JP2012066474A - チェンソー - Google Patents

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    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27BSAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
    • B27B17/00Chain saws; Equipment therefor
    • B27B17/08Drives or gearings; Devices for swivelling or tilting the chain saw

Abstract

【課題】より小型で重量バランスが良く、操作性に優れたチェンソーを提供する。
【解決手段】チェンソー20のソーチェーン40を回転させるモータとして、出力軸52を中心に円周方向に配列した円環状の複数のコイルが設けられた円板状のコイルディスクにより構成される回転子53と、回転子53のコイルディスクを軸方向に通過する磁束を発生するマグネット71と上ヨーク72および下ヨーク73とから構成される固定子54と、を備えるモータ50を用い、出力軸52の軸方向がソーチェーン40の回転面に対して略直交するようにモータ50を配設する。こうした構成により、ソーチェーン40の回転面とチェンソー20の重心位置Gとの距離Lを小さくすることができ、より小型で重量バランスが良く、操作性に優れたチェンソーを提供することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、木の幹や枝などの切断に用いられるチェンソーに関する。
従来、この種のチェンソーとして、エンジンやモータを駆動源とするものが一般的であり、モータがハウジングに収容されると共にハウジングから延出したガイドバーにチェーン状の刃(ソーチェーン)が装着され、モータからの動力によってガイドバーに沿ってソーチェーンが回転するものがある(例えば、特許文献1参照)。こうした従来のチェンソーの一例としてチェンソー120の外観の一例を図10に示し、チェンソー120を上から見た一例を図11に示す。なお、図11では、理解の容易のために、部分的にチェンソー120の内部断面についても示している。このチェンソー120では、図10および図11に示すように、ソーチェーン140の回転面に対してモータ150の出力軸152が直交するようにモータ150がハウジング130内に配置されている。そして、モータ150から動力が出力されると、出力軸152から平歯車144aに動力が伝達され、平歯車154の回転と一体にソーチェーン受動軸144bが回転し、ソーチェーン受動軸144bから動力を受けてソーチェーン140がガイドバー142の側面に沿って回転する。このように出力軸152とソーチェーン142の回転面とが直交するようにモータ150を配設することにより、動力が伝達される各部の軸方向をそれぞれ平行にできるため、出力軸152がソーチェーン140の回転面と平行するようにモータ150が配設されるものに比して、動力の伝達効率を向上させることができると共にチェンソー120に生じる振動や騒音を小さくすることができる。
特開平8−250882号公報
しかしながら、上述のチェンソー120では、図10および図11に示すように、モータ150がソーチェーン140の回転面から垂直な方向に大きく突出し、ソーチェーン140の回転面とチェンソー120の重心位置Gとの距離Lが大きく離れてしまう。このようにソーチェーン140の回転面とチェンソー120の重心位置Gとの距離Lが大きく離れると、チェンソー120の操作時に重量バランスを保つために大きな力が必要となったり、チェンソー120の切削点と操作者の持ち手の位置とが離れたりして、操作性が悪化する。また、地面に対して水平に被切削物を切削をしたい場合など、ソーチェーン140の回転面が水平となるようにチェンソー120を操作するときには、モータ150がソーチェーン140の回転面から大きく突出していると、モータ150によって操作者の視界が遮られてしまう。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より小型で重量バランスが良く、操作性に優れたチェンソーを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によるチェンソーは、
ソーチェーンを回転させて被切削物を切削するチェンソーであって、
回転子と、固定子とを有し、前記回転子は出力軸と一体に回転し、前記回転子と前記固定子との何れか一方は、前記出力軸の軸方向視において前記出力軸を中心に円周方向に配列した略環状の複数のコイルが設けられた円板状のコイルディスクを有し、前記回転子と前記固定子との何れか他方は、前記コイルディスクを前記出力軸の軸方向に通過する磁束を発生する磁束発生手段を有し、前記出力軸の軸方向が前記ソーチェーンにの回転面に対して略直交するように配設されてなるモータを備える、
ことを特徴とする。
また、前記コイルディスクは、前記コイルの導体パターンが形成されたプリント配線板から構成されてもよいし、前記磁束発生手段は、マグネットを備えてもよい。
前記モータを収容するハウジングと、
前記ハウジングと前記モータの出力軸の軸方向に離れた位置で操作者が握持可能な握持部を有し、前記ハウジングに取り付けられてなるハンドルと、
を更に備えてもよい。
また、この場合、前記握持部は、前記モータの出力軸の軸方向視において前記モータと重なる位置に設けられてもよいし、前記ハンドルは、前記モータの出力軸と平行な方向に伸びて操作者が握持可能な第2の握持部を更に有してもよいし、前記ハンドルの前記ソーチェーン側に設けられて操作者の手を保護するハンドガードを更に備えてもよい。
本発明によれば、より小型で重量バランスが良く、操作性に優れたチェンソーを提供することができる。
本発明の一実施形態としてのチェンソーの外観の一例を示す外観側面図である。 チェンソーを上から見た上面図である。 チェンソーの外観を後面から見た外観後面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた部位を拡大した拡大図である。 図4中のモータの回転子近傍を拡大した拡大図である。 出力軸とファンと回転子を分解した様子の一例を示す分解図である。 回転子をコミュテータディスク側からから軸方向視した様子の一例を示す説明図である。 コイルディスクを軸方向視した様子の一例を示す説明図である。 変形例のチェンソーを上から見た上面図である。 従来のチェンソーの外観の一例を示す外観斜視図である。 従来のチェンソーを上から見た一例を示す上面図である。
図1は、本発明の一実施形態としてのチェンソー20の外観の一例を示す外観側面図であり、図2は、チェンソー20を上から見た上面図であり、図3は、チェンソー20の外観を後面から見た外観後面図である。なお、図2では、理解の容易のために、部分的にチェンソー20の内部断面を示している。また、以下の説明では、チェンソー20による切削方向(図1や図3中、上下方向)を「上下方向」といい、チェンソー20のハウジング30からソーチェーン40が延出する方向(図1及び図2中、左右方向)を「前後方向」といい、ソーチェーン40の回転面が地面と垂直になる状態の左右方向(図2中下上方向、図3中左右方向)を単に「左右方向」という。
実施形態のチェンソー20は、図1〜図3に示すように、被切削物を切削するチェーン状の刃であるソーチェーン40と、このソーチェーン40が周縁に巻回されるガイドバー42と、ガイドバー42を支持するハウジング30と、ハウジング30に収納されて動力を出力するモータ50と、同じくハウジング30に収納されてモータからの動力をソーチェーン40に伝達する動力伝達部44と、ハウジング30に取り付けられたハンドル46と、操作者の手を保護するハンドガード48と、外部電源に接続可能で外部電源からの電力をモータ50に供給可能な電源コード22および電源プラグ24と、を備える。
ソーチェーン40は、複数の刃が互いに誘導可能に連結されて全体として円状の刃を構成する周知のソーチェーンであり、ガイドバー42に巻回されてガイドバー42の周縁に沿って回転する。ガイドバー42は、図1および図2に示すように、その一部がハウジング30内に収納されると共に大部分がハウジング30から突出するようにハウジング30に取り付けられている。ソーチェーン40は、ハウジング30内でガイドバー42の周端から離れた位置で動力伝達部44のソーチェーン受動軸44bに係合され、ソーチェーン受動軸44bの回転に伴ってガイドバー42の周辺を摺動して回転する。
ハウジング30は、ソーチェーン40やガイドバー42を支持すると共にモータ50や動力伝達部44を内部に収容してチェンソー20の外縁を形成し、ハウジング30の後側には、ハンドル30aが形成されている。図4に、図2の一点鎖線で囲まれた部位を拡大した様子を示す。ハウジング30は、軽量で丈夫な材料(例えば、強化プラスチックなど)によって形成され、図4に示すように、外気を取り込むための複数の通気口31aが形成されてモータ50を外側から支持する第1の支持部材31と、モータ50をガイドバー42側から支持する第2の支持部材32と、ガイドバー42をモータ50側から支持する第3の支持部材33と、ガイドバー42をモータ50と他端側から支持する第4の支持部材34と、の4つの支持部材で構成されている。これらの4つの支持部材31〜34は、隣接して配置され、互いにネジなど(例えば、図4中の複数のネジ35など)によって連結されている。また、ハウジング30は、オイルを供給する図示しないオイル供給機構や、オイルを貯留するオイルタンク36、電源コード24とモータ50とを電気的に接続する図示しない電源回路なども収容している。またハウジング30は、図1に示すように、オイルタンク36に通じ操作者が開閉可能なオイルキャップ36aが上部に設けられ、ハンドル30aに、モータ50をON/OFFするメインスイッチ26が設けられている。
モータ50は、電力を受けて出力軸52に動力を出力する整流子モータとして構成され、出力軸52と、出力軸52に連結されて出力軸52と一体に回転するファン56と、同じく出力軸52に連結されて出力軸52と一体に回転する回転子53と、ハウジング30に支持された固定子54および摺動子55と、を備える。図5に、図4中のモータ50の回転子53近傍を拡大した様子を示し、図6に、出力軸52とファン56と回転子53を分解した様子の一例を示す。
出力軸52とファン56と回転子53は、図4に示すように、第1の支持部材31に支持された軸受57aと第2の支持部材32に支持された軸受57bとによってハウジング30に軸支されている。出力軸52は、ファン56や回転子53を支持可能なフランジ部52aを有し、フランジ部52aの一端側にファン56が取り付けられると共に他端側に回転子53が取り付けられて出力軸52とファン56と回転子53とが一体に回転するように形成されている。ファン56は、例えばアルミニウム合金や強化プラスチックで形成され、回転子53側に延出する複数の羽根部56aを有し、出力軸52と一体に回転したときに回転子53や固定子54に送風するよう形成されている。
回転子53は、図5および図6に示すように、フランジ61と、コミュテータディスク62と、4つのコイルディスク64が積層されて形成されたコイル基板63と、複数の絶縁板67,68とから構成されている。フランジ61は、例えばアルミニウム合金により形成され、中空円筒状の軸部61aと、軸部61aから延出する円板状のフランジ部61bと、を有する。フランジ61は、軸部61aの内周面が出力軸52の外周面と嵌合して互いに回り止め固定され、軸部62aの外周面には、フランジ部62bの一端側に絶縁板67を介してコミュテータディスク62が取り付けられ、フランジ部62bの他端側に絶縁板68を介してコイル基板63が取り付けられている。
コミュテータディスク62と4つのコイルディスク64とは、絶縁体基板と導体パターンとから構成されたプリント配線板により形成される。図7に、回転子53をコミュテータディスク62側から軸方向視した様子の一例を示し、図8に、コイルディスク64を軸方向視した様子の一例を示す。コミュテータディスク62と4つのコイルディスク64とは、図5〜図8に示すように、中心にフランジ61の軸部61aが挿入される穴が開いた円板状にそれぞれ形成されている。
コミュテータディスク62の上面(図4〜図6では下側の面)には、コミュテータ(整流子)の導体パターンが円環状に形成され、コイルディスク64の上面及び下面には、コイルの導体パターンがそれぞれ円環状に形成されている。コイルディスク64には、導体パターンの内周側と外周側との端部に当たる位置に、コイルディスク64を軸方向に貫通するスルーホール64a,64bが設けられ、このスルーホール64a,64bに半田が充填されてコイルディスク64の上面に形成された導体パターンと下面に形成された導体パターンとが電気的に接続されている。これにより、コイルディスク64には、軸方向視において略コ字状の複数のコイル64cが形成される。そして、4つのコイルディスク64は、軸方向視においてそれぞれに形成された導体パターンが一致するように、または、それぞれ予め定められた角度ずつズレるように積層されてコイル基板63を構成する。また、コミュテータディスク62の導体パターンの外周側の端部に当たる位置には、コミュテータディスク62を軸方向に貫通するスルーホール62aが設けられ、このスルーホール62aに対応する位置において、2つの絶縁版65,66やフランジ61のフランジ部61bにも軸方向に貫通する孔が内周に絶縁部材を配して設けられ、これらのスルーホール62aや孔に充填された半田や接続ピンを介してコミュテータディスク62のコミュテータの導体パターンとコイルディスク64の複数のコイル64cとが電気的に接続されている。
固定子54は、図4および図5に示すように、永久磁石であるマグネット71と、一対の上ヨーク72および下ヨーク73と、から構成されている。上ヨーク72および下ヨーク73は、鉄等の磁性体によって円環板状に形成されており、ハウジング30にそれぞれ固定されている。上ヨーク72は、回転子53の上面(図4および図5では、下側の面)と対向するように、詳細にはコミュテータディスク61より外周側に配置されてコイルディスク64のコイル64cと対向するように、第1の支持部材31にネジ止めされている。下ヨーク73は、回転子53の下面(図4および図5では、上側の面)と対向するように、詳細にはコイルディスク64のコイル64cと対抗するように、第2の支持部材32にネジ止めされている。マグネット71は、周方向に配列された複数の磁極を有して円環状に形成されており、下ヨーク73の上面(図4および図5では、下側の面)に固着されている。こうした構成により、上ヨーク72および下ヨーク73は、マグネット71が発生する磁束がコミュテータディスク62及びコイルディスク64を出力軸52の軸方向に通過するように、磁路を形成する。なお、マグネット71と上ヨーク72および下ヨーク73とは、本発明の磁束発生手段を構成している。
摺動子55は、回転子53の上面(図4および図5では、下側の面)に摺接するように、詳細にはコミュテータディスク62に摺接するように、ハウジング30の第1の支持部材31に固定されている。摺動子55は、ハウジング30に固定されたブラシホルダ55aと、バネ55bと、電気伝導性を有する素材(例えば、カーボンなど)によって形成されたブラシ55cとから構成され、ブラシホルダ55aに支持されたバネ55bの付勢力によってブラシ55cが回転子53に押しつけられる。また、摺動子55は、ハウジング30に収容された図示しない電源回路を介して電源コード24に接続されている。
動力伝達部44は、図4に示すように、モータ50の出力軸52と係合する平歯車44aと、この平歯車44aと一体に回転するソーチェーン受動軸44bとから構成されている。平歯車44aやソーチェーン受動軸44bは、それぞれモータ50の出力軸52と軸方向が平行するように配置され、第2の支持部材32に固定された軸受け58aと第3の支持部材33に固定された軸受け58bとによってハウジング30に軸支されている。上述したようにソーチェーン受動軸44bにはソーチェーン40が係合され、ソーチェーン受動軸44bが回転すると、ソーチェーン受動軸44bの回転に伴ってソーチェーン40がガイドバー42の周縁を摺動して回転する。
ハンドル46は、図1から図3などに示すように、操作者が握って持てるように一本の棒状の部材が数度折り曲げられた形状に形成され、その両端がハウジング30に取り付けられている。ハンドル46は、図1および図3に示すように、ハウジング30と左右方向(モータ50の出力軸52の軸方向)に離れた位置で、上下方向(チェンソー20の被切削物を切削する方向)に伸びて操作者が握って持てる第1の握持部46aと、ハウジング30と上下方向に離れた位置で左右方向に伸びて操作者が握って持てる第2の握持部46bとを有し、第1の握持部46a側の一端が、ハウジング30のうちのモータ50を外側から覆う第1の支持部材31の下側に取り付けられ、第2の握持部46b側の他端が、ハウジング30のうちのガイドバー42をモータ50側とは反対側から覆う第4の支持部材34の上側に取り付けられている。また、本実施形態では、ハンドル46は、モータ50付近に設けられ、ハンドル46の第1の握持部46aは、モータ50の出力軸52の軸方向視において、モータ50と重なる位置に設けられるものとした。このようにハンドル46が形成されることにより、操作者は、一方の手でハウジング30のハンドル30aを持つと共に他方の手でハンドル46の第2の握持部46aを持つことにより、容易にソーチェーン40の回転面を地面と垂直にして切削作業を行うことができ、一方の手でハウジング30のハンドル30aを持つと共に他方の手でハンドル46の第1の握持部46bを持つことにより、容易にソーチェーン40の回転面を地面と平行にして切削作業を行うことができる。また、ハンドル46がモータ50付近に設けられることにより、チェンソー20の重量中大きな割合を占めるモータ50付近で操作者がチェンソー20を持つことができ、チェンソー20を持ちやすいものとすることができる。
ハンドガード48は、図1などに示すように、ハンドル46を握る操作者の手を保護すべく、ハンドル46よりもソーチェーン40側(前側)においてハウジング30に取り付けられている。ハンドガード48は、若干(例えば、10°程度など)揺動可能にハウジング30に取り付けられ、ハンドガード48がソーチェーン40側に倒されたときには、図示しない機構により、ソーチェーン40の回転を抑制するブレーキが作動し、ソーチェーン40の回転が即座に止まるよう形成されている。なお、本実施形態では、ハンドル46のうちソーチェーン40の回転面近傍に当たる第2の握持部46bの前側のみにハンドガード48を設けるものとしたが、第1の握持部46aの前側にもハンドガードが設けられてもよい。
電源プラグ22や電源コード24は、周知の電源プラグや電源コードとして、ハウジング30内の図示しない電源回路に電力を供給可能に形成されている。本実施形態のチェンソー20は、外部電源として家庭用のAC電源を用いるものとし、AC電源に電源プラグ22が挿入された状態で操作者によりメインスイッチ26がONされると、ハウジング30内の電源回路により、電源プラグ22や電源コード24から供給されるAC電源の電力が所定の直流電圧に変換されてモータ50に供給される。
こうして構成される本実施形態のチェンソー20では、操作者が、一方の手でハウジング30のハンドル30a付近を持つと共に他方の手でハンドル46を持ち、メインスイッチ26をONすることにより、モータ20の摺動子55に所定の電圧が印加される。このモータ20の摺動子55に印加された電圧は、コミュテータディスク62を介して回転子53のコイル64cに印加される。回転子53には、固定子54が発生する磁束が軸方向に通過しており、回転子53に流れる電流は、この磁束と垂直方向かつ出力軸52の中心軸と直交するように流れるため、出力軸52を中心とする回転力が発生し、回転子53と出力軸52とが回転する。そして、モータ50の出力軸52が回転すると、出力軸52と係合された平歯車44aが回転すると共にこの平歯車44aと同軸に固定されたソーチェーン受動軸44bが回転し、ソーチェーン受動軸44bが回転することにより、ソーチェーン40がガイドバー42の周縁を摺動して回転する。そして、操作者は、回転するソーチェーン40を被切削物に押し当てることにより、被切削物を切削することができる。
また、操作者が、チェンソー20を用いて被切削物を切削しているときに、操作者の手が滑ったりチェンソー20本体が何らかの弾みで操作者側に跳ね返って(キックバックして)ハンドカバー48がソーチェーン側に倒されたときには、ソーチェーン40の回転を抑制するブレーキが作動し、ソーチェーン40の回転が即座に止まり、操作者の安全が確保される。さらに、本実施形態のチェンソー20では、図示しないオイル供給機構により、ソーチェーンの回転に伴ってオイルタンク36からガイドバー42とソーチェーン40とに自動的にオイルが供給される。
以上説明した本実施形態のチェンソー20では、出力軸52と一体に回転する回転子53と、ハウジング30に固定された固定子54とを有し、回転子53は、出力軸52の軸方向視において出力軸52を中心に円周方向に配列した略環上の複数のコイル64cが設けられた円板状のコイルディスク64を有し、固定子54は、コイルディスク64を出力軸52の軸方向に通過する磁束を発生するマグネット71と上ヨーク72および下ヨーク73とを有し、出力軸52の軸方向がソーチェーン40の回転面に対して直交するモータ50を備えるから、モータ50からソーチェーン40まで動力を伝達する部材の軸方向をそれぞれ平行にすることができ、出力軸52の軸方向がソーチェーン40の回転面に対して平行に配設されるものに比して、動力の伝達効率を向上させることができると共にチェンソー20から生じる音や振動を小さいものにすることができる。
また、本実施形態のモータ20は、プリント配線板であるコミュテータディスク62と4つのコイルディスク64とから構成された円板状の回転子53を備えており、所謂コアに巻回されたコイルを有するモータと比較して、回転子53が軽量であり、高効率という利点を有する。また、上記構成の回転子53は所謂コイルエンド(所謂コアに巻回されたコイルにおいて、コアからはみ出す屈曲部分)を必要としないため、モータ20を扁平化及び小型化することができるほか、コイル64cの発熱を抑制することができる。さらに、上記構成の回転子53は放熱面積が大きく、コイル64cの冷却能力が高いため、例えばハウジング30の第1の支持部材31に形成された通気口31aを省略するか、又は比較的小さくすることができる。
このように上記構成のチェンソー20は、従来のモータと比較して扁平かつ小型なモータ50を用いていることにより、左右方向の厚みを小さくしたり軽量化を図ることができる。また、上記構成のチェンソー20は、図2および図8に示すように、従来のチェンソー120に比して、チェンソー20の重心位置Gとソーチェーン40の回転面との距離Lを小さくすることができ、重量バランスがよく、操作者がチェンソー20のバランスを保つのが容易であると共に切削点と操作者の手や目の位置とを近づけることができ、操作性を向上させることができる。
さらに、モータ50が従来のモータと比較して扁平なため、図3に示すように、ハンドル46のうち上下方向に伸びる第1の握持部46aとハウジング30との隙間の距離Wを大きくしたり、第1の握持部46a自体の長さL1や第2の握持部46b自体の長さL2を長くすることができ、チェンソー20を持ちやすいものとすることができる。また、本実施形態のチェンソー20では、ハンドル46の第1の握持部46aがモータ50の軸方向視においてモータ50と重なるように配設するものとしたから、チェンソー20の重量中大きな割合となるモータ50付近で操作者はチェンソー20を持つことができ、チェンソー20を持ちやすいものとすることができる。また、モータ50が従来のモータと比較して扁平なため、モータ50がソーチェーン40の回転面からあまり突出せず、特に操作者が第1の握持部46aを持ってソーチェーン40の回転面が地面に対して平行となるようチェンソー20を操作するときに、操作者の視界を広く確保することができる。
上述したチェンソー20では、ハウジング30が4つの支持部材31〜34から構成されるものとしたが、ハウジング30としては、モータ50や動力伝達部44を支持したりガイドバー42を支持するものであればよく、1つ〜3つの支持部材によって構成されたり、5つ以上の支持部材によって構成されてもよい。
上述したチェンソー20では、ハンドル46は、ハウジング30に取り付けられるものとしたが、ハウジング30と一体に形成されてもよい。また、ハンドル46は、第1の握持部46aと第2の握持46bとを有するものとしたが、ハウジング30と左右方向(モータ50の出力軸52の軸方向)に離れた位置で、上下方向(チェンソー20の被切削物を切削する方向)に伸びて操作者が握って持てる第1の握持部46aを有する第1のハンドルと、ハウジング30と上下方向に離れた位置で、左右方向に伸びて操作者が握って持てる第2の握持部46bを有する第2のハンドルとが設けられてもよい。また、ハンドル46の第1の握持部46aは、モータ50の出力軸52の軸方向視においてモータ50と重ならない位置に設けられてもよい。さらに、ハンドル46は、第1および第2の握持部46a,46bのうち一方を有さなくてもよいし、円弧状やその他の形状に形成されてもよい。
上述したチェンソー20では、モータ50の回転子53は、4つのコイルディスク64が積層されてコイル基板63が形成されるものとしたが、コイルディスク64は、1つとしてもよいし、4つ以外の数が積層されてコイル基板が形成されてもよい。また、コミュテータディスク62に変えて内周にコミュテータの導体パターンが形成され外周にコイルの導体パターンが形成されたコイル・コミュテータディスクを用いてもよい。さらに、実施形態のコミュテータディスク62やコイルディスク64は、プリント配線板から構成されていたが、円板状に配列された薄型コイルなどから構成されてもよい。
上述したチェンソー20では、モータ50の固定子54は、マグネット71と上ヨーク72および下ヨーク73とから構成されるものとしたが、回転子53のコイル基板62を出力軸52の軸方向に通過する磁束を発生されるものであればよく、複数の永久磁石や、電磁石、コイルのみ等から構成されてもよい。
上述したチェンソー20では、モータ50は、コイルディスク64を有する回転子53とマグネット71を有する固定子54とを備えるものとしたが、コイルディスクを有する固定子とコイルディスクを出力軸の軸方向に通過する磁束を発生させる回転子とを備えるブラシレスモータであってもよい。
上述したチェンソー20では、出力軸52にファン56が取り付けられるものとしたが、こうしたファン56を有さなくてもよい。
上述したチェンソーでは、モータ50は電源コード22及び電源プラグ24を介して供給される電力により駆動されるものとしたが、バッテリにより駆動されるものであってもよい。バッテリは、モータ50及びハンドル30aとバッテリが略直線状に配置されることが望ましく、例えば図9の変形例のチェンソー20Bに示すようにハンドル30aの後端部にバッテリ28が取付けられてもよい。このように構成することで、バッテリ28を装着した場合であってもチェンソー20Bの重心位置Gとソーチェーン40の回転面との距離Lを小さくすることができ、操作性をより向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
20,20B,120 チェンソー
22 電源プラグ
24 電源コード
26 メインスイッチ
28 バッテリ
30,130 ハウジング
31〜34 支持部材
31a 通気口
35 ネジ
36 オイルタンク
36a オイルキャップ
40,140 ソーチェーン
42,142 ガイドバー
44 動力伝達部
44a,144a 平歯車
44b,144b ソーチェーン受動軸
46 ハンドル
46a,46b 握持部
48 ハンドガイド
50 モータ
52,152 出力軸
52a フランジ部
53 回転子
54 固定子
55 摺動子
55a ブラシホルダ
55b バネ
55c ブラシ
56 ファン
56a 羽根部
57a,57b,58a,58b 軸受
61 フランジ
61a 軸部
61b フランジ部
62 コミュテータディスク
62a スルーホール
63 コイル基板
64 コイルディスク
64a,64b スルーホール
64c コイル
67,68 絶縁版
71 マグネット
72 上ヨーク
73 下ヨーク

Claims (7)

  1. ソーチェーンを回転させて被切削物を切削するチェンソーであって、
    回転子と、固定子とを有し、前記回転子は出力軸と一体に回転し、前記回転子と前記固定子との何れか一方は、前記出力軸の軸方向視において前記出力軸を中心に円周方向に配列した略環状の複数のコイルが設けられた円板状のコイルディスクを有し、前記回転子と前記固定子との何れか他方は、前記コイルディスクを前記出力軸の軸方向に通過する磁束を発生する磁束発生手段を有し、前記出力軸の軸方向が前記ソーチェーンの回転面に対して略直交するように配設されてなるモータを備える、
    ことを特徴とするチェンソー。
  2. 前記コイルディスクは、前記コイルの導体パターンが形成されたプリント配線板から構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のチェンソー。
  3. 前記磁束発生手段は、マグネットを備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のチェンソー。
  4. 前記モータを収容するハウジングと、
    前記ハウジングと前記モータの出力軸の軸方向に離れた位置で操作者が握持可能な握持部を有し、前記ハウジングに取り付けられてなるハンドルと、
    を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のチェンソー。
  5. 前記握持部は、前記モータの出力軸の軸方向視において前記モータと重なる位置に設けられてなる、
    ことを特徴とする請求項4に記載のチェンソー。
  6. 前記ハンドルは、前記モータの出力軸と平行な方向に伸びて操作者が握持可能な第2の握持部を更に有してなる、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のチェンソー。
  7. 前記ハンドルの前記ソーチェーン側に設けられて操作者の手を保護するハンドガードを更に備える、
    ことを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載のチェンソー。
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