JP2012063107A - 可撓性の消音ダクト - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで、且つ消音性に優れたダクト2の提供。
【解決手段】ダクト2は、本体4と外層6とからなる。外層6は、本体4の外周面に積層されている。本体4は、筒状である。本体4は、内層8と発泡体層10とからなる。発泡体層10は、内層8の外周面に積層されている。内層8は、第一通気層12と補強体14とからなる。外層6は、第二通気層16と非通気層18とからなる。第一通気層12及び第二通気層16は、不織布からなる。発泡体層10は、連続気泡を含んでいる。非通気層18は、樹脂フィルムからなる。樹脂フィルムは、螺旋状に巻かれている。樹脂フィルムの幅W1は、螺旋のピッチPよりも小さい。樹脂フィルムの側縁30は、隣接する側縁30と離間している。この離間により、ダクト2の表面に溝32が形成されている。この溝32においては、第二通気層16が露出している。
【選択図】図2

Description

本発明は、可撓性を有する消音ダクトに関する。詳細には、本発明は、主に冷暖房用空気の移送等に用いられるダクトに関する。
冷暖房用空気の移送に、ダクトが用いられている。このダクトへの要求性能として、可撓性を有することが挙げられる。可撓性を有するダクトは、屈曲自在である。従って、このダクトが用いられた空調設備では、「エルボー」と称される「L」字状の継手は不要である。このダクトへの他の要求性能として、消音性に優れることが挙げられる。消音性に優れたダクトが用いられた空調設備では、冷暖房機器から生じるノイズが伝播されにくい。この空調設備ではさらに、室内で発せられた音や声が隣室に伝播されにくい。
特開平11−63380号公報には、通気性繊維層、連続気泡層及び気密性層を備えたダクトが開示されている。気密性層は、連続気泡層の外側に位置している。このダクトでは、連続気泡層が消音性に寄与する。
特開2004−170073公報には、連続気泡を有する第一の発泡樹脂層と、この第一の発泡樹脂層の外側に位置しており独立気泡を有する第二の発泡樹脂層とを備えたホースが開示されている。第二の発泡樹脂層は、発泡樹脂テープが螺旋状に巻かれることで得られる。このテープの側縁は、隣接する側縁と熱融着されている。このホースでは、第一の発泡樹脂層が消音性に寄与し、第二の発泡樹脂層が断熱性及び気密性に寄与する。
特開平11−63380号公報 特開2004−170073公報
従来のダクトでは、連続気泡層が薄い場合、消音性が不十分である。連続気泡層が厚いダクトは、消音性に優れる。しかし、厚い連続気泡層に起因して、このダクトの外径は大きい。このダクトは、狭いスペースには設置され得ない。
本発明の目的は、コンパクトでありながら消音性に優れたダクトの提供にある。
本発明に係る可撓性の消音ダクトは、
(1)筒状であり、消音層を含み、且つ通気性を有する本体
及び
(2)この本体の外周面に積層されており、且つ通気性部と非通気性部とを有する外層
を備える。
好ましくは、通気性部は、螺旋状である。好ましくは、通気性部の軸方向幅とこの通気性部の螺旋のピッチとの比は、1/50以上1/6以下である。
好ましくは、外層は、通気性シートと、この通気性シートの表側又は裏側に位置しておりこの通気性シートと一体とされた非通気性シートとを有する。
本発明に係る消音ダクトでは、通気性部を有する外層が消音性に寄与する。このダクトでは、厚みが大きな消音層は不要である。従って、このダクトはコンパクトである。
図1は、本発明の一実施形態に係る消音ダクトの一部が示された断面斜視図である。 図2は、図1のダクトの一部が示された部分切り欠き正面図である。 図3は、図1のダクトの製造の様子が示された斜視図である。 図4(a)は本発明の他の実施形態に係るダクトの一部が示された正面図であり、図4(b)は図4(a)のB−B線に沿った拡大断面図である。 図5(a)は本発明のさらに他の実施形態に係るダクトの一部が示された部分切り欠き正面図であり、図5(b)は図5(a)のB−B線に沿った拡大断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1及び2に示されたダクト2は、本体4と外層6とからなる。外層6は、本体4の外周面に積層されている。本体4は、筒状である。本体4は、内層8と、消音層たる発泡体層10とからなる。発泡体層10は、内層8の外周面に積層されている。内層8は、第一通気層12と補強体14とからなる。外層6は、第二通気層16と非通気層18とからなる。このダクト2の外径D1は、典型的には50mm以上250mm以下である。このダクト2の内径D2は、典型的には40mm以上220mm以下である。
第一通気層12は、不織布からなる。不織布は、繊維からなる。不織布は、繊維が織られることなく、且つシート状を呈するように形成されたものである。第一通気性シートには、
(1)ニードルパンチ法によって繊維同士を絡ませた不織布
(2)スパンボンド不織布のように、繊維同士を、熱融着により又は接着剤により、結合 させた不織布
の両方が用いられうる。不織布は、通気性である。この不織布の厚みは、典型的には0.3mm以上1mm以下である。
第一通気層12は、テープ状の不織布が螺旋状に巻かれることで形成されている。図2に示されるように、不織布の側縁20は、隣接する側縁20と突き合わされている。側縁20の近傍が、隣接する側縁20の近傍と重ね合わされてもよい。第一通気層12は、ダクト2の内周面を画定する。
不織布の好ましい材質は、ポリプロピレンのような熱可塑性樹脂である。第一通気層12には、不織布以外に、通気性を有する種々のシートが用いられ得る。例えば、メッシュ状シート(ネット状シート)、パンチングシート及び織布が、第一通気層12に用いられ得る。
補強体14は、線状である。補強体14は、第一通気層12の外周面の上に、螺旋状に巻かれている。図2に示されるように、補強体14の幅は、螺旋のピッチよりも小さい。従って、補強体14の側縁は、隣接する側縁と離間している。この離間は、ダクト2の可撓性に寄与しうる。
補強体14は、底部22と凸部24とからなる。底部22は、隣接する2つの不織布の上に跨って位置している。換言すれば、補強体14は、この不織布の側縁20の直上に位置している。補強体14は、典型的には、ダクト2の他の部分を構成する材料よりも高剛性な材料からなる。後に詳説されるように、底部22は不織布に接合されている。この接合により、第一通気層12と補強体14とが一体となっている。補強体は、内層8が筒状を維持することに寄与する。補強体14の好ましい材質は、ポリプロピレンのような熱可塑性樹脂である。補強体14が、モノフィラメントからなってもよい。補強体14が、金属線からなってもよい。
発泡体層10は、第一通気層12及び補強体14の外側に位置している。発泡体層10は、本体4の外周面を画定する。発泡体層10は、補強体14の凸部24と当接している。発泡体層10は、補強体14とは接合されていない。接合されていないことは、ダクト2の可撓性に寄与する。発泡体層10が、補強体14と接合されてもよい。
発泡体層10は、連続気泡を有するポリマー成形体からなる。典型的には、気泡は、熱分解型発泡剤の発泡によって形成される。用いられる熱分解型発泡剤としては、アゾ化合物、ニトロソ化合物及びトリアゾール化合物が例示される。機械攪拌法等の物理的発泡方法により、ポリマー成形体が得られてもよい。連続気泡を有するので、このポリマー成形体は、通気性である。このポリマー成形体は、音波を通過させうる。従ってこのポリマー成形体は、音を吸収する。このポリマー成形体は、ダクト2の消音性に寄与する。
消音性の観点から、このポリマー成形体の厚みは5mm以上が好ましく、7mm以上が特に好ましい。後述されるように、このダクト2では、外層6が消音性に寄与する。従って、厚みが小さなポリマー成形体が用いられても、ダクト2の優れた消音性が維持されうる。厚みが小さなポリマー成形体を有するダクト2は、コンパクトである。コンパクトの観点から、ポリマー成形体の厚みは15mm以下が好ましく、10mm以下が特に好ましい。
発泡体層10は、テープ状のポリマー成形体が螺旋状に巻かれることで形成されている。図2に示されるように、ポリマー成形体の側縁26は、隣接する側縁26と突き合わされている。側縁26は、隣接する側縁26とは接合されていない。接合されていないことは、ダクト2の可撓性に寄与する。側縁26が、隣接する側縁26と接合されてもよい。側縁26とこれに隣接する側縁26との間に隙間が存在するように、発泡体層10が形成されてもよい。
典型的なポリマー成形体は、ポリウレタンフォームである。ポリマー成形体に代えて、又はポリマー成形体と共に、音を吸収しうる他の材料から消音層が形成されてもよい。他の材料としては、木綿のような綿、グラスウール、厚みの大きな不織布等が例示される。
前述の通り、第一通気層12は通気性であり、発泡体層10も通気性である。さらに、非通気性である補強体14は、第一通気層12の一部のみを覆っている。従って、本体4は、全体として通気性である。
第二通気層16は、不織布(本発明に言う「通気性シート」)からなる。第一通気層12の不織布と同等の不織布が、第二通気層16に用いられ得る。第二通気層16は、テープ状の不織布が螺旋状に巻かれることで形成されている。図2に示されるように、不織布の側縁28は、隣接する側縁28と突き合わされている。側縁28の近傍が、隣接する側縁28の近傍と重ね合わされてもよい。第二通気層16に、メッシュ状シート(ネット状シート)、パンチングシート及び織布が用いられてもよい。
第二通気層16は、発泡体層10とは接合されていない。接合されていないことは、ダクト2の可撓性に寄与する。第二通気層16が、発泡体層10と接合されてもよい。
非通気層18は、樹脂フィルム(本発明に言う「非通気性シート」)からなる。非通気層18は、第二通気層16の外周面の上に、テープ状の樹脂フィルムが螺旋状に巻かれることで得られている。後に詳説されるように、樹脂フィルムは第二通気層16に接合されている。樹脂フィルムの好ましい材質は、ポリプロピレンのような熱可塑性樹脂である。第二通気層16の内側に、樹脂フィルムが存在してもよい。
ダクト2の可撓性の観点から、樹脂フィルムの厚みは0.5mm以下が好ましく、0.1mm以下が特に好ましい。非通気層18の成形容易の観点から、この厚みは0.05mm以上が好ましい。
図2に示されるように、樹脂フィルムの幅W1は、螺旋のピッチPよりも小さい。従って、樹脂フィルムの側縁30は、隣接する側縁30と離間している。この離間により、ダクト2の表面に溝32が形成されている。この溝32においては、第二通気層16が露出している。このダクト2では、溝32は通気性部に相当する。一方、樹脂フィルムは、非通気性部に相当する。このダクト2では、外層6は、通気性部及び非通気性部を有している。樹脂フィルムが螺旋状に巻かれているので、溝32も螺旋状を呈する。図2では、溝32の幅が矢印W2で示されている。溝32の深さは、樹脂フィルムの厚みと一致する。本実施形態では、螺旋のピッチは30mmに設定されており、溝32の幅W2は2mmに設定されている。
このダクト2では、内部の空気が、本体4と外層6の通気性部とを通過して、溝32から外部へと移動しうる。従って、このダクト2の内部を通過する音は、外部へと放出されうる。よって、このダクト2では、ダクト2の内部の音の伝播が抑制されうる。
このダクト2では、外層6が通気性部を有しているので、ダクト2の内側からみた空気の挙動は、あたかも発泡体層10の外側に局部的に背後空気層が存在する場合の挙動と一致する。換言すれば、あたかも背後空気層が存在するかのように、振動する空気が消音層を通過する際の粒子速度が大きくなって、より効率的に消音層が空気の振動を減衰させうる。このダクト2の消音性は、外層全体が非通気性部であるダクトのそれに比べて優れている。本発明者が得た知見によれば、発泡体層10として厚みが7mmであるウレタンフォームが用いられたときのダクト2の消音性は、外層全体が非通気性部であり且つ厚みが25mmであるグラスウールが用いられた従来のダクトの消音性と、同等である。本発明に係るダクト2では、消音性とコンパクトとが両立されうる。
このダクト2では、軸方向に沿って通気性部と非通気性部とが交互に現れる。従って、消音効果がダクト2の全長に渡って発揮される。通気性部(溝32)はさらに、ダクト2の可撓性にも寄与する。
このダクト2の内部を移動する冷気又は暖気は、通気性部を通過して外部へと漏れ出す。しかし、通気性部の面積が小さいので漏れ出しの程度は小さく、従って冷暖房効率に大きな悪影響を与えない。
通気性部(溝32)の軸方向幅W2とこの通気性部の螺旋のピッチPとの比は、消音性及び可撓性の観点から1/50以上が好ましく、1/30以上が特に好ましい。冷暖房効率の観点から、この比は1/6以下が好ましく、1/10以下が特に好ましい。
消音性及び可撓性の観点から、幅W2は1mm以上が好ましい。冷暖房効率の観点から、幅W2は5mm以下が好ましく、3mm以下が特に好ましい。ピッチPは、20mm以上40mm以下が好ましい。
図3には、図1のダクト2の製造の様子が示されている。この製造に用いられる装置33は、成形軸34を備えている。この成形軸34は、図示されない駆動手段により駆動されて、回転送り動作を行う。回転方向が、図3において符号Rで示されている。送り方向が、図3において矢印Aで示されている。この製造装置33は、既知である。この製造装置33が用いられる製造方法は、「スパイラル法」と称されている。
図3に示された装置33が用いられた製造方法では、テープ状の不織布36が成形軸34の上に供給され、成形軸34に螺旋状に巻かれる。不織布36の側縁20は、隣接する側縁20と突き合わされる。この不織布36により、第一通気層12が形成される。
ポリマー組成物が加熱され、溶融される。このポリマー組成物が押出機から押し出され、半溶融状態の線材38が得られる。この線材38が第一通気層12の上に供給され、螺旋状に巻かれる。線材38は、第一通気層12の不織布の側縁20の直上に配置される。この線材38が凝固することにより、補強体14が得られる。凝固により、第一通気層12と補強体14とが融着される。融着により、内層8が得られる。
この内層8の上にテープ状のポリマー成形体40が供給され、螺旋状に巻かれる。ポリマー成形体40の側縁26は、隣接する側縁26と突き合わされる。このポリマー成形体40により、発泡体層10が形成される。
この発泡体層10の上にテープ状の不織布42が供給され、螺旋状に巻かれる。不織布の側縁28は、隣接する側縁28と突き合わされる。この不織布により、第二通気層16が形成される。
この第二通気層16の上にテープ状の樹脂フィルム44が供給され、螺旋状に巻かれる。前述の通り、樹脂フィルム44の幅W1はピッチPよりやや小さいので、この巻回によって溝32が形成される。この樹脂フィルム44がヒーターで加熱されて溶融し、冷却されて凝固させられる。溶融及び凝固により、第二通気層16と樹脂フィルム44とが融着される。樹脂フィルム44からは、非通気層18が形成される。
この方法により、ダクト2が容易且つ低コストで製造されうる。この方法では、樹脂フィルム44の幅W1を変更するのみで、溝32の幅W2が調整されうる。従って、ダクト2の消音性が調整されうる。
このダクト2では、第二通気層16が不織布44から形成されている。適切な密度の不織布44が選択されることにより、通気性部(溝32)からの空気の漏れ出しが適度に抑制されうる。この不織布44はさらに、消音にも寄与しうる。
このダクト2では、融着によって第二通気層16と非通気層18とが接合されている。接着剤又は粘着剤により、第二通気層16と非通気層18とが接合されてもよい。典型的な接着剤は、ホットメルト接着剤である。接着剤が用いられたダクトも、図3に示された装置33によって製造されうる。
このダクト2は、螺旋状の1本の補強体14を有している。補強体の数が2本以上であってもよい。2本以上の補強体を有するダクトも、図3に示された装置33によって製造されうる。
外層6が、局部的に目止め処理された通気性シート(例えば織布)からなってもよい。目止め処理としては、ラテックス又はエマルジョンの塗布が挙げられる。この場合、ラテックス又はエマルジョンが塗布された部分が非通気性部であり、塗布されていない部分が通気性部である。目止め処理された通気性シートを有するダクトも、図3に示された装置33によって製造されうる。
外層の通気性部及び非通気性部の螺旋の条数が、複数であってもよい。例えば、通気性部及び非通気性部がそれぞれ2条の螺旋である外層を、ダクトが備えうる。螺旋が複数条である場合、螺旋の1ピッチの間に存在するそれぞれの溝の幅が合計されて、通気性部の幅W2が算出される。この場合も、幅W2と通気性部の螺旋のピッチPとの比は1/50以上が好ましく、1/30以上が特に好ましい。この比は、1/6以下が好ましく、1/10以下が特に好ましい。
図4には、本発明の他の実施形態に係るダクト52が示されている。このダクト52は、本体54と外層56とからなる。外層56は、本体54の外周面に積層されている。本体54は、筒状である。本体54は、内層58と発泡体層60とからなる。発泡体層60は、内層58の外周面に積層されている。内層58は、第一通気層62と補強体64とからなる。外層56は、第二通気層66と非通気層68とからなる。このダクト52の内層58の構成は、図1及び2に示されたダクト2の内層8の構成と同等である。このダクト52の発泡体層60は、ダクト52の軸方向に延在する帯状のポリマー発泡体の側縁同士が突き合わされることで形成されている。また、このダクト52の第二通気層66は、ダクトの軸方向に延在する帯状の不織布の側縁同士が重ね合わされることで形成されている。
このダクト52では、非通気層68は、軸方向(図4(a)における左右方向)に延在する樹脂フィルムが第二通気層66と接合されることで形成されている。融着により、又は接着剤接合若しくは粘着剤接合により、樹脂フィルムが第二通気層66と接合されうる。図4(b)から明らかなように、6枚の樹脂フィルムが第二通気層66と接合されている。第二通気層66における、不織布の重ね合わせ部分を覆うように樹脂フィルムが接合されることにより、第二通気層66の固定を樹脂フィルムで行うことができる。樹脂フィルムは、隣接する樹脂フィルムとは離間している。この離間により、ダクト52の表面に溝70が形成されている。この溝70においては、第二通気層66が露出している。このダクト52では、溝70は通気性部に相当する。一方、樹脂フィルムは、非通気性部に相当する。樹脂フィルムが軸方向に延在しているので、溝70も軸方向に延在している。この溝70(通気性部)は、ダクト52の消音性に寄与しうる。
このダクト52の製造では、図3に示された装置33が用いられたスパイラル法により、内層58が形成される。この内層58を芯として、帯状のポリマー発泡体や帯状の不織布(第二通気層66を構成する)が、いわゆる「すし巻き状」に巻き付けられる。不織布の側縁同士が重ね合わされて、この重ね合わせ部が樹脂フィルム(非通気層68を構成する)で固定されながら、この樹脂フィルムの不織布への接合がなされる。
図5には、本発明のさらに他の実施形態に係るダクト72が示されている。このダクト72は、本体74と外層76とからなる。外層76は、本体74の外周面に積層されている。本体74は、筒状である。本体74は、内層78と発泡体層80とからなる。発泡体層80は、内層78の外周面に積層されている。内層78は、第一通気層82と補強体84とからなる。外層76は、第二通気層86と非通気層88とからなる。このダクト72の本体74及び第二通気層86の構成は、それぞれ、図1及び2に示されたダクト2の本体4及び第二通気層16の構成と同等である。
このダクト72では、非通気層88は、周方向に延在する多数の樹脂フィルムがリング状に連接されて第二通気層86と接合されることで形成されている。融着により、又は接着剤接合により、樹脂フィルムが第二通気層86と接合されうる。樹脂フィルムは、隣接する樹脂フィルムとは離間している。この離間により、ダクト72の表面に溝90が形成されている。この溝90においては、第二通気層86が露出している。このダクト72では、溝90は通気性部に相当する。一方、樹脂フィルムは、非通気性部に相当する。樹脂フィルムが周方向に延在しているので、溝90も周方向に延在している。この溝90(通気性部)は、ダクト72の消音性及び可撓性に寄与しうる。
本発明に係るダクトは、冷暖房用空気の移送、換気、ガスの排出等に用いられうる。
2、52、72・・・ダクト
4、54、74・・・本体
6、56、76・・・外層
8、58、78・・・内層
10、60、80・・・発泡体層
12、62、82・・・第一通気層
14、64、84・・・補強体
16、66、86・・・第二通気層
18、68、88・・・非通気層
32、70、90・・・溝
36、42・・・不織布
38・・・線材
40・・・ポリマー成形体
44・・・樹脂フィルム

Claims (4)

  1. 筒状であり、消音層を含み、且つ通気性を有する本体
    及び
    上記本体の外周面に積層されており、且つ通気性部と非通気性部とを有する外層
    を備えた可撓性の消音ダクト。
  2. 上記通気性部が螺旋状を呈している請求項1に記載の消音ダクト。
  3. 上記通気性部の軸方向幅とこの通気性部の螺旋のピッチとの比が、1/50以上1/6以下である請求項2に記載の消音ダクト。
  4. 上記外層が、通気性シートと、この通気性シートの表側又は裏側に位置しておりこの通気性シートと一体とされた非通気性シートとを有する請求項1から3のいずれかに記載の消音ダクト。
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