JP2012066846A - 酸素吸収性包装体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも最内層にヒートシール層を有する多層フィルムAの前記ヒートシール層を対向させ、開口部以外の端縁部がヒートシールされてなる包装体であって、最外層が酸素透過性ヒートシール層であり少なくとも酸素吸収層が積層された酸素吸収性フィルムBを、前記酸素透過性ヒートシール層が外側となるように二つ折りし、前記二つ折りした酸素吸収性フィルムBの切断端面が前記包装体の内部に露出しないように、前記包装体の前記端縁部でヒートシールされていることを特徴とする、酸素吸収性包装体100である。
【選択図】図2
Description
前記二つ折りした酸素吸収性フィルムの切断端面が前記包装体の内部に露出しないように、前記包装体の前記端縁部でヒートシールされていることを特徴とする、酸素吸収性包装体を提供するものである。
本発明は、前記多層フィルムが透明であることを特徴とする、上記酸素吸収性包装体を提供するものである。
本発明は、上記酸素吸収性包装体に内容物が充填され、前記開口部がヒートシールされた製品を提供するものである。
本発明は、少なくとも最内層にヒートシール層を有する多層フィルムの前記ヒートシール層を対向させ、前記対向するヒートシール層とヒートシール層の間に、最外層が酸素透過性ヒートシール層であって、少なくとも酸素吸収層が積層された酸素吸収性フィルムを前記酸素透過性ヒートシール層が外側となるように二つ折りし、前記前記二つ折りした酸素吸収性フィルムの切断端面が前記包装体の内部に露出しないように、前記多層フィルムの端縁部を袋状にヒートシールすることを特徴とする、酸素吸収性包装体の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、使用する酸素吸収性フィルムの酸素吸収活性に応じて酸素吸収性フィルムの二つ折り幅を調整することで、簡便に酸素吸収活性を調整することができる。
本発明によれば、酸素吸収性フィルムを二つ折りにして包装体の開放端に挿入することで、左右対照、表裏対照の酸素吸収性包装体を製造できるため、安定した製造が可能であり、製造工程における廃棄率を低く抑えることができる。
本発明によれば、酸素吸収性フィルムが、鉄剤を主成分とする場合には加熱によって酸素吸収活性が増加するため、レトルト食品などに好適に使用することができる。
本発明の酸素吸収性包装体は、少なくとも最内層にヒートシール層を有する多層フィルムの前記ヒートシール層を対向させ、開口部以外の端縁部がヒートシールされてなる包装体であって、最外層が酸素透過性ヒートシール層であり少なくとも酸素吸収層が積層された酸素吸収性フィルムを、前記酸素透過性ヒートシール層が外側となるように二つ折りし、この二つ折りした酸素吸収性フィルムの切断端面が前記包装体の内部に露出しないように、前記包装体の前記端縁部でヒートシールされたものである。図1に本発明の酸素吸収性包装体の好適な態様の一例の平面図を示す。
本発明の酸素吸収性包装体(100)は、図1〜図8を用いて説明したように、包装体の端縁部のいずれかに二つ折りした酸素吸収性フィルム(B)が挿入され、酸素吸収性フィルム(B)の端部が包装体(100)の内部に露出しないようにして固定されているため、酸素吸収性フィルム(B)の端部から遺漏しやすい酸素吸収剤による汚染を回避することができる。
本発明の酸素吸収性包装体を構成する多層フィルムは、少なくとも最内層にヒートシール層を有する多層フィルムである。最内層にヒートシール層を有すことで、熱融着による製袋を可能にできるからである。なお、内包する酸素吸収性フィルムの性能を効率的に発揮させるため、多層フィルムは、更にガスバリア層が積層されることが好ましく、更に機械的強度を確保するために基材樹脂層を積層するものであってもよい。ガスバリア層や機材樹脂層は、2以上を積層するものであってもよい。なお、ガスバリア層と基材樹脂層との積層順は特に限定されるものではない。
ヒートシール層としては、熱によって溶融し相互に融着し得る各種のヒートシール性を有するポリオレフィン系樹脂等を使用することができる。例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の樹脂からなる1種以上のフィルムもしくはシートまたは塗布膜などを使用することができる。
(ii)ガスバリア層
本発明で使用する多層フィルム構成するガスバリア層としては、酸素ガスあるいは水蒸気等の透過を遮断ないし阻止する性質を有する樹脂であり、23℃、60%RHでの酸素透過度が、加熱処理の有無に係らず20cc/m2/atm/day以下、好ましくは10cc/m2/atm/day以下の層である。例えば、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ガスバリア性蒸着フィルム、その他を使用することができる。ガスバリア層は、溶融樹脂層であってもよく、予めフィルム状に成形されたガスバリア性フィルムやシートなどであってもよい。
本発明では、ガスバリア層として、ポリビニルアルコールを好適に使用することができる。ポリビニルアルコールからなるガスバリア層の厚さに制限はないが、好ましくは15〜25μmである。
本発明では、ガスバリア層として、エチレン・ビニルアルコール共重合体も好適に使用することができる。エチレン・ビニルアルコール共重合体からなるガスバリア層の厚さに制限はないが、好ましくは10〜30μmである。
本発明で使用するガスバリア層として、基材フィルムの一方の面に有機珪素化合物、金属または金属酸化物を蒸着してなる蒸着膜を設けたガスバリア性蒸着フィルムを使用することができる。
上記以外のガスバリア層としては、ナイロンMXD6樹脂、金属箔がある。ナイロンMXD6樹脂は、他のポリアミドとの混合樹脂であってよい。ナイロンMXD6樹脂は、透明であるため、内容物を外観から判断できる点で好ましい。また、金属箔としては、アルミニウムなどがある。アルミニウム箔であれば、酸素ガスバリア性と共に遮光性も確保することができる。
本発明では、更に、機械的強度を確保するため、基材樹脂層を更に積層するものであってもよい。基材樹脂層は、溶融樹脂層であってもよく、予めフィルム状に成形されたガスバリア性フィルムやシートなどであってもよい。基材樹脂層は、多層フィルムに2以上が積層されるものであってもよい。
ポリアミド系樹脂としては、脂肪族ポリアミドであっても、芳香族ポリアミドであっても、これらを混合した組成物であってもよい。好ましいポリアミドの具体例としては、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリ‐ε‐アミノへプタン酸(ナイロン7)、ポリ‐ε‐アミノノナン酸(ナイロン9)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリラウリンラクタム(ナイロン12)、ポリエチレンジアミンアジパミド(ナイロン2・6)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン4・6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6・6)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン6・10)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン6・12)、ポリオクタメチレンドデカミド(ナイロン8・12)、ポリオクタメチレンアジパミド(ナイロン8・6)、ポリデカメチレンアジパミド(ナイロン10・6)、ポリデカメチレンセバカミド(ナイロン10・10)、ポリドデカメチレンドデカミド(ナイロン12・12)、メタキシレンジアミン‐6ナイロン(MXD6)などを挙げることができ、これらを主成分とする共重合体であってもよく、その例としては、カプロラクタム/ラウリンラクタム共重合体、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジぺート共重合体、ラウリンラクタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジぺート共重合体、ヘキサメチレンジアンモニウムアジぺート/ヘキサメチレンジアンモニウムセバケート共重合体、エチレンジアンモニウムアジぺート/ヘキサメチレンジアンモニウムアジぺート共重合体、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジぺート/ヘキサメチレンジアンモニウムセバケート共重合体などを挙げることができる。これらのポリアミドには、フィルムの柔軟性改質成分として、芳香族スルホンアミド類、p‐ヒドロキシ安息香酸、エステル類などの可塑剤や低弾性率のエラストマー成分やラクタム類を配合することも有効である。ポリアミド系樹脂は、比重1.14〜1.22g/m3であることが好ましい。
なお、上記基材樹脂層の製膜化に際して、例えば、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、離形性、難燃性、抗カビ性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加することができ、その添加量としては、極く微量から数十%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。
本発明では、多層フィルムを構成するいずれかの層に印刷層を形成してもよく、好ましくは上記基材樹脂層に印刷層を形成することである。裏印刷によれば印刷層を保護することができる。
(v)ラミネート用接着剤
上記において、基材樹脂層、ガスバリア層、ヒートシール層とを積層するためにラミネート用接着剤を使用してもよい。ラミネート用接着剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、アクリル酸のエチル、ブチル、2−エチルへキシルエステル等のホモポリマー、あるいは、これらとメタクリル酸メチル、アクリロニトリル、スチレン等との共重合体等からなるポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸等のモノマーとの共重合体等からなるエチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着剤、尿素樹脂またはメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤、反応型(メタ)アクリル系接着剤、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレンーブタジエンゴム等からなるゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着剤、その他等の接着剤を使用することができる。
本発明で使用する多層フィルムとしては、上記ヒートシール層、ガスバリア層、基材樹脂層とを積層したものを好適に使用することができ、積層に際してはアンカーコート剤などを使用してもよい。好ましい層構成として以下がある。ただし、これらに限定されるものではない。なお、IBPETは、大日本印刷株式会社製のガスバリア性フィルムであり、アルミナ蒸着またはシリカ蒸着されたPETであり、IBONは、大日本印刷株式会社製のガスバリア性フィルムであり、アルミナ蒸着またはシリカ蒸着されたONであり、ONは二軸延伸ナイロン、PEはポリエチレン、PPはポリプロピレン、PETはポリエチレンテレフタレート、EVOHはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物である。以下は、外層から内層に向かう積層順を示す。
(b)アルミニウム蒸着PETまたはIBPET/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(c)アルミニウム蒸着PETまたはIBPET/接着剤/ON/接着剤/PP(またはPE)、
(d)アルミニウム蒸着PETまたはIBPET/接着剤/ON/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(e)アルミニウム蒸着ONまたはIBBON/接着剤/PP(またはPE)、
(f)アルミニウム蒸着ONまたはIBBON/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(g)アルミニウム蒸着ONまたはIBBON/接着剤/PET/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(h)ON/接着剤/アルミニウム蒸着PETまたはIBPET/接着剤/PP(またはPE)、
(i)ON/接着剤/アルミニウム蒸着PETまたはIBPET/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(j)ON/接着剤/アルミニウム蒸着PETまたはIBPET/接着剤/PP(またはPE)、
(k)アルミニウム蒸着PETまたはIBPET/接着剤/PET/接着剤/PP(またはPE)、
(l)PET/接着剤/EVOH/接着剤/PP(またはPE)、
(m)PET/接着剤/EVOH/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(n)ON/接着剤/EVOH/接着剤/PP(またはPE)、
(o)ON/接着剤/EVOH/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(p)ON/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/PP(またはPE)、
(q)ON/接着剤/アルミニウム箔/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(r)PET/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/PP(またはPE)、
(s)PET/接着剤/アルミニウム箔/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(t)PET/接着剤/ON/接着剤/EVOH/接着剤/PP(またはPE)、
(u)PET/接着剤/ON/接着剤/EVOH/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(v)PET/接着剤/ON/接着剤/アルミニウム箔/アンカーコート剤/押出PP(または押出PE)、
(w)PET/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ON/接着剤/PP(またはPE)、
(x)PET/接着剤/ON/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/PP(またはPE)、
(y)PET/接着剤/EVOH/接着剤/ON/接着剤/PP(またはPE)、
(z)PET/接着剤/ON/接着剤/EVOH/接着剤/PP(またはPE)
(3)酸素吸収性フィルム
本発明の酸素吸収性包装体で使用する酸素吸収性フィルムは、最外層が酸素透過性ヒートシール層であって、少なくとも酸素吸収層が積層された酸素吸収性フィルムである。酸素吸収性能は、0.1cc/m2以上であることが好ましい。このような酸素吸収性フィルムとしては、従来公知のものを使用することができる。また、製造する場合には、酸素透過性ヒートシール層と酸素吸収層とを、最外層を酸素透過性ヒートシール層となるように積層して製造することができる。なお、本発明で使用する酸素吸収性フィルムは、更に、上記酸素吸収性能を阻害しない範囲で、他の層を積層するものであってもよい。
本発明で使用する酸素透過性ヒートシール層としては、従来公知のヒートシール層を使用することができる。一般に、ヒートシール層はガスバリア性がなく、酸素透過性に優れる。前記酸素吸収性フィルムで好適に使用できる酸素透過性ヒートシール層としては、上記多層フィルムの項で記載したヒートシール層を同様に使用することができる。ヒートシール層は、酸素吸収層にヒートシール性樹脂を溶融押出などによって積層することができるが、ヒートシール性フィルムをラミネート用接着剤などで接着したものであってもよい。
(ii)酸素吸収層
本発明では、酸素吸収性フィルムを構成する酸素吸収層は、上記した酸素吸収性能を有するものを広く使用することができる。例えば、鉄系酸素吸収剤を好適に使用することができる。酸素吸収層は、各成分の組成や酸素吸収層の厚さを選択することで、上記した酸素吸収性能を発揮することができる。
本発明の酸素吸収性包装体には、側部や開口部などの端縁部に易開封性手段を形成することができる。
ハーフカット線を設ける場合、直線状のハーフカット線に限らず、ミシン目状など断続的なハーフカット線で設けることもできる。なお、前記ノッチは、通常、一字形やV字形のノッチが利用されているが、形状は特に限定されず、切り取り方向に尖った部分を有する形状であれば何でも使用することができる。
本発明の酸素吸収性包装体(100)としては、本体(10)に注出口を配設するものであってもよい。本発明の酸素吸収性包装体(100)は、内容物としてスープや調味料などの液体に好適に使用できるため、注出口を配設することで、前記注出口から内容物を取り出すことができる。
本発明の酸素吸収性包装体(100)は、上記構成であれば特に製造方法に限定はない。しかしながら、前記多層フィルムのヒートシール層を対向させ、前記対向するヒートシール層とヒートシール層の間に、前記酸素吸収性フィルムの酸素透過性ヒートシール層が外側となるように二つ折りし、この二つ折りした酸素吸収性フィルムを挿入し、酸素吸収性フィルムの切断端面が前記包装体の内部に露出しないように、前記多層フィルムの端縁部を袋状にヒートシールすれば、三方シール型、四方シール型、スタンディング型、ピロー型、ピローガセット型も連続的に製造することができる。これに注出口部やその側部の切り欠き部、ノッチ、ハーフカット線などの易開封性手段の加工工程を更に含めることができる。
例えば、上記と同様にしてピローガゼット本体(A)を得た後に、筒状フィルムの上部開放端から内容物を充填する。ついで、注出口(B)を、前記ピローガゼット本体(A)の上部端縁部の正面部(10)と背面部(20)との間にその接着基部を挿入し、筒状フィルムの最内層のヒートシール層を利用して加熱分熱シールヘッドによる熱圧着、または超音波シール方式などで上部シールする。これにより、内容物を充填した製品を製造することができる。なお、本体(10)の底部(30)から内容物を充填し、内容物を充填した製品とすることもできる。
本発明の酸素吸収性包装体は、包装体内に酸素吸収性フィルムが固定されているため、内容物の品質保持性に優れる。酸素吸収性フィルムは、従来の酸素吸収剤よりも耐水性に優れるため、液体などの流動体を内容物とする場合に好適に使用することができる。
20・・・酸素吸収性包装体の側部、
30・・・酸素吸収性包装体の底部、
40・・・酸素吸収性包装体の開口部、
50・・・酸素吸収性包装体の易開封性手段、
60・・・注出口、
100・・酸素吸収性包装体、
A・・・多層フィルム、
B・・・酸素吸収性フィルム、
b・・・酸素吸収性フィルムの折山
Claims (10)
- 少なくとも最内層にヒートシール層を有する多層フィルムの前記ヒートシール層を対向させ、開口部以外の端縁部がヒートシールされてなる包装体であって、
最外層が酸素透過性ヒートシール層であり少なくとも酸素吸収層が積層された酸素吸収性フィルムを、前記酸素透過性ヒートシール層が外側となるように二つ折りし、
前記二つ折りした酸素吸収性フィルムの切断端面が前記包装体の内部に露出しないように、前記包装体の前記端縁部でヒートシールされていることを特徴とする、酸素吸収性包装体。 - 前記端縁部の一部に注出口が備えられたことを特徴とする、請求項1記載の酸素吸収性包装体。
- 前記多層フィルムが透明であることを特徴とする、請求項1または2記載の酸素吸収性包装体。
- 前記二つ折りした酸素吸収性フィルムが除去されるように、前記端縁部に易開封性手段が形成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の酸素吸収性包装体。
- 前記酸素吸収性フィルムの酸素吸収層が、熱可塑性樹脂に鉄粉を主剤とする酸素吸収剤組成物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の酸素吸収性包装体。
- 前記酸素吸収性フィルムの酸素吸収層が、熱可塑性樹脂に、アスコルビン酸および/またはその塩、イソアスコルビン酸および/またはその塩、ヒドロキノン、カテコール、レゾルシン、ピロガロール、没食子酸、ロンガリットを主剤とする酸素吸収剤組成物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の酸素吸収性包装体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の酸素吸収性包装体からなる、流動性物品収納用の酸素吸収性包装体。
- 請求項1〜6のいずれかの酸素吸収性包装体に内容物が充填され、前記開口部がヒートシールされた製品。
- 請求項8記載の製品が、前記内容物としてレトルト食品を充填したものであることを特徴とする、レトルト製品。
- 少なくとも最内層にヒートシール層を有する多層フィルムの前記ヒートシール層を対向させ、
前記対向するヒートシール層とヒートシール層の間に、最外層が酸素透過性ヒートシール層であって、少なくとも酸素吸収層が積層された酸素吸収性フィルムを前記酸素透過性ヒートシール層が外側となるように二つ折りし、
前記前記二つ折りした酸素吸収性フィルムの切断端面が前記包装体の内部に露出しないように、前記多層フィルムの端縁部を袋状にヒートシールすることを特徴とする、酸素吸収性包装体の製造方法。
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