JP2012065405A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆接保護手段が故障しているか否かを診断することができるモータ制御装置を得ること。
【解決手段】本発明のモータ制御装置30は、バッテリ120とモータ22との間を接続又は遮断するスイッチング素子及びバッテリ120が逆接続されたときに電流の逆流を防止する逆流防止素子128を有する逆接保護手段121と、逆接保護手段121の故障を診断する故障診断手段を有している。故障診断手段は、逆接保護手段121を接続する前の遮断電位差と、逆接保護手段121を接続したときの接続電位差との差分を算出し、予め設定された閾値と比較して、差分が閾値以上のときは、逆接保護手段121は故障していないと判断し、差分が閾値よりも小さいときは、逆接保護手段121は故障していると判断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車のシートベルトを巻き取るモータを制御するモータ制御装置に関する。
特許文献1には、自動車車両に、車両バッテリの極性を反対に接続(逆接続)した場合に、車両に搭載されている回路デバイスを過電流から保護するための保護回路が示されている。特許文献1の保護回路は、バッテリと負荷との間に逆接保護用のMOSFETが設けられており、ソースがバッテリの正電極に接続され、ドレインが負荷に接続され、ゲートには、ゲートドライバが接続されている。そして、バッテリの極性が正常に接続(順接続)された場合には、MOSFETのソースとドレインとの間が導通される一方、バッテリが逆接続された場合には、ゲートドライバによってゲートとソースが短絡され、ダイオードは逆バイアスされて、負荷に逆方向電圧が加えられるのを防ぐことができると記載されている。
特開平07−184318号公報
しかしながら、上記した従来技術では、MOSFETがON固着故障していた場合に、バッテリを逆接続すると過電流を防ぐことができず、車両搭載装置、車両ハーネス、車体ボディーなどに過電流が流れるおそれがあり、車両への影響が懸念される。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、逆接続保護回路の故障を診断することができるモータ制御装置を提供することである。
上記課題を解決する本発明のモータ制御装置は、逆接保護手段のスイッチング素子を接続にしたときの接続電位差と、スイッチング素子を遮断にしたときの遮断電位差との差分に基づいてスイッチング素子の故障診断を行うことを特徴としている。
本発明のモータ制御装置によれば、逆接保護手段が正常の場合には、スイッチング素子を接続する前後で逆流防止素子の降下電圧分の電位差が発生し、逆接保護手段が故障している場合には、スイッチング素子を接続する前後で電位差はほとんど発生しない。したがって、スイッチング素子を接続する前後の電位差と閾値とを比較して、閾値以上の電位差が発生している場合には、逆接保護手段は正常であると判断し、電位差が閾値に満たない場合には、逆接保護手段が故障していると判断することができる。
実施例1におけるシートベルトシステムの概略構成を説明する図。 図1のモータ制御装置の内部回路構成図。 バッテリが逆接続されているモータ制御装置の内部回路構成図。 実施例2のモータ制御装置の内部回路構成図。 実施例3のモータ制御装置の内部回路構成図。 実施例4のモータ制御装置の内部回路構成図。 実施例5のモータ制御装置の内部回路構成図。
以下、図を参照にして実施形態を説明する。
[実施例1]
図1は、本実施例におけるシートベルトシステムの概略構成を説明する図である。
実施例1におけるシートベルトシステム1は、乗員2の身体を座席3に拘束するベルト11を備えている。ベルト11は、襷がけにより乗員2の上体を拘束する上体ベルト部分11aと、腹部の前で左右に亘って乗員2の腰部を拘束する腰部ベルト部分11bを有する。腰部ベルト部分11bの一端は、アンカープレート12によって車室下部の車体部分に固定されている。上体ベルト部分11aの一端は、乗員2の肩部近傍でセンターピラー等(図示せず)の車体部材に設けられたスルーアンカー13に挿通されて下方に折り返され、センターピラーの下部近傍に配置されたリトラクタ21のベルトリールに連結されて巻き取り可能となっている。腰部ベルト部分11bの他端と上体ベルト部分11aの他端は、共通端部を構成しており、タングプレート15が取り付けられている。タングプレート15は、車幅方向中央側の車室下部に設けられたバックル16に着脱自在な構成を有している。
リトラクタ21には、ベルト11の巻き取りを行うモータ22が設けられている。モータ22は、モータ制御装置30によって制御される。
ベルト11の巻き取り動作には、座席3に着座した乗員2の安全を図ることを目的とした緊急時拘束力増大動作、乗員2の快適性向上を目的としたバックル16への装着時自動フィッティング動作、車両の見栄え向上を目的としたベルト11のリトラクタ21への自動格納動作などがある。
このうち、自動フィッティング動作、自動格納動作においては、車両のイグニションオフ時の動作が求められるため、モータ制御装置30はイグニションオフ時も車両のバッテリなどから電源が供給される。そして、車両のバッテリあがり(バッテリ切れ)を防ぐため、バッテリから電源が供給されている状態であってもモータ制御装置30は不動作時には電力の消費を低く抑える制御を行う。
図2は、本実施例におけるモータ制御装置30の内部回路構成図である。
モータ制御装置30は、図2に示すように、直流電源を供給する車両バッテリ(バッテリ)120と、シートベルト11の巻き取りを行うモータ22との間に設けられて、それぞれ電気的に接続されている。モータ制御装置30は、逆接保護素子121、122、ドライバ回路123、ASIC127を備えている。
逆接保護素子121、122は、車両バッテリ120が逆接続されたときにASIC127やドライバ回路123を保護するためのもの(逆接保護手段)であり、本実施例では、車両バッテリ120とモータ22との間に第1の逆接保護素子121と第2の逆接保護素子122の2個が直列に接続されている。
ドライバ回路123は、ベルト11の巻き取りを行うモータ22を駆動するためのものであり、ASIC127からの制御指令に基づいて車両バッテリ120からの電流をモータ22に供給する。
ASIC127は、ドライバ回路123をPWM駆動する論理を作り出すためのマイコン124や、AD変換器125、車両CAN_BUS133とのインターフェース回路138、それらのための電源を作り出すレギュレータ126、などを内蔵した制御回路である。
逆接保護素子121、122は、車両バッテリ120とモータ22との間を接続又は遮断するスイッチング素子と、バッテリ120が順接続されたときに導通状態として電流が流れるのを許容し、車両バッテリ120が逆接続されたときに非導通状態として電流の逆流を防止するボディーダイオード(逆流防止素子)128、129を有する。
逆接保護素子121、122は、MOSFETにより構成されており、ゲート・ソース間の電位差がマイナスになったときに容易にON(スイッチング素子を接続)できるように、PチャネルMOSFETを用いている。逆接保護素子121、122の各ソース端子はモータ22側に接続され、各ドレイン端子は車両バッテリ120側に接続されている。
逆接保護素子121、122の各ゲート端子は、トランジスタ132を介してGNDにつなぐことが出来るように構成されている。トランジスタ132は、ASIC127のマイコン124からON、OFFを制御できる構成とする。トランジスタ132がONすると、逆接保護素子121、122のゲート・ソース間端子に電位差ができるように抵抗134、135、136、137を配置する。
モータ制御装置30は、通常の使用状態(車両バッテリ120の極性が正常に接続されている状態)では、逆接保護素子121、122のボディーダイオード128、129を介して車両バッテリ120からASIC127に電源が供給される。ASIC127のレギュレータ126は、電源が供給されると、マイコン124やAD変換器125など、ASIC127の各ブロックに動作用の電源を供給する。
マイコン124は、所定のプログラムを実行することによって、逆接保護素子121、122の故障診断を行う。
以下に、マイコン124によって行われる逆接保護素子121、122の故障診断方法について説明する。
マイコン124は、起動後にAD変換器125を使って、逆接保護素子121、122の上流電圧130及び下流電圧131の電圧をモニタ(計測)する。このとき、上流電圧130と下流電圧131の間には、逆接保護素子121、122のボディーダイオード128、129の電圧降下分として約1.4V(=0.7V+0.7V)の電位差が生じているはずであり、その電圧差を遮断電位差としてASIC127内の記憶手段(図示せず)に記録しておく。
マイコン124は、記憶手段に電位差の記録をした後、逆接保護素子121、122のゲート端子に接続されているトランジスタ132をONすることによって、逆接保護素子121、122のスイッチング素子をON状態(接続状態)とする(スイッチング制御手段)。そして、再び、AD変換器125を使って、逆接保護素子121、122の上流電圧130及び下流電圧131の電圧をモニタ(計測)する。逆接保護素子121、122のスイッチング素子がON状態である場合、上流電圧130及び下流電圧131の間には、電位差がほとんど生じていないはずであり、その電圧差を接続電位差としてASIC127の記憶手段に記録する。
マイコン124は、逆接保護素子121、122をONする前の上流電圧130と下流電圧131との間の電位差である遮断電位差と、ONした後の上流電圧130と下流電圧131との間の電位差である接続電位差とを比較する。
遮断電位差と接続電位差との差分は、通常であれば(逆接保護素子121、122がON固着故障していなければ)、2つのボディーダイオード128、129の電圧降下分である約1.4Vあるはずなので、例えば差分が閾値1.0V以上であれば逆接保護素子121、122は正常に動作していると判定する(故障診断手段)。その後、車両CAN_BUS133などから送られてくる動作指令によってドライバ回路123を使用して、モータ22を駆動する。
例えば、第1の逆接保護素子121がON固着故障している場合、マイコン124が逆接保護素子121、122をONさせる前の上流電圧130と下流電圧131の電位差である遮断電位差は、第2の逆接保護素子122のボディーダイオード129の電圧降下分である約0.7Vの電位差が生じているはずであり、逆接保護素子121、122をONさせた後の電位差である接続電位差は、ほとんど生じていないはずである。
したがって、逆接保護素子121、122をONする前の上流電圧130と下流電圧131との間の遮断電位差と、ONした後の上流電圧130と下流電圧131との間の接続電位差の差分は約0.7Vとなる。この場合は電位差の差分が閾値1.0V以上ではないため、マイコン124は逆接保護素子121、122のいずれかが故障していると判定する。
そして、車両CAN_BUS133などを用いて、車両システムに故障状態が発生していることを報知し、車両システムは、ワーニングランプを点灯するなど、ユーザーにモータ制御装置30を交換するように促す。
なお、上記では、第1の逆接保護素子121がON固着故障している場合について説明したが、第2の逆接保護素子122がON固着故障している場合も、電位差の差分が閾値以上とはならず、同様に逆接保護素子121、122のいずれかが故障していることを判断することができる。
次に、第1の逆接保護素子121がOFF固着故障している場合について説明する。
例えば、第1の逆接保護素子121がOFF固着故障している場合、マイコン124が逆接保護素子121、122をONさせる前の上流電圧130と下流電圧131の電位差である遮断電位差は、ボディーダイオード128、129の電圧降下分として約1.4Vの電位差が生じているはずであり、逆接保護素子121、122をONさせた後は逆接保護素子121がOFF固着故障であるため、第2の逆接保護素子122のボディーダイオード129の電圧降下分として約0.7Vの電位差が生じているはずである。
したがって、逆接保護素子121、122をONする前とONした後の電位差(遮断電位差と接続電位差)の差分は約0.7Vとなる。この場合は電位差の差分が閾値1.0V以上ではないため、マイコン124は逆接保護素子121、122のいずれかが故障していると判定する。そして、車両CAN_BUS133などを用いて車両システムに故障状態が発生していることを報知し、車両システムはワーニングランプを点灯するなど、ユーザーにモータ制御装置30を交換するように促す。
なお、上記では、第1の逆接保護素子121がOFF固着故障している場合について説明したが、第2の逆接保護素子122がOFF固着故障している場合も、電位差の差分が閾値以上とはならず、同様に逆接保護素子121、122のいずれかが故障していることを判断することができる。
例えば逆接保護素子121、122のいずれかがOFF固着故障している場合に、モータ22を駆動すると、OFF固着故障している逆接保護素子のボディーダイオードに大電流が流れるおそれがあるが、本発明のモータ制御装置30によれば、事前に逆接保護素子121、122の故障判定が行われるので、逆接保護素子121、122の故障を検出した場合に、モータ22の駆動を禁止することで、ボディーダイオードに大電流が流れるのを防ぎ、ボディーダイオードが焼損するのを防ぐことができる。
本実施例において、車両バッテリ120が逆接続されたときの状態を図3に示す。
車両バッテリ120が逆接続された場合、トランジスタ132は逆接合であるため、ONしない。したがって、逆接保護素子121、122のゲート・ソース間電圧には、電位差が生じず、OFF状態となっている。
また、ボディーダイオード128、129は逆接合であるため、電流が流れない。つまり、逆流が阻止され、非導通状態となる。したがって、モータ制御装置30および、車両システムに対して過電流が流れるのを防止することができる。
ここで仮に、第1の逆接保護素子121がON固着故障をしている状態を考える。このとき、第1の逆接保護素子121を電流が流れるおそれがあるが、第2の逆接保護素子122はOFFのままであり、また、ボディーダイオード129も逆接合であるため、逆流が阻止され、電流は流れない。
このため、第1の逆接保護素子121がON固着故障をしている状態であっても、モータ制御装置30および、車両システムに対して過電流が発生するのを防止することができる。第1の逆接保護素子121の代わりに、第2の逆接保護素子122がON固着故障をしている場合も、同様に、電流が流れず、モータ制御装置30および、車両システムに対して過電流が発生するのを防止することができる。
なお、車両バッテリ120の逆接時には、逆接保護素子121、122の上流電圧130をモニタするためのピンなどから電流が流れ出す。このため、この流れ出た電流が車両システムにとって大きな影響を及ぼさないよう、例えばAD変換のためのプルダウン抵抗139に数十キロΩ以上のものを選ぶことが好ましい。また、別の手段としては、電流が流れ出す経路にダイオードを挿入しても良い。
[実施例2]
図4は、実施例2におけるモータ制御装置40の内部構成を示した図である。
本実施例において特徴的なことは、逆接保護素子141、142をNチャネルMOSFETで構成し、そのON、OFFをASIC127の昇圧回路143で制御する構成としたことである。従来と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
ASIC127は、逆接保護素子141、142のスイッチング素子を接続(ON)または遮断(OFF)する昇圧回路143を有している。そして、逆接保護素子141、142をONするときは、昇圧回路143をONにし、逆接保護素子141、142をOFFするときは昇圧回路143をOFFにする。
昇圧回路143のON、OFFは、マイコン124で制御する。昇圧回路143としては、例えばチャージポンプなどの回路をASIC127に内蔵しても良いし、外付け回路で構成してもよい。昇圧回路143がONすると、逆接保護素子141、142のゲート・ソース間端子に電位差ができるように抵抗154、155、156、157が配置されている。
その他の構成や制御方法は実施例1と同じである。このように、逆接保護素子として複数のスイッチング素子を直列に接続して2重系とし、マイコン124からON・OFF制御可能な構成とすれば、本発明の効果は得られる。
すなわち、本実施例のモータ制御装置40によれば、逆接保護素子141、142をマイコン124からON・OFF制御する構成を有しているので、実施例1と同様に、遮断電位差と接続電位差との差圧に基づいて、逆接保護素子141、142にON固着あるいはOFF固着の故障が発生しているか否かを診断できる。また、第1の逆接保護素子141と、第2の逆接保護素子142を直列に接続しているので、いずれか一方がON固着故障している場合であっても、モータ制御装置40および、車両システムに対して過電流が発生するのを防止することができる。
[実施例3]
図5は、実施例3におけるモータ制御装置50の内部構成を示した図である。
本実施例において特徴的なことは、逆接保護素子をMOSFETの1素子で構成したことである。逆接保護素子121をOFFしたときの上流電圧130と下流電圧131との間の遮断電位差は、ボディーダイオード128の電圧降下分のみであり、約0.7Vの値となる。
逆接保護素子121をONしたときの電位差は、ほとんどないため、例えば逆接保護素子121のON前の遮断電位差とON後の接続電位差との差分が閾値0.3V以下である場合に異常と判断することによって、逆接保護素子121の故障検知が可能である。
ただし、逆接保護素子121の故障を検知して、ユーザーにモータ制御装置50の交換を促すことは可能であるが、交換をされる前に車両バッテリ120が逆接続されると、車両システムにとって過電流の発生を防げないので、本実施例では、車両ヒューズ151などの別手段によってドライバ回路123や他の車両システムに過電流が発生することを防いでいる。車両ヒューズ151は、図5に示すようにモータ制御装置50の外側に配置しても良いし、モータ制御装置50の内部に実装してもよい。その際、パターンヒューズのような構成としても良い。その他の構成や制御方法は実施例1と同じである。
また、本実施例では、逆接保護素子121として、PチャネルMOSFETを用いた場合を例に説明したが、実施例2の図4に示すように、NチャネルMOSFETを用いて、昇圧回路143によってON・OFF制御を行ってもよい。
[実施例4]
図6は、実施例4におけるモータ制御装置60の内部構成を示したものである。
本実施例において特徴的なことは、逆接保護素子122の下流側とトランジスタ132のベース端子との間を接続線150で接続したことである。
モータを使用したシステムの場合、モータから逆起電圧が発生することが多々ある。シートベルトのモータ制御装置30では、例えば乗員2が強引にシートベルト11を引っ張った場合に、外力により逆起電圧が発生し、モータ22からモータ制御装置60内に逆電流が流れ込み、経路162の電流が流れる。逆接保護素子121、122がOFF状態(遮断)のとき、ボディーダイオード128、129は逆接合であり、経路162の電流を車両バッテリ120に逃がすことができない。
結果としてASIC127の電源電圧が異常に上昇してASIC127に不具合を発生させることがある。そこで、本実施例では、逆接保護素子122の下流側とトランジスタ132のベース端子との間を接続線150で電気的に接続する構成とし、経路162の電流が発生してASIC127の電源電圧が上昇した場合に、接続線150を経由してトランジスタ132のベースに電流を流して、トランジスタ132をONさせる構造としている。接続線150は、抵抗器152を有している。
トランジスタ132がONすると、逆接保護素子121、122がONして、経路162の電流を、車両バッテリ120に逃がすことができ、ASIC127の電源電圧が上昇するのを抑えることができる。したがって、本実施例を用いれば、モータ22からの逆起電圧によって、モータ制御装置60に不具合が発生するのを防ぐことが可能である。
[実施例5]
図7は、実施例5におけるモータ制御装置70の内部構成を示したものである。
本実施例において特徴的なことは、実施例4の接続線150に、直列にツェナーダイオード152を挿入して配置し、車両バッテリ120からの暗電流を軽減する構成としたことである。
実施例4のように逆接保護素子122の下流側とトランジスタ132のベース端子との間を接続線150で接続すると、図7に示すように、逆接保護素子121、122からトランジスタ132のベース端子に電流が流れる経路161が形成され、その経路161により電流が消費されるため、車両バッテリ120への影響が懸念される。
この懸念に対して、本実施例のモータ制御装置70では、経路161の途中に、モータ22から発生すると考えられる逆起電圧よりも降伏電圧の低いツェナーダイオード153などを直列に挿入する構成を有している。具体的な回路としては、図7に示すように、接続線150にツェナーダイオード153を追加して、抵抗器152と直列に接続している。したがって、本実施例によれば、車両バッテリ120からの暗電流が軽減され、バッテリ上がりを防ぐことができる。
その他の構成や制御方法は実施例1と同じである。モータ22からの逆起電圧が発生しないシステム、または発生してもASIC127の破壊電圧が逆接保護素子121、122のボディーダイオード128、129の逆降伏電圧よりも十分に高い場合には、本実施例による対策の必要はない。
本発明のモータ制御装置30〜70によれば、逆接保護素子121、122、141、142が正常の場合には、逆接保護素子のスイッチング素子を接続する前後で逆流防止素子128、129、148、149の降下電圧分の電位差が発生し、逆接保護素子121、122、141、142が故障している場合には、スイッチング素子を接続する前後で電位差はほとんど発生しない。
したがって、スイッチング素子を接続する前後の電位差の差分と閾値とを比較して、差分が閾値以上の場合には、逆接保護素子121、122、141、142は正常であると判断し、差分が閾値に満たない場合には、逆接保護素子121、122、141、142が故障していると判断することができる。
本発明のモータ制御装置30〜70によれば、逆接保護素子121、122、141、142にON固着故障が発生した場合に、車両システムがその故障を検知できる。したがって、ワーニングランプの点灯など、何らかの手段によって乗員2に逆接保護素子121、122、141、142の故障を報知することが可能となる。
また、本発明のモータ制御装置30〜70は、逆接保護素子を直列に接続して2重化した構成を有しているので、故障状態において車両バッテリ120が逆接続された場合でも、モータ制御装置40および、車両システムに対して過電流が発生するのを防止することができる。なお、本発明の効果は車両搭載装置に限らず、直列電源を逆接続する可能性のある全てのシステムに適応可能である。
1 シートベルトシステム
21 リトラクタ
22 モータ
30、40、50、60、70 モータ制御装置
120 バッテリ
121、141 第1の逆接保護素子(逆接保護手段)
122、142 第2の逆接保護素子(逆接保護手段)
128、129、148、149 ボディーダイオード(逆流防止素子)
132 トランジスタ(スイッチング制御手段)
124 マイコン(故障診断手段)

Claims (9)

  1. バッテリとモータとの間に介在されて前記モータを制御するモータ制御装置であって、
    前記バッテリと前記モータとの間を接続又は遮断するスイッチング素子と、前記バッテリが順接続されたときは導通状態となり、前記バッテリが逆接続されたときは非導通状態となって電流の逆流を防止する逆流防止素子とを有する逆接保護手段と、
    前記逆接保護手段の前記スイッチング素子により前記バッテリと前記モータとの間が遮断されているときの前記逆接保護手段の上流側と下流側の電位差である遮断電位差と、前記バッテリと前記モータとの間が接続されているときの前記逆接保護手段の上流側と下流側の電位差である接続電位差との差分に基づいて前記逆接保護手段の故障診断を行う故障診断手段と、
    を有することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記スイッチング素子の接続と遮断を制御するスイッチング制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記逆接保護手段は、MOSFETによって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記逆接保護手段は、該逆接保護手段のゲート端子がトランジスタを介してGNDに接続されたPチャネルMOSFETによって構成されており、
    前記スイッチング制御手段は、前記トランジスタのONとOFFを制御することによって、前記スイッチング素子の接続と遮断を制御することを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記逆接保護手段の下流側と前記トランジスタのベース端子との間を接続する接続線を有することを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記接続線は、抵抗器と、前記モータの逆起電圧よりも降伏電圧が低いツェナーダイオードとを有することを特徴とする請求項5に記載のモータ制御装置。
  7. 前記逆接保護手段は、該逆接保護手段のゲート端子が昇圧回路に接続されたNチャネルMOSFETによって構成されており、
    前記スイッチング制御手段は、前記昇圧回路を制御することによって、前記スイッチング素子の接続と遮断を制御することを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
  8. 前記故障診断手段は、前記差分と予め設定された閾値と比較して、前記差分が前記閾値以上のときは前記逆接保護手段が正常と判断し、前記差分が前記閾値よりも小さいときは前記逆接保護手段が故障していると判断することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  9. 前記逆接保護手段は、該着説保護手段を複数直列に接続されて設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
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