JP2012066781A - 車両用電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ1との間でインバータ2を介して電力授受を行い、且つ負荷としての空調制御装置5および補機用電力変換装置6に電力供給するために電力を蓄える電源装置3と、電源装置3から空調制御装置5および補機用電力変換装置6に電力供給するために、通流率制御により昇圧比を設定する電力変換装置4とを備える。補機用電力変換装置6は、補機類に電力供給する補機用電源装置7に電力供給するために、通流率制御により昇圧比を設定して電源装置の電力を変換する。空調制御装置5と補機用電力変換装置6との入力電圧仕様を同一として、電力変換装置4は、各入力電圧仕様に応じた電圧を出力するように電圧制御する。
【選択図】図1
Description
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図である。なお、車両用電源装置が搭載された車両については、煩雑さを回避するために、図示を省略する。
空調制御装置5は、負荷としてヒータおよびエアコンコンプレッサ(図示せず)の少なくとも一方を有し、電力変換装置4からの給電により車両の空調を制御する。
充電装置8は、充電口9から供給される電力を交流から直流に変換し、且つ直流変換制御を行い、電力変換装置4を介して電源装置3に充電を行う。
図2は図1内の電力変換装置4の処理手順を概略的に示すフローチャートである。
図2において、電力変換装置4は、まず状態検出処理により、制御処理の実行に必要な情報(検出電圧V)を取得する(ステップS1)。
続いて、取得した状態情報(検出電圧V)に基づく電圧制御処理を行い、負荷への電力供給を行い(ステップS2)、図2の処理を終了する。
図3において、電力変換装置4は、電力変換装置4の負荷側、すなわち、空調制御装置5、補機用電力変換装置6および充電装置8が接続された端子側の検出電圧Vを取得して(ステップS11)、直ちにリターンする。
図4において、電力変換装置4は、まず、状態検出処理(ステップS1)で取得した電力変換装置4の負荷側の検出電圧Vを、所定電圧Vth(目標電圧に相当)と比較して、V<Vthの条件を満たすか否かを判定する(ステップS21)。
一方、ステップS21において、V≧Vth(すなわち、No)と判定されれば、続いて、検出電圧Vが、V>Vthの条件を満たすか否かを判定する(ステップS23)。
一方、ステップS23において、V=Vth(すなわち、No)と判定されれば、ステップS24を実行せずに、図4の電圧制御処理を抜け出てリターンする。
電力変換装置4は、空調制御装置5と補機用電力変換装置6との入力電圧仕様に応じた電圧を出力するように電圧制御する。
この結果、一度採用した電源装置を容易には変更しにくいという、従来からの懸案事項を排除することができる。
なお、上記実施の形態1(図1〜図4)では、充電装置8から電源装置3への充電時の電流制御について考慮しなかったが、図5〜図8に示すように、電力変換装置14において、充電装置8からの充電時の検出電流I[A]に基づく電流制御処理を行うようにしてもよい。
図5はこの発明の実施の形態2に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図6はこの発明の実施の形態2による電力変換装置14の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、ステップS1は、前述(図2参照)と同様の状態検出処理である。
続いて、取得情報に基づいて電流制御処理を行い(ステップS3)、図6の処理を終了する。
図7において、電力変換装置14は、電源装置3側の電流値(検出電流I)を取得して(ステップS12)、直ちにリターンする。
図8において、電力変換装置14は、まず、状態検出処理(ステップS1)で取得した電力変換装置14の電源装置3側の検出電流Iを、所定電流Ith(目標電流に相当)と比較して、I<Ithの条件を満たすか否かを判定する(ステップS31)。
一方、ステップS31において、I≧Ith(すなわち、No)と判定されれば、続いて、検出電流Iが、I>Ithの条件を満たすか否かを判定する(ステップS33)。
一方、ステップS33において、I=Ith(すなわち、No)と判定されれば、ステップS34を実行せずに、図8の電圧制御処理を抜け出てリターンする。
電力変換装置14は、電源装置3の電力を空調制御装置5および補機用電力変換装置6に供給し、且つ充電装置8が出力する充電電力を電源装置3に充電するために、通流率制御により昇圧比を設定して電力を変換し、充電装置8を介して電源装置3に充電する場合には、電源装置3に流れる電流値(検出電流I)を制御量として電流制御を行う。
また、電力変換装置14を介して電源装置3と充電装置8とが接続されるので、接続される電源装置3が仕様変更となった場合でも、充電装置を現行のまま流用することを可能とし、再設計または新規開発を不要とすることができるので、開発コストの削減や開発リードタイムの短縮を図ることが可能となる。
なお、上記実施の形態1、2(図1〜図8)では、負荷への給電時の電圧制御または電源装置3への充電時の電流制御の一方のみを考慮したが、図9〜図11に示すように、電力変換装置24において、検出電圧Vに基づく電圧制御処理および検出電流Iに基づく電流制御処理の両方を行うようにしてもよい。
図9はこの発明の実施の形態3に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図であり、前述(図1、図5参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図10はこの発明の実施の形態3による電力変換装置24の処理手順を概略的に示すフローチャートであり、ステップS1〜S3は、前述(図2、図6参照)と同様の処理である。
続いて、充電装置8からの情報を取得することにより、現在の状態が充電時であるか否かを判定する(ステップS4)。
一方、ステップS4において、充電時でない(すなわち、No)と判定されれば、電圧制御処理を行い(ステップS2)、図10の処理を終了する。
図11において、電力変換装置24は、負荷側(空調制御装置5、補機用電力変換装置6および充電装置8が接続された側)の検出電圧Vを取得し(ステップS11)、また、電源装置3側の検出電流Iを取得する。
電圧制御処理(ステップS2)および電流制御処理(ステップS3)については、前述の実施の形態1、2(図4、図8)で説明した通りなので、ここでは詳述を省略する。
充電装置8は、電源装置3に充電する場合には、出力電圧が所定値となるように電圧制御を行う。
また、電力変換装置24は、空調制御装置5と補機用電力変換装置6と充電装置8の入力電圧仕様に応じた電圧を出力するように電圧制御するとともに、充電装置8を介して電源装置3に充電する場合には、電源装置3に流れる電流値(検出電流I)を制御量として電流制御を行う。
また、充電口9から供給される電力を、充電装置8と電力変換装置24を介して電源装置3に引き込み、確実且つ安定した充電制御を実現することが可能となる。
なお、上記実施の形態1、3(図1〜図4、図9〜図11)では、特に言及しなかったが、図12〜図14に示すように、電源装置3の充電状態Cを検出する電源充電状態検出装置33を設け、電力変換装置34は、電源装置3の充電状態Cに応じて、負荷および補機類に対して出力制限を行うようにしてもよい。
図12はこの発明の実施の形態4に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図であり、前述(図1、図9参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図13は電力変換装置34による状態検出処理を概略的に示すフローチャートであり、ステップS11は、前述(図3、図11参照)と同様の電圧取得処理である。
続いて、電源装置の充電状態Cを取得して(ステップS13)、図13の状態検出処理を抜け出てリターンする。
図14において、電力変換装置34は、まず、負荷側の検出電圧Vを所定電圧Vthと比較するとともに、状態検出処理(図13)で取得した電源装置3の充電状態Cを所定値Cth(充電状態に対応する下限値)と比較し、「V>Vth」または「C<Cth」の条件を満たすか否かを判定する(ステップS25)。
一方、ステップS25において、「V≦Vth」且つ「C≧Cth」(すなわち、No)と判定されれば、続いて、V<Vthの条件を満たすか否かを判定する(ステップS21)。
一方、ステップS22において、V=Vth(すなわち、No)と判定されれば、ステップS22を実行せずに、リターンする。
たとえば、電力変換装置34は、空調制御装置5および補機用電力変換装置6に対して動作電力制限の実行を要求するようにしてもよい。
電力変換装置34は、電源充電状態検出装置33により検出された充電状態に応じて、空調制御装置5および補機用電力変換装置6への負荷供給電力を制限するか、または、空調制御装置5および補機用電力変換装置6に対して動作電力制限の実行を要求する。
なお、上記実施の形態4(図12〜図14)では、電源装置3の充電状態Cに応じて負荷および補機類に対して出力制限したが、図15〜図17に示すように、モータ状態検出装置42を設け、モータ状態Dが力行状態(または、回生状態)を示す場合に、負荷および補機類に対して出力制限を行うようにしてもよい。
図15はこの発明の実施の形態5に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図であり、前述(図1、図9、図12参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図16は電力変換装置44による状態検出処理を概略的に示すフローチャートであり、ステップS11は前述と同様の電圧取得処理である。
図17において、電力変換装置44は、まず、負荷側の検出電圧Vを所定電圧Vthと比較するとともに、状態検出処理(図16)で取得したモータ状態Dを確認し、「V>Vth」または「モータ状態Dが力行状態」の条件を満たすか否かを判定する(ステップS26)。
一方、ステップS26において、「V≦Vth」且つ「モータ状態Dが力行状態でない」(すなわち、No)と判定されれば、続いて、V<Vthの条件を満たすか否かを判定する(ステップS21)。
一方、ステップS22において、V=Vth(すなわち、No)と判定されれば、ステップS22を実行せずに、リターンする。
また、モータ状態Dに応じた電力変換装置44の制御内容も、図17に示したものに限定されることはなく、他の制御を適用してもよい。
さらに、上記説明では、電力変換装置44が負荷および補機類への負荷供給電力を制限したが、たとえば電力変換装置44が負荷および補機類に対して出力制限の実行を要求してもよい。
電力変換装置44は、モータ状態検出装置42により検出されたモータ状態Dがモータ1の力行状態または回生状態を示す場合に、空調制御装置5および補機用電力変換装置6への負荷供給電力を制限するか、または、空調制御装置5および補機用電力変換装置6に対して動作電力制限の実行を要求する。
なお、上記実施の形態4(図12〜図14)では、電源装置3の充電状態Cに応じて負荷および補機類に対して出力制限したが、図18〜図20に示すように、急速充電装置51を設け、急速充電装置51による急速充電状態Eに応じて、負荷および補機類に対して出力制限を行うようにしてもよい。
図18はこの発明の実施の形態6に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図であり、前述(図1、図9、図12、図15参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
急速充電装置51は、急速充電口52から電力を取り込み、電源装置3に対する急速充電を制御するとともに、急速充電状態Eを電力変換装置54に入力する。
図19は電力変換装置54による状態検出処理を概略的に示すフローチャートであり、ステップS11は前述と同様の電圧取得処理である。
図20において、電力変換装置54は、まず、負荷側の検出電圧Vを所定電圧Vthと比較するとともに、状態検出処理(図19)で取得した急速充電状態Eを確認し、「V>Vth」または「急速充電状態Eの実行中」の条件を満たすか否かを判定する(ステップS27)。
一方、ステップS27において、「V≦Vth」且つ「急速充電状態Eの実行中でない」(すなわち、No)と判定されれば、続いて、V<Vthの条件を満たすか否かを判定する(ステップS21)。
一方、ステップS22において、V=Vth(すなわち、No)と判定されれば、ステップS22を実行せずに、リターンする。
電力変換装置54は、急速充電装置51による急速充電時を示す急速充電状態Eに応じて、空調制御装置5および補機用電力変換装置6への負荷供給電力を制限するか、または、空調制御装置5および補機用電力変換装置6に対して動作電力制限の実行を要求する。
なお、上記実施の形態4(図12〜図14)では、電源充電状態検出装置33からの充電状態Cに応じて負荷および補機類に対して出力制限したが、電源充電状態検出装置33を用いずに、図21〜図23に示すように、充電装置68による充電状態Fに応じて、負荷および補機類に対して出力制限を行うようにしてもよい。
図21はこの発明の実施の形態7に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図であり、前述(図1、図9、図12、図15、図18参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
電力変換装置64は、充電装置68による充電状態Fに応じて、負荷および補機類に対して出力制限を行う。
図22は電力変換装置64による状態検出処理を概略的に示すフローチャートであり、ステップS11は、前述と同様の電圧取得処理である。
図23において、電力変換装置64は、まず、負荷側の検出電圧Vを所定電圧Vthと比較するとともに、状態検出処理(図22)で取得した充電状態Fを確認し、「V>Vth」または「充電状態Fの実行中」の条件を満たすか否かを判定する(ステップS28)。
一方、ステップS28において、「V≦Vth」且つ「充電状態Fの実行中でない」(すなわち、No)と判定されれば、続いて、V<Vthの条件を満たすか否かを判定する(ステップS21)。
一方、ステップS22において、V=Vth(すなわち、No)と判定されれば、ステップS22を実行せずに、リターンする。
なお、上記実施の形態1〜7では、特に言及しなかったが、図24〜図27に示すように、電力変換装置74および負荷(空調制御装置75、補機用電力変換装置76、充電装置78)の電源投入を制御する電源投入制御装置71を設け、電源装置3への充電状態または非充電状態に応じて各装置の電源投入タイミングを変更してもよい。
図24はこの発明の実施の形態8に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図であり、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
電源投入制御装置71は、各装置74〜78の状態(充電装置78からの充電要求状態Gを含む)を取得して、各装置74〜78の電源投入タイミングを制御する。
空調制御装置75は、電源投入制御装置71により電源投入されるヒータおよびエアコンコンプレッサの少なくとも一方を有し、車両の空調を制御する。
補機用電力変換装置76は、電源投入制御装置71により電源投入され、電力変換装置74を介して供給される電源装置3の電力を変換して補機用電源装置7に供給する。
充電装置78は、電源投入制御装置71により電源投入されて、充電口9から供給される電力を交流から直流に変換し且つ直流変換制御を行う。
図25において、電源投入制御装置71および電力変換装置74は、まず、状態検出処理により、制御処理の実行に必要な情報(充電要求状態Gを含む)を取得する(ステップS10)。
最後に、電力変換装置74は、電圧制御処理S2を行い(ステップS2)、図25の処理を終了する。
図26において、まず、電力変換装置74は、負荷側の検出電圧Vを取得する(ステップS11)。
続いて、電源投入制御装置71は、充電装置から充電要求状態Gを取得して(ステップS17)、リターンする。
図27において、電源投入制御装置71は、まず、状態検出処理(ステップS10)で取得した充電要求状態Gを確認し、充電要求状態Gの実行中であるか否かを判定する(ステップS51)。
なお、上記実施の形態1〜8では、特に言及しなかったが、電力変換装置の異常発生時に負荷や補機類の制御動作が不能となる事態に速やかに対処するために、図28〜図31に示すように、電力変換装置24の故障状態を検出する故障検出装置81と、故障検出装置81からの故障検出結果Hに応じて故障の有無を報知する故障状態報知装置82とを設けてもよい。
図28はこの発明の実施の形態9に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図であり、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
ここでは、代表的に実施の形態3(図9)の回路構成に適用した場合を示しているが、前述の実施の形態1〜8のいずれの回路構成にも適用可能なことは言うまでもない。
故障状態報知装置82は、故障検出装置81から出力される故障検出結果Hに応じて、電力変換装置24の故障の有無状態を報知する。
をそれぞれ示す。
たとえば、故障状態報知装置82は、電力変換装置24の出力過電圧、出力過電流、過熱などから故障検出が可能であるが、検出する故障形態は、これらに限定されることはなく、他の任意の故障パラメータを適用してもよい。
図29において、電力変換装置24および故障検出装置81は、まず、状態検出処理により、制御処理の実行に必要な情報(電力変換装置24の状態パラメータを含む)を取得する(ステップS20)。
最後に、故障検出装置81および故障状態報知装置82は、状態検出処理(ステップS20)で取得した情報(状態パラメータ)に基づき故障検出時処理を行い、電力変換装置24の故障の有無を示す故障検出結果Hを生成し、故障検出結果Hに応じた報知を実行して(ステップS6)、図29の処理を終了する。
図30において、まず、電力変換装置24は、負荷側の検出電圧Vを取得する(ステップS11)。
続いて、故障検出装置81は、電力変換装置24の故障状態(状態パラメータ)を取得して(ステップS18)、リターンする。
図31において、故障検出装置81は、上述のように電力変換装置24の故障検出結果Hを出力し、故障状態報知装置82は、故障検出結果Hを確認して電力変換装置24が故障状態であるか否かを判定する(ステップS61)。
一方、ステップS61において、故障検出結果Hが故障状態を示していない(すなわち、No)と判定されれば、故障状態報知装置82は、故障状態報知を停止して(ステップS63)、リターンする。
したがって、負荷や補機類の動作不能状態のまま車両を使用され続けることを未然に防止することができる。
なお、上記実施の形態2、3(図5〜図11)では、充電装置8から電源装置3への充電時における電流制御の停止条件について言及しなかったが、図32および図33に示すように、検出電流Iおよび充電状態C(図12参照)が電流制御停止条件を満たす場合には、電源装置3の過充電を防止するために、電力変換装置による電流制御を停止してもよい。
なお、この発明の実施の形態10に係る車両用電源装置としては、前述の図12の処理機能構成を適用することができるので、便宜的に、図12内の電力変換装置34の制御動作として説明する。
図32において、電力変換装置34は、電源装置3側の検出電流Iを取得するとともに(ステップS12)、電源充電状態検出装置33から、電源装置3の充電状態Cを取得して(ステップS13)、リターンする。
図33において、電力変換装置34は、電源装置3側の検出電流Iを所定電流Ith’(電流制御の下限値)と比較するとともに、状態検出処理(図32)で取得した電源装置3の充電状態Cを所定値Cth’(電流制御の上限値)と比較し、「I<Ith’」且つ「C>Cth’」の条件を満たすか否かを判定する(ステップS35)。
すなわち、検出電流Iが所定電流Ithよりも小さい場合には、出力電流が大きくなるように、電流指示値を増加させるように電流制御し(ステップS31、S32)、検出電流Iが所定電流Ithよりも大きい場合には、出力電流が小さくなるように、電流指示値を減少させるように電流制御して(ステップS33、S34)、リターンする。
電力変換装置34は、電源充電状態検出装置33により検出された充電状態Cに応じて、電源装置3への充電時に電源装置3に流れる電流値(検出電流I)に基づき、電流制御(電源装置3への充電電力の供給)を停止する。
なお、上記実施の形態3(図9〜図11)では、特に言及しなかったが、図34〜図36に示すように、電力変換装置94において、充電装置98からの充電電力Jと負荷および補機類(空調制御装置95、補機用電力変換装置96)への負荷供給電力Kとを比較して、電圧制御と電流制御とを選択するように構成してもよい。
図34はこの発明の実施の形態11に係る車両用電源装置の処理機能構成を示すブロック図であり、前述(図9)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
また、電力変換装置94は、制御選択手段(図35とともに後述する)を含み、充電電力Jと負荷供給電力Kとの比較結果に応じて、電圧制御と電流制御とを選択する。
充電装置98は、充電口9から供給される電力を交流から直流に変換し且つ直流変換制御を行うとともに、自身からの充電電力Jを電力変換装置94に入力する。
図35において、電力変換装置94は、まず、状態検出処理により、制御処理の実行に必要な情報(充電電力J、負荷供給電力Kを含む)を取得する(ステップS1)。
一方、ステップS7において、充電電力Jが負荷供給電力Kよりも小さく、J<K(すなわち、No)と判定されれば、電圧制御処理を行い(ステップS2)、図35の処理を終了する。
図36において、電力変換装置94は、まず、負荷側の検出電圧Vを取得し(ステップS11)、また、電源装置側の検出電流Iを取得する(ステップS12)。
以下、電力変換装置94は、図35内のステップS7において、充電電力Jと負荷供給電力Kの情報比較に基づき、電流制御または電圧制御のいずれを実行するかを判定する。
Claims (12)
- 車両に搭載されたモータとの間でインバータを介して電力授受を行うとともに、前記車両の負荷に電力供給を行う車両用電源装置であって、
電力を蓄える電源装置と、
前記電源装置の電力を前記負荷に供給するために、通流率制御により昇圧比を設定して電力を変換する電力変換装置と、を備え、
前記負荷は、
前記車両の空調を制御する空調制御装置と、
前記車両の補機類に電力を供給するための補機用電源装置と、
前記補機用電源装置に電力を供給するために、通流率制御により昇圧比を設定して前記電源装置の電力を変換する補機用電力変換装置と、を含み、
前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置の入力電圧仕様は同一に設定され、
前記電力変換装置は、前記空調制御装置と前記補機用電力変換装置との前記入力電圧仕様に応じた電圧を出力するように電圧制御することを特徴とする車両用電源装置。 - 車両に搭載されたモータとの間でインバータを介して電力授受を行うとともに、前記車両の負荷に電力供給を行う車両用電源装置であって、
電力を蓄える電源装置と、
通流率制御により昇圧比を設定して電力を変換する電力変換装置と、を備え、
前記負荷は、
前記車両の空調を制御する空調制御装置と、
前記車両の補機類に電力を供給するための補機用電源装置と、
前記補機用電源装置に電力を供給するために、通流率制御により昇圧比を設定して前記電源装置の電力を変換する補機用電力変換装置と、
前記電源装置を充電するために、充電口からの供給電力を交流から直流に変換し、且つ直流変換制御を行う充電装置と、を含み、
前記充電装置は、前記電源装置に充電する場合には、出力電圧が所定値となるように電圧制御を行い、
前記電力変換装置は、
前記電源装置の電力を前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置に供給し、且つ前記充電装置が出力する充電電力を前記電源装置に充電するために、前記通流率制御により昇圧比を設定して電力を変換し、
前記充電装置を介して前記電源装置に充電する場合には、前記電源装置に流れる電流値を制御量として電流制御を行うことを特徴とする車両用電源装置。 - 車両に搭載されたモータとの間でインバータを介して電力授受を行うとともに、前記車両の負荷に電力供給を行う車両用電源装置であって、
電力を蓄える電源装置と、
通流率制御により昇圧比を設定して電力を変換する電力変換装置と、を備え、
前記負荷は、
前記車両の空調を制御する空調制御装置と、
前記車両の補機類に電力を供給するための補機用電源装置と、
前記補機用電源装置に電力を供給するために、通流率制御により昇圧比を設定して前記電源装置の電力を変換する補機用電力変換装置と、
前記電源装置を充電するために、充電口からの供給電力を交流から直流に変換し、且つ直流変換制御を行う充電装置と、を含み、
前記空調制御装置、前記補機用電力変換装置および前記充電装置の入力電圧仕様は同一に設定され、
前記充電装置は、前記電源装置に充電する場合には、出力電圧が所定値となるように電圧制御を行い、
前記電力変換装置は、
前記電源装置の電力を前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置に供給し、且つ前記充電装置が出力する充電電力を前記電源装置に充電するために、前記通流率制御により昇圧比を設定して電力を変換し、
前記空調制御装置と前記補機用電力変換装置と前記充電装置の前記入力電圧仕様に応じた電圧を出力するように電圧制御するとともに、
前記充電装置を介して前記電源装置に充電する場合には、前記電源装置に流れる電流値を制御量として電流制御を行うことを特徴とする車両用電源装置。 - 前記電源装置の充電状態を検出する電源充電状態検出装置を備え、
前記電力変換装置は、前記電源充電状態検出装置により検出された充電状態に応じて、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置への負荷供給電力を制限するか、または、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置に対して動作電力制限の実行を要求することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の車両用電源装置。 - 前記インバータからモータ状態を検出するモータ状態検出装置を備え、
前記電力変換装置は、前記モータ状態検出装置により検出されたモータ状態が前記モータの力行状態または回生状態を示す場合に、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置への負荷供給電力を制限するか、または、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置に対して動作電力制限の実行を要求することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の車両用電源装置。 - 前記電源装置への急速充電を制御する急速充電装置を備え、
前記電力変換装置は、前記急速充電装置による急速充電状態に応じて、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置への負荷供給電力を制限するか、または、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置に対して動作電力制限の実行を要求することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の車両用電源装置。 - 前記電力変換装置は、前記充電装置から前記電源装置への充電状態を認識した場合には、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置への負荷供給電力を制限するか、または、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置に対して動作電力制限の実行を要求することを特徴とする請求項3に記載の車両用電源装置。
- 前記電力変換装置の電源投入状態と、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置の電源投入状態とを制御する電源投入制御装置を備え、
前記電源投入制御装置は、前記電源装置への充電時以外に電源を投入する場合には、第1に前記電力変換装置の電源を投入し、第2に前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置の電源を投入することを特徴とする請求項1または請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載の車両用電源装置。 - 前記電力変換装置の電源投入状態と、前記空調制御装置、前記補機用電力変換装置および前記充電装置の電源投入状態とを制御する電源投入制御装置を備え、
前記電源投入制御装置は、前記電源装置への充電時に電源を投入する場合には、第1に前記充電装置の電源を投入し、第2に前記電力変換装置の電源を投入することを特徴とする請求項2または請求項3または請求項7に記載の車両用電源装置。 - 前記電力変換装置の故障状態を検出する故障検出装置と、
前記故障検出装置からの故障検出結果に応じて前記電力変換装置の故障の有無を報知する故障状態報知装置と、
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の車両用電源装置。 - 前記電源装置の充電状態を検出する電源充電状態検出装置を備え、
前記電力変換装置は、前記電源充電状態検出装置により検出された充電状態に応じて、前記電源装置への充電時に前記電源装置に流れる電流値に基づき、前記電源装置への充電電力の供給を停止することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用電源装置。 - 前記電力変換装置は、電圧制御または電流制御を選択する制御選択手段を含み、
前記充電装置からの充電電力と、前記空調制御装置および前記補機用電力変換装置への負荷供給電力とを比較して、
前記充電電力が前記負荷供給電力以上の場合には電流制御を実行し、
前記充電電力が前記負荷供給電力よりも小さい場合には電圧制御を実行することを特徴とする請求項3に記載の車両用電源装置。
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