JP7110084B2 - 灯火監視制御システム - Google Patents

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本発明の実施形態は、灯火監視制御システムに関する。
空港には、航空機の航行を援助するために多数の灯器が設置されている。灯器には、夜間等、視界が良好でない状況での航空機の飛行を援助するために建物その他の設備に設置されるものがある。また、離着陸する航空機の誘導を援助するために滑走路や誘導路に設置されるものもある。このように、空港には、その規模に応じて、種々の目的で大量の灯器が設置されている。
このような灯器には、その点灯、消灯を制御する制御システムの他、断芯により点灯しなくなった灯器を検出する断芯検出システムが接続されている。つまり、断芯検出システムは、点灯、消灯についての制御は行わず、灯器の監視のみを行っている。
特開平10-214394号公報
空港では、滑走路や誘導路に設置される灯器を点灯させるため、広大な面積に亘って大量のケーブルが敷設されている。このため、ケーブル自体のコストのみならず、土木工事、配管工事、ケーブル敷設工事などの工事コストを要するとともに、工事期間も長くなっている。また、断芯検出システムのためのケーブルも存在するため、より一層、コストがかかる。
一方、監視システムを制御する機器のいずれかが故障しても、運用を継続できるようにするためには、機器や通信経路を冗長化することが好ましい。しかし、この場合にも、ケーブル数が増大することになり、コストがかかる。
本発明の実施形態は、上記の課題を解消するために提案されたものであり、その目的は、ケーブルの敷設数の増大を抑えつつ、冗長性を持つ灯火監視制御システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本実施形態の灯火監視制御システムは、灯器に接続された子局と、複数の灯器及び子局からなる灯器群に接続され、灯器の点灯のための電流に灯火監視制御のための情報を重畳して通信する電力線通信部と、前記灯火監視制御のための情報を処理するコントローラと、前記電力線通信部と前記コントローラとの間に設けられ、前記灯火監視制御のための情報を通信経路を介して通信する親局と、を有し、前記灯火監視制御のための情報は、前記灯器の点灯を制御する制御情報と前記灯器の断芯を検知する断芯検知信号を含み、前記コントローラは複数設けられ、前記親局は、一つの前記電力線通信部に対して複数設けられ、複数の前記コントローラのいずれを灯火監視制御のために稼働するメインとするか、待機しているサブとするかを切り替え可能となるように、且つ、前記複数の親局のいずれを灯火監視制御のために稼働するメインとするか、待機しているサブとするかを切り替え可能となるように、前記通信経路が冗長化されている。
実施形態の灯火監視制御システムを示すブロック図 実施形態の灯火監視制御システムの切り替え動作を示すフローチャート 断芯検出システムの一例を示すブロック図
[構成]
図1を参照して、本実施形態の灯火監視制御システムSの構成を説明する。灯火監視制御システムSは、電力線通信部100、制御通信部200を有する。なお、灯火監視制御システムSの監視対象となる灯器LEは、空港の滑走路、誘導路、建物等の種々の個所に設置された発光体である。灯器LEとしては、LED、キセノンランプ等を用いる。
[電力線通信部]
電力線通信部100は、灯器LEの点灯のための電流に灯火監視制御のための情報を重畳させて通信する。灯火監視制御のための情報は、灯器LEの点灯を制御する制御情報、灯器LEの状態に関する検知信号を含む。灯器LEの点灯を制御する制御情報は、所定のロジックに従って各灯器LEを点灯、消灯させる制御指令及び個々の灯器LEを点灯、消灯させる制御信号を含む。灯器LEの状態に関する検知信号は、電力線通信部100から送信される灯器LEの断芯を検知したことを示す断芯検知信号を含む。電力線通信部100は、灯器LEに電力線PLを介して接続された子局110、CCR120、バイパスフィルタ130、トランス140を有する。
電力線PLは、各灯器LEに電力を供給するためのケーブルである。子局110は、各灯器LEに接続され、電力線PLに重畳された制御信号を受けて、灯器LEを点灯及び消灯させる。また、子局110は、灯器LEの断芯を検出して、断芯検出信号を出力する。CCR120は、灯器LEに供給する電流を調整する定電流調整装置である。CCR120は、系統等の電源からの電力を用いて、電流値を変えることにより、灯器LEの光度を複数の段階に調整する。
バイパスフィルタ130は、CCR120から出力される所定の周波数の電流を通過させる。また、バイパスフィルタ130は、各子局110からの所定の周波数の断芯検出信号を、制御通信部200に向けて通過させる。さらに、バイパスフィルタ130は、制御通信部200からの所定の周波数の制御信号を、各子局110に向けて通過させる。
トランス140は、CCR120から電力線PLを介して供給される電力の電圧を、灯器LEを発光させるための電圧に変換する。トランス140としては、例えば、ゴムで絶縁被覆されたゴムトランスを用いる。
空港には、複数の灯器LE及び子局110からなる灯器群が設置されている。電力線通信部100は、各灯器群に設けられている。つまり、空港には、複数の電力線通信部100が設けられており、それぞれが所定の数の灯器群の点灯を制御する。灯器LEは、一つの空港に、大量に設置されているため、電力線通信部100も多数設置されている。
[制御通信部]
制御通信部200は、灯火監視制御システムSの監視制御に必要な情報を送受信する。例えば、制御通信部200は、制御信号の送信、断芯検知信号の受信を行う。制御通信部200は、通信経路210を介して接続されたデータ処理部220、親局230、通信機器240を有する。
通信経路210は、ネットワークを構成するノード系の設備の間での情報の送受信を可能とするリンク系の設備である。例えば、イーサネット(登録商標)等の規格に従ったLANケーブルを用いる。なお、後述するように、通信経路210は冗長化されている。通信経路210によって接続されたノード系の設備は、データ処理部220、親局230、通信機器240である。
データ処理部220は、電力線通信部100との間で灯火監視制御のための情報の送受信を行う。データ処理部220は、運用卓10、コントローラ20、入出力インタフェース30を有する。運用卓10は、灯火監視制御システムSの監視制御に必要な情報の入出力を行う入力装置及び出力装置を含み、HMI(human machine interface)として機能する。入力装置は、制御ロジック、灯器LEの点灯、消灯をさせる指令等をオペレータが入力する装置である。入力装置は、スイッチ、キーボード、マウス、タッチパネル等により構成される。
出力装置は、灯器LEの点灯、消灯に関する情報、灯火監視制御システムSの状態に関する情報等を、オペレータが認識可能となるように出力する装置である。出力装置は、表示装置を含む。表示装置としては、液晶、有機EL等のディスプレイを用いることができる。表示装置は、灯器LEの点灯、消灯の状態を図又はリストで表示する監視画面の他、灯火監視制御システムSの状態を図又はリストで表示するシステム構成画面、情報の入出力のためのインタフェース等を表示する。なお、出力装置には、監視制御に必要な情報を出力するために、音声を出力するスピーカ、発光するランプ等も含まれる。
コントローラ20は、灯火監視制御のための情報を処理する。コントローラ20は、複数設けられることにより、冗長化されている。本実施形態では、コントローラ20は、第1のコントローラ20A、第2のコントローラ20Bを有する。第1のコントローラ20A、第2のコントローラ20Bは、灯器LEに対する灯火監視制御のために稼働するメインと、予備的に待機しているサブのいずれか一方として動作する。第1のコントローラ20A、第2のコントローラ20Bは、いずれがメインかサブかにかかわらず、常時起動しており、データ及び処理の同期をとっているホットスタンバイの態様によって冗長化を実現している。このため、第1のコントローラ20A、第2のコントローラ20Bは、互いの健全性を通知するための情報、データ等を送受信する信号線又は通信ケーブルによって接続されている。以下の説明では、第1のコントローラ20Aを1系、第2のコントローラ20Bを2系とする。1系及び2系のいずれもメインにもサブにもなりうる。なお、第1のコントローラ20A、第2のコントローラ20Bを区別しない場合には、コントローラ20として説明する。
コントローラ20は、制御指令処理部21と、断芯検知部22を有する。制御指令処理部21は、制御指令を生成する。つまり、制御指令処理部21は、あらかじめ設定された制御ロジックに従って又は運用卓10の入力装置からの入力に従って、制御指令を生成して出力する。断芯検知部22は、断芯検知信号に基づいて、灯器LEの断芯を検知する。つまり、断芯検知部22は、断芯検知信号を受信して断芯を判断して、これを報知する信号を運用卓10の出力装置に出力する。なお、図示はしないが、コントローラ20は、判断処理に必要なプログラム、データ、制御ロジック、表示処理に必要な画面インタフェース等を記憶した記憶部を有する。
入出力インタフェース30は、運用卓10とコントローラ20との間での情報の入出力、変換等を行うインタフェースである。入出力インタフェース30は、複数設けられることにより冗長化されている。本実施形態では、入出力インタフェース30は、第1のコントローラ20A、第2のコントローラ20Bに対応して第1の入出力インタフェース30A、第2の入出力インタフェース30Bを有する。以下、第1の入出力インタフェース30A、第2の入出力インタフェース30Bを区別しない場合には、入出力インタフェース30として説明する。
なお、運用卓10、コントローラ20、入出力インタフェース30は、信号線を介して接続されていても、通信ケーブルを介して接続されていてもよい。例えば、コントローラ20及び入出力インタフェース30は、信号線である入出力バスで接続され、運用卓10のみが情報の入出力用の端末として独立に構成され、ネットワークを構成するLANケーブルを介して接続されていてもよい。
親局230は、電力線通信部100とコントローラ20との間に設けられ、灯火監視制御のための情報を通信経路210を介して通信する。親局230は、一つの電力線通信部100に対して複数設けられることにより冗長化されている。本実施形態では、親局230は、電力線通信部100毎に設けられた第1の親局230A、第2の親局230Bを有する。第1の親局230Aは1系、第2の親局230Bは2系である。但し、1系、2系のいずれもメインにもサブにもなりうる。また、第1の親局230Aは、第1のコントローラ20Aがメインのときにも、第2のコントローラ20Bがメインのときにも、メインとなりうるしサブにもなりうる。第2の親局230Bは、第1のコントローラ20Aがメインのときにも、第2のコントローラ20Bがメインのときにも、メインとなりうるしサブにもなりうる。第1の親局230A、第2の親局230Bは、いずれがメインかサブかにかかわらず、常時起動しており、ホットスタンバイの態様によって冗長化を実現している。以下、第1の親局230A、第2の親局230Bを区別しない場合には、親局230として説明する。
親局230は、データ処理部220からの制御指令を受信して、電力線通信部100に送信する。また、親局230は、電力線通信部100からの検知信号をデータ処理部220へ送信する。より具体的には、親局230は、制御指令を受けたとき、CCR120から出力される50Hz又は60Hzの周波数の電流信号波形に対して、所定の周波数で制御信号を変調して重畳し、電力線PLを介して子局110に送信する。また、親局230は、バイパスフィルタ130を介して50Hz又は60Hzの周波数の電流信号波形と区別された断芯検知信号を受信して、データ処理部220に送信する。
ここで、複数の親局230は、それぞれが電力線通信部100に重畳させる信号を通信するための通信パラメータが相違している。つまり、電力線通信部100毎に設けられた第1の親局230A、第2の親局230Bは、それぞれの信号が識別可能となるように設定が相違している。通信パラメータは、周波数、位相、信号強度、タイミングを含む。本実施形態では、第1の親局230A、第2の親局230Bが生成する信号の周波数が相違している。また、コントローラ20、親局230は、稼働の優先度が設定されている。設定はコントローラ20、親局230のメモリ等に記憶されている。基本的には、メインとなる機器は、サブとなる機器よりも優先度が高く設定されている。例えば、1系をメインとする場合には、第2の入出力インタフェース30Bよりも第1の入出力インタフェース30Aの優先度が高く、第2のコントローラ20Bよりも第1のコントローラ20Aの優先度が高く、第2の親局230Bよりも第1の親局230Aの優先度が高く設定されている。また、コントローラ20は、親局230よりも優先度が高く設定されている。これは、優先度が高いコントローラ20が切り替わった場合には、優先度が低い親局230も切り替わるが、優先度が低い親局230が切り替わっても、健全なコントローラ20は切り替わらないことを意味する。
通信機器240は、通信経路210に介在して、各ノードへの情報の配信を制御する機器である。通信機器240は、ハブ40、スイッチ50を有する。ハブ40は、データ処理部220と親局230との間に介在して、データ処理部220と親局230との間の情報の転送を行う。ハブ40は、複数設けられることにより冗長化されている。本実施形態のハブ40は、第1のコントローラ20Aに対応する1系の第1のハブ40A、第2のコントローラ20Bに対応する2系の第2のハブ40Bを含む。第1のハブ40A、第2のハブ40Bは、通信ケーブルを介して接続され、第1のコントローラ20A、第2のコントローラ20Bからの信号を相互に転送可能に設けられている。以下、第1のハブ40A、第2のハブ40Bを区別しない場合には、ハブ40として説明する。
スイッチ50は、電力線通信部100との間で通信を行う親局230を、第1の親局230Aとするか、第2の親局230Bとするかを切り替える。本実施形態のスイッチ50は、第1の親局230A及び第2の親局230Bとバイパスフィルタ130との間に介在して、通信の経路を制御することにより切り替えを行う。なお、複数のコントローラ20と複数の親局230との間の通信経路210は、どのコントローラ20も、どの親局230に対しても通信可能となるように冗長化されている。本実施形態では、第1のコントローラ20Aは、第1のハブ40Aを介して、第1の親局230A及び第2の親局230Bの双方に接続されている。第2のコントローラ20Bは、第2のハブ40Bを介して、第1の親局230A及び第2の親局230Bの双方に接続されている。
なお、通信経路210とは別に、コントローラ20と親局230との間に、コントローラ20及び親局230のいずれがメインかサブかを示す信号を通信する信号線250が接続されている。つまり、データ処理部220と親局230との間には、制御指令、断芯検知信号を送受信する通信ケーブルとは別の信号線250が設けられている。この信号線250を介して、データ処理部220は、自らがメインかサブかの情報を、親局230に通知することができる。本実施形態では、信号線250は、第1のコントローラ20Aの入出力ポートと第1の親局230Aの入出力ポートとをスイッチ50を介して接続し、第2のコントローラ20Bの入出力ポートと第2の親局230Bの入出力ポートとをスイッチ50を介して接続する。図中、α1、β1、α2、β2は、共通の符号を付した部分が互いに接続されることを示す。なお、いずれがメインかサブかの情報は、通信経路210を介して通信してもよい。
[動作]
以上のような本実施形態の動作の一例を説明する。
(監視制御)
まず、メインとして1系の第1のコントローラ20A及び第1の親局230Aが稼働して、監視制御が行われているとする。このときには、あらかじめ設定された制御ロジックに従って又はオペレータによる入力装置からの入力に従って、制御指令処理部21から第1の親局230Aに制御指令が送信される。第1の親局230Aは、制御指令に基づいて、各灯器LEに対して所定の周波数の制御信号を出力する。制御信号は、バイパスフィルタ130を介して、電力線PLに流れる灯器LEを点灯させる電流に重畳される。各子局110は、制御信号に従って、各灯器LEを点灯又は消灯させる。
また、灯器LEが断芯した場合、これを検知した子局110は、断芯検知信号を電力線PLに重畳させて送信する。送信された断芯検知信号は、バイパスフィルタ130を通過して、第1の親局230A、第1のハブ40Aを経由して第1のコントローラ20Aによって受信される。第1のコントローラ20Aの断芯検知部22は、断芯検知信号に基づいて断芯を検知する。断芯検知部22は、断芯を通知する信号を、第1の入出力インタフェース30Aを介して運用卓10に出力する。運用卓10の表示装置は、断芯があった灯器LEを表示する等によって、オペレータに報知する。
(コントローラの切り替え)
次に、第1のコントローラ20Aに障害が発生した場合の切り替え処理を、図2のフローチャートを参照して説明する。第1のコントローラ20A、第1の親局230Aがメインとして稼働中(ステップS101)、第1のコントローラ20Aに障害が発生した場合(ステップS102のYES)、これが、ホットスタンバイしているサブの第2のコントローラ20Bによって検知される(ステップS103)。例えば、第1のコントローラ20Aから故障を示す信号が通知された場合、又は健全性を示す信号が所定時間通知されなかった場合等に、第2のコントローラ20Bがメインの故障を検知する。
すると、第2のコントローラ20Bがメインに切り替わるとともに(ステップS104)、自らがメインとなることを示す信号を、信号線250、スイッチ50を介して送信することにより、第1の親局230A、第2の親局230Bに切り替えを通知する(ステップS105)。コントローラ20よりも優先度が低い第1の親局230A、第2の親局230Bは(ステップS106のYES)、コントローラ20の切り替えに従って、メインを2系の第2の親局230Bに切り替える(ステップS107)。なお、上記の処理は、第1の入出力インタフェース30A、第1のハブ40A又はこれらの通信経路に障害が発生することにより、第1のコントローラ20Aが通信できなくなった場合も同様である。また、2系の第2のコントローラ20Bがメインとなっていて、1系の第1のコントローラ20Aに切り替える場合も同様である。
(親局の切り替え)
次に、第1の親局230Aに障害が発生した場合の切り替え処理を、図2のフローチャートを参照して説明する。上記のように第1のコントローラ20A、第1の親局230Aがメインとして稼働中(ステップS101)、第1の親局230Aに障害が発生した場合(ステップS102のYES)、これが、ホットスタンバイしているサブの第2の親局230Bによって検知される(ステップS103)。例えば、第1の親局230Aから故障を示す信号が通知された場合、又は健全性を示す信号が所定時間通知されなかった場合等に、第2の親局230Bがメインの故障を検知する。
すると、第2の親局230Bがメインに切り替わるとともに(ステップS104)、自らがメインになることを示す信号を、スイッチ50、信号線250を介して送信することにより、第1のコントローラ20A、第2のコントローラ20Bに切り替えと通知する(ステップS105)。親局230よりも優先度が高い第1のコントローラ20A、第2のコントローラ20Bは(ステップS106のNO)、親局230が切り替わったとしても切り替わらず、メインの第1のコントローラ20Aによる稼働を継続する。なお、上記の処理は、通信経路に障害が発生することにより、第1の親局230Aが通信できなくなった場合も同様である。また、2系の第2の親局230Bがメインとなっていて、第1の親局230Aに切り替える場合も同様である。なお、上記の機器の切り替え処理は例示に過ぎず、種々の切り替えのパターンが存在する。
[作用効果]
以上のような実施形態では、灯器LEに接続された子局110と、複数の灯器LE及び子局110からなる灯器群に接続され、灯器LEの点灯のための電流に灯火監視制御のための情報を重畳して通信する電力線通信部100と、灯火監視制御のための情報を処理するコントローラ20と、電力線通信部100とコントローラ20との間に設けられ、灯火監視制御のための情報を通信経路210を介して通信する親局230と、を有し、灯火監視制御のための情報は、灯器LEの点灯を制御する制御情報と灯器LEの断芯を検知する断芯検知信号を含み、コントローラ20は複数設けられ、親局230は、一つの電力線通信部100に対して複数設けられ、
複数のコントローラ20のいずれを灯火監視制御のために稼働するメインとするか、待機しているサブとするかを切り替え可能となるように、且つ、複数の親局230のいずれを灯火監視制御のために稼働するメインとするか、待機しているサブとするかを切り替え可能となるように、通信経路210が冗長化されている。
このため、灯器LEの点灯のための電流の経路と断芯検知のための経路とが電力線通信部100において共通化されるとともに、制御情報のための経路と断芯検知のための経路とが通信経路210において共通化される。従って、ケーブルの敷設数の増大の抑制、工事期間の短縮及び工事コスト低減を実現しつつ、冗長性を持つ灯火監視制御システムSを構成できる。
例えば、図3に示すように、電力線通信部100を設けることによって、断芯検出装置300による断芯検出を、ネットワーク上に接続されたHMI400によって行うことができる断芯検知システムの場合、子局110からの断芯検知信号を断芯検出装置300が受信して監視のみを行っている。このようなシステムでは、灯器LEの点灯、消灯の制御については、別途、制御システムが必要となる。この場合、制御システムのためのケーブルを、個々の子局110に接続する必要があり、ケーブルの敷設数が増大する。また、断芯検知のみを行うシステムの場合には、機器や通信経路に障害が発生した場合であっても、断芯検知はできなくなるだけである。しかし、制御システムにおいて、機器や通信経路に障害が発生した場合、灯器LEの点灯、消灯の制御ができなくなるので、空港の運用に多大な支障を来すことになる。これに対処するため、制御システムを冗長化することが考えられるが、この場合、さらにケーブル数が増大することになる。
本実施形態では、断芯検知信号のみならず、制御情報を冗長化された共通の通信経路210によって通信するとともに、断芯検知信号のみならず、制御情報を電力線通信部100に重畳させるので、制御機能に断芯検出機能を取り込み、ケーブル数の低減のみならず、システム構成の簡素化が実現できる。
通信経路210とは別に、コントローラ20と親局230との間に、コントローラ20及び親局230のいずれがメインかサブかを示す信号を通信する信号線250が接続されている。このため、いずれかの機器や通信経路210における障害発生にかかわらず、いずれをメインとするかサブとするかの情報を相互に通知し合うことができ、迅速な切り替え処理を行うことができる。いずれがメインかサブかを示す信号の受け渡しを、コントローラ20と親局230との間の通信経路210を介した通信手順の中に含めてしまうと、メインかサブかの信号を、優先順位の高い点灯制御、消灯制御に割り込ませなければならない。しかし、点灯制御、消灯制御も、メインかサブかを示す信号もいずれも迅速且つ確実な応答性能が求められる。本実施形態では、メインかサブかを示す信号の受け渡しを、通信経路210とは別の信号線250としたため、両者とも応答性能を確保できる。さらに、メインかサブかを示す信号は、空港のシステムとして重要な情報であるため、入出力用の信号線250で実施することにより、各装置間での整合性確保を迅速に行い、瞬時切換を実現できる。
複数の親局230は、それぞれが電力線通信部100に重畳させる信号を通信するための通信パラメータが相違している。このため、別途通信経路を設けてケーブルを増設することなく、複数の親局230による電力線通信部100を介した監視制御が可能となる。上記のように、通信パラメータは、周波数、位相、信号強度、タイミング等であり、これらを相違させることによって、互いの混信が抑制される。さらに、複数の通信パラメータを用いることによって、ノイズによる影響も受け難くなる。
コントローラ20は、親局230よりも稼働の優先度が高く設定されている。このため、親局230がメインからサブに切り替わっても、コントローラ20は切り替わらないことにより、処理の中枢の切り替えによる影響を抑えることができる。つまり、コントローラ20は、監視制御のための情報の処理を継続的に行っているため、健全である限り、同一の装置が処理を継続して、処理の中断、待機、重複を抑えることが好ましい。本実施形態では、コントローラ20の切り替えの確率を低減して、処理の中断、待機、重複の発生を抑制することができる。
[他の実施形態]
本明細書において、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、コントローラ20の数、親局230の数等、灯火監視制御システムSを構成する機器や通信経路の数は、上記の数には限定されない。例えば、コントローラ20を3以上としても、親局230を3以上としてもよい。コントローラ20、親局230等を構成する各部の全部若しくは一部は、演算部及び記憶部を有するコンピュータを所定のプログラムで制御することによって実現できる。この場合のプログラムは、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、上記のような各部の処理を実現するものである。
制御通信部200を構成するネットワークのプロトコルは、イーサネット(登録商標)を適用できるが、本実施形態はこれには限定されない。また、健全性を通知するための情報としては、キープアライブ、ハートビート、ハロー等、種々のものが適用可能である。
灯火監視制御のための情報は、上記に例示したものには限定されない。例えば、灯火監視制御システムSを構成する各機器、通信経路の障害に関する情報も、灯火監視制御のための情報に含まれる。このような情報に基づいて、制御指令処理部21が障害箇所を判断してもよい。また、例えば、断芯検知部22から送信される断芯要求信号と、これに応じて、子局110から送信される断芯応答信号も、灯火監視制御のための情報に含まれる。この場合、断芯検知部22は、断芯応答信号に基づいて、灯器LEの断芯を検知する。灯火監視制御システムSを構成する各機器の優先度の設定も、上記に例示したもには限定されない。
電力線通信部100についても冗長化してもよい。例えば、各灯器LEに対して、子局110、トランス140、電力線PL等のいずれかを複数設けることにより、冗長化することもできる。但し、電力線PLは、通信用のケーブルではないため、ノイズの影響を受けやすい。このため、電力線PLの数を増やすと、さらにノイズの影響が出やすくなる。つまり、電力線通信部100を冗長化しないことにも、電力線PLの数を抑えて、ノイズの増大を防ぐという利点がある。なお、灯器LEに対して、CCR120から灯器LEまでの電力線PLを2系統用意して、それぞれの系統の電力線PLを、隣接する灯器LEに交互に接続してもよい。これにより、いずれの系統がダウンしても、1個飛びで灯器LEの灯火を確保できるようにすることができる。このような構成によれば、各灯器LE毎に電力線PLを多重化するよりも、ケーブル数の増大を抑えて、冗長化することができる。
10 運用卓
20 コントローラ
20A 第1のコントローラ
20B 第2のコントローラ
21 制御指令処理部
22 断芯検知部
30 入出力インタフェース
30A 第1の入出力インタフェース
30B 第2の入出力インタフェース
40 ハブ
40A 第1のハブ
40B 第2のハブ
50 スイッチ
100 電力線通信部
110 子局
120 CCR
130 バイパスフィルタ
140 トランス
150 子局
200 制御通信部
210 通信経路
220 データ処理部
230 親局
230A 第1の親局
230B 第2の親局
240 通信機器
250 信号線
300 断芯検出装置
400 HMI
LE 灯器
PL 電力線
S 灯火監視制御システム
S101~S107 手順の各ステップ

Claims (4)

  1. 灯器に接続された子局と、複数の灯器及び子局からなる灯器群に接続され、灯器の点灯のための電流に灯火監視制御のための情報を重畳して通信する電力線通信部と、
    前記灯火監視制御のための情報を処理するコントローラと、
    前記電力線通信部と前記コントローラとの間に設けられ、前記灯火監視制御のための情報を通信経路を介して通信する親局と、
    を有し、
    前記灯火監視制御のための情報は、前記灯器の点灯を制御する制御情報と前記灯器の断芯を検知する断芯検知信号を含み、
    前記コントローラは複数設けられ、
    前記親局は、一つの前記電力線通信部に対して複数設けられ、
    複数の前記コントローラのいずれを灯火監視制御のために稼働するメインとするか、待機しているサブとするかを切り替え可能となるように、且つ、前記複数の親局のいずれを灯火監視制御のために稼働するメインとするか、待機しているサブとするかを切り替え可能となるように、前記通信経路が冗長化されていることを特徴とする灯火監視制御システム。
  2. 前記通信経路とは別に、前記コントローラと前記親局との間に、前記コントローラ及び前記親局のいずれがメインかサブかを示す信号を通信する信号線が接続されていることを特徴とする請求項1記載の灯火監視制御システム。
  3. 前記複数の親局は、それぞれが前記電力線通信部に重畳させる信号を通信するための通信パラメータが相違していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の灯火監視制御システム。
  4. 前記コントローラは、前記親局よりも稼働の優先度が高く設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の灯火監視制御システム。
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