JP2012064532A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カードエッジコネクタを備える電子装置において、電気的な接続信頼性を向上する。
【解決手段】回動可能にカードエッジコネクタに支持される回動部材を備える。回動部材は、ハウジングの溝部内における接点部よりも溝部底側に配置され、配列方向に沿う軸を中心として回動し、端子の溝内突出部分を幅方向で変位させる回動部と、両側面側で溝部外に位置するとともに回動部と一体的に回動するように回動部の両端にそれぞれ接続された第1突起部を有する。ケースは内壁から突起する第2突起部を有する。回路基板を挿入又は引き抜く際に、第1突起部が第2突起部に接触して乗り越えるまで回動部が一方向に回転し、該回転により、端子の接点部が回路基板の電極形成面から離れた位置となる。第1突起部が第2突起部を乗り越えると回動部が反対方向に回転し、該回転により、回路基板を挿入する際には端子の接点部が回路基板の電極に接触する。
【選択図】図5

Description

本発明は、カードエッジコネクタに回路基板の端部が挿入されてなる電子装置に関するものである。
従来、特許文献1に示されるように、カードエッジコネクタが知られている。このカードエッジコネクタでは、回路基板そのものがオス端子の役割を果たし、その回路基板の端部をカードエッジコネクタに挿入することにより、回路基板の端部表面に設けられた複数の電極と、ハウジングから露出する端子の接点部とが接触して電気的な導通が図られる。
特開2003−178834号公報
従来のカードエッジコネクタでは、端子のばね力により、接点部が電極に安定的に接触するようになっている。したがって、回路基板をカードエッジコネクタに挿入する際、又は、カードエッジコネクタから回路基板を引き抜く際に、回路基板のエッジや電極形成面に端子の接点部が接触し、端子表面のメッキ層が剥がれるなど端子が損傷したり、変形したりする恐れがあった。また、剥がれたメッキ屑などにより短絡が生じる恐れがあった。すなわち、電気的な接続信頼性が低下する恐れがあった。
本発明は上記問題点に鑑み、カードエッジコネクタを備える電子装置において、電気的な接続信頼性を向上することを目的とする。
上記目的を達成する為に、以下に示す電子装置は、
端部における両面のうち少なくとも一方の面上に複数の電極が設けられた回路基板と、
開口部を有し、回路基板を収容するケースと、
先端面及び両側面に一体的に開口する溝部が設けられたハウジング、及び、該ハウジングに保持され、電極と接触する接点部を含む一部分が溝部の側壁から溝部内に突出するとともに、接点部が溝部の深さ方向及び回路基板の厚さ方向に対応する溝部の幅方向の両方向に垂直な方向に沿って配列された複数の端子、を有するカードエッジコネクタと、を備え、
ハウジングの溝部に回路基板の端部が挿入配置されて電極が端子の接点部に接触するとともに、溝部を含むハウジングの一部が開口部からケースの内部に収容されてなる。
そして、請求項1に記載の発明では、
溝部に配置され、回動可能にカードエッジコネクタに支持される回動部材を備え、
回動部材は、溝部内における接点部よりも溝部底側に配置され、配列方向に沿う軸を中心として回動し、回動中に各端子の溝内突出部分のうち接点部よりも溝部底側の部分と接触して該接触部を含む溝内突出部分を幅方向において変位させる形状を有した回動部、及び、両側面側で溝部の外に位置するとともに回動部と一体的に回動するように回動部の両端にそれぞれ接続され、配列方向に垂直な方向において回動部から突起する第1突起部、を有し、
ケースは、第1突起部にそれぞれ対応して内壁から突起する第2突起部を有し、
端子の接点部は、回路基板が溝部に挿入されない初期状態で、幅方向における該端子が突出する側壁との距離が、該端子が突出する側壁と該端子の接点部が接触する回路基板の電極形成面との距離よりも長くなる位置とされ、
回路基板を挿入又は引き抜く際に、
第1突起部が第2突起部に接触して第2突起部を乗り越えるまで第1突起部とともに回動部が一方向に回転し、該回転により端子の溝内突出部分が幅方向に変位して、端子の接点部が該端子が突出する側壁側に電極形成面から離れた位置となり、
第1突起部が第2突起部を乗り越えると第1突起部とともに回動部が一方向と反対方向に回転し、該回転により、回路基板を挿入する際には端子の接点部が回路基板の電極に接触することを特徴とする。
本発明によれば、回路基板を挿入する(又は引き抜く)際に、回動部材の第1突起部がケースの第2突起部に接触し、さらに回路基板を挿入する(又は引き抜く)と、第1突起部が第2突起部を乗り越えるように回動部材の回動部が一方向に回転する。回動部は、その形状により、該回動部に接する端子の溝内突出部分を、上記一方向への回転時に初期状態よりも該端子が突出する側壁(以下、単に側壁と示す)に近づくように変位させる。この変位により、端子の接点部は側壁に近づく方向であって対応する電極形成面から離れた位置となる。すなわち、接点部が、回路基板と接触しない位置となる。
また、回動部の一方向への回転により、端子の溝内突出部分は、回動部に押されて変位するとともに弾性変形状態となる。したがって、第1突起部が第2突起部を乗り越えると、弾性変形した溝内突出部分の反力によって回動部が反対方向に回転し、該回転により、溝内突出部分が側壁から遠ざかるように変位する。これにより、回路基板の挿入時において、端子の接点部が回路基板の電極形成面に近づき、接点部が電極に接触する。端子の接点部は、初期状態で回路基板の電極形成面よりも側壁に対して遠い位置にあるため、上記電極との接触状態で、電極に安定的に接触する。なお、回路基板を引き抜く際には、回動部の反対方向への回転により、端子の接点部が初期状態の位置まで戻る。
このように、回路基板の挿入又は引き抜きにともなって、端子の接点部を回路基板から遠ざけることができるので、従来に比べて、端子の接点部の損傷や変形を抑制することができる。すなわち、カードエッジコネクタを備える電子装置において、電気的な接続信頼性を向上することができる。
請求項2に記載のように、電極が回路基板の両面にそれぞれ設けられ、複数の端子が、電極に対応して、溝部の一方の側壁から突出する端子と、一方の側壁と対向する側壁から突出する端子とを有すると良い。
これによれば、カードエッジコネクタによる電気的な接続経路を効率的に増やすことができる。また、回路基板の両面側にそれぞれ位置する端子によって回路基板を固定することができるので、回路基板の一面側に位置する端子と、回路基板の他方の面側に位置し、弾性変形による反力を付与しない支持部とで回路基板を固定する構成に比べて、幅方向における回路基板の位置調整代を大きくすることができる。例えば、反りの大きい回路基板にも対応することができる。また、反りなどにより、回路基板に弾性変形による反力が過大に付与されるのを抑制することもできる。
請求項3に記載のように、回動部は、軸に垂直な面の外形輪郭が軸に対して点対称形状とされ、相対する側壁から突出する端子の溝内突出部分は、初期状態で、深さ方向に沿い、幅方向において溝部の中心を通る仮想線に対して対称配置されるとともに、軸に対する点対称位置で回動部に接することが好ましい。
これによれば、回路基板の両面側にそれぞれ位置する端子(対をなす端子)の溝内突出部分を、ほぼ同じタイミングで同じ変位をさせることができる。また、対をなす端子は、線対称構造であり、ほぼ同じばね力を発揮する。したがって、対をなす端子により、回動部を、幅方向における溝部中心に保持することができる。
請求項4に記載のように、回動部は、初期状態においても、各端子の溝内突出部分のうち接点部よりも溝部底側の部分と接触することが好ましい。
これによれば、端子が常に回動部に接するので、回動部との接触部が支点となり、接点部の幅方向における位置を決めやすくなる。すなわち、回路基板の電極に対する接点部のコプラナリティを向上することができる。また、初期状態で回動部に端子が接触しない構成に比べて、端子の、変位量に対する反力を高めることができる。また、請求項3に記載の発明においては、対をなす端子により、回動部を幅方向における所定位置に常時保持することができる。
回動部としては、請求項5に記載のように、軸と端子の接触部との距離が、初期状態で最短となり、一方向への回転量に応じて長くなるとともに、一方向への回転が停止し、反対方向へ回転する前の状態で最長となる形状を有した構成を採用すると良い。
上記したように、第1突起部が第2突起部を乗り越えたあと、弾性変形した溝内突出部分の反力によって回動部が反対方向に回転する。したがって、上記構成によれば、端子の接点部が回路基板の電極に接触するまで、回動部をより確実に反対方向に回転させることができる。
具体的には、請求項6に記載のように、回動部は、軸に垂直な面の外形輪郭が楕円形をなすとともに、楕円の中心が軸と一致し、楕円の短軸と外形輪郭との第1交点から楕円の長軸と外形輪郭との第2交点までの回転角90度以内の範囲を、溝内突出部分の接触部との接触範囲とすると良い。
これによれば、請求項5に記載の発明の効果に加えて、回動部と端子との挿入(又は引き抜き)抵抗を低減し、回路基板をカードエッジコネクタに対して挿抜しやすくすることができる。
また、請求項7に記載のように、回動部は、軸に垂直な面の外形輪郭が長方形をなすとともに、長方形の中心が軸と一致し、端子の接触部は、初期状態で長方形の回動部の長辺及び角部の少なくとも一方に接触し、回路基板を挿入又は引き抜く際及び回路基板が溝部に配置された状態において、長方形の回動部の角部に接触する構成としても良い。
これによれば、請求項5に記載の発明の効果に加えて、外形輪郭が楕円であり、短軸の長さが短辺と等しく、長軸の長さが長辺と等しい回動部に比べて、回転角(回転量)に対する接点部の幅方向の変位量を大きくとることができる。
請求項8に記載のように、回動部材の第1突起部と、ケースの第2突起部とは、互いに接触する部分が丸みを帯びた凸形状とされると良い。これによれば、回路基板をカードエッジコネクタに対して挿抜しやすくすることができる。
第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す断面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 回動部材を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は端部側から見た平面図である。 回路基板の挿入過程を示す平面図である。 回路基板の引き抜き過程を示す平面図である。 (a),(b)ともに、第1突起部の変形例を示す平面図である。 (a),(b)ともに、回動部の変形例を示す平面図である。 回動部材を支持するハウジングの変形例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はa)のIXB−IXB線に沿う断面図、(c)はb)のIXC−IXC線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。また、ハウジングの溝部に回路基板が挿入されない状態を初期状態とし、ハウジングの溝部に回路基板が挿入・配置された状態を固定状態とする。
(第1実施形態)
図1に示すように、電子装置10は、要部として、カードエッジコネクタ20と、回路基板60と、及びケース80を備える。
カードエッジコネクタ20は、ハーネス32(ハーネス32を介した電子装置10外の機器)と回路基板60とを電気的に接続する中継部材であり、要部として、電気絶縁材料からなるハウジング30と、ハウジング30に保持された端子40と、回動可能に支持された回動部材50と、を有する。
ハウジング30は、例えば樹脂を射出成形してなり、回路基板60が挿入配置される溝部31(収納空間)を有する。溝部31は、図1〜図3に示すように、ハウジング30の先端面30aに開口しており、回路基板60の厚さに応じた所定幅と回路基板60の挿入深さに応じた所定深さを有する。以下、溝部31の幅方向を単に幅方向、溝部31の深さ方向を単に深さ方向と示す。また、溝部31は、両側面30bにも先端面30aと一体的に開口する。
ハウジング30は、ハーネス32を収納する収納空間33を有し、この収納空間33にハーネス32が挿入されると、端子40とハーネス32が電気的に接続される。また、ハウジング30の外周面には、例えばシリコンゴムからなるシール部材34が外周面に沿って環状に設けられている。このため、ハウジング30がケース80に嵌め込まれると、シール部材34により、ケース80の内面とハウジング30の外面との隙間から、ケース80の内部空間81に水分等が侵入するのを防ぐことができる。また、図示しないが、ハウジング30の外周面には、ケース80との嵌合部が設けられている。
なお、ハウジング30としては、複数のハウジング構成部材を組み合わせることで、1つのハウジング30をなす構成を採用することもできる。
端子40は、導電性が良好な金属材料を用いて形成されている。例えばりん青銅をニッケルメッキで被覆し、さらに金メッキで被覆してなるものを採用することができる。図3に示すように、端子40のうち、回路基板60の端部に設けられた電極61(ランド)との接点部41を含む一部分42が、溝部31の側壁から溝部31内に突出している。この溝部31内に突出した部分を、以下において溝内突出部分42と示す。この溝内突出部分42は弾性変形可能に設けられている。
そして、端子40の接点部41は、該接点部41を含む溝内突出部分42が弾性変形した状態で電極61と接触する。したがって、回路基板60の電極61との間で安定した接触圧を確保することができる。本実施形態では、溝部31の相対する側壁から溝部31内に溝内突出部分42が突出しており、回路基板60の両面側に位置する溝内突出部分42の弾性変形による反力(付勢力)により、回路基板60が固定される。また、回路基板60の両面側に位置する溝内突出部分42が、幅方向における溝部31の中心を通る深さ方向に沿った仮想線に対して線対称配置となっており、両面側に位置する溝内突出部分42のばね力が釣り合っている。したがって、両面側に位置する溝内突出部分42により、幅方向における溝部31の中心に回路基板60を保持することができる。なお、端子40の接点部41は、幅方向及び深さ方向の両方向に垂直な方向に沿って配列されている。以下、複数の接点部41の配列方向を単に配列方向と示す。
また、溝内突出部分42のうち、接点部41よりも溝部底31c側の一部分に、回動部材50の回動部51が少なくとも回動中に接触する。この回動部51との接触部分を接触部43と示す。本実施形態では、接触部43が、回動部51の回動中だけでなく、初期状態及び固定状態においても回動部51と接触する。この接触部43の位置は、幅方向及び深さ方向において、回動部51の回動により変化する。本実施形態では、初期状態、回路基板60の挿抜時、及び固定状態において、溝内突出部分42の接触部43となり得る部分が、深さ方向に略平行に配置されている。また、両面側に位置する溝内突出部分42により、幅方向における溝部31の中心に回動部51を保持するようになっている。
また、本実施形態では、端子40として、電力伝送用のパワー端子44と、パワー端子44よりも断面積の小さい、信号伝送用のシグナル端子45を有する。また、端子40のうち、ハーネス32との接点部は、ハウジング30における先端面30aと反対の面に開口する収納空間33に露出している。したがって、ハウジング30の収納空間33にハーネス32が挿入された状態で、端子40を介して、回路基板60とハーネス32とが電気的に接続される。なお、ハーネス32と一体化した構造の端子40を採用することもできる。
回動部材50は、回路基板60の挿抜(回路基板60を収容したケース80のハウジング30への嵌め込み)にともない、この挿抜方向(深さ方向)の力を幅方向の力に変換して、端子40の溝内突出部分42を幅方向に変位させ、これをもって回路基板60の挿抜による接点部41のダメージを抑制するためのものである。
この回動部材50は、ハウジング30の溝部31に配置され、回動可能にカードエッジコネクタ20に支持されている。そして、溝部31内に配置され、配列方向に沿う軸C1(以下、回転軸C1と示す)を中心として回動可能に保持された回動部51と、回動部51と一体的に回動するように回動部51の両端にそれぞれ接続された第1突起部52を有している。
回動部51は、図3に示すように、溝部底31c付近、すなわち、深さ方向において接点部41よりも溝部底31c側に配置されている。また、回動中に各端子40の溝内突出部分42のうち接点部41よりも溝部底31c側の一部分(上記接触部43)と接触して、接触部43を含む溝内突出部分42を、幅方向において変位させる形状を有している。換言すれば、回動部51に回転にともない、溝内突出部分42の接触部43の位置が幅方向及び深さ方向で変化するように、回動部51が構成されている。
本実施形態では、図4(b)に示すように、回動部51の、配列方向に垂直な面の外形輪郭が楕円形をなしており、楕円の中心が回転軸C1となっている。また、破線で示す短軸A1と外形輪郭(楕円)との第1交点54から、破線で示す長軸A2と外形輪郭(楕円)との第2交点55までの、回転角90度以内の範囲が、溝内突出部分42の接触部43が回動部51の回動にともなって接触する範囲となっている。換言すれば、回動部51は、外形輪郭が回転軸C1に対して点対称形状となっている。また、回転軸C1と端子40の接触部43との距離が、初期状態で最短となり、回路基板60の挿抜にともなう一方向への回転量に応じて長くなるとともに、一方向への回転が停止し、反対方向へ回転する前の状態で最長となる形状を有している。
また、回動部51は、溝部31の両側壁31a,31bからそれぞれ突出する端子40の溝内突出部分42の弾性変形による反力により、幅方向において所定位置に保持される。すなわち、回動可能にカードエッジコネクタ20に支持されている。本実施形態では、上記したように、両面側に位置する溝内突出部分42により、幅方向における溝部31の中心に回動部51が保持される。
第1突起部52は、ハウジング30の両側面30b側で溝部31の外に位置しており、配列方向に垂直な方向において回動部51から突起している。この第1突起部52が、回路基板60の挿抜にともなってケース80の後述する第2突起部82と接触することで、回動部51が回転する。本実施形態では、図4(b)に示すように、第1突起部52が、回転軸C1から短軸A1に沿いつつ、回動部51の外形輪郭(楕円)よりも外側まで延びている。また、後述するケース80の第2突起部82と接触する部分が丸みを帯びた凸形状(R形状)となっている。
そして、本実施形態では、これら回動部51及び第1突起部52が、繋ぎ部53によって連結されて、1つの回動部材50をなしている。繋ぎ部53は、配列方向に垂直な面の外形輪郭が真円状となっており、真円の中心が回転軸C1と一致している。なお、回動部材50としては、繋ぎ部53の無い構成とすることもできる。この場合、第1突起部52は、回動部51の端部に連結され、配列方向に垂直な方向において、回動部51の外形輪郭よりも外側に延びていれば良い。
このように構成されるカードエッジコネクタ20は、回路基板60及びケース80とともに電子装置10を構成する。本実施形態では、回路基板60の両面に電極61が形成されており、これにより、カードエッジコネクタ20による電気的な接続経路を効率的に増やすことができる。また、ケース80は袋状をなし、その内部空間81に、回路基板60とともにハウジング30を深さ方向において溝部31の底よりも深い位置まで収容する。このケース80は、1つの部材のみからなっても良いし、複数の部材を組み合わせて構成することもできる。
また、ケース80は、回動部材50の第1突起部52にそれぞれ対応して、内壁から突起する第2突起部82を有している。この第2突起部82に回動部材50の第1突起部52が接触することで、回路基板60の挿抜にともなって第1突起部52とともに回動部51が回動し、端子40の溝内突出部分42を変位させるようになっている。
本実施形態では、図2及び図3に示すように、第2突起部82が、ケース80の内壁のうち幅方向に垂直な一面から、幅方向に沿って延びている。また、回動部材50の第1突起部52と接触する部分が丸みを帯びた凸形状(R形状)となっている。このように、第1突起部52と第2突起部82がともに、丸みを帯びた凸形状となっているため、回路基板60をカードエッジコネクタ20に対して挿抜しやすくすることができる。なお、第2突起部82は、ケース80の内壁のうち幅方向に垂直な一面ではなく、配列方向に垂直な一面に設けることもできる。
次に、カードエッジコネクタ20の溝部31に回路基板60を挿入配置する際、換言すればハウジング30にケース80を嵌めこむ際の、溝内突出部分42(42a,42b)及び回動部材50の動作を、図5(a)〜(d)を用いて説明する。
ケース80に収容された状態で回路基板60をハウジング30の溝部31内に挿入すると、図5(a)に示すように、回路基板60の端部60c(エッジ)が溝内突出部分42に接触する前、換言すれば深さ方向において接点部41に到達する前に、回動部材50の第1突起部52が、ケース80の第2突起部82に接触する。このように、第1突起部52が第2突起部82に接触するまでは、端子40の溝内突出部分42及び回動部材50は、初期状態の配置を維持する。
この初期状態では、図5(a)に示すように、側壁31a(側壁31b)から突出する溝内突出部分42a(溝内突出部分42b)の接点部41a(接点部41b)と側壁31a(側壁31b)との距離が、側壁31a(側壁31b)と接点部41aが接触する回路基板60の電極形成面60a(電極形成面60b)との距離よりも長くなっている。換言すれば、相対する側壁31a,31bから突出する溝内突出部分42a,42bの接点部41a,41b間の、幅方向に沿う距離が、回路基板60の厚みt1よりも短くなっている。したがって、固定状態において、弾性変形による反力により、接点部41と電極61の接触圧を確保することができる。なお、図5(a)に示すように、本実施形態では、接点部41a,41b間の、幅方向に沿う距離が、回路基板60の厚みt1よりも短く、且つ、接点部41,41bが互いに接触しない距離となっている。
また、回動部51を保持すべく、端子40の溝内突出部分42a,42bのばね力がほぼ同じとなるように、相対する溝内突出部分42a,42bが、幅方向において溝部31の中心を通り、深さ方向に沿う仮想線に対して対称配置となる。そして、回動中だけでなく、初期状態及び固定状態においても、溝内突出部分42a,42bの接触部43a,43bが回動部51と接触し、回動部51は溝内突出部分42a,42bから弾性変形による反力を受ける。したがって、相対する溝内突出部分42a,42bにより、回動部51の回転軸C1が、幅方向において溝部31の中心とほぼ一致するように、常時回動部51を保持することができる。
なお、初期状態において、接触部43a,43bは、外形輪郭楕円の回動部51における第1交点54にそれぞれ接触する。この初期状態における、接触部43a,43bと回転軸C1との距離(回転半径)をr1とする。また、幅方向における接点部41a,41b間の距離をL1とする。また、初期状態で、回動部51の楕円の短軸A1及び第1突起部52の延びる方向は、ともに幅方向に沿っており、回動部51の楕円の長軸A2が、深さ方向に沿っている。
次いで、第1突起部52が第2突起部82に接した状態から、回路基板60を溝部底31c側へさらに挿入すると、回路基板60とともに深さ方向に変位する第2突起部82に第1突起部52が押されて、図5(b)に示すように、第1突起部52とともに回動部51が矢印で示す一方向に回転する。
このように回動部51が一方向に回転すると、楕円の長軸A2が深さ方向と平行な状態から傾くため、回動部51に接する溝内突出部分42aが、初期状態よりも対応する側壁31aに近づくように変位する。また、この溝内突出部分42aの変位とともに、回動部51に接する溝内突出部分42bが、初期状態よりも対応する側壁31bに近づくように変位する。本実施形態では、相対する溝内突出部分42a,42bが、回動部51の回転により、初期状態に対して押し開かれる。これにより、端子40の接点部41a,41bは側壁に近づく方向であってそれぞれ対応する電極形成面60a,60bから離れた位置となる。すなわち、接点部41a,41bが、回路基板60と接触しない位置となる。
このような接点部41a,41bの回路基板60と接触しない位置までの変位は、図5(b)に示すように、回路基板60の端部60cが溝内突出部分42に接触する前、換言すれば深さ方向において接点部41に到達する前におこる。なお、図5(b)に示す時点での、接触部43a,43bと回転軸C1との距離r2(回転半径)は、初期状態の距離r1よりも長くなる。また、幅方向における接点部41a,41b間の距離L2も初期状態の距離L1より長くなる。
図5(c)は、図5(b)に示す状態から回路基板60を溝部底31c側へさらに挿入し、第1突起部52とともに回動部51が一方向に回転して、第1突起部52が第2突起部82を乗り越えた上死点の状態を示している。図5(c)に示す時点では、回路基板60の端部60cが、深さ方向において接点部41を通り過ぎている。また、接触部43a,43bと回転軸C1との距離r3(回転半径)は、上記した距離r1,r2よりも長くなる。また、幅方向における接点部41a,41b間の距離L3も、上記した距離L1,L2より長くなる。
ここで、端子40の溝内突出部分42a,42bは、回動部51の、初期状態からの回転量が大きいほど弾性変形状する。本実施形態では、相対する溝内突出部分42a,42bのばね力がほぼ同じであり、回転軸C1に対して点対称位置で接触部43a,43bが楕円状の回動部51に接触する。したがって、回動部51は、幅方向において回転軸C1の位置をほぼ一定としたまま回転することができる。
次いで、第1突起部52が上死点の状態から、回路基板60を溝部底31c側へさらに挿入すると、第2突起部82を乗り越えた第1突起部52が自由状態となり、弾性変形した溝内突出部分42a,42bの反力(弾性変形エネルギーの解放)で、図5(d)に示すように、回動部51が上記一方向と反対の方向(以下、反対方向と示す)に回転する。これにより、溝内突出部分42a,42bが対応する側壁31a,31bから遠ざかるように、すなわち初期状態に戻るように変位する。そして、端子40の接点部41a,41bが回路基板60の対応する電極形成面60a,60bにそれぞれ近づき、接点部41a,41bが電極61(図5では省略)に接触する。
本実施形態では、図5(d)に示すように、溝内突出部分42a,42b及び回動部材50は初期状態と同じ配置まで戻る。したがって、接触部43a,43bと回転軸C1との距離r4(回転半径)は、上記した距離r1と同じ長さとなる。一方、幅方向における接点部41a,41b間の距離L4は、接点部41a,41b間に回路基板60が存在するため、上記した距離L1より長く、回路基板60の厚さt1とほぼ等しくなる。したがって、端子40の接点部41a,41bは、電極61との接触状態で電極61に安定的に接触する。
また、溝内突出部分42a,42b及び回動部材50は初期状態と同じ配置まで戻るため、固定状態においても、溝内突出部分42a,42bの弾性変形による反力により、回動部51を幅方向において溝部31の中心に保持することができる。
なお、回路基板60を、カードエッジコネクタ20の溝部31から引き抜く際、換言すればハウジング30とケース80の嵌合状態を解除する際の、回動部材50の動作についても、図6(a)〜(d)を用いて簡単に説明する。
図5(d)に示した固定状態に対し、ケース80に収容された回路基板60を、図6(a)に示すように、深さ方向においてハウジング30の溝部31から引き抜く方向に変位させる。すると、先ず回動部材50の第1突起部52がケース80の第2突起部82に接触する。このように、第1突起部52が第2突起部82に接触するまでは、端子40の溝内突出部分42a,42b及び回動部材50は、固定状態の配置を維持する。
次いで、第1突起部52が第2突起部82に接した状態から、回路基板60をさらに引き抜くと、回路基板60とともに深さ方向に変位する第2突起部82に第1突起部52が押されて、図6(b)に示すように、第1突起部52とともに回動部51が、反対方向に回転する。
このように回動部51が反対方向に回転すると、楕円の長軸A2が深さ方向と平行な状態から傾くため、回動部51に接する溝内突出部分42aが、固定状態よりも対応する側壁31aに近づくように変位する。また、この溝内突出部分42aの変位とともに、回動部51に接する溝内突出部分42bが、固定状態よりも対応する側壁31bに近づくように変位する。本実施形態では、相対する溝内突出部分42a,42bが、回動部51の回転により、固定状態に対して押し開かれる。これにより、端子40の接点部41a,41bは側壁31a,31bに近づく方向であってそれぞれ対応する電極形成面60a,60bから離れた位置となる。すなわち、接点部41a,41bが、回路基板60と接触しない位置となる。
このような接点部41a,41bの回路基板60と接触しない位置までの変位は、図6(b)に示すように、回路基板60の端部60cが、深さ方向において接点部41を抜けきる前におこる。
図6(c)は、図6(b)に示す状態から回路基板60をさらに引き抜き、第1突起部52とともに回動部51が反対方向に回転して、第1突起部52が第2突起部82を乗り越えた上死点の状態を示している。図6(c)に示す時点では、回路基板60の端部60cが、深さ方向において接点部41を抜け切っている(通り過ぎている)。
このように、反対方向への回転においても、相対する溝内突出部分42a,42bのほぼ等しい反力により、回動部51は、幅方向において回転軸C1の位置をほぼ一定としたまま回転することができる。
次いで、第1突起部52が上死点の状態から、回路基板60をさらに引き抜くと、第2突起部82を乗り越えた第1突起部52が自由状態となり、弾性変形した溝内突出部分42a,42bの反力(弾性変形エネルギーの解放)で、図6(d)に示すように、回動部51が上記一方向に回転する。これにより、溝内突出部分42a,42bが対応する側壁31a,31bから遠ざかるように、すなわち初期状態に戻るように変位する。
次に、本実施形態に示した電子装置10の特徴部分の効果について説明する。
本実施形態では、回路基板60を挿抜する際に、回動部材50の第1突起部52がケース80の第2突起部82に接触し、第1突起部52が第2突起部82を乗り越えるまで、回動部材50の回動部51が一方向に回転する。回動部51は、その形状により、該回動部51に接する端子40の溝内突出部分42(42a,42b)を、上記一方向への回転時に初期状態よりも対応する側壁31a,31bに近づくように変位させる。この変位により、端子の接点部41(41a,41b)は、対応する側壁31a,31bに近づく方向であって回路基板60の対応する電極形成面60a,60bから離れた位置となる。すなわち、接点部41が、回路基板60と接触しない位置となる。
また、回動部51の一方向への回転により、端子40の溝内突出部分42は、回動部51に押されて変位するとともに弾性変形する。したがって、第1突起部52が第2突起部82を乗り越えると、弾性変形した溝内突出部分42の反力によって回動部51が反対方向に回転し、該回転により、溝内突出部分42が対応する側壁31a,31bから遠ざかるように変位する。これにより、回路基板60の挿入時において、端子40の接点部41が回路基板60の対応する電極形成面60a,60bに近づき、接点部41が電極61に接触する。端子40の接点部41は、溝内突出部分42の弾性変形による反力により、電極61に安定的に接触する。
このように、回路基板60の挿抜にともなって、端子40の接点部41を回路基板60から遠ざけることができるので、従来に比べて、メッキ剥がれなどの接点部41の損傷や、変形を抑制することができる。すなわち、カードエッジコネクタ20を備える電子装置10において、電気的な接続信頼性を向上することができる。
また、本実施形態では、電極61が回路基板60の両面60a,60bにそれぞれ設けられ、複数の端子40が、電極61に対応して、溝部31の一方の側壁31aから突出する端子と、他方の側壁31bから突出する端子とを有している。したがって、カードエッジコネクタ20による電気的な接続経路を効率的に増やすことができる。また、回路基板60の両面60a,60b側にそれぞれ位置する溝内突出部分42a,42bの弾性変形による反力によって回路基板60を両面側から固定することができる。したがって、回路基板60の一面側に位置する端子40と、回路基板60の他方の面側に位置し、弾性変形による反力を付与しない支持部とで回路基板60を固定する構成に比べて、幅方向における回路基板60の位置調整代を大きくすることができる。例えば、反りの大きい回路基板60にも対応することができる。また、反りなどにより、回路基板60に過大な弾性変形による反力が付与されるのを抑制することもできる。
また、本実施形態では、回動部51の外形輪郭が楕円形をなすとともに、楕円の中心が回転軸C1をなし、楕円の短軸A1と外形輪郭との第1交点54から楕円の長軸A2と外形輪郭との第2交点55までの回転角90度以内の範囲を、溝内突出部分42の接触部43との接触範囲としている。回動部と端子との挿入(又は引き抜き)抵抗を低減し、回路基板をカードエッジコネクタに対して挿抜しやすくすることができる。また、このような構成を採用することで、回転軸C1と端子40の接触部43との距離が、初期状態で最短の距離となり、一方向への回転量に応じて長くなるとともに、一方向への回転が停止し、反対方向へ回転する前の状態で最長となる(図5及び図6参照)。したがって、端子40の接点部41が回路基板60の電極61に接触するまで、回動部51をより確実に反対方向に回転させることができる。
また、回動部51の外形輪郭が楕円形をなしており、外形輪郭が回転軸C1に対して点対称形状となっている。そして、相対する側壁31a,31bから突出する端子40の溝内突出部分42a,42bは、初期状態で、深さ方向に沿い、幅方向で溝部31の中心を通る仮想線に対して対称配置されるとともに、回転軸C1に対する点対称位置で回動部51に接触部43a,43bが接するようになっている。したがって、同一の回動部51により、溝内突出部分42a,42bを、ほぼ同じタイミングで同じ変位をさせることができる。また、対をなす端子40の溝内突出部分42a,42bは、線対称構造であり、回動部51に対してほぼ同じばね力を発揮する。したがって、回動部51を、幅方向において溝部31の中心付近に保持することができる。なお、回路基板60についても、溝内突出部分42a,42により、幅方向において溝部31の中心付近に保持することができる。
本実施形態では、回動部51が、回動中だけでなく、初期状態や固定状態においても、各端子40の溝内突出部分42(42a,42b)の接触部43(43a,43b)と接触する。したがって、回動部51との接触部43が支点となり、接点部41の幅方向における位置を決めやすくなる。すなわち、回路基板60の電極61に対する接点部41のコプラナリティを向上することができる。また、上記接触状態で、回動部51が溝内突出部分42から弾性変形による反力を受ける。したがって、初期状態で回動部51に端子40(溝内突出部分42)が接触しない構成に比べて、端子40の、変位量に対する反力を高めることができる。また、本実施形態では、相対する溝内突出部分42a,42bを有するので、溝内突出部分42a,42bの弾性変形による反力により、回動部51を、幅方向において溝部31の中心付近に保持することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
回動部51の形状及び大きさ、第1突起部52の形状及び大きさ(長さ)、第2突起部82の形状及び大きさ(長さ)、端子40の溝内突出部分42の形状、それぞれの相対的な配置については、上記例に限定されるものではない。
第1突起部52を、例えば図7(a),(b)に示すように一定幅ではなく、部分的に幅を変えても良い。図7(a)では、回転軸C1に対して遠い側で幅広となっており、図7(b)では、回転軸C1に対して遠い側で幅狭となっている。これら第1突起部52では、第2突起部82との接触面が、初期状態で幅方向に対し傾いたテーパ状となっている。
また、回動部51を、例えば図8(a),(b)に示すように多角形状としても良い。図8(a)では、回動部51は、回転軸C1に垂直な面の外形輪郭が略長方形(角を丸めた長方形)をなすとともに、長方形の中心が回転軸C1と一致している。このような回動部51では、初期状態で、端子40の接触部43が回動部51の長辺及び角部の少なくとも一方に接触し、初期状態に対して回動部51が回転した状態で、接触部43が回動部51の角部に接触し、短辺に端子40の接触部43が接触しないような配置をとると良い。これによれば、外形輪郭が楕円であり、短軸A1の長さが短辺と等しく、長軸A2の長さが長辺と等しい回動部51に比べて、回転角(回転量)に対する接点部41の幅方向の変位量を大きくとることができる。また、回転軸C1と端子40の接触部43との距離が、初期状態で最短の距離となり、一方向への回転量に応じて長くなるとともに、一方向への回転が停止し、反対方向へ回転する前の状態で最長となる。したがって、端子40の接点部41が回路基板60の電極61に接触するまで、回動部51をより確実に反対方向に回転させることができる。また、長方形の外形輪郭が回転軸C1に対して点対称形状となっている。したがって、上記実施形態同様、相対する側壁31a,31bから突出する端子40の溝内突出部分42a,42bが、初期状態で、深さ方向に沿い、幅方向で溝部31の中心を通る仮想線に対して対称配置されるとともに、回転軸C1に対する点対称位置で回動部51に接触部43a,43bが接するようにすると良い。この場合、同一の回動部51により、溝内突出部分42a,42bを、ほぼ同じタイミングで同じ変位をさせることができる。また、対をなす端子40の溝内突出部分42a,42bは、線対称構造であり、回動部51に対してほぼ同じばね力を発揮する。したがって、回動部51を、幅方向において溝部31の中心付近に保持することができる。
また、長方形に限らず、正方形を採用することもできる。さらには矩形に限らず、その他の多角形、例えば三角形、五角形、図8(b)に示すように六角形を採用することもできる。
本実施形態では、相対する溝内突出部分42a,42bにより、回動部51を所定位置に保持する例を示した。しかしながら、例えば図9(a)〜(c)に示す構成を採用することで、回動部材50の保持する機能を高めることもできる。図9に示す例では、ハウジング30の溝部31が、回動部材50の回動部51及び回路基板60が挿入される幅広部31dと、配列方向において幅広部31dの両端に設定され、回動部材50の繋ぎ部53が挿入される幅狭部31eを有している。また、幅狭部31eにおける側壁の一方に凹部35を設け、この凹部35内に繋ぎ部53の少なくとも一部を配置するようにしている。これによれば、回路基板60を挿抜する際の力を、挿抜方向(深さ方向)に直交する凹部35の側壁で受けることが可能となり、回動部材50を回動可能に支持しつつ、回動部材50の深さ方向での位置ズレなどを抑制することができる。なお、図9(b)に示す符号31b1は、溝部31の側壁31bのうち、幅広部31dに対応する武運、符号31bは、幅狭部31eに対応する部分である。
本実施形態では、回路基板60が両面60a,60bに電極61を有し、溝部31の相対する側壁31a,31bから端子40の溝内突出部分42a,42bが突出する。そして、溝内突出部分42a,42bにより、両面側から回路基板60を固定する例を示した。しかしながら、回路基板60の一面のみに電極61が設けられ、溝部31の側壁31a,31bの一方のみから端子40の溝内突出部分42が突出する構成を採用することもできる。この場合、回路基板60を固定するために、回路基板60の他方の面側を、ハウジング30やケース80に一体的に設けた支持部にて支持しても良い。また、回動部材50についても、溝部31の側壁31a,31bの一方から突出する端子40の溝内突出部分42と、ハウジング30やケース80に一体的に設けた支持部にて支持しても良い。
本実施形態では、初期状態で、端子40の溝内突出部分42が回動部51に接する例を示したが、初期状態では接触せず、回動部51の回動途中に溝内突出部分42(接触部43)と接触するようにしても良い。
10・・・電子装置
20・・・カードエッジコネクタ
30・・・ハウジング
31・・・溝
40・・・端子
41・・・接点部
42,42a,42b・・・溝内突出部分
43,43a,43b・・・接触部
50・・・回動部材
51・・・回動部
52・・・第1突起部
60・・・回路基板
80・・・ケース
82・・・第2突起部
C1・・・回転軸(軸)

Claims (8)

  1. 端部における両面のうち少なくとも一方の面上に複数の電極が設けられた回路基板と、
    開口部を有し、前記回路基板を収容するケースと、
    先端面及び両側面に一体的に開口する溝部が設けられたハウジング、及び、該ハウジングに保持され、前記電極と接触する接点部を含む一部分が前記溝部の側壁から前記溝部内に突出するとともに、前記接点部が前記溝部の深さ方向及び前記回路基板の厚さ方向に対応する前記溝部の幅方向の両方向に垂直な方向に沿って配列された複数の端子、を有するカードエッジコネクタと、を備え、
    前記ハウジングの溝部に前記回路基板の端部が挿入配置されて前記電極が前記端子の接点部に接触するとともに、前記溝部を含むハウジングの一部が前記開口部から前記ケースの内部に収容されてなる電子装置であって、
    前記溝部に配置され、回動可能に前記カードエッジコネクタに支持される回動部材を備え、
    前記回動部材は、前記溝部内における前記接点部よりも溝部底側に配置され、前記配列方向に沿う軸を中心として回動するとともに各端子の溝内突出部分のうち前記接点部よりも溝部底側の部分に接触し、該接触部を含む前記端子の溝内突出部分を回動にともない前記幅方向において変位させる形状を有した回動部、及び、前記両側面側で前記溝部の外に位置するとともに前記回動部と一体的に回動するように前記回動部の両端にそれぞれ接続され、前記配列方向に垂直な方向において前記回動部から突起する第1突起部、を有し、
    前記ケースは、前記第1突起部にそれぞれ対応して内壁から突起する第2突起部を有し、
    前記端子の接点部は、前記回路基板が前記溝部に挿入されない初期状態で、前記幅方向における該端子が突出する側壁との距離が、該端子が突出する側壁と該端子の接点部が接触する前記回路基板の電極形成面との距離よりも長くなる位置とされ、
    前記回路基板を挿入又は引き抜く際に、
    前記第1突起部が前記第2突起部に接触して前記第2突起部を乗り越えるまで前記第1突起部とともに前記回動部が一方向に回転し、該回転により前記端子の溝内突出部分が前記幅方向に変位して、前記接点部が該端子が突出する側壁側に前記電極形成面から離れた位置となり、
    前記第1突起部が前記第2突起部を乗り越えると前記第1突起部とともに前記回動部が前記一方向と反対方向に回転し、該回転により、前記回路基板を挿入する際には前記端子の接点部が前記回路基板の電極に接触することを特徴とする電子装置。
  2. 前記電極は、前記回路基板の両面にそれぞれ設けられ、
    前記複数の端子は、前記電極に対応して、前記溝部の一方の側壁から突出する端子と、前記一方の側壁と対向する側壁から突出する端子と、を有することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記回動部は、前記軸に垂直な面の外形輪郭が前記軸に対して点対称形状とされ、
    相対する前記側壁から突出する前記端子の溝内突出部分は、前記初期状態で、前記深さ方向に沿い、前記幅方向において前記溝部の中心を通る仮想線に対して対称配置されるとともに、前記軸に対する点対称位置で前記回動部に接することを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記回動部は、前記初期状態においても、各端子の溝内突出部分のうち前記接点部よりも溝部底側の部分と接触することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記回動部は、前記軸と前記端子の接触部との距離が、前記初期状態で最短となり、前記一方向への回転量に応じて長くなるとともに、前記一方向への回転が停止し、前記反対方向へ回転する前の状態で最長となる形状を有していることを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
  6. 前記回動部は、前記軸に垂直な面の外形輪郭が楕円形をなすとともに、楕円の中心が前記軸と一致し、楕円の短軸と外形輪郭との第1交点から楕円の長軸と外形輪郭との第2交点までの回転角90度以内の範囲を、前記溝内突出部分の接触部との接触範囲とすることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  7. 前記回動部は、前記軸に垂直な面の外形輪郭が長方形をなすとともに、長方形の中心が前記軸と一致し、
    前記端子の接触部は、前記初期状態で長方形の前記回動部の長辺及び角部の少なくとも一方に接触し、前記回路基板を挿入又は引き抜く際及び前記回路基板が前記溝部に配置された状態において、長方形の前記回動部の角部に接触することを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  8. 前記回動部材の第1突起部と、前記ケースの第2突起部とは、互いに接触する部分が丸みを帯びた凸形状とされていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の電子装置。
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