JP2012066040A - 高齢者支援機能付きフォトフレーム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトフレームに薬の飲み忘れ防止、独居老人の異常事態発生時の通報を可能とする独居老人の安否確認機能を備えた高齢者支援機能付きフォトフレーム装置を提供する。
【解決手段】写真が掲示可能で、服薬時刻を管理し、1個又は複数の薬収納区画には各収納部の開閉を検出するセンサーを装備し、服薬操作により、患者の安否確認情報の遠隔地への通報が可能な装置である。フォトフレームに時計、タイマーおよび音声録音・再生機能を内蔵した制御部と1個または複数の薬収納部を一体化した持ち運び可能な装置で、装置本体1の上部には、フォトフレーム2となっており、患者の親近者等の写真3が入れ替え自由で掲示可能な構造となっている。電子タイマーおよびと薬箱の開閉センサーを組み合わせ、服薬時刻の孫等の親近者の声による通知機能、親近者の写真掲示機能および患者の服薬動作の確認機能、服薬操作が一定回数途絶えた場合の安否通知機能を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、病院や薬局で処方された処方薬を処方箋で指定された方法で適正に服薬できるよう患者または介護者を支援し、また、一人暮らしの高齢者に対し遠隔地からの安否確認を可能とする機能を具備した高齢者支援機能付きフォトフレーム装置に関する。
変化が激しく、高齢化が急速に進行している現代社会では、病院や老人ホーム、自宅で慢性疾患を抱えながら生活している高齢者は少なくなく、しかも年々増加している。また、独居老人において、毎日の定時服薬についても、服薬忘れ、重複服薬等の服薬誤りが多く発生しており、的確な服薬指示の対策が必要である。
また、独居老人の安否を確認する手段がいろいろ考案されているが、迅速に安否確認するためには、毎日の決まった時刻での本人に負担のない確認方法が要求される。
実開平2−6047号公報に開示されている従来の服薬管理支援装置は、デジタル時計と薬箱と組合せて構成されたアラーム付薬箱である。
即ち、このアラーム付薬箱は、薬を入れた箱の正面にデジタル時計を組み込んでおき、薬を飲む時間になったとき、アラーム音が鳴動し、かつ蓋を開けて薬を取り出して蓋を閉めるつど、デジタルで次の飲む時間を表示することが出来るようにした薬の飲み忘れ防止用薬入れ箱である。
特許公開2010−141445号公報に公開されている「薬の飲み忘れを防止し安否を確認する方法」は患者が持つ携帯端末に対して服薬時刻を管理センターより通知し、返信のない場合には複数の指定時刻に薬の飲み忘れの警告メッセージを送信する。飲み忘れの警告に対しても応答がない場合には事前に登録された連絡先に通知することで独居老人の事故等を予防する方法である。
しかしながら、アラーム付薬箱は次のような数々の問題を有する。
このようなアラーム付薬箱は、最近のアラーム音が氾濫する生活のなかで、かなり注意していないと、他の機器のアラーム音と区別が困難であり、その結果、服薬時刻の認識ができず、服薬忘れが発生する可能性がある。
また、アラーム音の代わりに音声による通知も可能であるが、一般のアナウンス音声では、テレビやラジオから聞こえる音声と特別な差がなく、聞き慣れてくるに従い、注意を引かなくなる。
従って、アラーム付薬箱では、薬の飲み忘れ防止を確実に実現することは難しいという問題がある。
安否確認については、高齢者の患者による携帯端末の操作は実際は困難であり、また、サーバによる通信網を使用した服薬時間の通知、安否確認等は一般の高齢化した患者が安価で容易に導入するには難しいという問題がある。
課題を解決しようとするための手段
上記課題を解決するために、高齢者の生活の中で、毎日、必ず何度となく目にする機会の多い孫等の親近者の写真を掲示したフォトフレームにおいて服薬忘れを防止し、また、独居老人においては、日常の生活の動作の中で、特別な負担なく安否確認を可能とする装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、親近者の写真掲示機能を持ったフォトフレーム装置に電子タイマーおよび薬箱の開閉センサーを組み合わせ、服薬時刻になった時の孫等の親近者の声による通知機能、患者の服薬動作の確認機能、服薬操作が一定回数途絶えた場合の安否通知機能を具備する。
写真掲示部分については、親近者の顔写真の掲示が可能となっており独居高齢者においては、常に、孫等の親近者と常に対面している状況で、独居生活での寂しさを紛らわす効果を具備する。
電子タイマーは服薬時刻を設定可能な機能を有し、服薬時刻は1日4回、朝・昼・夕・就寝前 等の複数回の設定が可能である。
薬箱は1個または複数の区画に分かれており、各薬収納の区画には開閉センサーが装備され、該当の区画が開扉され、薬が取り出された事象および閉扉による服薬終了の事象を制御部に通知する機能がある。
装置の操作パネルには服薬時刻であることを患者に通知するための、服薬表示ランプを装備し、視覚的に服薬忘れを防止する。また、服薬表示ランプと同期し、音声メッセージにて服薬時刻を通知する音声出力機能も具備する。
服薬を通知する音声メッセージについては、写真掲示部に掲示した孫等の音声を内蔵の電子制御部に患者自身の操作で録音でき、服薬時間に再生できる機能を具備し、掲示写真との相乗効果で、服薬時間を患者に認識させることが可能となる。
発明の効果
本発明に係わる高齢者支援機能付きフォトフレーム装置は、写真又は電子データの写真が掲示可能で、高齢者の独居生活に潤いを与えながら、服薬時刻を管理し、1個又は複数の薬収納区画には各収納部の開閉を検出するセンサーを装備し、患者による服薬操作により、患者の安否確認を実現する機能を提供できる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態を示す高齢者支援機能付きフォトフレーム装置の斜視図
図2は、実施形態の高齢者支援機能付きフォトフレーム装置のブロック回路図
図3は、実施形態の高齢者支援機能付きフォトフレーム装置の動作設定値表
図4は、実施形態の高齢者支援機能付きフォトフレーム装置の第2の実施例斜視図
図5は、実施形態の高齢者支援機能付きフォトフレーム装置の動作の一例を示すフローチャート。
本実施形態に係る高齢者支援機能付きフォトフレーム装置は図1に示すようにフォトフレーム装置に時計、タイマーおよび音声録音・再生機能を内蔵した制御部と1個の薬収納部と図示しない安否情報送信部を一体化した持ち運び可能な装置である。装置本体1の上部は、フォトフレーム2となっており、患者の親近者等の写真3が入れ替え自由で掲示可能な構造となっている。
このフォトフレーム2には高齢者の患者の場合、孫の写真等を掲示することにより、毎日の服薬時に通知する音声とあわせて、特に独居老人については、寂しさを紛らわす、癒し効果があり、かつ、服薬時刻忘れを防止する効果も期待できる。
装置本体1の下部には患者または介護者が操作を行うことが可能な時計・タイマーの設定ボタン7、時刻表示装置6、音声再生用のスピーカ9、再生する音声を録音する時に使用するマイクロフォン10、服薬時刻になったことを表示する服薬表示ランプ8が設けられている操作パネル5および薬を収納する引き出し構造の収納部4が配置されている。
収納部4には、図示されていない開閉検出センサーが設けられており、患者による服薬動作である、薬の取り出し情報を内蔵の制御部に通知する。
時刻表示部6は、通常、時計としての現在の時刻を表示し、患者又は介護者が設定ボタン7により、1日における複数の服薬の時刻(たとえば、9時、12時、18時、22時)を設定する時は、設定操作の表示部として使用する。操作パネル5には収納部の薬が服薬時間になったことを示す表示ランプ8が内蔵されており、そのランプの点灯で、服薬時間になったことを認識できるようになっている。合わせて、服薬時間になったことを音声で通知するスピーカ9が内蔵されており、音声での服薬の通知も可能となっている。服薬時間なったことを通知する音声は、それぞれの服薬設定時刻ごとに、患者または介護者等が設定ボタン7を操作することにより、操作パネル5に付加されたマイクロフォン10にて任意の通知音声を録音することが可能となっている。通知音声については、患者と親近感がある人の音声(高齢者の場合、孫の音声等)を録音することにより、服薬通知時刻到来時の音声認識度が高くなると思われる。
図2の装置ブロック回路図にて本装置の動作を説明する。
制御部20には患者又は介護者が時計時刻の設定、複数の服薬時刻の設定および服薬時刻の通知を行う音声メッセージの録音操作を行う操作部22、時間を計測する時計およびタイマー23、服薬時刻になったときの音声通知および音声メッセージの録音を行う音声制御部24、各部に電源を供給する電源部29、薬の収納を行う1個または複数の収納部27の服薬操作を検出する収納部開閉センサー30、毎日の服薬動作を監視し、複数回の服薬動作が行われない時に患者の身体異常の緊急事態として、安否通知をあらかじめ登録された近親者へメール等で通知する安否情報送信部が接続されている
制御部は複数の服薬時刻情報、該当の服薬時刻に通知する音声メッセージ情報、該当の服薬時刻から服薬動作を始めるまでの服薬許容時間を設定・管理する動作設定値テーブル21を保有する。
収納部27には収納部の引き出しまたは扉の開閉により服薬動作を検出する扉開閉センサ30、操作部22には服薬時刻到来時を表示するランプ31が内蔵されている。
本装置を使用する前の準備作業として、患者又は介護者は、図3に示す動作設定値テーブルの設定値を処方された薬の服薬指示に従い、操作部22より本装置に設定する。図3の動作設定値テーブルは、服薬指示として、1日4回(A時、B時、C時、D時)、で服用する場合を例として示している。それぞれの服薬時刻になっときに出力する音声メッセージ情報はA時刻はAa、B時刻はBa、C時刻はCa、D時刻はDa、患者の安否状況の判断に利用するそれぞれの服薬時刻になった時から服薬を行うまでの服薬動作許容時間をA時刻はAb、B時刻はBb、C時刻はCb、D時刻はDbが設定される。
また、患者の安否連絡実施可否を判断するための服薬操作なし回数Kが設定される。
図5のフローチャートにより本装置の実施例による動作を説明する。
まず、服薬処方を参照し、1日の服薬時刻N個をセット(102)する。次に各服薬時刻になった時に通知する音声メッセージN個をそれぞれ録音(103)し、安否連絡機能で患者の異常状態を判断するための服薬時刻での服薬動作がなかった回数をセット(104)をセットすることにより、設定準備が完了する。患者又は介護者は、薬を収納部に格納(105)し、本装置の使用を開始(106)する。
本装置を使用開始し、まず第一の服薬時刻(A)が到来したとき、操作パネル上の服薬ランプが点灯、収納部の薬の(A)時刻での服薬を通知する音声メッセージが出力(112)される。
患者または介護者による収納部の服薬動作を収納部の開閉センサーが検知(113)することにより、操作パネル上の服薬ランプは消灯し、音声メッセージ音声は停止する。服薬時間が到来したとき、設定された服薬許容時間内に服薬動作が行われた場合、安否連絡の判断に使用する、服薬動作なし回数をリセット(114)し、服薬動作が行われない場合は、安否連絡の判断に使用する、服薬操作なし回数をに1を加算(116)する。次に、服薬動作なしの回数が設定値になったかを判断し、事前設定値になった場合、安否連絡機能により、事前に登録された緊急連絡先に患者状態の異常を送信(118)する。以上で、服薬時刻(A)での処理を完了し、以後、次回の服薬時刻(B)に到達するまで、制御部はタイマー時刻を監視する。前述の処理を繰り返し、1日の服薬時刻(A)〜(N)までの処理を完了する。
図4は、本発明における第2の実施例装置斜視図である。
壁掛け型のフォトフレーム装置本体50には、第1の実施例と同様に各種写真52を掲示するフォトフレーム部51、時刻表示部53、設定ボタン54、スピーカ55、マイクロフォン56がある。
本実施例では各服薬時刻ごとの薬を格納できる小形収納部57を複数設ける。複数の配置は、1日に1個の収納部を使用し、31日分を設けたカレンダータイプや、1日、朝、昼、夕、就寝前等の収納部を7日分設けた週間タイプが考えられる。複数の格納部は1つのカバー58で覆われ、服薬時のカバーの開閉操作で服薬動作を認識する構造とすることも可能である。
本発明の装置実施例斜視図 本発明の装置のブロック回路図 本発明の装置の動作設定値表 本発明の装置の第2の実施例斜視図 本発明の装置のフローチャート。
1 装置本体
2 フォトフレーム
3 写真
4 収納部
5 操作パネル
6 時刻表示部
7 設定ボタン
8 表示ランプ
9 スピーカ
10 マイクロフォン
11 電源コード

Claims (5)

  1. 装置本体と、この装置本体に設けられた1個又は複数の薬入れを備えた薬箱と時刻を表示する時計装置とこの時計装置に管理すべき所定のスケジュールを時刻とともに設定する設定装置と前記装置本体に設けられ、設定スケジュールの実行時刻に到達したときに音声や表示ランプ等の識別信号で報知する電子制御装置を備えたことを特徴とする高齢者支援機能付きフォトフレーム。
  2. 前記装置本体の、1個又は複数の薬入れは、時計装置に設定したスケジュールによる服薬時刻に到達したときに、患者が服薬操作を実施したことを検出し、本装置の電子制御部に通知して患者の健在状況を認識し、服薬操作を事前の設定回数まで連続で検出できなかった場合は患者が異常状態と判断して事前に設定された遠隔地に電話又は電子メール等の通信手段で連絡することが可能な安否確認機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の高齢者支援機能付きフォトフレーム装置。
  3. 前記装置本体の写真掲示において、デジタルカメラ等で撮影した電子写真データを本体に登録もしくは、ICメモリカード等の外部記憶装置から読みだしてディスプレイに表示するデジタルフォトフレーム機能を具備したことを特徴とする請求項1記載高齢者支援機能付きフォトフレーム装置。
  4. 前記装置本体において、時計装置に設定したスケジュールによる服薬時刻に到達したときに報知する音声メッセージは、装置に装備されたマイクロフォンおよび操作スイッチによる録音操作により、任意の報知文言を内蔵電子制御部の記憶装置に保持可能で、また、その内容を随時に変更可能なことを特徴とする請求項1記載高齢者支援機能付きフォトフレーム装置。
  5. 前記装置本体において、時計装置に設定したスケジュールによる服薬時刻に到達したときに報知する音声およびランプ表示は、患者による1個又は複数の薬入れから薬を取り出す操作である服薬操作を行うまで事前に設定した時間の間、報知を継続し、服薬操作により報知を停止してその操作状況を患者の健在状況として内蔵の電子制御装置に通知する機能を特徴とする請求項1記載高齢者支援機能付きフォトフレーム装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103479521A (zh) * 2013-10-16 2014-01-01 无锡艾科瑞思产品设计与研究有限公司 一种老年人用多功能药盒及用药管理提醒方法
JP2017148416A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 セコム株式会社 服薬支援システム
JP2019087122A (ja) * 2017-11-09 2019-06-06 株式会社第一システムエンジニアリング 介護用補助装置

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