JP2012067923A - 油圧緩衝器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧緩衝器において、ガス室にガスを封入するためのガス充填孔を不要とする。
【解決手段】シリンダ、ピストン、ピストンロッド等の油圧緩衝器の内機部品類を収容するアウターシェル2を組付け装置54の結合部56に結合して、ガス圧室55とアウターシェル2の内部とを連通さる。ガス圧室55及びアウターシェル2の内部に低圧ガスを供給する。低圧ガスの圧力下において、オイルタンクサブアセンブリSをアウターシェル2に挿入、圧入して、オイルタンク10を形成し、ダイアフラム12によってオイル室13とガスl4室とを画成する。これにより、ガス室14に低圧ガスを封入することができ、ガス室14にガスを充填するためのガス充填孔を不要とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧緩衝器に関するものである。
従来、例えば特許文献1に記載されているように、ピストンロッドの伸縮によってオイルタンクの油液をシリンダ内へ供給するポンプ手段と、ピストンロッドの伸縮位置に応じてポンプ手段及びシリンダからオイルタンクへ圧油を戻す戻し手段とを備え、走行時の懸架装置の振動を利用してポンプ手段及び戻し手段を作動させてシリンダ内の圧力を適宜加減してピストンロッドの伸長長さを一定に調整することにより、自動的に一定の標準車高を保つようにした、いわゆるセルフレベリング式の油圧緩衝器が提案されている。
このようなセルフレベリング式の油圧緩衝器において、オイルタンク又はリザーバをダイアフラム(可撓膜)あるいはフリーピストンによって隔離して、油液中へガスの混入を防止するようにしたものがある。
特開平10−138730号公報
しながら、上記従来のオイルタンク又はリザーバをダイアフラムあるいはフリーピストンによって隔離した第1の圧力が封入された一のガス室と前記第1の圧力とは異なる第2の圧力の第2のガスが封入された他のガス室を設けた従来の油圧緩衝器では次のような問題がある。従来のこの種の油圧緩衝器では、オイルタンク又はリザーバのガス室に所定圧のガスを封入するため、シリンダ部の外壁にガス充填孔が設けられており、油圧緩衝器を製造する際には、各部品を組付けて油圧緩衝器を組立てた後、ガス充填孔からガス室に所定圧のガスを封入し、充填孔にプラグを溶接してガス室を密閉するようにしている。このため、溶接による熱の影響、スパッタの発生によって、ゴム部品であるダイアフラムが劣化したり、フリーピストンの摺動面に不具合が生じたり、また、プラグの先端部の接触によりダイアフラムが損傷する虞がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ガス室にガスを封入するためのガス充填孔を不要とした油圧緩衝器の組立方法及び油圧緩衝器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る油圧緩衝器の組立方法は、一端に開口を有した有底筒状のアウターシェルを準備する工程と、
前記アウターシェルの内部に前記開口から第1の圧力の第1のガスを導入する工程と、
前記第1のガスの圧力下において、前記アウターシェル内に前記第1のガスが封入されるガス室を形成する画成部材を前記アウターシェルに挿入してガス室を形成する工程と、
前記アウターシェル内に油液を充填する工程と、
前記アウターシェル内に前記第1の圧力とは異なる第2の圧力の第2のガスを充填する工程とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る油圧緩衝器は、上記組立方法によってガス室のガス充填孔を不要としたことを特徴とする。
本発明によれば、ガス室にガスを封入するためのガス充填孔を不要とすることができる。
本発明の第1実施形態に係る油圧緩衝器の組立方法を示す工程図である。 本発明の第1実施形態に係る油圧緩衝器を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る油圧緩衝器の組立方法を示す工程図である。 図2に示す油圧緩衝器の変形例の要部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る油圧緩衝器のオイルタンクの部分を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る油圧緩衝器のリザーバの部分を拡大して示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の油圧緩衝器の組立方法によって製造される油圧緩衝器について、図2を参照して説明する。図2に示すように、油圧緩衝器1は、略有底円筒状のアウターシェル2内に、シリンダ3が挿入された二重筒構造となっており、アウターシェル2の開口部にシール部材4(密閉手段)が装着されてアウターシェル2とシリンダ3との間に環状の室が形成されている。アウターシェル2には、下端部側がバルジ加工等によって膨径されて膨径部5が形成され、また、膨径部5の上方の部分がやや拡径されてバネ受支持部6が形成されている。アウターシェル2の底部は、キャップ部材7の上端がアウターシェル2内に挿入され外側からアウターシェル2の底部とキャップ部材7が溶接されて閉塞されている。アウターシェル2の膨径部5とシリンダ3との間には、仕切部材8(円筒状部材)が挿入されており、仕切部材8の上端部に形成された外側フランジ部9がアウターシェル2に嵌合されて、アウターシェル2とシリンダ3との間の環状の室が膨径部5に臨む下部のオイルタンク10と上部のリザーバ11とに区画されている。
オイルタンク10は、可撓性のダイアフラム12(可撓性の膜、画成部材)によって内周側のオイル室13と外周側のガス室14(低圧ガス室)とに区画されている。そして、シリンダ3及びオイルタンク10のオイル室13には油液が封入され、オイルタンク10のガス室14には低圧ガス(第1のガス)が封入され、また、リザーバ11には油液及び高圧ガス(第2のガス)が混在されて封入されている。
仕切部材8の下端部とキャップ部材7との間には、環状の保持部材15が介装されている。保持部材15の内周部にベースガイド16が嵌合され、キャップ部材7とベースガイド16との間に油室17が形成されている。ベースガイド16とシリンダ3の下端部との間には、ベース部材18が介装されており、ベースガイド16とベース部材18との間に油室19が形成されている。アウターシェル2の下端部と仕切部材8との間には、環状部材20が嵌合されている。環状部材20はキャップ部材7の縁部と仕切部材8の外周の段部とによって挟持されて固定されている。オイルタンク10のダイアフラム12は、仕切部材8の外側フランジ部9及び環状部材20によって気密的にクランプされている。
キャップ部材7とベースガイド16との間の油室17は、環状部材20に設けられた油路21によってオイルタンク10のオイル室13に連通されている。ベースガイド16とベース部材18との間の油室19は、シリンダ3と仕切部材8との間に形成された環状油路22(連通路)を介してリザーバ11に連通されている。また、ベース部材18によって形成されたオリフィス23(後述)によってシリンダ3と油室19(すなわち、環状油路22を介してリザーバ11)とが連通されている。
シリンダ3内には、環状のピストン24が摺動可能に嵌装されており、このピストン24によってシリンダ3内がシリンダ上室3Aとシリンダ下室3Bとの2室に画成されている。ピストン24には、ピストンボルト25及びナット26によって中空のピストンロッド27の一端部が連結されている。ピストンロッド27の他端側は、アウターシェル2及びシリンダ3の上端部に装着されたロッドガイド28及びシール部材4に挿通されてシリンダ3及びアウターシェル2の外部へ延出されている。
ピストン24には、シリンダ上室3Aとシリンダ下室3Bとを連通させる伸び側通路29及び縮み側通路30が設けられ、また、伸び側通路29及び縮み側通路30の油液の流動制御して減衰力を発生させる伸び側ディスクバルブ31、縮み側ディスクバルブ32及びオリフィス33からなる減衰力発生機構が設けられている。
ピストンロッド27には、シリンダ3及びリザーバ11とオイルタンク10との間で油液を授受することによって車高調整行うセレフレベリング機構L(ポンプ機構、戻し機構)が内蔵されている。
セルフレベリング機構Lについて次に説明する。中空のピストンロッド27の内部には、ポンプチューブ34が挿入されて、ピストンボルト25とバネ35とによって挟持固定されている。シリンダ3内には、その軸心に沿って管状のポンプロッド36が配置されており、ポンプロッド36の基端部はベース部材18の開口に挿通されてベースガイド16に連結されている。ポンプロッド36とベース部材36の開口との間に僅かな隙間が設けられており、この隙間によってシリンダ下室3Bと油室19(すなわちリザーバ11)とを連通するオリフィス23が形成されている。ポンプロッド36の先端部は、ポンプチューブ34内に摺動可能に嵌合されてポンプチューブ34内にポンプ室37を形成している。ポンプロッド36内の油路38は、ベースガイド16に設けられた油路38A(第2油路)を介して油室17(したがって、油路21を介してオイルタンク10のオイル室13)に連通されている。
ポンプ室37は、ポンプロッド36の先端部に設けられた逆止弁39を介してポンプロッド36内の油路38に連通されており、逆止弁39は油路38からポンプ室37への油液の流れのみを許容する。また、ポンプ室37は、ポンプチューブ34の端部に設けられた逆止弁40を介して、中空のピストンロッド27とポンプチューブ34との間に形成された環状の油路41に連通されており、更に、油路41はシリンダ上室3Aに連通している。逆止弁40はポンプ室37から油路41への油液の流通のみを許容する。
ポンプロッド36の側面部には、先端部から所定長さにわたって軸方向に沿って延びる溝42が形成されており、通常は、ポンプ室37が溝42を介してシリンダ下室3Bに連通され、ピストンロッド27が所定位置まで短縮したとき、ポンプチューブ34によって溝42とシリンダ下室3Bとの連通が遮断されるようになっている。また、ポンプロッド36の側壁には、リリーフポート43が穿設されており、リリーフポート43は、通常は、ポンプチューブ34によって閉鎖され、ピストンロッド27が所定位置まで伸長したとき、ポンプチューブ34から露出してシリンダ下室3Bとポンプロッド36内の油路38とを連通させる。
ベースガイド16には、油室19(すなわち、高圧のシリンダ3及びリザーバ11側の)側の圧力が過度に上昇したとき、開弁してこの圧力を室17側(すなわち、低圧のオイルタンク10側)へリリーフする常閉のリリーフ弁44が設けられている。アウターシェル2のバネ受支持部6の外周には、懸架バネ(図示せず)の下端部を受けるための環状のバネ受45が嵌合されて固定されている。そして、油圧緩衝器1は、ピストンロッド27の先端部を車体側(図示せず)に連結し、アウターシェル2の下端部に取付けられた取付アイ46を車輪側(図示せず)に連結して車両の懸架装置に装着されてバネ受45によって懸架ばねの下端部を受ける。
次に、オイルタンク10のシール構造について更に詳細に説明する。
ダイアフラム12の上端部は、仕切部材8の外側フランジ部9(嵌合部)に形成された外周溝47に嵌合する形状に形成されており、外周溝47とアウターシェル2の中間部の内周面(膨径部5の上側に形成される小径部3A)との間でクランプされて、リザーバ11とオイルタンク10のオイル室13及びガス室14との間をシールしている。更に、仕切部材8の外側フランジ部9は、リザーバ11側へ軸方向に延ばされて外周溝48が形成されており、外周溝48にOリング49が嵌合されて、Oリング49によってアウターシェル2と外側フランジ部9との間をシールしている。ダイアフラム12の下端部は、環状部材20(嵌合部)に形成された外周溝50に嵌合する形状に形成されており、外周溝50とアウターシェル2の下端部の内周面(膨径部5の下側に形成される小径部3B)との間でクランプされてオイル室13とガス室14との間をシールしている。
アウターシェル2及びシリンダ3の上端部に装着されたシール部材4の構造について説明する。シリンダ3の上端部に嵌合されてピストンロッド27を案内するロッドガイド28の上部に気密的に当接するシールキャップ51がアウターシェル2に嵌合されている。そして、シールキャップの51の上部に当接するパッキンケース52がアウターシェル2の上端部に螺着されてシールキャップ51及びロッドガイド28を固定している。パッキンケース52の内周部には、ピストンロッド27との間をシールするオイルシール53が装着されて、油液及びガスをシールしている。
以上のように構成した油圧緩衝器1の作動について次に説明する。
ピストンロッド27の伸縮に伴うシリンダ3内のピストン24の摺動によってシリンダ上下室3A、3B間で伸び側及び縮み側油路29、30を通る油液の流れが発生し、この油液の流動を伸び側及び縮み側ディスクバルブ31、32及びオリフィス33によって制御して減衰力を発生させる。このとき、ピストンロッド27の侵入、退出によるシリンダ3内の容積変化をリザーバ11内のガスの圧縮及び膨張によって補償する。
次に、油圧緩衝器1の車高調整機能について説明する。
通常、空車時において、ピストンロッド27の伸長長さは、所定の標準範囲内にある。この状態では、ポンプ室37は、ポンプロッド36の溝42によってシリンダ下室3Bに連通されているので、ピストンロッド27が伸縮してもポンピング動作は行われず、その車高が維持される。
積載荷重の増加等によって車高が低下して、ピストンロッド27の伸長長さが所定の標準範囲より短くなると、ポンプチューブ34によって溝42がシリンダ下室3Bから遮断される。この状態では、走行中にピストンロッド27が伸縮すると、伸び行程時には、ポンプロッド36が後退してポンプ室37が拡大、減圧され、逆止弁39が開いて、オイルタンク10のオイル室13の油液が油路21、油室17、油路38A及び油路38を通ってポンプ室37に導入される。縮み行程時には、ポンプロッド36が前進してポンプ室37が縮小、加圧されて逆止弁40が開き、ポンプ室37から油液が油路41を通ってシリンダ下室3Bに供給されてピストンロッド27を伸長させる。このようにして、走行中のピストンロッド27の伸縮によってポンピング動作を繰り返すことにより、ピストンロッド27を伸長させて車高を上げる。そして、車高が所定の標準範囲に達すると、上述のように溝42によってポンプ室37がシリンダ下室3Aに連通されてポンピング動作が解除される。
また、積載荷重の減少等によって車高が上昇して、ピストンロッド27の伸長長さが所定の標準範囲を超えると、ポンプロッド36のリリーフポート43がポンプチューブ34から露出して、リリーフポート43によってシリンダ下室3Bと油路38が連通される。これにより、シリンダ下室3Bの油液がオイルタンク10のオイル室13に戻されて、ピストンロッド27が短縮して車高が下がる。そして、車高が下がってピストンロッド27の伸長長さが所定の標準範囲まで短縮されると、リリーフポート43がポンプチューブ34によって遮断されて、その車高が維持される。
このようにして、走行時のピストンロッド27の伸縮を利用して、ポンピング動作及び戻し動作を適宜繰り返すことにより、ピストンロッド27の伸長長さを所定の標準範囲に調整して、積載荷重にかかわらず車高を自動的に一定に調整することができる。
次に、油圧緩衝器1の組立方法について、図1を参照して説明する。
アウターシェル2にキャップ部材7を溶接して、アウターシェル2の一端部を密閉し(クロージング加工により閉塞してもよい)、組付け装置54を用いて、アウターシェル2の開口端からオイルタンクサブアセンブリSを挿入、嵌合してオイルタンク10を形成する。オイルタンクサブアセンブリSは、仕切部材8、ダイアフラム12、保持部材15、ベースガイド16、環状部材20及びOリング49をサブアセンブリしたものである。
組付け装置54は、ガス圧室55と、ガス圧室55に接続されたガス供給源(図示せず)と、ガス圧室内に配置された挿入装置(図示せず)とを備えている。組付け装置54には、アウターシェル2の開口部を気密的に嵌合、結合してアウターシェル2の内部をガス圧室55に連通させる結合部56が設けられている。そして、結合部56にアウターシェル2の開口部を結合し、ガス供給源から所定圧力の低圧ガスを供給することにより、ガス圧室55及びアウターシェル2の内部を所定圧力の低圧ガスで満たすことができる。挿入装置は、オイルタンクサブアセンブリSをセットして、ガス圧室55から、結合部56に結合されたアウターシェル2内にオイルタンクサブアセンブリSを挿入、嵌合するものである。
図1(A)に示すように、組付け装置54の挿入装置にオイルタンクサブアセンブリSをセットし、キャップ7が溶接されたアウターシェル2を組付け装置54の結合部56に結合して、ガス圧室55とアウターシェル2の内部とを連通させる。そして、ガス供給源から低圧ガスを供給してガス圧室55及びアウターシェル2の内部を所定圧力の低圧ガスで満たす。
図1(B)に示すように、ガス圧室55及びアウターシェル2内が所定圧力の低圧ガスで満たされた状態で、挿入装置によってオイルタンクサブアセンブリSをアウターシェル2内に挿入する。そして、図1(C)に示すように、仕切部材8の下端部の環状部材20に装着されたダイアフラム12の下端部及び仕切部材8の上端部のフランジ部9に装着されたのOリング49及びダイアフラム12の上端部をアウターシェル2の膨径部5の上側の小径部3A及び下側の小径部3Bの内周面に圧入する。これにより、図1(D)に示すように、アウターシェル2の膨径部5とダイアフラム12との間にガス室13を形成し、その後、アウターシェル2を組付け装置54の結合部56から取外す。このとき、アウターシェル2内は、所定圧力のガス圧下にあるので、ガス室14内には所定圧力の低圧ガスが封入されることになる。この状態では、ダイアフラム12がガス室14内の低圧ガスの圧力によって仕切部材8の外周面に押付けられて、オイル室13は収縮されている。
この状態では、ガス室14内の低圧ガスに対する仕切部材8の軸方向上下の受圧面積は、ほぼ等しくなっているため(受圧面積差ゼロ)、低圧ガスの圧力によって仕切部材8に作用する軸方向の力が殆ど生じないので、アウターシェル2への圧入による摩擦力によってオイルタンクサブアセンブリSを確実に保持することができ、オイルタンクサブアセンブリSがアウターシェル2から抜けるのを防止することができる。
そして、オイルタンクサブアセンブリSが組込まれたアウターシェル2内に、シリンダ3、ポンプロッド36、ピストン24、ピストンロッド27等の内機部品類を組込み、油液を注入した後、シール部材4を装着してアウターシェル2の開口部を密閉する。その後、アウターシェル2の上端部付近(シールキャップ51の下側)に設けられた高圧ガス充填孔からリザーバ11の上部に所定圧力の高圧ガスを充填し、高圧ガス充填孔を溶接等によって塞ぐ。なお、リザーバ11には、ダイアフラムが設けられていないので、溶接によるダイアフラムの劣化、損傷の問題が生じることはない。
このようにして、油圧緩衝器1を組立てることができる。このとき、オイルタンク10のダイアフラム12によって画成されたガス室14を形成するアウターシェル2の膨径部5に、ガスを充填するためのガス充填孔を設ける必要がないので、溶接等によってガス充填孔を塞ぐ工程が不要となり、溶接熱及びスパッタによるダイアフラム12の劣化、損傷を防止することができる。
上記実施形態において、図4に示すように、オイルタンクサブアセンブリSの環状部材20が嵌合される仕切部材8の先端部の外周にテーパ状の係止突起57を設けることにより、仕切部材8に環状部材20が嵌合、圧入された後、係止突起57の段部によって環状部材20の抜けを防止することができる。これにより、オイルタンクサブアセンブリSをアウターシェル2に組付けた状態で、ガス室14内の低圧ガスの圧力によって環状部材20がキャップ部材7の上端面に当接し、受圧面積差がゼロでなくなることにより仕切り部材8に作用する軸方向の力が生じ、オイルタンクサブアセンブリSが抜けるのを確実に防止することができる。
以下に本発明の第2乃至第4実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同様の符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
本発明の第2実施形態として、油圧緩衝器1の組立方法の他の実施形態について、図3を参照して説明する。本実施形態では、組付け装置54には、油液供給源(図示せず)が設けられており、アウターシェル2にオイルタンクサブアセンブリSを組付けた後、アウターシェル2を組付け装置54の結合部56から取外さず、図3(A)に示すように、挿入装置によってアウターシェル2内にシリンダ3、ポンプロッド36等の内機部品類を組付け、油液供給源から所定量の油液(図3(B)、(C)中に斜線部で示す)を供給してアウターシェル2内に注入する。
その後、図3(B)に示すように、ガス供給源から所定圧力の高圧ガスを供給してケース内に充填し、図3(C)に示すように、挿入装置によってピストン24、ピストンロッド27等の残りの内機部品類を組付け、高圧ガスの圧力下でシール部材4を装着してアウターシェル2の開口部を密閉する。
このようにして、油圧緩衝器1を組立てることができる。これにより、リザーバ11の高圧ガス充填孔も不要とすることができ、アウターシェル2からガス充填孔を完全に不要とすることができる。
本発明の第3実施形態として、図5を参照して、本発明をオイルタンクのオイル室とガス室とをフリーピストンによって画成した油圧緩衝器に適用した場合について説明する。図5に示すように、本実施形態に係る油圧緩衝器58では、オイルタンク10は、膨径部5、ダイアフラム12及び環状部材20が省略され、代りに、仕切部材8とアウターシェル2との間に環状のフリーピストン59が摺動可能に嵌装されており、このフリーピストン59によって下部のオイル室13と上部のガス室14とが画成されている。これにより、上記第1実施形態のものと同様に作動することができる。
次に油圧緩衝器58の組立方法について説明する。上記第1実施形態の場合と同様、キャップ7が溶接されたアウターシェル2を組付け装置54の結合部56に結合し、ガス供給源から低圧ガスを供給してガス圧室55及びアウターシェル2内を低圧ガスで満たす。低圧ガスの圧力下において、挿入装置を用いてオイルタンクサブアセンブリS´(第1実施形態のサブアセンブリSに対して、ダイアフラム12及び環状部材20の代りに、仕切部材8にフリーピストン59を嵌合したもの)をアウターシェル2に挿入してオイルタンク10を形成する。このとき、仕切部材8の適当な位置に止輪等(図示せず)を取付けて、オイルタンクサブアセンブリS´をアウターシェル2内に挿入する際のフリーピストン59の移動を規制することにより、必要なガス室14の容積を確保するとよい。
その後、上記第1実施形態と同様、アウターシェル2を組付け装置54の結合部56から取外し、内機部品類を組付け、油液を注入し、シール部材4を装着してアウターシェル2の開口部を密閉する。そして、リザーバ11に高圧ガスを封入することより油圧緩衝器58を組立てることができる。あるいは、上記第2実施形態と同様、組付け装置54によって、全ての内機部品類を組付け、油液及び高圧ガスを充填してシール部材4によってアウターシェル2を密閉することによって油圧緩衝器58を組立てることができる。
次に本発明の第4実施形態として、特許文献1に記載されたものと同様、ダイアフラムによってオイル室とガス室とが画成されたリザーバがアウターシェル2の下部に配置され、オイル室とガス室との仕切が設けられていないオイルタンクがアウターシェル2の上部に配置された油圧緩衝器に本発明を適用した場合について、図6を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態に係る油圧緩衝器60では、アウターシェル2とシリンダ3との間の下部にリザーバ11が配置され、上部にオイルタンク10が配置されている。オイルタンク10は、オイル室とガス室とが仕切られていない。一方、リザーバ11は、上記第1実施形態のもののオイルタンク10と同様、仕切部材8に取付けられたダイアフラム12によってオイル室13とガス室14とが画成されている。
シリンダ3の下端部には、ポンプロッド36が連結されるベース部材61が設けられている。ベース部材61には、ポンプロッド36の油路38をシリンダ3と仕切部材8との間に形成された環状油路22に連通させる油路62及びシリンダ3と油室17とを連通させるオリフィス63が設けられている。そして、油路62、環状油路22を介してポンプロッド36の油路38とオイルタンク10とが連通されている。また、オリフィス17、油室17及び環状部材20の油路21を介してシリンダ下室3Bとリザーバ11のオイル室13とが連通されている。これにより、上記第1実施形態のものと同様に作動することができる。
そして、上記第1実施形態の組立工程に対して、組付け装置54のガス圧室55に低圧ガスの代わりに高圧ガスを供給することにより、高圧ガスの圧力下においてリザーバ11を構成することができ、油圧緩衝器60を組立てることができる。さらに、上記第2実施形態の組立工程に対して、組付け装置のガス圧室55に高圧ガスの代わりに低圧ガスを供給することにより、低圧ガスの圧力下においてオイルタンクを構成することができ、油圧緩衝器60を組立てることができる。
このように、上記各実施形態に記載した本発明によれば、従来、二種類の圧力を封入する油圧緩衝器は、全ての構成機器を組み立て、油液を封入した後に、別途、アウターシェルに設けた孔からガスを充填、封入するものであったのに対して、少なくとも一種類のガスは、孔を設けずにガスを封入することができ、コンタミや工数などの問題を解決することができる。
1 油圧緩衝器、2 アウターシェル、3 シリンダ、4 シール部材(密閉手段)、10 オイルタンク、11 リザーバ、12 ダイアフラム、13 オイル室、14 ガス室、22 連通路、24 ピストン、27 ピストンロッド、L セルフレベリング機構
本発明は、油圧緩衝器の製造方法に関するものである。
しながら、上記従来の油圧緩衝器を製造する際には、各部品を組付けて油圧緩衝器を組立てた後、ガス充填孔からガス室に所定圧のガスを封入し、充填孔にプラグを溶接してガス室を密閉するようにしている。このため、溶接による熱の影響、スパッタの発生によって、ゴム部品であるダイアフラムが劣化したり、フリーピストンの摺動面に不具合が生じたり、また、プラグの先端部の接触によりダイアフラムが損傷する虞がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ガス室にガスを封入するためのガス充填孔を不要とした油圧緩衝器の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る油圧緩衝器の製造方法は、一端に開口を有した有底筒状で、軸方向2箇所に小径部を設けたアウターシェルを準備する工程と、前記アウターシェルの内部に前記開口から所定圧のガスを導入する工程と、前記アウターシェルの内部全体を前記ガスで満たした状態で、前記アウターシェルの前記開口から前記所定圧のガス室を外周囲に形成する筒状の画成部材を挿入し、挿入過程において前記画成部材の外周囲に前記アウターシェルの内部の所定圧のガスを導き、最終挿入位置において前記画成部材の両端を前記小径部に当接させてシールさせる画成部材挿入工程と、前記アウターシェル内に前記開口から筒状のシリンダを挿入するシリンダ挿入工程と、前記アウターシェル内に油液を充填する工程とを順次行うことを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係る油圧緩衝器の組立方法を示す工程図である。 本発明の第1実施形態に係る油圧緩衝器を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る油圧緩衝器の組立方法を示す工程図である。 図2に示す油圧緩衝器の変形例の要部を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る油圧緩衝器のリザーバの部分を拡大して示す縦断面図である。
以下に本発明の第2乃至第実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同様の符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
次に本発明の第実施形態として、特許文献1に記載されたものと同様、ダイアフラムによってオイル室とガス室とが画成されたリザーバがアウターシェル2の下部に配置され、オイル室とガス室との仕切が設けられていないオイルタンクがアウターシェル2の上部に配置された油圧緩衝器に本発明を適用した場合について、図を参照して説明する。
に示すように、本実施形態に係る油圧緩衝器60では、アウターシェル2とシリンダ3との間の下部にリザーバ11が配置され、上部にオイルタンク10が配置されている。オイルタンク10は、オイル室とガス室とが仕切られていない。一方、リザーバ11は、上記第1実施形態のもののオイルタンク10と同様、仕切部材8に取付けられたダイアフラム12によってオイル室13とガス室14とが画成されている。

Claims (25)

  1. 一端に開口を有した有底筒状のアウターシェルを準備する工程と、
    前記アウターシェルの内部に前記開口から第1の圧力の第1のガスを導入する工程と、
    前記第1のガスの圧力下において、前記アウターシェル内に前記第1のガスが封入されるガス室を形成する画成部材を前記アウターシェルに挿入してガス室を形成する工程と、
    前記アウターシェル内に油液を充填する工程と、
    前記アウターシェル内に前記第1の圧力とは異なる第2の圧力の第2のガスを充填する工程とを備えていることを特徴とする油圧緩衝器の組立方法。
  2. 前記画成部材は、可撓性の膜であることを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  3. 前記画成部材は、フリーピストンであることを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  4. 前記アウターシェルの一端の開口は、第2のガスを充填した後、密閉手段によって密閉することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の油圧緩衝器の組立方法。
  5. 前記アウターシェルの一端の開口を密閉手段によって密閉した後、第2のガスを充填することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の油圧緩衝器の組立方法。
  6. 一端に開口を有した有底筒状のアウターシェルと、
    該アウターシェルの内部に配置されて油液が封入されたシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、
    一端が該ピストンに連結されて他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、
    前記ピストンの移動によって生じる油液の流動を制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、
    前記アウターシェルと前記シリンダとの間に形成される円筒状の室と、
    前記円筒状の室に設けられ、外周側の低圧ガスが封入された低圧ガス室と、内周側のオイル室と、前記低圧ガス室と前記オイル室とを画成する略円筒状のダイアフラムとからなるオイルタンクと、
    前記円筒状の室に設けられ、内部に油液と、前記低圧ガス室の圧力より高圧の高圧ガスとを混在させたリザーバと、
    前記リザーバと前記シリンダ内を連通する連通路と、
    前記ピストンロッドの伸縮によって前記オイル室の油液を前記シリンダに供給するポンプ機構と、
    前記ピストンロッドが所定値よりも伸長したときに開口して前記シリンダの油液を前記オイルタンク室に排出する戻し機構とを備えた油圧緩衝器の組立方法であって、
    前記アウターシェルの内部に前記低圧ガスを導入する工程と、
    前記低圧のガスの圧力下において、前記ダイアフラムを前記アウターシェルに挿入する工程と、
    前記アウターシェルに前記シリンダを挿入する工程と、
    前記シリンダ内に油液を充填する工程と、
    前記リザーバに高圧ガスを充填する工程とを備えていることを特徴とする油圧緩衝器の組立方法。
  7. 前記オイルタンクは、前記アウターシェルの底部側に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  8. 前記ダイアフラムの内周に前記オイル室を形成する円筒状部材を設け、該円筒状部材と前記シリンダとの間に前記連通路を形成したことを特徴とする請求項7に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  9. 前記円筒状部材と前記ダイアフラムとをサブアセンブリすることを特徴とする請求項8に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  10. 前記アウターシェルの軸方向2箇所に小径部を設け、該小径部によって前記ダイアフラムの両端部をシールすることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の油圧緩衝器の組立方法。
  11. 前記小径部の一方を前記ダイアフラムが跨いだ状態で前記低圧ガスを前記低圧ガス室に導入することを特徴とする請求項10に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  12. 前記アウターシェルの一端の開口は、前記高圧ガスを充填した後、密閉手段によって密閉することを特徴とする請求項6乃至11のいずれかに記載の油圧緩衝器の組立方法。
  13. 前記アウターシェルの一端の開口を密閉手段によって密閉した後、前記高圧ガスを充填することを特徴とする請求項項6乃至11のいずれかに記載の油圧緩衝器の組立方法。
  14. 一端に開口を有した有底筒状のアウターシェルと、
    該アウターシェルの内部に配置されて油液が封入されたシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、
    一端が該ピストンに連結されて他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、
    前記ピストンの移動によって生じる油液の流動を制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、
    前記アウターシェルと前記シリンダとの間に形成される円筒状の室と、
    前記円筒状の室に設けられ、外周側に配置されて高圧ガスが封入された高圧ガス室と、内周側に配置されたオイル室と、前記高圧ガス室と前記オイル室とを画成する円筒状のダイアフラムとからなるリザーバと、
    前記円筒状の室に設けられ、内部に油液と前記高圧ガス室の圧力より低圧の低圧ガスとを混在させたオイルタンクと、
    前記リザーバと前記シリンダ内を連通する連通路と、
    前記ピストンロッドの伸縮によって前記オイルタンクの油液を前記シリンダに供給するポンプ機構と、
    前記ピストンロッドが所定値よりも伸長したときに開口して前記シリンダの油液を前記オイルタンクに排出する戻し機構とを備えた油圧緩衝器の組立方法であって、
    前記アウターシェルの内部に前記高圧ガスを導入する工程と、
    前記高圧ガスの圧力下において、前記ダイアフラムを前記アウターシェルに挿入する工程と、
    前記アウターシェルに前記シリンダを挿入する工程と、
    前記シリンダ内に油液を充填する工程と、
    前記リザーバに低圧ガスを充填する工程とを備えていることを特徴とする油圧緩衝器の組立方法。
  15. 前記オイルタンクは、前記アウターシェルの底部側に配置されていることを特徴とする請求項14に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  16. 前記ダイアフラムの内周に前記オイル室を形成する円筒状部材を設け、該円筒状部材と前記シリンダとの間に前記連通路を形成したことを特徴とする請求項15に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  17. 前記円筒状部材と前記ダイアフラムとをサブアセンブリすることを特徴とする請求項16に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  18. 前記アウターシェルの軸方向2箇所に小径部を設け、該小径部によって前記ダイアフラムの両端部をシールすることを特徴とする請求項14乃至17のいずれかに記載の油圧緩衝器の組立方法。
  19. 前記小径部の一方を前記ダイアフラムが跨いだ状態で前記高圧ガスを前記高圧ガス室に導入することを特徴とする請求項18に記載の油圧緩衝器の組立方法。
  20. 前記アウターシェルの一端の開口は、前記低圧ガスを充填した後、密閉手段によって密閉することを特徴とする請求項14乃至19のいずれかに記載の油圧緩衝器の組立方法。
  21. 前記アウターシェルの一端の開口を密閉手段によって密閉した後、前記低圧ガスを充填することを特徴とする請求項項14乃至19のいずれかに記載の油圧緩衝器の組立方法。
  22. 油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が該ピストンに連結されて他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記ピストンの移動によって生じる油液の流動を制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、前記シリンダに接続されて油液及びガスが封入されたリザーバと、油液を貯留するオイルタンクと、前記ピストンロッドの伸縮によって前記シリンダと前記オイルタンクとの間で油液を授受して前記ピストンロッドの伸長長さを調整するセルフレベリング機構とを備え、前記シリンダの外周にアウターシェルを設けて前記シリンダと前記アウターシェルとの間に室を形成し、前記シリンダと前記アウターシェルとの間に仕切部材を挿入して該仕切部材によって前記室を第1室と第2室と区画し、前記第1室の内部を移動可能な画成部材によってオイル室とガス室とに区画し、前記ガス室に所定圧力のガスを封入した油圧緩衝器において、
    前記ガス室は、所定圧力のガスの圧力下において前記アウターシェルに前記画成部材を挿入することによってガスが封入されており、ガスを封入するためのガス充填孔を有していないことを特徴とする油圧緩衝器。
  23. 前記仕切部材は、円筒状であり、前記アウターシェルに挿入した状態で、前記ガス室のガスの圧力によって前記アウターシェルから抜けないようになっていることを特徴とする請求項22に記載の油圧緩衝器。
  24. 前記仕切部材は、前記アウターシェルの下端部及び中間部に気密的に嵌合され、該下端部及び中間部との嵌合部の受圧面積差によって生じる軸方向の力が前記嵌合部の摩擦力よりも小さいことを特徴とする請求項23に記載の油圧緩衝器。
  25. 前記受圧面積差がゼロであることを特徴とする請求項24に記載の油圧緩衝器。
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