JP2012066774A - 衝突被害軽減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が障害物に衝突するおそれがある場合にブレーキを自動的に作動させる衝突被害軽減装置の作動精度を向上すること。
【解決手段】車両1が進行方向上の障害物に衝突するおそれがあると判定した場合に、車両1のブレーキ2を自動的に作動させる衝突被害軽減装置100であって、車両1の進行方向の画像を撮像するカメラ10と、カメラ10によって撮像され画像から車両1が走行車線を逸脱するか否かを判定する車線逸脱判定部42とを備え、車線逸脱判定部42によって車両1が走行車線を逸脱すると判定された場合には、ブレーキ2の自動的な作動を停止することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両が前方の障害物に衝突するおそれのある場合に、衝突による被害を軽減する衝突被害軽減装置に関する。
従来から、車両に搭載されたレーダなどによって前方の障害物との距離を測定して障害物への衝突の可能性を演算し、車両が障害物に衝突する可能性が高い場合にブレーキを作動させ、衝突による被害を軽減する衝突被害軽減装置が知られている。
特許文献1には、車間距離レーダによって測定された前方の障害物までの距離と、車両と障害物との相対速度とに基づいて、車両が障害物に衝突するまでの衝突時間を演算し、衝突時間が所定値以下になった場合に、車両が障害物に衝突すると判定してブレーキを自動的に作動させる衝突被害軽減装置が開示されている。
特開2009−101756号公報
しかしながら、特許文献1の衝突被害軽減装置では、例えば、車両が前方を走行する他の車両を追い越す際に、他の車両との車間距離が短くなったことによって、車両が障害物に衝突すると判定されてブレーキが自動的に作動するおそれがあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、衝突被害軽減装置の作動精度を向上することを目的とする。
本発明は、車両が進行方向上の障害物に衝突するおそれがあると判定した場合に、当該車両のブレーキを自動的に作動させる衝突被害軽減装置であって、前記車両の進行方向の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された画像から前記車両が走行車線を逸脱するか否かを判定する車線逸脱判定部と、を備え、前記車線逸脱判定部によって前記車両が走行車線を逸脱すると判定された場合には、前記ブレーキの自動的な作動を停止することを特徴とする。
本発明では、撮像部によって撮像された車両の進行方向の画像に基づいて、車両が走行車線を逸脱すると車線逸脱判定部が判定した場合には、ブレーキの自動的な作動が停止される。よって、車両が走行車線を逸脱する場合、即ち車両が前方の車両を追い越す場合等には、ブレーキの自動的な作動が停止される。したがって、衝突被害軽減装置の作動精度を向上できる。
本発明の実施の形態に係る衝突被害軽減装置の構成図である。 (a)から(c)は、車線逸脱判定制御について説明する図である。 本発明の実施の形態に係る衝突被害軽減装置の作用を説明するフローチャート図である。 (a)及び(b)は、従来の衝突被害軽減装置における誤判定の例を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る衝突被害軽減装置100について説明する。
まず、主に図1を参照して、車両1に搭載される衝突被害軽減装置100の構成について説明する。
車両1は、駆動力を発生するエンジン3を制御するエンジン制御装置3aと、制動力を発生するブレーキ2を制御するブレーキ制御装置2aとを備える。エンジン制御装置3aとブレーキ制御装置2aとは、各種情報を表示するメータ5などの他の電子機器とともに、CAN通信などの車両ネットワーク7に、相互にデータ通信可能に接続される。
衝突被害軽減装置100は、車両1が進行方向上の障害物に衝突するおそれがあると判定した場合に、運転者がブレーキ2を作動させる操作をしていなくても、車両1のブレーキ2を自動的に作動させるものである。ブレーキ2が自動的に作動することによって、車両1の速度を低減させて、車両1が障害物に衝突したときの衝突エネルギを抑制して、衝突による被害を軽減するものである。衝突被害軽減装置100では、制御に用いる各種閾値を変更することによって、車両1が障害物に衝突する前に車両1を停止させ、車両1と障害物との衝突を防止することも可能である。
衝突被害軽減装置100は、車両1の進行方向の画像を撮像する撮像部としてのカメラ10と、車両1と障害物との間の相対距離を測定する相対距離測定部としてのレーダ20とを備える。
カメラ10は、車両1におけるフロントウィンドウの上部に、車両1の進行方向に向けて設置される小型の撮像装置である。カメラ10は、後述する車線逸脱判定制御装置40に接続され、撮像した画像を送信する。カメラ10を車線逸脱判定制御装置40に接続するのではなく、車両ネットワーク7に接続してもよい。
レーダ20は、先行する他の車両などの障害物を検知するものである。レーダ20は、例えば、出射した電波が障害物に反射して戻ってきたのを受信し、車両1と障害物との相対距離を測定する電波レーダである。レーダ20は、車両ネットワーク7に接続され、測定した車両1と障害物との相対距離を送信する。
衝突被害軽減装置100は、車両1のメータ内に設けられ運転者に向けて警報メッセージを表示する警報表示部44と、車両1の車内に設けられ運転者に向けて警報音を鳴らす警報ブザー45とを備える。警報表示部44と警報ブザー45とによって、ブレーキ2が自動的に作動していることが運転者に通知される。
警報表示部44は、ブレーキ2が自動的に作動した場合に、車両1の運転者に向けて警報メッセージを表示するものである。警報メッセージは、例えば、「EMERGENCY」という文字の表示や、警報インジケータの点灯などである。
警報ブザー45は、ブレーキ2が自動的に作動した場合あるいは作動する直前に、車両1の運転者に向けて警報音を鳴らすものである。警告音は、例えば、「緊急ブレーキを作動します」という音声や、電子音などである。
衝突被害軽減装置100は、衝突における被害を軽減するための制御を実行する衝突被害軽減ブレーキ制御装置30と、車両1が走行車線を逸脱するおそれがあるか否かを判定する車線逸脱判定制御を実行する車線逸脱判定制御装置40とを備える。衝突被害軽減ブレーキ制御装置30及び車線逸脱判定制御装置40は、車両ネットワーク7に接続される。衝突被害軽減ブレーキ制御装置30と車線逸脱判定制御装置40とをそれぞれ個別に設けるのではなく、単一の制御装置を用いて各々の制御を実行してもよい。
衝突被害軽減ブレーキ制御装置30及び車線逸脱判定制御装置40は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びI/Oインターフェース(入出力インターフェース)を備えたマイクロコンピュータによってそれぞれ構成される。RAMはCPUの処理におけるデータを記憶し、ROMはCPUの制御プログラム等を予め記憶し、I/Oインターフェースは接続された機器との情報の入出力に使用される。CPUやRAMなどをROMに格納されたプログラムに従って動作させることによって衝突被害軽減装置100の制御が実現される。
衝突被害軽減ブレーキ制御装置30は、車両1と障害物との相対速度を測定する相対速度測定部31と、車両1が障害物に衝突するまでの衝突時間を演算する衝突時間演算部32と、衝突時間が予め定められた所定の衝突時間閾値より小さい場合にブレーキ2を自動的に作動させるブレーキ作動部33とを備える。
相対速度測定部31は、レーダ20によって測定された車両1と障害物との相対距離の変化に基づいて車両1と障害物との相対速度を測定する。衝突被害軽減ブレーキ制御装置30に相対速度測定部31を設けるのではなく、レーダ20において、出射した電波と反射して戻ってきた電波との間でドップラー効果によって生じる周波数差に基づいて車両1と障害物との相対速度を測定するようにしてもよい。
衝突時間演算部32は、車両1と障害物との相対速度及び相対距離に基づいて衝突時間を演算する。衝突時間は、車両1と障害物との相対距離を、相対速度で除して求められた時間である。つまり、衝突時間は、車両1と障害物とが現在の速度を維持した場合に、車両1が障害物に衝突するまでの時間である。
ブレーキ作動部33は、衝突時間演算部32によって演算された衝突時間が、予め定められた所定の衝突時間閾値より小さい場合に、ブレーキ2を自動的に作動させるものである。これにより、車両1が障害物に衝突する前にブレーキ2が作動して速度を低減できるため、車両1と障害物との間の衝突エネルギを抑制できる。したがって、衝突による車両1の被害を軽減することができる。
なお、衝突時間閾値を、ブレーキ2が自動的に作動してから車両1が停止するまでに要する時間より長い時間に設定すれば、車両1は、障害物の手前で停止することとなる。よって、車両1が障害物に衝突したときの衝突による被害を軽減するだけでなく、障害物に衝突する前に車両1を停止させることも可能である。
ブレーキ作動部33は、車線逸脱判定制御装置40によって車両1が走行車線を逸脱すると判定された場合には、ブレーキ2の自動的な作動を停止する。ブレーキ2の自動的な作動を停止する制御については、図3を参照しながら後で詳細に説明する。
車線逸脱判定制御装置40は、カメラ10によって撮像された画像を受信して認識する画像認識部41と、カメラ10によって撮像された画像から車両1が走行車線を逸脱するか否かを判定する車線逸脱判定部42とを備える。また、車線逸脱判定制御装置40は、車両1の運転者に車線逸脱警報を発する車線逸脱警報部43を備える。
画像認識部41は、カメラ10によって撮像された画像から、路面50(図2参照)上の左右の白線51(図2参照)を認識する。画像認識部41は、画像内の白線51の位置や角度を車線逸脱判定部42に出力する。
車線逸脱判定部42は、画像認識部41によって認識された白線51の位置や角度に基づいて、車両1が走行車線を逸脱するおそれがあるか否かを判定する。車線逸脱判定部42は、車両1が走行車線を逸脱するまでの逸脱時間を演算し、この逸脱時間が予め定められた所定の逸脱時間閾値より小さいか否かを判定する。
車線逸脱判定部42は、演算した逸脱時間が逸脱時間閾値より小さい場合には、車両1が走行車線を逸脱するおそれがあると判定し、逸脱時間が逸脱時間閾値より大きい場合には、車両1が走行車線を逸脱するおそれがないと判定する。なお、運転者によってウィンカーレバーの操作が行われた場合など、運転者が意図的に車線変更を行う場合には、車両1が走行車線を逸脱するおそれがあると強制的に判定するようにしてもよい。
ここで、逸脱時間閾値は、車両1に対する白線51の角度と、車両1の速度とに応じて設定される値である。逸脱時間閾値は、車両1の白線51に対する角度が同じ場合について比較すると、車両1の速度が速くなるにつれて小さく設定される。
逸脱時間閾値は、上述した衝突時間閾値と比べて大きく設定される。例えば、逸脱時間閾値が0.5秒に設定され、衝突時間閾値が0.3秒に設定されているとする。この状態で、車両1が前方の他の車両に近付いてから追い越す場合について検討する。
車両1が他の車両を追い越そうとすると、まず、車両1が走行車線を逸脱する0.5秒前に、演算された逸脱時間が逸脱時間閾値より小さくなることによってブレーキ2の自動的な作動が停止される。そのため、車両1が他の車両に近付き、他の車両に衝突する0.3秒前の地点まで近づいても、ブレーキ2が自動的に作動することはない。よって、車両1が前方の他の車両を追い越す場合に、ブレーキ2が自動的に作動することはない。
これとは逆に、逸脱時間閾値が衝突時間閾値と比べて小さく設定される場合について検討する。例えば、逸脱時間閾値が0.5秒に設定され、衝突時間閾値が0.8秒に設定されているとする。この状態で、車両1が前方の他の車両に近付いてから追い越す場合について検討する。
車両1が他の車両を追い越そうとして、車両1が他の車両に衝突する0.8秒前の地点まで近づくと、演算された衝突時間が衝突時間閾値より小さくなることによってブレーキ2が自動的に作動する。よって、車両1が前方の他の車両を追い越す場合であっても、ブレーキ2が自動的に作動することとなる。そして、車両1が走行車線を逸脱する0.5秒前になると、演算された逸脱時間が逸脱時間閾値より小さくなることによってブレーキ2の自動的な作動が停止される。
以上より、逸脱時間閾値が衝突時間閾値と比べて大きく設定されることによって、ブレーキ2が自動的に作動する前に、ブレーキ2の自動的な作動を確実に停止することができる。よって、ブレーキ2が自動的に作動した後に、ブレーキ2の自動的な作動が停止されて、車両1の動作がぎくしゃくすることが防止される。
車線逸脱判定部42は、車両1が走行車線を逸脱するおそれがあると判定した場合には、車線逸脱警報を発する指令を車線逸脱警報部43に出力する。
車線逸脱警報部43は、演算された逸脱時間が逸脱時間閾値より小さい場合に、車両1の運転者に車線逸脱警報を発するものである。車線逸脱警報が発せられることによって、車両1が走行車線を逸脱するおそれがあることが、車両1の運転者に通知される。
車両1が走行車線を逸脱するおそれがある場合には、警報表示部44には、車両1の運転者に向けて警報メッセージが表示され、警報ブザー45からは、車両1の運転者に向けて警報音が鳴らされる。
これにより、運転者による運転ミスなどによって車両1が走行車線を逸脱するおそれがある場合には、運転者に車線逸脱警報が発せられることによって、車両1が走行車線を逸脱することを防止できる。
なお、車線逸脱警報が発せられるときには、同時にブレーキ2の自動的な作動も停止しているため、ブレーキ2の自動的な作動が停止している旨の警報を、警報表示部44及び警報ブザー45から発してもよい。これにより、車両1の運転者にブレーキ2の自動的な作動が停止していることが通知され、注意を促すことができる。
衝突被害軽減装置100は、衝突被害軽減ブレーキ制御装置30と車線逸脱判定制御装置40とに接続されるスイッチ6を備える。スイッチ6は、車両1の運転者によって操作可能な位置に設けられる。このスイッチ6が操作されることによって、衝突被害軽減装置100がオン又はオフに切り替えられる。
以下、図2を参照して、車線逸脱判定制御について説明する。
図2(a)は、カメラ10によって撮像された画像であり、車両1が走行車線を逸脱するおそれのない場合である。画像には、車両1のボンネット1aと、進行方向の路面50とが映されている。
この状態では、車両1は白線51と平行に走行しているため、車両1が走行車線を逸脱するおそれがない。よって、逸脱時間は無限大である。このとき、車線逸脱判定部42では、演算された逸脱時間が、逸脱時間閾値より大きいため、車両1が走行車線を逸脱するおそれがないと判定される。
図2(b)は、カメラ10によって撮像された画像であり、車両1が白線51を跨いで走行車線を逸脱するおそれがある場合である。これは、図2(c)に示すように、車両1が左車線から右車線に車線変更している場合である。画像に映っている車両1の左側の白線51は、右側の白線51と比べて垂直に近い角度である。
この状態では、車両1は白線51と平行ではないため、車両1が走行車線を逸脱するおそれがある。車線逸脱判定部42では、車両1がこのままの角度及び速度で走行を続けた場合に走行車線を逸脱するまでの逸脱時間が演算される。演算された逸脱時間が逸脱時間閾値以下である場合には、車線逸脱判定部42では、車両1が走行車線を逸脱するおそれがあると判定される。
次に、図3及び図4を参照して、衝突被害軽減装置100の作用について説明する。
車両1のイグニッションスイッチ(図示省略)がオンにされると、図3に示す制御が実行される。
ステップ301では、衝突被害軽減装置100が起動される。
ステップ302では、レーダ20によって車両1と障害物との相対距離を検出し、相対距離の変化に基づいて相対速度を演算する。これにより、車両1に対する障害物の位置や、障害物の速度などの情報を得ることができる。
ステップ303では、ステップ302にて検出された相対距離を、演算された相対速度で除すことによって、車両1が障害物に衝突するまでの衝突時間を演算する。これにより、車両1と障害物との速度が変化しない場合に、あとどのくらいの時間で車両1が障害物に衝突することとなるかが演算される。
ステップ304では、衝突時間が衝突時間閾値以下であるか否かを判定する。ステップ304において、衝突時間が衝突時間閾値以下であると判定された場合には、車両1が障害物に衝突するおそれがあるとして、ステップ305に移行する。一方、ステップ304において、衝突時間が衝突時間閾値より大きいと判定された場合には、車両1が障害物に衝突するおそれがないとして、ブレーキ2を自動的に作動させることなくステップ302にリターンする。
続くステップ305からステップ309では、車両1が走行車線を逸脱するか否かを判定する車線逸脱判定が実行される。
従来は、図4(a)に示すように、車両1が前方の他の車両を追い越すような場合には、運転者によっては車両1が他の車両に近付いてから車線変更を行うため、車両1が他の車両に衝突するおそれがあると判定してブレーキ2が自動的に作動するおそれがあった。同様に、図4(b)に示すように、車両1が前方の他の車両からオフセットした位置を走行し、そこから追い越しをかけるような場合にもまた、車両1が他の車両に衝突するおそれがあると誤判定してブレーキ2が自動的に作動するおそれがあった。
ステップ305では、カメラ10によって、車両1の進行方向の画像を撮像する。
ステップ306では、ステップ305にて撮像された画像から、白線51の認識が可能であるか否かを判定する。ステップ306において、白線51の認識が可能であると判定された場合には、ステップ307へ移行する。
一方、白線51の認識が可能でないと判定された場合には、車両1が走行車線を逸脱するか否かを判定することは不可能であるため、ステップ310へ移行してブレーキ2を自動的に作動させる。これにより、例えば、路面50の状況,天候,カメラ10への日射しなどの外乱によって白線51を認識できない場合には、ブレーキ2の自動的な作動は停止されない。
ステップ307では、ステップ305にて撮像された画像から、車両1に対する白線51の位置や角度などの位置関係を演算する。
ステップ308では、ステップ307で演算された車両1と白線51との位置関係や車両1の速度などに基づいて、車両1が走行車線を逸脱するまでの逸脱時間を演算する。
ステップ309では、ステップ308にて演算された逸脱時間が、逸脱時間閾値以下であるか否かを判定する。ステップ309において、逸脱時間が逸脱時間閾値以下でないと判定された場合には、車両1が走行車線を逸脱するおそれがないため、ステップ310に移行して、ブレーキ2を自動的に作動させる。一方、ステップ309において、逸脱時間が逸脱時間閾値以下であると判定された場合には、車両1が走行車線を逸脱するおそれがあるため、車線変更中であるとしてブレーキ2を自動的に作動させることなくステップ302にリターンする。
即ち、車両1が車線変更中である場合には、ブレーキ2の自動的な作動が停止される。よって、図4(a)に示すように車両1が前方の他の車両を追い越す場合や、図4(b)に示すように車両1が前方の他の車両とオフセットした位置を走行している場合などには、車両1が走行車線を逸脱すると車線逸脱判定部42が判定することによって、ブレーキ2の自動的な作動が停止される。したがって、衝突被害軽減装置100の作動精度を向上できる。
衝突被害軽減装置100の作動精度が向上すると、車両1が障害物からより離れた位置にて、車両1が障害物に衝突するおそれがあるか否かを判断することが可能となる。よって、ブレーキ2の自動的な作動をより早めることができる。これにより、車両1が障害物に衝突する前に車両1を停止させることも可能となる。
ステップ310では、ブレーキ2を自動的に作動させる。これにより、車両1が障害物に衝突するときの車両1の速度を低減できるため、車両1と障害物との間の衝突エネルギが抑制される。したがって、衝突による車両1の被害を軽減することができる。
同時に、警報表示部44に警報メッセージが表示され、警報ブザー45から警報音が鳴らされることによって、ブレーキ2が自動的に作動していることが運転者に通知される。なお、ブレーキ2の自動的な作動だけでなく、エンジンブレーキや他の補助ブレーキを作動させてもよい。
以上の実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
カメラ10によって撮像された車両1の進行方向の画像に基づいて、車両1が走行車線を逸脱すると車線逸脱判定部42が判定した場合には、ブレーキ2の自動的な作動が停止される。よって、車両1が前方の他の車両を追い越す場合など車両1が走行車線を逸脱する場合には、ブレーキ2の自動的な作動が停止される。したがって、衝突被害軽減装置100の作動精度を向上できる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明の衝突被害軽減装置は、走行中の車両が進行方向の障害物に衝突した際の被害を軽減する装置としてだけでなく、車両が障害物に衝突するのを防止する装置や、前方の他の車両との車間距離を維持する装置としても利用することができる。
100 衝突被害軽減装置
1 車両
2 ブレーキ
10 カメラ
20 レーダ
30 衝突被害軽減ブレーキ制御装置
31 相対速度測定部
32 衝突時間演算部
33 ブレーキ作動部
40 車線逸脱警報制御装置
41 画像認識部
42 車線逸脱判定部
43 車線逸脱警報部

Claims (5)

  1. 車両が進行方向上の障害物に衝突するおそれがあると判定した場合に、当該車両のブレーキを自動的に作動させる衝突被害軽減装置であって、
    前記車両の進行方向の画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された画像から前記車両が走行車線を逸脱するか否かを判定する車線逸脱判定部と、を備え、
    前記車線逸脱判定部によって前記車両が走行車線を逸脱すると判定された場合には、前記ブレーキの自動的な作動を停止することを特徴とする衝突被害軽減装置。
  2. 前記車線逸脱判定部は、前記車両が走行車線を逸脱するまでの逸脱時間を演算し、前記逸脱時間が所定の逸脱時間閾値より小さい場合に前記車両が走行車線を逸脱すると判定することを特徴とする請求項1に記載の衝突被害軽減装置。
  3. 前記車両と前記障害物との相対距離を測定する相対距離測定部と、
    前記車両と前記障害物との相対速度を測定する相対速度測定部と、
    前記相対速度と前記相対距離とに基づいて、前記車両が前記障害物に衝突するまでの衝突時間を演算する衝突時間演算部と、
    前記衝突時間が所定の衝突時間閾値以下である場合には、前記ブレーキを自動的に作動させるブレーキ作動部と、更にを備え、
    前記逸脱時間閾値は、前記衝突時間閾値より大きく設定されることを特徴とする請求項2に記載の衝突被害軽減装置。
  4. 前記逸脱時間が前記逸脱時間閾値より小さい場合に前記車両の運転者に車線逸脱警報を発する車線逸脱警報部を更に備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の衝突被害軽減装置。
  5. 前記車線逸脱警報が発せられるときには、ブレーキの自動的な作動を停止する警報が更に発せられることを特徴とする請求項4に記載の衝突被害軽減装置。
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