JP6162035B2 - 流動層装置 - Google Patents

流動層装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6162035B2
JP6162035B2 JP2013253228A JP2013253228A JP6162035B2 JP 6162035 B2 JP6162035 B2 JP 6162035B2 JP 2013253228 A JP2013253228 A JP 2013253228A JP 2013253228 A JP2013253228 A JP 2013253228A JP 6162035 B2 JP6162035 B2 JP 6162035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluidized bed
dispersion plate
wedge
gas dispersion
processing chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013253228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015110204A (ja
Inventor
長谷川 浩司
浩司 長谷川
木下 直俊
直俊 木下
長門 琢也
琢也 長門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Powrex KK
Original Assignee
Powrex KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Powrex KK filed Critical Powrex KK
Priority to JP2013253228A priority Critical patent/JP6162035B2/ja
Publication of JP2015110204A publication Critical patent/JP2015110204A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6162035B2 publication Critical patent/JP6162035B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Glanulating (AREA)

Description

本発明は、医薬品製造、食品製造、農薬製造等の各種分野において、粉粒体の造粒、コーティング、乾燥を行う流動層装置に関する。
流動層装置は、一般に、流動層容器の処理室の底部から導入した気体(流動化気体)によって、処理室内で粉粒体を浮遊流動させて流動層を形成しつつ、造粒、コーティング、乾燥を粉粒体に行なうものである。この種の流動層装置には、処理室の底部に配設された気体分散板を介して、流動化気体が、処理室内に導入される構造のものがある(例えば特許文献1〜3参照)。
特開平5−146662号公報 特開平7−265683号公報 特開2002−292266号公報
ところで、近年、暴露を防ぐ観点から、製剤設備等の流動層装置において、クローズド状態で粉粒体を投入及び排出することが増えている。流動層装置には、気体分散板に使用されるメッシュに指向性を持たせ側面から粉粒体を排出させる仕様(側面排出)があるが、この仕様では粉粒体の排出に非常に時間が掛かる。そのため、気体分散板を回転することにより、処理室から下部ケーシングに粉粒体を移送して排出する仕様が採用されるケースも少なくない。しかし、この場合には、下部ケーシングに粉粒体が付着するため、繰り返し製造する場合など、気体分散板の裏側に粉粒体が付着し、目詰まりを起こすことがある。
一方、気体分散板には、広く使用されているボンメッシュ以外に、洗浄性向上のためにウェッジワイヤが広く使用されている。しかし、このウェッジワイヤを使用した気体分散板においても同様の現象が認められる。
本発明は、上記事情に鑑み、流動層装置における気体分散板の目詰まりを抑制することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の流動層装置は、粉粒体を収容する処理室と、該処理室の底部に配設された気体分散板とを備え、該気体分散板を介して前記処理室内に導入された気体によって粉粒体を浮遊流動させながら、造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を粉粒体に行なう流動層装置において、前記気体分散板が、所定の間隔で配設された複数の第1部材と、該第1部材との間に隙間を形成するように配設された複数の第2部材とを備え、前記第1部材と前記第2部材のうち少なくとも一方を上下方向に可動とし、前記隙間を調整可能とし、前記第1部材が第1ウェッジワイヤであると共に、前記第2部材が第2ウェッジワイヤであり、前記第1ウェッジワイヤのウェッジの先端が下向きであると共に、前記第2ウェッジワイヤのウェッジの先端が上向きであり、前記第1ウェッジワイヤの側面と、前記第2ウェッジワイヤの側面との間に、前記隙間が形成されることを特徴とする。
この構成であれば、第1部材と第2部材の間の隙間に粉粒体が詰まった場合でも、隙間を調整して、この詰まった粉粒体を排出することが可能である。従って、本発明の流動層装置では、気体分散板の目詰まりを抑制することが可能である。更には、これにより、下部ケーシング排出仕様において、連続生産が可能となる。
また、第1部材と第2部材の間の隙間を調整して粉粒体が隙間を通過できるようにすれば、気体分散板を回転させることなく、処理室から下部ケーシングへ粉粒体を移送することができる。このため、気体分散板を回転させるための大掛かりな機構を不要とすることができ、製造コストを低減できる。
また、隙間を調整することによって気体分散板の開口率を大きくすることができ、これにより、洗浄性を向上することが可能となる。
また、隙間を調整することにより粉粒体の種類に適した気体分散板の開口率に任意に変更することができる。そして、この開口率の変更は、粉粒体の処理中でも可能である。
上記何れかの構成において、前記流動層装置が、前記処理室内にドラフトチューブを備えたワースター式流動層装置であって、前記気体分散板が、ドラフトチューブの下端開口と対向する中央領域と、該中央領域の周辺の周辺領域とを備え、前記隙間の調整によって、前記中央領域と前記周辺領域の開口率あるいは指向性を個別に制御可能としてもよい。
この構成であれば、ワースター式流動層装置の運転中に、粉粒体の状態変化に対応して、中央領域と周辺領域の開口率や指向性を適切なものとすることができる。
上記何れかの構成において、前記隙間の調整によって、前記気体分散板を介して前記処理室内に導入される気体の流量又は圧力を調節してもよい。
この構成であれば、気体分散板を流動層装置の給気用のダンパの代用とすることができる。
更に、この構成において、前記隙間の調整によって、前記気体分散板を介して前記処理室内に導入される気体を脈動波としてもよい。
この構成であれば、処理室内の粉粒体の流動を促進することができ、例えば製品の歩留りや処理効率等を向上することができる。
本発明によれば、流動層装置における気体分散板の目詰まりを抑制することができる。
第1実施形態に係る流動層装置の全体の概略断面図である。 第1実施形態に係る気体分散板のウェッジワイヤを概念的に示す断面図で、(A)が、隙間が小さい状態、(B)が、隙間が大きい状態である。 (A)が第1実施形態に係る気体分散板の平面図で、(B)が気体分散板の変形例を示す平面図である。 第2実施形態に係る気体分散板のウェッジワイヤを概念的に示す断面図で、(A)が、全てのウェッジワイヤが同じ向きの状態で、(B)が一部のウェッジワイヤが傾斜した状態である。 第2実施形態に係る気体分散板の平面図である(図4(A)の状態)。 第2実施形態に係るウェッジワイヤの駆動機構の例で、(A)が図4(A)の状態で、(B)が図4(B)の状態である。 図6のX−X線断面図である。 気体分散板の変形例の平面図である(図4(A)の状態)。 第3実施形態に係る気体分散板のウェッジワイヤを概念的に示す断面図で、(A)が、全てのウェッジワイヤが同じ向きの状態で、(B)〜(D)が一部のウェッジワイヤが回転した状態である。 第3実施形態に係るウェッジワイヤの駆動機構の例である。 ワースター式流動層装置の概略断面図である。 ワースター式流動層装置の分散板の概略平面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る流動層装置を示している。この実施形態の流動層装置の流動層容器1は、粉粒体Mの処理、例えば粉粒体Mの造粒又はコーティングを行う処理室2と、処理室2の上方に位置し、固気分離用のフィルター部3が配されるフィルター室4と、フィルター室4の上方に位置する上部室5と、フィルター室4と上部室5とを仕切る上部壁6と、フィルター部3の上部に設けられた排気室7とを備えている。
処理室2の底部には、後述のように第1及び第2部材としてのウェッジワイヤを使用した円板状の気体分散板8が配設されている。給気ダクトから給気チャンバ(気体分散板8の下側に位置する下部ケーシング9)に供給された熱風等の気体A(流動化気体)は、気体分散板8を介して流動層容器1内に導入される。また、処理室2の上部にはスプレー液(膜剤液、結合剤液等)を噴霧するスプレーノズル10が設置されている。
流動層容器1の処理室2に収容された粉粒体Mは、気体分散板8を介して流動層容器1内に導入される気体Aによって浮遊流動され、流動層を形成する。そして、この粉粒体Mの流動層に向けてスプレーノズル10からスプレー液(膜剤液、結合剤液等)が噴霧される。スプレーノズル10から噴霧されるスプレー液、例えば膜剤液のミストによって粉粒体Mが湿潤を受けると同時に、膜剤液中に含まれる固形成分が粉粒体Mの表面に付着し、乾燥固化されて、粉粒体Mの表面に被覆層が形成される(コーティング)。あるいは、スプレーノズル10から噴霧されるスプレー液、例えば結合剤液のミストによって粉粒体Mが湿潤を受けて付着凝集し、乾燥されて、所定径の粒子に成長する(造粒)。
粉粒体Mを浮遊流動させた気体Aは、処理室2を上昇してフィルター室4に入り、フィルター部3によって固気分離されて排気室7に流入する。そして、排気室7に接続された排気ダクト11を通って流動層容器1の外部に排気される。
この実施形態において、処理が完了した粉粒体は、気体分散板8を介して下部ケーシング9に移送され、下部ケーシング9から不図示の排出口を介して、流動層装置から排出される。
次に、気体分散板8について詳述する。
図2(A)に示すように、気体分散板8は、所定の間隔で配設された複数の第1部材としてのウェッジワイヤ12と、各ウェッジワイヤ12との間に隙間を形成するように配設された複数の第2部材としてのウェッジワイヤ13とを備える。本実施形態のウェッジワイヤ12,13は、相互に断面形状が同じで、また、相互に断面の面積が同じである。また、本実施形態のウェッジワイヤ12,13は、ウェッジの先端が、相互に逆向きとなっており、ウェッジワイヤ12のウェッジの先端が下向きで、ウェッジワイヤ13のウェッジの先端が上向きである。
本実施形態では、図3(A)に示すように、ウェッジワイヤ12,13は、直線状をなす。そして、ウェッジワイヤ12は、その長さ方向の端部の上側が、周壁14の内周に沿って形成されたワイヤ連結部材15に固定されている。また、図示は省略するが、本実施形態では、ウェッジワイヤ13も、その長さ方向の端部の下側が、周壁14の内周に沿って形成されたワイヤ連結部材に固定されている。
なお、ウェッジワイヤ12,13の長さ方向の形状は、直線状に限られるものではなく、例えば、図3(B)に示すように、ウェッジワイヤ12,13は、円環状でもよい。図示例では、ウェッジワイヤ12,13は、同心円状に配設されている。そして、ウェッジワイヤ12は、その周方向の所定位置の上側が、気体分散板8の中央部から外周方向に延びるワイヤ連結部材16に固定されている。また、図示は省略するが、本実施形態では、ウェッジワイヤ13も、その周方向の所定位置の下側が、内外周方向に延びるワイヤ連結部材に固定されている。
本実施形態では、ウェッジワイヤ12が、不図示の駆動機構によってワイヤ連結部材15を介して駆動され、上下方向に移動する。
図2(A)の状態では、ウェッジワイヤ12,13は、上下方向で同じ位置に配置されている。この状態で、ウェッジワイヤ12,13の間の隙間(クリアランス)は、例えば50〜100μmである。この状態で、下部ケーシング9(図で下側)からウェッジワイヤ12,13の間の隙間を介して気体Aを処理室2(図で上側)に導入し、粉粒体Mを浮遊流動させながら、造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を粉粒体Mに行なう。
そして、粉粒体Mの処理が完了した後、本実施形態では、不図示の駆動機構によって、ウェッジワイヤ12を上方向に移動し、ウェッジワイヤ12,13の間の隙間を広くして図2(B)の状態にする。図2(B)の状態のウェッジワイヤ12,13の間の隙間は、粉粒体Mが通過可能な大きさである。従って、粉粒体Mは、自重によって、処理室2(図で上側)からウェッジワイヤ12,13の間の隙間を介して下部ケーシング9(図で下側)に落下し、これによって、粉粒体Mは、処理室2から下部ケーシング9に移送される。その後、粉粒体Mは、下部ケーシング9から不図示の排出口を介して、流動層装置から排出される。
このような構成の本実施形態の流動層装置では、次のような効果を享受できる。
ウェッジワイヤ12,13の間の隙間に粉粒体Mが詰まった場合でも、隙間を調整して、この詰まった粉粒体Mを排出することが可能である。従って、本実施形態の流動層装置では、気体分散板8の目詰まりを抑制することが可能である。更には、これにより、本実施形態の流動層装置では、連続生産が可能となる。
また、気体分散板8を回転させることなく、処理室2から下部ケーシング9へ粉粒体Mを移送することができる。このため、気体分散板8を回転させるための大掛かりな機構を不要とすることができ、製造コストを低減できる。
また、隙間を調整することによって気体分散板8の開口率を大きくすることができ、これにより、洗浄性を向上することが可能となる。
また、隙間を調整することにより粉粒体Mの種類に適した気体分散板8の開口率に任意に変更することができる。そして、この開口率の変更は、粉粒体Mの処理中でも可能である。
次に、第2実施形態の気体分散板8について説明する。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、ウェッジワイヤ12を、長さ方向に沿った軸を中心として回転可能としたことである。例えば図4(A)の状態では、ウェッジワイヤ12,13のウェッジの先端の向きは同じ(下向き)である。この状態から、ウェッジワイヤ12を所定の角度で所定の軸を中心にして時計回りに回転させると、図4(B)に示すように、ウェッジワイヤ12は傾斜する。なお、本実施形態では、図5に示すように、ウェッジワイヤ12,13は円弧状(同心円の円弧)である。
ウェッジワイヤ12を所定の角度で回転させるための機構の一例を図5〜7に示す。気体分散板8の下方には、平面視でウェッジワイヤ12,13に直行し、横方向に延びる往復軸17が配設されている。往復軸17の一端は、周壁14の外側に配置されたアクチュエータ18の駆動軸18aに取り付けられている。駆動軸18aは、アクチュエータ18から周壁14をスライド自在に貫通して周壁14の内部に延びている。往復軸17は、アクチュエータ18の駆動軸18aの駆動によって横方向に往復動作をさせられる。往復軸17には、所定間隔で、上下方向に延びる案内板17aが複数設けられている。案内板17aには、上下方向に延びる長穴17bが形成されている。
一方、ウェッジワイヤ12は、ウェッジワイヤ12の長さ方向に延びる搖動軸19に回転自在に取り付けられている。搖動軸19の長さ方向の両端は、周壁14の内側を扇形状に複数(図示例は4つ)に分割する分割部材20に固定されている。そして、ウェッジワイヤ12の長さ方向中央のウェッジの先端には、切欠き12aが設けられており、その切欠き12aの両側壁には、被案内軸12bが固定されている。この被案内軸12bは、往復軸17の案内板17aの長穴17bにスライド自在に挿通されている。なお、搖動軸19は、図6(A)で、ウェッジワイヤ12の左斜め上方に位置する。
アクチュエータ18により往復軸17を横方向に往復動させると、これに伴い、ウェッジワイヤ12の切欠き12a内の被案内軸12bが、案内板17aの長穴17bに案内され、これにより、ウェッジワイヤ12が、搖動軸19を中心として搖動(回動)する。
第2実施形態の気体分散板8では、気体分散板8を介して処理室2に導入される気体Aに指向性を持たせることができる。例えば図4(A)の状態では、矢印で示すように、処理室2内で気体Aは上方に噴出するが、図4(B)の状態では、矢印で示すように、処理室2内で気体Aは斜め上方に噴出する。これにより、粉粒体Mの流動状態に変化を与えることができるので、粉粒体Mの処理効率を向上でき、例えば重質な造粒物を製造することができる。例えば、本実施形態(図5の図示例)であれば、処理室2内で、気体分散板8の中央の上方に向かう(集まる)ように気体Aに指向性を持たせることができる。また、粉粒体Mを側面排出できるように、気体Aに指向性を持たせることも可能である。
なお、気体分散板8のウェッジワイヤ12,13は円弧状に限定されるものではなく、図8に例示するような直線状であってもよい。この場合、搖動軸19は、周壁14に固定される。
次に、第3実施形態の気体分散板8について説明する。
第3実施形態が第2実施形態と異なる点は、ウェッジワイヤ12について、搖動(回動)のような1回転未満の回転ではなく、1回転以上の回転を可能としたことである。例えば図9(A)の状態では、ウェッジワイヤ12,13のウェッジの先端の向きは同じである。この状態から、ウェッジワイヤ12を所定の角度で時計回りに回転させると、図9(B)に示す状態となり、更にウェッジワイヤ12を所定の角度で時計回りに回転させると図9(C)に示す状態となり、更にウェッジワイヤ12を所定の角度で時計回りに回転させると図9(D)に示す状態となる。
ウェッジワイヤ12を1回転以上回転させるための機構の一例を図10に示す。ウェッジワイヤ12の長さ方向の両端面のそれぞれには、周壁14に対して回転自在に挿通されたピン21の一端が固定されている。ピン21の回転軸は、ウェッジワイヤ12の長さ方向に沿っている。ピン21の他端面21aには、ドライバと係合する係合穴21bが設けられている。そして、ウェッジワイヤ12を回転させる場合には、ピン21の他端面21aの係合穴21bにドライバを係合させて回転させる。そして、ウェッジワイヤ12を所定の回転角度で固定する場合には、ピン21の他端面21aを周壁14に対して、例えば膨張シール等の固定手段で固定する。本実施形態では、ピン21の他端面21aと周壁14の外周面は、略同一面上である。
勿論、ウェッジワイヤ12を回転させる機構は、これに限定されず、例えば、ピン21の他端部を周壁14から突出させ、この突出した他端部を、チェーン等を介してアクチュエータにより回転及び固定させることも可能である。この場合には、複数のウェッジワイヤ12を同期して回転及び停止させることができる。
第3実施形態の気体分散板8では、ウェッジワイヤ12の回転を1回転以上とすることによって開口率を大きく変えられるので、粉粒体Mを処理室2から隙間を介して下部ケーシング9に落下させたり、ウェッジワイヤ12,13間の隙間に詰まった粉粒体Mを洗浄したりすることが容易となる。
上記実施形態では、ウェッジワイヤ12,13のうち、ウェッジワイヤ12を可動としていたが、ウェッジワイヤ13を可動としてもよく、また、ウェッジワイヤ12,13の双方を可動としてもよい。
また、上記実施形態では、気体分散板8に使用する第1及び第2部材をウェッジワイヤとしていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、断面の形状が、矩形状、三角形状、円形状、楕円形状、卵形状等の線材や棒材であってもよく、また、板材であってもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されず、例えば、次のような態様でも使用可能である。通常、流動層装置では、下部ケーシング9の上流に給気用のダンパを設け、この給気用ダンパによって、気体分散板8を介して処理室2内に導入される気体Aの流量又は圧力を調節している。本発明では、この給気用ダンパの代用として、ウェッジワイヤ12とウェッジワイヤ13の間の隙間の調整で気体分散板8の開口率を変化させることによって、気体分散板8を介して処理室2内に導入される気体Aの流量又は圧力を調節することができる。
更に、本発明では、ウェッジワイヤ12とウェッジワイヤ13の間の隙間の調整で気体分散板8の開口率を連続的に変化させることによって、気体分散板8を介して処理室2内に導入される気体Aの流量又は圧力を周期的に変化させ、この気体Aをいわゆる脈動波(脈動流)としてもよい。これにより、処理室2内の粉粒体の流動を促進することができ、例えば製品の歩留りや処理効率等を向上することができる。
また、上記実施形態では、一般的な流動層装置を例にして説明したが、本発明は、これに限定されず、処理室の底部に気体を導入するための気体分散板を備えた流動層装置であればよい。例えば、ワースター式流動層装置等の複合型流動層装置であってもよい。
次に、ワースター式流動層装置への本発明の適用例を説明する。ワースター式流動層装置が、上記実施形態の流動層装置と大きく異なる点は、図11に示すように、処理室2の内部にドラフトチューブ22(内筒)が設置されており、その内部に、上方にスプレー液を噴霧するスプレーノズル23が設置されている点である。そして、粉粒体は、ドラフトチューブ22の内部を上昇し、流動層容器1の内壁とドラフトチューブ22の外側との間の空間を下降する循環流動を行う。
図12に模式的に示すように、ワースター式流動層装置では、気体分散板8は、ドラフトチューブ22の下端開口と対向する中央領域R1と、中央領域R1の周辺(外周側)の周辺領域R2とを備える。中央領域R1と周辺領域R2は、上記実施形態と同様に、ウェッジワイヤ12とウェッジワイヤ13で構成されている。
そして、ウェッジワイヤ12とウェッジワイヤ13の間の隙間の調整によって、中央領域R1と周辺領域R2の開口率あるいは指向性を個別に制御する。これにより、ワースター式流動層装置の運転中に、粉粒体の状態変化に対応して、中央領域R1と周辺領域R2の開口率や指向性を適切なものとすることができる。
更に、ウェッジワイヤ12とウェッジワイヤ13の間の隙間の調整で中央領域R1と周辺領域R2のそれぞれの開口率を連続的に変化させることによって、中央領域R1と周辺領域R2のそれぞれを介して処理室2内に導入される気体Aを脈動波(脈動流)としてもよい。これにより、ドラフトチューブ22の内外の粉粒体の流動を促進することができ、例えば製品の歩留まりや処理効率等を向上することができる。
1 流動層容器
2 処理室
8 気体分散板
12,13 ウェッジワイヤ
19 搖動軸
21 ピン
A 気体
M 粉粒体

Claims (4)

  1. 粉粒体を収容する処理室と、該処理室の底部に配設された気体分散板とを備え、該気体分散板を介して前記処理室内に導入された気体によって粉粒体を浮遊流動させながら、造粒、コーティング、及び乾燥のうち少なくとも一の処理を粉粒体に行なう流動層装置において、
    前記気体分散板が、所定の間隔で配設された複数の第1部材と、該第1部材との間に隙間を形成するように配設された複数の第2部材とを備え、
    前記第1部材と前記第2部材のうち少なくとも一方を上下方向に可動とし、前記隙間を調整可能とし
    前記第1部材が第1ウェッジワイヤであると共に、前記第2部材が第2ウェッジワイヤであり、
    前記第1ウェッジワイヤのウェッジの先端が下向きであると共に、前記第2ウェッジワイヤのウェッジの先端が上向きであり、
    前記第1ウェッジワイヤの側面と、前記第2ウェッジワイヤの側面との間に、前記隙間が形成されることを特徴とする流動層装置。
  2. 前記流動層装置が、前記処理室内にドラフトチューブを備えたワースター式流動層装置であって、
    前記気体分散板が、ドラフトチューブの下端開口と対向する中央領域と、該中央領域の周辺の周辺領域とを備え、
    前記隙間の調整によって、前記中央領域と前記周辺領域の開口率あるいは指向性を個別に制御可能としたことを特徴とする請求項に記載の流動層装置。
  3. 前記隙間の調整によって、前記気体分散板を介して前記処理室内に導入される気体の流量又は圧力を調節することを特徴とする請求項1又は2に記載の流動層装置。
  4. 前記隙間の調整によって、前記気体分散板を介して前記処理室内に導入される気体を脈動波とすることを特徴とする請求項に記載の流動層装置。
JP2013253228A 2013-12-06 2013-12-06 流動層装置 Active JP6162035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013253228A JP6162035B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 流動層装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013253228A JP6162035B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 流動層装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015110204A JP2015110204A (ja) 2015-06-18
JP6162035B2 true JP6162035B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=53525551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013253228A Active JP6162035B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 流動層装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6162035B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5666639U (ja) * 1979-10-19 1981-06-03
JPS57140836U (ja) * 1981-02-27 1982-09-03
JPS607930A (ja) * 1983-06-28 1985-01-16 Okawara Mfg Co Ltd 旋回流動型流動床
JPH0344257Y2 (ja) * 1986-11-18 1991-09-18
DE3851006T2 (de) * 1987-06-05 1994-11-24 Geelen Techniek Vorrichtung zum Kühlen und/oder Trocknen von Schüttgütern.
JPS6467250A (en) * 1987-09-08 1989-03-13 Sumitomo Pharma Gas rectifier
JP4819008B2 (ja) * 2007-09-03 2011-11-16 輝久 長谷川 流動層装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015110204A (ja) 2015-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6379177B2 (ja) 流動化装置及び固体粒子を処理するための方法
US6692571B2 (en) Split plenum arrangement for an apparatus for coating tablets
JP6424374B2 (ja) 流動層コーティング装置
US20140310980A1 (en) Device for the continuous treatment of solids in a fluidized bed apparatus
JP2009056434A (ja) 流動層装置
EP3060866B1 (en) Gas distributer for a convective dryer having improved radial gas velocity control
JP6162035B2 (ja) 流動層装置
WO2018164652A1 (ru) Вращающийся вибрационный приллер расплава
JP2003527961A (ja) 粒状物質を処理する装置のための底部要素
RU2494807C2 (ru) Способ и устройство для обработки мелкозернистого материала в фонтанирующем слое
EP2588224B1 (en) Variable-orifice prill plate
JP6352222B2 (ja) 流動層装置
RU2531390C2 (ru) Газораспределительный диск, предназначенный для использования в установках для обработки твердых частиц
JP5619549B2 (ja) 流動層装置及び流動層装置におけるフィルターの払い落とし方法
RU2542276C2 (ru) Усовершенствованное устройство для нанесения покрытия на частицы новым способом с помощью вихревого генератора воздушного потока
CN103702750B (zh) 用于处理颗粒状物质的设备
JP5762898B2 (ja) 流動層装置
RU2473011C1 (ru) Центробежный распылитель жидкости
ITMI20111125A1 (it) Apparato a letto fluido per il trattamento di particelle solide e disco distributore di gas di fluidizzazione per tale apparato
CN207113416U (zh) 一种喷雾制粒干燥装置
RU2322057C1 (ru) Опрыскиватель ультрамалообъемный
RU2195099C2 (ru) Дражиратор
JP7323554B2 (ja) 流動化装置の為の流入底部
RU2543913C2 (ru) Распылительная сушилка кипящего слоя с инертной насадкой
SI23447A (sl) Procesna naprava za granuliranje in oblaganje trdnih delcev

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6162035

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250