JP2012071402A - 穴明け加工装置 - Google Patents

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智美 村中
Tokushige Kumagai
徳成 熊谷
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Abstract

【課題】簡単な構造で、移動テーブルによって移動される被加工部材の固定テーブルとの間に発生する摩擦抵抗を抑制し、被加工部材の位置決めを素早くかつ精度良く行うことが可能な穴明け加工装置を提供すること。
【解決手段】第1方向Xに移動可能な加工部44と、加工部44と対向する位置にあって、プリント基板2を載置する固定テーブル50及び固定テーブル50に載置されたプリント基板2を固定すると共に、載置されたプリント基板2を第1方向Xと直交する第2方向Yに移動させる移動テーブル51を有する加工テーブル10と、を備え、加工部44と移動テーブル51とを移動させてプリント基板2の加工位置の位置決めを行うプリント基板加工機1において、固定テーブル50にエアを供給するエア供給器53を備え、固定テーブル50は、固定テーブル50に載置されたプリント基板2にエア供給器53から供給されるエアを噴射する複数の噴射穴52を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工部材に穴明け加工を行う穴明け加工装置に関し、特にはプリント基板に穴明け加工を行う穴明け加工装置に関する。
近年、加工装置、例えば、被加工部材(例えば、プリント基板であり、以下、「ワーク」という)を加工テーブルに載せて穴明け加工を行う穴明け加工装置においては、更なる高効率化、省エネルギー化及び微細加工化等が要求されている。そのため、昨今においては、ワークの位置決めを素早くかつ精度良く行うことが重要となってきている。
ワークを素早く且つ精度よく位置決めさせるためには、例えば、繊維強化樹脂積層板のような比重の軽い材料を使用して、ワークを移動させる加工テーブルを軽量化して小さな力で素早く移動させることが考えられる。しかしながら、比重の軽い材料を使用して軽量化を図ったとしても、加工テーブル全体を移動させる構造では、加工テーブルが大型化してしまう。そしてこれが加工テーブルの更なる軽量化を抑制し、ワークの位置決めを素早くかつ精度良く行うことを抑制していた。
また、例えば、穴明け加工装置の高効率化を達成するためにスピンドル等の加工ユニットの数を増やした場合には、加工テーブルは加工ユニットに対向配置されるため、加工テーブルが加工ユニットの配置方向に大型化してしまい、これも加工テーブルの軽量化を抑制していた。
これに対しては、固定テーブルと、固定テーブル上で固定テーブルに対して移動可能に支持されると共にワークよりも幅の狭い移動テーブルと、を備え、ワークを移動テーブルに固定して移動テーブルのみを移動させることにより、加工テーブル全体の軽量化を図り、高効率化を可能にした穴明け加工装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−131742号公報
しかしながら、特許文献1に開示の穴明け加工装置は、移動テーブルからはみ出したワークが固定テーブル上を滑りながら移動するため、ワークが固定テーブルと干渉し、ワークと固定テーブルとの間に摩擦抵抗が発生するおそれがある。また、例えば、ワークが下板に支えられている場合においては、下板が固定テーブルと干渉して摩擦抵抗が発生するおそれがあり、好ましくない。
そこで、本発明は、簡単な構造で、移動テーブルによって移動される被加工部材の固定テーブルとの間に発生する摩擦抵抗を抑制し、被加工部材の位置決めを素早くかつ精度良く行うことが可能な穴明け加工装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1方向(X)に移動可能な加工手段(44)と、該加工手段(44)と対向する位置にあって、被加工部材(2)を載置する固定テーブル(50)及び該固定テーブル(50)に載置された被加工部材(2)を固定すると共に、前記固定テーブル(50)に載置された被加工部材(2)を前記第1方向(X)と直交する第2方向(Y)に移動させる移動テーブル(51)を有する加工テーブル(10)と、を備え、前記加工手段(44)と前記移動テーブル(51)とを移動させて被加工部材(2)の加工位置の位置決めを行う穴明け加工装置(1)において、前記固定テーブル(50)にエアを供給するエア供給手段(53)を備え、前記固定テーブル(50)は、前記固定テーブル(50)に載置された被加工部材(2)に前記エア供給手段(53)から供給されるエアを噴射する複数の噴射穴(52)を有する、ことを特徴とする穴明け加工装置(1)に関する。
また、穴明け加工装置(1)は、前記複数の噴射穴(52)に連結され、前記複数の噴射穴(52)から噴射される前記エア供給手段(53)から供給されるエアの噴射及び噴射停止の切り替えを行う複数の噴射切替部(54)と、前記複数の噴射切替部(54)を制御してエアの噴射及び噴射停止を行う制御部(7)と、を備えることが好ましい。
前記制御部(7)は、前記複数の噴射穴(52)のうち、前記移動テーブル(51)に固定された被加工部材(2)に覆われた噴射穴(52)からエアが噴射するように前記複数の噴射切替部(54)を制御することが好ましい。
また、穴明け加工装置(1)は、前記移動テーブル(51)の載置面(51s)と、前記固定テーブル(50)の被加工部材(2)が位置する載置面(50s)とが略同一高さに形成されることが好ましい。
被加工部材(2)の加工時に、前記移動テーブル(51)に固定された被加工部材(2)を前記固定テーブル(50)に向かって押圧する押圧部(42)を有し、前記複数の噴射穴(52)から噴射されるエアの噴射圧力は、エアの噴射中に前記押圧部(42)が被加工部材(2)を押圧した場合に前記押圧部(42)が被加工部材(2)を保持可能な範囲に設定されることが好ましい。
本発明に係る穴明け加工装置は、エア供給手段から供給されるエアを噴射可能な複数の噴射穴を固定テーブルに設け、固定テーブルから被加工部材にエアを噴射するため、被加工部材を固定テーブル50から浮かせることができる。そのため、例えば、移動テーブルが被加工部材よりも小さい場合においても、移動テーブルから食み出した被加工部材が固定テーブル上を滑りながら移動することを抑制することができる。つまり、固定テーブルと被加工部材とが直接接触しながら移動することを抑制することができる。これにより、被加工部材と固定テーブルとの間に摩擦抵抗が発生することを抑制することができる。その結果、被加工部材の位置決めを素早くかつ精度良く行うことができる。
また、本発明に係る穴明け加工装置は、複数の噴射穴に連結された複数の噴射切替部と、複数の噴射穴のうち被加工部材に覆われた噴射穴に連結された噴射切替部にエアを噴射させるように制御する制御部と、を備える。そのため、エアの噴射が必要な噴射穴からのみエアを噴射させることができる。これにより、エアの消費量を抑制することが可能となり、消費電力を抑えることができる。
また、本発明に係る穴明け加工装置は、移動テーブルの載置面と固定テーブルの載置面とが略同一高さに形成されるため、移動テーブルの載置面と固定テーブルの載置面との段差がなくなる。そのため、穴明け加工装置は、被加工部材の加工が容易となる。また、段差がなくなることにより被加工部材を水平に載置することができるので、加工精度の低下を抑制し、加工精度を向上させることができる。
また、噴射穴から噴射されるエアの噴射圧力は、エアの噴射中に押圧部が被加工部材を押圧した場合に押圧部が被加工部材を保持可能な範囲に設定される。言い換えると、噴射穴から噴射されるエアの噴射圧力は、被加工部材を押圧して保持する押圧部の押圧力よりも小さいため、噴射穴からエアを噴射したままの状態においても、押圧部で被加工部材を押圧して固定することができる。そのため、エアを噴射して被加工部材に生じる摩擦等の干渉を抑制した場合においても、被加工部材の加工精度に対する影響を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るプリント基板加工機を示す斜視図である。 本実施形態に係るプリント基板加工機を示す平面図である。 本実施形態に係るプリント基板加工機の加工部を示す図である。 本実施形態に係るプリント基板加工機の固定テーブル及び移動テーブルを示す斜視図である。 本実施形態に係る固定テーブルに形成された噴射穴に開閉バルブを介して接続されたエア供給器を模式的に示す図である。 本実施形態に係る開閉バルブの切り替え制御を行う制御部を示す図である。 本発明の他の形態に係るプリント基板加工機を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る穴明け加工装置としてのプリント基板加工機1について、図1から図6を参照しながら説明する。まず、本実施形態に係るプリント基板加工機1の全体構造について図1から図5を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るプリント基板加工機1を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係るプリント基板加工機1を示す平面図である。図3は、本実施形態に係るプリント基板加工機1の加工部44を示す図である。図4は、本実施形態に係るプリント基板加工機1の固定テーブル50及び移動テーブル51を示す斜視図である。図5は、本実施形態に係る固定テーブル50に形成された噴射穴52に開閉バルブ54を介して接続されたエア供給器53を模式的に示す図である。
図1から図3に示すように、プリント基板加工機1は、被加工部材としてのプリント基板2を載置する後述の加工テーブル10が配置されるベッド20を備える。ベッド20は、第1方向(図1に示すX方向であり、以下、「第1方向X」という)に長い直方体状に形成されており、ベッド20の上面には、ベッド20の略中央を跨ぐように配置されたクロスレール21が固定されている。
クロスレール21の前面には、第1方向Xに延びる一対のガイドレール23が取り付けられており、一対のガイドレール23には、クロススライド22が第1方向Xに移動自在に支持されている。クロススライド22には、モータ24が接続されており、クロススライド22は、モータ24の回転駆動により一対のガイドレール23に沿って第1方向Xに移動するように構成されている。
クロススライド22の前面には、第3方向(図1に示すZ方向であり、以下、「第3方向Z」という)に延びる一対のガイドレール31が取り付けられており、一対のガイドレール31には、ベース30が第3方向Zに移動自在に支持されている。ベース30には、モータ32が接続されており、ベース30は、モータ32の回転駆動によって一対のガイドレール31に沿って第3方向Zに移動するように構成されている。
ベース30の前面には、サドル33が固定されており、サドル33の下部には、スピンドル40が固定されている。スピンドル40の先端には、ドリル41が回転自在に保持されている。また、スピンドル40の先端には、押圧部としてのプレッシャフット42が第3方向Zに移動自在に設けられている。
図3に示すように、プレッシャフット42は、スピンドル40の先端部にドリル41の軸線に対して平行に摺動可能に嵌合されており、ロッド43に支持されている。プレッシャフット42の軸心部には、ドリル41が貫通する貫通穴46が形成されている。ロッド43は、スピンドル40と平行に配置されたシリンダ45に結合されており、シリンダ45は、ベース30に支持されている。つまり、プレッシャフット42は、ベース30に支持されたシリンダ45により、第3方向Zに移動自在となっている。
本実施形態においては、3つのクロススライド22が一体化した2組のクロススライドが設けられており、これら2組のクロススライドは一体に移動するように連結されている。そして、各クロススライド22の前面には3つのスピンドル40が所定間隔を存して並列して取付けられており、これらスピンドル40、ドリル41及びプレッシャフット42などによって、プリント基板2を加工する第1方向Xに移動可能な加工手段としての加工部44が構成されている。
また、ベッド20の上面には、加工部44と対向する位置に第1方向Xに沿った2個の固定テーブル50が固定されている。固定テーブル50は、平面視で長方形かつ正面視で門型に形成された第1方向Xに長いテーブルであり、第1方向Xの長さが加工部44の移動距離(移動長さ)よりも長くなるように形成されている。また、固定テーブル50の第2方向Y(図1に示すY方向(第1方向Xと直交する方向)であり、以下、「第2方向Y」という)の長さは、移動テーブル51の第2方向Yの長さよりも短く形成されている。
固定テーブル50は、長手方向がスピンドル40(加工部44)の移動方向である第1方向Xと平行で、かつ、幅方向がドリル41(スピンドル40)の軸線と交差するように配置されている。つまり、固定テーブル50は、上面に位置する載置面50sが加工部44と対向し、載置面50sの上にプリント基板2の加工範囲(図5参照)が形成されることになる。
図4に示すように、固定テーブル50の載置面50sには、第2方向Yに延設された3つの溝50vが第1方向Xに所定間隔で形成されている。溝50vの幅は、移動テーブル51の幅に対して両側0.1mm程度ずつ広く形成されており、溝50vの底部には、軸受(図示せず)と軌道(図示せず)とからなる直線案内装置(図示せず)の軸受(図示せず)が配置されている。移動テーブル51の下部には軌道が固定されており、移動テーブル51は、これら軌道と軸受とが係合することによって、第2方向Yに摺動自在に溝50vに支持されている。
また、固定テーブル50の溝50vを挟んだ両側の載置面50sには、移動テーブル51から食み出して、固定テーブル上に位置するプリント基板2にエアを噴射するための複数の噴射穴52が形成されている。図5に示すように、複数の噴射穴52は、エア供給手段としてのエア供給器53と噴射切替部としての開閉バルブ54を介して連結されており、エア供給器53から供給されるエアが固定テーブル50からプリント基板2に向けて噴射される。
複数の噴射穴52は、固定テーブル50の溝50vを挟んだ両側において、第1方向Xに所定のピッチで並んで形成されており、噴射穴52の穴径は、例えば、1mmに形成されている。なお、噴射穴52の穴径、個数、ピッチ等は、例えば、プリント基板2の大きさ等により適宜変更可能であり、また、噴射穴52の形成範囲もプリント基板2の大きさ等により適宜変更可能であるが、固定テーブル50の全長に渡って形成することができる。
また、例えば、幅500mmのプリント基板の場合、固定テーブル50の溝50vを挟んだ両側の載置面50sに各1個ずつの噴射穴(穴径1mm)を設け、エア供給器53から噴射圧力640kPaのエアを供給して噴射穴から噴射させることが好ましい。
固定テーブル50の各スピンドル40と対応する位置には、スピンドル40(加工部44)が移動する第1方向Xと直交する第2方向Yに沿うように移動テーブル51配置されている。移動テーブル51は、固定テーブル50の溝50vに移動自在に支持されており、固定テーブル50と共に加工テーブル10を構成する。
移動テーブル51は、平面視で長方形状の板状のテーブルであり、固定テーブル50の溝50vに沿った方向の長さが、少なくとも溝50vの長さよりも長く形成されている。また、移動テーブル51の載置面51sは、溝50vに移動テーブル51を配置した場合に、固定テーブル50の載置面50sと略同一高さになるように形成されており、移動テーブル51の載置面51sと固定テーブル50の載置面50sとの間に段差が形成されないようになっている。
さらに、移動テーブル51の第1方向Xに係る長さ(幅)Tは、プリント基板2の第1方向Xに係る長さ(幅)Rよりも狭くなるように形成されている(T<R、図1参照)。
プリント基板2が載置される移動テーブル51の載置面(表面)51sの中心線上には基準ピン3a、3bを挿入するためのピン穴55と、ピン穴56とが設けられている。プリント基板加工機1は、ピン穴55及びピン穴56に、基準ピン3a、3bを嵌入することによって、プリント基板2を移動テーブル51の載置面51sに固定することができる。また、基準ピン3a、3bで固定することで載置面51s上にプリント基板2の重心が位置する。
移動テーブル51は、スピンドル40と対応する数だけ設けられており、本実施形態においては、3個の移動テーブル51が設けられている。各移動テーブル51は、連結プレート(図示せず)で一体に連結されており、連結プレートの下面には、ボールねじ(図示せず)に螺合するナット(図示せず)が配置されている。また、ボールねじの一端は、固定テーブル50の溝50vに固定された軸受(図示せず)に接続され、他端は、モータ61の出力軸62に接続されている。そのため、モータ61を回転駆動することにより、連結プレート60を介して3個の移動テーブル51を同時に第1方向Xに移動させることが可能になる。
なお、加工時(穴明け時)における移動テーブル51の移動範囲は、図5において2点鎖線で示す位置である。
次に、本実施形態に係るプリント基板加工機1の開閉バルブ54の切り替え制御を行う制御部7について説明する。図6は、本実施形態に係る開閉バルブ54の切り替え制御を行う制御部7を示す図である。
図6に示すように、プリント基板加工機1の開閉バルブ54の切り替え制御を行う制御部7は、例えば、NC加工(Numerical Control machining)を行うための制御盤(図示せず)に設けられる入力部70から入力された入力データに基づいて、エアを噴射させる噴射穴52を決定する判定部71と、判定部71により決定された開閉バルブ54の開閉制御を行う開閉制御部72と、を備える。
本実施形態に係る開閉バルブ54の切り替え制御を行う制御部7は、作業者により入力された入力データ(例えば、プリント基板の大きさや規格サイズ等)に基づいて、複数の噴射穴52のうち、どの噴射穴52からエアを噴射させるかを判定(例えば、プリント基板に覆われた噴射穴など)し、当該噴射穴52に連結された開閉バルブ54の開閉制御を行う。
具体的には、判定部71は、作業者により入力された入力データとメモリ(図示せず)に記憶された記憶データとを比較して、複数の噴射穴52のうち、どの噴射穴52からエアを噴射させるかを判定する。例えば、判定部71は、作業者により入力されたプリント基板2の規格サイズから第1方向Xにおける長さを判断し、これとメモリに記憶された記憶データを比較して、載置されるプリント基板に覆われる開閉バルブ(例えば、図5に示す符号C,D,E,Fが付された噴射穴52に連結された開閉バルブ)54を決定する。言い換えると、プリント基板2により塞がれる噴射穴52のみを開くように判断し、これを開くように決定する。
開閉制御部72は、判定部71により決定された開閉バルブ54の開閉制御を行う。
次に、本実施形態に係るプリント基板加工機1の動作について説明する。
まず、プリント基板2を固定テーブル50の上に載置して、プリント基板2を移動テーブル51に固定する。具体的には、プリント基板2の基準ピン3a、3bを移動テーブル51のピン穴55及びピン穴56に挿入して、プリント基板2を移動テーブル51上に固定する。
なお、本実施形態に係るプリント基板加工機1の移動テーブル51の幅方向における長さ(第1方向Xにおける長さ)は、プリント基板2の幅方向における長さ(第1方向Xの長さ)よりも短くなるように形成されているため、プリント基板2は移動テーブル51から第1方向Xにはみ出し、移動テーブル51から食み出したプリント基板2の一部は固定テーブル50上に位置することになる。
次に、作業者は、入力部70にプリント基板2のデータを入力する。本実施形態においては、プリント基板2の大きさを入力する。プリント基板2の大きさが入力されると、判定部71は、プリント基板2の第1方向Xにおける長さからエアを噴射する噴射穴52を決定する。
エアを噴射する噴射穴52が決定すると、開閉制御部72は、エアを噴射する噴射穴52と接続された開閉バルブ54を開く制御を行う。開閉バルブ54が開くと、固定テーブル50上に配置されたプリント基板2にエアが噴射され、プリント基板2と固定テーブル50との間にエア層が形成される。プリント基板2と固定テーブル50との間にエア層が形成されると、プリント基板2と固定テーブル50とが直接接触しないため、移動テーブル51が動いても摩擦抵抗が生じなくなる。
この状態で移動テーブル51によって、移動テーブル51よりも面積の大きなプリント基板2を第1方向Xに移動させ、固定テーブル50の載置面50sに対して相対移動させて、第1方向Xの位置決めを行う。
プリント基板2の第1方向Xに係る位置が決まると、クロススライド22を第2方向Yに移動させてドリル41(スピンドル40)の軸線を加工しようとする穴の中心に位置決めして加工位置を決定する。プリント基板2の第1方向X及び第2方向Yに係る位置が決まると、サドル33を第3方向Zに移動させる。
サドル33が第3方向Zに移動すると、プレッシャフット42が固定テーブル50の載置面50s若しくは固定テーブル50と交差する部分の移動テーブル51の載置面51s上にプリント基板2を押圧してプリント基板2を保持し、プレッシャフット42に保持されたプリント基板2がドリル41によって穴明けされる。
このとき、プレッシャフット42が固定テーブル50の載置面50s若しくは移動テーブル51の載置面51s上にプリント基板2を押圧する押圧力は、エア供給器53から供給され、噴射穴52から噴射されるエアの噴射圧力よりも大きい。言い換えると、噴射穴52から噴射されるエアの噴射圧力は、プレッシャフット42がプリント基板2を押圧する押圧力よりも小さく設定されている。つまり、噴射穴52から噴射されるエアの噴射圧力は、エアの噴射中にプレッシャフット42がプリント基板2を押圧した場合にプレッシャフット42がプリント基板2を保持可能な範囲に設定されている。そのため、噴射穴52から噴射されるエアの噴射圧力に関わらず、プレッシャフット42は、プリント基板2を保持することができる。
1つの穴明けが終わると、クロススライド22によりドリル41の軸線を第1方向Xに移動させつつ、加工位置を変更し、穴明けを行う。そして、固定テーブル50上のプリント基板2に加工すべき穴が無くなると、移動テーブル51によりプリント基板2を第2方向Yに移動させ、上記工程を繰り返す。
以上のような構成を有する本実施形態に係るプリント基板加工機1によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態に係るプリント基板加工機1は、エア供給器53から供給されるエアを噴射する複数の噴射穴52を固定テーブル50に設け、固定テーブル50からプリント基板2に向けてエアを噴射するため、プリント基板2を固定テーブル50から浮き上がらせることができる。そのため、例えば、移動テーブル51がプリント基板2よりも小さく、固定テーブル50上にプリント基板2が位置する場合においても、移動テーブル51から食み出したプリント基板2が固定テーブル50上を滑りながら移動することを抑制することができる。つまり、固定テーブル50とプリント基板2とが直接接触することを抑制することができる。これにより、プリント基板2と固定テーブル50との間に摩擦抵抗が発生することを抑制することができる。その結果、本実施形態に係るプリント基板加工機1は、プリント基板2の位置決めを素早くかつ精度良く行うことができる。
また、本実施形態に係るプリント基板加工機1は、複数の噴射穴52に連結された複数の開閉バルブ54と、複数の噴射穴52のうちプリント基板2に覆われた噴射穴52に連結された開閉バルブ54を開いてエアを噴射させるように制御する制御部7と、を備える。そのため、エアの噴射が必要な噴射穴52からのみエアを噴射させることができる。これにより、エアの消費量を抑制することが可能となり、エアを噴射するための消費電力を抑えることができる。
また、本実施形態に係るプリント基板加工機1は、移動テーブル51の載置面51sと固定テーブル50の載置面50sとが略同一高さに形成されるため、移動テーブル51の載置面51sと固定テーブル50の載置面50sとの段差がなくなる。そのため、プリント基板加工機1は、プリント基板2を加工しやすくなる。また、段差がなくなることによりプリント基板2を水平に載置することができるので、加工精度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係るプリント基板加工機1においては、噴射穴52から噴射されるエアの噴射圧力は、プリント基板2を押圧してプリント基板2を保持するプレッシャフット42の押圧力よりも小さいため、噴射穴52からエアを噴射したままの状態においても、プレッシャフット42でプリント基板2を押圧してプリント基板2を固定することができる。そのため、エアを噴射してプリント基板2に生じる摩擦等の干渉を抑制した場合においても、プリント基板2に対する影響を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、本実施形態においては、平面視で長方形状の板状の移動テーブル51と、平面視で長方形かつ正面視で門型に形成された第1方向Xに長い固定テーブル50を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。プリント基板加工機1は、例えば、図7に示すように、側面視略コの字状に形成された移動テーブル51と、固定テーブル50と、を備える構成であってもよい。移動テーブル51及び固定テーブル50の形状は、適宜、変更することができる。
また、本実施形態においては、エア供給手段としてのエア供給器53は、圧縮エアを発生して噴射穴52からエアを噴射する構成としたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、エア供給器を複数の噴射穴からエアを吸引可能に構成し、プリント基板2の加工時に複数の噴射穴52からエアを吸引して、固定テーブル50上に位置するプリント基板2に負圧を与えて、プリント基板2を固定テーブル50に固定させる構成であってもよい。プレッシャフット42に加え、エアによりプリント基板2を固定テーブル50固定することにより、加工精度がさらに向上する。
また、本実施形態においては、各噴射穴52に開閉バルブ54を接続して各噴射穴毎にエア噴射の切替制御を行う構成としたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、固定テーブル50の内部をエリア毎に分割して各エリアの設けられる噴射穴52から噴射されるエアを各エリア毎に制御する構成であってもよい。つまり、各エリアに配置された噴射穴毎に制御する構成であってもよい。
また、本実施形態においては、エア供給器53から供給されるエアを開閉バルブ54によって開閉制御(切替制御)を行う構成としたが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、噴射穴52にシャッタを設け、シャッタを開閉することでエアの噴射及び噴射停止を行う構成であってもよい。
また、例えば、本実施形態においては、3つの加工部44及び3つの移動テーブル51を2組有するプリント基板加工機1を用いて説明したが、本発明においてはこれに限定されない。プリント基板加工機1は、加工部44及び移動テーブル51を備えていればよく、加工部44及び移動テーブル51は、プリント基板加工機1の仕様に応じて設定することができる。
また、例えば、本実施形態においては、複数の噴射穴52は、固定テーブル50の第1方向Xに一列に形成したが、本発明においてはこれに限定されない。例えば、噴射穴52は、複数列に並んで形成してもよい。
1 プリント基板加工機(穴明け加工装置)
2 プリント基板(被加工部材)
7 制御部
10 加工テーブル
20 ベッド
21 クロスレール
33 サドル
40 スピンドル
41 ドリル
42 プレッシャフット(押圧部)
44 加工部(加工手段)
50 固定テーブル
50s 載置面
51 移動テーブル
51s 載置面
52 噴射穴
53 エア供給器(エア供給手段)
54 開閉バルブ(噴射切替部)


Claims (5)

  1. 第1方向に移動可能な加工手段と、
    該加工手段と対向する位置にあって、被加工部材を載置する固定テーブル及び該固定テーブルに載置された被加工部材を固定すると共に、前記固定テーブルに載置された被加工部材を前記第1方向と直交する第2方向に移動させる移動テーブルを有する加工テーブルと、を備え、
    前記加工手段と前記移動テーブルとを移動させて被加工部材の加工位置の位置決めを行う穴明け加工装置において、
    前記固定テーブルにエアを供給するエア供給手段を備え、
    前記固定テーブルは、前記固定テーブルに載置された被加工部材に前記エア供給手段から供給されるエアを噴射する複数の噴射穴を有する、
    ことを特徴とする穴明け加工装置。
  2. 前記複数の噴射穴に連結され、前記複数の噴射穴から噴射される前記エア供給手段から供給されるエアの噴射及び噴射停止の切り替えを行う複数の噴射切替部と、前記複数の噴射切替部を制御してエアの噴射及び噴射停止を行う制御部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の穴明け加工装置。
  3. 前記制御部は、前記複数の噴射穴のうち、前記移動テーブルに固定された被加工部材に覆われた噴射穴からエアが噴射するように前記複数の噴射切替部を制御する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の穴明け加工装置。
  4. 前記移動テーブルの載置面と、前記固定テーブルの被加工部材が位置する載置面とが略同一高さに形成される、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の穴明け加工装置。
  5. 被加工部材の加工時に、前記移動テーブルに固定された被加工部材を前記固定テーブルに向かって押圧する押圧部を有し、
    前記複数の噴射穴から噴射されるエアの噴射圧力は、エアの噴射中に前記押圧部が被加工部材を押圧した場合に前記押圧部が被加工部材を保持可能な範囲に設定される、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の穴明け加工装置。

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