JP2012062617A - 框内蔵型施錠装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】引き形式のサッシ窓を閉じた状態で内外の召合せ框間を施錠する框内蔵型施錠装置Aであって、内召合せ框25内に収容された錠本体1の掛け具9を外召合せ框26の室内側の受け具10に係合させて施錠するものであり、錠本体1に、見付け方向支軸S1まわりに回転可能に支持された中間歯車4、中間歯車4の上下に噛合する下ラック歯5B及び上ラック歯6Aがそれぞれの下面及び上面に形成され、見込み方向に直動可能に支持され、それぞれが逆方向に進退する上下一対のラック体5,6、上側ラック体5の上面に形成された上ラック歯5Aに噛合する歯車9Aが設けられ、その見付け方向支軸S2まわりに回動可能に支持された掛け具9並びに上下のラック体5,6の室内側に装着された上下の押しボタン7,8を備えた。
【選択図】図4
Description
このような框内蔵型施錠装置において、操作性の向上を目的として前記操作部材を押しボタンとし、該押しボタンを押し込むことにより施錠を行い、該施錠状態から押しボタンをさらに押し込むことによって圧縮コイルばねにより押しボタンを押し戻して解錠を行うものがある(例えば、特許文献1の図8参照。)。
したがって、押しボタンのワンタッチ操作により施解錠を行う構成であるため、操作性の向上については一定の効果があるものであるが、押しボタンを押し込んで圧縮コイルばねを変形させ、その復元力により解錠状態に復帰させる構成であるため、摺動摩擦の大きさの変動等により動作が不確実・不安定になる場合がある。例えば、圧縮コイルばねの付勢力によって付勢された押しボタンが解錠状態となる位置まで復帰せずに途中で止まってしまった場合には、この押しボタンを引き戻して解錠状態にするよう操作する必要がある。
また、外召合せ框内の圧縮コイルばねを変形させる必要があることから、押しボタンのストロークが大きくなるため、内召合せ框から室内側への押しボタンの突出量が大きくなる(例えば、特許文献1の図8(a)参照。)。
よって、上下個別の押しボタンのワンタッチ操作により施解錠を行うことができるため、押しボタンによる施解錠動作を確実にかつ安定して行うことができるとともに操作性を向上することができる。
その上、特許文献1のように1個の押しボタンを2段階に押し込んで施解錠をする構成のように押し込みストロークを大きくする必要がないことから、内召合せ框から室内側へ押しボタンが大きく突出することがないため、すっきりとした滑らかな外観にすることが容易である。
このような構成によれば、施錠状態では係合部材が係合凹部に係合することから押しボタン(開ボタン)を押すことができないロック状態となるため防犯性が高くなる。
その上、操作片により係合部材を弾性付勢力に抗して移動させることができるため、解錠する際には、操作片を操作して係合部材を係合凹部から外した状態とした後に、押しボタン(開ボタン)のワンタッチ操作により解錠することができる。
その上さらに、内召合せ框の室内側に設けた操作片の位置を視認して施解錠状態を認識することができるため、施錠忘れ防止効果が高くなる。
ここで、本発明に係る框内蔵型施錠装置が使用される引き形式のサッシ窓としては、例えば引違い、片引き又は両引き(引分け)の引き形式のサッシ等が挙げられるが、以下においては、引き形式のサッシ窓の例として、引き違いサッシについて説明する。
すなわち、図2(a)及び図3に示すように開ボタンである押しボタン7を室外側へ押した状態が解錠状態であり、図2(b)及び図4(b)に示すように閉ボタンである押しボタン8を室外側へ押した状態が施錠状態であり、該施錠状態では、内召合せ框25内に収容された錠本体1の掛け具9が外召合せ框26の室内側に露出した受け具10に係合する。
図3〜図5に示すように、中間歯車4の左右方向の通孔4Aにリベット19を挿入して軸端を加締めることにより、中間歯車4は基体2により左右方向支軸(見付け方向支軸)S1まわりに回転可能に支持される。
さらに、中間歯車4に上ラック歯6Aを噛合させた下側ラック体6の左右方向に貫通する前後方向長孔6Cにリベット17を挿入して軸端を加締め、下側ラック体6の室内側部分を押しボタン8の凹部8Aに嵌入して装着するとともに、押しボタン8を押しボタンガイド枠体3の通孔3Bに嵌入する。
さらにまた、基体2に立設されたリベット16Aと下側ラック体6の前端部下側に装着された連結板14に立設されたリベット16Bとによりねじりコイルばね15の端末を支持しているため、下側ラック体6の前端部は上方へ弾性付勢される。
よって、上側ラック体5及び下側ラック体6は、基体2及び押しボタンガイド枠体3により前後方向に直動可能に支持されるとともに、それぞれが逆方向に進退する。
さらに、図3及び図4に示すように、下側ラック体6の下側に位置する係合部材11は、その上下方向長孔11Aにリベット11Bが挿入されてその軸端が加締められ、基体2により上下方向に直動可能に支持されるとともに、上下方向に伸縮する圧縮コイルばね12により下側ラック体6下面を押圧し、係合部材11を圧縮コイルばね12の弾性付勢力に抗して移動させる操作片13が図5に示す押しボタンガイド枠体3の通孔3Cに挿通され、操作片13は内召合せ框25の室内側から操作することができる(図2も参照。)。
さらにまた、下側ラック体6の下面には、係合部材11の上端部が係合する係合凹部6B(図5も参照。)が形成されており、図4(b)に示す施錠状態において係合凹部6に係合部材11が係合する。
なお、このような係合凹部及び該係合凹部に係合する係合部材は、上下のラック体5,6が連動することから、上側ラック体5の上面に対して、その上側から、基体2により上下方向に直動可能に支持された係合部材を弾性付勢し、該係合部材が施錠状態で係合する係合凹部を上側ラック体5の上面に形成してもよい。
図2(a)及び図3に示す解錠状態で、閉ボタンである押しボタン8を前方(室外方向)へ押すと、図3中の矢印のように、下側ラック体6が前方へ移動し、中間歯車4を介して連動する上側ラック体5が後方(室内方向)へ移動する。
したがって、上側ラック体5の上ラック歯5Aに噛合している歯車9Aが回動し、掛け具9は、図3から図4(a)のように反時計まわりに回動し、さらに回動して図4(b)に示す掛け具9の円弧状係合板9Bが受け具10の係合片10Aに係合した施錠状態となる。
また、この施錠状態では、上述のとおり下側ラック体6の下面の係合凹部6Bに係合部材11が係合していることから、下側ラック体6の移動が規制され、中間歯車4を介して下側ラック体6と連動する上側ラック体5の移動も規制されるため、開ボタンである押しボタン7を操作することができないロック状態となっている。
このロック状態の解除は、図2(b)及び図4(b)の施錠状態において図4(b)の矢印のように操作片13を押し下げることにより行うことができ、このようにして下側ラック体6の係合凹部6Bから係合部材11を外した状態とした後、図2(a)に示すように開ボタンである押しボタン7を押すことにより、掛け具9の円弧状係合板9Bが時計まわりに回動して受け具10の係合片10Aから外れ、図3に示す解錠状態となる。
また、掛け具9を下側ラック体6の下側に配置し、歯車9Aを下側ラック体6の下ラック歯に噛合させるようにしてもよく、この場合には、上側の押しボタン7が閉ボタンとなり、下側の押しボタン8が開ボタンになる。
よって、上下個別の押しボタン7,8のワンタッチ操作により施解錠を行うことができるため、押しボタン7,8による施解錠動作を確実にかつ安定して行うことができるとともに操作性を向上することができる。
さらに、施錠状態では係合部材11が係合凹部6Bに係合することから開ボタンである押しボタンを押すことができないロック状態となるため防犯性が高くなる。
さらにまた、操作片13により係合部材11を圧縮コイルばね12の弾性付勢力に抗して移動させることができるため、解錠する際には、操作片13を操作して係合部材11を係合凹部6Bから外した状態とした後に、押しボタン(開ボタン)のワンタッチ操作により解錠することができる。
また、内召合せ框25の室内側に設けた操作片13の位置を視認して施解錠状態を認識することができるため、施錠忘れ防止効果が高くなる。
ID 室内側
OD 室外側
S1,S2 左右方向支軸(見付け方向支軸)
1 錠本体
2 基体
3 押しボタンガイド枠体
3A,3B,3C 通孔
4 中間歯車
4A 通孔
5 上側ラック体
5A 上ラック歯
5B 下ラック歯
5C 見込み方向長孔
6 下側ラック体
6A 上ラック歯
6B 係合凹部
6C 前後方向長孔(見込み方向長孔)
7 押しボタン(開ボタン)
8 押しボタン(閉ボタン)
7A,8A 凹部
9 掛け具
9A 歯車
9B 円弧状係合板
9C 通孔
10 受け具
10A 係合片
11 係合部材
11A 上下方向長孔
11B リベット
12 圧縮コイルばね
13 操作片
14 連結板
15 ねじりコイルばね
16A,16B リベット
17,18,19,20 リベット
21 引き違いサッシ(引き形式のサッシ窓)
22 枠体
23 室内側障子
24 室外側障子
25 内召合せ框
26 外召合せ框
27 押しボタンガイド枠体(室内側に突設されたケース)
Claims (2)
- 枠体内に配置された複数の障子の少なくとも一つを見付け方向にスライドさせて開口部を開閉する引き形式のサッシ窓において、該サッシ窓を閉じた状態で内外の召合せ框間を施錠する框内蔵型施錠装置であって、
室内側障子の内召合せ框内又は前記内召合せ框及びその室内側に突設されたケース内に収容された錠本体の掛け具を、室外側障子の外召合せ框の室内側に露出した受け具に係合させて施錠するものであり、
前記錠本体に、
見付け方向支軸まわりに回転可能に支持された中間歯車と、
該中間歯車の上下に噛合する下ラック歯及び上ラック歯がそれぞれの下面及び上面に形成され、見込み方向に直動可能に支持され、それぞれが逆方向に進退する上下一対のラック体と、
これらラック体の中の、上側ラック体の上面に形成された上ラック歯又は下側ラック体の下面に形成された下ラック歯に噛合する歯車が設けられ、その見付け方向支軸まわりに回動可能に支持された前記掛け具と、
前記上下のラック体の室内側に装着又は前記ラック体と一体に形成された上下の押しボタンと、
を備えたことを特徴とする框内蔵型施錠装置。 - 前記上側ラック体の上面又は前記下側ラック体の下面に対して、前記錠本体により上下方向に直動可能に支持された係合部材を弾性付勢し、前記上下の押しボタンの一方を操作して施錠した際に前記係合部材が係合する係合凹部を、前記上側ラック体の上面又は前記下側ラック体の下面に形成するとともに、前記係合部材を前記弾性付勢力に抗して移動させる操作片を前記内召合せ框の室内側に設けてなる請求項1記載の框内蔵型施錠装置。
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JP2019085828A (ja) * | 2017-11-09 | 2019-06-06 | 株式会社Lixil | 建具 |
CN112928626A (zh) * | 2021-01-23 | 2021-06-08 | 李廷海 | 一种电气自动化设备控制柜 |
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2010
- 2010-09-14 JP JP2010205017A patent/JP5521928B2/ja active Active
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