JP2012068778A - 携帯端末、入力制御プログラム及び入力制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上接触検知部と、前記接触検知部への入力に伴う接触領域の位置と大きさを検出する検出部と、前記検出部により検出された接触領域の大きさが、第1基準以上、第2基準未満である場合には、検出された接触領域に含まれる位置に予め割り当てられている処理を実行し、接触領域の大きさが第3基準以上、前記第1基準未満である場合には、前記処理を実行せず、接触領域の大きさが前記第3基準未満の場合には、前記処理を実行するよう制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
例えば、特許文献1の技術では、小さい子供が指で触った際に、指が小さいために接触領域の面積が閾値より小さいと判断されて入力操作を有効と決定してしまう。
本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、誤動作を防止することが可能な携帯端末、入力制御プログラム及び入力制御方法を提供することを目的とする。
以下、本発明の携帯端末の一実施形態としてのタッチパネルを備える携帯電話機について説明する。
<概要>
タッチパネルを備える携帯電話機は、大人である使用者がその人差し指やスタイラスを用いてタッチパネルに接触したときはその入力操作を許可し、小さい子供がその指や手のひら等で接触したときはその入力操作を許可しない。それを実現するため、タッチパネルへの接触領域の面積を用いる。小さい子供の指はスタイラスより接触領域の面積が大きく、使用者の人差し指より小さい。また、小さい子供が手のひらや握りこぶしで触った場合を考えると、その接触領域の面積は使用者の人差し指よりは大きい。そこで、タッチパネルへの入力操作によって生じる接触領域の面積に関する3つの基準を設ける。第1基準は、大人である使用者の人差し指の大きさと子供の指の大きさとを区別する面積値であり、第2基準は使用者の人差し指の大きさと子供の手のひらや握りこぶしの大きさとを区別する面積値であり、第3基準はスタイラスの大きさと子供の指の大きさとを区別する面積値である。これらの大小関係は、第3基準<第1基準<第2基準である。
<外観>
図1は、本発明の入力制御装置の一実施形態に係るタッチパネルを備える携帯電話機1000の外観図である。
以下、携帯電話機1000の構成について説明する。
図2は、携帯電話機1000の主要部の機能構成を表すブロック図である。
携帯電話機1000は、同図に示すように、記憶部1100、タッチパネル1200、操作部1800、表示部1700、通信部1900、接触領域検出部1400、基準登録部1300、チャイルドロック制御部1500、処理部1600を備える。
記憶部1100は、HDD(Hard Disk Drive)やメモリ等の記憶媒体を含んで構成され、携帯電話機1000が動作上必要とする各種データ、プログラムを記憶している。また、特に、小さい子供の指や手のひら等での接触による誤動作の抑制を行うために用いる第1基準、第2基準、第3基準を記憶する。なお、スタイラスによって生じる接触領域の面積の平均値の1.3倍の値である第3基準は、携帯電話機1000の設計者によって記憶部1100に予め記憶されている。
表示部1700は、LCD(Liquid Crystal Display)を含み、処理部1600からの指示を受けて、文字や画像等をLCDに表示する機能を有する。
接触領域検出部1400は、タッチパネル1200から入力される接触領域の各座標値に基づいて、この接触領域を囲む長方形の4つの頂点の座標を検出する検出処理を行い、得られた長方形の4つの頂点の座標値(x,y)を、要求に応じて基準登録部1300とチャイルドロック制御部1500へ送出する機能を有する。
チャイルドロック制御部1500は、接触領域検出部1400から受け取った接触領域を囲む長方形の4つの頂点の座標値(x,y)に基づいて、その接触領域に含まれる位置に予め割り当てられている処理を特定し、記憶部1100から第1、第2、第3基準を取得し、それらの基準を基にその処理を行うかどうかを決定する制御処理を行い、処理を行うかどうかの決定結果を処理部1600に通知する機能を有する。
<動作>
次に、上述の構成を備える携帯電話機1000の動作について図3から図8を用いて説明する。
図3は、タッチパネル1200からの入力に対して接触領域検出部1400が行う検出処理を示すフローチャートである。
図4は、タッチパネル1200を平面視した状態を示し、同図に示すようにタッチパネル1200はそれぞれが四角形の形状を有する電極パターン801が集まって構成されている。この様に電極パターン801を複数枚並べることにより接触しているものと接触していないものを認識することができ、接触領域802を囲む領域803を特定することができる。
基準登録部1300は、登録用ボタン1800Cが押されることにより起動し、表示部1700に人差し指にて接触するように促す。まず、タッチパネルへの接触があるかを確認する(ステップS301)。接触がない場合(ステップS301:NO)、接触されるまで待つ。接触がある場合(ステップS301:YES)、最小矩形の4つの頂点を検出する検出処理を行う(ステップS302)。検出処理が行われた後、検出された最小矩形の面積(=(x_max−x_min)×(y_max−y_min))を求め、記憶部1100に格納する(ステップS303)。その後、登録用ボタン1800Cが離されたかを確認する(ステップS304)。離されていない場合(ステップS304:NO)、ステップS301に戻る。離された場合(ステップS304:YES)、記憶部に格納されている、登録ボタンを押してから離されるまでに検出された最小矩形の面積の平均値を求める(ステップS305)。最後に、面積の平均値の0.7倍の値を第1基準、1.3倍の値を第2基準とし、記憶部1100に格納して(ステップS306)登録処理を終了する。
チャイルドロック制御部1500は、まずタッチパネル1200への接触が行われているかを確認する(ステップS401)。タッチパネル1200への接触が行われていない場合(ステップS401:NO)、大人フラグがONであるかどうかを確認する(ステップS402)。大人フラグとは、タッチパネル1200への接触が有効である場合にONになるフラグであり、図7のステップS511で設定される。その大人フラグがONである場合(ステップS402:YES)は、直前まで接触が有効であったことを意味している。従って、チャイルドロック制御部1500は直前まで接触が有効であった位置に、接触が終了する時に当てられている処理を特定し、処理部1600へ実行するよう通知し処理を行わせる(ステップS403)。その後、大人フラグをOFFにし(ステップS404)、ステップS401へ戻る。また、タッチパネル1200への接触が行われていない場合に(ステップS401:NO)、大人フラグがOFFだった場合(ステップS402:NO)は、ステップS401に戻る。
チャイルドロック制御部1500は、検出された長方形の面積を求めた後(ステップS406)、検出した最小矩形の面積の大きさが第1基準以上かどうかを確認する(図7のステップS501)。第1基準以上であった場合(ステップS501:YES)、第2基準以上かどうかを確認する(ステップS502)。第2基準以上であった場合(ステップS502:YES)、接触位置に割り当てられている処理を行わない。接触位置に既に無効マーク
(後述)を表示していないかを確認し(ステップS503)、表示していない場合(ステップS503:YES)、接触位置に無効マークを表示するよう処理部1600へ通知し処理を行わせ(ステップS504)、図6のステップS401に戻る。
接触位置に既に無効マーク602を表示している場合(ステップ503:NO)、図6のステップS401に戻る。
説明を図7のステップS501に戻す。検出した最小矩形の面積の大きさが第1基準未満の場合(ステップS501:NO)、第3基準未満かどうかを確認する(ステップS505)。第3基準以上であった場合(ステップS505:NO)、接触位置に割り当てられている処理を行わない。これは、小さい子供が指先の腹を使って触っていると推定できるためである。接触位置に既に無効マーク602を表示していないかを確認し(ステップS506)、表示していない場合(ステップS506:YES)、接触位置に無効マーク602を表示するよう処理部1600へ通知し処理を行わせ(ステップS507)、図6のステップS401に戻る。無効マーク602を表示している場合(ステップS506:NO)、図6のステップS401に戻る。
また、実施形態の携帯端末は、タッチパネルへの入力によって生じる接触領域の大きさが、第3基準未満の場合には入力を受け付ける。これにより、例えば、子供の指などよりも小さいスタイラスなどのペンなどの機器による入力処理を適切に受け付けることができる。
<補足>
以上、本発明の一具体例として、タッチパネルを備える携帯電話機を説明したが、以下のような形態で実施することも可能であり、本発明は上述の実施形態で示した通りの携帯端末に限られないことはもちろんである。
また、使用者の人差し指ではなく、使用者が小さい子供に対して、その指の腹をタッチパネル1200に複数回接触させることで最小矩形の面積の平均値を取得し、その平均値を基に第1基準を作成し、同様に小さい子供の手のひらをタッチパネル1200に複数回接触させることで最小矩形の面積の平均値を取得し、その平均値を基に第2基準を作成してもよい。
(4)実施形態では、携帯電話機においてタッチパネル1200と表示部1700を重ねたが、タッチパネルの代わりにタッチパッドを用いて、表示部とタッチパッドを重ねることなく設置し、タッチパッドの接触領域について検出処理や制御処理を行ってもよい。なお、タッチパネルと表示部を重ねることによって、画面上の操作説明に入力動作が対応するため、直感的にわかりやすく、操作が簡単になるという利点がある。
(6)実施形態では、タッチパネルはシングルタッチのものを使用していたが、マルチタッチ可能なタッチパネルを用いてもよい。
例えば、予め記憶部に有害なサイトや課金されるサイトのアドレスを格納しておき、接触領域の大きさが、第3基準以上、第1基準未満の場合は、格納されていた有害なサイトや課金されるサイトへ接続しようとした場合にはその処理を実行しない、としてもよい。
(9)実施形態では、接触領域を囲む長方形(最小矩形)を特定し、その面積値から接触領域に含まれる位置に予め割り当てられている処理を実行するか否かを決定したが、長方形でなくてもよい。例えば、円や楕円でもよい。円の場合は、接触領域の重心を中心とし、接触領域のうち重心から最も離れた位置までの距離を半径としてもよい。また、楕円の場合は接触領域を内接するように描いてもよい。
(11)実施形態において説明したタッチパネル1200からの入力に対する処理(図3等参照)をCPUに実行させるためのプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。この様な記録媒体には、ICカード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM、フラッシュメモリ等がある。流通、頒布されたプログラムは、機器におけるCPUで読み取り可能なメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのCPUがそのプログラムを実行することにより実施形態で示した携帯電話機1000の各機能が実現される。
(13)実施形態の携帯電話機1000は、いわゆるストレートタイプの携帯電話機であるとして説明したが、本発明の携帯電話機としては、タッチパネル等の接触検知部を備える携帯電話機であれば、2画面タッチパネル等の複数のタッチパネルを有する携帯電話機や、折りたたみ式、スライド式等、他の外観を有する携帯電話機であっても良い。
(15)以下、更に本発明の一実施形態に係る入力制御装置及び携帯端末の構成及びその変形例と効果について述べる。
(a)本発明の一実施形態に係る携帯端末は、接触検知部と、前記接触検知部への入力に伴う接触領域の位置と大きさを検出する検出部と、前記検出部により検出された接触領域の大きさが、第1基準以上、第2基準未満である場合には、検出された接触領域に含まれる位置に予め割り当てられている処理を実行し、接触領域の大きさが第3基準以上、前記第1基準未満である場合には、前記処理を実行せず、接触領域の大きさが前記第3基準未満の場合には、前記処理を実行するよう制御する制御部とを備える。
これにより、この携帯端末は、タッチパネルと表示手段を備え、タッチパネルへの接触が基準より小さい場合には表示手段に無効であることを示す記号や文字を表示することで、処理を行わなかったことを知らせることができる。
これにより、タッチパネルへの入力を受け付けるか否かの基準として使用者の指を用いることができる。
これにより、大人の指での接触と推定される大きさよりも大きい接触領域、例えば小さい子供の手のひら等による接触を無効とすることができる。
(e)ここで、携帯端末は、外部機器との通信を行う通信部を備え、前記制御部は、検出された接触領域に含まれる位置に予め割り当てられている処理が前記通信部を用いた処理である場合に、当該処理を実行しないよう制御を行うこととしてもよい。
(f)ここで、携帯端末は、アクセス制限を行うサイトのアドレス情報が格納されたアクセス制限サイト記憶部を備え、前記制御部は、前記通信部を用いた処理が、前記アクセス制限サイト記憶部に記憶されたアドレス情報に合致するサイトへの通信である場合に、当該処理を実行しないよう制御を行うこととしてもよい。
(g)ここで、前記検出部は、前記接触検知部への前記入力が同時に複数箇所で行われたことを検出するものであり、前記制御部は、前記検出部により検出された各箇所の接触領域の大きさに基づいて前記制御を行うこととしてもよい。
1100 記憶部
1200 タッチパネル(接触検知部)
1300 基準登録部
1400 接触領域検出部
1500 チャイルドロック制御部
1600 処理部
1700 表示部
1800 操作部
1900 通信部
Claims (9)
- 接触検知部と、
前記接触検知部への入力に伴う接触領域の位置と大きさを検出する検出部と、
前記検出部により検出された接触領域の大きさが、第1基準以上、第2基準未満である場合には、検出された接触領域に含まれる位置に予め割り当てられている処理を実行し、接触領域の大きさが第3基準以上、前記第1基準未満である場合には、前記処理を実行せず、接触領域の大きさが前記第3基準未満の場合には、前記処理を実行するよう制御する制御部とを備える
ことを特徴とする携帯端末。 - さらに、前記接触検知部がタッチパネルであり、
表示部とを備え、
前記タッチパネルは、前記表示部の上面又は下面に設置され、
前記制御部は、前記処理を実行しないよう制御する場合に、前記入力操作が無効である旨の画像を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。 - さらに、前記接触検知部に使用者の指を接触させることで、その接触領域の大きさを基準とする指定を受け付ける登録部を備え、
前記制御部は、前記登録部が受け付けた前記指定に係る基準を前記第1基準として用いて前記制御を行う
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。 - 前記制御部は、前記接触領域の大きさが前記第2基準以上である場合には、前記処理を実行しないよう制御を行う
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。 - さらに、外部機器との通信を行う通信部を備え、
前記制御部は、検出された接触領域に含まれる位置に予め割り当てられている処理が前記通信部を用いた処理である場合に、当該処理を実行しないよう制御を行う
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。 - さらに、アクセス制限を行うサイトのアドレス情報が格納されたアクセス制限サイト記憶部を備え、
前記制御部は、前記通信部を用いた処理が、前記アクセス制限サイト記憶部に記憶されたアドレス情報に合致するサイトへの通信である場合に、当該処理を実行しないよう制御を行う
ことを特徴とする請求項6記載の携帯端末。 - 前記検出部は、前記接触検知部への前記入力が同時に複数箇所で行われたことを検出するものであり、
前記制御部は、前記検出部により検出された各箇所の接触領域の大きさに基づいて前記制御を行う
ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。 - 接触検知部を備える携帯端末のプロセッサに入力制御処理を実行させるための入力制御プログラムであって、
接触検知部への入力により生じる接触領域を検出する検出手順と、
前記検出手順により検出された接触領域の大きさが、第1基準以上、第2基準未満である場合には、検出された接触領域に含まれる位置に予め割り当てられている処理を実行し、接触領域の大きさが第3基準以上、前記第1基準未満である場合には、前記処理を実行せず、前記接触領域の大きさが前記第3基準未満の場合には、前記処理を実行するよう制御を行う制御手順とを含む
ことを特徴とする入力制御プログラム。 - 接触検知部を備え、当該接触検知部からの入力に基づく処理を実行する携帯端末における入力制御方法であって、
接触検知部への入力により生じる接触領域を検出する検出手順と、
前記検出手順により検出された接触領域の大きさが、第1基準以上、第2基準未満である場合には、検出された接触領域に含まれる位置に予め割り当てられている処理を実行し、接触領域の大きさが第3基準以上、前記第1基準未満である場合には、前記処理を実行せず、前記接触領域の大きさが前記第3基準未満の場合には、前記処理を実行するよう制御を行う制御手順とを含む
ことを特徴とする入力制御方法。
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