形する。そのため、被研磨部材の研磨部分に偏りが生じにくく、被研磨部材の表面を均一に研磨することができる。
また、第4実施例の研磨具102のホルダ110は、図6に示すように、研磨部材140の外周面の大部分を被覆する。そのため、研磨作業中の研磨部材140の変形に伴う過度の揺動を抑制することができる。従って、例えば、被研磨部材が長尺の円柱状部材であっても、研磨部材140が過度に揺動することなく、安定して被研磨部材を研磨することができる。
第4実施例の研磨具102では、ピン120によって研磨部材140とホルダ110が同軸回転可能に固定される。そのため、回転工具の回転部で生じる回転力が研磨部材140に無駄なく伝達される。被研磨部材をより効果的に研磨することができる。また、研磨部材140に外力を加えることなく、ホルダ110と研磨部材140を同期回転可能に固定することができる。
第4実施例の研磨部材140は、一端から長手方向に沿って所定距離の位置にピン孔142が設けられているとともに、研磨部材140の他端から長手方向に沿って上記所定距離の位置にもピン孔144が設けられている。そのため、一端側のピン孔142にピン120を通した状態と、他端側のピン孔144にピン120を通した状態の二通りの状態で研磨部材140を使うことができる。研磨部材140の両端部を研磨に利用することができるため、研磨部材140を有効に利用することができる。
(第5実施例)
図8、図9を参照して、第5実施例の研磨具202について説明する。第5実施例の研磨具202は、ホルダ201、研磨部材230を備える。
図8に示すように、ホルダ201は、ベース部材210と、ベース部材210に螺合可能なキャップ220を備える金属製の部材である。ベース部材210は、金属製であり、軸212と、載置部218を備える。軸212は、図示しない手持ち型の回転工具の回転部に取り付け可能である。載置部218は、研磨部材230より小径の筒状に形成されており、その端部に研磨部材230を載置可能である。ベース部材210の外周面には、キャップ220を螺合するための雄ねじ216が形成されている。また、雄ねじ216よりも軸212寄りの部分に、通孔214が形成されている。なお、図8、図9に示されるように、ベース部材210の内部には内部空間211が形成されており、載置部218と通孔214は、その内部空間211を介して連通している。
キャップ220は、研磨部材230を被覆する金属製の筒状部材である。キャップ220の底部221には、研磨部材230の中心孔232を露出させるための露出孔222が形成されている。キャップ220の内周面には、上記の雄ねじ216と螺合可能な雌ねじ224が形成されている。
研磨部材230は、研磨粒をバインドした弾性材料によって円筒状に形成された部材である。研磨部材230の中心部には中心孔232が形成されている。中心孔232は、研磨部材230を長手方向に貫通している。
上記の研磨部材230をホルダ201に固定する場合、まず、研磨部材230をキャップ220内に収める。次いで、キャップ220をベース部材210にねじ込み、固定する。キャップ220とベース部材210の螺合に伴い、キャップ220の底部221と載置部218の端部との間で、研磨部材230が挟まれて固定される。即ち、キャップ220とホルダ201が、「固定手段」の他の一例に相当する。キャップ220の露出孔222からは、研磨部材230の中心孔232が露出する。研磨部材230は、上記のベース部材210の軸212と同軸になるように固定される。これにより、ホルダ201及び研磨部材230の同軸回転が可能となる。研磨部材230がホルダ201に固定されると、通孔214によって、ホルダ201の外部と研磨部材230の中心孔232が連通する。
第5実施例の研磨具202によって被研磨部材(図示省略)を研磨する場合も、第1実施例の研磨作業とほぼ同様である。即ち、第5実施例の研磨具202でも、研磨中に研磨部材230の軸線と被研磨部材の軸線が平行でなくなった場合、研磨部材230が被研磨部材の形状に合わせて変形する。そのため、被研磨部材の研磨部分に偏りが生じにくく、被研磨部材の表面を均一に研磨することができる。
また、第5実施例の研磨具202は、ホルダ201外部と研磨部材230の中心孔232を連通する通孔214を備える。そのため、研磨中に、中心孔232内で発生した切粉は、通孔214を通じてホルダ201外部に排出される。切粉が排出されるので研磨部材230の中心孔232の内壁が目詰まりしにくくなり、研磨部材230の研磨力が低下しにくくなる。また、通孔214によって研磨部材230の中心孔232の後端が外部と連通するので空気の流れが良くなり、研磨の摩擦による研磨部材230の中心孔232内の温度上昇が抑制される。
(第6実施例)
図10、図11を参照して、第6実施例の研磨具302について説明する。第6実施例の研磨具302の基本的構成は、第5実施例の研磨具202(図8、図9参照)と共通する。即ち、研磨具302も、第5実施例と同様に、ベース部材310とキャップ320を含むホルダ301を備える。ベース部材310、キャップ320は、第5実施例のベース部材210、キャップ220とほぼ同様の部材である。第6実施例の研磨具302は、研磨部材330の形状において第5実施例と異なる。
研磨部材330は、研磨粒をバインドした弾性材料によって略円筒状に形成された部材である。第6実施例の研磨部材330は、円筒形状の本体部331と、本体部331の両端に本体部331と一体に成形された突起部334、336とを備える。本体部331は、キャップ320内に収容可能な径の円筒状に形成されている。突起部334、336は、本体部331と同軸であって、本体部331より小径の円筒形状に形成されている。突起部334と突起部336とは、同じ形状に形成されている。研磨部材330の中心部には、本体部331と突起部334、336を貫通する中心孔332が形成されている。図10に示すように、突起部334(336)は、研磨部材330をホルダ301に固定させた際にキャップ320の露出孔322から外側に突出する径の筒状に形成されている。さらに、突起部336(334)は、ベース部材310の載置部318の端部に載置される径に形成されている。別言すれば、載置部318は、突起部334、336を載置可能な径の筒状に形成されている。
研磨部材330をホルダ301に固定する場合、まず、研磨部材330をキャップ320内に収める。このとき、突起部334がキャップ320の露出孔322から外側に突出する。次いで、キャップ320とベース部材310とを螺合させ、固定する。キャップ320とベース部材310の螺合に伴って、キャップ320の底部321が本体部331の端部に当接し、載置部318の端部が突起部336の端部に当接して、キャップ320の底部321とベース部材310の載置部318との間で研磨部材330が挟まれて固定される。第6実施例でも、研磨部材330はベース部材310の軸312と同軸になるように固定される。これにより、ホルダ301及び研磨部材330の同軸回転が可能となる。研磨部材330がホルダ301に固定されると、通孔314によって、ホルダ301の外部と研磨部材330の中心孔332が連通する。
図10に示すように、第6実施例の研磨具302は、金型342から突出する押出しピン340を研磨する。第6実施例の押出しピン340のうち、金型342から突出する部分は、円柱形に形成されている。以下では、押出しピン全体のうち、金型342から突出する部分を「押出しピン340」と呼ぶ。押出しピン340の表面にも、部分的に溶湯凝固片345が固着している。第6実施例の研磨具302によって押出しピン340を研磨する場合も、第1実施例の研磨作業とほぼ同様である。即ち、第6実施例の研磨具302も、研磨中に研磨部材330の軸線と被研磨部材の軸線が平行でなくなった場合、研磨部材330が被研磨部材の形状に合わせて変形する。そのため、被研磨部材の研磨部分に偏りが生じにくく、被研磨部材の表面を均一に研磨することができる。
また、第6実施例の研磨具302は、キャップ320の露出孔322から、研磨部材330の突起部334が外側に突出する。そのため、押出しピン340の研磨中に、突起部334の先端面によって、押出しピン340の根元部分や、押出しピン340の根元付近の金型342表面を研磨することもできる。なお、第6実施例では、キャップ320内に収容される研磨部材330の向きを逆にすることもできる。即ち、突起部334に代えて突起部336をキャップ320の露出孔322から外側に突出させて固定することができる。その場合、研磨部材330の両端の突起部334、336を用いて研磨を行うことができる。
また、第6実施例の研磨具302も、第5実施例の研磨具202と同様に、ホルダ301外部と研磨部材330の中心孔332を連通する通孔314を備えるため、研磨中に中心孔332内で発生した切粉を、通孔314を通じてホルダ301外部に排出することができる。切粉が排出されるので研磨部材330の中心孔332の内壁が目詰まりしにくくなり、研磨部材330の研磨力が低下しにくくなる。また、通孔314によって研磨部材330の中心孔332の後端が外部と連通するので空気の流れが良くなり、研磨の摩擦による研磨部材330の中心孔332内の温度上昇が抑制される。
(第7実施例)
図12、図13を参照して、第7実施例の研磨具402について説明する。第7実施例の研磨具402の基本的構成も、第5実施例の研磨具202(図8、図9参照)と共通する。即ち、研磨具402も、第5実施例と同様に、ベース部材410とキャップ420を含むホルダ401と、円筒形状の研磨部材430とを備える。第7実施例の研磨具402は、ベース部材410の形状において第5実施例と異なる。
第7実施例のベース部材410も、軸412と、載置部418を備える金属製部材である。第7実施例のベース部材410は、軸412に柱状部413が備えられている点で第5実施例のベース部材210と異なる。柱状部413は、「突出部」の一例に相当する。
柱状部413は、軸412の基端側に形成される円柱形状の部分である。第7実施例では、柱状部413の半径R11は、キャップ420の露出孔422の開口半径R12より小さく、研磨部材430の中心孔432の開口半径R13より大きい。また、軸412の半径R14は、研磨部材430の中心孔432の開口半径R13より小さい。従って、研磨部材430の中心孔432内に軸412を挿通することが可能である。このとき、軸412を研磨部材430の中心孔432に挿通した場合、柱状部413の端部を研磨部材430の端部に当接させることも可能である(図12参照)。また、キャップ420の露出孔422内に柱状部413を挿通させることも可能である。
第7実施例でも、研磨部材430をホルダ401に固定する場合、第5実施例と同様に、研磨部材430をキャップ420内に収め、次いで、キャップ420とベース部材410とを螺合させ、固定する。第7実施例のベース部材410は、上記の構成を備えるため、作業者は、研磨部材430をキャップ420内に収容すること、及び、キャップ420内に収容されている研磨部材430をキャップ420から離脱させることをスムースに行うことができる。
研磨部材430をキャップ420内に収容する場合、図12に示すように、作業者は、まず、研磨部材430の中心孔432内に軸412を挿通させる。このとき、柱状部413の端部が研磨部材430の端部に当接する。この状態で、作業者は、研磨部材430を備える軸412をキャップ420内に挿入する。軸412は露出孔422を通過して外側に突出する。それに伴って、研磨部材430がキャップ420内の空間に挿入される。このとき、柱状部413は、研磨部材430の端部を押す。研磨部材430の端部が柱状部413によって押されることによって、研磨部材430はキャップ420内に押し込まれる。研磨部材430がキャップ420内に押し込まれることによって、研磨部材430はキャップ420内に収容される。研磨部材430を指でキャップ420内に押し込む場合に比べて、作業者は、研磨部材430をキャップ420内にスムースに収容することができる。
キャップ420内に収容された研磨部材430をキャップ420から離脱させる場合、図13に示すように、作業者は、まず、軸412を、キャップ420の外側から、キャップ420内の研磨部材430の中心孔432内に挿入する。作業者が軸412を中心孔432内に挿通させていくと、軸412に形成された柱状部413の端部が、キャップ420の露出孔422を通過して、キャップ420内の研磨部材430の端部に当接し、研磨部材430を押す。研磨部材430の端部が柱状部413によって押されることによって、キャップ420内の研磨部材430は、キャップ420内の空間から押し出される。その結果、研磨部材430は、キャップ420内から離脱する。キャップ420内の研磨部材430を指で摘み出す場合に比べて、作業者は、キャップ420内の研磨部材430をキャップ420からスムースに離脱させることができる。
上記の各実施例の変形例を以下に列挙する。
(1)上記の各実施例では、研磨部材10、50、60、140、230、330、430として、研磨粒をバインドしたゴム材料(いわゆるゴム砥石)を用いている。ゴム材料の代わりに、研磨粒をバインドしたウレタン材料を用いてもよい。
(2)第4実施例において、ホルダ110の筒状部材114(図6、図7参照)の、研磨部材140を被覆する部分よりも軸112寄りの部分に、外から研磨部材140の中心孔146に通じる通孔を設けてもよい。この場合、研磨中に、中心孔146内で発生した切粉を、通孔を介してホルダ110外部に排出することができる。また、通孔を介してホルダ110内部に空気の流れができるので、研磨部材140の温度上昇を抑制することができる。
(3)上記の各実施例では、被研磨部材が円錐台形の鋳抜きピン30、又は、円柱形の押出しピン34である場合の例を説明した。被研磨部材は、これらに限られず、他の形状の部材、例えば円錐形の部材や、円筒形の部材であってもよい。
(4)第6実施例では、研磨部材330は、本体部331の両端に突起部334、336を備える例について説明した。これに代えて、研磨部材330は、本体部331の一端のみに突起部を備えてもよい。
(5)第7実施例では、軸412に円柱形状の柱状部413を備える例を説明した。研磨部材430をキャップ420内に収容する際、及び、キャップ420内から研磨部材430を離脱させる際に、研磨部材430を押すための部材は、円柱形状に限られず、軸412の外周から突出するものであれば、任意の形状としてもよい。軸の外周から突出するこれらの部分を「突出部」と言い換えてもよい。従って、例えば、軸412の外周に、円柱形状の柱状部413に代えて、円板形状、突起形状等、任意の形状の突出部を形成してもよい。その場合、突出部は、軸中心から突出部先端までの軸径方向の長さが、研磨部材430の中心孔432の内半径より長く、かつ、キャップ420の露出孔422の開口半径より短く形成されていることを要する。また、軸412の長手方向において、突出部は、研磨部材430をキャップ420内に収容する際に、研磨部材430の端部を十分に押すことができる位置に形成されていることを要する。軸412の外周に上記の突出部を備えることにより、上述のように、研磨部材430をキャップ420内に収容する際、及び、キャップ420内から研磨部材430を離脱させる際に、突出部によって研磨部材430の端部を押すことができる。その結果、キャップ420内の研磨部材430を指で摘み出す場合に比べて、キャップ420内の研磨部材430をキャップ420からスムースに離脱させることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、82、92:研磨具、4:軸、5:ホルダ、6:鍔、10:研磨部材、12:中心孔、30:鋳抜きピン、31:溶湯凝固片、32:金型、34:押出しピン、35:溶湯凝固片、50:研磨部材、52:中心孔、60:研磨部材、62:中心孔、63:開口端、102:研磨具、110:ホルダ、112:軸、114:筒状部材、115:溝、116:ピン孔、120:ピン、130:リング、140:研磨部材、142、144:ピン孔、146:中心孔、201:ホルダ、202:研磨具、210:ベース部材、211:内部空間、212:軸、214:通孔、216:雄ねじ、218:載置部、220:キャップ、221:底部、222:露出孔、224:雌ねじ、230:研磨部材、232:中心孔、301:ホルダ、302:研磨具、310:ベース部材、312:軸、314:通孔、318:載置部、320:キャップ、321:底部、322:露出孔、330:研磨部材、331:本体部、332:中心孔、334:突起部、336:突起部、340:押出しピン、342:金型、345:溶湯凝固片、401:ホルダ、402:研磨具、410:ベース部材、412:軸、413:柱状部、418:載置部、420:キャップ、422:露出孔、430:研磨部材、432:中心孔

Claims (9)

  1. 手持ち型の回転工具に取り付けて用いる研磨具であり、円柱状又は円錐状の被研磨部材の表面を研磨するための研磨具であって、
    前記回転工具の回転部に取り付け可能な軸を有するホルダと、
    前記ホルダに取り付けられており、前記ホルダの軸線と同軸の中心孔が形成されている円筒状の研磨部材と、
    を備えており、
    前記研磨部材が弾性材料で形成されていることを特徴とする研磨具。
  2. 前記研磨部材は、軸方向一端が前記ホルダから露出するとともに、露出する端面により前記被研磨部材を研磨しうるように、前記ホルダに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の研磨具。
  3. 前記ホルダは、前記研磨部材の円筒外周面の少なくとも一部を被覆しており、前記研磨部材を前記ホルダに固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の研磨具。
  4. 前記固定手段は、前記ホルダの軸線と交差する方向に沿って前記ホルダと前記研磨部材の双方に挿入されるピンであることを特徴とする請求項3に記載の研磨具。
  5. 前記研磨部材の両端の夫々から長手方向に沿って所定距離の位置に前記ピンを通すためのピン孔が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の研磨具。
  6. 前記固定手段は、前記軸を備えるベース部材と、前記ベース部材に取付可能なキャップを備え、
    前記ベース部材は、前記研磨部材の端部を載置可能な載置部を備え、
    前記キャップは、前記研磨部材の外周面を被覆可能な筒状部材であって、その底部には前記研磨部材の前記中心孔を露出させるための露出孔が形成されており、
    前記研磨部材をキャップ内に収容した状態で、前記キャップを前記ベース部材に取付け、前記キャップの前記底部と前記ベース部材の前記載置部との間で、前記研磨部材が挟まれて固定され、
    前記軸の外周面には、突出部が備えられ、
    前記突出部は、軸中心から前記突出部先端までの径方向の長さが、前記中心孔の半径より長く、かつ、前記露出孔の半径より短く、
    前記軸の外径が、前記中心孔の内径よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の研磨具。
  7. 前記中心孔は前記研磨部材をその長手方向に貫通しており、
    前記ホルダには、前記研磨部材の円筒外周面を被覆する部分よりも前記軸寄りの部分に、外から前記研磨部材の前記中心孔に通じる通孔が設けられていることを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の研磨具。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の研磨具を用いた研磨方法であり、
    前記研磨部材の前記中心孔の内径が、前記被研磨部材の外径よりも小さい前記研磨部材を用いて前記被研磨部材の表面を研磨することを特徴とする研磨方法。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の研磨具を用いた研磨方法であり、
    前記研磨部材の前記中心孔の形状が、前記被研磨部材の形状と略同じである前記研磨部材を用いて前記被研磨部材の表面を研磨することを特徴とする研磨方法。
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