JP2010082766A - エンジン工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】夜間や夕暮れ時などの暗所における作業効率を向上させるエンジン工具を提供する。
【解決手段】動力源としてエンジンを用いた本体と、本体を把持するためのハンドルと、刃などの先端工具と把持部の間に、ハンドルを把持する手を保護するための保護部を有するエンジン工具において、保護部に照明手段を備えるように配置した。これによって、光がエンジン工具本体や作業者の手や腕等によって遮られることなく、照明手段を用いて先端工具および先端工具の周囲を広く照らし出すことができるため、暗所においてもエンジン工具本体、先端工具および先端工具の周囲の位置関係を容易に視認でき、作業効率を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】動力源としてエンジンを用いた本体と、本体を把持するためのハンドルと、刃などの先端工具と把持部の間に、ハンドルを把持する手を保護するための保護部を有するエンジン工具において、保護部に照明手段を備えるように配置した。これによって、光がエンジン工具本体や作業者の手や腕等によって遮られることなく、照明手段を用いて先端工具および先端工具の周囲を広く照らし出すことができるため、暗所においてもエンジン工具本体、先端工具および先端工具の周囲の位置関係を容易に視認でき、作業効率を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、動力源としてエンジンを用いた本体と、本体を把持するためのハンドルと、ハンドルを把持する手を保護するための保護部を有するエンジン工具に関するものである。
エンジン工具は動力源をエンジンとしているために、屋外で使用されることが多く、また電源の確保が困難な環境において使用されることが多い。そのため、天候や夕暮れ時、夜間などの時間帯によって、作業者は視界が悪い暗所での作業を余儀なくされる場合がある。そういった場合、作業効率を向上させるためには、投光機や照明付ヘルメットなどの照明手段をエンジン工具の他に別途用意する必要があった。
電源の確保が困難な環境において、暗所での作業効率を向上させるために投光機等の別途の照明手段を用意するためには、発電機を用意しておく必要があり、これらを運搬することは作業者にとって大きな負担となる。さらに、作業者の移動に合わせて投光機や発電機も移動させる必要があり、これらを常に運搬しながら作業を行うことは作業者にとって大きな負担となる。また、投光機や照明付ヘルメット等の別途の照明手段を用いる場合においては、作業者の姿勢によってエンジン工具本体や作業者の手および腕等が光を遮ってしまうことがあり、刃などの先端工具の位置を確認するのに不都合が生じることがある。
本発明の目的は、これらの課題を解決するため、夜間や夕暮れ時などの暗所における作業を効率的に行うことができるように、照明手段を備えたエンジン工具を提供することにある。
本発明において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、動力源としてのエンジンと、前記エンジンを有する本体と、前記本体に設けられるハンドルと、前記本体に取り付けられ、前記エンジンによって駆動する作業部と、前記ハンドルと前記作業部との間に配置される保護部とを有するエンジン工具において、前記保護部に照明手段を備えた。ここで作業部とは刃物や回転部材などエンジンの駆動力を受けて動作する先端工具のことである。
本発明の別の特徴によれば、前記作業部およびその周囲を広く照らし出すよう照明手段を配置することができる。
本発明の別の特徴によれば、照明手段を点灯させるための電力源をバッテリとすることができる。
本発明の別の特徴によれば、照明手段の電力源であるバッテリを充電するための回路と、電力を生み出すための発電手段を設けることができる。
本発明の別の特徴によれば、照明手段を操作するためのスイッチを設けることができる。
本発明の別の特徴によれば、照明手段をLEDとすることができる。
本発明の別の特徴によれば、保護部において、前記照明手段を収納するための窪みを設けることができる。
本発明の別の特徴によれば、保護部において、前記窪みの深さを前記照明手段の厚みと同等以上とし、前記窪みから照明手段が突き出さないように配置することができる。
本発明の別の特徴によれば、保護部において、前記作業部がある方向を底面とした凹部が形成されるように壁面を設けることができる。
本発明の別の特徴によれば、保護部において、ケーブルを固定するための突起を設けることができる。
本発明の別の特徴によれば、保護部において、前記突起部を前記凹部の内部に配置し、ケーブルが前記凹部の内部にあるように配置することができる。
本発明の別の特徴によれば、保護部において、前記窪み部における一部分が貫通し、前記凹部と連通させることができる。
請求項1の発明によれば、動力源としてのエンジンと、前記エンジンを有する本体と、前記本体に設けられるハンドルと、前記本体に取り付けられ、前記エンジンによって駆動する作業部と、前記ハンドルと前記作業部との間に配置される保護部とを有するエンジン工具において、前記保護部に照明手段を備えており、保護部は把持部と作業部の間にあるので、光がエンジン工具本体および作業者の手や腕等によって遮られることが少ない。
請求項2の発明によれば、作業部およびその周囲を広く照らし出すことができるので、暗所においても作業者は刃などの作業部の位置や向き、また先端工具の周囲の環境を容易に視認することができるため、作業効率を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、照明手段を点灯させるための電力源をバッテリとしたことで、照明手段の明るさがエンジンの回転数に応じて変化せずに一定とすることができるため、エンジンへの負荷の増減など運転状況に左右されることなく、エンジン工具本体、作業部および作業部の周囲の視認性を向上させることができる。また、エンジン停止時においても照明を点灯させることができるので、暗所においてエンジンを始動させる際、エンジン工具本体、作業部および作業部の周囲の視認性を向上させることができるので、エンジンを始動させる準備等の作業者への負担を軽減することができる。さらに、エンジンを停止させて刃などの作業部の交換等のメンテナンスや、照明手段に付着した汚れの除去等の作業を容易に行うことができるなど、照明手段の効果を十分に生かすことができる。
請求項4の発明によれば、照明手段の電力源であるバッテリを充電するための回路と、電力を生み出すための発電手段を設けたことにより、エンジンの運転中にバッテリの充電を行うことができるため、バッテリの電力切れを防止することができる。
請求項5の発明によれば、照明手段を操作するためのスイッチを設けたことにより、不要時には照明手段を点灯させないなどの操作が可能となるため、照明手段を点灯させるための電力を節約することができる。
請求項6の発明によれば、照明手段をLEDとしたことにより、供給される電力の内、熱として無駄に外部に放出してしまうエネルギーを大きく節約できるので、発電される電力を無駄に消費することを防止することができる。さらに作業者が照明手段の汚れを除去する際、電球のように熱くならないので、容易に作業を行うことができる。
請求項7の発明によれば、保護部において、前記照明手段を収納するための窪みを設けたことにより、照明手段を収納および固定するための追加部品を必要とせず、保護部を一部品で製造することが可能となるので、保護部を製造するためのコストを低減することができる。
請求項8の発明によれば、保護部において、前記窪みの深さを前記照明手段の厚みと同等以上とし、前記窪みから照明手段が突き出さないように配置したことにより、保護部の表面から照明手段が突き出さないので、照明手段に木屑や木材等の障害物が直接ぶつかるのを防止することができ、照明手段を保護することができる。
請求項9の発明によれば、さらに、保護部において、作業部がある方向を底面とした凹部が形成されるように壁面を設けたことにより、照明手段に電力を供給するためのケーブルを配置したことで、ケーブルが作業部に対して完全に隠れるため、伐採・枝切り・草刈等の作業の際に作業部の遠心力等によって飛散する木屑等からケーブルを保護することができ、ケーブルの磨耗を防ぐことができる。また、このようにケーブルを配置することにより、保護のためのケース等の追加部品を必要とせず、保護部を一部品で製造することが可能となるので、保護部を製造するためのコストを低減することができる。
請求項10の発明によれば、保護部において、ケーブルを固定するための突起を設けることで、保護部の凹部内にケーブルを固定することができるので、ケーブルの緩みや断線などで作業の障害となることを防ぐことができる。また、ケーブルを固定するための追加部品を必要とせず、保護部を一部品で製造することが可能となるので、保護部を製造するためのコストを低減することができる。
請求項11及び12の発明によれば、保護部において、前記突起部を前記凹部の内部に配置し、ケーブルが前記凹部の内部にあるように配置したことで、ケーブルが凹部から突き出さず、作業中に作業者の手がケーブルに接触するのを防止することができ、作業性およびケーブルの耐久性を向上させることができる。
請求項13の発明によれば、保護部において、前記窪み部における一部分が貫通し、前記凹部と連通させたことにより、照明手段から伸びるケーブルを前記窪み部から前記凹部に容易に配置することができるので、照明手段を保護部に取り付ける際の組立性を向上させることができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
図1に、本発明によるエンジン工具の一例として、チェーンソーの概観を示す。1はエンジンを動力源とするチェーンソー本体、2はサイドカバー、3は後部ハンドル(把持部)、4は前部ハンドル(把持部)、5は保護部、6はガイドバー、7は作業部であるソーチェーン、8は照明用スイッチ、9はLEDライト(照明手段)、10はLEDライト9からの照射光を示す点線である。
このような構成のチェーンソーにおいて、作業者は後部ハンドル2および前部ハンドル3を把持し、ソーチェーン7によって木材等の伐採作業を行う。
このような構成のチェーンソーにおいて、作業者は後部ハンドル2および前部ハンドル3を把持し、ソーチェーン7によって木材等の伐採作業を行う。
本発明によれば、保護部5にはLEDライト9が配置されており、チェーンソー本体1には照明用スイッチ8が取り付けられている。作業者は必要に応じて照明用スイッチ8を操作することで、LEDライト9を点灯させる。LEDライト9は照射光10によってソーチェーン7を照らし出す。
このような構成により、LEDライト9を点灯させることにより、夜間や夕暮れ時等の暗所における伐採作業において、チェーンソー本体1、ソーチェーン7や伐採する木材等の位置関係を容易に視認することができるため、作業効率を向上させることができる。
さらに、LEDライト9は作業者が把持する前部ハンドル4とソーチェーン7の間に位置する保護部5に設置されているため、照射光10がチェーンソー本体1および作業者の手や腕等によって遮られることが少ない。
さらに、照明手段をLEDライト9としたことで、供給される電力の内、熱として無駄に外部に放出してしまうエネルギーを大きく節約できるので、発電される電力を無駄に消費することを防止することができる。さらに作業者がLEDライト9の汚れを除去する際、電球のように熱くならないので、容易に作業を行うことができる。
さらに、作業者は照明用スイッチ8を操作することによって、不要の際にはLEDライト9を点灯させないなどの操作が可能となるため、照明手段を点灯させるための電力を節約することができる。
図2に、チェーンソーを前部ハンドル3側から見た概観を示す。チェーンソー本体1の上部にバッテリ収納部11が設けられており、内部には後述するバッテリ21が収納されている。LEDライト9の電源をバッテリ21としたことで、照射光10の明るさがエンジンの回転数に応じて変化せずに一定とすることができるため、エンジンへの負荷の増減など運転状況に左右されることなく、チェーンソー本体1、ソーチェーン7およびソーチェーン7の周囲の視認性を向上させることができる。また、エンジン停止時においてもLEDライト9を点灯させることができるので、暗所においてエンジンを始動させる際、チェーンソー本体1、ソーチェーン7およびソーチェーン7の周囲の視認性を向上させることができるので、エンジンを始動させる準備等の作業者への負担を軽減することができる。さらに、エンジンを停止させてのソーチェーン7交換等のメンテナンスや、LEDライト9に付着した汚れの除去等の作業を容易に行うことができるなど、LEDライト9の効果を十分に生かすことができる。
図3に前部ハンドル4側から見た保護部5の詳細説明図を示す。
保護部5には、LEDライト9を収納するための窪み14が設けられ、後述するLEDライト9のケーブル18を収納するための凹部13が設けられ、ケーブル18を固定するための突起部12が設けられている。このような構成でLEDライト9を保護部5に取り付けることによって、LEDライト9を収納および固定するための追加部品を必要とせず、保護部5を一部品で製造することが可能となるので、保護部5を製造するためのコストを低減することができる。
図4にA断面図を示す。窪み14には、一部に貫通部16が設けられており、貫通部16は凹部13と連通している。このように配置することで、LEDライト9と接続されるケーブル18を窪み14から貫通部16を介して凹部13に容易に配置することができるので、LEDライト9を保護部5に取り付ける際の組立性を向上させることができる。また、窪み14の深さt1がLEDライト9の厚さt2と同等以上となるように設定したことにより、LEDライト9が保護部5の正面から突き出すことがないため、LEDライト9に木屑や木材等の障害物が直接ぶつかるのを防止することができ、LEDライト9を保護することができる。
図5にB断面図を、図6にケーブル18の設置図を示す。凹部13はソーチェーン7の方向にある底面15と壁面17によって形成され、内部に突起部12が設けられている。LEDライト9を取り付ける際は図6のように突起部12によってケーブル18を固定し、凹部13内部に配置する。本発明の実施形態において、保護部5はブレーキとしての役割を有しており、片持の支持部19に前後に揺動可能に支持されている。ケーブル18は、保護部5から、支持部19の本体側の根元付近に設けられた図示しない孔部を通り本体内部に入り、本体上部のバッテリ収納部11に収納された図示しないバッテリと接続されている。バッテリは、本体の内部にエンジンの熱の影響を受けにくく、ファン風の通路の側に位置して冷却効果が得られるよう配置されている。
このような構成とすることで、保護部5において、凹部13はソーチェーン7がある方向に底面15を有するので、凹部13および内部の突起部12はソーチェーン7に対して隠れるため、伐採・枝切り・草刈等の作業の際にソーチェーン7がガイドバー6に沿って回転する際の遠心力等によって飛散する木屑等が凹部13に入り込むことがない。そのため、凹部13内部に収納されるケーブル18を保護することができ、ケーブル18の磨耗を防ぐことができる。
さらに、ケーブル18を保護するためのケース等の追加部品を必要とせず、保護部5を一部品で製造することが可能となるので、保護部5を製造するためのコストを低減することができる。
さらに、ケーブル18を固定するための突起部12を設けることで、保護部5の凹部13内にケーブル18を固定することができるので、ケーブル18の緩みや断線などが作業の障害となることを防ぐことができる。
さらに、ケーブル18を固定するための追加部品を必要とせず、保護部5を一部品で製造することが可能となるので、保護部5を製造するためのコストを低減することができる。
さらに、保護部5において、ケーブル18を凹部13の内部に収納したことで、ケーブル18が凹部13から突き出さず、作業中に作業者の手がケーブル18に接触するのを防止することができるので、作業性およびケーブル18の耐久性を向上させることができる。
さらに、ケーブル18を保護部5の支持部付近に設けられた孔部を通して本体上部のバッテリと接続したことによっても、保護部5がブレーキとして揺動した際のケーブル18が断線することを防止することができる。
図7にB断面における、突起部の別の実施形態を示す。突起部12aは壁面17にそれぞれ設けられており、ケーブル18を設置し易いようにテーパ19が設けられており、設置後はケーブル18が凹部13より突き出さないようにするための返し部20が設けられている。
図8に前部ハンドル4側から見た保護部5においてケーブル18を固定したときの概観図を示す。窪み14に設けられた貫通部16を通し、凹部13における突起部12にケーブル18を固定する。このようにケーブル18を配置することにより、前述した効果を得ることができる。
図9にLEDライト9に電力を供給する手段の説明図を示す。エンジンに発電機を取り付け、発電機からの電力を安定化し、バッテリ21に充電することを可能とする充電回路を設け、充電回路と照明用スイッチ8、LEDライト9、バッテリ21を図のように配置することで、エンジン運転中にバッテリ21の充電を行うことが可能となる。このような構成とすることで、バッテリ21の電力が切れることを防止することができる。
図10に本発明によるエンジン工具の別の例として、ヘッジトリマの外観を示す。31はエンジンを動力源とするヘッジトリマ本体、32は後部ハンドル、33は前部ハンドル、34は保護部、35は刈刃、36は照明用スイッチ、37はバッテリ収納部、38はケーブル、39はLEDライト、40はLEDライト39からの照射光を示す点線である。
以下、チェーンソーと実施形態が異なる部分についてのみ説明する。
このような構成のヘッジトリマにおいて、作業者は後部ハンドル32および前部ハンドル33を把持し、作業部としての刈刃35によって植木の刈り込み作業等を行う。
本発明によれば、保護部34にはLEDライト38が配置されており、ヘッジトリマ本体31には照明用スイッチ36が配置されている。作業者は必要に応じて照明用スイッチ36を操作することで、LEDライト39を点灯させる。LEDライト39は照射光40によって刈刃35およびその周囲を照らし出す。
このような構成により、LEDライト39を点灯させることにより、夜間や夕暮れ時等の暗所における植木の刈り込み作業等において、ヘッジトリマ本体31、刈刃35や刈り込む植木等の位置関係を容易に視認することができるため、作業効率を向上させることができる。ここで、LEDライト39は作業者が把持する前部ハンドル33と刈刃35の間に位置する保護部34に設置されているため、照射光40がヘッジトリマ本体31および作業者の手や腕等によって遮られることが少ない。
図11に前部ハンドル33側から見た時の保護部34の詳細説明図を示す。
保護部34には、LEDライト39を収納するための窪み41が設けられ、LEDライト39のケーブル38を収納するための凹部43が設けられ、ケーブル38を固定するための突起部42が設けられている。このような構成でLEDライト39を保護部34に取り付けることによって、LEDライト39を収納および固定するための追加部品を必要とせず、保護部34を一部品で製造することが可能となるので、保護部34を製造するためのコストを低減することができる。
図12にC断面図を示す。窪み41には、一部に貫通部44が設けられており、貫通部44は凹部43と連通している。また、保護部34が必要以上に厚くならないようにするため、窪み41の形成部46のみ、厚みを変えている。
このように配置することで、LEDライト39と接続されるケーブル38を窪み41から貫通部44を介して凹部43に容易に配置することができるので、LEDライト39を保護部34に取り付ける際の組立性を向上させることができる。また、窪み34の深さt3がLEDライト39の厚さt4よりも大きくなるように設定したことにより、LEDライト39が保護部34の正面から突き出すことがないため、LEDライト39に木屑や木材等の障害物が直接ぶつかるのを防止することができ、LEDライト39を保護することができる。
このような構成により、LEDライト9を点灯させることにより、夜間や夕暮れ時等の暗所における伐採作業において、チェーンソー本体1、ソーチェーン7や伐採する木材等の位置関係を容易に視認することができるため、作業効率を向上させることができる。
さらに、LEDライト9は作業者が把持する前部ハンドル4とソーチェーン7の間に位置する保護部5に設置されているため、照射光10がチェーンソー本体1および作業者の手や腕等によって遮られることが少ない。
さらに、照明手段をLEDライト9としたことで、供給される電力の内、熱として無駄に外部に放出してしまうエネルギーを大きく節約できるので、発電される電力を無駄に消費することを防止することができる。さらに作業者がLEDライト9の汚れを除去する際、電球のように熱くならないので、容易に作業を行うことができる。
さらに、作業者は照明用スイッチ8を操作することによって、不要の際にはLEDライト9を点灯させないなどの操作が可能となるため、照明手段を点灯させるための電力を節約することができる。
図2に、チェーンソーを前部ハンドル3側から見た概観を示す。チェーンソー本体1の上部にバッテリ収納部11が設けられており、内部には後述するバッテリ21が収納されている。LEDライト9の電源をバッテリ21としたことで、照射光10の明るさがエンジンの回転数に応じて変化せずに一定とすることができるため、エンジンへの負荷の増減など運転状況に左右されることなく、チェーンソー本体1、ソーチェーン7およびソーチェーン7の周囲の視認性を向上させることができる。また、エンジン停止時においてもLEDライト9を点灯させることができるので、暗所においてエンジンを始動させる際、チェーンソー本体1、ソーチェーン7およびソーチェーン7の周囲の視認性を向上させることができるので、エンジンを始動させる準備等の作業者への負担を軽減することができる。さらに、エンジンを停止させてのソーチェーン7交換等のメンテナンスや、LEDライト9に付着した汚れの除去等の作業を容易に行うことができるなど、LEDライト9の効果を十分に生かすことができる。
図3に前部ハンドル4側から見た保護部5の詳細説明図を示す。
保護部5には、LEDライト9を収納するための窪み14が設けられ、後述するLEDライト9のケーブル18を収納するための凹部13が設けられ、ケーブル18を固定するための突起部12が設けられている。このような構成でLEDライト9を保護部5に取り付けることによって、LEDライト9を収納および固定するための追加部品を必要とせず、保護部5を一部品で製造することが可能となるので、保護部5を製造するためのコストを低減することができる。
図4にA断面図を示す。窪み14には、一部に貫通部16が設けられており、貫通部16は凹部13と連通している。このように配置することで、LEDライト9と接続されるケーブル18を窪み14から貫通部16を介して凹部13に容易に配置することができるので、LEDライト9を保護部5に取り付ける際の組立性を向上させることができる。また、窪み14の深さt1がLEDライト9の厚さt2と同等以上となるように設定したことにより、LEDライト9が保護部5の正面から突き出すことがないため、LEDライト9に木屑や木材等の障害物が直接ぶつかるのを防止することができ、LEDライト9を保護することができる。
図5にB断面図を、図6にケーブル18の設置図を示す。凹部13はソーチェーン7の方向にある底面15と壁面17によって形成され、内部に突起部12が設けられている。LEDライト9を取り付ける際は図6のように突起部12によってケーブル18を固定し、凹部13内部に配置する。本発明の実施形態において、保護部5はブレーキとしての役割を有しており、片持の支持部19に前後に揺動可能に支持されている。ケーブル18は、保護部5から、支持部19の本体側の根元付近に設けられた図示しない孔部を通り本体内部に入り、本体上部のバッテリ収納部11に収納された図示しないバッテリと接続されている。バッテリは、本体の内部にエンジンの熱の影響を受けにくく、ファン風の通路の側に位置して冷却効果が得られるよう配置されている。
このような構成とすることで、保護部5において、凹部13はソーチェーン7がある方向に底面15を有するので、凹部13および内部の突起部12はソーチェーン7に対して隠れるため、伐採・枝切り・草刈等の作業の際にソーチェーン7がガイドバー6に沿って回転する際の遠心力等によって飛散する木屑等が凹部13に入り込むことがない。そのため、凹部13内部に収納されるケーブル18を保護することができ、ケーブル18の磨耗を防ぐことができる。
さらに、ケーブル18を保護するためのケース等の追加部品を必要とせず、保護部5を一部品で製造することが可能となるので、保護部5を製造するためのコストを低減することができる。
さらに、ケーブル18を固定するための突起部12を設けることで、保護部5の凹部13内にケーブル18を固定することができるので、ケーブル18の緩みや断線などが作業の障害となることを防ぐことができる。
さらに、ケーブル18を固定するための追加部品を必要とせず、保護部5を一部品で製造することが可能となるので、保護部5を製造するためのコストを低減することができる。
さらに、保護部5において、ケーブル18を凹部13の内部に収納したことで、ケーブル18が凹部13から突き出さず、作業中に作業者の手がケーブル18に接触するのを防止することができるので、作業性およびケーブル18の耐久性を向上させることができる。
さらに、ケーブル18を保護部5の支持部付近に設けられた孔部を通して本体上部のバッテリと接続したことによっても、保護部5がブレーキとして揺動した際のケーブル18が断線することを防止することができる。
図7にB断面における、突起部の別の実施形態を示す。突起部12aは壁面17にそれぞれ設けられており、ケーブル18を設置し易いようにテーパ19が設けられており、設置後はケーブル18が凹部13より突き出さないようにするための返し部20が設けられている。
図8に前部ハンドル4側から見た保護部5においてケーブル18を固定したときの概観図を示す。窪み14に設けられた貫通部16を通し、凹部13における突起部12にケーブル18を固定する。このようにケーブル18を配置することにより、前述した効果を得ることができる。
図9にLEDライト9に電力を供給する手段の説明図を示す。エンジンに発電機を取り付け、発電機からの電力を安定化し、バッテリ21に充電することを可能とする充電回路を設け、充電回路と照明用スイッチ8、LEDライト9、バッテリ21を図のように配置することで、エンジン運転中にバッテリ21の充電を行うことが可能となる。このような構成とすることで、バッテリ21の電力が切れることを防止することができる。
図10に本発明によるエンジン工具の別の例として、ヘッジトリマの外観を示す。31はエンジンを動力源とするヘッジトリマ本体、32は後部ハンドル、33は前部ハンドル、34は保護部、35は刈刃、36は照明用スイッチ、37はバッテリ収納部、38はケーブル、39はLEDライト、40はLEDライト39からの照射光を示す点線である。
以下、チェーンソーと実施形態が異なる部分についてのみ説明する。
このような構成のヘッジトリマにおいて、作業者は後部ハンドル32および前部ハンドル33を把持し、作業部としての刈刃35によって植木の刈り込み作業等を行う。
本発明によれば、保護部34にはLEDライト38が配置されており、ヘッジトリマ本体31には照明用スイッチ36が配置されている。作業者は必要に応じて照明用スイッチ36を操作することで、LEDライト39を点灯させる。LEDライト39は照射光40によって刈刃35およびその周囲を照らし出す。
このような構成により、LEDライト39を点灯させることにより、夜間や夕暮れ時等の暗所における植木の刈り込み作業等において、ヘッジトリマ本体31、刈刃35や刈り込む植木等の位置関係を容易に視認することができるため、作業効率を向上させることができる。ここで、LEDライト39は作業者が把持する前部ハンドル33と刈刃35の間に位置する保護部34に設置されているため、照射光40がヘッジトリマ本体31および作業者の手や腕等によって遮られることが少ない。
図11に前部ハンドル33側から見た時の保護部34の詳細説明図を示す。
保護部34には、LEDライト39を収納するための窪み41が設けられ、LEDライト39のケーブル38を収納するための凹部43が設けられ、ケーブル38を固定するための突起部42が設けられている。このような構成でLEDライト39を保護部34に取り付けることによって、LEDライト39を収納および固定するための追加部品を必要とせず、保護部34を一部品で製造することが可能となるので、保護部34を製造するためのコストを低減することができる。
図12にC断面図を示す。窪み41には、一部に貫通部44が設けられており、貫通部44は凹部43と連通している。また、保護部34が必要以上に厚くならないようにするため、窪み41の形成部46のみ、厚みを変えている。
このように配置することで、LEDライト39と接続されるケーブル38を窪み41から貫通部44を介して凹部43に容易に配置することができるので、LEDライト39を保護部34に取り付ける際の組立性を向上させることができる。また、窪み34の深さt3がLEDライト39の厚さt4よりも大きくなるように設定したことにより、LEDライト39が保護部34の正面から突き出すことがないため、LEDライト39に木屑や木材等の障害物が直接ぶつかるのを防止することができ、LEDライト39を保護することができる。
1:エンジンを動力源とするチェーンソー本体、2:サイドカバー、3:後部ハンドル、
4:前部ハンドル、5:保護部、6:ガイドバー、7:ソーチェーン(作業部)、
8:照明用スイッチ、9:LEDライト、10:照射光、11:バッテリ収納部、
12:突起部、13:凹部、14:窪み、15:底面、16:貫通部、17:壁面、
18:ケーブル、21:バッテリ
31:エンジンを動力源とするヘッジトリマ本体、32:後部ハンドル、33:前部ハンドル、
34:保護部、35:刈刃(作業部)、36:照明用スイッチ、37:バッテリ収納部
38:ケーブル、39:LEDライト、40:照射光
41:窪み、42:突起部、43:凹部:44:貫通部、45:底面、
4:前部ハンドル、5:保護部、6:ガイドバー、7:ソーチェーン(作業部)、
8:照明用スイッチ、9:LEDライト、10:照射光、11:バッテリ収納部、
12:突起部、13:凹部、14:窪み、15:底面、16:貫通部、17:壁面、
18:ケーブル、21:バッテリ
31:エンジンを動力源とするヘッジトリマ本体、32:後部ハンドル、33:前部ハンドル、
34:保護部、35:刈刃(作業部)、36:照明用スイッチ、37:バッテリ収納部
38:ケーブル、39:LEDライト、40:照射光
41:窪み、42:突起部、43:凹部:44:貫通部、45:底面、
Claims (13)
- 動力源としてのエンジンと、前記エンジンを有する本体と、前記本体に設けられるハンドルと、前記本体に取り付けられ、前記エンジンによって駆動する作業部と、前記ハンドルと前記作業部との間に配置される保護部とを有するエンジン工具において、
前記保護部に照明手段を備えたことを特徴とするエンジン工具。 - 前記照明手段を、前記作業部を照らし出すように配置したことを特徴とする請求項1記載のエンジン工具。
- 前記照明手段を点灯させる電力源として、バッテリを備えたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2記載のエンジン工具。
- エンジンに発電を行うための発電手段を設け、発電した電力を用いてバッテリの充電を行うことができる充電用回路を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項記載のエンジン工具。
- 前記照明手段を操作するためのスイッチを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項記載のエンジン工具。
- 前記照明手段として、LEDを設けたことを特徴とする請求項1から請求項5記載のエンジン工具。
- 前記保護部において、前記照明手段を収納するための窪みを設けたことを特徴とする請求項1から請求項6記載のエンジン工具。
- 前記保護部において、前記窪みの深さを前記照明手段の厚みと同等以上とし、前記窪みから照明手段が突き出さないように配置したことを特徴とする請求項7記載のエンジン工具。
- 前記保護部において、前記作業部がある方向を底面とした凹部を形成するように壁面を設けたことを特徴とする請求項1から請求項8記載のエンジン工具。
- 前記保護部において、前記凹部の中に、ケーブルを固定するための突起部を設けたことを特徴とする請求項9記載のエンジン工具。
- 前記保護部において、前記突起部を前記凹部の内部に配置し、前記突起部が前記凹部から突き出ないように配置したことを特徴とする請求項9若しくは請求項10記載のエンジン工具。
- 前記保護部において、前記突起部に前記ケーブルを固定した際、前記ケーブルが前記凹部の内部にあることを特徴とする請求項9から請求項11に記載のうち何れか一項記載のエンジン工具。
- 前記保護部において、前記窪みにおける一部分に貫通部を設け、前記貫通部と前記凹部と連通したことを特徴とする請求項7から請求項12のうち何れか一項記載のエンジン工具。
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