JP2012070868A - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記課題は、吸収体56よりも裏面側に、吸収体56の一方の側縁近傍から他方の側縁近傍までの幅を有する弾性伸縮シート25が、少なくとも股間部からその後側部分までの前後方向範囲にわたり、縦方向に120〜200%の伸長率で伸張された状態で固定されている、ことを特徴とする使い捨ておむつにより解決される。
【選択図】図2
Description
一般的なパンツタイプ使い捨ておむつは、前身頃及び後身頃を有する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成されているものである。
パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、身体へのフィット性を向上させるために、外装シートに、種々の弾性伸縮部材を伸長状態で固定することが行われており、ウエスト開口部の縁部において幅方向に沿うウエスト縁部弾性伸縮部材、ならびにウエスト縁部弾性伸縮部材よりも股間側において幅方向に沿うウエスト下部弾性伸縮部材及び中間部弾性伸縮部材を設けることが、広く採用されている。この他に、前身頃及び後身頃において脚開口部に沿うように湾曲する脚付根部弾性伸縮部材を備えているものが知られている。
一方、テープタイプ使い捨ておむつは、パンツタイプ使い捨ておむつと比べて胴回り方向のフィット性に劣るため、これを改善するために、背側部分のウエスト部に幅方向に沿って弾性伸縮する背側弾性伸縮部材を設けたり、ファスニングテープに弾性伸縮する部材を設けたり、両側部における股間部を含む前後方向範囲に脚付根部弾性伸縮部材を設けたりすることが知られている。
ただし、これら従来の使い捨ておむつは、装着時に臀部に余りが発生し、この余りがもこもことして装着感が悪化したり、排泄物の吸収後に股間部が過度に垂れ下がったりするという問題点があった。
この問題点を解決するものとして、糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材を用いて、内装体における吸収体よりも外側に、縦方向に沿う縦方向弾性伸縮部材を幅方向に間隔を空けて複数本設けること(特許文献1〜3参照)が提案されている。このような縦方向弾性伸縮部材を備えると、その収縮力により、内装体が持上げられて身体に対するフィット性が向上するようになる。
そこで、本発明の主たる課題は、装着時に臀部に余りが発生すといった事態や、排泄物の吸収後に股間部が過度に垂れ下がったりするといった事態が発生し難いものでありながら、凹凸や皺が殆ど無い良好な見栄えを有する、使い捨ておむつを提供することにある。
<請求項1記載の発明>
前後方向中央を含む前後方向範囲である股間部と、前後方向中央より前側に延在する前身頃と、前後方向中央より後側に延在する後身頃と、前身頃から後身頃まで延在する吸収体と、吸収体の表面側を覆う液透過性トップシートと、吸収体の裏面側を覆う液不透過性シートとを備え、
前記吸収体よりも裏面側に、前記吸収体の一方の側縁近傍から他方の側縁近傍までの幅を有する弾性伸縮シートが、少なくとも股間部からその後側部分までの前後方向範囲にわたり、縦方向に120〜200%の伸長率で伸張された状態で固定されている、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。
このように弾性伸縮シートが低伸長率で設けられていると、その幅方向全体にわたり縦方向収縮力が均一に作用するため、凹凸や皺が殆ど無い良好な見栄えとなる。しかも、このような低伸長率であっても、十分に広い幅方向範囲にわたり面状に収縮力が作用するため、内装体が全体的に持上げられて身体に対するフィット性が向上し、装着時の臀部の余りや、吸収後の股間部の垂れ下がりは従来以上に防止できるようになる。なお、伸長率とは自然長を100%とした値を意味する。
少なくとも前記後身頃における幅方向両側部に、胴回り弾性伸縮部材が幅方向に伸長された状態で固定されており、この胴回り弾性伸縮部材と前記弾性伸縮シートの後端部とが重なるように配置されている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
このように、胴回り弾性伸縮部材と弾性伸縮シートの後端部とが重なるように配置されていると、後身頃における胴回り弾性伸縮部材によるフィット部分を支えとして、弾性伸縮シートの持上げ作用が発揮されるため、弾性伸縮シートによる持ち上げ作用が向上し、装着時の臀部の余りや、吸収後の股間部の垂れ下がりをより一層効果的に防止できるようになる。
前記弾性伸縮シートの後端部が、胴回り弾性伸縮部材の表裏いずれか一方側からウエスト側を回り込んで他方側に折り返されている、請求項2記載の使い捨ておむつ。
このように、弾性伸縮シートの後端部が胴回り弾性伸縮部材に掛け止められていると、胴回り弾性伸縮部材が弾性伸縮シートの後端部をより強固に支えることができる。よって、弾性伸縮シートによる持ち上げ作用が更に向上し、装着時の臀部の余りや、吸収後の股間部の垂れ下がりをより一層効果的に防止できるようになる。
前記弾性伸縮シートは、前記股間部の幅方向中央部にくり抜き部を有するとともに、前記股間部の両側部に脚周りに沿う括れ部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
吸収体の裏面側に弾性伸縮シートを縦方向伸長状態で設けると、弾性伸縮シートを有する部位には縦方向の収縮力が作用するため、吸収体の股間部に幅方向に沿う畝状の隆起が形成される等の変形を生じたり、吸収体の股間部が収縮により硬くなり、脚周りに対するフィット性が低下したりするおそれがある。これに対して、上述のようなくり抜き部及び括れ部を設けると、股間部における吸収体の変形やフィット性の低下を防止できるようになる。
前記液不透過性シートが前記弾性伸縮シートである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
このように、液不透過性シートの素材として弾性伸縮素材を用いることにより、本発明の弾性伸縮シートを構成すれば、別途弾性伸縮シートを張り付ける必要がなくなり、製造が容易になり、製造コストを低減できるとともに、別体の弾性伸縮シートの追加による通気性の低下も回避することができる。
前記前身頃及び後身頃を構成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、前記吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されることにより、胴回り部が環状に形成されるとともに、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつであって、前記内装体における前記吸収体よりも裏面側に、前記弾性伸縮シートが設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
本発明の弾性伸縮シートは、このようなパンツタイプ使い捨ておむつの内装体に設けることが好ましい。すなわち、このようなパンツタイプ使い捨ておむつでは内装体を外装シートとは別ラインで製造することができ、その際のラインの搬送方向(MD方向)が内装体の縦方向となるため、弾性伸縮シートを縦方向伸長状態で取り付けることが容易となり、既存の設備で容易に製造することが可能となる。
図1〜図8は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ100は、製品外面(裏面)をなす外装シート12と、外装シートの内面に貼り付けられた内装体200とから構成されているものである。内装体200は、尿等の排泄物等を吸収保持する部分であり、外装シート12は着用者に装着するための部分である。なお、断面図における点模様部分は各構成部材を接合する接合部分を示しており、ホットメルト接着剤などのベタ、ビード、カーテン、サミットまたはスパイラル塗布などにより形成されるものである。なお、「前後方向(縦方向)」とは展開状態で腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となる表面シート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立するバリヤーカフス60を示している。
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
バリヤーカフス60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態のバリヤーカフス60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
外装シート12は、前後方向中央から腹側に延在する前身頃Fを構成する部分と、前後方向中央から背側に延在する後身頃Bを構成する部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されて、図8に示すように、装着者の胴を通すためのウエスト開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。なお、股間部とは、前後方向中央を含む前後方向範囲であり、装着時に股間に位置する部分を意味する。
上述の例では、前身頃Fから後身頃Bまでを一体的な外装シート12により連続的に覆っているが、外装シートが、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シートと背側を覆う背側外装シートとに分割されており、腹側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間されている形態も採用することができる。この離間距離は150〜250mm程度とすることができる。この場合、内装体における液不透過性シートの裏面には、内装体の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装シートと背側外装シートとの間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装シートを固定することもできる。股間部外装シートとしては、前述した外装シートに用いられるものと同様の資材を用いることができる。股間部外装シートも本発明の外装シートに相当する。
外装シート12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ70(固定手段)が設けることができる。後処理テープ70は、おむつ100を表面シート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
液不透過性シート11と外装シート12との間には、吸収体56の一方の側縁近傍から他方の側縁近傍までの幅を有する弾性伸縮シート25が、吸収体56の前端部近傍から後端部近傍までの前後方向範囲にわたり、縦方向に120〜200%の伸長率で伸張された状態で固定されている。この固定は、ホットメルト接着剤のベタ、ビード、カーテン、サミットまたはスパイラル塗布などにより行うことができる。弾性伸縮シート25は、横方向には10%以下、好ましくは5%以下、より好ましくは実質的に伸長していない(換言すれば縦方向にのみ伸長されている)ことが好ましい。このように弾性伸縮シート25が縦方向に低伸長率で設けられていると、その幅方向全体にわたり縦方向収縮力が均一に作用するため、凹凸や皺が殆ど無い良好な見栄えとなる。しかも、このような低伸長率であっても、十分に広い幅方向範囲にわたり面状に収縮力が作用するため、内装体200が全体的に持上げられて身体に対するフィット性が向上し、装着時の臀部の余りや、吸収後の股間部の垂れ下がりは従来以上に防止できるようになる。
(a)弾性伸縮シート25は、吸収体56の裏面側である限り、吸収体56と液不透過性シート11との間の他、図10に示すように、外装シート12のシート基材12S,12H間に設けることもできる。
(b)図10に示すように、弾性伸縮シート25の前後両端部(少なくとも後端部)は、胴回り部Tに幅方向伸長状態で設けられる弾性伸縮部材の表裏いずれか一方側からウエスト側を回り込んで他方側に折り返されて、掛け止められていると好ましい。図10に示す例では、弾性伸縮シート25の前後両端部が、ウエスト縁部弾性伸縮部材17に掛け止められているが、これに代えてウエスト下部弾性伸縮部材15,19に掛け止めるように構成しても良い。これにより、弾性伸縮シート25の前後端部をより強固に支えることができる。よって、弾性伸縮シート25による持ち上げ作用が更に向上し、装着時の臀部の余りや、吸収後の股間部の垂れ下がりをより一層効果的に防止できるようになる。
(c)上記例は、パンツタイプ使い捨ておむつへの適用例であるが、テープタイプ使い捨ておむつにも適用することができる。
Claims (6)
- 前後方向中央を含む前後方向範囲である股間部と、前後方向中央より前側に延在する前身頃と、前後方向中央より後側に延在する後身頃と、前身頃から後身頃まで延在する吸収体と、吸収体の表面側を覆う液透過性トップシートと、吸収体の裏面側を覆う液不透過性シートとを備え、
前記吸収体よりも裏面側に、前記吸収体の一方の側縁近傍から他方の側縁近傍までの幅を有する弾性伸縮シートが、少なくとも股間部からその後側部分までの前後方向範囲にわたり、縦方向に120〜200%の伸長率で伸張された状態で固定されている、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。 - 少なくとも前記後身頃における幅方向両側部に、胴回り弾性伸縮部材が幅方向に伸長された状態で固定されており、この胴回り弾性伸縮部材と前記弾性伸縮シートの後端部とが重なるように配置されている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
- 前記弾性伸縮シートの後端部が、胴回り弾性伸縮部材の表裏いずれか一方側からウエスト側を回り込んで他方側に折り返されている、請求項2記載の使い捨ておむつ。
- 前記弾性伸縮シートは、前記股間部の幅方向中央部にくり抜き部を有するとともに、前記股間部の両側部に脚周りに沿う括れ部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
- 前記液不透過性シートが前記弾性伸縮シートである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
- 前記前身頃及び後身頃を構成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、前記吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されることにより、胴回り部が環状に形成されるとともに、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつであって、前記内装体における前記吸収体よりも裏面側に、前記弾性伸縮シートが設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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