JP2012064019A - サーバ装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サーバ装置150の制御部31は、生体情報を受信するたびに時間計測を開始し(ステップS301)、その次に生体情報を受信するとそれまでの計測時間をリセットして、再び新たな時間計測を開始する。つまり、ここで計測しているのは、サーバ装置150が生体情報を受信していない期間に相当する。ここで、計測時間がタイムアウトに到達した時点で、ユーザBの生体情報を受信できなかった場合(ステップS302)、サーバ装置150の制御部31は、まず、生体情報を送信してこない移動通信端末130及び生体機器140に対して、生体情報が未受信になっているときに行う動作を指示する未受信動作指示を送信する(ステップS303)。
【選択図】図11
Description
本発明の目的は、生体情報を用いたコミュニケーションを終了しようとしているか否かというユーザの意図を考慮したうえで、このコミュケーションの終了を支援することにある。
<構成>
図1は、本発明の実施形態に係る通信システム1の構成を示す図である。通信システム1は、広範なエリアに設けられた移動通信ネットワーク100と、ユーザによって所持される移動通信端末110、130および生体機器120,140と、移動通信ネットワーク100に接続されたサーバ装置150とを備えている。移動通信端末110および生体機器120が連携することで、サーバ装置150に対するクライアント装置として機能する。同様に、移動通信端末130および生体機器140が、サーバ装置150に対するクライアント装置として機能する。これらのクライアント装置を利用する各ユーザ、つまり移動通信端末110および生体機器120を利用するユーザと、移動通信端末130および生体機器140を利用するユーザとは異なっている。これらのユーザがこの通信システム1を用いてお互いにコミュニケーションをとりあう。なお、通信システム1において、移動通信端末及び生体機器は多数存在し得るが、図1では、説明の便宜のため、それぞれ2つのみ図示している。
次に実施形態の動作を説明する。以下の説明において、移動通信端末110および生体機器120を利用するユーザをユーザAと呼び、移動通信端末130および生体機器140を利用するユーザをユーザBと呼ぶ。また、移動通信端末110,130、生体機器120,140及びサーバ装置150の各制御部11,21,31は、各々に記憶されているプログラムを実行することで以下の動作を行う。
上記のようなステップS18〜ステップS28の処理は、生体機器120,140が生体情報を移動通信端末110,130に送信するたびに、繰り返し行われる。
以上のようにして、遠隔に居るユーザどうし、例えば親子関係、友人関係或いは恋人関係にあるユーザが、お互いの生体の状態を生体機器120,140の報知動作によって認識することで、コミュニケーションの相手があたかも自らの傍に居るような感覚を得ることができ、これにより、今までないノンバーバルコミュニケーションが実現される。
また、長時間において心理状態が同期していることの指標となるワイドレンジ同期率と、短時間において心理状態が同期していることの指標となるトレンド同期率とを併用することで、心理状態の変遷をも加味した、心理状態の同期度の推定が可能となる。
また、ユーザが生体機器120,140を握ったことを契機として、生体機器120,140および移動通信端末110,130間の通信路を自動で確立しているので、ユーザにとって操作の手間がかからない。
また、ユーザが一時的に生体機器120,140を手離した場合であっても、ユーザがコミュニケーションを継続する意思があれば、そのコミュニケーションの再開を図ることができる。
上述した実施形態は次のような変形が可能である。以下の変形例を互いに組み合わせて実施してもよい。
<変形例1>
実施形態では、生体機器と移動通信端末という2つの通信装置によって1つのクライアント装置を構成していた。これらの通信装置間の通信は、無線通信であっても有線通信であってもよい。また、クライアント装置とサーバ装置150との間のネットワークは、移動通信ネットワークに限らず、固定通信ネットワークであってもよいし、移動通信ネットワーク及び固定通信ネットワークの両者で構成してもよい。
また、クライアント装置は、生体機器と移動通信端末の機能を併せ持つ単体の装置であってもよいし、或いは、3つ以上の通信装置によって構成されていてもよい。
また、生体機器は、腕時計型などのウェアラブルな装置であってもよく、その場合、ユーザは生体機器を握るのではなく、生体機器の特定の部位を触れると生体機器が動作するようになっている。
図3において、移動通信端末110と生体機器120との間の通信路の確立は、ステップS4のコミュニケーションの相手が指定されてから行っていたが、これをステップS3の前や後に行ってもよい。つまり、移動通信端末110及び生体機器120は、まずお互いの通信路を確立してから、コミュニケーションの相手方となるユーザを指定する。具体的には、次のような手順となる。生体機器120の制御部11は、圧力検知部14が閾値を超える大きさの圧力を検出すると、検出部12による生体状態の検出を開始させる。そして、生体機器120の制御部11は、自身の近距離通信部15と移動通信端末110の近距離通信部23との間で、通信規格に定められた手順で通信路を確立する。そして、ユーザAが、コミュニケーションをとる相手方、ここではユーザBの移動通信端末130の端末識別情報を指定して通信の開始を要求する操作を行うと、移動通信端末110の制御部21は、移動通信端末130の端末識別情報を含む接続要求をネットワーク通信部24から送出する。
実施形態では、ユーザが生体機器120,140を握ったときの圧力をこれらの生体機器が検出して移動通信端末110,130との通信路を確立していた。このとき検出された圧力の大きさを、コミュニケーションの相手方となるユーザの生体機器120,140に対する動作指示に用いてもよい。このときの圧力の大きさは、例えばユーザの感情の指標として用いられる。例えば圧力が大きいときは、ユーザによって強く握られたときだから、強い感情であるとみなし、逆に、圧力が小さいときは、ユーザによって弱く握られたときだから、優しい感情であるとみなす。この場合、圧力の大きさを予め定めたレベル別に区分しておき、例えば、一方のユーザが強い圧力のレベルで握れば、コミュニケーションの相手方である他方のユーザのクライアント装置において赤い光で発光し、弱い圧力のレベルで握れば他方のユーザのクライアント装置において緑や青といった落ち着いた色で発光する。振動の大きさについても、同様に、圧力の大きさに応じてコミュニケーションの相手方であるユーザのクライアント装置において変化させるようにしてもよい。サーバ装置150の記憶部33には、圧力の大きさと報知動作とを対応付けたテーブルが記憶されており、制御部31は、このテーブルを参照して、一方のユーザのクライアント装置から通知された圧力の大きさから報知動作の内容を決定し、他方のユーザのクライアント装置に通知する。また、この圧力の大きさは、コミュニケーションの重要性ないし緊急性を相手方に通知するものであってよい。つまり、圧力が大きいときは、コミュニケーションの重要性ないし緊急性が高いとみなしてコミュニケーションの相手方である他方のユーザのクライアント装置において例えば赤い光で発光したり大きな振動を発生させ、逆に、圧力が小さいときは、コミュニケーションの重要性ないし緊急性が低いとみなしてコミュニケーションの相手方である他方のユーザのクライアント装置において例えば青い光で発光したり小さな振動を発生させる。
圧力の大きさに見合った点灯色および振幅がサーバ装置150の記憶部33に予め記憶されている。例えば、図3のステップS5にて、生体機器120と移動通信端末110との通信路を確立したとき、その生体機器120は検出した圧力の大きさを移動通信端末110に通知し、移動通信端末110は図3のステップS6の接続要求に、この圧力の大きさを含めてサーバ装置150に送信する。ステップS7にて、サーバ装置150の制御部31は、圧力の大きさに応じた点灯色と圧力の大きさに応じた振幅とを含む呼び出しを移動通信端末130に送信する。移動通信端末130の制御部21はステップS8にて、この接続要求に含まれている点灯色および振幅を生体機器140に伝え、生体機器140の制御部11は、ステップS9の報知処理においてこの点灯色で発光部131を点灯させ、且つ、この振幅で振動部132を振動させる。このようにすれば、ユーザが生体機器を握るときの強さを変えるだけで、そのユーザの感情、または、コミュニケーションの重要性ないし緊急性を相手に伝えることができる。
実施形態において、ユーザが生体機器120を握ったことを契機として、生体機器120および移動通信端末110の間の通信路を確立し(図5)、さらに、生体機器120において生体情報が生成されると、生体機器120からその通信路経由で移動通信端末110に生体情報が送信されていた(図3)。これを、ユーザが生体機器120を握り、且つ、生体機器120が生体情報を検出したという2つの条件充足を契機として、生体機器120および移動通信端末110間の通信路を自動で確立するようにしてもよい。このようにすれば、例えば生体機器120を鞄の中に入れておいたときに、生体機器120が鞄内の他の荷物からの接触を圧力として検出して移動通信端末110との通信路を確立しようとする、というような誤動作を防止することができる。
実施形態において、サーバ装置150の制御部31は、心理状態を推定するときに、図8に示すようなグラフを全ユーザについて共通して利用していたが、これを、図8に示すような生体情報と心理状態との対応関係として各々のユーザ単位で異なる内容を記憶部33に記憶しておき、制御部31は、その対応関係において受信された生体情報に対応する心理状態を、各々のユーザの心理状態として推定するようにしてもよい。例えば、制御部31は、ユーザの心拍数が検出されるたびに、その心拍数を図8に示すグラフに含まれるサンプル値の1つと入れ替えていき、最終的に、そのユーザから検出された心拍数のみによって、図8に示すようなグラフを生成するようにしてもよい。
また、制御部31は、図8のグラフにおいて心拍数の平均値がμのとき、その平均値μを、
μ=μ+(x-μ)×λ、
(ただし、xは検出された心拍数、λは1未満の定数)
という数式で変化させるようにしてもよい。
心理状態を推定するためのアルゴリズムは、実施形態で例示した内容に限らない。例えば、制御部31は心拍数の変動をパワースペクトル解析によって解析した結果から心理状態を推定してもよい。心拍数の変動に対するパワースペクトル解析結果は、3つの周波数成分に分けられることが知られている。1つ目は、VLF成分とよばれる低周波数成分(0-0.05Hz)、2つ目は、LF成分と呼ばれる中間周波数成分(0.05-0.20Hz)、3つ目は、H成分Fと呼ばれる高周波数成分(0.20-0.35Hz)である。HF成分は呼吸によって生ずる副交感神経活動によって影響を受ける。LF成分は交感神経と副交感神経活動によって影響を受ける。VLF成分は主として交感神経活動のほか、副交感神経活動により影響を受ける。LF成分とHF成分は交感神経機能の指標として用いられるから、制御部31は、X=f(LF成分、HF成分)、というLF成分及びHF成分の関数fに基づいて求めたXの大きさの大小で心理状態を推定するようにしてもよい。
また、サーバ装置150の制御部31は、一定期間あたりに計測された各脈拍数から、その期間における平均脈拍数を算出し、その平均脈拍数の大小によって心理状態を推定してもよい。
また、制御部31は、例えば心拍数、移動通信端末110,130における加速度情報、生体機器120,140において検知された圧力、移動通信端末110,130を用いた通話時の音声の解析結果なども加味して心理状態を推定するようにしてもよい。
同期度を推定するためのアルゴリズムは、実施形態で例示した内容に限らない。例えば、制御部31は、図8のような、複数の生体情報のサンプリングにより得られた統計結果を表すグラフにおいて、一のユーザの生体情報が変化したときの当該変化前から当該変化後までの積分領域と、同グラフにおいて他のユーザの生体情報が変化したときの当該変化前から当該変化後までの積分領域とを特定し、これらの積分領域が重なっている領域が大きいほど同期度が大きいと推定するようにしてもよい。例えば、図12に示す例では、或るユーザの生体情報が変化したときの当該変化前から当該変化後までの積分領域をA1とする。一方、その或るユーザとコミュニケーションをとっている他のユーザの生体情報が変化したときの当該変化前から当該変化後までの積分領域をA1’とする。この場合、積分領域A1と積分領域A1’とが重なる領域A1’’の大きさが同期度に応じたものとなる。この領域A1’’の大きさが、より大きいということは、両ユーザの心理状態の変化分の一致度が大きいということであるから、同期度もより大きくなる。
生体機器120,140に複数の動作モードを用意し、各動作モードで報知動作部13による報知動作の態様を変えるようにしてもよい。例えばノーマルモード、パーソナルモード、スリープモード及びオリジナルモードと呼ばれる4つの動作モードを用意する。各動作モードの切り替えは、生体機器120,140の圧力センサに対する加圧動作や、移動通信端末110,130における操作部25に対する操作などを用いて制御部11が行う。ノーマルモードでは実施形態と同じく、制御部11は、発光部131、発熱部133及び振動部132による報知を行う。パーソナルモードでは、制御部11は、発熱部133及び振動部132による報知を行う。スリープモードでは、制御部11は、発光部131及び発熱部133による報知を行うが、発光量はノーマルモードよりも小さく、また、発光部131、発熱部133及び振動部132による報知はタイムアウトで終了する。オリジナルモードでは、制御部11は、ユーザによって指示された報知動作の設定に従って、発光部131、発熱部133及び振動部132の少なくともいずれか1つによる報知を行う。
また、生体機器120,140の制御部11は、実施形態で例示したタイミングにおいてのみ何らかの報知動作を行うのではなく、これらの例示以外に、何らかのイベントがあるごとに報知動作を行ってもよい。
サーバ装置150の制御部31は、一方のユーザの生体情報を取得できない理由が、そのユーザのクライアント装置における電力残量または通信事情にある場合には、その理由を判別し、判別した理由を他方のユーザのクライアント装置に送信するようにしてもよい。具体的には、生体機器120,140の制御部11は、自装置における電力残量を監視しており、その電力残量が少なくなってきたときに、その旨を移動通信端末110,130経由でサーバ装置150に通知する。また、移動通信端末110,130の制御部31は、自装置における電力残量を監視しており、その電力残量が少なくなってきたときに、その旨をサーバ装置150に通知する。また、移動通信端末110,130の制御部21は、生体機器120,140と通信断になったときに、その旨をサーバ装置150に通知する。また、移動通信端末110,130の制御部21は、ネットワーク通信部24における受信電界強度が閾値を下回って、いわゆる圏外になる可能性が高いときにその旨をサーバ装置150に通知する。また、移動通信端末110,130の制御部21は、ネットワーク通信部24に対して通話の着信があったときにその旨をサーバ装置150に通知する。サーバ装置150の記憶部33には、図13に示すようなテーブルが記憶されており、制御部31は、上記のような各通知の内容と図13のテーブルの内容とに基づいて、一方のクライアント装置においてユーザの生体情報を取得できない理由を判別し、これを、コミュニケーションの相手方である、他方のクライアント装置に通知する。
さらに、制御部31は、ユーザの意図的な終了理由があってその旨がそのユーザの移動通信端末又は生成機器に入力された場合には、その旨をそのユーザの移動通信端末から受け取り、これをコミュニケーションの相手方であるクライアント装置に通知してもよい。
これらの通知を受け取ったクライアント装置は、発光部131、振動部132及び発熱部133を制御して所定の報知動作を行ったり、表示部26において所定の表示を行ったりする。
サーバ装置150の制御部31は、一のユーザの生体情報を取得できなくなってから各クライアント装置に対する動作指示の通知を行わなくなるまでの期間において、それぞれのクライアント装置との間の情報の遣り取りの状況に基づいて、ユーザ間の親密度を特定するようにしてもよい。例えば、制御部31は、コミュニケーションの終了をどちらのユーザから申し出たかとか、また、その申し出に対して相手がすぐに受け入れたか或いはコミュニケーションの継続を要求したかということを、上記の遣り取りから特定し、これに基づいて、互いに相手をどの程度想っているかを推定して親密度を特定する。より具体的には以下のとおりである。
サーバ装置150の記憶部33には、一のユーザから他のユーザに対する親密度を意味する親密度ポイントがあらゆるユーザの組み合わせごとに記憶される。親密度ポイントは、予め決められた初期値が設定されており、この初期値から、特定された親密度に応じて所定の値が加算又は減算される。例えば、サーバ装置150の制御部31は、生体情報を取得できなくなったほうのクライアント装置のユーザ(図11のステップS302参照、図11ではユーザB)を、コミュニケーションの終了を申し出たユーザとみなし、そのユーザ(ユーザB)から他のユーザ(コミュニケーションの相手方であるユーザA)に対する親密度ポイントの初期値から、所定値を減算する。また、サーバ装置150の制御部31は、その申し出に対して相手のユーザ(ユーザA)がすぐに受け入れなかった場合、つまり、図11のステップS308からS310までの報知動作に対して、ユーザ(ユーザA)がコミュニケーションを継続することを要求した場合には(ステップS311,S312)、そのユーザ(ユーザA)から他のユーザ(ユーザB)に対する親密度ポイントの初期値から、所定値を加算する。一方、サーバ装置150の制御部31は、その申し出に対して相手のユーザ(ユーザA)がすぐに受け入れた、つまり、図11のステップS308からS310までの報知動作に対して、ユーザ(ユーザA)がコミュニケーションを継続することを要求しなかった場合には、そのユーザ(ユーザA)から他のユーザ(ユーザB)に対する親密度ポイントの初期値から、所定値を減算する。制御部31は、上記のようにして求めた親密度を、それぞれ相手方のクライアント装置、または、双方のクライアント装置に伝える。
人間の生体状態には、実施形態で例示した心拍数や体温のほか、圧力、発汗、筋電、静電気などの、あらゆる生体の状態を含み得る。
また、実施形態では、言語を用いたコミュニケーションと、非言語的要素を用いたコミュニケーションの双方を利用可能であったが、非言語的要素を用いたコミュニケーションのみを利用可能としてもよい。
また、実施形態では、制御部31は、心拍周期を生体機器の発光部131による発光の点滅周期や振動部132による振動の周期にしていた。これに限らず、一方のクライアント装置は、脈拍のピーク間隔を計測し、その間隔をサーバ装置150経由でコミュニケーションの相手方のクライアント装置に伝え、相手方のクライアント装置では、伝えられた間隔を、発光部131の発光周期や振動部132による振動周期として用いてもよい。
サーバ装置150の制御部31は、一方のクライアント装置から得た生体情報に基づいて動作指示を生成し、これを他方のクライアント装置に通知していたが、一方のクライアント装置から得た生体情報をそのまま他方のクライアント装置に通知し、他方のクライアント装置が通知された生体情報から報知動作を決定して、その報知動作を行ってもよい。例えば、上記のように、一方のクライアント装置から脈拍のピーク間隔をサーバ装置150経由でコミュニケーションの相手方のクライアント装置に伝えられるような場合、相手方のクライアント装置では、伝えられた間隔を、発光部131の発光周期や振動部132による振動周期にするという報知動作を自ら決定していると言える。
また、実施形態では、発熱部133は、生体情報に含まれている温度そのものが発熱温度となるように発熱していたが、推定された心理状態のレベルに応じた発熱温度で発熱するようにしてもよい。
また、実施形態では、制御部31は、心拍数を含む生体情報とともに受信された加速度の平均値が閾値を超える場合には、心理状態レベルを「1」だけ引き下げていたが、加速度に基づいて推定される運動量のレベルを幾つかに分け、そのレベルに応じた値を心理状態レベルから減算するようにしてもよい。例えば加速度に基づいて推定される運動量が比較的高い場合は、心理状態レベルを「3」引き下げ、運動量が中程度の場合は、心理状態レベルを「2」引き下げ、運動量が比較的低い場合は、心理状態レベルを「1」引き下げるといった具合である。つまり、運動のレベルが高いほど大きな引き下げ量とするという考え方である。
実施形態では、2人のユーザの間でコミュケーションがとられる例を開示したが、コミュニケーションをとるユーザの数は、3人以上であってもよく、要するに、複数であればよい。つまり、1対1のユーザのコミュニケーションに限らず、1対複数のユーザのコミュニケーションに本発明を適用してもよい。
上述した実施形態における各プログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で、サーバ装置150、生体機器120,140及び移動通信端末110,130に提供し得る。この場合には、記録媒体を読み取るインターフェースをこれらのサーバ装置150、生体機器120,140及び移動通信端末110,130に設ければよい。また、ネットワーク経由でこれらのサーバ装置150、生体機器120,140及び移動通信端末110,130にダウンロードさせることも可能である。
Claims (7)
- 互いにコミュニケーションをとりあう複数のユーザを特定する特定手段と、
各々のユーザによって利用されるクライアント装置から、当該ユーザの生体の状態に関する生体情報を取得する取得手段と、
前記特定手段によって特定された前記複数のユーザのうちいずれかのユーザの前記クライアント装置から前記取得手段によって取得された生体情報、または、前記取得手段によって取得された生体情報に応じた動作を行うよう他のユーザの前記クライアント装置に指示する動作指示を、当該他のユーザのクライアント装置に通知する通知手段と、
前記取得手段が一のユーザの前記生体情報を取得できない期間又は回数が閾値を超えると、当該一のユーザに対して前記生体情報の検出を促す旨の第1報知情報を当該一のユーザの前記クライアント装置に送信し、当該送信から所定の期間内に前記取得手段が当該一のユーザの前記生体情報を取得できない場合には、当該一のユーザとコミュケーションをとっていた他のユーザに対して、当該コミュニケーションの終了を予測する旨の第2報知情報を当該他のユーザの前記クライアント装置に送信する情報送信手段と
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - 前記情報送信手段は、前記他のユーザのクライアント装置に前記第2報知情報を送信した後に、当該他のユーザのクライアント装置からコミュニケーションを継続する旨の要求を受け取った場合に、前記一のユーザに対して当該他のユーザがコミュニケーションの継続を要求している旨の第3報知情報を、当該一のユーザの前記クライアント装置に送信し、
前記通知手段は、前記情報送信手段によって前記第3報知情報が送信されてから期間又は回数の計測を開始し、前記取得手段が前記一のユーザの前記生体情報が取得できない期間又は回数が閾値を超えた場合には、前記一のユーザの前記クライアント装置及び前記他のユーザの前記クライアント装置に対する前記通知を行わない
ことを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。 - 前記通知手段は、前記情報送信手段によって前記他のユーザのクライアント装置に前記第2報知情報が送信されてから期間の計測を開始し、当該期間が閾値を超えるまでに、前記他のユーザのクライアント装置からコミュニケーションを継続する旨の要求を前記情報送信手段が受け取ることができなかった場合には、前記一のユーザの前記クライアント装置及び前記他のユーザの前記クライアント装置に対する前記通知を行わない
ことを特徴とする請求項2記載のサーバ装置。 - 前記取得手段が一のユーザの前記生体情報を取得できない理由が、前記一のユーザのクライアント装置における電力残量または通信事情にある場合には、その理由を判別する判別手段と、
前記判別手段により判別された理由を他のユーザの前記クライアント装置に送信する理由送信手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のサーバ装置。 - 前記取得手段が一のユーザの前記生体情報を取得できなくなってから、前記通知手段が前記一のユーザの前記クライアント装置及び前記他のユーザの前記クライアント装置に対する前記通知を行わなくなるまでの期間において、自装置と前記一のユーザの前記クライアント装置及び前記他のユーザの前記クライアント装置との間の情報の遣り取りの状況に基づいて、前記一のユーザと前記他のユーザとの間の親密度を特定する親密度特定手段
を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のサーバ装置。 - 前記特定手段によって特定された前記複数のユーザの前記クライアント装置から前記取得手段によってそれぞれ取得された生体情報に基づいて、各々の前記ユーザの心理状態を判定する心理状態判定手段と、
前記心理状態判定手段によって判定された各々の心理状態が同期している度合いである同期度を判定する同期度判定手段と、
前記同期度判定手段によって判定された同期度に応じた前記動作指示を生成する生成手段とを備え、
前記通知手段は、前記生成手段によって生成された動作指示をそれぞれの前記クライアント装置に通知する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載のサーバ装置。 - コンピュータを、
互いにコミュニケーションをとりあう複数のユーザを特定する特定手段と、
各々のユーザによって利用されるクライアント装置から、当該ユーザの生体の状態に関する生体情報を取得する取得手段と、
前記特定手段によって特定された前記複数のユーザのうち、いずれかのユーザの前記クライアント装置から前記取得手段によって取得された生体情報、または、前記特定手段によって特定された前記複数のユーザのうち、他のユーザの前記クライアント装置に対して、前記取得手段によって取得された生体情報に応じた動作を行うよう指示する動作指示を、当該他のユーザのクライアント装置に通知する通知手段と、
前記取得手段が一のユーザの前記生体情報を取得できない期間又は回数が閾値を超えると、当該一のユーザに対して前記生体情報の検出を促す旨の第1報知情報を当該一のユーザの前記クライアント装置に送信し、当該送信から所定の期間内に前記取得手段が当該一のユーザの前記生体情報を取得できない場合には、当該一のユーザとコミュケーションをとっていた他のユーザに対して、当該コミュニケーションの終了を予測する旨の第2報知情報を当該他のユーザの前記クライアント装置に送信する情報送信手段として機能させるためのプログラム。
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