JP2012064360A - 灯火断芯検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】多数の灯火の断芯に関する信号を通信するに際し、定在波の影響による信号の誤検出を回避し、灯火の断芯状態を正確に判定することにある。
【解決手段】定電流源3から導出される電力線6に接続される親局5が各子局8,…に接続される灯火9の断芯を検出するシステムにおいて、電力線に流れる電流信号波に対して、所定の順序で選択される複数の周波数を用いた断芯要求信号を重畳し、各子局に伝送する前記親局5と、電力線に流れる電流信号波に対して、断芯要求信号が伝送されてきた周波数を用いて、灯火の断芯有無の応答信号を重畳し、親局に返送する前記各子局とを備え、前記各子局から返送されてくる灯火断芯有無の応答信号の信号レベルから定在波の影響の少ない信号レベルを選択し、各子局の灯火の断芯有・無を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、灯火断芯検出システムに関する。
一般に、飛行場の灯火は、航空機の航行の安全を目的とした視覚援助施設の一部であって、主に滑走路に着陸してくる航空機のための滑走路側のものと、エプロン(ターミナル)と滑走路の間を行き来する航空機の誘導のための誘導路側のものとの2つに分けられ、灯火の数量は飛行場の規模により様々であるが、数百から数万にものぼる
ところで、多数の灯火の中の1個でも断芯が発生した場合、その断芯を速やかに検出することが必要であり、そのために灯火断芯検出システムが設置されている。
灯火断芯検出システムは、例えば滑走路側について考えれば、進入灯、滑走路灯、滑走路中心線灯、接地帯灯等の灯火の断芯を検出するものであり、航空機の航行の安全上から非常に重要な役割をもっている。
特に、飛行場の各種の灯火は、低視程時(夜間、降雨、濃霧等の視界不良時)の飛行場運用には必要不可欠なシステムであり、国際的な取決めによる高カテゴリー(CAT−2または3)の運用では、進入灯、滑走路灯、滑走路中心線灯、接地帯灯等の灯火の点灯が運用基準の条件となっている。それ故、灯火設備に何らかの不具合が生じた場合、航空機のニアミス事故や衝突事故の発生原因にもなりかねないことから、飛行場運用に携わる操作員(管制官や保守員)の業務は、精神的な面からも非常に厳しい状況下にある。
そこで、通常の灯火監視制御システムでは、管制官が4条件(滑走路における航空機の着陸時の運用方向、昼間・夕暮れ・夜間等の背景輝度、雲底高、前述した視程)を判断しながら、操作スイッチを選択することにより、現在あるべき最適な灯火の状態となるように制御している。
ところで、灯火監視制御システムの中の灯火断芯検出システムは、国土交通省によって平成6年6月17日に制定された灯仕第276号によれば、灯火の断芯を検出する際に専用の通信線を用いることなく、CCR(定電流調整装置)から導出される電力線にシリアルに接続される親局と各子局は、当該電力線に一定の周波数の信号波を重畳させることで通信することが規定されている。
特開平10−92588号公報
しかしながら、伝送線路となる電力線にはCCRの出力電流及び親局・各子局で重畳する信号波の他に、CCR内のサイリスタのスイッチングによるノイズ、電力線間の誘導、電力線周辺の温度変化、親局側と各子局との間の線路長さ等の影響成分が加わり、電力線による伝送線路上にはインピーダンス不整合による反射が起こり、定在波が発生する。
その結果、親局と多数の子局側との間で電力線を利用して断芯要求信号及びその応答信号の通信を行う際、これら信号が伝送線路上の各子局の位置や周囲温度等の関係から定在波の影響を受け、一定レベルの信号を受信できなくなる(図6参照)。
すなわち、伝送線路上のある位置近傍の複数の子局から伝送されてくる断芯有・無の応答信号となる電流信号のレベルが定在波の影響を受けて低下する。
その結果、親局またはその上位システムが、各子局からの断芯有無応答信号のレベルが所定のしきい値以下のとき、各子局に対応付けされた灯火が断芯有りと誤検出してしまう問題が出てくる。
そこで、本灯火断芯検出システムは、親局と多数の子局側との間で電力線を利用して多数の灯火の断芯に関する信号を通信するに際し、定在波の影響による信号の誤検出を回避し、灯火の断芯状態を正確に判定することにある。
実施形態によれば、定電流源から導出される電力線に親局と多数の灯火を個別に制御する各子局とがシリアルに接続され、親局が各子局に接続される灯火の断芯を検出する灯火断芯検出システムであって、前記電力線に流れる電流信号波に対して、所定の順序で選択される複数の周波数を用いて断芯要求信号を重畳し、前記各子局に伝送する前記親局と、
前記断芯要求信号を受け取ると、前記電力線に流れる電流信号波に対して、当該断芯要求信号が伝送されてきた前記周波数を用いて、灯火の断芯有無の応答信号を重畳し、前記親局に返送する前記各子局とを備え、親局または親局より上位のシステムは、複数の周波数のもとに返送されてきた各子局からの灯火断芯有無の応答信号の信号レベルから定在波の影響の少ない信号レベルを選択し、各子局の灯火の断芯有・無を判定する灯火断芯検出システムである。
実施形態に係る灯火断芯検出システムの全体構成を示す図。 図1に示す親局の機能的な構成を示す図。 図1に示す各子局の機能的な構成を示す図。 親局の動作手順を説明する図。 CCRから出力される電流波形及び当該電流波形に重畳される信号の状態を示す図。 5.7KHzの周波数f1による各子局からの応答信号である電流信号波レベルを表す図。 6.7KHzの周波数f2による各子局からの応答信号である電流信号波レベルを表す図。 従来の1つの周波数による電流信号波レベルの判定結果と今回の実施形態における複数の周波数を用いた電流信号波レベルの判定結果との比較例図。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は実施形態に係る灯火断芯検出システムを概略的に示す構成図である。
灯火断芯検出システムは、各種の操作スイッチを備えた制御操作卓としての機能を有する親機1と、ヒューマンインタフェース装置2と、定電流源となるCCR(定電流調整装置)3と、CCR3の出力側に接続されるバイパスフィルタ4と、前記親機1とバイパスフィルタ4との間に接続される親局5と、CCR3からバイパスフィルタ4を介して導出される電力線6にシリアルに接続されるゴムトランス7,…と、各ゴムトランス7,…にそれぞれ個別に接続される子局8,…と、各子局8,…にそれぞれ個別に接続される灯火9,…とを含む構成である。
なお、灯火9,…は、滑走路10や誘導路(図示せず)等に設置される。11は滑走路10を走行する航空機である。
親機1は、各種の制御指令(例えば灯火制御指令、断芯要求指令等)を出力し、必要に応じて中継機能の役割を果たすコントローラに相当し、例えばコンピュータ、ハードリレー装置、シーケンサ等によって構成される。親機1は、ヒューマンインタフェース装置2と例えば伝送LAN12を介して接続され、また、複数の親局5,…とは例えば制御LAN13を介して接続される。
本実施の形態では、親機1は制御操作卓の操作スイッチから任意の時期或いは定期的に断芯要求指令を出力し、親局5に送信する。
なお、複数の親局5,…がそれぞれ複数の子局5,…をグループとして統括している場合、親機1は、ある特定のグループとなる複数の子局5,…に断芯要求を出す場合、該当グループを統括する親局5を選択し、断芯要求指令を送出する。
ヒューマンインタフェース装置2は、飛行場全体のモデル画像の表示、各航空機の走行位置や飛行場全体の灯火の状況等を監視・制御する情報表示部を備えた上位監視装置の役割を有する。
CCR3は、交流電源14から供給される電力を用いて、灯火の場合にはタップ0から5までの6段階に光度調整できるようになっている。具体的には、消灯時を除いて光度が最も低いタップ1の段階のときには2.8A、最も高いタップ5の段階のときには6.6Aの電流を各灯火8,…に流すように決められている。従って、CCR3は、航空機運用時の気象条件等に基づき、予め定める段階の灯火光度となるような電流を流すように調整される。
バイパスフィルタ4は、CCR3から出力される50Hz(または60Hz)の周波数の電流信号波形を含み、さらに、各子局8,…へ伝送する所定周波数の断芯要求信号及び各子局8,…から受け取る所定周波数の断芯有無の応答信号を所定の方向に通過させる機能をもっている。
親局5は、親機1から断芯要求指令を受けたとき、CCR3から出力される例えば50Hzの周波数の電流信号波形に対し、所定の周波数で断芯要求信号を変調して重畳し、電力線6である伝送線路を通して各子局8,…に伝送する。
このとき、本実施形態においては、従来のように基本となる5.7KHzの周波数を固定とせずに、例えば基本となる5.7KHzの周波数を含む可変された少なくとももう1つの周波数とするか、或いは例えば基本となる5.7KHzの周波数を含むN種類(Nは任意の整数)の周波数を用いて、断芯要求信号を各子局8,…に伝送する。
すなわち、親局5は、CCR3から出力される50Hzの周波数の電流信号波形に対し、少なくとも2つの所定の周波数f1、f2を用いて断芯要求信号を変調して重畳させる。
親局5は記憶装置5Aを備えている。記憶装置5Aには、所定周波数の断芯要求信号の伝送及び各子局8,…から返送されてくる断芯有無の応答信号を受け取って親機1側に受け渡す一連の処理の流れを規定する制御プログラム、伝送フォーマットデータの他、周波数データ格納部5aが設けられている。周波数データ格納部5aには、断芯要求信号を変調するための複数の周波数f1,f2が設定される。
所定周波数を可変する例は、基本となる第1の所定周波数f1と、第2の所定周波数f2とを用いて、断芯要求信号を変調し、電流信号波に重畳する。可変周波数f2は、第1の所定周波数f1に対して任意回数加算する可変幅周波数Δf1が設定され、当該可変幅周波数Δf1を用いて、f2=f1±n・Δf1(nは可変回数)なる計算を行って、可変周波数である第2の所定周波数f2を求める。
また、所定周波数f1を可変しない場合は、N種類(Nは整数)の周波数f1,…,fNが設定される。
さらに、親局5は、CPUを備えたコンピュータなどが用いられるが、機能的には図2に示すように構成される。
すなわち、親局5は、断芯要求信号生成手段21、周波数選択手段22、要求信号送信手段23、応答信号受信手段24及び応答信号返送手段25を含む構成である。
断芯要求信号生成手段21は、親機1から断芯要求指令を受けたとき、同報要求または個別要求と断芯要求とを意味する「1」,「0」の組合せからなる断芯要求信号を作成する。
周波数選択手段22は、周波数データ格納部5aに記憶される周波数データf1,f2の中から例えば所定周波数データf1、f2の順序で選択し、要求信号送信手段23に提供する。
要求信号送信手段23は、周波数選択手段22から提供された所定周波数を用いて、例えば同報要求を含む断芯要求信号を変調し、CCR3から出力される電流信号波に重畳し各子局8,…に伝送する機能をもっている。
応答信号受信手段24は、各子局8,…から所定周波数f1または所定周波数f2の変調のもとに送られてくる電流信号波に重畳される断芯有無の応答信号を復調処理し、各子局8,…の断芯有無の応答信号を抽出する機能を有する。
応答信号返送手段25は、応答信号受信手段24により復調処理して抽出された複数の所定周波数f1,f2に関する各子局8,…の断芯有無の応答信号の信号レベルから各子局の灯火の断芯有・無を判定するか、あるいは各子局からの灯火断芯有無の応答信号の信号レベルを送信し親機1に各子局の灯火の断芯有・無を判定させる機能を有する。
ゴムトランス7は、各子局8,…に接続された灯火9に電力を供給するためのゴムモールドされたトランスである。
一方、各子局8は、CPUを備えたコンピュータ及び当該コンピュータから点灯・消灯制御指令を受けて灯火9の点灯・消灯制御を行う灯火制御部が設けられ、さらにそれぞれ個別に記憶装置8Aが接続される。
記憶装置8Aには灯火9の制御に関する制御プログラム、送信順番アドレスデータや子局個別アドレスが記憶され、さらに周波数データ格納部8aが設けられている。周波数データ格納部8aには、親局5側と同様に断芯有無の応答信号を変調する少なくとも複数の周波数f1,f2が設定される。なお、灯火制御部は、灯火9の点灯・消灯制御の結果から灯火9の断芯有・無のデータを取得し、記憶装置8Aの決められた領域に格納それているものとする。
各子局8は、機能的には図3に示すように、断芯要求確認手段31、周波数選択手段32及び断芯有無応答信号送信手段33を含む構成である。
断芯要求確認手段31は、親局5側から送られてくる例えば同報要求を含む断芯要求信号を復調処理し、同報通信による断芯要求であることを確認する。
周波数選択手段32は、周波数データ格納部8aに記憶される所定周波数,例えばf1、f2の順序に従って選択し、断芯有無応答信号送信手段33に渡す。
断芯有無応答信号送信手段33は、同報要求の場合に記憶装置8Aに記憶される送信順番アドレスデータのもとに、電力線6に流れる電流信号波形から送信順番に該当する周期のゼロクロスを検出し、選択された所定周波数,例えばf1にて既に取得中の断芯有無のデータを変調し、電流波形に重畳して伝送する。
次に、以上のように構成された灯火断芯検出システムの作用について、図4を参照して説明する。
(1) 親局8における第1の所定周波数f1による断芯要求信号の伝送について(図4参照)。
今、親機1は、制御操作卓(図示せず)から任意の時期或いは定期的に断芯要求指令を出力し、親局5に送信する。
親局5は、記憶装置5Aに格納される制御プログラムに従い、断芯要求信号生成手段21を実行する。
断芯要求信号生成手段21は、親機1から断芯要求指令を受信したとき(S1)、その断芯要求指令に基づき、例えば記憶装置5Aに設定される伝送フォーマットデータから同報要求の通信か否かを判断し(S2)、複数の子局8,…に対して一斉に要求する同報要求であれば、「1」,「0」の組合せからなる同報要求+断芯要求データから成る同報断芯要求信号を生成する(S3)。同報要求でない場合には、個別要求と判断し、記憶装置5Aから少なくとも1台以上の子局8,…の子局個別アドレスを取り出し、子局個別アドレス+断芯要求データから成る個別断芯要求信号を生成する(S4)。
以下、同報断芯要求信号を伝送する例について説明する。
親局5は、同報断芯要求信号を生成した後、周波数選択手段22を実行する。周波数選択手段22は、周波数データ格納部5aに設定される基本となる5.7KHzの第1の所定周波数f1か、或いは所望とする6.7KHzの第2の周波数f2を選択するかを判断する(S5)。例えば適宜なメモリ(フラグメモリ)に例えば「0」が設定されている場合、最初の選択と判断して第1の所定周波数f1を読み出した後(S6)、当該メモリにフラグ「1」を設定する。
このとき、親局5側にはCCR3からバイパスフィルタ4を介して図5の(イ)に示すように50Hzの周波数の電流信号波形が入力されている。
そこで、親局5は、ステップS6にて第1の所定周波数f1を読み出した後、要求信号送信手段23を実行する。
要求信号送信手段23は、図5の(イ)に示す50Hzの周波数の電流信号波形に対して、伝送フォーマットデータに従って電流波形のゼロクロスを検出した後(S7)、電流信号波形のゼロクロス検出後の所定のタイミングで第1の所定周波数f1にて同報要求+断芯要求データから成る同報断芯要求信号の「1」、「0」の組合せデータを変調して重畳し、電力線6を通して各子局8,…に伝送する(S8)。
(2) 各子局8における同報断芯要求信号の受信処理について。
各子局8は、親局5側から伝送されてくる同報断芯要求信号を受信すると、断芯要求確認手段31にて、第1の所定周波数f1を用いて同報断芯要求信号を復調処理し、「1」,「0」の組合せデータを取り出す。そして、「1」,「0」の組合せデータから同報要求による断芯要求であることを確認する。
各子局8は、同報要求による断芯要求を確認すると、記憶装置8Aに記憶される送信順番アドレスデータを読み出し、図5の(ロ)に示すように電流信号波形に重畳される同報断芯要求信号の終了周期またはその後の任意周期をスタートとし、次以降の周期を順次カウントし、そのカウント値が送信順番アドレスデータに相当する送信順番に該当する周期に達したとき、当該周期のゼロクロスを検出する。
そして、各子局8は、周波選択手段32を実行する。周波数選択手段33は、断芯要求信号を受信した所定の周波数f1を記憶装置8Aの周波数データ格納部8aから読み出し、要求信号送信手段33を実行する。
要求信号送信手段33は、自己の送信順番アドレスデータに相当する周期のゼロクロスを検出したとき、選択された所定周波数,例えばf1にて既に取得中の断芯有・無のデータを変調し、電流波形に重畳して伝送する。
従って、全子局8は、自己の送信順番アドレスデータに相当する周期に該当する電流信号波形に断芯有・無のデータを重畳し、断芯有無の応答信号として親局5に伝送する。
(3) 親局8による第1の所定周波数f1に関する断芯有無の応答信号の受信について(図4参照)。
親局8は、同報断芯要求信号の伝送後、応答信号受信手段24を実行する。応答信号受信手段24は、断芯有無の応答信号有りかを判断し(S9)、有りの場合には第1の所定周波数f1を用いて断芯有無の応答信号を復調処理し(S10)、予め定めた順番に従って所定周波数f1に関する各子局の「断芯有」、「断芯無」の信号レベルを取り出し、記憶装置5Aの所定領域に記憶する(S11)。全子局8,…に関する「断芯有」、「断芯無」の信号レベルを記憶したことを確認し(S12)、ステップS5に移行する。
図6は、5.7KHzの周波数f1によって得られた全子局8,…における断芯有無の応答信号(電流)の信号レベルを示す図である。通常、ほぼ一定レベルの応答信号となるが、例えばアドレス40−57に相当する子局8の断芯有無の応答信号が定在波の影響を受けて、大きく低下している状態を表している。
(4) 親局8における第2の所定周波数f2による断芯要求信号の伝送について(図4参照)。
親局5は、ステップS5に移行し、再び周波数選択手段22を実行する。周波数選択手段22は、適宜なメモリに設定されているフラグ「1」から第1の所定周波数f1でなく、周波数データ格納部5aに設定される所望とする例えば6.7KHzの第2の所定周波数f2を読み出した後(S13)、当該メモリにフラグ「0」を設定する。
以後、親局5は、ステップS7、S8と同様な処理S7´、S8´を行い、第2の所定周波数f2にて変調された同報断芯要求信号が電力線6を通して各子局8,…に伝送する。
(5) 各子局8における第2の所定周波数f2による同報断芯要求信号の受信処理については、前記「(2) 各子局8の第1の所定周波数f1による同報断芯要求信号の受信処理」の項で説明した通りである。何れにせよ、各子局8の要求信号送信手段33は、前述したように図5の(ロ)に示すスタートを起点とし、自己の送信順番アドレスデータに相当する周期のゼロクロスを検出したとき、選択された所定周波数,例えばf2にて既に取得中の断芯無し「1」、または断芯有り「0」のデータを変調し、電流波形に重畳して伝送する。詳細は、「(2) 各子局8の第1の所定周波数f1による同報断芯要求信号の受信処理」に記載されている。
(6) 親局8における第2の所定周波数f2による断芯有無の応答信号の受信について(図4参照)。
親局8は、第2の所定周波数f2に関する同報断芯要求信号の伝送後、応答信号受信手段24を実行する。応答信号受信手段24は、断芯有無の応答信号有りかを判断し(S9´)、有りの場合には第2の周波数f2を用いて断芯有無の応答信号を復調処理し(S10´)、予め定める順番に従って所定周波数f2に関する各子局の「断芯有」、「断芯無」の信号レベルを取り出し、記憶装置5Aの所定領域に記憶する(S11´)。全子局8,…に対する「断芯有」、「断芯無」の信号レベルを記憶したことを確認した後(S12´)、応答信号返送手段25を実行する。
図7は6.7KHzの周波数f2によって得られた全子局8,…における断芯有無の応答信号(電流)のレベルを示す図である。ここでも、本来であれば、ほぼ一定レベルの応答信号が得られるが、例えばアドレス07−32に相当する子局8の断芯有無の応答信号レベルが定在波の影響を受けて、大きく低下している状態を示している。
応答信号返送手段25は、記憶装置5Aから周波数f1,f2によって得られた全子局8,…における断芯有無の応答信号レベル(電流)を読み出し、親機1に送信する(S14)。
(7) 親機1による処理について。
親機1は、5.7KHzの周波数f1に関する各子局8の断芯有無の応答信号レベルと予め定めるしきい値とを比較し、応答信号レベルがしきい値を超えたときに正常とし、応答信号レベルがしきい値以下のときに断芯と判定する。その結果、断芯有無の応答信号レベルが定在波の影響を受けて信号レベルが低下しているとき、図8(a)に示すように特定の複数の子局8,…が断芯と判定される可能性がある。
そこで、親機1は、周波数f2に関する各子局8の断芯有無の応答信号レベルと予め定めるしきい値とを比較し、周波数f1に関する断芯有無の応答信号レベルが定在波の影響を受けている複数の子局8,…が異なることから、周波数f1にて各子局8の灯火が断芯と判定されていても、周波数f2に関する各子局8の応答信号レベルがしきい値を超えて正常と判定された場合、当該子局8が正常と判定することができる。
すなわち、図8の(b)に示すように、同一の子局8に対応する灯火9が周波数f1で断芯、周波数f2で正常と判定され、あるいはそれとは逆に周波数f1で正常、周波数f2で断芯と判定されたとき、互いに定在波の影響であると判断し、何れかの周波数において正常と判定されたとき、該当する灯火9が正常であると判定する。
従って、以上のような実施形態によれば、第1の所定周波数f1(5.7KHz)による断芯有無の応答信号レベルの判定結果と、第2の所定周波数f2(6.7KHz)による断芯有無の応答信号レベルの判定結果とを相互に補填し合う関係で判定することにより、伝送線路上の各子局の位置等の関係から各断芯有無の応答信号が定在波の影響を受けて電流信号波のレベルが低下して受信できなくなっても、もう一方の周波数による各断芯有無の応答信号レベルから、定在波の影響を回避し、断芯の誤検出を防止することができる。
(その他の実施形態)
(1) 上記実施形態では、基本となる5.7KHzの第1の所定周波数f1と6.7KHzの第2の所定周波数f2とを用いたが、例えば第2の所定周波数f2としては、例えば可変周波数幅Δf1=0.3KHzとし、f2=f1±n・Δf1(nは可変回数)ごとに可変した周波数を用いてもよい。
なお、実験結果から言えば、基本となる5.7KHzから可変周波数幅Δf1=0.3KHzだけ低くしていくとノイズの影響を受け易くなることから、f2=f1+n・Δf1とする方向に増加させた方が望ましい。第2の所定周波数f2=6.7KHzとしたのは、実験結果から諸々の影響の受け難い最良の周波数として得られた為である。
(2) また、上記実施形態では、2つの周波数f1,f2を用いたが、2つ以上の周波数f1,f2,…,fNを用いてもよい。
(3) 上記の実施形態は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1親機、2…ヒューマンインタフェース装置、3…CCR(定電流調整装置)、4…バイパスフィルタ、5…親局、5A…記憶装置、6…電力線、7…ゴムトランス,8…子局、8A…記憶装置、9…灯火、10…滑走路、11…航空機、21…断芯要求信号生成手段、22…周波数選択手段、23…要求信号送信手段、24…応答信号受信手段、25…応答信号返送手段、31…断芯要求確認手段、32…周波数選択手段、33…要求信号送信手段。

Claims (7)

  1. 定電流源から導出される電力線に親局と多数の灯火を個別に制御する各子局とがシリアルに接続され、前記親局が前記各子局に接続される前記灯火の断芯を検出する灯火断芯検出システムにおいて、
    前記電力線に流れる電流信号波に対して、所定の順序で選択される複数の周波数を用いた断芯要求信号を重畳し、前記各子局に伝送する前記親局と、
    前記断芯要求信号を受け取ると、前記電力線に流れる電流信号波に対して、当該断芯要求信号が伝送されてきた前記周波数を用いて、灯火の断芯有無の応答信号を重畳し、前記親局に返送する前記各子局とを備え、
    前記親局または当該親局よりも上位のシステムは、前記複数の周波数のもとに返送されてきた前記各子局からの灯火断芯有無の応答信号の信号レベルから定在波の影響の少ない信号レベルを選択し、前記各子局の灯火の断芯有・無を判定することを特徴とする灯火断芯検出システム。
  2. 請求項1に記載の灯火断芯検出システムにおいて、
    前記親局は、予め複数の周波数を記憶する記憶手段と、前記断芯要求信号を生成する断芯要求信号生成手段と、前記電力線に流れる電流信号波に対して、前記記憶手段に記憶される複数の周波数を所定の順序で選択する周波数選択手段と、前記電力線に流れる電流信号波に対して、前記選択手段で選択された周波数による前記断芯要求信号を重畳し、前記各子局に伝送する要求信号送信手段と、前記複数の周波数のもとに返送されてくる前記各子局からの灯火断芯有無の応答信号を受信する応答信号受信手段と、前記複数の周波数のもとに返送されてきた前記各子局からの灯火断芯有無の応答信号の信号レベルから定在波の影響の少ない信号レベルを選択し、前記各子局の灯火の断芯有・無を判定するか、あるいは前記各子局からの灯火断芯有無の応答信号の信号レベルを送信し前記上位のシステムに前記各子局の灯火の断芯有・無を判定させる手段とを設けたことを特徴とする灯火断芯検出システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の灯火断芯検出システムにおいて、
    前記記憶手段に記憶される複数の周波数は、基本となる第1の所定周波数f1と、当該第1の周波数に対して予め定める可変幅周波数Δf1を任意回数加算した第2の所定周波数f2(=f1±n・Δf1(nは任意の可変加算回数))とであることを特徴とする灯火断芯検出システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載の灯火断芯検出システムにおいて、
    前記記憶手段に記憶される複数の周波数は、予め定めるN種類(Nは整数)の周波数であることを特徴とする灯火断芯検出システム。
  5. 請求項1ないし請求項4に記載の灯火断芯検出システムにおいて、
    前記複数の周波数のうち、少なくとも基本となる5.7KHzの周波数を含むことを特徴とする灯火断芯検出システム。
  6. 請求項1または請求項2に記載の灯火断芯検出システムにおいて、
    前記断芯要求信号は、同報要求または個別要求を含んだ断芯要求信号であることを特徴とする灯火断芯検出システム。
  7. 請求項1、請求項2及び請求項6の何れか一項に記載の灯火断芯検出システムにおいて、
    前記電力線に流れる電流信号波に対して前記断芯要求信号を重畳するに際し、当該電流信号波のゼロクロスを検出し、所定のタイミングで同報要求または個別要求を含んだ前記断芯要求信号を重畳することを特徴とする灯火断芯検出システム。
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