JP2012062913A - クラッチカバー組立体 - Google Patents

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Tokiyoshi Kida
時義 喜田
Daisuke Hayashi
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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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    • F16D13/58Details
    • F16D13/583Diaphragm-springs, e.g. Belleville
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Abstract

【課題】コストを低減しつつ軸方向の寸法を低減させることができるクラッチカバー組立体を提供すること。
【解決手段】略リング状のピボットリング30と、環状に形成されたフランジ部13を有するとともに、フランジ部13の内周端部から延在した複数のタブ部13aを有し、かつ、タブ部13aによってピボットリング30を固定するクラッチカバー10と、環状に形成された環状部21を有するとともに、環状部21の内周端部からタブ部13a間を通じて径方向内側に延在した複数のレバー部22を有し、かつ、レバー部22における支点部23にてレバー部22が揺動可能となるようにピボットリング30に係合する突起部22aを有するダイヤフラムスプリング20と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、クラッチカバーにダイヤフラムスプリングを揺動可能に支持したクラッチカバー組立体に関し、特に、軸方向の寸法を低減させることができるクラッチカバー組立体に関する。
車両においては、エンジン始動時や変速時などにおいてエンジンの回転動力を変速機に伝達しないようにするために、エンジンと変速機との間の動力伝達系路上にクラッチ装置が設けられている。クラッチ装置は、クラッチレバー、クラッチペダル等の操作機構のマニュアル操作(手動操作、踏込操作等)により、油圧機構、リンク機構等の機構を介してクラッチ操作力が伝達されて、エンジンと変速機とが断続可能になっている。クラッチ装置は、フライホイールとプレッシャプレートとの間にクラッチディスクを挟み、プレッシャプレートを押圧することでクラッチを接続し、プレッシャプレートの押圧を解除することでクラッチを切断する。クラッチ装置は、プレッシャプレートを押圧/解除する機構として、クラッチカバーにダイヤフラムスプリングを揺動可能に支持したクラッチカバー組立体を有する。クラッチカバー組立体は、フライホイールと一体になって回転し、ダイヤフラムスプリングの弾性力によりプレッシャプレートをフライホイール側に押付可能になっている。
従来のクラッチカバー組立体においては、クラッチカバーの円周上適宜の位置に設けた複数の折曲部において、2つのピボットリングを介してダイヤフラムスプリングを挟持したものがある(例えば、特許文献1参照)。このクラッチカバー組立体では、「てこ棒機能」をもつダイヤフラムスプリングを、「支点機能」及び「摩擦面荷重の反力を受ける機能」をもつ2つのピボットリングで軸方向両側から挟み、ピボットリングをクラッチカバーから伸ばした屈曲部(「タブ部」ともいう)でかしめることで固定している。
特開平6−33948号公報
しかしながら、従来のクラッチカバー組立体では、ダイヤフラムスプリングの支点部分において、軸方向にクラッチカバー、ピボットリング、ダイヤフラムスプリング、他のピボットリング、クラッチカバーのタブ部の順に直列に配置しているため、軸方向の寸法が大きくなってしまう。
また、従来のクラッチカバー組立体では、ダイヤフラムスプリングの支点部分において、ダイヤフラムスプリングが最もエンジン側(プレッシャプレート側)に配置されていないので、つまり、ダイヤフラムスプリングの支点部分において、ダイヤフラムスプリングよりもエンジン側(プレッシャプレート側)に他のピボットリング、及び、クラッチカバーのタブ部が配されるため、軸方向の寸法が大きくなってしまう。
さらに、従来のクラッチカバー組立体では、ダイヤフラムスプリングの支点部分において、ダイヤフラムスプリングを2つのピボットリングで挟み込んでいるため、部品点数が多く、コスト高になっている。
本発明の主な課題は、コストを低減しつつ軸方向の寸法を低減させることができるクラッチカバー組立体を提供することである
本発明の一視点においては、クラッチカバー組立体において、略リング状のピボットリングと、環状に形成されたフランジ部を有するとともに、前記フランジ部の内周端部から延在した複数のタブ部を有し、かつ、前記タブ部によって前記ピボットリングを固定するクラッチカバーと、環状に形成された環状部を有するとともに、前記環状部の内周端部から前記タブ部間を通じて径方向内側に延在した複数のレバー部を有し、かつ、前記レバー部における支点部にて前記レバー部が揺動可能となるように前記ピボットリングに係合する突起部を有するダイヤフラムスプリングと、を備えることを特徴とする。
本発明の前記クラッチカバー組立体において、前記ダイヤフラムスプリングは、前記環状部の作用点にてプレッシャレートを前記クラッチカバーから離れる方向に付勢し、前記環状部は、前記ピボットリングよりも前記プレッシャプレート側に配されることが好ましい。
本発明の前記クラッチカバー組立体において、前記タブ部は、中間部分で軸方向の前記プレッシャプレート側に折り曲げられるとともに、先端部分で径方向外側に曲げられたかしめ部を有し、前記かしめ部は、前記タブ部に前記ピボットリングをかしめ固定するとともに、前記ピボットリングよりも前記プレッシャプレート側にて前記環状部と軸方向に並列に配されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチカバー組立体において、前記突起部は、前記タブ部と抵触しないように前記レバー部から径方向外側に突出しており、前記ピボットリングは、軸方向において前記支点部と前記突起部との間に配されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチカバー組立体において、前記支点部は、段差状に曲げ形成されており、前記ピボットリングは、前記支点部の段差の径方向外側に配されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチカバー組立体において、前記突起部は、1つの前記レバー部につき2つ有し、かつ、前記レバー部における前記支点部から周方向両側にずれた部位から径方向外側に延在していることが好ましい。
本発明の前記クラッチカバー組立体において、前記突起部は、前記タブ部と抵触しないように前記レバー部間の前記環状部の内周端部から径方向内側に突出しており、前記ピボットリングは、軸方向において前記支点部と前記突起部との間に配されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチカバー組立体において、前記支点部は、段差状に曲げ形成されており、前記ピボットリングは、前記支点部の段差の径方向内側に配されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチカバー組立体において、前記突起部は、軸方向から見て、前記タブ部と重なるように配され、前記かしめ部は、前記突起部と抵触しないように前記突起部から周方向にずらして配されることが好ましい。
本発明の前記クラッチカバー組立体において、前記かしめ部は、周方向の前記突起部側に対する反対側に延在していることが好ましい。
本発明によれば、従来2本だったピボットリングを1本に統合することで、軸方向の寸法を低減させることができるとともに、部品点数の低減によりコストを低減させることができる。また、本発明によれば、ダイヤフラムスプリングの環状部をピボットリングよりもプレッシャプレート側に配することで、軸方向の寸法を低減させることができる。さらに、本発明によれば、ダイヤフラムスプリングの環状部をクラッチカバーのタブ部のかしめ部と軸方向において並列に配することで、軸方向の寸法を低減させることができる。
本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体の構成を模式的に示した軸方向から見た平面図である。 本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体の構成を模式的に示した図1のX−X´間の断面図である。 本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体におけるクラッチカバーの構成を模式的に示した図2の矢視Yから見た平面図である。 本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体におけるダイヤフラムスプリングの構成を模式的に示した図2の矢視Yから見た平面図である。 本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体の構成を模式的に示した軸方向から見た平面図である。 本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体の構成を模式的に示した図5のX−X´間の断面図である。 本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体におけるクラッチカバーの構成を模式的に示した図6の矢視Yから見た平面図である。 本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体におけるダイヤフラムスプリングの構成を模式的に示した図6の矢視Yから見た平面図である。
本発明の実施形態に係るクラッチカバー組立体では、略リング状のピボットリング(図1、図2の30)と、環状に形成されたフランジ部(図1、図2の13)を有するとともに、前記フランジ部の内周端部から延在した複数のタブ部(図1、図2の13a)を有し、かつ、前記タブ部によって前記ピボットリングを固定するクラッチカバー(図1、図2の10)と、環状に形成された環状部(図2の21)を有するとともに、前記環状部の内周端部から前記タブ部間を通じて径方向内側に延在した複数のレバー部(図1、図2の22)を有し、かつ、前記レバー部における支点部(図2の23)にて前記レバー部が揺動可能となるように前記ピボットリングに係合する突起部(図2の22a)を有するダイヤフラムスプリング(図1、図2の20)と、を備える。
なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体の構成を模式的に示した軸方向から見た平面図である。図2は、本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体の構成を模式的に示した図1のX−X´間の断面図である。図3は、本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体におけるクラッチカバーの構成を模式的に示した図2の矢視Yから見た平面図である。図4は、本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体におけるダイヤフラムスプリングの構成を模式的に示した図2の矢視Yから見た平面図である。
クラッチカバー組立体は、クラッチカバー10にダイヤフラムスプリング20を揺動可能に支持した組立体である。クラッチカバー組立体は、プレッシャプレート40を押圧することでクラッチを接続し、プレッシャプレート40の押圧を解除することでクラッチを切断する。クラッチカバー組立体は、構成部材として、クラッチカバー10と、ダイヤフラムスプリング20と、ピボットリング30と、を有する。
クラッチカバー10は、環状の部材である。クラッチカバー10は、円筒状の円筒部12の一端から径方向外側に延在した環状の外側フランジ部11を有するとともに、円筒部12の他端から径方向内側に延在した環状の内側フランジ部13を有する。外側フランジ部11は、所定の位置に、リベット、ボルト等の固定手段によってフライホイール(図示せず)に固定するための複数の穴部11aを有する。内側フランジ部13は、内周端部の所定の位置から径方向内側に延在した複数のタブ部13aを有する。
タブ部13aは、ダイヤフラムスプリング20を揺動可能に支持するピボットリング30をクラッチカバー10に固定するためのものである。タブ部13aは、ダイヤフラムスプリング20のレバー部22間の隙間に配されており、ダイヤフラムスプリング20の突起部22a、22bと抵触しないように突起部22a、22bから周方向にずらして配されている。タブ部13aは、中間部分で軸方向のプレッシャプレート(図2の40)側に折り曲げられ、先端部分で径方向外側に曲げられている。タブ部13aの軸方向のプレッシャプレート40側に折り曲げられた部分は、ピボットリング30の内周側に配されており、ピボットリング30の径方向の移動を規制する。タブ部13aの径方向外側に曲げられた先端部分は、かしめ部13bとなる。かしめ部13bは、ピボットリング30をタブ部13aの末端部分側に押し付けるようにかしめるための部分であり、ピボットリング30の軸方向の移動を規制する。
ダイヤフラムスプリング20は、てこ棒機能によりプレッシャプレート(図2の40)をフライホイール側(図2の左側)に押付ける環状の弾性部材である。ダイヤフラムスプリング20は、環状で皿ばねの役割を果たす環状部21の内周端部から径方向内側に延在した複数のレバー部22を有する。環状部21は、外周端部が内周端部よりもプレッシャプレート(図2の40)側(図2の左側)に配されるように傾斜している。
環状部21の外周部分は、プレッシャプレート(図2の40)に形成された突起部(図2の41)に当接(圧接)しており、ダイヤフラムスプリング20の作用点となる。環状部21は、ピボットリング30よりもプレッシャプレート(図2の40)側(図2の左側)に配され、クラッチカバー10のタブ部13aのかしめ部13bと軸方向において並列に配されている。なお、環状部21は、ピボットリング30よりも変速機側(図2の右側)に設けられてもよい。レバー部22は、周方向に隣合う他のレバー部22と離間している。レバー部22は、末端部分にてダイヤフラムスプリング20の支点となる支点部23を有する。レバー部22は、支点部23から周方向両側にずれた部位から径方向外側に延在した一対の突起部22a、22bを有する。突起部22a、22bは、ピボットリング30に対して支点部23の軸方向の移動を規制する部分であり、ピボットリング30と係合する。ダイヤフラムスプリング20は、支点部23及び突起部22a、22bによってピボットリング30に支持されることで、支点部23を支点に揺動可能となっている。レバー部22は、内周部分の変速機側(図2の右側)の面にて、軸方向に移動可能なレリーズ機構(例えば、レリーズベアリング)と当接している。レバー部22のレリーズ機構と当接した部分は、ダイヤフラムスプリング20の力点となる。ダイヤフラムスプリング20は、レバー部22の力点をプレッシャプレート(図2の40)側(図2の左側)に押付けることで、支点部23で回動し、環状部21の作用点がプレッシャプレート(図2の40)から離れる方向に移動する。
ピボットリング30は、略リング状(Cリング状を含む)の部材である。ピボットリング30の断面形状は、円形である。ピボットリング30は、ダイヤフラムスプリング20のレバー部22間の隙間にて、クラッチカバー10における複数のタブ部13aのかしめ部13bによってかしめ固定されている。ピボットリング30は、ダイヤフラムスプリング20の支点部23にてダイヤフラムスプリング20を揺動可能に支持する。
プレッシャプレート40は、クラッチディスク(図示せず)をフライホイール(図示せず)に押付けるための環状部材である。プレッシャプレート40は、ダイヤフラムスプリング20側の面に軸方向に突出した突起部41を有する。突起部41の頂部は、ダイヤフラムスプリング20の環状部21の力点部分に当接(圧接)している。プレッシャプレート40は、ストラッププレート(図示せず;板ばね)を介してフライホイールに連結されており、ストラッププレートの撓みによってフライホイールに対して軸方向に移動可能である。
以上のようなクラッチカバー組立体は、ダイヤフラムスプリング20の支点部23と突起部22a、22bとの間にピボットリング30を介在させた後、クラッチカバー10の複数のタブ部13a(かしめ部13bが曲がっていない状態のタブ部)の外周にクラッチカバー10が取り付けられたピボットリング30を挿入し、タブ部13aのかしめ部13bを径方向外側にプレス曲げすることによってできる。
次に、本発明の実施例1に係るクラッチカバー組立体の作動について説明する。
クラッチが繋がっている状態(クラッチペダルを踏んでいない状態)では、ダイヤフラムスプリング20の環状部21の弾性荷重によってプレッシャプレート40がエンジン側(図2の左側)に押付けられる。ダイヤフラムスプリング20のプレシャプレート40への押付け力は、ダイヤフラムスプリング20の支点部23に当接するピボットリング30への反力と釣り合っている。
次に、クラッチペダルが踏み込まれて、レリーズベアリングからダイヤフラムスプリング20のレバー部22の力点にレリーズ力が入力されると、その反力をダイヤフラムスプリング20の突起部22a、22bと当接するピボットリング30で受け、ピボットリング30と当接するダイヤフラムスプリング20の支点部23を支点としてダイヤフラムスプリング20のレバー部22が回転することで、ダイヤフラムスプリング20の環状部21の作用点がプレッシャプレート40から離れるように回転し、プレッシャプレート40の押付が解除されて、クラッチが切れ、エンジンからの動力を切断する。
実施例1によれば、従来2本だったピボットリングを1本に統合することで、軸方向の寸法を低減させることができるとともに、部品点数の低減によりコストを低減させることができる。また、実施例1によれば、ダイヤフラムスプリング20の環状部21をピボットリング30よりもプレッシャプレート40側に配することで、軸方向の寸法を低減させることができる。さらに、実施例1によれば、ダイヤフラムスプリング20の環状部21をクラッチカバー10のタブ部13aのかしめ部13bと軸方向において並列に配することで、軸方向の寸法を低減させることができる。
本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体について図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体の構成を模式的に示した軸方向から見た平面図である。図6は、本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体の構成を模式的に示した図5のX−X´間の断面図である。図7は、本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体におけるクラッチカバーの構成を模式的に示した図6の矢視Yから見た平面図である。図8は、本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体におけるダイヤフラムスプリングの構成を模式的に示した図6の矢視Yから見た平面図である。
実施例2は、実施例1の変形例であり、ピボットリングを1本に統合し、ダイヤフラムスプリング60の環状部61をピボットリング30よりもプレッシャプレート40側に配し、ダイヤフラムスプリング60の環状部61をクラッチカバー50のタブ部53aのかしめ部53b、53cと軸方向において並列に配する点は、実施例1と同様であるが、ピボットリング30に対するクラッチカバー50及びダイヤフラムスプリング60の係合の仕方が異なる。
クラッチカバー50は、環状の部材である。クラッチカバー50は、円筒状の円筒部52の一端から径方向外側に延在した環状の外側フランジ部51を有するとともに、円筒部52の他端から径方向内側に延在した環状の内側フランジ部53を有する。外側フランジ部51は、所定の位置に、リベット、ボルト等の固定手段によってフライホイール(図示せず)に固定するための複数の穴部51aを有する。内側フランジ部53は、内周端部の所定の位置から径方向内側に延在した複数のタブ部53aを有する。
タブ部53aは、ダイヤフラムスプリング60を揺動可能に支持するピボットリング30をクラッチカバー50に固定するためのものである。タブ部53aは、ダイヤフラムスプリング60のレバー部62間の隙間に配されている。タブ部53aは、中間部分で軸方向のプレッシャプレート(図2の40)側に折り曲げられ、先端部分で径方向外側に曲げられている。タブ部53aの軸方向のプレッシャプレート40側に折り曲げられた部分は、ピボットリング30の内周側に配されており、ピボットリング30の径方向の移動を規制する。タブ部53aの径方向外側に曲げられた先端部分は、かしめ部53b、53cとなる。かしめ部53b、53cは、ダイヤフラムスプリング60の突起部61aと抵触しないように突起部61aから周方向両側(片側でも可)にずらして配されている。かしめ部53b、53cは、ピボットリング30をタブ部53aの末端部分側に押し付けるようにかしめるための部分であり、ピボットリング30の軸方向の移動を規制する。かしめ部53b、53cは、ピボットリング30の剪断応力を緩和するために、周方向の突起部61a側に対する反対側に延在した構成とし、延在した部分でもピボットリング30を受けるようにしてもよい。
ダイヤフラムスプリング60は、てこ棒機能によりプレッシャプレート(図6の40)をフライホイール側(図6の左側)に押付ける環状の弾性部材である。ダイヤフラムスプリング60は、環状で皿ばねの役割を果たす環状部61の内周端部から径方向内側に延在した複数のレバー部62を有する。環状部61は、外周端部が内周端部よりもプレッシャプレート(図6の40)側(図6の左側)に配されるように傾斜している。環状部61の外周部分は、プレッシャプレート(図6の40)に形成された突起部(図6の41)に当接(圧接)しており、ダイヤフラムスプリング60の作用点となる。環状部61は、ピボットリング30よりもプレッシャプレート(図6の40)側(図6の左側)に配され、クラッチカバー50のタブ部53aのかしめ部53b、53cと軸方向において並列に配されている。レバー部62は、周方向に隣合う他のレバー部62と離間している。レバー部62は、末端部分にてダイヤフラムスプリング60の支点となる支点部63を有する。支点部63は、段差状に曲げ形成されている。環状部61は、支点部63から周方向両側にずれた部位から径方向内側に延在した突起部61aを有する。突起部61aは、ピボットリング30に対して支点部63の軸方向の移動を規制する部分であり、ピボットリング30に係合する。突起部61aは、軸方向から見て、クラッチカバー50のタブ部53aと重なるように配されている。突起部61aは、クラッチカバー50のかしめ部53b、53cと抵触しないように配されている。ダイヤフラムスプリング60は、支点部63及び突起部61aによってピボットリング30に支持されることで、支点部63を支点に揺動可能となっている。レバー部62は、内周部分の変速機側(図6の右側)の面にて、軸方向に移動可能なレリーズ機構(例えば、レリーズベアリング)と当接している。レバー部62のレリーズ機構と当接した部分は、ダイヤフラムスプリング60の力点となる。ダイヤフラムスプリング60は、レバー部62の力点をプレッシャプレート(図6の40)側(図6の左側)に押付けることで、支点部63で回動し、環状部61の作用点がプレッシャプレート(図6の40)から離れる方向に移動する。
ピボットリング30は、略リング状(Cリング状を含む)の部材である。ピボットリング30の断面形状は、円形である。ピボットリング30は、ダイヤフラムスプリング60のレバー部62間の隙間にて、クラッチカバー50における複数のタブ部53aのかしめ部53b、53cによってかしめ固定されている。ピボットリング30は、ダイヤフラムスプリング60の支点部63にてダイヤフラムスプリング60を揺動可能に支持する。
以上のようなクラッチカバー組立体は、ダイヤフラムスプリング60の支点部63と突起部61aとの間にピボットリング30を介在させた後、クラッチカバー50の複数のタブ部53a(かしめ部53b、53cが曲がっていない状態のタブ部)の外周にクラッチカバー50が取り付けられたピボットリング30を挿入し、タブ部53aのかしめ部53b、53cを径方向外側にプレス曲げすることによってできる。
次に、本発明の実施例2に係るクラッチカバー組立体の作動について説明する。
クラッチが繋がっている状態(クラッチペダルを踏んでいない状態)では、ダイヤフラムスプリング60の環状部61の弾性荷重によってプレッシャプレート40がエンジン側(図6の左側)に押付けられる。ダイヤフラムスプリング60のプレシャプレート40への押付け力は、ダイヤフラムスプリング60の突起部61aに当接するピボットリング30への反力と釣り合っている。
次に、クラッチペダルが踏み込まれて、レリーズベアリングからダイヤフラムスプリング60のレバー部62の力点にレリーズ力が入力されると、その反力をダイヤフラムスプリング60の支点部63と当接するピボットリング30で受け、ピボットリング30と当接するダイヤフラムスプリング60の支点部63を支点としてダイヤフラムスプリング60のレバー部62が回転することで、ダイヤフラムスプリング60の環状部61の作用点がプレッシャプレート40から離れるように回転し、プレッシャプレート40の押付が解除されて、クラッチが切れ、エンジンからの動力を切断する。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
なお、本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 クラッチカバー
11 外側フランジ部
11a 穴部
12 円筒部
13 内側フランジ部(フランジ部)
13a タブ部
13b かしめ部
20 ダイヤフラムスプリング
21 環状部
22 レバー部
22a、22b 突起部
23 支点部
30 ピボットリング
40 プレッシャプレート
41 突起部
50 クラッチカバー
51 外側フランジ部
51a 穴部
52 円筒部
53 内側フランジ部
53a タブ部
53b、53c かしめ部
60 ダイヤフラムスプリング
61 環状部
61a 突起部
62 レバー部
63 支点部

Claims (10)

  1. 略リング状のピボットリングと、
    環状に形成されたフランジ部を有するとともに、前記フランジ部の内周端部から延在した複数のタブ部を有し、かつ、前記タブ部によって前記ピボットリングを固定するクラッチカバーと、
    環状に形成された環状部を有するとともに、前記環状部の内周端部から前記タブ部間を通じて径方向内側に延在した複数のレバー部を有し、かつ、前記レバー部における支点部にて前記レバー部が揺動可能となるように前記ピボットリングに係合する突起部を有するダイヤフラムスプリングと、
    を備えることを特徴とするクラッチカバー組立体。
  2. 前記ダイヤフラムスプリングは、前記環状部の作用点にてプレッシャレートを前記クラッチカバーから離れる方向に付勢し、
    前記環状部は、前記ピボットリングよりも前記プレッシャプレート側に配されることを特徴とする請求項1記載のクラッチカバー組立体。
  3. 前記タブ部は、中間部分で軸方向の前記プレッシャプレート側に折り曲げられるとともに、先端部分で径方向外側に曲げられたかしめ部を有し、
    前記かしめ部は、前記タブ部に前記ピボットリングをかしめ固定するとともに、前記ピボットリングよりも前記プレッシャプレート側にて前記環状部と軸方向に並列に配されていることを特徴とする請求項1又は2記載のクラッチカバー組立体。
  4. 前記突起部は、前記タブ部と抵触しないように前記レバー部から径方向外側に突出しており、
    前記ピボットリングは、軸方向において前記支点部と前記突起部との間に配されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のクラッチカバー組立体。
  5. 前記支点部は、段差状に曲げ形成されており、
    前記ピボットリングは、前記支点部の段差の径方向外側に配されていることを特徴とする請求項4記載のクラッチカバー組立体。
  6. 前記突起部は、1つの前記レバー部につき2つ有し、かつ、前記レバー部における前記支点部から周方向両側にずれた部位から径方向外側に延在していることを特徴とする請求項4又は5記載のクラッチカバー組立体。
  7. 前記突起部は、前記タブ部と抵触しないように前記レバー部間の前記環状部の内周端部から径方向内側に突出しており、
    前記ピボットリングは、軸方向において前記支点部と前記突起部との間に配されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のクラッチカバー組立体。
  8. 前記支点部は、段差状に曲げ形成されており、
    前記ピボットリングは、前記支点部の段差の径方向内側に配されていることを特徴とする請求項7記載のクラッチカバー組立体。
  9. 前記突起部は、軸方向から見て、前記タブ部と重なるように配され、
    前記かしめ部は、前記突起部と抵触しないように前記突起部から周方向にずらして配されることを特徴とする請求項7又は8記載のクラッチカバー組立体。
  10. 前記かしめ部は、周方向の前記突起部側に対する反対側に延在していることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載のクラッチカバー組立体。
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