JP2012066224A - 流動層装置及び流動層装置におけるフィルターの払い落とし方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】流動層装置の運転中におけるフィルターへの粉粒体粒子の付着滞留を抑制し、処理工程でのシェイキングや逆洗による払い落とし操作の回数を減らして、処理操作の簡素化、処理効率の向上を図り、また、粉粒体製品の成分含量や粒度分布等の品質の均一性を向上させる。
【解決手段】バグフィルター8aのフィルターエレメント8a1の上端部はそれぞれ弾性手段8bを介して支持リング8cに支持されている。バグフィルター8aは流動層容器1内に導入される気体脈動波の脈動によってその上端部が弾性手段8bの変位の範囲内で上下方向に変位し、これに伴いバグフィルター8aは弛み状態と緊張状態とを周期的に繰り返す。この周期的な繰り返し動作によってバグフィルター8aの表面に付着した微粉が払い落とされて下方の流動層に戻される。
【選択図】図2

Description

本発明は、医薬品、農薬、食品等の細粒、顆粒等を製造する際に用いられる流動層装置に関する。
流動層装置は、一般に、流動層容器の底部から導入した気体(流動化気体)によって、流動層容器内で粉粒体を浮遊流動させて流動層を形成しつつ、造粒、コーティング、乾燥等の処理を行うものである。この種の流動層装置には、粉粒体粒子の転動、噴流、及び攪拌等を伴うものも含まれる(複合型流動層装置と呼ばれている。)。
この種の流動層装置では、粉粒体粒子を含む固気混合気体から粉粒体粒子を分離するためのフィルター部を流動層容器内の処理室の上方に配設している。フィルター部のフィルターとしては、バグフィルターと呼ばれる織布フィルターの他(下記の特許文献1、2)、通気性の樹脂濾材や金属製濾材を筒状にして保持部材に保持させたカートリッジ式フィルターが用いられている(下記の特許文献3〜7)。
流動層装置を所定時間運転すると、フィルターの濾材表面に粉粒体粒子が付着滞留して濾過性能が低下する。そのため、所定時間ごとにフィルターの払い落とし操作を行い、濾材表面に付着した粉粒体粒子を払い落として濾過性能を回復している。この払い落とし操作は、通常、バグフィルターの場合、エアーシリンダや油圧シリンダ等のアクチュエータによってフィルターを上下方向に振るうことによって行い(シェイキング)、カートリッジ式フィルターの場合、フィルターの内部に圧縮空気を供給することによって行う(逆洗)。尚、バグフィルターの払い落とし機構には、シングルシェイキング方式とツインシェイキング方式の2種類があり、前者は、払い落とし時に流動層装置を停止させてバグフィルター全体をシェイキングするものであり、後者は、フィルター室を2分割し、流動層装置を停止させることなく、一方のフィルター室のフィルターを介して排気しているときに、他方のフィルター室のフィルターをシェイキングするものである。
また、上記の流動層装置において、性状が均一で且つ比容積が小さい造粒物を容易且つ効率よく製造するために、流動層容器の底部から導入する流動化気体として空気脈動波を用いた造粒方法が提案されている(下記の特許文献8、9)。
特開平11−223458号公報 特開平7−148410号公報 特開2001−817号公報 特開2000−42336号公報 特開2005−152883号公報 特開平9−187613号公報 特開2000−185209号公報 特開平10−329136号公報 特開平7−19728号公報
例えば、粒子径の小さな微粒子を原料とする処理(例えば50μm以下の微粒子を原料とする造粒処理、150μm以下の微粒核粒子を対象とするコーティング処理)や、高含量油脂原料等の粘着性の高い粒子を原料とする造粒処理等では、流動層容器内での粉粒体粒子の良好な流動性を確保して、処理品質の良好な粉粒体製品を製造するために、流動層容器内に導入する流動化気体として気体脈動波を用いることが有効である。しかしながら、微粒子や粘着性の高い粒子を原料とする処理では、フィルターに付着滞留する粒子量が多くなり、フィルーの濾材が比較的短時間の運転で目詰まりを起こすことがある。このような場合、比較的短時間ごとにフィルターの払い落とし操作を行う必要があり、処理操作が煩雑になる。特にバグフィルターのシングルシェイキング方式の場合、払い落とし操作ごとに流動層装置を停止させなればならないので、払い落とし操作の回数が増えると、その分、処理効率が低下する原因となる。
また、フィルターに付着滞留する粒子量が多くなると、製品中の成分含量にばらつきが生じと共に、フィルターに付着滞留した粒子が払い落とし操作によって団粒状態で落下して流動層に戻されることにより、製品の成分含量や粒度分布等の品質の均一性が低下することがある。
本発明の課題は、流動層装置の運転中におけるフィルターへの粉粒体粒子の付着滞留を抑制し、処理工程でのシェイキングや逆洗による払い落とし操作の回数を減らして、処理操作の簡素化、処理効率の向上を図り、また、粉粒体製品の成分含量や粒度分布等の品質の均一性を向上させることである。
上記課題を解決するため、本発明は、流動層容器内で粉粒体を流動化気体により浮遊流動させながら造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う流動層装置において、流動層容器の内部に配置され、支持部材に支持された固気分離用のフィルターと、流動層容器内に導入される流動化気体を気体脈動波にする脈動波発生手段とを備え、フィルターは支持部材に対して支持手段で変位可能に支持されており、流動層容器内に導入される気体脈動波の脈動により、フィルターが支持部材に対して変位することで、該フィルターに付着した粉粒体が払い落とされる構成を提供する。ここで、気体脈動波は、風速(及び圧力)が所定の周期で変化する気体の流れをいう。気体脈動波の周波数は、0.5〜5Hzであることが好ましい。また、フィルターを支持部材に対して支持する支持手段として、ばねやゴム等の弾性手段を用いることが好ましい。
流動化気体として気体脈動波を用いることにより、粒子径の小さな微粒子を原料とする処理(例えば50μm以下の微粒子を原料とする造粒処理、150μm以下の微粒核粒子を対象とするコーティング処理)や、高含量油脂原料等の粘着性の高い粒子を原料とする造粒処理等において、流動層容器内での粉粒体粒子の良好な流動性を確保して、処理品質の良好な粉粒体製品を製造することができる。
また、フィルターを支持部材に対して支持手段で変位可能に支持し、流動層容器内に導入される気体脈動波の脈動により、フィルターを支持部材に対して変位させることで、該フィルターに付着した粉粒体を払い落とす構成とすることにより、流動層装置の運転中に、フィルターに付着した粉粒体粒子を継続的にフィルターから払い落として流動層に戻すことができるので、フィルターへの粉粒体粒子の付着滞留が抑制される。これにより、処理工程でのシェイキングや逆洗によるフィルターの払い落とし操作回数を減らして、処理操作の簡素化、処理効率の向上を図ることができる。また、運転中におけるフィルターへの粉粒体粒子の付着滞留が抑制されることにより、製品中の成分含量のばらつきが抑制されると共に、シェイキングや逆洗による払い落とし操作時にフィルターに付着滞留した粉粒体粒子が団粒状態で落下して流動層に戻されることもなくなるので、製品の成分含量や粒度分布等の品質の均一性が向上する。
また、本発明は上記課題を解決するため、流動層容器内で粉粒体を流動化気体により浮遊流動させながら造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う流動層装置において、流動層容器の内部に配置された固気分離用のフィルターに付着した粉粒体を払い落とす方法であって、フィルターを支持部材に対して変位可能に支持し、流動層容器内に導入される流動化気体を気体脈動波とし、該気体脈動波の脈動により、フィルターを支持部材に対して変位させることで、該フィルターに付着した粉粒体を払い落とす方法を提供する。
本発明によれば、流動層装置の運転中におけるフィルターへの粉粒体粒子の付着滞留を抑制し、処理工程でのシェイキングや逆洗による払い落とし操作の回数を減らして、処理操作の簡素化、処理効率の向上を図り、また、粉粒体製品の成分含量や粒度分布等の品質の均一性を向上させることができる。
第1の実施形態に係る流動層装置の一構成例を模式的に示す図である。 脈動波発生装置の周辺部を示す図である。 フィルター部の周辺の拡大図である。 第2の実施形態に係る流動層装置の一構成例を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、第1の実施形態に係る流動層装置の一構成例を模式的に示している。
この実施形態の流動層装置は、底部に通気部1aを有する流動層容器1と、流動層容器1の下部に設けられた給気室2と、給気室2に接続された給気経路3と、給気経路3に介装された脈動波発生手段としての脈動波発生装置4と、流動層容器1の上部に接続された排気経路5と、排気経路5に接続された気体吸引手段としての吸引ブロアー6と、脈動波発生装置4と排気経路5とを接続するバイパス経路7と、流動層容器1内の上部空間に設置されたフィルター部8とを備えている。
流動層容器1の底部の通気部1aは、例えばパンチングメタル等の多孔板とメッシュからなる気体分散板で構成されている。また、流動層容器1内のフィルター部8より下部の空間にスプレー液、例えば結合剤液を噴霧するスプレーノズル9が設置されている。流動層容器1内のフィルター部8より上部の空間は、排気室15になっている。
給気経路3は、脈動波発生装置4より上流側の上流側給気経路3aと、下流側の下流側給気経路3bとで構成される。上流側給気経路3aには、気体、例えば空気の温度を調整する空調機9と、空気の風量(流量)を測定する風量計10が介装されている。また、上流側給気経路3aの一端は、脈動波発生装置4の流入口4a(図2参照)に接続され、他端は図示されていないフィルターを介して大気に通じている。下流側給気経路3bには、給気ダンパ11が介装されている。また、下流側給気経路3bの一端は、脈動波発生装置4の第1吐出口4b(図2参照)に接続され、他端は給気室2に接続されている。
排気経路5は、流動層容器1内の排気室15に接続され、排気ダンパ12と集塵機13を介して吸引ブロアー6に接続されている。
バイパス経路7は、一端が脈動波発生装置4の第2吐出口4c(図2参照)に接続され、他端が排気ダンパ12より上流側の位置で排気経路5に接続されている。
図2に示すように、脈動波発生装置4は、周壁に流入口4a、第1吐出口4b、及び第2吐出口4cを有する断面円形のケーシング4dと、ケーシング4dの周壁内面に摺接して回転するロータリー弁4eとを備えている。上述のように、流入口4aに上流側給気経路3aが接続され、第1吐出口4bに下流側給気経路3bが接続され、第2吐出口4cにバイパス経路7が接続される。ロータリー弁4eは、図示されていない駆動手段により回転駆動される。
ロータリー弁4eの回転により、上流側給気経路3aが下流側給気経路3bにのみ連通した状態{図2(a)の状態}と、上流側給気経路3aがバイパス経路7にのみ連通した状態{図2(b)の状態}とに漸次に連続的に変化する。図2(a)の状態から図2(b)の状態に漸次に変化する間、上流側給気経路3aからの気体の流れは、下流側給気経路3bからバイパス経路7に漸次に分配されてゆく。すなわち、図2(a)の状態では、上流側給気経路3aからの気体の流れの全量が下流側給気経路3bに流れるが、この状態から、ロータリー弁4eの回転により、上流側給気経路3aからの気体の流れの一部が漸次に増量しながらバイパス経路7に分配されてゆき、ロータリー弁4eが図2(b)の位置に達した状態では、上流側給気経路3aからの気体の流れの全量がバイパス経路7に流れる。また、図2(b)の状態から図2(a)の状態に漸次に変化する間、上流側給気経路3aからの気体の流れは、バイパス経路7から下流側給気経路3bに漸次に分配されてゆく。すなわち、図2(b)の状態では、上流側給気経路3aからの気体の流れの全量がバイパス経路7に流れるが、この状態から、ロータリー弁4eの回転により、上流側給気経路3aからの気体の流れの一部が漸次に増量しながら下流側給気経路3bに分配されてゆき、ロータリー弁4eが図2(a)の位置に達した状態では、上流側給気経路3aからの気体の流れの全量が下流側給気経路3bに流れる。
上記のような脈動波発生装置4の作動により、上流側給気経路3aからの気体の流れは、周期的な風量変化を伴った気体脈動波となって下流側給気経路3bに流れる。すなわち、脈動波発生装置4を介して下流側給気経路3bに流れる気体の風速は、図2(a)の状態で最も大きく、図2(b)の状態で最も小さくなり、この最大風速と最小風速はロータリー弁4eの回転に応じて所定周期で連続的に現れる。また、下流側給気経路3bに流れる気体の流量は上記の最大風速と最小風速との間で漸次に変化し、この気体脈動波の風速変化に応じて、上流側給気経路3aからの気体の流れの一部又は全部が脈動波発生装置4を介してバイパス経路7に流れる。
図3は、流動層容器1のフィルター部8の周辺を拡大して示している。この実施形態において、フィルター部8には、織布フィルターからなるバグフィルター8aが用いられている。バグフィルター8aは、濾過面積を大きくするために、複数の筒状(袋状)のフィルターエレメント8a1と、複数のフィルターエレメント8a1の下端開口部を繋ぐ平面部8a2とで構成されている。平面部8a2の周縁部はシール8a3を介して流動層容器1の壁部に保持されている。
バグフィルター8aのフィルターエレメント8a1の上端部はそれぞれ支持手段、この実施形態では弾性手段8b(例えばスプリング)を介して支持部材、この実施形態では支持リング8cに支持されている。支持リング8cは、アクチュエータ、例えば流体圧シリンダ8d(エアーシリンダ等)に連結されており、流体圧シリンダ8dの作動により上下方向に移動する。通常の払い落とし操作は、流体圧シリンダ8dの作動により行う。すなわち、流体圧シリンダ8dを作動させると、支持リング8cが上下方向に移動し、これによりバグフィルター8aにシェイキング動作が与えられ、バグフィルター8aの表面に付着した粉粒体が払い落とされる。なお、この実施形態におけるバグフィルター8aの払い落とし機構はシングルシェイキング方式であり、流体圧シリンダ8dによるバグフィルター8aのシェイキング動作時、流動層装置の運転は停止される。
上記のように、この実施形態において、バグフィルター8aの上端部(フィルターエレメント8a1の上端部)は、弾性手段8bを介して支持リング8cに懸吊支持されている。バグフィルター8aに外力が作用していない状態において、弾性手段8bはバグフィルター8aの自重により自然状態から所定寸法だけ伸び、バグフィルター8aの上端部は上限位置(バグフィルター8aの適正な形状を維持しつつ、上端部を最も上方に懸吊できる位置)から所定寸法だけ下方に位置する。そのため、バグフィルター8aは若干弛みをもった状態になる。バグフィルター8aの上端部は、この位置から弾性手段8bの伸縮の範囲内で支持リング8cに対して上下方向に変位可能であり、支持リング8cに対する上端部の上下方向への変位に伴い、バグフィルター8aに振るい動作が与えられる。
以上の構成において、吸引ブロアー6及び脈動波発生装置4が作動すると、吸引ブロアー6による気体吸引力が、排気経路5、流動層容器1の内部、下流側給気経路3b及び脈動波発生装置4という経路を介して、また、排気経路5、バイパス経路7及び脈動波発生装置4という経路を介して上流側給気経路3aに作用する。そして、上記の脈動波発生装置4の機能により、上流側給気経路3a、脈動波発生装置4、及び下流側給気経路3bを介して給気室2に気体脈動波が供給される。この給気室2に供給される気体脈動波は、例えば、空調機9によって25〜200°Cの温度に調整され、給気ダンパ11と排気ダンパ12によって0.25〜1.5m/secの平均通過風速に調整され、脈動波発生装置4によって0.5〜5Hzの周波数に調整される。
給気室2に供給された気体脈動波は通気部1aを介して流動層容器1の内部に噴出し、この気体脈動波の噴出によって粉粒体原料が流動層容器1内で浮遊流動して流動層が形成される。そして、この粉粒体原料の流動層に対してスプレーノズル9から結合剤液が噴霧される。結合剤液の噴霧を受けた粉粒体原料は粒子同士の結合によって粒子径が成長すると共に、気体脈動波による乾燥を受けて所定の粒子径をもった造粒製品になる。
一方、流動層容器1内に導入される気体脈動波の風速変化に応じて、上流側給気経路3aからの気体の流れの一部又は全部が脈動波発生装置4を介してバイパス経路7に流れるので、脈動波発生装置4により上流側給気経路3aと下側給気経路3bとの連通状態が遮断又は縮小されたときに、吸引ブロアー6の気体吸引力に起因して流動層容器1の内部に過大な負圧が作用する現象を防止することができる。
流動層容器1内に導入された気体脈動波は、粉粒体原料の流動層形成及び乾燥に寄与した後、バグフィルター8aを通過して排気経路5に流出する。その際、気体脈動波の上昇流に混じった微粉はバグフィルター8aによって捕捉される。また、バグフィルター8aは流動層容器1内を上昇する気体脈動波の風圧により上方向の力を受け、その上端部が弾性手段8bの収縮変位の範囲内で上方向に変位する。これにより、支持リング8cに若干弛みを持った状態で懸吊支持されていたバグフィルター8aが上方向に引っ張られて緊張状態になる。一方、バグフィルター8aに作用する気体脈動波の風圧がなくなり又は所定値よりも小さくなると、バグフィルター8aの上端部が下方向に変位し、バグフィルター8aが若干弛みを持った状態に戻る。このようにして、バグフィルター8aは流動層容器1内に導入される気体脈動波の脈動によって弛み状態と緊張状態とを周期的に繰り返し、この周期的な繰り返し動作によってバグフィルター8aの表面に付着した微粉が払い落とされて下方の流動層に戻される。
図4は、第2の実施形態に係る流動層装置の一構成例を模式的に示している。この実施形態では、上流側給気経路3aと排気経路5とをバイパス経路7’で接続している。バイパス経路7’には排気ダンパ13を介装している。また、脈動波発生装置4’は、第1の実施形態における脈動波発生装置4と同様のケーシングとロータリー弁とで構成されるが、脈動波発生装置4とは異なり、ケーシングには、上流側給気経路3aに接続される流入口と、下流側給気経路3bに接続される吐出口4bとが設けられおり、ロータリー弁4eの回転により、上流側給気経路3aを下流側給気経路3bに断続的に連通させるように作動する。バグフィルター8aは、第1の実施形態と同様に、弾性手段8bbを介して支持リング8cに懸吊支持されている。
吸引ブロアー6及び脈動波発生装置4’が作動すると、吸引ブロアー6による気体吸引力が、排気経路5、流動層容器1の内部、下流側給気経路3b及び脈動波発生装置4’という経路を介して、また、排気経路5、バイパス経路7’という経路を介して上流側給気経路3aに作用する。そして、脈動波発生装置4’の機能により、上流側給気経路3a、脈動波発生装置4’、及び下流側給気経路3bを介して給気室2に気体脈動波が供給されると共に、上流側給気経路3aからバイパス経路7’を介して排気経路5に気体の一部又は全部が流れる。脈動波発生装置4’により、上流側給気経路3aと下流側給気経路3bとの連通が遮断されたときは、上流側給気経路3aから気体の全部がバイパス経路7’を介して排気経路5に流れる。その他の事項は第1の実施形態に準じるので、重複する説明を省略する。
尚、以上の実施形態では、バグフィルターの払い落とし機構としてシングルシェイキング方式を採用しているが、ツインシェイキング方式としても良い。
また、以上の実施形態では、バグフィルター8aを支持リング8cに支持する支持手段として弾性手段8bを用いているが、支持手段は弾性手段に限らず、バグフィルターの上端部の上下方向変位を所定範囲内で許容できるものであれば良い。例えば、支持手段として、入れ子式の伸縮部材やスライド部材を用いても良い。
また、以上の実施形態では、バグフィルターを備えた流動層装置を例示したが、本発明はフィルターとしてカートリッジ式フィルターやその他の構成のフィルターを備えた流動層装置にも適用可能である。例えば、カートリッジ式フィルターの場合、その上端部を支持部材(支持壁)に対して弾性手段で支持し、カートリッジ式フィルターが気体脈動波の脈動により上下方向に変位できるようにする。また、フィルターの種類によって、フィルターを横方向や斜め方向に向けて設置する場合があり、この場合、気体脈動波の脈動によるフィルターの変位方向は横方法や斜め方向になることがある。
さらに、以上の実施形態では、脈動波発生手段4と吸引ブロアー6の作動により気体脈動波を発生させる機構を採用しているが、脈動波発生手段4の上流側に送風装置を接続し、送風装置からの気体流を脈動波発生手段4に供給して気体脈動波を発生させる機構としても良い。
1 流動層容器
4、4’ 脈動波発生装置
8 フィルター部
8a バグフィルター
8b 弾性手段
8c 支持リング

Claims (3)

  1. 流動層容器内で粉粒体を流動化気体により浮遊流動させながら造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う流動層装置において、
    前記流動層容器の内部に配置され、支持部材に支持された固気分離用のフィルターと、前記流動層容器内に導入される流動化気体を気体脈動波にする脈動波発生手段とを備え、
    前記フィルターは前記支持部材に対して支持手段で変位可能に支持されており、前記流動層容器内に導入される気体脈動波の脈動により、前記フィルターが前記支持部材に対して変位することで、該フィルターに付着した粉粒体が払い落とされることを特徴とする流動層装置。
  2. 前記支持手段が弾性手段であることを特徴とする請求項1に記載の流動層装置。
  3. 流動層容器内で粉粒体を流動化気体により浮遊流動させながら造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を行う流動層装置において、前記流動層容器の内部に配置された固気分離用のフィルターに付着した粉粒体を払い落とす方法であって、
    前記フィルターを支持部材に対して変位可能に支持し、前記流動層容器内に導入される流動化気体を気体脈動波とし、該気体脈動波の脈動により、前記フィルターを前記支持部材に対して変位させることで、該フィルターに付着した粉粒体を払い落とすことを特徴とする流動層装置におけるフィルターの払い落とし方法。
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